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林ゴの種子油

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Academic year: 2021

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(1)Title. 林ゴの種子油. Author(s). 若山, 誠治; 南波, 哲; 高橋, 正巳. Citation. 北海道學藝大學紀要. 第二部, 7(2): 98-100. Issue Date. 1956-12. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5499. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 昭和31年12月. 北 海 道 学 芸 大 学 紀 要 (第二部). 第7巻 第2 号. ゴ. 林. の. 種. 波. 南. 誠 治. 若 山. 油*. 子. 哲. 北海道学芸大学札幌分校化学教室 高. 橋. 正. 巳. ′. 北海道立砂川北高等学校. Se i i VVAKAYAMA, Satoshi NA・[RA and MasamI j l TA1 ‐seed oi (AHASHI: Apple. 林 ゴ6号の種子を相当量入手 しえたので, 吾々に緑の深い林 ゴの種子油はどんな性質のも のであ * * るかを調べてみた。 0 5%である (対風乾 3 2~1 1 2%, エーテル抽出法で 含油率1 1 0 5 の乾燥試験で水分1 . 試 料 種 子は . 種子)。 エーテルで抽出した油を石油エーテルで処理して石油エーテル不溶 の茶褐色の樹脂様沈積 物を除いた。 石油エーテルを留去して えられる黄色液状の種子油収率は, エーテル抽出油に対して 3%。 その性状を既往の文献 にみられるも のと比較して次に記す。 89 . 著. 者. 0 d琴. 0 9240 ・. 0 9016(45 ) ・. 噂. 1 4726 .. 1 4713(崎 ) ・. Zy. 8. 0 902~。 923(弔 ) ・ ・ 468(噂) 1 466~1 . .. 1 4678 Oぢ) .. 3. 1. 〇 9~3 .. l90 5 .. 5 189 ,. 7 187.. 186~197. 123. 8. 8 119 .. 4 122 ,. 119~123. 12 4 .. -. -. 9. ′ AT Sy. ) Eckey3. ) Jami eson2. 野1). 上. 甘ワ. 該油から, 酒精性カリでケソ化してえた混合脂肪酸 (不ケソ化物を ェ【テル抽出して除いた) は 4630 8976 濯 ぎ 1 , , ~▽ 室温で黄色液状で, 小量の固体酸を粒状に析出す る。 その性質は dr o, ‐) 5 で あ る。 3 ,1 193 8 ノー21 , , . , 差打ン , Z1 08 8 .%) と、 液 . , , 収 量 14 , ヱワ 8 混 合 脂 肪 酸 は鉛 塩 ア ル コ ← ル 法 で 処理 して, 固 体 酸 (N ワ 198 1 7%) を分離した。 4 体酸 (Ny l99. . , 収量 8 , Zy 127 5% 硫酸を含む木精と 30 分 間 逆 流 加 熱 して メ チ ル エ ステル と な し, 固体酸は3 倍量の 0. 51 17 7g を 2~2 nm Hg の減圧で蒸留 した。 . . 収. 点. 沸. 量. SV. 分 (1). 115{ )149o. o 9g ,. 3 217 ‐. ″. (2). 149~158~1630. 13.4g. 198, 9. ″. (3). 163~1710. 1 6g .. 190 8 .. 留. 残. 留. その. 1 3g .. 1 6, 及 び 188 , . , よ り み て, パ ルミ チ ソ酸 及 び ス テ ア リ ソ酸 のメ チ ル エ ス テ ル の SV 計算値 207 - 98 -.

(3) . 若 山 誠 治・南 波. 哲・高 橋 正 巳. 主留分 (2) はパルミチン酸, ステアリソ酸の量ほ ぼ相半し, 留分 (3) はステアリン酸を主成分 とするものである。 各留分の S‐y を 用 い て計 算 し4) , 加 算 して えた 固体 酸 中 の パ ル ミ チ ン酸 及 び ス 5% であ る。 2% 及 び 46 テア リ ン酸 の 含量は 52 . .. 5g を 常 法 でメ チ ル 化 して, メ チ ルエ ス テ ル 14 5g を え た (Sワ 189 液体酸 1 1)。 そ の , . , AV2 14g を炭酸ガス気流中で 2~2 5 H mm の減圧で 蒸留 g した . 。 沸 留. 分 〔1〕 L2〕. 点. 108~1500 150~158~1620. 〔3」. 残. 留. 収量. SV. ZV. 2. 4g. 201 8 .. 118, 3. 4g 7.. 195 0 ,. 128 3 ,. 3. 6g. 145 3 ,. 92 3 .. ‐y からみて 油酸を主成分とし 主留分 〔2〕 はその SV 及び Z , , 相当量のリノール酸の混在す る こと を推 定 しぅ。 5 を示し可成りに加水分解が進行している。 それでこの残留を再びメ チル 残留 [3〕 は A V 27, 7g を 2~2 5mm Hg の減圧 で再蒸留した。 極めて沸点が高くて, 発煙分解を 化してその生成物 2, . ともない, 正確な沸点を知ることは出来なかった。 留. 分. ①. 1 2g ,. 9 54 ,. 182 3 .. 118 2 ,. @). 1 1g ,. 31 32 .. 175 1 .. 83 2 .. 残 留. 2g 0 .. 留分①及び②をケン化して, その各々の反応混合物を4倍量の水で希釈してェ←テル抽出し そ , の水溶液部を塩酸酸性にして, 遊離した脂肪酸をェ← テル で抽出した。 NV はそれぞれ 178 7 . ,. ‐y 822 1050 162 5, Z , ., , を 示 した。. ‐V 及び蒸留の状態から考えて 残留 r3〕 は二重結合1個及び2個を有する C 以上 NV と Z 2 0 ,. 脂肪酸の混合物 であることが推定される。 すなわち液体酸は油酸を主成分とし, 相当量のリノール酸と C2 0ぞ ・一 酸 の混在することを知り う。 3% で, こ れ を 素 焼 板 上 で 乾 燥 した も の は 融 点 123~1260 を 示 し 酒精に難 不ケソ化物は収量 2 , ,. 溶,ア セ トンに溶 で あ る。Salkowski 反 応, Li eberman Burchard 反 応等 陽 性で, 叉 ヂ ギ ト ニ ドの 2 80 の美麗な絹糸 沈殿を生成する等, ステリンの反応がみられる。 酒精で再結晶すれば融点 126~1 状光沢を有する針状晶になり融点は高まるがなお再結晶を繰り返えしても純粋化合物 をうることは 2g を石油エーテル 50cc に 溶 か し こ れ を ア ル ミ ナ*** 15g を つ め 出来 なか っ た。 不 ケ ン化 物 0 , , 4cm 長 さ 16 5cm の吸着塔中に注ぎ 石油ェ←テル3 00 た 径, 1 c c . , 次で石油エーテルーベンゼ , , , , ン (4:1) 300cc で 展 開 し, 25cc 宛分 劃, 捕 集 して, 26 フラ ク シ ョ ンを え た。 こ の 第 18 ,19 ,20 0 5 の 無 色柱 状 晶 を え た。 こ のも の 分劃部にえられた無色残癒を木精で5回再結晶して融点 63~63,. はベンジン, ベンゼンに易溶, 酢酸エチル, アセトンに難溶, 木精に不溶に近い。 ) 9の脂肪族飽和炭化水素と推定される。アルミナ吸 融点及び溶解性からみて5 , このものは炭素数2 025) 600cc で 展 開 して 25cc 着 柱は 更 に 石 油 エー テ ル ー ベ ン ゼ ン一 酒 精 (4:1:0 . , し, 24フラ ク ショ ンを えた。. 宛分劃捕集. 2 こ の 第 11 , ,] ,13 分劃部にえられた固体を酒精で5回再結晶して融. 0 の薄板状晶をえた 無水酢酸と30分間しや沸してえられたそのアセテ←トは酒精 37 5~1 8 点 137 . . 。 5~122 50 の薄 板 状 晶 と して え ら れ, こ れ ら は 何 れ も 上 記 ス テ リ ン の反 で 4 回 再結 晶 して 融 点 121 . ,. 応が陽性である。 - 99 -.

(4) . 林. ゴ ノの. 種. 子. 油. 括. 総. 林ゴの種子油は炭素数18の脂肪酸を主成分とす る半乾性油で, 飽和脂肪酸としてはパルミチソ酸 及びステアリン酸, 不飽和脂肪酸と しては, 油酸, リノール酸及び二重結合を1個及び2個を有す o の脂肪族炭化水素及び融点 9猛o る炭素数20の不飽和酸の存在を推定しえ, 不ケソ化物からは C2 137 5~137 . ,. の フ イ ト ス テ リ ソを 分 離 し えた。. 追記, 実験に協力 した当 時学芸大 4年目学生, 山岸亮一, 青山隆二の両君に感謝する。 註 * 昭和2 3年の頃, 北海道大学理学部化 学教室で行った研究結果を補足L, こ ** 油脂成分迄, 立ち入った研究は全くみられない。 ※*※ ウロコ印, 吸着用 300 meshes . 1) 2) 3) 4 ) 5 ). に発表するものである。. 上野誠一, 油脂化学及び油脂各論 570頁. l l 1943) ヒ G. S ab efat sand oi sp eson .171 ( . .jami , Vege i l B. W.Eckey t tabl s p.461 (1954) e fa s and o . , Vege 上野誠一・岡村善策, 油脂実験法 321頁. in i Be l t e s . . Chem. Bd l s.176 . org , Erg. Bd l s.71~72 , Handb Summary. i l l t i l when ext ted by e ther ts proper Appl i es are as fo ows: rac ns 13一一15% o e seed conta .1. o o92 4 8 5 d i . . ・ , ″ y 12 ,ヱy 123 . 4o , 燭 1.4726, A y 3.1, s y l9O i ined di i i l l ty ac By hydrol a th a at s obt as l a mixture of f cohol c pot s wi . ys ies are: The propert ′ 3 5 463O 8 dro 8976 . , . , 〃y l , ~ y l93 , n 121 . , タ魂 1. id ac i l d (N V I98 8 08) and 87% By Twi lps n t edi nto 14% so l e[hod the mixturei s che sseparat . . ,ヱV 8 id (N V T99 iqu id ac l 4 1) . . , ,ZV 127 i i i d i f l id ac di lmi The sol t 【 e c-and s ear c-ac scomposed chi y of pa . i inol i id and a sma i i l ds whi iqu id ac i l amount of C2 Thel di e c ac e ch e負y composed of ol c一 sch 6一ac ,l in one and two doubl ebonds conta . i ds ion,the appl i i ing oi li -dry lchi ln conc lus 1 e負y con 1pos ed of cl s the sen e-seed o s‐ac .. 00- -1.

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