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世界日語教育大会台湾大会

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Academic year: 2021

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インドネシア人看護師候補生にとっての日本看護師国家試験の困難点 ― 言語の問題か、専門知識の問題か ― 神田外語大学大学院 聖路加看護大学 堀場裕紀江 深谷計子 horiba@kanda.kuis.ac.jp keiko-fukaya@slcn.ac.jp キーワード:看護師国家試験,日本語力,母語,背景知識,テスト提示条 件 1.はじめに 経済連携協定(EPA)の締結によりインドネシアやフィリピンから来日し た外国人看護師候補者の 2009 年の看護師国家試験での合格者は 0 名,2010 年では 3 名であった。すなわち、外国人受験者合格率は 1.2%であった。こ れは、日本人の約 90%という合格率と比べると,きわめて低い数値である。 来日した外国人看護師候補者は母国の大学,短大,専門学校で看護を学び, 実践の経験をもつことから,合格の難しさは言語の問題であると推測され やすい。一方で専門知識に関わる問題もあるのではないかとの専門家の指 摘もあるが、この問題を直接的に調べる実証的研究はまだ報告されていな い。 2.背景 2-1 日本看護師国家試験 日本看護師国家試験(系統看護学講座編集室, 2009)は,必修,一般,状 況設定の 3 種類の問題で構成されている。必修問題と一般問題は,医療・ 看護に関する知識についての質問で,1 行程度の短い問題に対して答えを求 めている。一方,状況設定問題は,医療・看護に関する知識を特定の状況 設定のもとで使用できるかについての問で,数行にわたって1つの状況が 記述説明され,その状況を把握した上で 3 問程度の質問に答える形式をと っている。いずれも多肢選択式である。2009 年度までの問題数は必修問題 30 問(30 点),一般問題 150 問(150 点),状況設定問題 60 問(120 点)であ った。 この試験で使われる日本語は,文法については日本語能力試験出題基準 (国際交流基金, 1994)の2級までのものが使われているが,語彙につい ては専門分野の用語や一般日本語では使用されない特殊語や表現が多く, 日本語能力試験出題基準の1級までのリストには含まれていない漢字や語 彙が多く用いられており(齋藤, 2010),一般の日本語母語話者にとっても 理解が難しい。

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2-2 L2 読解における言語と内容に関する知識の影響について

言語習熟度とテクスト理解に関する研究(Horiba, 1993; Lee & Schallert, 1997; Stevenson, Schoonen, & de Glopper, 2003; Koda, 2005)では、言 語習熟度が低い読み手の場合,下位レベルの言語処理が効率よく行われず、 上位レベルの処理が十分でなく,読み時間がかかり、テクスト内容の理解 度が低いことが明らかにされている。 L2 読解において重要とされる語認識は、目標言語と母語における正書法 の相違によって影響されると考えられている。日本語の仮名で表記された 語の認識は,視覚情報から音韻情報へ変換されて意味にアクセスされるの に対し,漢字で表記された語の認識は,視覚情報から音韻情報を経て意味 にアクセスされるルートと,視覚情報から直接に意味にアクセスされるル ートがある。一方,英語やフランス語,インドネシア語などは表音文字の アルファベットを使用しており,一般に視覚情報から音韻情報へと変換さ れて意味にアクセスされると考えられる。Mori(1998)は、疑似漢字テスト を行った結果、英語話者は音韻情報に依存した処理を行うのに対し、中国 語話者と韓国語話者は視覚情報に依存した文字処理を行ったと報告してい る。 L2読解における母語の影響は,文の処理や理解についても報告されて いる。日本語は SOV という語順で文が構成されるが,語順は比較的柔軟で, 項と項の関係を表す格助詞が重要である。一方,英語や中国語,インドネ シア語は SVO という語順で文が構成され,項と項の関係を表す格助詞のよ うなものをもたず,代名詞などで照応関係を示すことが多い。Koda(1993) は L2日本語における文処理ストラテジーの研究で,語順は母語において語 順が重要な学習者ループ(英語・中国語)には影響したが,母語において語 順がそれほど重要ではない学習者グループ(韓国語)には影響しなかったと 報告している。 読解に関わるもう一つの重要な要因として,テクストの内容に関する知 識が挙げられる(Rumelhart, 1980; Kintsch, 1998)。L2 読解においては, テクスト内容に関する背景知識の不足が原因で内容理解の妨げとなること も多い(Barry & Lazarte, 1998; Carrell, Devine, & Eskey, 1988)。L 2日本語を対象にした研究は数尐ないが,山田(1995)は文法知識とテク スト理解の間に相関関係は見られなかったが,テクスト内容に関する背景 知識とテクスト理解の間には関係がみられたと報告している。一般に,L1, L2 を問わず,言語習熟度の低い読み手は,言語習熟度の高い読み手と比べ て,語認識などの下位レベルの処理の効率の悪さや正確さの低さを,トピ ックに関する背景知識や文脈からの情報を使って補おうとする傾向が強い と考えられている(Stanovich, 1980; Horiba, 1996; Stevenson, Schoonen,

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& de Glopper, 2003)。 本研究はこれらの関連先行研究からの知見をもとに,インドネシア人看 護師が日本看護師国家試験を受ける際に直面する困難が,言語に関わるも のか,内容知識に関わるものか,あるいは,その両方に関わるものかを明 らかにすることを目的として行った。 3.本研究 本研究の課題として,以下の2つの質問を設定した。 質問1 インドネシア人看護師(以下,L2 看護師)のテスト得点は,テス ト提示条件(時間延長、ルビ付き、母語)によって異なるか。 質問2 L2 看護師の得点は,日本人看護師(以下,L1 看護師),日本人大 学生(以下,L1 学生)の得点と比べて低いか。 L2 看護師グループは,テストの内容(看護)に関する知識を有するが, テストで使用される言語(日本語)に関する知識は不十分だと考えられる。 L1 協力者は,どちらのグループも言語の知識はあるが,内容の知識につい ては,看護師はあるが大学生はないと考えられる。L2 看護師のテストでの パフォーマンスを3種類の異なるテスト提示条件で比較するだけでなく, L1 看護師および L1 大学生と比較することにより,問題の所在をより的確に 把握することができると考える。 3-1 参加協力者 調査に参加した L2 看護師は女性 21 名,男性7名の計 28 名で,年齢は 20 代~30 代で,来日後 1 年4,5カ月であった。L1 看護師は 10 名で,全員 が 30 代~40 代の女性。L1 学生は 10 名で,10 代~20 代の女子大学生。 3-2 材料 過去 5 年間に出題された看護師国家試験から問題を選び、必修問題 2 問, 一般問題 8 題,状況設定問題 3 題の計 13 題からなるテストを A・B・C の 3 バージョン作成した。すべて 4 つの選択肢から1つの答えを選ぶ形式であ った。問題の選定については、インドネシア人協力者が背景知識を欠くと 思われる問題は除き3バージョンが看護専門知識および言語に関する難易 度についてできるだけ均等になるように考慮した。バージョンそれぞれに つき,日本語版の他に,すべての漢字にルビをつけたルビ付き版,および, インドネシア語に翻訳した母語版を作成した。 3-3 テスト提示条件 L2 看護師は,L2 時間延長条件,L2 ルビ付き条件,L1 条件の3種類のテ スト提示条件で,それぞれ異なるバージョンのテストを受けた。L2 時間延 長条件では日本語版のテストを 1.5 倍の時間で受けた。ルビ付き条件では 漢字に全てひらがなでルビがつけられたテストを,L1 条件ではインドネシ

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ア語に翻訳したテストを、それぞれ時間延長なしで受けた。テストのバー ジョンと提示条件の組み合わせは協力者間でカウンターバランスをとった。 L1 看護師と L1 学生は,L1 条件で,日本語版のテストを時間延長なしで,A・ B・C の順に解答した。 3-4 手順 調査者が協力者に調査の内容を口頭と母語による文書で説明し,同意を 得た後,協力者の背景情報を質問紙に記入してもらった。次に,L2 看護師 は L2時間延長条件(30 分),L2ルビ付き条件(20 分),L1条件(20 分) の順でテストを受けた。L1 看護師および L1 学生は日本語版の 3 バージョン のテストをそれぞれ 20 分ずつで受けた。 3-5 分析方法 看護師国家試験の配点にならい,必修問題と一般問題の計 10 題は各 1 点, 状況設定問題 3 題は各 2 点,16 点満点とした。 4.結果 はじめに,日本人グループのテスト全体得点の平均と標準偏差を表1に 示す。2要因分散分析を行ったところ,テスト全体および状況設定問題で はテストバージョンによる有意な効果は検出されなかった(テスト全体: F[2,57] = 1.61, p = .21,状況設定問題:F[2,57] = 2.46, p = .10)が, 必修一般問題ではテストバージョンの影響がみられた(F[2,57] = 8.97, p < .001)。更にグループ別に分析したところ,L1 看護師グループで A バージ ョンの成績が他のバージョンの成績より悪かったが、L1 学生グループでは 有意差がなかった。よって,以下のテスト得点の分析については,テスト バージョンの影響は最小限であると想定し,分析の対象から外した。 表1 日本人グループのテストバージョン別のテスト全体得点(16 点満点) グループ テストバージョン A B C 日本人看護師 10.8 (1.81) 12.6 (3.06) 12.1 (2.23) 日本人大学生 6.0 (2.79) 6.7 (1.95) 5.3 (1.83) 各グループのテスト提示条件におけるテスト結果を表2、表3に示す。 全体的に,L2看護師の平均点は,テスト提示条件間で似通っており,L1 看 護師より点が低く L1 大学生より点が高いことが観察される。また,L2看 護師の標準偏差は,L1 看護師・大学生に比べて,かなり大きい。

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表2 各グループの提示条件におけるテスト全体得点(16 点満点) グループ テスト提示条件 L2時間延長 L2ルビ付き L1 インドネシア人看 護師 8.36(3.21) 8.32(3.26) 8.43(3.21) 日本人看護師 ― ― 11.83(1.41) 日本人大学生 ― ― 6.00 (1.10) 注:インドネシア人については L2=日本語,L1=インドネシア語を,日本 人については L1=日本語を示す。 表3 各グループの提示条件における問題の種類別の得点(必須一般 10 点 満点,状況設定 6 点満点) グループ テスト提示条件 L2時間延長 L2ルビ付き L1 必修一 般 状況設 定 必修一 般 状況設 定 必修一 般 状況設 定 インドネシア 看護師 5.36 (1.83) 3.00 (1.85) 4.68 (1.81) 3.64 (1.89) 5.36 (1.81) 3.07 (2.07) 日本人看護師 ― ― ― ― 7.43 (1.01) 4.40 (.64) 日本人大学生 ― ― ― ― 3.47 (.71) 2.53 (.82) 注:インドネシア人については L2=日本語,L1=インドネシア語を,日本 人については L1=日本語を示す。 4-1 L2 看護師のテスト結果におけるテスト提示条件の影響 L2 看護師のテスト得点がテスト提示条件によって異なるかどうか調べる ために,Paired-t 検定により分析した。その結果,テスト全体得点につい ては,L1条件でのテスト得点は,L2ルビ付き条件,L2時間延長条件と比 べて,有意な差がなく,L2ルビ付き条件と L2時間延長条件の間にも有意 な差はなかった。テスト問題の種類別の分析についても,同様に,テスト 提示条件間の有意差は検出されなかった。 さらに,かれらのテスト全体得点についてテスト提示条件による相関関 係を調べたところ,いずれの条件間でも信頼できる中程度の相関がみられ, とくに L1条件と L2ルビ付き条件との間の相関は他と比べて高かった。

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表4 インドネシア人のテスト全体得点の提示条件間の相関 L2時間延長 L2ルビ付き L1 L2時間延長 1 - - L2ルビ付き .389 * 1 - L1 .408 * .507** 1 * p< .05 ** p < .01 4-2 L2看護師と、L1 看護師および L1 学生の比較 次に,テスト提示条件別の L2看護師のテスト得点を日本人のテスト得点 と比べるために,分散分析を行い,グループの効果がある場合は,さらに Student-t 検定(t = 2.014, p < .05)を行った。 その結果,いずれのテスト提示条件においても、テスト全体および必須 一般問題で、L2 看護師は L1 学生より有意に高く,L1 看護師に比べて有意 に低かった。状況設定問題で異なる結果が見られた。L2 時間延長条件と母 語条件では、L2 看護師は L1 学生と有意差がなく,L1 看護師より成績が有 意に低かった。しかし、L2 ルビ付き条件では、L2 看護師は L1 学生と有意 差がないだけでなく,L1 看護師とも有意差がなかった。 5.考察 5-1 L2 看護師のテスト得点はテスト提示条件によって異なるか テスト全体についても,問題の種類別についても,テスト提示条件によ る有意差は見られなかった。このことから,本研究に参加した L2 看護師に とっては,日本語で試験問題を受けた場合,尐なくとも時間を 1.5 倍に延 長したり,使用される漢字にルビをつけて発音しやすくしてあれば,母語 で受験した場合と同程度のテスト成績を出せるかもしれないということが 示唆される。 また,かれらのテスト得点は,テスト提示条件間で信頼できる中程度の 相関関係があった。このことから、母語でテストを受けて高い得点を出す 人は日本語で受けても高い得点を出し,母語で成績のよくない人は日本語 で受けても同様に成績がよくないという傾向があると言えるだろう。L1 条 件と L2 ルビ条件の間の相関がもっとも高いことから,母語でテストを受け てよい成績をとる人は,日本語で受験しても漢字にルビがついていて漢字 語彙を音声化しやすい状態でテスト問題が提示されていれば,内容に関す る知識を発揮することができるのだろう。別の見方をすれば,母語で受験 してよい成績を出せない人はやはり L2 で受験しても良い成績を出せないと いうことである。 しかし,詳しく見てみると,母語で受験した時に得点が高かった人の中

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には,他のテスト提示条件,すなわち,日本語で受験した時に得点が高か った人もいれば,得点が下がった人もいた。これは,参加した L2 看護師の 中で専門知識について個人差があるだけでなく,日本語力についても個人 差があり,言語知識と専門知識が複雑に関係していることを示唆している。 5-2 L2 看護師のテスト得点は L1 看護師・L1 学生と比べて低いか テスト全体については,L2 看護師は,L1 条件においてだけでなく,L2 ル ビ条件と L2時間延長条件においても,L1 看護師よりも低く,L1 学生より も高いテスト得点を出していた。このことから,本研究に参加した L2 看護 師は,母語で受験した時だけでなく L2 日本語で受験した時にも,看護に関 する知識が反映したテスト・パフォーマンスをしていたと言えよう。しか し,L2 看護師は,母語で受験した場合でも,L1 看護師と比べて有意にテス ト得点が低いという結果から判断して,日本における看護の専門知識を十 分にはもっていないと考えられる。 問題の種類別の分析結果からは,テスト提示条件との関連で異なる特徴 がみられた。必修一般問題では、L2 看護師は常に L1 看護師より有意に得点 が低く L1 大学生より有意に高かった。状況問題では条件によって多尐異な っていた。L2 看護師はどの条件でも L1 大学生と有意差がなかったが、L1 看護師と比べると、時間延長条件と母語条件では有意に低かったが、ルビ 付き条件では有意差なしであった。こなわち、言語的にも内容的にもより 複雑な情報処理が要求されると考えられる状況設定問題については,L2 看 護師は,専門知識のある L1 看護師と比べて成績が悪かっただけでなく,専 門知識のない L1 大学生と比べても同程度の成績であった。 このような結果から,本研究に参加した L2 看護師は,日本看護師試験で 測定される専門内容に関する知識については,明らかに一般日本人と比べ てより高度な知識をもっていると考えられる。しかし,その専門分野の知 識は,L1 看護師の知識と比べると明らかに低く,試験問題を母語に翻訳し たりテスト時間を延長したりしても補えるものではないのかもしれない。 ただし,テスト問題に使用される漢字にルビをつけた条件において,状況 設定問題で L2 看護師の成績は L1 看護師と比べて有意な差がなかったこと から,日本語で受験する時に漢字で表記される語彙や形態素を音声化する ことができれば,日本語文の内容がよりよく理解でき内容知識を使って解 答しやすくなるのかもしれない。 また,かれらの L1 で解答した状況設定問題での成績が,専門知識をもた ない L1 大学生と統計的に差がなかったという結果は,かれらは看護の行わ れる状況で使うのに必要な専門知識を十分にもってはいない,あるいは, 専門知識をもっていても状況に応じて使うことができないということを示 唆しているのではないか。確かに,日本語で受験した時は状況を説明する

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ための文の意味を正確に理解することができないため専門知識を使うこと ができない,という可能性も考えられるが,母語で受験した時でも日本人 大学生と同等の成績だったことから,原因はむしろ状況設定問題で扱われ る内容に関わる背景知識が不十分であることではないか,と考えられる。 6.結論 本研究結果から,インドネシア人看護師の看護師国家試験におけるテス ト・パフォーマンスには言語だけでなく内容に関する知識の不足が影響し ており,言語と内容知識の両方について個人差があると考えられる。 本研究結果に基づき示唆されることとして,早急に対応を迫られている インドネシア人看護師の受け入れと対応については,日本語に関する知識 と運用力だけでなく,看護に関わる専門分野の内容に関する知識とその応 用力についても,実態を把握した上で,個人差にも配慮した適切な教育的 措置(カリキュラムと教材の開発,学習指導)を検討することと,看護師 国家試験を受験する時間的猶予と機会を増やすことなどが求められる。 参考文献 (1) 系統看護学講座編集室(2009)『2010 年版 系統別看護師国家試験問題 -解答と解説』医学書院 (2) 国際交流基金・日本国際教育支援会(1994)『日本語能力試験—出題基準 [改訂版]』凡人社 (3) 齋藤隆(2010)「日本の看護師国家試験問題の言語的分析-日本語能力 試験出題基準との比較を通して」修士研究報告 神田外語大学 (4) 山田みな子(1995)「読解過程にみられる既有知識の影響と文法能力の 関係について」『日本語教育』86, 26-38.

(5) Carrell, P. L., Devine, J., & Eskey, D. E. (1988) Interactive approaches to second language reading. New York, NY: Cambridge University Press.

(6) Barry, S., & Lazarte, A. A. (1998) Evidence for mental models: How do prior knowledge, syntactic complexity, and reading topic affect inference generation in a recall task for nonnative readers of Spanish? The Modern Language Journal, 82, 176-193.

(7) Horiba, Y. (1993) The role of causal reasoning and language competence in narrative comprehension. Studies in Second Language Acquisition, 15, 49-81.

(8) Horiba, Y. (1996) Comprehension processes in L2 reading: Language

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(9) Kintsch, W. (1998) Comprehension: A paradigm for cognition. Cambridge, UK: Cambridge University Press.

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structure in L2 sentence comprehension. The Modern Language Journal,

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(11) Koda, K. (2005) Insights into second language reading: A cross-linguistic approach. New York: Cambridge University Press. (12) Lee, J. W., & Schallert, D. L. (1997) The relative contribution

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(16) Stevensen, M., Schoonen, R., & de Glopper, K. (2003) Inhibition or compensation? A multi-dimensional comparison of reading

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