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長野大学心理学研究室における子どもの相談活動(第2報)

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Academic year: 2021

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(1)

長 野大学心理学研究室 における子 どもの相談活動 (

第 2報)

Child Guidance Clinic in Psychological Loboratory of Nagano University (2)

1

活動 の概 要

1

9

8

1

1

0

月 に長野大学心理学研究室で乳幼児を 対象に した発達相談が開始 されてか ら, 2年6カ 月が経過 した

(

1

9

8

4

3

月現在)。 この間の子 ども の相談人数は

,1

9

8

1

年度 :

5

,8

2

年度 :

1

4

名,

8

3

年度 :

1

9

名 であ り,相談延べ回数は

,8

1

年度 :

2

6

,8

2

年度 :

8

3

,8

3

年度 :

1

1

4

回であ った。相 談時間は,当初,毎週金曜 日の午後 と土曜 日の午 前であったが

,8

3

年度 か らは土曜 日の午後に も相 談が行われて きている。 相談活動の中心 は,子 どもの発達診断,遊戯面 接,そ して親 との面接相談であ る。遊戯面接 は主 として学生が担当 し, また子 どもの行動観察 も学 生に よって記 録 され, ケースカンファレンスの資 料 として利用 されてい る。 従 って,上 田市やその周辺地域 に居住 し,発達 や心理的な問題を もつ乳幼児を中心 とした子 ども たち とその家族を対象 に して,心理相談の場 を提 供す ること, また子 どもを対象 にした心理臨床活 動の場 に参加す ることによ り,遊戯面接,母親面 接,行動観察,発達診断な どを学生が体験的に学 習 し,研究で きる場を提供す ることとい う当初 の 活動 目的を相 当程度に果た して きているとい って よいであろ う。

2

ケー スの状況

1) 来室児数 ・性別 ・年齢 年度別の新規来室児数,性別,年齢は,

蓑 1

の とうりである。 新規来室児数は

,8

1

年度 :

5

,8

2

年度 :

9

名,

8

3

年度 :

1

2

名 の計

2

6

名で,増加す る傾向が認め ら れ る。 性別は,各年度 とも男児が圧倒的に多 く, 3年

Yasushi Ohyabu

問の合計では,男児 :

2

1

名,女児 :

5

名であ った。 年齢 は,本相談室の当初の 目的か らして

, 1

歳 児か ら5歳児 までの就学前児がほ とん どであ る。 2) 主 訴 蓑 2に示 した よ うに主訴は精神発達遅滞が最 も 多 く,年齢 は

1

歳児か ら

5

歳児にまでわた ってい る。自閉的傾 向を もつ子 どもも5名 と比較的多 く, 最年少児は1歳6カ月であった (1歳6カ月健診 で発見 されて,本相談室に紹介 された ケース)。行 動 ・性格上 の問題 としては,遺糞,攻撃行動,多 表 1 新 規来室 児数 ,性別,年齢 初診 時 の 年 齢 男1981女 男1982女 男1983女

計 _

1- 2歳

0 0

2

0

1 1 4 2- 3歳

0 0

3 1 1

0

_ 5 3- 4歳 1

0 0 0

3 1 5 4- 5歳 1

0

1

0

1

0

3 5- 6歳 2

0

1

0

2 1 6 6- 7歳

0

1

0 0

1

.0

2 7- 8歳

0 0

1

0 0 0

1

之 主 訴 1981 1982 1983

精 神 発 達 遅 滞

0

5 4 ・ 9 自 閉 的 傾 向 1 3 1 5 言 語 発 達 遅 滞 1

0

2 3 行動 .性格上の問題 2

0

4 6 神 経 性 習 癖

0

1

0

1 そ の 他 1

0

1 2 計 5 9 12 26 - 81

(2)

-動,新奇 な場面 に対す る強度の不安がみ られた。 神経性習癖 は7歳児のチ ックであ り,母親 に も強 迫行動 の訴 えが認め られた ケースであるが,初回 面接後 に不来所 とな り相談は中断 された。その他 の2名 は女児で,いずれ も母親 との分離不安を主 訴 として来所 した ケースである。言語発達遅滞の

3

名はいずれ も男児であ った。 3) 居住地 ・来室経路 来室児の居住地 は,表3に示 した とうり,上 田 市内の ものが大多数を占め るが,82年度 には更埴 市か ら,83年度 には東部町,丸子町,日田町か ら も来室す るよ うになって きている。 来室経路は,蓑 4にあるよ うに1歳6カ月健診 か らの ケースが8名 と最 も多 く,次いで保育園, 上 田市保健相談室か らの紹介の ものが多い。保健 婦か らの紹介は83年度 に3ケースある。母親 が直 接,電話 して きた ケースは,82年度 と83年度 に各

1

ケースであ った.再来 は遺糞の ケースで,就学 前 に好転終結 としたが

, 1

年生の夏休み終了後 に 表 3 居 住 地 1981 1982 1983 計 上 田 市 5 8 8 21 更 埴 市

0

1

0

1 東 部 町

0 0

2 2 丸 子 町

-

0 0

1 1 白 田 町

0 0

1 1 計 5 9 12 26 1981 1982 1983 計 上田市保健相 談室 3 1 1 5 1歳6カ 月 健 診

0

6 2 8 保 育 園 2 1 3 6 幼 . 推 固

0 0

1 1 保 健 婦

0 0

3 3 母 親

0

1 1 2 再 来

0 0

1 1 計 5 9 12 26 '表6 処理と回数 1981 1982 1983 計 プレイ 面 接 プレイ 面 接 プレイ面 接 子 ど も 母 親 父両 親親 26 262 83 767 114 10310 2231 205117 保 健 婦 5 6 ll 保 母 1 7 10 再発 したため,母親が再度 の相談を求めて きた ケ ースであ る。 4) 相談回数 相談 には子 どもと母親 とが来室す る場合がほ と ん どであるが,表5にあ るように父親 と来室す る 場合,両親がそろって来 室す る場合 もあ り, また 保健婦や保母が一緒に来 る こともある。 子 どもに対 しては遊戯 面接を行 っているが,そ の回数は,81年度 :26回,82年度 :83回,83年度 :

1

1

4

回であ った。子 ども以外 の人たちに対 しては面 接を行 っているが,その 回数は,81年度 :28回, 82年度 :89回,83年度 :127回であ った。 5) 相談経過 83年3月現在の相談経過 を表6に示 した。継続 中の ものが10ケース,好転 のため終結が8ケース, 中断が

5

ケース,他機関受 診が

3

ケースであ ったO 蓑6 相談経過 1981 1982 1983 計 継 続 1 2 7 10 終 結 2 3 3 8 中 断 1 3 1 5 他 機 関 1 1 1 3

5 9 12 26 ー 82

(3)

-3

おiっりに 長野大学心理学研究室 における子 どもの相談活 動 は,週2日の地味な仕事なが ら, この 2年半の 問に上田の地域 に静かに浸透 して きているよ うに 思われ る。奇 しくも,相談機関相互の連携の必要 性が認識 されは じめ,地域の相談 システム作 りが 上 田市において議論 されはじめ ようとしている。 この相談室が, こ うした相談機関の一翼を担 うこ とがで きれば幸いである。 (謝辞〉 相談室の活動をいつ もなが ら暖か く見守ってい てくださる本学の諸先生や職員の方々に深謝いた します。 -

参照

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