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JAIST Repository: 産学官連携技術開発プロジェクトにおけるプロジェクトリーダーの役割について(研究開発とシステムモデル(2),一般講演,第22回年次学術大会)

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Academic year: 2021

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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 産学官連携技術開発プロジェクトにおけるプロジェク トリーダーの役割について(研究開発とシステムモデル (2),一般講演,第22回年次学術大会) Author(s) 和泉, 章 Citation 年次学術大会講演要旨集, 22: 1081 Issue Date 2007-10-27

Type Conference Paper Text version publisher

URL http://hdl.handle.net/10119/7468

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.

(2)

2I24

産学官連携技術開発プロジェクトにおける

プロジェクトリーダーの役割について

○和泉 章(経済産業省) 1.はじめに イノベーションの実現を目的として、産学官が連携して実施する研究開発プロジェクトが多く取り組 まれている。そのなかでプロジェクトリーダーは、プロジェクトの正否を左右する重要な役割を果たし ているとされ、技術開発の方針決定や、そのための予算、人員の配分などで十分な権限を持たせること が重要との議論が行われてきた。 しかしながら、技術開発プロジェクト終了後ただちにイノベーションが実現し、新しい製品などが市 場に出るケースは極めて希で、大部分はプロジェクト終了後にその参加企業等での継続的にさらなる開 発が行われることが不可欠である。そうなると、イノベーション実現の観点から見たプロジェクトリー ダーの果たすべき役割は、技術開発プロジェクトの実施方針・予算等の権限だけでは不十分であり、プ ロジェクト終了後、企業等における継続的開発に対しても関係を持つことが求められる。 本発表では、上記問題意識に基づき、イノベーション実現の観点から産学官連携技術開発プロジェク トにおけるプロジェクトリーダーの果たすべき役割について考察する。 2.プロジェクト終了後を見据えたプロジェクトリーダーの果たすべき役割 技術開発プロジェクト終了後に、イノベーションの実現のために企業等においてさらに開発の取り組 みがスムーズに継続されるためには、プロジェクト実施前の段階から、プロジェクトリーダーとプロジ ェクト終了後にさらに開発を継続する企業等(以下、「開発企業等」という。)の責任者との間で、プロ ジェクト終了後、想定された成果が出た場合の開発企業等における実用化に向けた取り組みの方向性に ついて十分にコミュニケーションが持たれ、相互信頼に裏打ちされた一種の合意形成が必要である。 この合意に基づいてプロジェクトリーダーがプロジェクトの方針決定、予算、人員の配分を行えば、 その成果はスムーズに開発企業等に引き継がれ、結果としてイノベーションが実現しやすい環境が醸成 されることになる。もちろん、技術開発プロジェクトや開発企業等における状況変化により、プロジェ クトリーダーは開発企業等の責任者とのコミュニケーションにより柔軟に方向修正を行う必要がある。 こうしたプロジェクトリーダーの役割は、産学官連携技術開発プロジェクトに参加する組織が複雑化 するほど、開発企業等の確定を含め複雑化せざるを得ない。さらに、知的財産の管理や標準化の取り組 み方針なども開発企業等との連携で進める必要がある。 このように、プロジェクトリーダーは、単に技術開発プロジェクトの部分だけに責任を持つのではな く、開発企業等へ成果を円滑に受け渡しする役割を担わなければならない。 3.プロジェクトリーダーに求められる資質 プロジェクトリーダーは、技術開発プロジェクトについて大局的観点から、技術開発の方針やそれに 基づく予算、人員の配分で権限を持つべきことは従来から指摘されていた。しかし、以上の議論に基づ くと、プロジェクトリーダーは、企業とその後の開発についてもコミュニケーションし、合意を形成す るためのマーケットや企業経営などについての知識や、交渉能力も必要となる。そのなかには技術的な 内容以外のものも多くある。イノベーションの実現を牽引していくプロジェクトリーダーを務めるため には、技術開発に精通しているだけでは十分とは言えない。 4.おわりに なお、本発表は、発表者の個人的な意見をまとめたものであり、所属する組織の公式な見解ではない。 -1081-

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