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家庭科領域における高大連携教育の開発と今後の方向性-京都高大連携実践共同教育プログラムを通して-

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Academic year: 2021

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(1)家庭科領域における高大連携教育の開発と今後の方向性      一京都高大連携実践共同教育プログラムを通して一.                    専攻教科領域教育学                    コース  生活・健康・総合内容系コース.                    学籍番号  M 0 7 2 4 9 G                    氏  名  高   取   逸   子.   キーワード  高大連携授業、家庭科、食生活、学習意欲、進路希望 点が達成できたかどうかを検証することとした。. 1研究の背景と目的  中央審議会答申「初等中等教育と高等教育との. (1)探求的学習として興味・関心が得られたか。. 接続の改善について」(1992年12月)の中で「高. (2)授業への積極的な参加が促されたか。. 等学校における生徒の能力・適性・意欲・関心に. (3)教科内容の理解は向上したか。. 応じた進路指導や学習指導の充実」が明記され、. (4)進路希望実現への「学び」の広がりはでき. 高校における進路指導や学習指導の充実、高校と.   たか。. 大学相互理解の促進等を目的に、r高大連携」は 飛躍的に拡大した。勤務校では、京都高大連携研. 2高大連携授業の内容. 究協議会「2006∼2008年度実践研究共同教育. (1)連携大学. 京都府立医科大学・京都府立大・同志壮大学. プログラム」*による授業を「家庭基礎」で実施し. た。本研究の目的は、この実践の成果を検証し今. (2)対象生徒. 2006・2007年度3年生1I類「学力伸長コース」. 後の方向性を探ることである。.  今回の学習指導要領の改訂において、「家庭. 2008年度2年生皿類「学力伸長コース」. 科」では、経験的学習、家庭・地域との連携を深め. (3)学習内容. る実践的な活動を通じて思考カ・判断力のみなら. 題「サプリメントを科学する。I・lI・皿」. ず、表現力を養うことが求められている。「家庭基. ・日常摂取する食材や市販サプリメントについて. 礎」(2単位)では、授業時間数が少ないことから、. の実験・調査研究。. 内容の工夫は必須となるが、生活における様々な. (4)学習目的. 事象を分析・考察し、生活上の問題を解決する方. ・データ収集と分析、考察。. 法を探究することを通して、生徒自身が考える場面. ・科学的根拠に基づいての検証。. を設定し、科学的根拠に基づいた学習指導を行う ことが従来にも増して大切になると考える。一方、. 昨今のr食の安全」に関わる社会問題の増加は、. 表1 2008年度活動内容 第1回. アーマ:「生活習慣病予防」. 9’12(木)     2限’  .  一  一  一  ・  ・  一  一  一  I  一. r家庭科」の授業内容を理解し生活に生かすこと. 3眼. が、21世紀を生きる生徒にとってますます重要とな. 第2回. っていることを浮き彫りにしてきた。現代人の食生. 9’16(火). 活にスポットをあて、飽食の時代に生きる高校生が. 第3回. 2・3限. 9/30(火). 自らの栄養事情を考えることができる授業を構築. 2・3限. 第4回. することが、家庭科に求められているといえよう。. 10∫28(火). 以上を踏まえ、現在の若年層の中でスポーツ効. 2・3限. 第5回. 果やダイエット等注目を浴びているサプリメントや. 12’12(金). 機能性食品について、どのような知識・情報を持っ. 第6回. て選択していけばよいか、またその科学的効果に ついて考えることを目標に授業を構築した。本研. 究では、高大連携授業を通じて大学での専門的. 2・3限. 12!16(火). 3眼. 第7回. 1’27(火) 3限’. 第8回. で、かつ先端的な知識を学ぶことにより、以下の4. 一420一. 1∫30(金). 5・6限. ねらい1食生活の実態と生活習慣病との関わり を理解する。一  一  ■  一  一  一  一  一  一  一  一  一  .  ■  一  一  .  一  一  ■  ’  .  一  一  一  .  一  一  ’  ・  .  I  一  ’  ■  一  一  一. テーマ:「現代の食生活」 ねらい:自分の食生活を見直し、栄養摂取パラ シスを理解する。. アーマ:段に関する君学的調査について』 ねらい:仮説に基づいた実施計画や調査計画を 立てる。. アーマ:瞼に関する科学的検証①」 ねらい:調査・研究が計画通り進行されている かを検討する。. アーマ1「食に関する科学的検証②」 ねらい:調査のまとめ、資料作成 アーマ1「実験結果の考察①」 ねらい:調査結果の考察 アーマ:「実酸結果の考察②」 ねらい=調査結果の考察とプレゼンテーション の作成 アーマ:『研究成果の発表準備」 ねらい:予備発表と資料等の最終チェックを行 う。. アーマ:「研究成果の発表』 ねらい:地域・保護者学校公開の場で、各班が プレゼンテーションを行い、質疑応答を行う。.

(2) ぶことの一端」を体験出来たと思われる。. 3結果と考察  主として、2年生を対象とした2008年度の実践 (表1)における生徒アンケートにもとづいて評価・. 生徒たちは、r調査・研究」という新しい授業に対 して、興味を示しつつも最初は戸惑いも多い。しか. 考察を行った。 (1)探求的学習として興味・関心が得られたか。. し内容を理解するにつれ、楽しんで積極的に取り. r研究調査活動について」大変興味を持った・少し. 組む生徒が大半になった。r仮説」r実験」r検証」と. 興味を持った生徒が72%であり、r最初は難しい. いうプロセスを通して、思考方法や、学びに対する. 内容だと思ったが、調査を進めていくうちに楽しく. 視野が広がり、またr地域・保護者授業公開」という. なった。」「時間が短い気がして、足りないと思っ. 大きな場での発表で、良い評価を得て自信になっ. た。」という感想等から、研究するという実感と興味. た。同時に、プレゼンテーションの難しさを経験す. ・関心は概ね得られたようである。. ることも出来た。「進路希望実現」という課題におい. (2)授業への積極的な参加が促されたか。. ては、大学で学ぶ目的を、早期から具体的に考え. 91%の生徒が実際の活動と報告書等のまとめ活. る生徒が多く見られたことや、連携大学である京都. 動及び発表会について積極的・まあまあ積極的で. 府立大学(今まで進学実績がなかった)への合格. あったと答えている。自由記述では「大学の先生方. 者数が4名になるなど、本校での進路指導にも大. と一緒に授業をすることで、楽しくなっていった。」. きく貢献することも出来た。. 「専門的な話が聞けて集中して授業を受けれた。」. 高大連携教育は全国的にも拡大しつつある。そ. r普段の授業では聞けない話が聞けた。」とあり、授. の実態は長期的・組織的な連携から、一過性の出. 業への積極的な参加が促され、前向きな態度で臨. 前授業的なものまで様々である。. 今回の取り組みは、生徒のr学習意欲向上」につ. んでいたと考えられる。. (3)教科内容の理解は向上したか。. なげることが大きな目的であった。この点について.  「講義内容について」は91%、r講義内容の理. は所期の目的を達成したと考える。また、高校と大. 解」では88%が、大変良かった、まあまあ良かった. 学双方の教員が互いに影響し合いながらともに高. と答えている。自由記述ではr本当にためになるこ. め合える関係が構築されるようにすることも大切な. とを色々教えてもらった、いい経験になった。」「も. 課題である。高校と大学が共通理解を持って連携. っと広い範囲で知りたいと思った。」「自分たちの目. 教育プログラムが開発出来るように、事前準備等の. 線で感じる内容が多く出ていて聞きやすかった。」. 時間的確保や校内での周知徹底と授業時間確保. rもっと知識を身につけて自分にプラスにしようと思 った。とあり、理解度が上がったことで、さらに知識. などに対する学校体制の整備、予算面での行政 支援等が望まれる。そのためには的確なコーディ. を得たいという感想であると思われる。また70%の. ネーターの存在が必須であると考える。. 生徒が自分の理解できた具体的な内容を感想に 書いている。. *京都高大連携研究協議会は、京都のr産・官・学(高校. (4)進路希望実現へのr学び」の広がりはでき. ・大学)京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都. たか。. 府私学中・高等学校連盟、京都商工会議所、(財)大学.  「大学の先生の授業を受けてみて、大学の講義 も受けてみたいと思いますか」については88%が 肯定的であり、r身についた能力」として、調査能. 力66%、まとめる力41%、プレゼンテーシ能力38 %、企画力13%(複数回答)という結果があり、r経. コンソーシアム京都)が一堂に会して、高校・大学問の個. の連携ではなく、組織と組織による高大連携を実現して 達成する。」ことを目的として、2003年5月に発足した。. 共同教育プログラムは、高校と大学の接続教育における. 課題を研究・協議し、京都の生徒・学生にとって有益な 教育プログラムを構築するためのものである。. 験できたことを今後の進学につなげたい。」「このよ. うな取り組みは初めてだったので、とても新鮮な気 持ちで勉強できた、本当に良い経験だった。」「長. 主任指導教員 岸田恵津. い時間かけて研究し、みんなで結果を出していくこ. 指導教員  増澤康男. となど、いい経験になった。」とあった。r大学で学. 一421.

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