Complainerによる学校クレームへの臨床心理学的対応モデル:クレームの第1段階である電話応接を中心として
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(2) エネルギーの湧出にある種の称賛を贈ること」. 較検討した。前者としては「相槌」「称賛」「真. と規定した。しかし,それは。omp1amerの内. 撃な表情」「低めのしっかりした声」などであ. 的世界のすべて,あるいはパーソナリティのす. り,後者としてはr喋り過ぎ」r保身的な応答」 「微笑み」「その場しのぎ」などである。. べてを絶対的に称えるのではなく,あくまでク レームを表明したことに対する内的世界の一部. 3章では,学校で実際起こったクレームをも. への共鳴行為である。. とにケーススタディを行った。提起したモデル. ここでは,敬意的傾聴のプロセスも作成し,. 方法によらないケースの具体的考察とその修正. 「敬意の準備の段階」「comp1amerの感情理解」. を2例,そしてモデル方法によるケースも2例. 「波長の体験」「敬意の表明」「コミュニケーシ. 提示した。. ョン」「理解の確認と敬意的傾聴のつながりの. そしてそのどちらにおいても,アセスメント. 効果」の6段階とした。. チェック表にて確認をし,応接の点検・評価を. アセスメントでは,G㎎enbe㎎,珊。e&El]io杭. 行い,章の最後において全体的な考察を述べた。. (1993)の先行研究をもとにプロセス診断法を. 結論として,モデル方法による応接は,COm−. 作成した。これは岩壁(2009)によるエモーシ. p1ainerの感情コントロールが可能であり,ま. ョン・フォーカスト・セラピーの分類(G鵬山㎎. た。omp1amerの行動の適正化をも可能とした。. LS,2002)を参考にし,「一次適応感情」「一次. さらに4章では,口』ルプレインクについて. 不適応感情」r二次感情」r道具感情」などの感. の記述をした。2章で提起したモデル方法を身. 情規定を中心とした12段階の診断方法である。. につけるためにはロールプレイングが最適であ. なおアセスメントの目的としては,①comp㎞er. る。方法もストレートロールプレイングとトレ. の感情コントロールの可能性 ②COmp1ainer. ーニングロールプレイングの2種類を提示した。. の目的 ③対応者の応接者としての適性,につ. 特にトレーニングロールプレイングでは,筆者. いての見立てとした。. が考案した途中中断法によるものと,完結法に. また応接方法では,応接の目標を①complamer. よるものの2方法を示した。. のアセスメント ②comp1amerの感情コント. 加えて,トレーニングロールプレイングの実. ロール ③COmp1ainerと応接者の両者による. 施例も提示した。. クレームに関する方策の選択,とした。その上. 4 まとめ. で,クライエント中心療法の中心技法である. Comp1aj11erに対するr敬意的傾聴」による応. r相槌」r内容の反復」「感情の明確化」「非指. 接は,非常に有効であることがわかった。今後. 示的リード」などを応接の基本的技法として示. は,基本要因や援助技法などの具体的手法,お. し,各援助段階における援助目標・援助内容・. よび適切なアセスメントの方法についての研究. 援助技法をまとめ,rcomp1ainer応接における. をさらに進めていきたいと考えている。. 基本要因と援助技法」として提示した。これは 上地(1990)のカウンセリングの基本要因をも 主任指導教員 (岩井圭司). とに作成したものである。. 指導教員 (岩井圭司). 加えて,ここでは怒りに対する技法も取りあ げ,怒りを抑制する要素と増幅させる要素を比 一87一.
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