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ある測定機器との出会い : X線回折装置

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Academic year: 2021

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(1)ある測定機器との出会い 一X線回折装置一 機器分析センター運営委員 環境科学研究センター 教授  田川 博章.  どういうことか,大学院にいたときに行った固体触媒の物性の研究が切掛となり, 「固. 休の化学反応性と熱力学」が私の研究の興味の中心になって仕舞った.この分野は固体の 物性論の発展と軌を一にしたために,仕事を進めるためには多くの種類の測定装置の世話 にならざるを得なかった.中でも,X線回折装置:と熱天秤を含む熱分析装置は長い付き合 いになっている..  私がはじめて遭遇した大型の装置(今では大型とはいえないが1955年月ll寺は,規模と金. 額の点から,まさに大型装置であった)は,大学院(東京大学)にいたときに発煙したX 線回折装置である.当時,X線回折装置:といえぱ写真法を用いるX線の発生装置:であった. ため,物質の同定に主眼をおいた研究には取っつき難い装置であった.物質の種類と回折 強度を簡便に決める装置があればと考えていたとき,X線の検出に従来の写真法と全く異. なるガイガーミュラー管(GM管ともいう)を使い,得られたX線の信号を記録計に画か せるという新鋭の装置が理学部鉱物学教室に入っていることを知り。指導教官(牧島象二 先生,工学部応川化学科)にお願いして,この装置を借川させて頂いたのが装置らしい装 置を使用したはじめである.敗戦後10年足らずのこの時機には,大型と称する測定装置 は,日本では製造されていなかった.ほとんどがアメリカかヨーロッパの一部の国(イギ リス,オランダ,フランス)の製品であった.ノレルコ(North American Fillips社製)と. 称する自動記録式X線回折装置も米国製であった.日本に輸入された第2号機であった. 当時,共同利用という制度があったとは思えないが,これが他の研究室の装置を使用させ て頂く一つの機会になった.この装置の有効性が広まるにしたがって,日本においても類 似品が試作されるようになり,私の所属した応用化学の教室でも設置され,共同利刑の道 が開けるようになった..  卒業後,小さな会社の研究所で働くことになった.固体化学の仕事が続けられることも あって,X線回折装置とは縁があり,国産品を購入する機会に恵まれた.設置当初は,私 の所属する研究室において使川していたが,利用者が増加するに従い,他の装置:を含め共 通機器になった.しかしながら,この借置は,私個人としてはきわめて残念であり,不本 意でもあった.それは特殊な条件での測定を行うための時間が制約されたためである.  その後,口本原子力研究所に籍を転じ。核燃料化合物の物理化学的性質の研究を行った.. 各研究室には必要な装置・機械がかなり揃えられ,また揃えることもそれほど難しくはな. 一2一.

(2) かった.しかし,研究を積極的に行うためには,それぞれの研究室が特殊な,あるいは共 通的な装置を保有し,また借川するよりは,各分野の専1”1家と共同研究を行うことが有効 でもあったので,ついには測定を依頼することにもなった.専門家集団としての安心感が あったのか,仲悶意識があったのか,あるいは研究所全体が共同利川的であったのか,共 同利川という組織がなくても,共通機器を使用することの便利さがあり,心理的抵抗も少 なかった.原子炉を使った中性子回折装置:は,まさに共通機器の典型である.問題がある とすれば,マシンタイムと称する機器の使川時間の制罷艮があったことである.これは,三 川頻度の高い機器に共通する問題である..  日本は農耕民族国家であるためか,使川する道具を全ての人が所有したがる傾向がある. これは,恐らく,毎年,岡じ頃に種を蒔き,刈り入れも同じ頃に行うために;.一つの機械 を共刑することが難しく,各自が機械を独自に購入することによるものであろう.しかし, 高価な機械を皆が所有しても,使川する期間が短く,三川の頻度も少ないので,経済の面 から見ると,かなりの無駄があるように思われる..  理工学の分野において使用される装置類にしても,同じことがいえる.、すなわち,この. 分野において研究を行うには,いろいろな種類の測定機械の世話になる.鍋釜の類の規模 の小さい,簡単に入手できるような小さな装置・機械から,大型の測定装置に至るまで, その種類はかなりになろう.台所で日常生活に使心するような鍋釜の類は,一般にそれほ ど高価でもなく,毎日の研究に欠かせない道具である.これと同じように,鍋釜の類の機 器は,専門分野によって異なるであろうが,一・般にはそれほど高価でもなく,各臼が持た. ざるを得ないし,宮川も難しいであろう.これに対して,特殊な二三川的な装置は,…般 にきわめて高価であって,場合によっては操作するための専門家も必要である.共通機器 の問題点は,保守・点検・修理を誰が行い,費用の負担をどのように行うか,装置:を性能 の限界まで使用するときの指導を誰が行うか,などなどである..  機器分析センターが工学部に所属していたときから,電子顕微鏡などのお世話になって いたので,本質的には何も変わらないと思われるが,これからの利用者にとっては,全学 の施設として,気楽に利刑できるようになり,さらに便利になると考えられる.運営につ 、いても,必要、な機器の設置についても自由に発言の機会が持てることになる.大いに充実 させ,優れた研究を生み出せる環境にしたいものである.. 難壁遜撫_. .,/コー. 影F 一→隊. 昌穣嵐 駆繋隣翠陰螢灘鱗辺壁三こ脈・・壷「{ 縮1も転回 1、〔T;’僅群「!一,二工”ζ繭,。.   ㌔1パ   ノ. pノ. ’  1司1.    コハ. 蕪1灘1訟こき. 一3一. 禽  し   一∵ζ、ρ・. 1、’. ,∼ヤゴでδ. K.仁.. 紺1才: 二.1’野∵\. 皆無.

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