養護教諭のパーソナリティと心理的ケアに関する意識-エゴグラム(TEGⅡ)を用いた調査より-
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(2) 〈本調査〉. 始まっていると思われる。. 1)目的. T E G皿では、N P優位型が最も多く回答者の. 本調査では、予備調査の結果を踏まえ、養護教. 20.3%を占めた。N P(Nurturing Parent). 諭自身のパーソナリィ特性が他職種の方々と連. のタイプの特徴は養育的な親の態度を示してお. 携を図るために「対人関係の在り方」や「生徒へ. り、いわば母親的親であるとされており、今回の. の対応の在り方」はどのような関係があるのかを. 調査対象の大きな特徴であると考えられた。また、. 考察することを目的とする。. 心理的ケアヘの積極性は高いN P得点の他、高い. 2)対象. F C得点、低いAC得点と関連していた。. A県・B県の高等学校に勤務し学校保健会の会. まとめ. 員である養護教諭を対象とした。. 今回の調査結果から、養護教諭の意識と執務内. 3)方法. 容は、さまざまな外的条件一学校規模や校種とい. 予備調査と同様に質問紙法を採用した。対象者、. った勤務校の属性や個々の養護教諭をとりまく. 720人に対し質問紙とTEG皿を同封して郵送し、. 勤務環境等々一と養護教諭のパーソナリティ特. 回答用紙を郵送で回収することとした。322人. 性等から他職種との連携の在り方において種々. (44.3%)から回答を得た。. の影響を受けていることが判明した。このことか. 4)結果と考察. ら個々の養護教諭にとって、それぞれの勤務環境. 他職種との連携やトラブル等は予備調査と類. や勤務条件は異なろうとも各自がエコグラムを. 概した質問項目を本調査でも行った。その結果、. 通して、自己の特性や陥りやすい傾向について自. 生徒の在籍者総数小規模の学校に勤務する養護. 覚を深め、自己修正を図ることにより自律的な姿. 教諭や経験豊富な養護教諭は「トラブルを起こし. 勢で職務を遂行していくことに繋げていけるも. たことがある相手」として「管理職「部顧問」「ス. のと考えられる。これらを総合して考察すると養. クールカウンセラー」と答えており、意見の対立. 護教諭は心理的ケアを求める子どもに対し、学校. はこどもを守る意味でもしばしぱおこってくる. という社会集団の中で受け入れていくことはあ. ことであり立場の違うものからの意見を養護教. る意味、心理療法でいう転移・逆転移ということ. 諭自身の成長に繋げていくことが必要であると. も念頭におきながら心理的ケアを行う必要があ. 思われる。. る。以上考察してきたが、今回の調査結果は総体. 小規模校に勤務する養護教諭は大規模校に勤. 的にN Pの高い養護教諭が多かった。N Pの高い. 務する養護教諭よりも応急処置等の研修を受け. 者は一般的に人に対して親切で思いやりを持っ. る機会が多く、知識や技法も良く活用できおり、. た者が多いと言われている。このことから調査に. 比較的養護教諭が執務をしやすい環境として整. 協力的な養護教諭が多かったことが想定される. っていることが考えられる。養護教諭の行うケア. 為、N Pの高い養護教諭は心理的ケアの力量が高. は体の訴えを通しその奥にある心理を理解する」. いと結論づけるのは早計であると考えられる。. 等の意見が自由記述からあり、養護教諭が「心理 的ケア」の必要性を判断する場合は、対象生徒の. 主任指導教員:岩井 圭司. 訴えを聴いて行く過程における共感的理解から. 指導教員 :岩井 圭司. 一115一.
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