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親子の関係について : アンケート調査の分析 : (その1)親からみた親子の関係

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Academic year: 2021

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(1)Title. 親子の関係について : アンケート調査の分析 : (その1)親からみた親 子の関係. Author(s). 奥村, 晶子; 津村, 直子; 田中, 豪一. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 37(1): 167-182. Issue Date. 1986-10. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5015. Rights. Hokkaido University of Education.

(2)    . 親子の関係について−アンケート調査の分析− その1. 親からみた親子の関係. 奥村. 晶子・津村. 直子・田中. 豪一. 序. 子どもや青少年の心の病理の問題が, 学校現場に蔓延し, 教師は, その対応に追われている, 児 童青年期精神科臨床の中でも, さま ざまな症例に直面するが, その中で, 子どもの心の問題は, 親 との相関の中で出現していると理解しなけれ ばな らない症例に出会うことも多い, そこでは, 崩壊 家庭, 多問題家庭等, 外構造としての家族の病理もさ●ることながら, むしろ, 親と子の情緒的交流 の如何が, 子 どもの心の成長や健康にとっ て問題にされね ばならないことを痛感する. 現代家族の 病理に就いては, 諸所で云われ, 親子の疎外が問題にされて久しいが, 実際, 児童青年期精神科臨 床の中で出会う症例を通してみる限り, そうした問題をもって了っ た子どもの親子関係が特別のも のではなく, むしろ現代の家族の中での親子の関係の歪みが肥大していることを感じる, そこで此 ・ 魔では , 現代の家庭の, 普通の子どもが育つ普通の家庭での親子の情緒的相関の様相を, アンケー ト調査に依って分析を試みることにした, 当初, 親と子とを同一対象にして, 認識や情緒の様相を 比較分析することを意図したが, 家族の機微に触れる側面がある為に, 協力を得ることが困難で, 相違した対象にして大略の比較を為すに止まざるを得なかったが, それでも, 普通の親と普通の子 どもとの家族の中に於ける状況についての一端を窺うことは可能であったと考える. 先づ, 親につ い て の ア ン ケ ー トにつ い て 分 析 し た い,. 対象及びアンケー ト内容 アンケートに御協力いただいたのは, 札幌市内の3つの中学のPTA 会員298名である. 家族成員 の機微に触れる面倒なアンケートに, 御協力載いたことを深謝する, 対象を, 中学年代の親と.子に したのは, 親子の相関が最も複雑になる年代であり, 子どもはまだ自立していないが, その中で, 親との関係をある程度みることができるようになる年代 と考えたからである, 内容は, 具体的 生活 実態の把握, 親子の心的交流の実態把握, 子どもへの期待の様相及 び親の自己吟味の把握を目標に し, 親と子とは, 大体同一内容のものを実施するべく意図した, (59年11月実施) 1. 家族構成. .父子家庭2 母子家庭5 ,0%, 祖父母同居家庭21 .0%, 子ども2人55 ,7%, 3人27 ,6%, 1人 .5%, 9 .4%, 6 人0 ,7% で あ る, 専 業 主 婦59 ,0%, パ ー トそ の 他 を 含 む 稼 働 の 主 ,5%, 4 人3 ,4%, 5 人1 167.

(3)    . 奥村. 晶子・津村. 直子・田中. 豪一. 婦は41 ,0%で, 全国平均よりも幾分専業主婦が多い. 地域特性によるものと考えられる. 2. 子どもの日常生活について. テレ ビ視聴, 手伝い, 夕食に就いての設問を試み, 子どもの日常生活の一端を把握することで, 生活実態の把握とした, 1) テ レビ視聴について 子 ど も が, 1 ∼ 2 時 間 テ レ ビを 見 て い る と 把 握 して い る 親 が40 ,3% と 最 も 多 く, 次 い で 2 ∼ 3時. 間, 1時間以内. 3時間以上に及ぶもの11 , 又, 子どもだけで見ているものが40% .0%である(表1) に及ぶ (表2) , 中学年代の子 どもは, 1日の大半を学校生活に送るようになるから, 自由時間は 極めて少ないと考 えられるが, その相当時間をテレビに費していることが判る, しかも, テレビを 一緒 にみる等という親子の共同時間 をもっという交流す ら欠落 している家庭も相当多いことが判 る. テレビについての子どもの興味や関心 がどんなであるかが, 多忙な親達にとっては, 問題でな い場合も多いの だろうか, 子どもと, テレビを介しての会話には, 余り意味を感 じないのだろうか, テレビが, 子 どもの生活に深く関わっていること だけに疑問を感ぜずには居れない, 尚, 稼働の主婦の子 どもの方が, 視聴時間が延長し長時間, テレビ視聴に過しているのも興味ぶ かい (表3) , これは, 専業主婦より在宅時間 が短く, 在宅の時も家事労働に追われて. 子どもに 介入する ・ことが少なくなる傾向を示しているのかも知れない, 表1. テレ・ビ視聴時間. 表2. テ レ ビ視聴 様式. 表3 主婦稼働とテレビ視聴時間 専業主婦 稼働主婦. %. 視 聴 様式. 1時間以内. 21 ,5. 親と一緒にみる. 60 ,7. 1時間以内. % 26 .o. 15 ,o. r∼2時間 l. 40 .3. 子供だけでみる. 39 ,3. 1∼2時間. 44 ,0. 35 .O. 2∼3時間. 27 .2. 2∼3時間. 22 .O. 36 ,0. 3時間 以上. 11 .0. 3時間以上. 8 .O. 14 ,O. 時. 間. % ,. 時. 間. %. り 何れにしても, 子 どもの自由時間における親子の交流が, テレビの浸透 によりテレビが間に入, 暖昧にされている現代親子の状態の一端を窺わせるものと考 えられる, 2). 家事手伝いについて. 家事労働が省力化されたり・ , 手造りのものより商品化されたものを購買したり 、して, .主婦の家事 労働すら極端に少なくな ってい る現代, 逆に中学生年代は学業等に子どもの方が多忙を極める状況 .極端に少なくなっていることは, 報告も多く, 精神科臨床 の中で, 子どもが家事を手伝うこと は, の場面でも経験する所であるが, 我々の データーでも ‐同様の結果が出ている (表4) , しかも, 家 事手伝いの報酬として小使いを子・ど もに与える場合も決 して少ない数字ではない (表5) , 子ども の生活に於いて, 家事を手伝・ うことは, 日常性を失い, 特別の時に手助けをし, 親はそれを普通の ことにはできない状況が蔓延してきていることが窺われる. 子どもの生活の中から労働が失なわれ ていること, 手伝いすら奉仕より契約にな ってきている実態が判る. 更に, 手伝いの報酬 が, 稼働の主婦の場合に多いことも興味ぶかい (表6) . 稼働の主婦の場合, 労働の代価が自己の労働の経験からも金銭に換算され易い可能性 があるのかも知れない, 興味 {か い側面を窺うことができたと考える. 168.

(4)    . 親子の関係について−アンケー ト調査の分析− 表4. 表5 手伝いの報酬. 手伝い. 子供は手伝い. %. 報. 酬. 表6 手伝いの報酬 あ げ る あげない. %. 毎日する. 23 .6. あげない. 82 ,7. 専 業 主 婦. 14 .o. と き どきす る. 48 ,5. ときどきあげる. 16 .9. 稼 働 の主 婦. 22 ,O. 余りしない. 27 ,9. あげる. %. 86 .o. %. 78 ,O. 0 ,4. 3) 夕食の状況について. 中学年代の子どもでは, 朝食は登校前に慌だしく撮り, (朝食抜きの子どもも多いとの報告も多 い) , 昼食は学校で撮っているので, 親子が食卓を囲んで団築できるのは, 夕食の時だけと推測し, 夕 食 につ い て の 設 問 を 試 み た も の で あ る,. 子どもと夕食を共にしていない親が14 .8%である (表7) , 子どもの塾通いとか, 父親の帰宅時 とか 背景については 勝手な憶測も可能であろうが 間の問題 , , , 家族揃って夕食のテー ブルを囲む 家族イメージは侵蝕されてきているのは事実だろう, この傾向は, 稼働の主婦の場合に, より顕著である (表8) , 主婦が稼働している場合, 4人に 表8 夕食摂取様式. 表7 夕食摂取様式 %. 式. 様. 様. 式. いつも子供と一緒にたべる. 85 ,2. いつも子供と一緒にたべる. 時々一緒、 別々にたべる. 14 ,8. 時々一緒、 別々にたべる. 専業主婦 稼働主婦 % 92 ,o 8 ,O. 76 ,o. %. 24 ,0. 1人の子どもは, 親と一緒に食卓を囲めな いでいる, 親の多忙の故に, 食事は楽しいものではなく , 栄養摂取の為の仕事化して行く方向にあるのだろうか, 主婦が, 仕事か, 子どもとのコミュニケ− ショ ンか, その間にあって疑問を懐かせる数字かも知れない. ある中学校長が, 母親学級で仕事も 大切かも知れないが, 一日に一品 でよいから手作りの料理を食卓にのせてほしいと訴えているとの 言が思い出されて来て了う. 食卓の状況は, 大略, 予想した通りの解答で, 母親を中心に日常的な話題を楽しく語り合う理想 的姿をイメージできる解答である (表9, 10 1) , 但し, ここでも, 日常生活の中にテレビが深 ,1 表9 夕食時の雰囲気(重複回答) 雰. 囲. 気. 表lo 夕食時, 多く話 をす. る人(重複回答). %. 話をする人. %. 表1 1 夕食時の話題(重複回答) 話. 題. %. 楽しく話をしな がら. 60 .2. お. ん. 46 ,8. その日あったこと. 76 ,4. テレビをみながら. 44 ,6. 兄, 弟, 姉, 妹. 46 ,8. 学校, 友人のこと. 30 .I. 本. 人. 24 ,3. 勉強のこと. 8 ,1. ん. 15 ,9. テ レ ビの こ と. 7 .4. 静かに. 6 .9. お. 母. 父. さ. さ. そ の 他. 14 ,5. く浸透している, テレビ抜きで団祭しにくい現代家族の様子を窺わせるものである, テレビの画面 に家族の視線が集中し,会話もテレビの刺激に触発されたもの丈だ・ っ たら,人間的コミ ュニケーショ ンは, 食卓を共にしていても, 非常に表面的なものだけになる可能性がある, しかし, 大方の家庭 169.

(5)    . 奥村. 晶子・津村. 直子・田中. 豪一. で は, 会 話 を す る, テ レ ビを 一 緒 に み る と い う 形 で, 先 づ は, 平 和 な 一 般 的 形 で あ る, そ れ 丈 に,. 別々に食事をする子ども達の存在が気にかか って仕方のない所である. 3. 親の子ども認識について. 親は, 日常, 子ども関わる中で, 親子の相関をどのように認識しているかに就いて知るべく, い くつかの設問を設定し解答を求めた. アンケー トの性質上, 非常に簡単な設問に限定せざるを得な かっ たが, 全体的に子どもにと って理想的な親を, 親自身はイメージしているといえる結果が得ら れた. 解答でみる限り, 親は, 親であることの自信を持って, 我が子に接 していると云えそう であ る.. ,. 1) 子どもの友人を知っているか 中学生年代, 子どもの生活圏が拡大して来る時, 親が子どもの日常をキチンと把握することは, 場 合 に よ っ て 困 難 にな る が, 親 子 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が あ れ ば, 子 ど も の 友 人 の こ と も 知 っ て い. るものと臨床経験の中から推測 し, 設問 した, 但し, “知る” ということは, さま ざまの レベ ルが あるのであって, こうしたアンケー トの性質上, 純粋に客観的に, 親の意識を把握することは, 困 難であるが, ここで問題にしたいのは, 親が子どもとの相関の中で子どもの友人のことを視野に入 れているか否か, 親自身がどう感じているかの側面 であり, あえて莫然と親の主観性を焦点化した. 大部分の親は, 子どもの友人のことを知 っ ていると認識している (表12) , 専業主婦の方が多い のに比し, 稼働の母親の10人に1人は, 子 どもの友人関係すら判 らなくな って来ている (表13) . 発達的にみて, この年代では, 親が子どもを理解する為には, 親として子どもの友人関係に留意す ることも必須の要件である筈であるだけに, 問題 を感ぜざるを得な い. 当の母親達は, どう受けと. めているのか疑問を残す, 表12 子供の友人のこと 親. は. 知っている. 知らない. % 93 ,6 6 .4. 表13 子 供の友人の こと 親 知っている. 知らない. は. 専業主婦 稼働主婦 96 .6. 91 .O. 4 ,O. 9 .O. 2) 子どもを理解しているか 8割以上の親は, 子 どもの気持を理解 していると自己認識している (表14) , 幼少時から子育て をし, 日常 共に生活して来ているのであるから, 理解していると感覚するのも当然だろう が, “理 解している” という主観の中味が, 実は大切である. 何故なら, 親が主観的に ”理解している” と 考 え る の と, 子 ど も が, “理 解 さ れ て い る” と 感 じ る の は, 必 ず し も 一 致 し て い な い 場 合 も 多 く,. 親子関係で必須のことは, この点が一致することだからであるが, 本調査では, そこ迄対応して調 査 す る こ と は, 対 象 が 相 違 して い る の で, で き な い で 了 い 残 念 な 所 で あ る.. 16 .4%の親は, 余り理解できていないと自認している. 今日の, 社会風潮の中にある我が子の中 に, 理 解 を 超 え た も の を 感 じる 自 覚 的 な 親 も い る だろ う が, 又, 親 子 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ンを 失 っ. た中で, 思春期の子どもに置いてきぼりを喰ってしま っ た感 じで, 理解できず戸惑っている親もい る の で はな い だ ろ う か. ”理 解 し て い な い” と 答 え た 親 に は, こ の 両 方 が 含 ま れ て い る も の と, 臨. 床 経 験 か ら推 測 す る が, こ の ア ン ケ ー トで は, そ の 区 別 は で き な い, 3). 170. 子どもの相談にのるか.

(6)    . 親子の関係について−アンケー ト調査の分析−. 小学校年代は, 何等かの事態に相遇した時, 子どもにとっ て最も身近かな相談相手 は, 親である が, 中学生年代になると, 次芽に親から友人の方に移って行くと, 心理学は, 教えてくれる. しかし, 50%余の親は, 子 どもの相談相手になることが多いと感じ, 40%余の親が, “どちらと も云えない” と答えている (表15) , 年令的な過渡的現象かも知 れないが, 今日の子ども社会の状 親を相談相手にしている子どもが 況として, 中学年代にな っ ても, , 相当多いということだろう. 親子の粋は健在と云えるのかも知れないが, 子どもが, 年令より幼稚で, 家族関係の中では, 親子 は相当に密着している側面 も持っているとも云えそうな数字である, 表15 子供の相 談 にのる こと. 表1 4 子供の気持の理解 親. %. は. 親. %. は. よく理解していると思う. 83 ,6. 相談にのることが多い. 55 ,4. 余り理解していないと思う. 16 ,4. どちらとも言えない. 41 .2. 相談にのることが少い. 3 ,4. 4) 子どもの云い分はきくか 日常 生活の中では, 子どもの云い分に理解を示すと自認している親が多い (表16) , 親子関係の 中では, 子どもの云い分を聞くと云う中味が更に問題にさ れねばならない筈で, そこに親としての 判断が入ることが必要であるが, そこ迄の追求は, アンケー トの性質上困難 である. ” 唯, 云 え る こ と は, “子 ど も の 云 う こ と を 聞 く と い う 数字 が圧 倒 的 に 多 いと い う 事 実 は, 親 子 の 間 柄 で, 子 ど も. 表,6 子供の云い分 をきく こと. %. は. 親. の言い分に耳 を傾けるのが良い親の要件であるとしている 社 会 風 潮 の中 で, 家 庭 生 活 が 行 な わ れて い る と 云 う 事 実 は. 言い分をよくきく方. 85 ,5. ある と いう こ と で あ ろ う,. 言い分を余りきかない方. 1 4 ,5. 子どもを叱ること, ほめること どもとの 親として子 どもを嫉る基本は, 多くほめ少なく 叱ることにあるのは常識だが, 日常 の子・ 接触の中では, 子どもをほめる (認める) ことは, 少ない, 叱ることも, 推測したより低い (表17 , 感情的表 生活は無事平穏 ない したが て 日常 ほめることも叱ることも少 18) 後述するが っ , , , . , 出は少なく, 心の交流の稀薄な親子関係が, 増加して来ていると云えそうな家庭像である. 5). 叱 ら れ た 時 に, 子 ど も の と る 態 度 は, 親 子 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の パ タ ー ンを 推 測 さ せ る が, 中. 学生年代の子 どもに, あり勝ちな様相を垣間みせてく れる (表19) , 但し, 聞き流す, 部屋に閉じ 表17 子供を叱ること. 表19 叱られたときの子供の態度. (重複回答) %. は. 親. 子. 叱ることが多い方. 53 .4. 叱ることが少い方. 46 ,6. 供. は. %. ほめること が多い方. 25 ,3. ほめることが少い方. 74 .7. %. 口答えする. 47 .5. 素直にあやまる. 33 ,9. 聞き流している. 25 ,9. 部屋に閉じ込もる. 12 .8. 表18 子供 をほめること 親. は. 171.

(7)    . 奥村. 晶子・津村. 直子・田中. 豪一. こ も る形 の 子 ど も の 反 応 は, 子 ど も の 方 か ら の 直 接 的 な 親 へ の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 拒 否 の 形 で あ. るから, 親子関係では, そう した時の親の受けとり方が問題になるが, 臨床の中では, その親子の 心の交流の展開の様相は経験しても, アンケー トでは及 ばぬ所である, 以上, 親は, 子 どもをよく理解し云い分はよく聞き, 相談にのることも比較的多く, 叱ることも 多く はなくと云う, 平穏無事, 何事もなく過ぎて行っ ている現代の日本の親子関係がイメージされ る傾向が, 数字的に出ていることが判る. 4. 親と子どもへの関わり方. 1) 親が子どもに接する態度 親と子どもとの交流の中で, 親が自分として子どもにどのように接しているかを自己吟味しても ら っ た の が, 表20で あ る. 表20 親の子 供 に対する接し方 親. の. 態. ,. 度. 肯. 否 %. う ちの こ と はす べ て 子 供本 位 にし て い る. 24 ,3. し つ こくね だ ら れ る と 最後 に は買 っ て しま う. 25 ,5. 74 .5. 子 供の い う こ と を忙 し い 時 にあ と でと 言 っ て お いて 忘 れ て しま う こと があ る. 41 ,8. 58 ,2. 子 供 のく せ や 欠点 が気 にな っ て 口 う る さく 注 意 す る. 50 ,8. 49 ,2. 子 供 が何 かす る前 に先ま わり して や り な さ いと 言 っ て しま う. 61 .7. 38 ,3. 学校 での 生 活 をく わ しく き かな いと 気 がすま な い. 25 ,1. 74 ,9. 言 葉 づ かい や生 活 の きま り を や かま しく し つ けて い る. 90 .1. 9 ,9. 親 をこ わい人 と 思 われる よ う にして いる. 35 ,9. 64 .1. 叱 っ た あと でつ い 子 供 の 気 嫌 をと っ て しま う. 10 .2. 89 ,8. 子 供 が同 じ こと をし て もあ る 時 は 叱り あ る 時 は 大目 にみ る. 34 .0. 66 ,O. 75 ,7. %. 肯:ぴったりあてはまる, だいたいあてはま る 否:全然あてはまらない, あまりあてはまらない. 先 づ, ”言 葉 づ か い や 生 活 の き ま り を や か ま しく 朕 け て い る” と い う 項 目 の 率 の 高 さ が 目 につ く.. 更に, 親をこわい人 (子どもからみて権威のある親と云いかえてもよいだろう) と思わせている親 も36% に 及 ぶ, こ の 親 の 意 識 が, 正 しく 子 ど も に 伝 達 さ れ て い る の で あ れ ば, 子 ど も は, 社 会 ル ー. ルを身につけ, 自律して行く方向を持てそうである. 現実の子どもの実態を思う時, 疑問もいだか せ ら れ よ う,. 子 どもが何かする前に先まわりして云ってしまう, くせや欠点が気になっ て注意する, 忙がしい 時にあとでと云って 忘れてしまう と云う等の項目が, 50%前後であるのは, 親として思い当るとい う 感 じで肯定した親も多いことだろう. 親子の間では, ごく 日常的なできごとであるだけに, 現実 に は も っ と 多 い の か も 知 れ な い. 25% の 親 は, す べ て を 子 ど も 本 位 に し て 居 る, しつ こ く ね だ ら れ る と 最 後 に は買 っ て しま う と 答 え て い る が, 2 人 に 1 人 の 親 は, 子 ど も に 甘 く 接 し て いる こ と を 自 認 し て い る と み て よ い だ ろう, 172. ・.

(8)    . 親子の関係について−アンケート調査の分析−. 叱ったり叱らなかっ たり, 嫌に一貫性を欠いていると感じている親が34%, 叱った後で気嫌をとっ てしまう親が10%, 何れも, 膝をキチンとしていると自認している親 (90%) として, 自己矛盾の あることの表明とみて支障あるまい, 表2 0の設問は, 親が子どもとの関係の中で動いている日常の中で, 具体的に実行している現実と, 親として認識し観念的に持っている理想を混潰してみせてくれたものと考えてよいだろう. こうし た親の認識が, 日常の家庭生活の中での子どもとの関係に於いて, 親の主観の通りに行為されて い る の か, 更 に, 子 ど も に は, ど の よう に 受 け と ら れ 展 開 して 行 っ て いる の か, 興 味 ぶ か い 所 で も あ. り, それは親子の相関の要点でもあるのだろう. 対象は相違しているが, 子ども資料と比較したい, 2) 子どもとの間で親の思うこと ①子どもに今望むこと 受験競争が過熱し, 高学歴社会が形成さ れている今日, 中学生年代の子どもへの親の勉強へのか りたて は, 日常問題にされる所である. ス トレートに, 親が我が子に何を望 んでいるかと尋ねるこ と自体, たてまえしか表面化しない だろう が, あえて質問したのが, 表21の結果である, 設問の少 ない重複回答であるから, 明るく素直なこととか, 健康な こ と と か の 人 間 の 生 活 の 中 で 基 本 的 な こ と が, 100% 近 く. 表2 , 子 供に今一番望 むこと (重複回 答). て も よ い と 考 え て い た が, 半 数 の 親 だ け が, 基 底 に 据 え て. いると自認しているという結果であった,子どもの身体的,. 明. 精 神 的 健 康 は, 当 然 の こ と と さ れ て, あ え て 考 え な く と も. 明るく素直なこと. 5 3 ,1. 健康なこと. 4 6 ,5. 強 は, 親 と して は, な い が しろ に は で き な い と い う 気 持 の. よく勉強すること. 5 2 ,4. 現 わ れ な の だ ろ う か, 勉 強 へ の か り た て の マ イ ナ ス 面 が. 親の言うことをきくこと. よい こ と にな っ て い る の か も 知 れ な い, 25% の 親 が, 勉 強 の こ と を 視 野 に 入 れ て い る. や はり 勉. 望. む. こ. と. %. 3 .5. 云々される現代の社会の中でも, やはり中学年代の子 ども の 親 に と り, 勉 強 は 気 に な っ て し か た の な い 所 だ ろ う,. ②親として子どもに心がけていること 親として, 日常, 子 どもに対して どのようなことを心がけながら接しているかについても設問し た, ”叱 る べ き 時 は 叱 る“ こ と を 心 が け て い る●と いう 蟻 を キ チ ン と し て い る 親 が80% “何 で も 相 , , 談 に の っ て や る“ やさ しさ, も の わ か り の よ さ を 心 が け て い る 親 が40% 余, 先 づ は, 前 述 の 親 の 子. どもへの接し方の自己認識と同様に, 親は親として, 現代社会が理想としている親意識像をもって いるという姿 が浮かび上ってくる (表22) , し か し, “や り た い こ と を 自 由 に さ せ る” こ と を 心 が け る 親 は, 6,4% と 少 な い, 自 由 と 我 燐 は,. 本来相違する筈であるが, 自由にさせることは, 我鰹にさせることと置きかえられている日本的風 . 土 の 中 で, こ の 項 目 は拒 否 さ れて い る の だ ろ う.. 叱 る べ き こ と は 叱 り, や り た い こ と を さ せ る と い う 理 想イ メ ー ジと は, い さ さ か 相 違 し て い る 親. 意識であって, 現代の親世代 が持つ親理想像を垣間みせてくれる所である. ③自分のような親になってほしいか 将 来, 自 分 の よう な 親 に な っ て ほ し い と 思 う か と の 質 問 に, 70% の 親 が “思 う”, “ど ち ら か と い. うと思う” と考えている (表23) , 親として自覚的に子どもに接し,.明るく素直に, 健康に, 勉強 もしてと期待し, 叱っ たり相談に乗っ たり, 子どもにとって, 良い親役割を果たし, 自分が親であ ることに, 合格点を与え, 子 どもも自分のようにな ってくれると期待している ‐親−, 平穏な日常の 173.

(9)      . 奥村. 晶子・津村. 直子・田中. 豪一 表23 将来, 自分の ような 親にな ・ っ てほしい. 表22 親として子 供 に心 がけ ていること(重複回 答) 心. が. け. て. い. る. こ. %. と. 叱るべきときには厳しく叱ること. 79 .O. 友達のように何でも相談にのること. 42 ,7. いつもやさしく子供のことを気にかけること. 12 .5. やりたいことを自由にやらせること. 将 思. 6 .4. 何でもいうことをきいてやること. 来. %. う. 20 .5. どちらかというと思う. 47 ,2. 思 わ ない. 32 ,3. 0. 中 で の 親 の 自 信 の 程 が, 窺 え る デー タ ー で あ ろ う か.. テレビ, 手伝い, 夕食等, 具体的日常の中での子どもとの接触の少なさを思う時, そして親とし ての認識も社会が作 った理想の鋳型を観念して, いささかの矛盾を露呈 している データ「 の結果を みる時, 具体的生活場面については, 子どもとの接触をする努力に乏しく, 観念的な側面で親を演 じていると主観的に思い込んでいる親意識が先行し, 親が親 である故に親であることに自信をもっ て, 家庭の中で安定している現代親の姿が思わしめられる, 5. 具体的日常生活と親の意識との相関について. 具体的生活場面と, 親の子どもへの認識とを, 一歩突込ん で, クロス集計することで, 興味のあ る所見が得られた, テレビ, 夕食, 手伝いの夫々の側面からみてみよう, 1) テレビを介しての親子関係 表24, 25は, 親 と 一 緒 に テ レ ビ を み て い る か 否 か で, 子 ど も の 友 人 関 係 の こ と を 知 っ て い る か, 子 ど も の 相 談 に の る こ と が 多 い か に, 相 違 の あ る こ と を 示 す デー タ ー で あ る. 即 ち, 友 人 の こ と を 知 っ て い る 親 の62% は, 子 ど も と 一 緒 に テ レ ビを み て い る が, 友 人 の こ と を 知 らな い 親 の71% は, 別 々 に テ レ・ビ を み て い る. 又, 一 緒 に み て い る 親 の61% は, 子 ど も か ら 相 談 を 受 ける と 感 じて い る が, 別 々 の 親 は47% に 減 少 し, “ど ち らと も い え な い”, 或 は “い い え” が増 加 す る. テ レ ビ視 聴 の あ り 方 が, 子 ど も と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に, 相 当 関 係 し て い る こ と は, 明 白 だ ろう, (表24 , 25) 表24 テレ ビ視聴X 相 談にのること(%) 相. 談. テ. レ. ビ. 一. 緒. 別. 表25 テ レ ビ視聴 X 友人 を知 っ ていること(%) 々. 友. レ ビ 人\\\ヱ\. 一. 緒 別. 々. 子供の相談にのることが多い. 61 .O. 47 ,O. 知 っ て い る. 62 .O. 38 ,O. どちらともいえない. 37 .O. 47 ,O. 知. 29 ,O. 71 .0. 2 .O. 6 .O. 相談にのることは少ない. ら. な. い. 臨床経験の中からも, 家庭の外の 生活が長時間になるこの年代, 子どもと一緒に テレ ビをみるこ とを共有する親の方が, (慢然と長時間テレビ視聴に時をすごすルーズな親 は論外にして) , 子ども の ペ ー ス に あ わ せ る 努 力 を し た り, 又, そ の 中 で, 親 子 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン も 得 られ た り し て い. ることを経験するだけに, 健全な親子関係の形成のためには, せめてテレビを共体験することの要 が 思 わ れ て な ら な い. 子 どもだけ でテレビを見ている場合, 長時間視聴に傾き易い傾向のあることは前述したが, テレ 174.

(10)      . 親子の関係につ いて−アンケー ト調査の分析−. ビの視聴時間と夕食摂取とにも相関のあることが判る (表26−1) . 子どもと一緒に夕食を摂る家 庭では, テレビの視 聴時間も, 短時間に傾き易いが, 別々の家庭では, 長時間視聴に傾いているこ とが判る. 食事を共にする親の場合, 生活の秩序や規則性を, ある程度子どもに課し易いのだろう がテ ー鰻という形にしてでも−, 食事が別々の場合, 親と子の生活の場面での接点は減少し, 生活 は, 子どもの窓意にまかせられる場面も多く, 結果として, 長時間視聴になり易いと考えてよいだ ろう. こう し た 膜 の 甘 さ は, “手 伝 い の 報 酬” と か “しつ こ く ね だ ら れ る と 買 っ て し ま う” と い う 傾 向. にもみられる (表26−2, 3) . 長時間視聴を, 子どもに認容している親は, 手伝いにも報酬を与 え易く, ねだられると買い与えてしまい易い傾向にある, ということは, 食事やテレビ等で子ども と関わらない親は, 子どもの生活のすべての面に於いて, 子 どもに甘くなって了まう危険性がある と い っ て も よ い だ ろ う,. 親の自覚として, あてはまるものが, 同様に, テレビ長時間視聴の子どもの親の方に多い傾向がみ 6−4) られる (表2 , 子どもの発言に対しての無神経さ, 無関心さで, 親の多忙 (?) の故に出て くるのだろうが, これも, 子どもの生活の−側面 での親子関係の遠さを示す指標と考えれば, 上述 と 同 じこ と だ ろ う.. ) 表2 6−2 テレビ視聴時間X家事手伝い報酬(%. ) 表2 6−1 テレビ視聴時間×夕食(%. おかプミ1時間以内. 1∼2時間 2∼3時間 3時間以上. ビ 報 酬 工と. 1時間以内 1∼2時間 2∼3時間 3時間以上. 一. 緒. 2 4 0 ,. 認,0. 2 8 ,0. l o ,0. あ げ な い. 4 2 ,0. 4 2 ,0. 4 0 2 ,. l o ,0. 別. 々. 4 ,0. 4 0 ,0. 2 3 ,0. 2 3 ,0. あ. げ. 8 ,0. 3 3 ,0. 9 3 ,0. 2 3 ,0. 表2 6−3 テレビ視聴時間×しつこくねだられると買う(%). 縦断 ど 1時間以内. 1∼2時間 2∼3時間 3時間以上. あてはまらない. 2 4 ,O. 4 1 ,0. 2 7 ,0. 8 ,0. あてはまる. 1 5 ,O. 3 6 ,0. 2 9 ,0. 2 0 ,0. る. 表2 6−4 テレビ視聴時間×あとでといって競 馬(%) ビ. 訪 忘. 1時間以内 1∼2時間 2∼3時間 3時間以上. あてはまらない. 2 5 ,0. 4 4 ,0. 2 3 ,0. 8 ,0. あてはまる. 1 6 ,0. 3 6 ,0. 3 4 ,0. 1 4 ,0. 2) 夕食を介しての親子関係. 表27は, 親の子どもへの関わり方についてのいろいろな側面を, 夕食を共にするか否かというこ ● 朕をし とと関連づけてみた結果である. 子どもの友人を知 っ ていたり, 子どもの心を理解したり , た り, 相 談 に の っ た り, 親 子 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 持 つ た め に は, 夕 食 を 共 に す る 方 が, や り 易 表27−1. 表27− 2. 夕食× 友人 を知 っ ている こと. 夕食 友 人\、 \ \. 一. 緒. 々. 別. と 夕食× すべて子供本位 にするこ.. 薩∼∼\2‐食 子供本. 一. 緒. 別. 々. 知 っ て い る. 87. 13. あ て は ま る. 2 1. 79. 知 ら な い. 63. 37. 理解していない. 44. 56. 表27− 3. 表27−4. 夕食× きまり をしつけている. 、一 \、夕 食 嘉÷ しっ 一. 一. 々. 緒 別. 夕食×子 供の気持を理解 すること. 気持理蔵\\、之食. 々. 緒 別. 一. あ て は ま る. 92. 98. 理 解 して いる. 88. 12. あてはまらない. 79. 21. 理 解 して いな. 73. 27. 175.

(11)    . 奥村. 晶子・津村. 表27− 5. 直子・田中. 夕食×相 談にの ること. \、\夕÷食. 相 談. 豪−. 一・ 緒. 別. 々. 相談にのることが多い. 58. 42. どちらとも言えない. 39. 51. 相談にのること少い. 3. 7. いのではないかと云うことが, 明瞭な事実として浮び上ってくる数字だろう. 必ずしも, 共に食事 をとることが, 親子の情緒交流に必須の要件とは云えないだろうが, 少なくとも, 子どもが食事を とる時間は, 親子の情緒交流の場として, 親が, 有効に配慮することの重要性を裏づ けていると云 えよう, 親の, 子どもへの配慮の僕たれる側面と考える. 表28は, 夕食時の雰囲気と子どもの相談にのるか否かをみたものであるが, 相談にのることがな 表28 夕食の雰囲気×相 談 にの ること. 夕 食 相 言亥\\\\. 話をしながら テ レ ビと 話. テ. レ. ビ. 静. か. 相談のること多い. 51. 13. 30. 6. どちらとも言えない. 46. 8. 40. 6. 相談にのること少い. 33. 12. 22. 33. に. いものの33%が, 静かに夕食をとっているという結果が興味ぶかい. 少数ながら 沈灘な砂をかむ , ような食卓の家庭もあるのだろうか, 3). 家事手伝いを介しての親子関係. 子どもの家事手伝いを, 親の子どもに対しての認識と相関させてみた結果が, 表29である. 手伝いを毎日する子どもは, 報酬を得る割合が少な いが, 時々 しかしない子どもは もらう割合 , が多い. 親の甘さの表現をみる思いがする, 更に, 報酬をあげてしまう親の方が しつこくねだら , れると買ってしまう場合も多いことが判る. (表29−2) 手伝いを余りさせず, 時に手伝いをさせれば報酬を与え, ねだられると買 って しまうという 子 , どもに甘く, 金銭的, 物質的側面で, 子どもに甘く我感を助成してしまう傾向の親の存在が窺われ るだけに, 物質文明に流され我藤を 許してしまっている親の姿勢に問題を思わずには居れない. 親の子どもへの接し方と, 手伝いをさせるか否かをみると, 子どもに手伝いをさせていない親は , 子 ど も に ロ う る さ く な っ て しま い (表29− 4) , 子どもの云い分は, 余りきかないという傾向があ り そ う で あ る (表29− 5) . 子どもに伝達することに失敗し, 主観的に, 親本位になり, 親の立場. からだけ反応してしまう危険性をもつのかも知れない. 興味 {か い の は,.手 伝 い を さ せ な い 親 の 方 が, 将 来, 子 ど も が 自 分 の よう な 親 に な っ て ほ し い と 思う割合が少ないということ である (表29− 6) . 親が, 親として自信を失っ ている場合なのだろ うか. 或は, 我が子との相関の中で, 子どもに負けて しま っているのだろうか. 親としての自信の な さ が, 日 常, 子 ど も に サ ー ビ ス し て も 手 伝 い を 要 求 で き な い で い る 姿 だ ろ う.. 何れにしても, 多分, こう した データーから窺い得るのは, 家事手伝いをある程度は 子どもに , 課 す こ と が で き る 親 の 方 が, 親 と 子 ど も の 間 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン も と り 易 い し 親 と して 親 性 も , 保 持 し て 行 き 易 い の で は な い だ ろ う か と い う こ と で あ る.. 176.

(12)      . 親子の関係について−アンケート調査の分析− 表29−1. N∼、趣 酬. 手伝“. 手伝いの報酬× し つ こく ねだると かう. 表29−2. 手伝いX 報酬 あ げ る. あ げな い. 手箇r、∼\亜 酬. あ げ る. あ げな い. 毎. 日. す. る. 11. 89. あ て はま らな い. 54. 79. 時. 々. す. る. 26. 74. あ て は ま る. 46. 21. い. 8. 92. な. し. るきぃ 判れr∼∼−旦麦. あてはまる. あ て はま ら な い. 手伝い×子供の先ま わり して口 うる. 表29− 3. 手伝い× 子供 のくせや欠点を口 うる さく注意する. 表29− 2. さい. 、一∼\ロ 豊盛れ1 あてはまる. 云し 手r. あてはま ら な い. 日. す. る. 56. 44. 毎. 日. す. る. 54. 46. =寺 々. す. る. 42. 58. 時. 々. す. る. 59. 41. い. 61. 39. し. い. 72. 28. 毎. な. し. 表29− 5. 手伝い ×子 供の言い分 をきく. 夏三分 ;÷−−−−一言 手伝ご. き. く. き かな い. な. 表29−6. 手伝 いX 将来自分のような親にな っ てほ しい. 浮 来 手伝しr 、、、逼. 思. う. どちらかと う 思 わな い いうと恩 、. 毎. 日. す. る. 23. 29. 毎. 日. す. る. 18. 56. 26. 時. 々. す. る. 51. 31. 時. 々. す. る. 24. 50. 26. い. 2 6. 40. し. い. 17. 34. 48. し. な. な. 4) 親子関係のもち方の側面から. 親が, 子 どもの友人のことを知っ ている場合, 86%の親が, 子どもの気持を理解していると感じ ているが, 友人のことを知らない親の半数近くは, 子どもの気持を理解していないと感じている(表 3 0−1) . 前述した所であるが, 子どもの気持を理解することの大切な指標として, 子 どもの友人 関係を知ることが必要になるということの実証的なデーターと云えよう, 更に, 子どもの気持を理解していると思っている親は, 子どもからの相談にものること が多い方 に傾 い て い る の に 対 し て, 理 解 で き て い な い と 思 っ て いる 親 は, 子 ど も と の 関 係 で 暖 昧 に な っ て し ま っ て い る こと も 興 味 ぶ か い (表30− 2) . 更 に, 理 解 し て いる と 思 っ て い る 親 は, 叱 る こ と は 少 な く (表30− 3) , 云い分は聞き(表30−4) ,. くせや欠点に目鯨を立てることも少ない方向に (表30−5), 理 解 し て い な い と 思 っ て い る 親 は, 表3O “− 1. 特 友 人\−∼\室÷ 知 っ て いる 知. ら. な. 表3 O−2. 友人 掬 っている×濯ぎ 零 誉を場 。. い. 牟して 王 里角 牟して 王里角 る し) 力 し) い. を 寺 琵 誓覇罫種鐸鱈. 相 談一・、一室 特. 86. 14. 多. い. 63. 25. 56. 44. ど ち ら と も. 34. 71. 3. 4. 少. い. 表3o一4 表30− 3. 叱ること X気持 を理解 している. …∼− \ ー 叱る」! い. 多 少. な. い. 特. 王 塑角牢して 堕角 牟して 王 る し) 方 し) い. 理 邑解 して る い. 理鯛峯して しュ ヵ ま し). 50. 79. 50. 21. 言 い分. −−−−−− 気 持 ∼. き き. か. ¥筆者 誓解 言窄き×. な. 塑角牟して 王 璽解 して 王 る し) 方 ま し) い. く. 88. 70. い. 12. 30. 177.

(13)      . 奥村. 晶子・津村. 直子・田中. 豪一. 叱ることが多く, 云い分も聞かないことも多く, くせや欠点を注意してしまう方向に 傾き易い数 , 値も, 当然ながら興味ぶかい. 子どもの云い分に耳を傾けようとしている親は, 子どもに相談されることも多く, 先まわりして 云っ てしまうという過干渉も少ない傾向にあるが, 子どもの云い分を聞けない親は, つい過干渉に なり, 相談されることも幾分少ないことが判る (表30− 6), 親 子 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ンの 持 ち 方 は, 今 迄 み て き た よ う に, 日 常 の い ろ い ろ な 場 面 に 於 い て 連. 動している ことが判るし, 情緒的雰囲気も連動していることが判る, こうしたことは, ある意味で, 当然のことであろう が, 当然のことが, 数字の上 でも証明されたということと受けとってよいのだ ろ う, 表3. 5. 表 3 −6 o. 差す孝養薯考に尋 警誓解. 気 持 r、一・\ 注 意. 言 と まよくきく×相談にのるこ 妄 方 ぞ. \稲 一 鯉恐 言裕\. 王 璽角 空して る い. 理蛸翠し て し) 方 し). あ て は ま る. 49. 65. よ く き く 方. 61. 37. 2. あて は ま ら な い. 51. 35. 余り き かな い 方. 31. 55. 14. 多 い どちらとも 少 な い. 表 −7 ゑ 禦 よく×惹室す 3 0 ず き亭主翻旨 いと言う. r一一一−−÷還 言し 分. 示. 言. % 言 わな い. う. よ く き く 方. 47. 53. 余 り き かな い 方. 70. 30. 5) 子どもを叱ること, ほめること 最 後 に, 親 と し て, 子 ど も を 叱 る こ と, ほ め る こ と につ い て 概 観 し た い.. 1−3) 子どもを多く叱る傾向の親は, 子どものくせや欠点が気になる傾向が大きい (表3 , 子ど 叱 どもに対 なくてすむのだろう. 子 もの現実を受容しくせや欠点を見逃がせる親の方が, り方も少・ して, 叱ることが多い場合, 子どもは素直にあやまることは少ないし, 口答 えも多くなる傾向にあ る こ と も 判 る (表31−1, 2) .. きやまる あてはまる あてはま 叱るごF \ らない. 表3 1一2 叱ること×叱られたとき子供 は口答えすること が多い % . あては ま 答え 叱な \ 竪 あてはまる ら な い. 表3 1−3 叱ること×子供のくせや欠点 が気になって口う るさく注意する % あてはま 意 選 あてはまる ≧ 叱 こ主 く らない. 多. 表3 1−1 叱ること×叱られたとき子供 は素直にあやまる ことが多い %. 少. な. 表32−1. い. 2 8. 7 2. 多. い. 3 9. 6 1. 少. な. 注 意 ほめる三字\∼、∼ 少. 178. な. 5 6. 4 4. 多. い. 3 7. 6 3. 少. ほめ ることX子 供のく せや欠点 が気に なっ て口うる さく 注意 す ろ. 多. い. 表32−2. 6 3. 3 7. い. 3 6. 6 4. ほめることX親 として友達のように何 でも相談にのり話せるこ. % あ て はま あてはまる ら な い. な. い. %. と を心 がけ て い る. ,話 ほめるでゴー−− 廻遊. い. 40. 60. 多. い. 54. 46. 少. な. て はま あ てはまる あ ら な い. い. 53. 47▲. い. 39. 61.

(14)  . 親子の関係について−アンケート調査の分析−. 親は, 日常, 子どもをほめるという行為には, なかなか出ないことは, 前述した通りであるが, ほめることを多く している親は, 子どもの相談役になることを心がけ, くせや欠点に注目すること を少なくするようにしている傾向にあることも窺わせられる. .ユニケー 叱るという行為自体は,日常の親子関係の中で普遍的にあること ではあるが,親子のコミ ションのあり様のいろいろの側面を窺わせる背景の興味ぶかい表出であるかも知れない, 6) 親子関係の中で 叱 る こ と, ほ め る こ と の 二 つ の 側 面 か ら, 親 の 姿 を 4 つ の パ タ ー ン に 分 類 す る こ と が 可 能 で あ ろ. う (表33) , 即ち, 叱ることもほめることも多い, 関わりの深い親子関係を認識している親が11% 表33 叱ること ほめること. %. しつけうるさ型 (しかることもほめることも多い). 11. ほめ型 I G ヒることは少なくほめることは多い). 15. 叱り方 (叱ることは多くほめることは少ない). 42. しつけ無関心型 (叱ることも少なくほめることも少ない). 32. と最も少なく, 次いでほめることの方が多く 叱ることを少なくしているものが15%である. 予想通 り, 子 どものマイナス面 を注目して, つい叱ることが多く傾き, 子どものよい点は当然としている 主観の強い親は42%と最も多いが, 問題を感 じるのは, 叱ることもほめることも少ない, ある意味 で子どもと心的距離をもっている親 が32%もいることである,この年代の子どもとの親子関係では, 親は, 子どもを叱っ たり, ほめたりという形の感情交流があることが, 子どもの情緒的発達にとっ て不可鉄のものであろう が, 親は, 意外に, 子どもに無関心の場合も多いというべきだろうか。 日 常の児童青年期精神科臨床の中で, 子どもに, 何か問題がおきてこない限り, 心的距離のあること に気づかず, 平穏な日常に慢然と流れている親が, 多いことを実感しているが, そうした一側面を 数値は示しているように思われる, 考. 察. 親と子どもの関係は, すぐれて情緒交流のっみ重ねの歴史である, 出生の時から, 乳児期, 幼児 期, 学童期と, 親は, その親固有の気持ちや, 態度, やり方をもって, 我が子を育ててきている, 親と子の関係は, 一対の親子に固有のものであって, 力動的に動くものであり, 子どもの発達を, 対象関係論的にみて行く ときにのみ, いささかの理解を得るだろうが, アンケート調査等という疎 略的手段では, 人間性や情緒の側面を, 把握すること は不可能である, 情緒の交流の側面からみた 親子関係を研究するに は, 力動的家族精神医学の方法により, 症例をつみ重ねて行くことが最善と 考 え る.. 一方, 精神医学で家族をみるのは, 病者が存在した時に, 病者をとりまく環境としての家族のす べてを問題にするわけであり,異常を通して正常心理を理解して行くという方法をとるものである. 心の異常性の表現は, す ぐれて時代を映す鏡であるということを考えるとき, 異常心理と, その家 族力動は, 正常な子どもの心の発達と家族力動について, より深い理解を推進せしめるものであろ つ. 179.

(15)  . 奥村. 晶子・津村. 直子・田中. 豪一. 精神病理学的手段によらない研究は, ある意味で, 表面的であり, 力動精神医学から遠いもの で あることは, 充分, 承知しつつも, 現代の日本の子どもの状況の現実をみる時, その心理的成長の 重要な因子としての家族の問題は, 看過できないだけに, 症例研究に比して, 表面的ながら, より 多くの家族の研究を目標にして, アンケー ト調査したものである. このアンケー トの目標は, 家族成員の一員としての親が, 具体的生活場面に於いて, どのように 子 ど も に 関 わ っ て い る か に つ い て, テ レ ビ, . 夕 食, 手 伝 い と い う 3つの指標を選択して, 実態の把 握とした. そして, その他の設問は, 親自身の, 子 どもに対する接し方についての考え方, 感じ方 等ゞ 心の中昧について問うたものである. これは, 非常に, 親自身の主観的側面を問題にしている だ け で あ っ て, 親 ひ と り ひ と り の 感 じ方 は, 個 人 差 が 甚 る しく, 心 の ど の レ ベ ル で, 自 覚 し答 え ら れ て い る か 問 題 に し な け れ ば な る ま い, し か る に, 今 日, 必 要 な の は, 親 が 親 と して, ど の 程 度, .. 自覚的に親たり得ているのか, 親性を, 子 どもに伝達することに成功しているのかであろうから, そ の 深 み 迄 は, み ら れ な い, そ れ に も 拘 わ ら ず, ア ン ケ ー トと い う 枠 の 中 で の, 今 日 の 親 像 の もつ. 側面は, クロー ズア ッ プされたと考えられるので, あえて報告する次才 である. 結果を通覧してみる時, 今日, 問題にされている親の実像が, 表面化していることが判る, 1, 中学生年代の子どもが, 家庭にある時, 親は, 短い団奨の時間を共有すること によって, 子 どもとの情緒的交流をはかり, 子どもを理解し, 受容して行くことが可能と考えられるが, 夕食を 共にするとかという共通体験を持たない家庭が15%という結果である. この側面は, マスコミ等で も問題にされている所であり, 何も, 事新しい事実ではないし, 大部分の家庭 では, 共通体験とし て “一 緒” で あ る の だ か ら 問 題 に す る こ と はな い か も 知 れ な い. し か し, 夕 食 の 食 卓 を 囲 むホ ー ム. ドラマの団楽のイメージが, 忙がしい現代家庭において, 侵蝕されて来ているという事実は, 指摘 できよう, しかも, 稼働の母親の家庭において, その傾向が, より大きい事実をみる時, 今後, .主 婦の社会進出の傾向が, 増々進行する時, 家族の中で, 食べる行為を共にする楽しさは, 子どもか ら奪われて行く傾向は, 増大して行く可能性が, 充分に考えられる, 大人はよいかも知れないが, 子どもの情緒.の発達の疎害因子になる可能性は, 留意しなければなるまい, クロス集計の結果からも, 親子関係の亀裂が, こう した日常性の中から進ん で行く可能性のある ことを示唆される. 2. 昭和30年代, テレビが, 日本の家庭の中に入って以来, 30年間の間に, 家庭の中心は, テレ ビ に な っ て しま っ た. 子 ど もの 生 活 の 中 に, テ レ ビが 深 く 浸 透 し て い る 現 在 テ レ ビが 子 ど も の , ,. 心の発達や, 人格形成に, 深く関わっていることは, 今日, 常識である. 親と しては, 視聴時間や内容が, 問題にされね ばな らない訳だろうが, 忙がしい中学生が, 1∼ 2 時 間, 2 ∼ 3時間みる子どもが多く, 子どもだけでみているものも多い状況をみる時 テレビに , つ い て は, 親 の コ ン トロ ー ル を 超 え て い る 所 も あ る の か も 知 れ な い. 特 に, 長 時 間 視 聴 を 認 め て い る 家 庭 で, テ レ ビ が, 子 ど も の 生 活 の 中 心 に な っ て しま っ て い る の か も 知 れ な い.. 親が, 子どもの テレビを一緒にみる時, その内容についての子どもの反応が, 人格形成に影響し ていることを, 親自身が体験する筈である. 子どもだけでみせている親の場合, テレビを介しての 情緒交流や, 自然な形の家庭教育の機会を, 目から失っている場合も多いのではないだろうか. 今 日, まだ, テレ ビを単なる娯楽の時間として, その中に, 親子の間での意味の交流を形成する積極 的な姿勢は, 余り自覚されていないのかも知れない, 更に, 日常, .中学年代の子どもの余暇時間は, 非常に短いものだが, テレビと学校の勉強という 相矛盾するものが, 子 どもの自覚の中 でコントロールされるには, 子どもはまだ幼なすぎる, 親と して, 今, 最も関心を持っ ているものと して, “勉強のこと” と本音を挙 げた親も多いが, それ以 180.

(16)    . 親子の関係について−アンケート調査の分析−. 、 外のものを答えた親にしても, 中学年代の子どもの ”勉強” は, 親としては, 問題だろ う. 短かし 夜の時間の中で, テレビ視聴を1時間以内 としている家庭は, 子 どもにとり厳しす ぎるように受と られ て・い る よ う に も み え る. 親 と し て, 勉 強 の こ と, テ レ ビの こ と, テ レ ビ 以 外 の 生 活 の こ と, 子 ども の 日 常 の 中 に, ど う さ. せようとしているのだろうか. 親は, 親の立場から, 子どもとテレビに, 判然した問題意識をもつ こ と が, 必 要 な の だ ろ う,. 3, かっての日, 子どもは, 手伝いをすることは, 当り前で, 労働することを, 自然に学んだが, 今日の家庭生活は, “働く“ 体験を, 子どもに与えることに失敗している. 家事労働が, 極端に省 力化され, 主婦も台所にしばられる時代ではなくなっ た, 子どもに, 働く体験を与えることは, 今 日, 親が, 余程, 配慮しない限り, 不可能に近い 、のかも知れない. 実際, 手伝いをさせられること に, 不当であるとの感覚をもち, 不満を表明する子どもも多い現実をみる時, 家庭の中で, ある役 割を, 子 どもに課し, 無理なく子どもに受とらせて行くことは, 子どもの成長と自立の為の, 親の 課題でもあるのかも知れない が, 大部分の親は, 失敗していると云えそうである, 親の立場からみ る時, 手伝わせる何かを家事労働の中にみつけること ・は, 今日の家庭では, 困難な程であり, 中学 年代の子 どもは, 忙がしいという事実もあれ ば, 普通に, 日常生活をおく っていると, 手伝いは, 何もさせないで過 ぎて行ってしまうだろう, 4, 具体的日常生活でみる時, 親と子どもとの関わりは, 稀薄になって来ていると感じられもす ビを, 別々 にし るが, 親が, 我が子を理解していると思っている割合は, 83%と高い. 夕食やテレ・ を 理 解 で き な い と い う わ け で も あ る ま い. し か し, 此 たり, 友 人 を 知 ら な い か ら と い っ て, 子 ど も●. 魔で問題なのは, 親が, 親として, 子どもの心を理解 できるための合理的裏づけを, 親が, どれだ け, 自覚的に持ち得ているかの側面である, 好ましい親子関係の中では, 子どもの心を, 親がしっ かり理解できることが, 基底であるし, 日常の種々の接触のすべての総合が, その手段であろうが, じる裏づけは, 具 中学年代という子どもの発達年代を考 慮に入れる時, “理解している” と親が感・ 体的日常生活の詳細を, 親が, どれ程, 知っているかに関わっているとみてよい筈である, 抽象的 思考の話題等だけで, 理解できるのは, 子 どもが, もっと年長にな ってからの筈である. それだけ に, 子どもを理解していると思っている親の相当数に, 現実の中学生年代の現在の我が子そのもの をみるよりも, 幼少時からの育児の経験の中で, 理解しているつもりの我が子を, “理解している“ と考えている主観的そのものといわ ざるを得ないものもいるの ではないだろうか, 子 どもの成長が 甚るしい中学年代, 子どもの成長に沿っ て, 理解を進め, 深めて行くことに成功することが, 真の 理解であろう, 子どもは, 親にそれ程, 理解されているとは感じていないデーターであるに拘わらく ず, 親の高率の “理解している” との思いは, 親が, 親なるが故に, 安定して主観性の中にいるこ と の 一 端 を, 窺 わ せ る も の で あ る の か も 知 れ な い.. 5. 現代の日本の親は, 子どもに対して甘いという云われ方は, 我々の共通の認識であろう, 親 子の間柄の中で, 親をこわがらせたり, ことさらに厳格にしたりする必要もあるまい. 明治政府の なるのも滑稽であろう. 作ったおしきせ家族制度の中の, 親子の間柄をなつかしみ, 叔威主義的に、 しかし, 戦後40年余, 米国によって与えられた, おしきせ民主々義の中で, 物が溢れて, 無事平 穏の中に, 日本 人が慣れてしま っ た時, 親子の間で, 親は, 子どもに理解を示し, 云い分をきき, 相談にのってやり, ソフ トに, 肌に心地よく, 子ど もを, スッ ポリ受入れることが, 民主々義とさ とが, れ, ひたすらなるやさ しさの中に, 子どもにひたすら甘く して, 無事平穏の日常をおくるこ. よい親の係件と, 受とめられているようである. 6. そうした親の意識は, 基本的に, 多分, 親子関係の形成に, 或は, 子どもの人格の形成にとっ 181.

(17)  . 奥村. 晶子・津村. 直子・田中. 豪一. て, 望ま しいものなのであろう, そして, それと平行して, 子どもに, 社会規範の伝達, 即ち, 膝 けが, 行なわれれ ば, 親役割は, 完全に実行されていると云ってよいのだろう. 親の意識と しては, 云葉 づか いや, 生活のきまりを, やかま しく朕けるようにし (90%) , 叱るべき時には, 厳しく叱 ることを心がけ (79%) ているのであるの だから, 大部分の家庭では, 家庭教育は, 完癖に, 行な わ れ る と い っ て も 過 云 で は な い こと が 分 る. しか し, 一 方, 子 ど も の 朕 け に お い て, “叱 る こ と””ほ める こ と” の 側 面 を み る と, 叱る こ と も,. ほめることも少ない家庭が, “あるという事実も見逃せまい. 更に, ここでは, 家庭の中で, ”叱るべきとき” ということの中味が, 本当 は, 最も問題にされ ねばならない. 家庭教育の中で, どんなものであるにせよ, 親のもっ ている社会規範が, 伝達され る筈だからであり, それだけに, 親のもっ ている価値観, 人生観が, 問題にされねばならないので あ る, しか し, こ の ア ン ケ ー トで は, そ こ 迄 は, み え な い,. ‘嬢けている” との認識が 子 どもに正しく受止められているかの吟味も 重要な側面 又, 親 の ‘ , , である が, それは, 子ども資料から窺うことが可能であろう. (その2参照) る 更に, 現在の日本の, 平穏な家庭生活の中では, 手伝い等も, あえて課する要のない状況にあ● ことは前述したが, 親 が, 家庭の朕けと云う時, 或は, 子どもの人格形成の為と云う時, 親が, 子 どもに, 積極的に, 何を, どう, 伝達して行っ ているか迄が, 問題にされね ばな らないことかも知 れない. 所謂, 問題をもって, 精神科臨床で関わりをもつ子ども達をみる時, 何も特別のことがな かっ た中で, 平穏無事に成長してきている場合の, 如何に多いかを知るのである, 問題が, 現出し て来て, 初めて, 積極的に, 何の社会規範も, 自我形成の為の刺激も, 与えられないで, 家庭の平 和の中にあって, 何ら積極的な体験もな しに, 成長して来て了 っ たことに, 気づ かされる場面も多 し、.. 普通にしていては, 子どもが, 価値観の形成に失敗してしまう程に, 豊かさの中に, 平和なのが, 現 実 な の で はな い だろ う か,. 7, 親は, 親であることに安定 して, 親役割を果していると, 自己認識し , ,ていると云えよう し, 子 ど も に も, 自 分 の よう な 親 に な っ て ほ し い と, 思 っ て い る も の が 多 い,. 親は, 外形的には, 健全といえよう, それだけに, 今日, 家庭の教育機能が問題にされている時, こう した表面的な, アンケ」 ト調査 では, 把握しきれない, 親と子どもの情緒交流のあり様や, 価値観の積極的な伝達, ひいては, ,親 の生き方, そのものの方が, 親子関係では, 問題になると考 えられる, それは,.すぐれて, 今日の 日本の, 失人の生き方そのものの問題に, 帰着するものだろうという, 当り前のことに, つきあたっ て しま う, 結 ●. 語. 親子関係について, 親アンケー トの調査結果を報告 した, 子ども資料と, 対象は相違するが, そ れでも, 得られた知見を比較してみる時, 今日の親の姿のある側面はメ 窺い知ることができたと考 え る,. 終. りに, 卒業論文に ”親子関係について“ をテーマ にして御協力いただいた, 斉藤尚子, 藤村直 子, 宮川まどかの諸嬢に感謝する. (奥村・本学教授, 津村・本学講師, 田中・本学助手,.いずれも札幌分校). 182.

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