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特集「音楽情報科学特集号」の編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)Vol. 45. No. 3. Mar. 2004. 情報処理学会論文誌. 特集「音楽情報科学特集号」の編集にあたって 片. 寄. 晴. 本特集号は,音楽情報科学の 2 回目の特集号となる.. 弘†. 稿を期待する次第である.. 前回( 2002 年 2 月号)企画では予想以上に投稿が集. 前回および今回とも,音楽情報科学特集号には当初. まり,ボリュームのある特集号を送りだすことができ. 計画以上の数の論文が投稿されている.今回は,研究. た.これを受けて,本領域のさらなる活性化の観点か. のベンチマークとしての利用が期待されるデータべー. ら,2 回目の特集号を計画することとなった.. ス,音楽に対する知覚・認知を情報科学的な視点で扱っ. 音楽は,他の科学技術分野と比べても早くから計算. たものなど新しいジャンルの論文を所収することがで. 機の利用・応用が試みられた領域であり,1950 年後半. きた.研究領域の活性化等の観点からも,本企画は時. には,計算機による自動作曲「 イリアック組曲」が発. 代の要請に応えることができたと考えている.この分. 表されている.音楽とコンピュータの接点における研. 野は,発展途上であり,その中心的研究テーマは,今. 究・開発は,最近では,エンターテイメントやホビー. なお,流動的である.今後しばらくは時宜にかなった. として定着したコンピュータミュージックでのニーズ. 論文特集号を出していきたい.また,この分野の特質. に応える技術として発展し続けている.特に,近年の. として,音響や映像を評価の対象の一部とし,さらに,. マシンパワーの増大に支えられる形で,セッションシ. それらを付録 CD-ROM,DVD-ROM 等で配付する. ステムや演奏ゲームなど インタラクションに関する技. 方向を検討していきたい. 最後に,迅速かつ的確に査読してくださった査読者,. 術開発がさかんに行われている.また,聴覚や認知を 考究するための興味深い題材としても取り組まれ,具. 特集の企画から査読者選定と編集作業にご尽力いただ. 体的な成果が上がりつつある.. いた編集委員,本特集の企画に対して支援下さった学. 本特集号には,23 件の投稿が寄せられた.音楽情報. 会の担当者の方々に心より感謝申しあげる.. 科学の特徴ともいえることであるが,技術分野の観点 から見れば,非常に多岐にわたる領域の論文が集まっ. 「音楽情報科学」特集編集委員会. た.そのうち,採録が決定した論文は,演奏支援シス. • 委員長. テム 1 編,音楽教育支援 1 編,楽音認識 1 編,リズ ム認識 1 編,歌声合成 1 編,合奏の演奏制御モデル 2. 片寄  晴弘( 関西学院大学). 編,音楽の可視化 1 編,音楽データべース 1 編に関. • 編集委員( 50 音順) 小坂  直敏( 東京電機大学). するもの,計 9 編である.音楽情報科学に関する研究 は,その価値や有効性を紙面で表現することの難しさ. 澤田  秀之( 香川大学). にしばしば,直面する.今回も,アイデア・内容につ. 堀内  靖雄( 千葉大学). いては優れていても,研究の位置づけ,主張を裏付け る実験・評価の完成度が不足しているという理由で, 残念ながら採録に至らなかった論文が幾つか見受けら. 平賀   譲( 筑波大学) 平田  圭二( NTT ) 西本  一志( 北陸先端大). れた.これらの論文については,再検討のうえ,再投. † 関西学院大学. 669.

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