高機能自閉症幼児への指導実践に関する考察 : 情動及び愛着形成の発達に着目して
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(2) するようになり、承認要求を示す。写真を見. そして音声、表清、行為などの変化を見極め. て自分だと理解し、客体としての自己理解が. て、共感的な反応を返していく。特に否定的. でき、また自尊感情の芽生えが見られた。. な場面での情動表出は、微妙な揺れを読み取. 3.第皿期:愛着関係では母親を選択的に求め. ることが大切である。愛着対象者である援助. るようになり、甘えが見られた。また知らな. 者が、より安定した存在になるように関わっ. い人に出会ったり、自分の思いと違うことが. ていく。. 起こったりしたときに、恥などの自己意識が. 3.第皿期:Aの行為やサインに対して即時的. 関与する情動が表出された。不安なときには. に対応し安心感を持たせる。また子どもの情. 母親を見たり、身振りや言葉で他者に思いを. 動や思いにそう言葉かけや表情のモデルを. 伝えたりする行為が出現した。さらに自己他. 示すことで、相互的、相補的な情動体験を積. 者ともに意図や情動など心的世界を有する. めるようにする。さらに自分で思いや要求を. ものと理解しはじめた。. 伝えるように関わっていく。. 4.第W期:愛着対象者に積極的に働きかける. 4.第IV期:注意喚起行動に対しては、受け止. と共に、意に沿わないと羨望などの情動が表. め応答することで安定感を育てる。そして子. 出された。また自分の行為に対しての母親の. どもが自分の行為に対しての他者の反応を. 評価や反応を確認する様子から、自己評価を. 受け止める過程を見守り待つことが大切で. 伴う誇り、恥、気まずさが見られた。否定的. ある。また子どもは自己主張したり、からか. な場面では、注意引き行動、だだこね、遊ぶ. い行動を行ったり、自分から発信し情動的コ. ことで気を紛らわせることを行い、少しの間. ミュニケーションを楽しむようになる。それ. ネガティブな情動を自分の中に留めるとい. に対して、意図を読みとり、共感したり、じ. う耐性が芽生えてきた。やりとりでは、から. らしたり、見守ったり、対時したりして少し. かい行動や系列的なふり遊びが見られ、2∼. ずつ変化をつけて関わることが大切である。. 3語文が表出された。. V.まとめ π.総合考察(Aの莞違を踏まえた支援の在リ方). 子どもの発達は各領域がパラレル的に発達す. 1.第I期:Aに快の情動をもたらす場面・状. るのではなく絡み合って発達していることが理. 祝を設定し、欲求が実現できるように働きか. 解できる。よって発達の道すじにそって情動を. ける。フォーマットのある遊びを設定し、そ. 育てることが、自他の理解につながり、人と共. の随伴性からく自己一人一物〉の三項関係を. 感し、自分を抑制する力をつけていくことにな. 形成していく。ネガティブな情動に対しては、. る。人は人の関わりの中で支えられて育ってい. 援助者が不快な情動を読み取って、快の情動. くものであり、幼児期からの情動へ共感し働き. が生起するように援助を行う。これらを通じ. かける指導が重要だと考える。. て愛着関係が成立していく。. 2.第皿期:他者と体験が重なる遊びの中で、. 主任指導教員 横川和章先生. Aが喜びを共有し賞賛を得られる場を作る。. 指導教員石野秀明先生. 一31一.
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