鹿児島における子どもの生活実態と家族生活
神 田 嘉 延*
(1990年10月11日 受理)
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Children Living Conditions and Family Life in Kagoshima Yoshmobu Kanda 目 次 はじめに (1)調査対象地域の特性 (2)子どもの生活習慣・生活リズムの実態 (3)消費に関する親子関係 (4)家族の共同生活の場・家族団らん (5)親子との会話問題 (6)子どもの進路問題と子どもの生活 ま と め は じ め に 本稿は,鹿児島における子どもの生活実態を家族との関係で明らかにするものである。この間題 を明らかにする一つの方法として,小学校5年生から中学3年生にアンケート調査を実施した。ア ンケート調査は,学級担任を通して実施した. アンケート調査は1987年11月から12月と88年6月から7月に鹿児島県内5地区で実施した。調査 地区とその回収児童・生徒数は,南薩の頴娃町301名,北薩の高尾野町682名,鹿児島市の新興住宅 地帯691名,霧島町381名,桜島町182名,合計2,237名の回収である。調査対象の子どもの学年ごと の数は,小学5年366名,小学6年411名,中学1年440名,中学2年548名,中学3年465名である。 男女比では,男子1,129名,女子1,099名である。 本稿では,地域的な特性と社会階級・階層的視点の側面から子どもの生活問題を明らかにしてい くものである。その手がかりとして, 5つの異なる地域,父親の職業,母の仕事,家族状況をベー スとして,次の6点について問題にしていく。それは, 1.子どもの生活習慣・生活リズム, 2. 消費に関する親子関係, 3.家族生活の共同の場・家族団らん, 4.親子の接触の条件, 5.親子 * 鹿児島大学教育学科
の会話と子どもの進路, 6.子どもの家事の役割分担との関係の6領域の分析である。 とくに,社会階層的視点からの問題のなかで母子家庭,父子家庭での子どもの生活状況について も,職業的な違いや母親の仕事の状況とともに重視して問題を分析していく。 (1)調査対象地域の特性 鹿児島の子どものいる世帯の特徴は,夫婦と子どもからなる世帯が76%と島根県の46.8%や全国 の郡部50%とに比較して高く,他の農村部をかかえて,過疎化が進行している県と大きく異なると ころである(国勢85年より)。鹿児島県は全国一の過疎のかかえる市町村自治体の多い県であり, 過疎比率は76%である。県民所得も沖縄,青森についで,下から3番目の低い所得の県である。所 得は国全体の平均より4分の3しかなく,東京に比べると半分以下の所得である。 さらに,鹿児島においても所得の格差は大きく,県平均よりも70%代39町村, 60%12町村, 50% 3町村となっている。これらの県平均よりも80%以下の低所得の市町村は,鹿児島県全体の約6割 近くになっているのである。これに対して鹿児島市は, 30%ほど県平均よ`りも高い所得である。 (87 年度市町村民所得) 表1 85年国勢調査による職業別横風雇用者率,人口増減率 (百分比) 頴 娃 町 ■高 尾 野 町 鹿 児 島 市 霧 ■島 町 桜 島 ■吋 専 門 的 技 術 6 ●2 6 ●2 12 .9 7 ●9 4 ●8 管 理 的 - 1 ●7 4 ●5 1 ●7 1 ●6 事 務 6 ●9 8 ●2 2 2 .1 1 0 .7 :■■土7 .2 ◆一1 販 売 7 ●2 6 ●5 1 9 .4 7 ●7 l l .8 農 林 漁 業 ■ 4 9 .5 4 2 .6 2 ●2 2 8 .3 2 7 .5 運 輸 J . 通 1 倍 4 ●7 3 .3二 5 ●1 4 .2 .∴ 8 .1 技 能工 ●生産工程作 業員 1 9 .2 28 .3 23 .4 2 7 .4 2 声.9 . サ ー ビ ス 4 ●3 2 ●9 8 ●8 l l .2 4 ●2 男 女 別 n 5 3 .0 54 .3 畠9 ●5 5 5 .6 5 3 .8 女 4 7 .0 、4 5 .7 40 .5 44 .4 4 6 .2 全 体 10 0 .0 10 0 .0 1 00 .0 10 0 ⊥b 10 0 ,0 (■全 体 数 ) 9 ,14 2 6 ,96 5 2 2 6 ,8 14 一■ 3 ,0 6 3 2 ,96 2 人 口 17 ,1 38 12 ,99 9 53 0 ,5 02 6 ,11 8 5 ,59 3 雇 男 4 4 .2 5 0 .0 7 5 ●3 5 6 .4 64 .1 用 者 女 3 7 .9 44 .2 74 .9 5 8 二1 6 3 .1 率 全 ■ 体 4 1 .2 4 7 .3 7 5 .2 5 7 .1 6 2 .9 人 一口 の 増 減 率 (80 年 ∼9 5 年 ) 」 1●畠 2 ●5 5 ●0 - 1 .0 ⊥ 81二3 ■ アンケート調査対象地区の市町村民所得は霧島町78.8%,桜島町84.2%,頴娃町83.9%,高尾野 町83.8%といずれも鹿児島市以外県平均低い所得の地域である。また,市町村別の24歳までの青少
年人口は,鹿児島市38.3%,桜島31.2%,穎娃町28.1%,高尾野町31.4%,霧島町29.3%と青少年 の人口構成の比率も鹿児島市と他の郡部の町村では,大きく異なるのである。 アンケートに回答した児童・生徒の父親の職業は,表2に示すように,農林漁業15.2%,公務員・ 農協職員11.1%,会社員肉体労働27.1%,会社員事務労働11.8%,専門労働4.9%,商工自営13.7% となっている。母親の仕事については,表3に示すように,専業主婦22.4%,パート15.4%,常勤 27.3%,自営27.3%である。アンケートに答えた子どもの多くの母親は,仕事をもっているのが現 実である。 表2 地区別調査対象子どもの父親の仕事別 (百分比) 農林 漁 業 公 藤 貞 会 社 員 会 社 員 専 門 的 商 ■■工 そ の 他 父 は 計 農 協 職 員 肉体 労 働 事 務 労 働 労 働 白 骨 い ない え い 町 5 1 .2 12 .0 17 .3 2 ■0 2 ●7 6 ●0 5 ●1 4 ●0 10 0 .0 高 尾 野 町 16 .9 8 ●8 33 .4 9 ●2 5 ●0 12 .9 6 ●5 7 ●3 10 0 .0 鹿 児 島 市 1 ●3 8 ●7 20 .4 2 2 .9 5 ●5 19 .8 l l .4 10 .0 10 0 .0 霧 島 町 8 ●1 14 .7 34 .1 5 ■5 7 ●1 l l .8 l l .8 6 ●8 10 0 .0 桜 島 地 区 17 .0 20 .3 30 .8 8 ●8 1 .6 9 ●9 6 ●0 5 ●5 10 0 .0 全 体 15 .2 l l .1 2 7 .1 ll .8 4 .9 13 .7 8 ●7 7 ●5 10 0 ⊥0 表3 地区別調査対象子どもの母親の仕事別 (百分比) 畢 ■業 内 ∵職 自 ■■営 業 パ ー ト 常 ■勤 母 い な い そ の 他 計 え Y 、I 町 16 `6 ● 5 ●6 53 .8 4 ●声 17 .3 1 .0 1.3 10 0 .0 高 尾 ■野 町 16 :3 5 ●6 2 3 .9 1 5 .7 34 ⊥2 1●9 2 .5 10 0 .0 鹿 児 島 市 3 0 .2 3 ●5 20 .4 14 .6 2 5 .0 2 ●5 3 .8 10 0 .0 ′ 霧 島 町 2 4 .4 3 ●4 1 9 .9 2 2 .3 2 5 .2 2 ●9 1 ●8 10 0 .0 桜 島 地 区 2工2 5 ●5 12 .6 2 1 .4 30 .8 2 ●7 5 ●5 10 0 .0、 全 体 22 .4 4 ●6 2 5 .3 1 5 .4 27 .3 、 2 ●2 2 ■9 10 0 .0 父親の仕事が農林漁業の最も比率の高いのは,頴娃町で51.2%の子どもが農業と答えているが, 同じ農村の高尾野町16.9%,桜島17.0%と農村地域において,父親の仕事が農業と回答する子ども は少なくなっている。農村地域では,父親の仕事が体を動かして働く肉体労働の会社員とする子ど もの比率が高くなっている。その比率は高尾野町33.4%,桜島30.8%である。農山村の温泉観光地 の霧島でも,父親の仕事の最も高いのは,体を動かして働く肉体労働の会社員34.1%である。 ところで,事務的労働や商工自営の比率の高いのは鹿児島市である。地域的に専業主婦の比率の 高いのは,鹿児島市で30.1%であるが,その比率の低い農村地域の高尾野町16.3%,頴娃町16.6% と鹿児島市の半数の割合である。農村地域では,多くの母親は仕事をもっているのであるが,それ は,農業労働とは限らず,高尾野町では,農村工業に婦人労働力として母親が動員されており,常 勤が34.2%,パートが15.7%になっている。
これに対して,同じ農村地域の頴娃町は母親の仕事を自営業と答えた子どもが53.8%にあがって おり,常勤17.3%,パート4.3%と農業外労働での仕事が高尾野町と比較すると少なくなっている。 鹿児島市で,母親の仕事を常勤と答えた子どもは25.5%,パート14.6%である。霧島町では,常勤 25.2%,パート22.3%と答えており,桜島では,常勤30.8%,パート21.4%と答えている。桜島や 霧島では,母親が農業以外のパートや常勤で働いているのが約5割になっているのである。 ところで,母親はいないと答えた子どもは, 2.2%,父親はいないと答えた子どもは7.5%である。 この数字は1985年国勢調査の結果よりも母子世帯,父子世帯の数字より大きくでている。なお,父 親は単身赴任をしていると答えた子どもは3.0%である。父親が現在仕事をしていないと答えた子 どもは1.3%であった。父親がいないと答えた子どもが最も比率の高い地域は,鹿児島市で, 10.0% と1割になっている。また,鹿児島市は母親がいないと答えた子どもは, 2.5%である。 祖父母との同居は,していないと答えたのが全体で71.3%であるが,職業的には農業の家庭が 65.9%と最も低く,また,最も高いのが専門的労働の家庭で84.5%である。地域的にも鹿児島市が 祖父母との同居をしていない比率が高く,祖父母との同居なしが75.4%を占めている。これに対し て,頴娃町で祖父母と同居していないのは67.8%の比率である。桜島では,頴娃町よりも低く, 63.2%である。 表4 祖父母との同居の状況 (百分比) 祖 父 母 と 一 緒 祖 父 の み 祖 母 の み 一 緒 に 住 ん で い な い 計 父 農 林 水 産 業 19 .7 3 ●5 1 0 .3 65 .9 10 0 .0 公 務 員 ●農 協 13 .7 3 ●2 1 5 .3 67 .9 10 0 .0 の 肉 体 労 働 1 2 .5 3 ●6 ll .4 70 .8 10 0 .0 職 事 務 労 働 1 2 .1 1 ●9 l l .4 74 .6 10 0 .0 莱 専 門 的 労 働 5 ●5 1 ●8 7 ■3 84 .5 10 0 .0 商 工 自 営 業 1 5 .7 0 ●3 1 0 .8 72 .5 10 0 .0 母 の 仕 辛 専 業 主 癖 l l .0 2 ●8 8 ●2 77 .9 10 0 .0 内 職 13 .7 3 ●9 9 ●8 7 1 .6 10 0 .0 自 営 業 1 5 .9 1 ●6 12 .4 6 9 .2 10 0 .0 パ ト 9 ●6 2 ●6 10 .5 73 .5 10 0 -0 常 勤 14 .1 3 ●3 1 3 .1 68 .9 10 0 .0 形 片 母 子 家 庭 13 .2 4 ●2 14 .4 6 6 .5 1 00 .0 態 親 父 子 家 庭 3 6 .7 0 .0 16 .3 4 6 .9 1 00 .0 地 区 穎 鹿 町 17 .9 3 ●3 10 .0 6 7 .8 1 00 .0 高 尾 野 町 13 .2 3 ●2 1 2 .2 6 9 .6 1 00 .0 鹿 児 島 市 12 .2 2 ●0 9 ●8 7 5 .4 10 0 .0 霧 島 町 14 .2 1 ●8 8 ●9 7 3 .4 1 00 .0 桜 島 町 14 .3 3 ●3 18 .7 6 3 .2 1 00 .0 全 体 13 .8 2 .6 ll .1 7 1 .3 10 0 .0
父親のいない家庭では,祖父母と同居していない世帯が66.5%とやや全体よりも低いが極端な差 でもない。このことは,父親がいないということで祖父母との同居が特別に数多くでているという ことを意味していない。しかし,母親がいない家庭になると祖父母と同居36.7%,祖母と同居16.3 %と祖父母との同居が5割以上になり,その比率を高くしている。 兄弟・姉妹数は,全体で, 1人8.9%, 2人41.0%, 3人38.0%, 4人8.9%, 5人以上2.7%となっ ている。子どもの数についても地域的な違いが大きく現れている。穎娃町の場合, 3人48.8%, 4 人以上14.3%と子どもの数が多い。霧島も3人40.9%, 4人以上17.3%である。これに対して,鹿 児島市は, 3人34.0%, 4人以上8.5%と子どもの数が他の地域に比較して少なくなっている。桜 島も鹿児島市と同じ傾向を示し, 3人24.7%, 4人以上6.0%であり, 1人だけの子どもが26.4%と 高い比率をしめしている。子どもの数が最も低いのが桜島である。 子ども部屋がないと答えた子どもは,全体で11.6%であるが,霧島が子ども部屋をもっていない 比率が最も高く, 17.3%であり,鹿児島市は13.3%である。高尾野町では,子ども部屋がないと答 えた子どもは,わずかに7.8%である。桜島も子ども部屋がないと答えた子どもは8.8%である。子 表5 1つの家庭の子どもの人数 (百分比) 1 人 2 A 3 人 4 人 5 人 6 人 計 頴 娃 町 2 ●7 3 3 .6 4 8 .8 ll .3 2 ●0 1 ●0 1 00 .0 高 尾 野 町 7 ●3 4 1 .5 3 9 .3 9 ●7 1 .5 0 ●4 1 00 .0 鹿 児 島 市 10 .3 4 6 .5 3 4 .0 5 ●9 1 ●3 1 ●3 1 00 .0 霧 島 町 5 ●5 3 6 .0 4 0 .9 13 .6 2 ●1 1 ●6 1 00 .0 桜 島 町 26 .4 4 1 .8 2 4 .7 3 ●3 1 ●1 1 ●6 1 00 .0 全 体 8 ●9 4 1.0 3 8 .0 8 .9 1 ●6 1 ●1 1 00 .0 表6 子ども部屋の有無 (百分比) 自 分 一 人 の 兄 弟 ●姉 妹 1子 ど も 部 屋 計 専 用 の 部 屋 ● 兼 用 の 部 屋 な し 頴 娃 町 3 6 .9 4 9 .8 、 l l .0 1 0 0 .0 高 嘩 野 町 4 8 .5 4 1 .6 7 ●8 1 0 0 .0 鹿 児 島 市 3 7 .2 4 6 .0 1 3 .3 1 0 0 .0 霧 島 町 、 3 4 .9 4 4 .0 1 7 .3 1 0 0 .0 桜 島 町 4 5 .1 4 4 .5 8 ●8 1 0 0 .0 全 体 4 0 .9 4 4 .8 l l .6 1 0 0 .0 ども部屋の有無についても 地域的な違いが生まれてい る。子どもが自分1人で部 屋をもっている比率は高尾 野48.5%,桜島45.1'と, この2つの地域は1人で子 ども部屋をもっている比率 を高くしている。桜島は子 どもの数が1人と答えた子どもは, 4 人に1人という高い比率をもっていた が,高尾野は7.3%と1人っ子の数の比 率はそれほど高くない。これらのこと は,子どもの数に限らず,地域的に子 どもに自分だけの部屋を与えている状 況がみられることを意味しているので ある。 (2)子どもの生活習慣・生活リズムの実態 子どもの生活習慣・生活リズムについて, 15項目の質問をだして問題の分析をおこなった。子ど もの生活習慣・生活リズムができているかどうかということで,それぞれ, 1.よくできている, 2.ややよい, 3.少し問題, 4.大いに問題ということの質問を4段階にわけて選択枝をつくり,
4段階をよくできているを1点,ややよい2点,少し問題3点,大いに問題4点,無回答2.5点と いうことで,これを合算して,点数化した。合算して, 23点までを「大変よい」, 24点から30点ま でを「ややよい」, 31点から36点までを「少し問題」, 37点以上を「大いに問題」として,全体の生 活習慣・生活リズムについて再評価した。 表7 生活習慣・生活リズムの評価 (百分比) 大 変 よ い や や 一よ い ■ 少 し 問 題 大 ■しリ こ■問 題 計 父 の 農 林 漁 業 10 .6 54 .7 24 .4 10 .3 10 0 .0 公 務 員 ●農 ●協 19 .7 53 .0 2 3 .3 4 ●0 10 0 .0 肉 体 労 働 19 .6 50 .0 2 2 .6 7 ●1 10 0 .0 職 莱 事 務 労 働 24 .6 4 9 .6 1 9 .3 6 ●4 10 0 .0 専 門 的 労 働 2 5 .5 4 6 .4 2 1 .8 6 ●4 10 0 .0 商 工 自 ■営 17 .3 54 .6 2 2 .5 5 ●6 10 0 二0 m の 也 辛 専 業 主 婦 1 6 .5 5 3 .0 2 2 .7 7 ●8 10 0 .0 内 野 1 7 .6 5 0 .0 2 0 .6 ll .8 10 0 .0 自 営 琴 14 .3 5 5 .8 2 3 .4 6 ●5 10 0 .0 パ ー ト 2 1 .4 5 3 .8 19 .4 5 .8 10 0 .0 常 勤 2 1 .3 4 8 .2 2 3 .4 7 ●0 10 0 .0 形 片 母 子 家 庭 19 .8 4 7 .9 2 3 .4 9 ●0 10 0 .0 態 親 父 ■子 家 庭 20 .4 4 6 .9 2 2 .4 10 .2 10 0 .0 也 区 穎 ■■娃 町 12 .0 5 1 .8 畠3 ■9 12 .3 10 0 .0 高 尾 野 町 ■ 14 .5 52 .5 2 5 .5 7 ●5 10 0 .0 鹿 児 島 市 2 1.3 5 1 .4 2 0 .8 6 .5 10 0 .0 ■琴 島 町 22 .8 5 1 .7 2 1 .3 4 ●2 10 0 .0 桜 島 町 22 .0 52 .7 2 0 .3 4 .9 10 0 .0 全 体 18 .3 5 1 .9 22 .7 、■ 7 .1 10 0 .0 全体として,大変よいという層18.3%,ややよい51.9%,少し問題22.7%,大いに問題7.1%となっ ている。地域的には,大いに問題のある評価の比率の高いのが,頴娃町で12.3%である。また,職 I 業的には農業に大いに問題のある評価が高くでている。農業では,子どもの生活習慣・生活リズム に,大いに問題のある子どもの比率が10.3%である。父親のいない世帯において,生活習慣・生活 リズムに大いに問題のある子どもの比率は9.0%である。母親のいない世帯においては, 10.2%と なっている。 家で内職をしている子どもについても生活習慣・生活リズムに大いに問題の、ある評価の子どもが 1 ll.8%と他に比較して高くでている。専業主婦においても決して大いに問題のある評価の子どもの 比率が相対的に低くない。パートの婦人労働や常勤の婦人労働についても,働いているということ で,子どもの生活習慣・生活リズムが大いに問題のある子どもの比率が高いとは限らないのである。
父親の職業,母親の職業,父子・母子の社会階層的視点から, 15項目ごとに生活習慣・生活リズ ムの問題状況を表8に示した。この表よりわかるとおり,農林漁業での生活習慣・生活リズムが全 体的に問題がでてきているのは,毎朝の洗顔,夜寝るときの歯磨き,排便の習慣,勉強時間のきま り,目上のひとの言葉つかい,自分が悪いと思った時謝るということの問題点が高くでているため である。また,小使いを定期的にもらっている子どもの比率も低く,自分のほしいものを計画的に 積み立てることをしていない子どもの比率が高いのである。農業を職業とする家庭では,半分以上 の子どもが欲しいものがあっても積み立てる計画をしていないのである。 表8 社会階層的視点からみた子どもの生活習慣・生活リズムの問題群の構成比率 (百分比) 良 分 ひ 毎 朝 洗 +寝 る 朝 食 き 毎 ー ふ ■ と ん ‥ 勉 強 時 衣 族 へ 近 所 午 上 約 莱 自 分 ■ カ官 憲 帆 ● 部 食 ▼ 辛 計 画 壷 全 体 秤 と り■ で 起 ¥ 顔 は 節 歯 み ち ん と 朝 排 等 ■か 間 の の あ の あ し、 へ の 、■ の 時 間 カ、 つ た と き ロ 屋 の 塞 の か た 的 積 垂 価 の 大 し、 き る み が が 食 べ 便 1■ た づ き ま し、 さ さ 」 と 守 あ や ま 理 拷 、」-づ 立 頑目 ∠ゝ に 間 か き き る け +刀 + ■■つ つ ば る ■る 除 ■ け て ■● ロ算 題 父 農 林 漁 業 4 2 8 3 6 l l 52 24 5 5 ll 16 3 8 14 25 17 3 9 54 35 10 公 務 員 ●農 協 5 0 4 2 0 ■4 44 23 38 7 14 2■5 1 0 20 ■1 9 3 2 33 27 4 の 肉 体 労 働 4 0 5 3 0 7 4 3 22 4 0 13 16 2 8 、 1 2 17 20 40 40 30 7 仕 ■事 務 労 働 3 9 3 2 4 8 48 22 32 10 ■ 13 2 7 1 0 1 6 1 3 3 6 - 26 6 辛 専 門 労 働 3 7 2 1 7 l l 49 22 4 5 9 13 2 5 10 18 2 1 3 6 37 28 6 商 工 自 ■営 3 9 4 2 6 14 ■50 22 一■4 9 ll ■16 3 0 l l 18 2 1 ■3 1 36 28 6 母 の ■ 仕 辛 専 業 主 婦 4 3 6 2 3 9 60 24 50 9 16 2 8 1 2 20 20 40 39 3 1 8 内 職 4 5 4 2 2 1 0 4 7 19 4 7 10 14 2 5 、10 2声 23 38 45 ■3 2 12 自 営 3 7 5 3 2 l l 48 22 4 9 9 15 33 13 2 1 1■8 37 45 5 0 7 パ ー ト 4 0 3 2 2 8 4 6 22 ■ 4 5 ■ 12 1 5 2 6 10 19 17 32 39 2 5 6 常 勤 4 0 5 2 9 1 0 4 5 19 4 7 15 16 2 9 13 1■7 18 3 5 37 2 9 7 ■ 亘 子 世 帯 3 9 8 2 2 1 7 4 3 27 5 9 12 16 2 7 8 2 5 16 27 44 3 3 10 父 子 世 帯 3 4 5 24 1 9 49 1声 4 3 17 17 2 5 15 23 17 32 4 0 3 声 9 全 体 4 1 5 2 8 1 0 47 22 4 9 ■11 1 7 29 12 20 18 36 4 1 3 0 7 ㈱ 生活習慣・生活リズムのそれぞれの質問項目を4段階に評価して、よくできている方から1点から4点に区分して,回 答なし2・5点とし,それぞれを合算して, 23点まで「大変よい」, 24点から30点「ややよい」, 31点から36点「少し問題」, 37点以上「大いに問題」とした。 \ 朝食ぬきの子どもの比率の高いのは,自営業であり, 14%の子どもが朝食ぬきの生活の多いこと を回答している。全体的にも1割の子どもが朝食ぬきの生活をしている。父子家庭では, 17%の子 ども,母子家庭では, 19%の子どもが朝食ぬさになっている。勉強の時間をきめているかというこ とでは,父子家庭では, 6割近くの子どもが決めていないとしている。また,自分が悪いと思った
ときはあやまるかということでも,あやまらないとする子どもが父子家庭では25%,母子家庭では 23%,農林漁業25%になっている。全体でも20%を数えているが,会社肉体労働17%,会社事務16 %と階層的な開きがでているのである。 ここでの社会階層的,地域的な子どもの生活習慣・生活リズムの問題指摘は,相対的な比較であ り,その間題の比率の高い階層が絶対的に問題をもっているということを意味しているのではない。 環境条件として,あくまでも相対的に問題の比率が高いにすぎないのである。したがって,問題の 比率の高い階層においても子どもの生活習慣・生活リズムについて,全く問題なく,生活している 子どもが多くいることをきちんとみておかなければならない。とくに,農業や父子家庭,母子家庭 に対する偏見があるなかで,この見方は重要である。 ところで,子どもの人間関係において遊びの関係は大きな意味をもっているが,友達と遊ぶとき, 自分の思いどお・りにならないとき,どうするかということで, 「気がすすまなくて,遊ばなくなる」 という子どもは全体で, 6.5%の回答であった。 「いやな気だががまんして遊ぶ」 47.4%, 「全く気 にならない」 43.6%となっている。 表9 友達と遊ぶとき,自分の思い通りにならないときどうするか (百分比) 気 が す ま な く て 遊 ば な く な る い や な 気 分 だ が が ま ■ん し て 遊 ぶ 全 く 気 に な ら な い 計 全 体 6 ●5 4 7 .4 4 3 .6 1 0 0 .0 約 束 の 時 間 時 々 し か 守 ら な い l l .1 4 1 .9 4 3 .2 1 0 0 .0 約 束 の ■時 間 守 ら な い 1 3 .5 4 0 .5 4 3 .2 1 0 0 .0 自分 が悪 い と思 った と き時 々 し か あ や ま ら な い 1 0 .3 4 6 .4 4 0 .4 1 0 0 .0 自 分 が 悪 い と 思 っ た Jt き あ や ま ら な い 1 7 .7 3 3 .9 4 6 .8 1 0 0 .0 勉 強 時 間 4 時 間 以 上 す る 2 2 .6 4 1 .9 3 0 .6 1 0 0 .0 子どもの生活習慣的な人間関係との問題からみつめるための一つの方法として,約束時間,自分 が悪いと思った時の誤り,勉強時間とクロスしてみた。まず,約束の時間をときどきしかまもらな い(全体の子どもに対してこの該当の子ども16.9%)子どもは11.1%が遊ばなくなるとしている。 約束の時間を守らないという子どもは(全体に対して1.7%) 13.5%が遊ばなくなるとしている。 自分が悪いと思ったとき,ときどきしかあやまらない子どもは(全体で16.9%) 10.3%が遊ばなく なるとしている。ほとんどあやまらない子どもは(全体で2.8%) 17.7%が遊ばなくなると回答し ている。 さらに,よく勉強している子どもは,自分が思いどおりにならないとその友達と遊ばなくなる子 どもの比率が高くなる。 4時間以上勉強している子どもは(全体で2.8%) 22.6%が遊ばなくなる として,そのことが全く気にならないとした子どもは30.6%である。このように,勉強をよくする 子どもは,自分のおもいどおりにならないと友達と遊ばなくなる比率を多くしているのである。
(3)消費に関する親子関係 子どもが店やスーパーではしいものがあったとき親はどのように対応しているのであろうかとい うことを子ども側からアンケート調査によって尋ねてみた。 なにかはしいものがあったとき親に頼めばすぐ買ってくれるかという問いに対して,全体の回答 は,いつも買ってくれる4.1%,だいたい買ってくれる18.3%,ときどきしか買ってくれない55.5%, ほとんど買ってくれない20.4%であった。子どもにとって,ほしいものがあっても親はなかなか買 ってくれないのが現実のようである。 いつもだいたい買ってくれる親が子どものほしいものにすぐに対応している形態とみられるが, この買ってくれるタイプが最も比率の高いのは,地域的に所得の低い霧島町である。純農村の頴娃 町になると,買ってくれる親は2割にすぎないのである。霧島町とは1割近くの開きがある。 母子世帯についても,父子世帯についても子どものほしがるときすぐに買ってやる比率が高くで ており,母子世帯26.4%,父子世帯31.2%となっている。また,母子家庭,父子家庭は,全く買っ てくれないという比率も高くしているのも特徴である。全く買ってくれないという比率は,母子家 庭23.4%,父子家庭30.6%と全体20.4%の比率よりも高くでているのである。つまり,母子世帯, 父子世帯の場合は,すぐに買ってやる親と全く買ってやらない親と2極分解しているのである。 表10 なにかほしい物があった時,親に頼べばすぐ買ってくれるか (百分比) 買 っ て く れ る 時 々 買 っ て く れ る 時 々 しか 買 っ て くれ な い 買 っ て く れ な い 合 計 父 親 の 職 莱 農 林 漁 業 3 ■5 1 3 .5 6 1 .5 2 1 .5 1 0 0 .0 公 務 員 ●農 協 3 ●6 1 9 .7 5 5 .4 2 0 .9 1 0 0 .0 肉 体 労 働 4 ●4 1 8 .5 5 7 .5 1 8 .8 1 0 0 .0 事 務 労 働 3 ●0 2 0 .8 5 7 .2 1 8 .6 1 0 0 .0 専 門 労 働 4 ●5 2 0 .9 5 5 .5 1 9 .1 1 0 0 .0 商 工 自 営 3 ■3 1 7 .6 5 4 .2 2 4 .8 1 0 0 .0 母 専 業 主 婦 3 ●0 1 7 .9 5 8 .4 1 9 .9 1 0 0 .0 親 内 職 ■ 3 .9 2 0 .6 4 9 .0 2 4 .5 1 0 0 .0 の 自 営 3 ●7 1 5 .9 5 7 .0 2 3 .2 1 0 0 .0 仕 ■事 パ ー ト 5 ●8 2 1 .4 5 5 .1 1 6 .5 1 0 0 .0 常 勤 4 ●1 1 8 .2 5 8 .2 1 9 .2 1 0 0 .0 地 区 頴 娃 町 4 ■7 1 5 .3 5 9 . 1 2 0 .9 1 0 0 .0 高 尾 野 町 4 ●1 1 6 .0 5 8 .1 2 1 .0 1 0 0 .0 鹿 児 島 市 3 ●6 1 8 .5 5 6 .9 2 0 .3 1 0 0 .0 霧 島 町 5 ●0 2 4 .7 5 3 .3 1 6 .8 1 0 0 .0 桜 島 ■町 2 ●7 1 8 .1 5 2 .2 2 5 .8 1 0 0 .0 形 片 態 親 母 子 家 庭 3 ●6 2 2 .8 4 9 .1 2 3 .4 1 0 0 .0 父 子 ■家 庭 8 ●2 2 2 .4 3 6 .7 3 0 .6 1 0 0 .0 全 体 4 ●1 1 8 .3 5 6 .5 2 0 .4 1 0 0 .0
職業的な違いでは,農業をしている家庭がすぐに買ってくれる比率を低くしており, 17%である。 しかし,農業の家庭では,全く買ってくれない比率は全体の傾向と大きな差がない。買ってくれる 比率の高い職業は,専門的な仕事に従事している家庭であり, 25.4%の子どもが親はほしいものを 頼めば買ってくれるとしている。 いままでの子どもの消費要求についての親の対応の数字は,親の行為・意識の実態ではなく,千 どもの満足の面からみた意識の実態であることをみなければならない。何か欲しいものがあったと き親が,子どものほしがるものを買ってやるという問題については,子どもの満足度の側面からの 要求充足的なことで,決して子どもの消費の同一価値基準から問題を出発させているものではな い。つまり,子どものほしがるものがどこの家庭でも,地域でも同じ基準であるということにはな らない。その要求の内容は家庭,地域によって異なっていることをみなければならない。しかし, その要求基準が学校での文化やマスコミ等によって同一化の方向になっている側面を無視するわけ ではない。 毎月の小遣いで買えない高い値段のものでほしいとき,計画的に積み立てるかという問いに対し て,積み立てるとした子どもは31%,だいたい積み立てるとした子どもは25.3%と半数以上の子ど もがなんらかの積み立てをしているのである。積み立てを全くしない子どもは21.8%にすぎない。 自分がほしいものを親に頼めばいつも買ってくれる子どもは,毎月きちんと積み立てるとしたの が40.7%と4割以上であったが,同時に全く積み立てをしないものが25%と4分の1を占めていた。 自分がほしいものがあっても親はほとんど買ってくれないとした子どもの37.6%がいつも積み立て をしているとしている。そして,親がほとんど買ってくれるとした子どもは全く積み立てをしない としたものが28.9%と相対的に高くでているのである。 自分のほしいものを親に頼めば買ってくれる家庭の子どもと親が全く買ってくれない家庭の子ど もと積み立ての計画性については数字的に同じ傾向を示しているが,しかし,積み立ての意味も親 が,買ってくれる家庭と買ってくれない家庭とでは,子どもの要求充足の面から異なっていること をみなければならない。 農業を営む家庭の子どもは31.5%の子どもが全く積み立てをしないと答えている。専門的労働に 従事する家庭の子どもは6割以上がほしいもののために積み立てをしているとしているが,農業を 営む家庭の子どもは4割程しか自分のほしいもののために積み立てをしていない。つまり,積み立 てをしている子どもの方が少ないのである。また,専門的労働の家庭と2割程の開きがあるのであ る。 小遣いを定期的にもらっている子どもは,全体で27.9%であるが,農業を営む家庭の子どもは, 定期的に小遣いをもらっているのが13.2%にすぎない。農業の家庭は,必要なとき小遣いをもらう が38.8%,小遣いはもらっていない36.1%である。全体で,必要なとき小遣いをもらうというのは, 32.4%であり,もらっていないとする子どもは24.4%となっている。全般的に小遣いを定期的にも らう子どもは少ない状況である。
表日 毎月のおこづかいで買えない高い値段の物が欲しい時,計画的に積み立てるか (百分比) 積 み 立 て る だ い た い 積 み 立 て る 時 々 しか積 み 立 て ない 積 み 立 て な い 合 計 父 親 ■の 職 莱 農 林 漁 業 2 3 .2 1 9 .1 2 2 .9 3 1 .5 1 0 0 .0 公 務 員 ■● 農 協 3 9 .0 2 4 .5 1 4 .5 1 8 .5 1 0 0 .0 肉 体 労 働 2 9 .5 2 8 .0 1 9 .6 2 0 .4 1 0 0 .0 事 務 労 働 3 3 .7 2 8 .4 2 0 .1 1 6 .7 1 0 0 .0 専 門 的 労 働 3 6 .4 2 4 .5 2 0 .1 1 5 .5 1 0 0 .0 自 営 業 3 3 .0 2 4 .8 1 6 .3 2 2 .2 1 0 0 .0 母 専 業 主 婦 3 1 .1 2 6 ●ユ∴ 1 9 .9 1 9 .5 1 0 0 .0 親 内 職 3 1 .4 2 0 .6 2 6 .5 1 8 .6 1 0 0 .0 ■の I # * 2 8 .8 2 3 .4 1 8 .1 2 6 .9 1 0 0 .0 仕 辛 パ ー ト 3 0 .7 2 8 .4 1 9 .1 1 9 .7 1 0 0 .0 常 勤 3 2 .6 2 7 .4 1 6 .6 2 0 .7 1 0 0 .0 形 片 態 ■親 母 子 家 庭 2 9 .3 2 8 .7 1 6 .2 2 3 .4 1 0 0 .0 父 子 ■ 家 庭 4 2 .9 1 0 .2 1 8 .4 2 6 .5 1 0 0 .0 要 親 求 の 買 っ て く れ る 4 0 .7 2 0 .9 1 1 ⊥0 2 5 .3 1 0 0 .0 だ い た い 買 っ て く れ る 2 9 .8 3 1 .0 1 7 .1 1 9 ●畠 1 0 0 .0 対 消 応 費 ●時 々 し か 買 っ て く れ な い 2 8 .2 2 6 .7 2 2 .1 1 9 .9 1 0 0 .0 買 っ て く れ な い 3 7 .6 1 7 .7 1 4 .0 2 8 .9 1 0 0 .0 全 体 3 1 .0 2 5 .3 1 9 .0 2 1 .8 1 0 0 .0 表12 おこづかいは定期的にもらっているか (百分比) き ち ん と 決 ま b て い る だ い た い 決 ま っ て い る あ ま り決 ま っ て い な い 決 ま っ て い な い 計 父 親 の 職 喪 農 林 漁 業 1 3 .2 1 0 .0 3 8 .8 3 6 .2 1 0 0 .0 公 務 員 ●農 協 3 0 .5 1 0 .8 2 9 .7 2 7 .3 1 0 0 .0 肉 体 労 働 2 9 .0 1 5 .5 3 2 .9 2 0 .8 1 0 0 .0 事 務 労 働 3 7 .9 1 3 ,6 2 5 .4 2 2 .3 1 0 0 .0 専 門 ■的 労 働 3 7 .3 1 8 .2 2 7 .3 1 7 .3 1 0 0 .0 自 営 業 3 1 .7 1 3 .4 3 2 .0 2 2 .2 1 0 0 .0 母 親 専 業 主 婦 3 2 .1 1 2 . 5 3 3 .3 2 1 .5 1 0 0 .0 内 職 3 0 .4 1 3 .7 3 1 .4 2 2 .5 1 0 0 .0 の 自 営 喪 2 2 .8 1 4 .0 3 2 .2 ー 2 9 .7 1 0 0 .0 仕 辛 パ ー ト 3 1 .6 1 3 .3 3 2 .2 2 0 ⊥6 1 0 0 .0 常 勤 2 6 .6 ◆ 1 4 .8 3 2 .6 2 4 .8 1、0 0 .0 形 片 態 親 母 子 家 庭 2 4 .6 1 6 .2 3 3 .5 2 5 .1 1 0 0 .0 父 子 家 庭 2 4 .5 1 0 .2 4 4 .9 1 8 .4 1 0 0 .0 全 体 2 7 .9 1 3 .9 3 2 .4 2 4 .4 1 0 0 .0
しかし,事務労働や専門的労働をしている家庭では, 37%の子どもが定期的に小遣いをもらって いる。そして,だいたい定期的にもらっている子どもを含めると,この職業の家庭の子どもは半数 以上が小遣いを定期的にもらっていることになる。母子家庭,父子家庭については全体的な傾向に 近く,特別に特徴をしめしていない。 (4)家族の共同生活の場・家族団らん 家族の共同生活の場・家族団らんの問題を考えていくうえで,その物理的時間がどのようになっ ているのであろうかということで,母親,父親との子どもの接触の条件としての親の帰宅時間,日 曜日等の休日に父親がいるかどうかの有無,レジャー等の家族で一緒にすることの有無,家族で一 緒に夕食をすることの有無をアンケートで質問してみた。また,家族のなかでの仕事の役割分担が どのようになっているかということで,子どもに家事分担や父親の食事の手伝いの有無について質 問した去 家族の生活のリズムとして,食事の時間が決まっているかどうかということは大きな課題である。 子どものアンケートの回答は,全体で,夕食時間がきちんと決まっている家庭は, 7.8%であり, だいたいきまっているとした家庭は, 51.5%であった。そして,あまりきまっていない22.4%,き まっていない17.5%である。食事の時間が決まっていない家庭が4割近くある。 職業別から,食事の時間が決まっていない比率の高いのは,農業を営む家庭であり, 47.4%と半 数近くが決まっていないとしている。これに対して,公務員・農協職員はきまっていないという回 答は30.1%と3割であり,事務労働の場合も決まっていないと回答したのは31.5%と3割である。 農業の家庭とは大きく異なっているのである。パートや常勤等の婦人の雇用の有無によっては夕食 時間のきまりについて大きな違いがみられない。つまり,父親の仕事の状況によって,夕食時間の きまりに大きな違いがでてきているのである。 家族そろって食べるということでは,農業の家庭の場合,いつもそろって食べるとした回答が 36.8%と職業別では最も高い。これに対して,いつも家族そろって一緒に食べる公務員は25.3%, 事務労働は21.6%である。また,事務労働の家庭では,お父さん以外はいつもそろって食べるとし たのが30.3%と3分の1近くを占めている。家族そろって食べないことがある家族の比率は,自営 業が最も高く, 17.3%を占めている。 肉体労働の家庭(9.7%),専門的労働の家庭(10%)は,家族一緒にそろって食べない家庭の比 率を低くしている。母子家庭では,家族そろって夕食を食べない家庭が20.4%と高くでている。さ らに,父子家庭では26.5%と4分の-以上が家族そろって一緒に夕食を食べていない。 夕食時間が決まっている家庭では,農業の家庭を除き,家族そろって一緒に夕食を食べる家庭の 比率が高くでている。夕食時間の決まりと家族そろって一緒に夕食を食べることは相関しているの である。夕食時間が決まっていない家庭では,いつも家族そろって食べる家庭は20.7%と2割程で ある。そして,夕食時間が決まっていない家庭群層は,家族がそろって夕食を食べない比率が24.8
%と4分の1近くを占めている。 表13 父親の職業別・母親の仕事等別の家族の夕食 (百分比) い づ も そ ろ っ て お 父 さ ん 以 外 は だ い た い そ ろ っ て 計 食 べ る そ ろ っ て 食 べ る そ ろ っ て 食 べ る 食 べ な い 父 農 林 漁 業 3 6 .8 1 0 .9 3 9 .7 1 2 .1 1 0 0 .0 公 務 員 ●農 協 2 5 .3 1 6 .9 4 4 .2 1 3 .2 1 0 0 .0 の 肉 体 労 働 3 2 .0 1 8 .8 3 8 .2 1 0 .7 1 0 0 .0 職 事 務 労 働 2 1 .6 3 0 .3 3 4 .5 1 3 .3 1 0 0 .0 莱 専 門 的 労 働 3 0 .9 1 6 .4 4 2 .7 1 0 .0 1 0 0 .0 商 工 自 営 2 7 .8 1 4 .7 4 0 .2 1 7 .3 1 0 0 .0 母 の 仕 辛 専 業 主 婦 2 7 .7 1 9 .7 4 0 .2 l l .6 1 0 0 .0 内 職 3 2 .4 1 8 .6 3 7 .3 1 0 .8 1 0 0 .0 自 営 業 3 1 .5 1 2 .4 4 1 .8 1 3 .9 1 0 0 .0 パ ー ト 3 0 .7 2 1 .2 3 5 .9 l l .3 1 0 0 .0 常 勤 3 2 .0 1 7 .0 3 4 .9 1 5 .7 1 0 0 .0 形 片 母 子 家 庭 3 6 .5 1 0 .8 2 9 .3 2 0 .4 1 0 0 .0 態 親 ー父 子 家 庭 3 4 .7 6 ●1 3 2 .7 2 6 .5 1 0 0 .0 全 体 3 0 .7 1 6 .9 3 8 .3 1 3 .5 1 0 0 .0 表14 夕食の時間は決まっているか (百分比) き ち ん と 決 ま ら て い る だ い た い 決 ま っ て い る あ ま り決 ま っ て い な い 決 ま っ て い な い 計 父 農 林 漁 業 5 ●6 ■′4 6 .5 、 2 7 . 1 2 0 .3 1 0 0 .0 公 務 員 ●農 協 8 ●8 6 0 .2 1 8 .1 1 2 ▲0 1 0 0 .0 の 肉 体 労 働 6 ●6 4 9 .4 2 3 .9 1 8 .8 1 0 0 .0 ■職 事 務 労 働 1 4 .0 与3 ●4 1 8 .9 1 3 .6 1 0 0 .0 m 専 門 的 労 働 8 ●2 5 4 .5 2 4 .5 1 2 .7 1 0 0 .0 a # n 7 ●2 5 2 .6 2 0 .6 1 9 .6 1 0 0 .0 母 の 仕 辛 専 業 主 婦 1 0 .2 5 1 .8 2 1 .5 1 5 . 1 1 0 0 .0 内 職 l l .8 4 9 .0 2 3 .5 1 4 .7 1 0 0 .0 自 営 業 5 ●1 5 0 .3 2 3 .0 2 1 . 1 1 0 0 .0 パ ー ト 7 ●0 5 3 .9 2 0 .6 1 7 .4 1 0 0 .0 常 勤 7 ●4 5 2 .0 2 2 .6 1 7 .5 1 0 0 .0 形 片 母 子 家 庭 6 ●0 5 2 .7 2 3 .4 1 7 .4 1 0 0 .0 態 親 父 子 家 庭 1 0 .2 4 6 .9 2 4 .5 1 8 .4 1 0 0 .0 全 体 7 ●8 5 1 .5 2 2 .4 1 7 .5 1 0 0 .0
子どもが学校から帰ったときに,母親がいつもいる家庭の比率は,全体で34.3%である。ほとん ど母親がいない家庭は29.3%である。ほとんど母親がいない家庭の比率の高いのは,農業であり, 35.3%と約3分の1になっている。地域的には,農業の比率の高い頴娃町が子どもが学校から帰っ てきたときに母親がいない比率を大きくしている。 また,母親がパート労働をしている家庭の場合35.4%,母親常勤労働の家庭の場合54.4%が子ど もが学校から帰ってきたとき母親がいないことになっている。また,母子家庭では, 44.3%の家庭 が子どもが学校から帰ってきたときに母親がいないのである。子どもが学校から帰ってきたとき母 親がいない家庭では7時前に多くの母親が家に帰ってきている。したがって,学校から子どもが帰 ってきたとき母親がいなくても夕食は家族そろっていている家庭が多いのである。子どもが学校か ら帰ってきたとき母親はほとんどいないとした家庭でも,いつも家族そろって夕食を食べるとした 家庭31.7%,だいたい家族そろって夕食を食べる34.2%と3分の2の家庭が家族そろって夕食をし ているのである。 しかし,母親の帰宅が遅い家庭もある。子どもが帰ってきたとき母親がいつもいない家庭のうち, 母親の帰宅が8時9.1%, 9時3.9%, 10時1.9%, 10時以降4.2%となっている。また,母子家庭の 場合,全般的に母親の帰宅時間が遅くなっており, 10時以降が12.5%, 8時から10時まで16.2%と なっている。母親の帰宅時間の遅い家庭では,家族そろって夕食をすることがみられなくなってい るのも大きな特徴である。 母親の帰宅が10時以降の場合は, 7割以上の家庭が家族そろって食事をしていない。 10時前の場 合42.8%, 9時前42.9%の家庭が家族一緒に食事をしていないのである。 8時前24.6%, 7時前13.4 %, 6時前9.6%, 5時前5.4%と家族そろって食事をしない家庭の比率が減少していくのである。 表15 子どもが学校から帰ったときの母親の在宅別の家族の夕食 (百分比) い つ も そ ろ っ て お 父 さ ん 以 外 は だ い た い そ ろ っ て 計 食 べ る そ ろ っ て 食 べ る そ ろ っ て 食 べ る 食 べ な い 母 親 は い つ も い る 3 3 .3 1 7 .7 3 8 .4 1 0 .3 1 0 0 .0 母 親 と き ど き い る 2 7 .5 1 8 .1 4 2 .3 l l .8 1 0 0 .0 母 親 ほ と ん ど い な い 3 1 .7 1 5 .2 3 4 .2 1 8 .4 1 0 0 .0 母 5 時 ま で 4 0 .5 1 0 .8 4 3 .2 5 ●4 1 0 0 .0 6 時 ま で 3 3 .4 1 6 .7 3 9 .9 9 ●6 1 0 0 .0 戟 -の 7 時 ま で 3 6 .1 1 7 .1 3 3 .3 1 3 .4 1 0 0 .0 棉 8 時 ま で 2 9 .2 1 8 .5 2 7 .7 2 4 .6 1 0 0 .0 宅 時 間 9 時 ま で 2 1 .4 1 0 .7 2 5 .0 4 2 .9 1 0 0 .0 1 0 時 ま で 7 ●7 7 ●1 2 8 .6 4 2 .8 1 0 0 .0 1 0 時 以 降 1 0 .0 3 ●3 1 6 .7 7 0 .0 1 0 0 .0 全 体 3 0 .7 1 6 .9 3 8 .3 1 3 .5 1 0 0 .0
表16 父親の帰宅時刻別の家族の夕食 (百分比) い つ も そ ろ っ て お 父 さ ん 以 外 は だ い た い そ ろ っ て 計 食 べ る そ ろ っ て 食 べ る そ ろ っ て 食 べ る 食 べ な い 7 時 頃 ま で 4 3 .4 6 ●2 4 0 .9 9 ●2 1 0 0 .0 8 時 頃 ま で 2 6 .5 1 8 .5 4 5 .4 9 ●6 1 0 0 .0 9 時 頃 ま で 1 2 .9 3 3 .1 3 9 .9 1 3 .5 1 0 0 ,0 1 0 時 頃 ま で 5 ●5 3 9 .6 3 3 .0 2 2 .0 、1 0 0 .0 1 1 時 頃 ま で 4 .7 5 4 .7 2 5 .0 1 5 .7 1 0 0 .0 1 2 時 頃 ま で 6 ●7 4 0 .0 2 6 .7 2 6 .7 1 0 0 .0 1 2 時 以 降 1 3 .6 4 0 .9 2 7 .3 1 8 .2 1 0 0 .0 夜 勤 等 で 決 ま っ て い な い 1 2 .4 2 7 .5 3 9 .5 2 0 .6 1 0 0 .0 全 体 3 0 .7 1 6 .9 3 8 .3 2 3 .5 1 0 0 .0 父親の帰宅時間は7時頃が39.6%と約4割である。また,帰宅が遅かったり,はっきりしない層 も少なくない。 10時以降10.3%,夜勤等で不定10.4%,無回答18.5%となっている。職業的に帰宅 時間が最も早いのは農業で, 69.4%と7割の父親が7時までに帰ってきている。これとは逆に,帰 宅時間の遅いのは,事務労働の父親である。 7時まで帰宅しているのは,わずかに26.5%と4分の 1にすぎない。 9時頃15.5%, 10時以降が21.3%,夜勤等で不定9.1%と帰宅時間の遅い,時間の不 規則な父親の比率が高くなっているのである。また,肉体労働の父親の場合は, 7時までの帰宅は 平均的の4割であるが,夜勤等の不定の帰宅時間と無回答の比率を高くしている。父親の職業によ って帰宅時間も大きく異なっているのが特徴である。 つまり,父親の個性的なものより以上にその職業が家族との日常的な接触時間の絶対的な条件づ けをしているのである。父親が帰宅の遅い家庭では,父親を除いて家族の夕食をしているが,その 帰宅時間が9時頃以降になると父親ぬきの家族一緒の食事になっている。 8時の帰宅でも18.5%と 2割近くの家庭が父親ぬきの家族一緒の夕食になっている。 表17 夕食の時間のきまりの有無別の家族の夕食 (百分比) い つ もそ ろ っ て お 父 さん 以 外 は だ い た い そ ろ っ て 計 食 べ る そ ろ つ 七 食 べ る そ ろ っ て食 べ る 食 べ な い きち ん と決 ま って い る 4 7 .7 19 .5 19 .5 10 .7 10 0 .0 か 、 た い決 ま って い る 34 .0 16 .8 39 .8 8 ●8 10 0 .0 あ ま り決 まっ て い な い 2 4 .8 16 .4 4 2 .5 15 .4 10 0 .0 決 ま っ て い な い 2 0 .7 17 .1 36 .8 24 .8 10 0 .0 全 体 3 0 .7 16 .9 38 .3 13 .5 10 0 .0 休日に子どもが家にいるとき父親が家にいるかどうかということでは,いつもいる16%,ときど きいる47.2%,ほとんどいない25%となっている。全体に日曜日などの休日に父親がほとんどいな
いと回答した子どもは4人に1人の割合になっているのである。なかでも農業を営む父親の場合が, ほとんどいない比率を46.5%と高くしている。公務員の場合は父親がほとんどいないとしたのは 14.1%とにすぎない。農業の場合は,社会的な休日があまり問題になっておらず,子どもが学校休 みでも父親は働いているのが多いのである。農業の場合,父親の帰宅時間は7時頃までが多くであっ たが,特別に休んで子どもと時間をとることが少ない。学校が休みのとき父親がいつもいる農業の 家庭は10,3%と1割にすぎないのである。休日のとき父親がいつもいる回答の比率の高いのが自 営業と事務労働の父親であるが,それぞれ25%であり, 4分の1である。 家族でよく一緒にするレジャーはなんであるかということで,アンケートをしたところ,なにも しないという家族が全体で, 24.8%と4人に1人の子どもが答えている。家族一緒にレジャーをな にもしないという回答を職業別にみると,農業の家庭の場合33.3%と3分の1がなにもしない家庭 になっている。また,母子家庭の場合は30.5%が家族一緒でレジャーをすることはないと答えてい る。 家族が一緒にレジャーするこ とはないという回答の特徴をさ ぐるために,夕食は家族そろっ て食べているか,母親の帰宅時 間,休日の父親の在宅状況,父 親の帰宅時間とのクロス集計を おこなった。レジャーを家族」 緒にしないという家庭は,それ ぞれの項目について,レジャー を家族と一緒にしている家庭の 全体と極端な違いをみせていな いが,夕食を家族一緒にしない, 母親や父親の帰宅時間が遅い, 休日に父親がいないというとこ ろで,問題をみつめてみると, その比率の格差があるのである。 レジャーを家族一緒にしない家 表18 家族で一緒にレジャーの有無別の子どもの家族生活状 況の該当比率 (百分比) ■家 族 で レ ジ ャ ー を 家 族 で レ ジ ャ ー を 一 緒 に す る な ■に ■も し な い 夕 食 家 族 で そ ろ っ て 食 べ な い l l .9 1 8 .2 休 日 父 親 は 仕 事 で い つ も 出 て い て 自 宅 に ほ と ん ど い な い 2 3 .5 2 9 .8 父 親 帰 宅 1 0 時 以 降 1 0 .6 9 .0 母 親 帰 宅 8 時 以 1降 2 ●4 3 .6 困 っ た こ と や 悩 み が あ る と き 誰 に も 相 談 し な い ( 全 ■体 ) ■ 1 9 .5 3 0 .3 (小 学 生 女 子 ) 1 2 .7 1 5 .8 ( 中 学 生 女 子 ) 1 2 .6 1 6 .7 (小 学 生 男 子 ) 2 4 .9 4 6 .9 ■( 中 学 生 男 子 ) 2 7 .4 3 9 .6 親 と あ ま り 話 し を ■し な い ( 全 体 ) 1 0 .3 2 2 .0 (小 学 生 女 子 ) 5 ●7 ■1 0 †5 ( 中 学 生 男 子 ) 8 ●6 1 5 .5 (小 学 生 男 子 ) 1 0 .5 3 2 .1 ( 中 学 生 男 子 ) 1 4 .6 2 7 .3 庭では,夕食を家族一緒にしないのが18.2%と全体的傾向より6.3%高く,母親の帰宅時間の遅い ことでは,違いをみせていない。父親の帰宅時間の遅いことも同様である。しかし,日曜日等の休 日に父親が不在の場合は特徴をみせており,ほとんど父親がいないというところでは,レジャーを 家族でしない家庭が29.8%と約3割になっているのである。 家族で一緒にするレジャーは,レストラン等で食事をする44.7%,旅行をする16.2%,公園・遊
園地などにいく16.2%,スポーツをする15.5%,ドライブ・ハイキングなどをする21.3%となって いる。この回答は上記の選択肢をおいて,子どもにいくつでもよいから家族で一緒にすることを○ 印をしてよいということでの回答結果である。したがって,ひとりの子どもがいくつも回答してい る場合もある。家族で一緒にレジャーにでかけることは,食事にでかけることが最も比率が高い結 果である。 ところで,子どもが家でどのような手伝いをしているかということで,考えられる質問の選択肢 を用意して,子どもにいくつでもよいから自分が手伝いをしていることに○印をつけてもらった。 農業や自営業で家業の手伝いをするとした子どもは,農業で26.1%,自営業で13.4%回答している。 農業では4人に1人の割合で子どもが家業の手伝いをしているとしている。食事の準備の役割分担 を子どももしているとしたのは, 28.3%である。食事の準備の子どもの役割分担では職業的に相違 がみられていないのである。それぞれの家での仕事の役割分担についても同様に職業的な家庭によ る違いがみられない。 したがって,全体的な手伝いの比率に近い数字をそれぞれの職業ごとにみせているのである。食 事のあとかたづけの家での役割分担26.9%,お風呂をわかす32.9%,掃除をする17.7%,買物をす る15.2%,洗濯をする12.2%,ごみをすてる13.1%,弟や妹の身の回りの世話をする7.2%,ペット の世話をする22.0%と。これらの数字は,それぞれの項目での家での仕事の役割を子どもが担当し ている比率である。母子家庭の子どもはやや全般的に家庭での子どもの役割の担当の比率が高いが, 極端なものではない。数字的に全体の比率よりも高い結果がでていたのが,食事のあとかたづけ 32.3%と全体より5.4%高い。掃除をする25.7%で全体より8%高い。洗濯をする21.6%と全体より 9.4%高い。ごみをすてる19.8%と全体より6.7%高い。以上の項目以外は全体の傾向の比率に近似 していてはっきり開きがみえる数字ではない。 食事の何等かの手伝いについて,子どもは78.3%がしていると考えているが,父親が手伝いをし ていると見ている子どもはわずかに, 10.4%と1割にすぎないのである。母親が働いているかどう かで,子どもの家で仕事の役割分担のことが多くなるかというと,その相関は特別にないのである。 食事の何等かの手伝いについても同様である。常勤で母親が働いているからということで,父親や 子どもが特別に手伝いの比率が高いことでもない。 (5)親子との会話問題 普段,親と子どもはどのような話しをしているのか,また,会話があまりやられていない家庭は, どのようなことがそうさせているのかということで,子どもに7つの項目の選択肢をあたえて,い くつでもよいから自分のあてはまるものに○印をつけてもらった。 子どもとの会話で最も高いのは,学校での出来事である。全体で64%の子どもが学校の出来事を 親と話をしていると回答している。勉強のことの話は全体で43.4%と約4割強のこどもが親と話を しているが,職業的には,公務員と事務労働の親が勉強の話を多くしている。友達も勉強のことよ
りも半分以下で21%と親子の話の内容が少なくなるのである。親子の話にとって,子どもの将来や 世の中のことを話すよりも,勉強のことが大きな位置を占めているとおもわれる。学年別に勉強の こと,将来のこと,世の中のことをみると勉強のことは,小学校段階で,約4割ぐらいであったも のが,中学3年になると5割ちかくが勉強のことで会話をしていると答えている。また,世の中の ことについても学年があがるごとに親子の会話が増えている。小学校5年時はm の子どもが親 と世の中の事で話すとしたのが,中学3年になると26.7%と増大していく。自分の将来になると小 学校5年の時は, 12.3%であったのが,中学3年になると31.2%と増大していくのである。しかし, 勉強のことの会話に比較すると,明らかに,親子の会話は勉強のことを話すことが多いのである。 つまり,世の中や子どもの将来のことを話す以上に,勉強のことが親子の会話の大きな比重になっ ていくのである。全般的に親子の価値基準にとって,自分の将来のことが勉強のことにストレート になっている家庭が少なからず存在するとみられる。 表19 学年別親子の話し合いの内容別該当比率 (百分比) 小 学 6 年 小 学 6 年 中 学 1 年 中 章 2 年 中 学 3 年 全 体 勉 強 の こ と 4 4 .7 3 7 .0 4 5 .0 4 2 .0 4 8 .0 4 3 .4 世 の 中 の で き ご ■と 1 3 .6 1 7 .5 2 3 .6 2 5 .2 2 6 .7 2 1 .9 自 分 の 将 来 1 2 .3 1 6 .3 1 8 .9 2 3 ⊥5 3 1 .2 2 1 .1 親 と あ ま り 話 を し な い l l .7 9 ●7 8 ●0 1 7 .5 1 7 .2 1 3 .2 相 談 相 手 誰 れ も な し 1 5 .5 2 6 .6 2 4 .5 2 1 .4 2 2 .8 2 2 .3 表20 父母との会話があまりない子どもの家庭の母不在, 父不在状況 (百分比) 男 中 学 女 中 学 男 小 学 女 小 学 母 い つ も い る 1 6 .3 8 ●7 8 ●5 5 ●2 母 時 々 い ■る 18 .1 9 ●0 13 .4 6 ●2 母 全 く い な い 2 2 .5 12 .9 2 1 .8 7 ●1 父 い つ も い る 9 ●6 9 ●4 9 ●8 9 ●2 父 時 々 い る 1 6 .0 10 .9 17 .0 5 ●4 父 全 く い な い 24 .9 10 .4 15 .1 8 ●8 父 単 身 赴 任 34 .6 17 .6 18 .2 -全 ■体 18 .4 10 .3 15 .2 6 ●6 ところで,父母とあまり会話をしないと答えた子どもは,全体で13.2%いる。学年的には,小学 校のときより,中学2年, 3年になると会話をしない子どもの比率が高くなるのである。職業的に 親子があまり話をしないのが高い家庭は農業であり, 16.5%である。事務労働や専門的労働の家庭 では,親子の会話をしない比率が少なくなっている。
\ヽ. ・\ -I-男女別に父母の会話のない状況をみると,男子の方が,小学生も中学生も両方とも男子の方が会 話をしない子どもが多くなっているのである。男子中学18.4%に対して女子中学は10.3%,男子小 学15.2%に対して,女子小学6.6%が親と話をしていないとしている。ここには,男女差が明らか にでている。この男女差は,父親が家庭にいるかいないということで,その違いがはっきりしてき ているのである。女の子にとって,父親の不在によって,親と話をしない比率は増大していないが, 男子の場合は,父親がいない場合は親と話をしない比率が増えていくのである。 例えば,男子中学の場合は, 24.9%と父親がいない場合, 4人に1人は親とあまり話をしないと 答えているのである。つまり,母親がいても話をあまりしないということである。これに対して女 の子の場合は,母親が学校から帰っていつもいない場合にやや親と話をしない子どもが増えるが, 父親の不在との関係では,話をしない比率は高くならないのである。 また,男の子の場合,母親がいつもいても話をしない子どもが中学生になると増えるが,しかし, 母親が学校から帰って,いつもいないかということでは,母が全くいない家庭では,男子でも親と 話をしない子どもが増えている。このことは,母親が中学生の男子の場合でも親と話をするかしな いかのうえで大きな役割をしていること意味している。男子の場合は母親が家にいるかどうか,ま た,父親が家庭にいつもいるかどうかということが親との会話が成立するかどうかのポイントになっ ている。 ところで,母親や父親がいつも家庭にいても親と話をしない子どもが一定数いることも重要な事 実である。つまり,このことは,親が身近にいつもいるかどうかという物理的な問題だけでは親子 の会話の成立条件にならない。親子の会話がなりたたせているのは,相互の情緒的,信頼的な理解 の人間的関係の内容的な問題が本質的にあるのである。 悩みの相談相手が誰もいなし.、という子どもは,全体で, 22.3%になっている。学年的にも小学5 年において,その比率がやや低くでているが,小学6年26.6%,中学1年24.5%,中学2年21.4%, 中学3年22.8%と小学6年と中学1年に高い数字がでて,中学2年,中学3年になると,やや数字 表21子どもの対話の問題状況,しない子どもの構成比率 (百分比) 父 母 と ■あ ま サ 話 を し な い 悩 み 誰 に も 相 談 な し 母 い つ も い る 1 0 .9 2 0 .2 母 時 々 し か い ■な い 1 2 .3 2 1 .7 母 ほ と 1ん ど い な い 1 6 .3 2 4 .6 父 い つ も ■い る 9 .5 2 1 .8 父 時 々 し か い な い 1 2 .5 2 1 .1 父 ほ と ん ど い な い 1 6 .6 2 4 .3 父 単 身 赴 任 い ■な い 2 0 .6 1 9 .1 全 体 1 3 .2 2 2 .3 が下がっていく。親とあまり会 話をしないと回答した子どもの ときは,むしろ,これと逆の結 果がでており, 6年と中学1年 が,その比率が低かったのであ る。 また,母親が学校から帰って きて不在のことや父親が日曜日 不在との関係で,その比率をク ロスしてみたが,その特徴は中 学生にとってはあまりないよう
である。小学生においては,男女とも母 親がいつもいるところと全くいない家庭 に開きがみられるが,父親が日曜日いる かいないかに,関係はみられない。 男子と女子では,悩みの相談相手がい ない比率は大きく異なっており,男子の 方が3人に1人近くが相談相手がいない と女子より倍近く回答している。男の子 の方が孤独であることがアンケート調査 の結果からでたのである。 困ったときに相談相手になっているの 表22 悩みの相談相手誰もいない子どもの母不在, 父不在状況 (百分比) 男 中 学 女 中 学 男 小 学 女 小 学 母 い つ ■も い る 2 9 .0 1 3 .3 2 1 .ラ 1 2 .9 母 時 々 い る 3 2 .4 1 2 .6 3 0 .3 8 ●3 母 全 く い な い 3 0 .9 1 4 .5 3 7 .0 1 7 .7 父 い つ も い る 2 7 .2 1 7 .0 3 5 .3 1 8 .2 父 時 々 い る 3 1 .4 1 2 .5 2 7 .5 7 ●7 父 全 く い な い 3 0 .4 1 4 .7 3 3 .7 1 8 .7 父 単 身 赴 任 3 4 .6 - 2 7 .3 7 ●1 全 体 3 1 .1 1 3 .6 3 0 .1 1 3 .5 は,母親が大きく,学年が低ければ,その役割は一層大きくなっている。小学5年の段階では, 54. 2%が困ったときの相談相手に母親にしている。これが中学3年になると19.1%と2割足らずになっ ていく。父親を相談相手とする子どもは,小学5年のときは13.1%,中学3年になると5.4%と極 めて少なくなっていく。そして,学年が上がるにつれて相談あいては友人,先輩になっていく。友 表23 困ったことや悩みがあるときの相談相手はだれですか (百分比) 先 生 父 親 母 由 兄 弟 姉 妹 友 人 先 輩 小 学 5 年 7 ●1 1 3 .1 5 4 .2 6 ●5 2 1 .5 小 学 6 年 ■ 3 .2 7 ●8 3 9 .4 6 ●6 2 7 .7 中 学 1 年 2 ●7 1 3 .9 3 6 .4 9 ●8 3 5 .2 中 学 2 年 2 ●7 8 ●9 2 7 .2 1 4 .2 4 6 .0 中 学 3 年 1 ●3 5 ●4 1 9 .1 1 0 .3 5 5 .0 ■全 体 3 .2 9 ●ケ 3 4 .0 9 ●8 3 8 .3 人・先輩は,小学5年のときは, 21.5%であったが,中学3年にな ると55%と増大していくのである。 小学5年段階は,母親が困ったと きの相談相手に大きな位置を占め ていたが,中学3年になると友人, 先輩が相談相手として大きな位置 を占めていくのである。 ところで,学校の先生を困った 時の相談相手とする子どもは,小 学校5年段階でも7.1%,中学3年になれば1.3%と,全く子ども達は学校の先生を困ったときの相 談相手にしていないのである。 家族で一緒にレジャーをすることを何もしないと答えたこどもは,家族との会話もあまりしない という回答と悩みを相談する相手がいないという回答の比率も高くでている。家族でなにもしない とした子どもは,親とあまり会話をしないが22%,悩みの相談相手いない30.3%と家族でレジャー をしている家庭の子どもと比べるとそれぞれ10%以上の差の開きがでている。 家族でレジャーを一緒にすることと家族との会話と悩みの相談の問題を男女別,小中の児童・生 徒別にクロスしてみた。そして,レジャ、-を家族で一緒にしている家庭とレジャーを家族でなにも していない家庭と比較して,家庭で会話をあまりしないということと,悩みの相談相手が誰もいな
いという子どもの回答比率の差をだしてみたが,いずれの場合もレジャーを家族で一緒にしている 家庭の場合は,その問題比率が少なくでている。 小学女子の場合,家族で一緒にレジャーをしている家庭としていない家庭との問題群の比率の差 は,悩みの相談相手なしの問題3.1%差,親子の会話なしの問題4.8%の差,中学校女子の場合,悩 み相談相手なしの問題4.1%差,親子の会話なしの問題6.9%差という傾向である。これに対して, 小学男子の場合,悩み相談相手なしの問題22.0差,親子の会話なしの問題21.0%差,中学校男子の 場合,悩み相談相手なしの問題12.2%差,親子の会話なしの問題12.7%差ということで,前記の女 子と比べるとその差が明らかにでている。 男の子にとって,家族で一緒にレジャーなどをしている家庭の雰囲気に育っている子どもの方が, 悩みの相談相手がないという孤独な状況から救われているのである。また,家族との会話について も,同様に家族で一緒にレジャーをするという状況の雰囲気が,話すことができているのである。 これらの回答は,子ども自身がそう思っている意識形態であり,親からみたものではないことは いうまでもない。これらの結果は,小学校5年ごろから中学3年までの少年期から思春期に入って いく子どもの複雑な過程があるとみられるのである。 (6)子どもの進路問題 1989年の鹿児島県の学校基本調査の結果によれば,中学校卒業者において,進学したものは96.3 %である。また,高等学校卒業者において,進学したものは,男女差が大きくあり,男子26%に対 して,女子37.7%となっており,その開きは10%以上に及んでいる。これは,男子の就職者が45.2 %に女子は40.7%と5%近く低く,専修・各種学校についての進路も男子25%に対して,女子18.2 %と低くでている。ところで,高校卒業後の進学内容も男子は大学が96.5%であるのに対して,女 子は72.7%が短大と4分の3近くが短大進学と,女子の大学進学は極めて少ないのが現状である。 このように鹿児島県の場合は,進路において男女差が著しいのである。 われわれが実施した子どものアンケート調査においても進路の希望において,男女差があらわれ ている。職業高校-の希望,男子15.8%,女子8.8%,専門学校の希望,男子8.2%,女子14.5%, 短大への希望,男子5.8%,女子26.2%, 4年制の大学の希望,男子28.3%,女子11.6%とそれぞれ, 男女差が明確にあらわれている。男女差がないのは,普通高校卒業のみの希望の子どもで,男子 26.0%,女子27.6%となっている。 進路希望を学年にみれば,男子の場合は,中学校になるにつれて大学進学の希望の比率が増大し, 中学2年のときが33.4%と最も高くなっている。これに対して,女子の場合の大学進学の希望は, 小学校5年から中学3年まであまり変化がなく, 10%から12%程である。学年によって,大きく異 なっていくのに,職業高校と普通高校の希望の違いがある。 男子の場合,中学1年のときは,普通高校までの希望が35.7%であったのが,中学3年になると 19.5%に減少していく,これとは逆に,職業高校までの希望者が,中学1年のときは12.3%であっ
たのが24.0%と増大し,専門学校への希望は中学1年4.0%であったものが,中学3年になると希 ■ 望の割合11.3%とが増大していく。 女子の場合も普通高校の希望が中学1年のとき31.1%であったものが,中学3年に18.5%と減少 して,逆に,職業高校の希望が中学1年7.5%から12.3%に,専門学校が10.4%から18.5%と増大し ていくのである。 つまり,男子も女子も学年があがるにつれて,職業高校や専門学校への希望が増えていくのであ る。この間題をどう理解するかということである。偏差値教育のなかでの学力問題に結びついて子 どもの進路が自己の学力水準に対応させて職業高校,専門学校への希望を学年があがるにつれて増 表24 男女別,学年別の進路希望 (百分比) 中 学 校 職 業 高 校 普 通 高 校 専 門 学 校 短 大 大 学 大 学 院 計 男 小 学 5 年 3 ●9 1 3 .5 2 9 .8 7 ●3 8 ●4 2 0 .2 9 ●6 1 0 0 .0 小 学 6 年 3 ●1 1 0 .5 2 1 .5 8 ●9 7 .9 2 2 .5 5 ●2 1 0 0 .0 中 学 1 年 1 ●8 1 2 .3 3 5 .7 4 ●0 6 ●2 3 0 .0 2 ●6 1 0 0 .0 中 学 2 年 1 ●6 1 7 .0 2 4 「1 9 ●3 4 ●2 3 3 .4 4 .2 1 0 0 .0 中 学 3 年 1 .8 2 4 .0 1 9 .5 l l .3 4 ●1 3 1 .2 3 ●6 1 0 0 .0 男 全 体 2 .3 1 5 .8 2 6 .0 8 0 5 ●8 2 8 .3 4 ー●串 1 0 0 .0 女 小 学 5 年 2 ●7 1 2 .8 2 7 .7 1 2 .2 2 2 .9 1 0 .6 4 .8 、 1 0 0 .0 小 学 6 年 0 ●5 5 ●5 2 6 .8 1 4 .1 2 3 .6 1 2 .7 2 .7 1 0 0 .0 中 学 1 年 1 .9 7 ●5 3 1 .1 1 0 .4 2 6 .9 l l .3 3 ●3 1 0 0 .0 中 学 2 年 0 .9 6 ●4 3 4 .5 1 5 .7 2 7 .2 l l .1 0 ●9 1 0 0 ⊥0 中 学 3 年 0 .8 1 2 .3 1 8 ⊥5 1 8 .5 2 9 .6 1 2 .3 0 ■4 1 0 0 .0 女 全 体 1 ●3 8 ●8 2 7 .6 1 4 .5 2 6 .2 l l .6 2 .3 1 0 0 .0 大させているのであろうか。また,自己の将来をより具体的に考えていくなかでの職業高校,専門 学校なのか深めていかねばならない課題である。 ところで,進路希望について,父母との意見は一致しているかという質問に対して,一致してい る18.8%,だいたい一致している31.1%ということで,半数近くの子どもが進路について父母と一 致していると答えている。一致しないという子どもは10.7%と約1割であるが,なにもいわないと 表25 進路について父母と一致しているか (百分比) 無 回 答 一 致 し て い る だ い た い 一 致 し て い る ⊥ 致 し な い 父 母 は 何 も い わ な い 計 全 一 体 2 1 .7 1 8 .8 3 1 .1 1 0 .7 1 7 .6 1 0 0 .0 中 男 2 2 .4 1 6 .6 3 2 .4 1 0 .9 1 7 .7 1 0 0 .0 中 女 2 1 .7 2 1 .7 3 1 .0 8 ●9 1 4 .3 1 0 0 .0
いう父親が17.6%おり,また,この質問に回答をしていない子どもが21.7%いる。回答しなかった 子どもは,父母との意見がはっきりしないグループとみられ,進路について何も言わない親であり, 一致しないというのに,近いものとみられる。中学生について,親との意見の一致のことをみれば, 全体の傾向と大きな差はないが,女子の方が男子よりも親との意見の一致の比率が高くなっている。 進路希望については,地域的に違いがみられている。短大や大学への進学希望が高いのが,鹿児 島市であり,両方を合わせると45.6%となり,さらに,大学院までの希望5.6%を加えると50%以 上を越える。しかし,穎娃町では,短大希望9.0%,大学希望18.9%,大学院希望1.0%と高学歴の 志向が鹿児島市に比べて大きく異なっている。むしろ,穎娃町では,普通高校までの進路希望が高 いのである。また,霧島町では,職業高校や専門学校への進路希望の比率が高くでており,両方合 わせると4割近くになる。このように,地域によって,子どもの進路希望が異なっていることを直 視しなければならない。 親の職業別による子どもの進路希望についても,農業を営む家庭は,普通高校への希望が高く, また,職業高校への進路希望も15.6%と他の職業を営む家庭と比較して,高くでている。農業と同 じ傾向をもっている親の職業は,肉体労働に従事する子弟であり,普通高校までの進路希望,職業 高校,専門学校の希望の比率が高くなっている。大学までの進路希望をもつ子どもを親の職業ごと にみれば,専門的労働に従事するものが進学希望を高くもっている。この職業の場合は,大学まで の進学希望が34.5%である。次に高いのが,公務員・農協労働者の子弟の30.9%である。この2つ の職業をもつ親の家庭は,高学歴の志向が相対に高いのである。それぞれ短大を加えると,この職 表26 地区別,職業別,母子・父子世帯の進路希望 (百分比) 中 学 職 業 高 校 普 通 高 校 専 門 学 校 短 大 大 学 ー 大 学 院 計 農 林 漁 業 1 ●8 1 5 .6 3 0 .3 1 3 .8 9 .4 1 7 .4 1 ■8 1 0 0 .0 公 務 鼻 ●農 協 - 7 ●2 1 9 .3 9 ●2 2 0 .9 3 0 .9 4 ●0 1 0 0 .0 肉 体 労 働 1 ●5 1 6 .6 2 8 .7 1 3 .5 1 3 .2 1 4 .7 3 ●3 1 0 0 .0 事 務 労 働 1 ●b 6 ●4 2 6 .5 7 ●2 1 9 .7 2 5 .0 7 ●2 1 0 0 .0 専 門 的 労 働 1 ■8 6 ●4 1 7 .3 6 ■4 2 3 .6 畠4 ●5 3 ●6 1 0 0 .0 商 ■工 月 営 1 ●3 l l .1 2 2 .5 l l .1 2 0 .6 2 4 .8 2 .3 1 0 0 .0 頴 ■ 娃 町 1 ●0 1 3 .0 3 5 .9 1 3 .6 9 ●0 1 8 .9 1 ●0 1 0 0 .0 ■ ■高 尾 野 町 1 ●5 1 2 .6 2 5 .5 l l .7 1 6 .1 1 6 .9 2 ●9 1 0 0 .0 鹿 児 島 市 2 ●2 6 ●9 2 6 .6 6 ●1 2 0 .4 2 5 .2 5 ●6 1 0 0 .0 霧 島 町 3 ●1 1 9 .4 2 0 .7 1 9 .7 1 3 .9 1 4 .7 2 ●6 1 0 0 .0 桜 島 町 0 ●5 1 5 .4 2 9 . 1 8 ●2 1 2 .6 2 7 .5 4 ●4 1 0 0 .0 ■母 子 世 ■帯 4 ●8 1 5 一●0 2 9 .9 1 0 .2 1 4 .4 1 5 .0 3 ●0 1 0 0 .0 父 子 世 帯 2 .0 2 2 .4 2 4 .5 8 ●2 8 ●2 1 4 .3 4 ●1 1 0 0 .0 全 体 1 ●8 1 2 .3 2 6 .7 l l .3 1 5 .8 2 0 .2 3 ●6 1 0 0 .0