スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスク
ールにおける学習因子の形成と変容に関する調査研
究
著者
松宮 新吾
雑誌名
研究論集
巻
88
ページ
73-92
発行年
2008-09
URL
http://doi.org/10.18956/00006195
ス ー パ ー ・イ ン グ リ ッシ ュ ・ラ ン ゲ ー ジ ・ハ イ ス ク ール に お け る
学 習 因 子 の 形 成 と 変 容 に 関 す る 調 査 研 究
松 宮 新 吾
要 旨 第 二 言 語 習 得 にお け る学 習 者 要 因 に 係 わ る先 行 研 究 を 基 盤 に 、 教 授 ・学 習 の交 互 作 用 の過 程 で 形 成 され る情 意 因 子 に 着 目 し、 高 校 生 の 英 語 学 習 因 子 に 関 す る調査 研 究 を 実 施 す る。 情 意 因 子 に つ い て は 、 国 レベ ル で 実 施 され て い る教 育 課 程 実 施 状 況 調 査 結 果 等 か ら、 どの よ う な 因 子 が 形 成 され 、 教 授 ・学 習 の交 互作 用 の 中 で い か な る変 容 を 遂 げ る のか 、 ま た、 形 成 され た 因 子 と学 習 成 績 との 因 果 関 係 は 何 か 、 とい うこ とに つ い て 経験 的 に 類 推 す る しか な か った 。 本 研 究 で は ス ー パ ー ・イ ン グ リ ッ シ ゴ ラ ン ゲ ー ジ ・ハ イ ス ク ール に指 定 され た 高 等 学 校 で 「英 語 学 習 実態 調 査 」 に よる3年 間 の追 跡 調 査 を 実 施 し、 学 習 因 子 の 形 成 とそ の 変 容 及 び成 績 と の 因 果 関 係 を 多 変 量 解 析 に よ り明 らか に す る。 な お 、 本 編 は 第 一 年 次(2006年)の 調 査 研 究 を 取 りま とめ た も の で、 「自己 有 能 因子 」 等 の 特 定 や 、 「英 文 和 訳 依 存 因 子 」 が 学 習 成 績 に マ イ ナ ス の 要 因 と して 働 い て い る こ とが 確 認 で きた 。キ ー ワ ー ド=ス ーパ ー ・イ ン グ リ ッ シ ュ ・ラ ン ゲ ー ジ ・ハ イ ス ク ー ル(SELHi:Super English Language
High School)、 高 校 生 英 語 学 習 実 態 調 査(ELI-JS:English Learning Inventory for
Japanese Senior High School Students)、 学 習 者 要 因 、交 互 作 用 、多 変 量 解 析(因 子 分 析 、
重 回 帰 分 析)
1.研 究 の 目 的
本 研 究 で は、 文 部 科 学 省 の ス ーパ ー ・イ ン グ リッ シ ュ ・ラ ン ゲ ー ジ ・ハ イ ス ク ール(Super English Language High School:以 下 、 SELHiと 呼 ぶ 。)に 指 定 され た 大 阪 府 立1高 等 学 校 を 調 査 対 象 校 と し、 英 語 学 習 に お け る学 習 因 子 の 形 成 と変 容 及 び 形 成 され た 学 習 因 子 と英 語 学 習 成 績 と の 因果 関 係 を 明 らか に す る。 また 、SELHi指 定 に よる3年 間 の 研 究 開 発 事 業 の追 跡 調 査 を 実 施 す る中 で 、 教 授 ・学 習 の 交 互 作 用 を 検 証 し、 高 等 学 校 に お け る英 語 教 育 の 改 善 の 在 り 方 に つ い て 考 察 す る。 な お 、 本 論 文 で は 、 研 究 開 発 初年 度(2006年 度)に 高 校1年 生 を 対 象 と
2.研 究 の 背 景 Schumann(1975:209-235)1よ 、 第 二 言 語 習 得 を 左 右 す る重 要 な 因子 と して 、 教 授 法 、年 令 、 言 語 適 性 、 情 意 因 子 等 を 取 りあ げ 、 そ れ らの 中 で も と りわ け 第 二 言 語 習 得 の 成 否 を 解 明 す る大 きな 手 が か りとな る もの が 情 意 因 子(態 度 、 動 機 付 け 、 感 情 移 入 等)で あ る と して い る。 また 、 自己概 念 や 自尊 感 情 とい った 、 一 見 、 第 二 言 語 習 得 とは あ ま り関 わ りが な い と思 え る よ うな 要 因 が 、 学 習 活 動 の 根 底 を 支 え る もの や 、 コ ミュ ニ ケ ー シ ョン活 動 に お け る対 人 関 係 の 在 り方 に 直 接 的 、 間 接 的 に 影 響 を 及 ぼ す こ とを 示 して い る。 松 宮(1999)は 、 学 習 因 子 を 、 教 授 ・学 習 の 交 互 作 用 の 中 で 形 成 され 、 学 習 経 験 を 積 み 上 げ る過 程 で 変 容 し構 造 化 され る もの と して 捉 え 、 高 等 学 校 の 英 語 学 習 に 関 わ る実 態 調 査 を 行 って い る。 当 該 の 調 査 研 究 に お い て は 、 学 習 者 の 情 意 に 係 わ る要 因 や 学 習 方 略 に 注 目 し、 そ れ ら学 習 因 子 と学 習 成 績 との 因 果 関 係 を探 る中 で 、 「自己 有 能 因 子 」 の存 在 を 確 認 し、 学 習 成 績 との 間 に 強 い 因 果 関 係 が あ る こ とを 示 した 。 しか し、 特 定 の 学 習 因 子 が 、 学 習 成 果 に 有 意 な 影 響 を 与 え る こ とで 強 化 され た り、 また 、 教 授 ・学 習 の 交 互 作 用 の 中 で 変 容 ・転 移 した り、 構 造 化 さ れ た りす る こ とを 十 分 説 明す るに は 至 って い な い 。 現 行 の 教 育 課 程 下 で の 高 校 生 の 英 語 学 習 に 係 わ る実 態 調 査 に は 、 文 部 科 学 省 及 び 国 立 教 育 政 策 研 究 所 が 実 施 して い る高 等 学 校 教 育 課 程 実 施 状 況 調 査(2002年 度 、2005年 度)が あ る。 これ は 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 に 基 づ く教 育 課 程 の 実 施 状 況 に つ い て 、 学 習 指 導 要 領 に お け る各 科 目 の 目標 や 内容 に 照 ら した 学 習 の 実 現 状 況 を 把 握 し、 今 後 の 教 育 課 程 や 学 習 指 導 の 改 善 等 を 行 う た め の 調 査 研 究 と して 位 置 づ け られ て い る もの で あ る。 教 育 課 程 実 施 状 況 調 査 で は 、高等 学 校 学 習指 導 要 領 に定 め られ て い る内容 の うち 「聞 く こ と」、 「読 む こ と」、 「書 くこ と」 の3技 能 を 中 心 に 調 査 を 行 うと と もに 、 生 徒 の 学 習 に 対 す る意 識 や 教 員 の 指 導 の 実 際 等 に 係 わ る質 問 紙 調 査 を 併 せ て 実 施 して い る。 しか し、 教 育 課 程 実 施 状 況 調 査 は 、 高 校 生 の 英 語 学 習 ス トラテ ジ ー(learning strategy)や 適 正(aptitude)な どの学 習 者 に 内在 して い る要 因 や特 性 を 明 らか に し、 教 授 ・学 習 の 因 果 関 係 を 深 く追 求 す る もの で は な い 。 また 、Benesse教 育 研 究 開 発 セ ンタ ーが 実 施 した 東 ア ジ ア高 校 英 語 教 育GTEC調 査(2003 年 度 、2004年 度 、2006年 度)は 、英 語 コ ミュニ ケ ー シ ョン能 力 テ ス ト(GTEC for STUDENTS: Global Test of English Communication以 下GTECと 呼 ぶ 。)と 生 徒 及 び 教 員 ア ン ケ ー トに よ
り、 東 ア ジ ア(日 本 、 韓 国 、 中 国)に お け る英 語 教 育 の 実 態 を 把 握 し、 英 語 教 育 に 係 わ る課 題 を 明 らか に しよ うとす る調 査 研 究 で 、 調 査 対 象 者 の 学 習 体 験 、 学 習 方 略 、 英 語 使 用 経 験 、 英 語 学 習 へ の 意 識 等 に 着 目 し、 調 査 対 象 国 間 で の 英 語 学 習 成 績 や 学 習 因 子 に つ い て の 国 際 比 較 研 究 を 行 った もの で あ る。
東 ア ジ ア 高 校 英 語 教 育GTEC調 査 に お い て は 、 各 国 の 英 語 教 育 の 実 態 と英 語 学 習 者 の 特 性 を マ ク ロな レベ ル で 把 握 し説 明 す る こ と が で き て い る 。 しか し、 経 年 比 較 は 行 わ れ て は い る も の の 、 学 習 者 の 変 容 を 連 続 的 に 把 握 す る た め の 追 跡 調 査 で は な い た め 、 動 的 に 学 習 者 の 情 意 要 因(affective factor)や 認 知 要 因(cognitive factor)に 係 わ る 学 習 因 子(learning factor)の 形 成 と 変 容 を 捉 え 説 明 す る に は 十 分 で な い 部 分 が 伺 え る 。
そ こ で 本 研 究 は 、 調 査 対 象 生 徒 の 英 語 学 習 に 関 わ る 背 景 情 報 を 収 集 す る と と も に 、 ペ ー パ ー テ ス ト等 で は 把 握 す る こ と が で き な い 英 語 学 習 に お け る 学 習 者 要 因 に 係 わ る デ ー タ を 得 る た め にEnglish Learning Inventory for Japanese Senior High School Students(松 宮 1999。 以 下 、 ELI-JSと 呼 ぶ 。)を 用 い 、 英 語 学 習 因 子 の 存 在 や 形 成 を 探 求 す る と と も に 、 英 語 学 習 に お け る 生 徒 の 情 意 的 、 認 知 的 変 容 を 明 ら か に す る 。 さ ら に 、 英 語 学 習 因 子 と 学 習 成 績 と の 因 果 関 係 を 考 察 し、 調 査 対 象 校 で の 教 授 ・学 習 に お け る 交 互 作 用 の 有 無 や 授 業 改 善 の 効 果 を 検 証 す る 。 な お 、 質 問 紙 と して 用 い るELIJSは 、 R. L. Oxford(1990)が 、 英 語 学 習 方 略 改 善 の た め に 開 発 した 自 己 診 断 的 なThe Strategy Inventory for Language Learningを ベ ー ス に 、 日 本 の 英 語 教 育 の 実 情 や 社 会 言 語 環 境 を 反 映 し、 多 変 量 解 析 に よ る 統 計 分 析 処 理 を 行 う こ と を 前 提 と して 開 発 した も の で あ る 。 3.研 究 の 概 要 3.1調 査 対 象 校 及 びSELHiに つ い て sELHiは 、2002年10月 に 文 部 科 学 省 が取 りま とめ た 「英 語 が使 え る 日本 人 育 成 戦 略 構 想 」 に 基 づ き策 定 され た 高 等 学 校 に お け る英 語 授 業 改 善 プ ロジ ェ ク トの 一 つ と して 、2003年 度 か ら 予 算 化 され 実 施 され て い る。 当 初 は 、 英 語 科 や 国 際 科 な どの 専 門 学 科 を 有 す る高 校 が 名 乗 りを 上 げ 、 研 究 開 発 に 取 り組 ん で きた 。 大 阪府 に お い て は 、 国際 教 養 科 を設 置 して い る大 阪府 立s高 等 学 校 が 初 年 度SELHi の 指 定 を 受 け 『ハイ レベ ル な コ ミュ ニ ケ ー シ ョン能 力 の 育 成 』 を テ ー マに リス ニ ン グ診 断 テス トや 、WebCTを 利 用 したe-Learningに よる文 法 ・英 作 文 演 習 等 に つ い て の研 究 開発 を 行 っ た 。 第2期 のSELHiで は、 同様 に 国 際教 養 科 を有 す る大 阪府 立N高 校 が 指 定 され 、 小学 校 、 中 学 校 、 高 等 学 校 、 大 学 の 地 域 連 携 に よ る英 語 教 育 の 推 進 に 係 わ る実 践 研 究 を 行 った 。 第3期 に は 、 大 阪 府 内で は 公 立 高 校 に 対 す る指 定 は な く、 私 立 高 校 が 実 践 的 コ ミュ ニ ケ ー シ ョン能 力 の 向 上 を 図 るた め の 活 動 や 評 価 方 法 に 係 わ る研 究 開 発 を 実 施 した 。 2006年 度 に 第4期 を 迎 えたSELHiは 、 これ まで の専 門学 科 を 中 心 と した研 究 開 発 の裾 野 を さ らに 広 げ る と と もに 、 全 国 で 取 り組 まれ て きた 実 践 研 究 の 成 果 の 普 及 を 図 るた め に 、 普 通 科
高 校 で の取 組 を 一 層 推 進 す る こ と と して 、 大 阪 府 に お い て も、 大 阪 府 立1高 校(普 通 科)、N 高 校(普 通 科)の2校 が 新 規SELHi校 と して指 定 され た。 3.2大 阪 府 立Ⅰ 高 校(普 通 科)に お け るSELHiプ ロジ ェク ト これ まで のSELHi指 定 校 に お け る試 み は 、専 門学 科 を 中 心 に学 習 指 導要 領 の枠 を超 え た カ リキ ュラ ムを 編 成 す るな ど、 学 科 の特 色 をSELHiの 取 り組 み に よ り最 大 限 引 き出 そ うとす る もの で あ っ た。 この 結 果 、SELHiの 指 定 を受 け た 特 定 の学 科 等 に お い て は 他(普 通 科)と 際 だ った 学 習 効 果 や プ ロジ ェ ク トの 成 果 が 数 多 く報 告 され る よ うに な った 。 この よ うな 状 況 の 中 で 、 専 門 学 科 とい う特 定 の 枠 組 で の 英 語 教 育 の 推 進 や 改 革 は 進 展 した もの の 、 大 多 数 を 占め る 普 通 科 高 校 に 研 究 開 発 の 成 果 を い か に 還 元 す るの か とい うこ とが 課 題 と して 浮 か び 上 が って き た 。 これ を 受 け 、2006年 度 の 指 定 か ら、 文 部 科 学 省 は これ まで 以 上 に 普 通 科 高 校 の 指 定 を 積 極 的 に 行 い 、 英 語 教 育 改 革 の 底 辺 の 拡 大 を 図 ろ うと して い る。 この 流 れ の 中 でSELHiの 指 定 を受 け た大 阪府 立1高 校 で は 、現 行 の学 習 指導 要 領 の枠 組 を 維 持 しつ つ 、 取 り組 み 内容 や 展 開 方 法 に お い て 創 意 工 夫 を 行 うと と もに 、 独 自の 調 査 研 究 や 実 践 に 基 づ き英 語 教 育 の 改 善 に 係 わ る研 究 開 発 を 行 うこ と と した 。 2006年 度 は 、 大 阪 府 立1高 校 の1年 生 を 対 象 に 、 「英 語1円 、 「基 礎 英 文 法 物 、 「オ ー ラル ・ コ ミュニ ケ ー シ ョン1物 の科 目に お い て、r音 声 重 視 』、 「オ ー ラ ル ・メ ソ ッ ド細 、 r和 訳 先 渡 し』、 「文 法 学 習 に 係 わ る単 文 暗 訥 』、r英 作 文 演 習 』、 rプ レゼ ン テ ー シ ョン ・タス ク』、 rテ ィ ー ム ・テ ィーチ ン グ』 をSELHiプ ロ ジ ェ ク トの取 組 課 題 と して授 業 改 善 に 係 わ る研 究 開 発 を 行 った 。 3.3 EL卜JSに つ い て ELI-JSは 、 教 授 ・学 習 に お け る交 互 作 用 を 検 証 した り、 学 習 因 子 の 形 成 と変 容 を探 るた め に 、 生 徒 の 英 語 学 習 や 学 習 者 要 因 に 関 す る情 報 を 収 集 し、 因 子 分 析 や 重 回 帰 分 析 等 の 多 変 量 解 析 を 行 う こ とを前 提 と して 開 発 した 質 問 紙 で あ る。 同時 に、ELI-JSは 、 大 阪 府 立1高 校 で の SELHiの 取 り組 み成 果 や 効 果 測 定 を 行 うた め の 、 また 、 授 業 改善 を 推 進 す るた め の根 拠 を 得 るた め の ツ ール と して 利 用 す る。 特 に 、 初 年 度 の 調 査 研 究 に お い て は 、 英 語 学 習 実 態 調 査 に よ る基 礎 デ ー タを 収 集 ・分 析 す る こ とに よ り、 今 後 の 各 種 取 組 の 方 向 性 を 決 定 す るた め の 要 因 や 根 拠 を 得 る こ とが 目的 で あ る。 さ らに 、 本 調 査 研 究 の 実 施 に よ り、SELHiプ ロ ジ ェ ク トで の取 組 が 、 生 徒 の英 語 学 習 に 対 す る学 習 方 略 、 能 力 観 や 意 識 等 に どの よ うな 影 響 を 与 え 、 生 徒 が どの よ うに 変 容 す るの か 、 ま た 、 生 徒 が 好 ま しい 学 習 効 果 を 上 げ 、 意 図 した 方 向 へ の 好 ま しい 変 容 を 遂 げ て い るの か とい う
こ と を 検 証 す る 。 3.4 実 態 調 査 及 び 分 析 の 枠 組 3.4.1 調 査 研 究 の 流 れ 2006年 度 以 降 の 各 年 度 の 入 学 生 に 対 し て は 、ELI-JSに よ る 第 一 次 調 査(5月)と 第 二 次 調 査(12月)を 実 施 し、 学 習 因 子 の 形 成 と 変 容 を 検 証 ・分 析 す る 。 ま た 、 各 学 年 の2年 次 以 降 は 、 年 度 毎12月 に 第 三 次 及 び 第 四 次 の 追 跡 調 査 を 実 施 す る 。 な お 、 調 査 で 利 用 す るELI-JSは 、 第 一 次 調 査 で 用 い た 質 問 項 目を ベ ー ス に、 各 学 年 の 学 習 内 容 、 学 習 段 階 等 に 応 じ再 編 した も の を 用 い る 。 ま た 、 英 語 学 習 成 績 の 指 標 と し て 、ELIJSに よ る 英 語 学 習 実 態 調 査 実 施 後 の 英 語 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 テ ス ト(GTEC)の 成 績 を 用 い る 。 1.2006年 度(sELHi研 究 開 発 第1年 次:大 阪 府 立1高 等 学 校 普 通 科) (1)調 査 対 象 者:第 一 学 年8ク ラ ス320名 (2)調 査 時 期:2006年5月(第 一 次 調 査)、12月(第 二 次 調 査) 2.2007年 度(SELHi研 究 開 発 第2年 次:大 阪 府 立1高 等 学 校 普 通 科) (1)調 査 対 象 者:第 一 学 年8ク ラ ス320名 、 及 び 、 第 二 学 年8ク ラ ス320名 、 計640名 (2)調 査 時 期:2007年5月(1年 生 を 対 象 と し た 第 一 次 調 査)、12月(1年 生 を 対 象 と し た 第 二 次 調 査 ・2年 生 を 対 象 と した 第 三 次 調 査) 3.2008年 度(SELHi研 究 開 発 第3年 次:大 阪 府 立1高 等 学 校 普 通 科) (1)調 査 対 象 者:第 一 学 年8ク ラ ス320名 、 第 二 学 年8ク ラ ス320名 、 第 三 学 年8ク ラ ス320 名 、 計960名 (2)調 査 時 期:2008年5,月(1年 生 を 対 象 と し た 第 一 次 調 査)、12月(1年 生 を 対 象 と し た 第 二 次 調 査 、2年 生 を 対 象 と した 第 三 次 調 査 、3年 生 を 対 象 と した 第 四 次 調 査) 表1:追 跡 調 査 研 究 の ス ケ ジ ュー ル 調査実施年 2006年 2007年 2008年 2009年 入学年 度 調査項 日 5月 12月 1月 5月 12月 1月 5月 12月 1月 2006年 度 入 学 生 実 態 調 査(ELI-JS) 第一 次調 査 第⇒次調査 第三次調査 第四次調査
成績(定 期考 査 ・GTEC) 中 間 考 査 ・GTEC① 期末考査 GTEC②
⇒
期末考査 GTEC③⇒
期末考査 GTEC④2007年 度 入 学 生
実 態 調 査(ELI-JS) 第一次調査 第二次調査 第三次調査
成績(定 期考 査 ・GTEC) 中 間 考 査 ・
GTEC① 期末考査 GTEC②
⇒
期末考査 GTEC③ 2008年 度入 学 生
実 態 調 杏(ELI-JS) 第一次調査 第二次調査
3.4.2調 査 の 枠 組 み
本 研 究 で は、ELI-JSを 用 いた 英 語 学 習 実 態 調 査 に よる デ ー タ と、 英 語 学 習 成 績 の指 標 と し てGTECの 外 部 基 準 デ ー タ を活 用 し、 学 習 因 子 の 形 成 、 変 容 、 及 び 教 授 ・学 習 の交 互 作 用 や 、 学 習 成 績 と因 子 との 因 果 関 係 、 生 徒 の 情 意 的 ・能 力 的 変 容 に つ い て 分 析 ・検 証 を 行 う。
ELI-JSに よる 英 語 学 習 実 態 調 査 で は、 英 語 学 習 に 係 わ る生 徒 の① 潜 在 情 報(covert ability 「目に見 え な い 資 質 ・能 力」:興 味 ・関 心 、 意 欲 、 態 度 、 異 文 化 体 験 等)、 ② 顕 在 情 報(overt ability r目 に見 え る資 質 ・能 力」:四 技 能 等 に 関す る 自己評 価 、 家 庭 学 習 時 間 等)、 ③ 学 習 志 向 に 関 す る情 報(学 習 方 略 、 各 授 業 に お け る教 授 方 略 に 関 す る評 価 等)を 多 角 的 に 収 集 す る。 そ の た め に 用 い るELIJSの 質 問 紙 と して の 妥 当 性 と信 頼 性 を 検 証 す るた め に 、 質 問 項 目間 の ク ロン・ミック の α係 数 と外 的 基 準(GTEC)と の相 関 係 数 を算 出 した。 算 出 した α係数 は0. 70か ら0.86ま で の 値 を 示 し、十 分 な信 頼 性 を有 して い る と判 断 す る こ とが で き る(表3、 表7)。 また 、 外 部 基 準(GTEC)とELI-JSに よる総 合 的 な英 語 力 の 自己診 断指 数 との 間 に は1%水 準 で の 高 い 相 関(0.43)が あ る こ とが 示 され 、 基 準 関 連 妥 当 性 は 有 意 で あ る こ とが 確 認 で き る (表2)。 表2:外 部 評 価 基 準 との 相 関 単相関 GTEC得 点 無相関の検定 靴5% 籾:1% 総 合 力 0.4262 ** さ らに 、 学 習 因 子 と成 績 との 因 果 関 係 を 検 証 す る際 に は 、 ロー カル な 因 子 の 影 響 を 大 き く受 け る学 内定 期 考 査 の成 績 で は な く、校 外 模 試 で あ るGTECの ス コア ー を指 標 と して分 析 を 行 った 。 な お 本 編 に お い て は 、2006年 度 入学 の 高 校1年 生8ク ラス320名 を 対 象 に 実 施 した第 一 次 調 査(5月)と 第 二 次 調 査(12月)の 多変 量 解 析 の 分 析 結 果 を 中 心 に 考 察 を 行 う。 3.4.3調 査 ・回 答 方 法 ELI-JSの 質 問 項 目 内 容 を 表6に 示 す 。 回 答 方 法 は5段 階 の 多 項 選 択 形 式 に よ る プ リ コ ー ド 法 を 用 い 、 調 査 用 紙 に 記 入 後 、 マ ー ク カ ー ドへ 転 写 さ せ た 。 調 査 の 実 施 に 際 して は 、40分 の 時 間 を 割 り当 て 、 英 語 担 当 教 員 が 項 目 グ ル ー プ 毎 に 解 説 と 計 時 を 行 い 、 調 査 用 紙 と マ ー ク カ ー ド を 回 収 した 。 3.4.4分 析 の 枠 組 み 本 研 究 の 対 象 は 、 教 授 ・学 習 とい う極 め て 多 数 の 要 因 が 複 雑 に 絡 み 合 い な が ら、 また 、 そ の 都 度 変 容 しな が ら結 果 を 生 み 出 して い く複 雑 系 の世 界 で あ る 。 そ こで 、SELHiの 取 組 が どの
よ うな 影 響 を 与 え 、 どの よ うな 効 果 を 生 み 出 して い るの か とい うこ とを 、 複 雑 系 の 中 か ら抽 出 し特 定 す るた め に 、 本 調 査 に お い て は 多 変 量 解 析 とい う統 計 分 析 手 法 を 用 い る。 収 集 した デ ー タに よ り、 学 習 因 子 を 特 定 しそ の 変 容 を 検 証 す る と と もに 、 学 習 成 績 との 因 果 関 係 を 解 明す るた め に 、 ① 因 子 分 析 、 ② 分 散 分 析 、 ③ 重 回 帰 分 析 に よ る統 計 処 理 を 行 った 。 ① の 因 子 分 析 で は 、 潜 在 因 子 の 存 在 を 探 る こ とで 、 数 多 くあ る変 数 や 要 因 を よ り少 な い 共 通 因 子 で 説 明 し、 ② の 分 散 分 析 で は 、 生 徒 の 質 的 変 容 や 教 授 ・学 習 に お け る交 互 作 用 の 有 無 を 確 認 し、 ③ の 重 回 帰 分 析 で は 、 学 習 成 績 と① で 特 定 す る こ とが で きた 潜 在 因 子 との 因 果 関 係 の 有 り様 を 検 証 した 。 ① 因子 分 析 使 用 したELIJSは 多 数 の 測 定 項 目を 含 ん で い る。 そ こで デ ー タの 次 元 を 縮 小 し、 観 測 さ れ る変 数 に つ い て の 潜 在 的 構 造 を 明 らか に す るた め に 因 子 分 析 を 行 った 。 因 子 分 析 で は 観 測 され る各 変 数 が 複 数 個 の 変 数 に 共 通 な 少 数 の 因 子 と、 そ れ ぞ れ の 変 数 に 固 有 の 独 自因 子 の和 に 分 解 され るが 、 これ らの 因 子 は 実 際 に 観 測 可 能 な 具 体 的 な もの で は な い の で 、 各 測 定 項 目 との 相 関 係 数 の 推 定値 な どか ら共 通 因 子 の 内容 に つ い て 解 釈 を 行 った 。 ② 因子 得 点 に よる分 散 分 析 因 子 分 析 で 抽 出 した 因 子 が 統 計 的 に 有 意 か ど うか を 検 定 し、 そ れ ぞ れ の 主 効 果 や 交 互 作 用 の 有 無 を 確 認 す るた め に 、 因 子 得 点 を 用 い た 分 散 分 析 を 行 った 。 な お 、 本 分 析 で は 調 査 対 象 者 が 抽 出 した 因 子 に 支 配 され て い る程 度(因 子 負 荷 量)を 示 す 標 準 因 子 得 点 を 用 い た 。 ③ 因子 得 点 とGTECス コア ー に よる重 回帰 分 析 重 回 帰 分 析 で は 、 基 準 変 数(英 語 の 総 合 成 績 を 判 定 す るた め の テス トス コ ア ー)に 対 す る 各 説 明変 数(抽 出 した 因 子)の 影 響 の 程 度 を 検 証 した 。 本 分 析 に お け る基 準 変 数 は 校 外 模 試 GTECの テ ス トス コア ー を 、 説 明変 数 と して は 分 散 分 析 同様 に 標 準 化 され た 因 子 得 点 を 用 い た 。 4.研 究 の 成 果 4.1第 一 次 調 査(2006年5月)の 結 果 分 析 概 要 4.1.1 第 一 次 調 査 の 目的 第 一 次 調 査 の 目 的 は 、 生 徒 の 英 語 学 習 に 関 す る 診 断 的 な 評 価 を 行 う こ と と、SELHiに 係 わ る 各 科 目(英 語1、 基 礎 英 文 法 、 オ ー ラ ル ・コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン1)で 導 入 した 各 種 教 授 方 略 (r音 声 重 視 』、rオ ー ラ ル ・メ ソ ッ ド』、 r和 訳 先 渡 し 』、 r文 法 学 習 に 係 わ る 単 文 暗 諦 』、 「英 作 文 演 習 』、 『プ レゼ ン テ ー シ ョ ン ・タ ス ク 』、 『テ ィ ー ム ・テ ィ ー チ ン グ 』 等)が 、 入 学 後50日 程 度 が 経 過 した 生 徒 に 対 し、 ど の よ うな 学 習 効 果 や 交 互 作 用 を 生 み 出 して い る の か を 検 証 し、 授
業 改 善 の た め の 方 向 付 け を 行 うこ とで あ る。 4.1.2 第 一 次 調 査 の 結 果 分 析(因 子 分 析) 第 一 次 調 査 で 得 た デ ー タ を 因 子 分 析 した 結 果 、 以 下 の6つ の 因 子 を特 定 す る こ とが で きた (表3)。 因 子 分 析 に お い て は 、73個 の調 査 項 目の 基 本 統 計 量 を基 に 、弁 別 力 の 高 い63項 目を 抽 出 し、 主 因 子 法 に よ る分 析 を 行 った 。 そ の 結 果 、6因 子 解 を 適 当 と判 断 した 。 この と きの 累 積 説 明率 は53.24%で あ った 。 バ リマ ッ クス 回転 後 の 各 項 目の 因子 負 荷 量 を 表4に 示 す 。 表4 は 因 子 負 荷 量 の絶 対 値.500以 上 の項 目を各 因子 別 に ソー トした もの で あ る。 な お 、 各 因 子 の α係 数 は.70以 上 で あ り、 そ れ ぞ れ の 因 子 の 解 釈 を 行 う上 で 十 分 な 信 頼 性 を 示 した 。 そ の 結 果 、 表4に 基 づ き、 因 子 負 荷 量 の絶 対 値.500以 上 を 示 した項 目内容 を参 考 に 各 因子 を解 釈 し、 以 下 に 示 す6つ の 因 子 解 を 抽 出 した 。 第1因 子 「自己 有 能(キ ャ ン ・ ド ゥ)因 子 」 第Ⅱ 因 子 「異 文 化 志 向 因 子 」 第Ⅲ 因 子 「コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン志 向 因 子 」 第Ⅳ 因 子 「音 声 重 視 因子 」 第V因 子 「文 法 重 視 因子 」 第Ⅵ 因 子 「規 範 依 存 因子 」 特 に 、① 「英 語Ⅰ 」 に お け る オ ー ラ ル ・メ ソ ッ ドや 音 声 を 重 視 し た 教 授 ・学 習 方 略 、② 「オ ー ラ ル ・コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ンⅠ 」 に お け る テ ィ ー ム ・テ ィ ー チ ン グ 、 ③ 「基 礎 英 文 法 」 で の 基 本 文 の 定 着 を 図 る た め の 教 授 ・学 習 方 略 が 、 生 徒 の 学 習 因 子 と して 出 現 して い る こ と が 確 認 で き た こ と は 、 特 定 の 教 授 ・学 習 方 略 が 生 徒 の 中 で 一 定 レベ ル に ま で 内 在 化 ・具 現 化 さ れ て い る こ と を 示 唆 し、 教 授 ・学 習 に お け る 交 互 作 用 が 存 在 して い る と 推 察 す る こ と が で き る 。 と りわ け 、英 文 和 訳 を 極 力 排 除 し、オ ー ラ ル ・イ ン トロ ダ ク シ ョ ン や 英 問 英 答 等 の オ ー ラ ル ・ メ ソ ッ ドに よ る 教 授 ・学 習 方 略 を 意 識 的 に 導 入 し、 口 頭 に よ る 作 業(task-based activities)を 数 多 く行 う こ と に よ る 音 声 重 視 の 学 習 方 略 が 、第III、第]V因 子 と し て 分 離 で き た こ と は 、教 授 ・ 学 習 に お け る 交 互 作 用 の 存 在 を 示 す も の で あ り、 注 目に 値 す る 。 す な わ ち 、 生 徒 の 中 で 音 声 を 中 心 と した 教 授 ・学 習 方 略 が 受 け 入 れ ら れ 定 着 しつ つ あ る と い う こ と を 示 唆 して い る の で あ る 。 ま た 、 生 徒 の 総 合 的 な 英 語 力 や コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 と 、 音 声 に 係 わ る 因 子 と の 因 果 関 係 を 検 証 す る た め の 指 標 を 得 る こ と が で き 、 今 後 の 授 業 改 善 へ 向 け て よ り多 角 的 な 分 析 を 行 う こ と が 期 待 で き る 。
表3 第一次調査因子分析
囚子 No. 囚子負荷畠: 質問項]内 容 α係数
表4 第一次調査因子負荷量
囚子 Xo, Factorl Factor2 Factor3 Factor4 Factor5 Factor6
1 8 2 7 3 6 4 1 9 目 1 2 a乙 1 0.554 0,628 0.645 0,662 0.668 0,690 0,715 英語は好 きだ 英語を読んで内容 を理解す ることについて 自信があ る 英語をH本 語 に訳す ことにつ いて 自信があ る 文法 について 白信があ る 口本語 を英語 に訳す ことについて 自信があ る 自分の総 合的な英語力を 白己司価 して ください 単語や熟語 について 自fロカあ る 0.827 1 8 2 7 3 k り 4 1 2 1 2 2 1 0.554 0.365 0.240 0.628 0.070 0.117 0.645 0.036 0.069 0.662 0.045 0.025 0.668 0./27 -0.083 0.690 0.104 0,ll7 0.715 -0.019 0.005 0.ユ44 -0.004 -0.032 0.095 -0,164 0.005 0.096 -O.Ol2 0.150 -0.080 0,191 -0.102 0.043 0.126 -0.075 0.270 -0.040 -0.017 0.ユ20 0.138 -0.006 66 64 70 且 69 65 68 0.524 0,694 0.738 0,755 0.785 0,825 英語を勉強する以外 にも、外国に関す る情報や話題 が必要だ と思う 外国へ行 ってみたい と思いますか 姉妹校交流プ ログラムを通 しての国際交流 に関心があ りますか 0.864 外国の人 と一緒 に生活を してみたい と思い ますか 外国の ことに興昧があ ります か 外国の人 と話を した いと思 いますか 66 64 70 且 69 65 68 一〇 .011 0.524 -0.024 -0.027 0.049 0.012 0.694 0.123 0.738 0.150 0.755 0.091 0.785 0.⊥39 0.825 0,021 0.104 0,038 0.040 0,064 0.ユ11 0.052 0.063 0.067 0.007 -0.023 0.064 -0.007 0.073 -0.0⊥9 0.230 -0.057 0.122 0.102 0.066 0.104 11 61 56 皿 52 60 59 57 0,500 0.517 0,567 0.571 0,592 0.607 0,618 英語 ⊥の授業は よくわか る 作文な ど英語で表現で きる機会があ る授業は役に立つ 先生が作成 したプ リントは役 に立つ リスニソ グ練習は役 に立っ ペアー ・ワー クな ど友だち同士で英語 を話す ことは役 に立つ 外国人の先生 とのテ ィームテ ィーチング(授 業)は 役 に立つ 英語で行われ る授業は役 に立つ 0,723 ll 61 56 皿 52 60 59 57 0.359 0.175 -0.058 0.078 -0.058 0.055 0.124 0.028 0.039 -0.093 0.076 0.204 0.440 0.004 0.500 0.517 0,567 0.571 0,592 0.607 0,618 0.018 0.051 0.ユ32 -0.009 0.029 0.056 0.ユ12 一〇.297 0.108 0,121 0.190 0,008 -0.OlO -0,093 0.042 0.112 0.225 -0 .035 0.Od5 -0 .096 0.251 21 0,575 1> 16 0.699 15 0.716 英語を話す こと(英 会話)に ついて 自信があ る 英語の読み(音 読)に ついて 自信があ る 発音やア クセン トについて 自仁力あ る 0,723 21 ]V 16 15 0.268 0.336 0.126 0.575 -0.026 0.018 0.243 0.143 0.ll4 0.699 0.061 0.007 0.194 0.080 0.016 0.716 0.013 0.015 58 0.485 、τ 13 0.574 10 0.597 和訳中心の授業(英 語を 日木百]に訳す こと)は 役 に立つ 英語Gの 授業は よくわか る 英語Gの 授業は楽 しみだ 0.701 58 V 13 10 一〇 .161 -0.168 0.186 0.ユ77 0.485 0.269 0.138 0,133 0.088 0.574 0.314 0.205 0.159 0.103 0.597 0.178 -0.087 -0 .033 35 0,588 英f乍文では和英辞書 を多用す る 36 0.658 英作文では英和辞書や英英辞典の例文を参考 にす る ** 35V[ 36 一〇.193 0.076 0.138 -0.024 0.072 0.588 0.150 0./02 0.126 0.006 -0.076 0.658 4.1.3 第 一 次 調 査 の 結 果 分 析(重 回帰 分 析) 抽 出す る こ とが で きた 各 因 子 と生 徒 の 英 語 学 習 成 績 との 因 果 関 係 の 存 在 を 検 証 す る こ とに よ り、 英 語 学 習 成 績 との 関 連 に お い て 好 ま しい 因 子 を よ り強 化 ・育 成 す るた め の 方 策 を 検 討 す る。 そ の た め に 、 因 子 分 析 に よ り算 出 した 標 準 因 子 得 点 と、 ロー カル な 要 因 が反 映 され に くい 外 部 模 試 のGTECの テ ス トス コア ー を指 標 と し、 抽 出 され た6個 の 因子 が 英 語 学 習 の成 績 に 及 ぽ す 影 響 の度 合 い を 重 回 帰 分 析 に よ り検 定 した(表5)。 な お、 重 回 帰 分 析 に お い て は変 数 選 択 の 基 準 に よ り分 析 結 果 に 相 違 が 生 じ る可 能 性 が あ る た め 、変 数 選 択 の 基 準 をF検 定 に 求 め 、
Fin-2.0、 F out-2.0に 設 定 し た 。 表5に 変 数 増 減 法(stepwise forward regression)に よ
表5: 重 回帰式 変数 名 前 期GTECと 因子 得 点 に よ る重 回帰 分 析 結 果 偏回帰係数 標準偏回帰係数 F値 T値 因nol l4.12935672 0 因 子ho 2 4.915612494 0 因 一=f二氏o.3 3.95515007 0 因 子Ko 4 11.18736311 0 囚 子 バo.5 -5.10946043 -0 因 子Ko 6 1.309913623 0 定 数 項 406.956239 2853 30 0993 3 0799 2 2259 19 10:32 3 0265 0 25170 3416 5 6724 1 3775 1 0217 4 9677 1 2608 0 3265 158 5083 0 9163 0 5419 0 3614 0 9919 0 5107 0 6516 0 P値 判 定 標準誤差 偏相関 単相関 0000 ** 0562 1241 0000 0472 6099 0000 * * * ** 565094 02 565094 02 565094 02 565094 02 565094 -02 565094 02 5650942 2973 0 1077 0 0868 0 2394 0 1119 -0 0289 0 2853 0993 0799 2259 1032 0265 精度 決定係数 修 正済決定係数 重相 関係数 修正済重相 関係数 ダービンワ トソン比 赤池 のAIC 0 0 0 0 2 に り 6 3 3 1601 1439 4001 3794 0824 7826 分散分析表 要因 偏差'卜方和 自由度 '卜均'卜方 **'/%有 意 *'5%有 恵 F値 Pイ直 判 定 回 帰 変 動 125575.9169 6 20929.31948 9.940279 0.0000 ** 誤 差 変 動 659023.4706 313 2105.506296 全 体 変 動 784599.3875 319 重 回 帰 分 析 に よ り算 出 され た 標 準 偏 回 帰 係 数 と重 相 関 係 数 を ベ ース に 、 各 説 明 変 数(独 立 変 数)の 影 響 の 大 き さ と向 き、 また 、 説 明変 数 全 体 に よ る影 響 の 大 き さを 検 証 した 。 そ の 結 果 、 前 期 に実 施 したGTECの 成 績 と有 意 水 準1%で の強 い プ ラス の 因果 関 係 が認 め られ た の は 、 第1因 子 「自己 有 能(キ ャ ン ・ ドゥ)因 子 」 と第]V因 子 「音 声 重 視 因 子 」 で あ っ た 。 一 方 、5%水 準 の マイ ナ スの 因 果 関 係 が 認 め られ た の が 、 第V因 子 「文 法 重 視 因 子 」 で あ った 。 この こ とか ら、 標 準 偏 回 帰 係 数 と相 関 係 数 との 符 号 の 逆 転 現 象 の 有 無 を 確 認 す る こ とに よ り、 重 回 帰 分 析 に よ り得 られ た モ デル の 妥 当 性 を 検 討 した 。 そ の 結 果 、 自己 有 能 感(発 音 や 文 法 等 に 自信 が あ る)が 高 く、 音 声 を 重 要 視 す る学 習 因 子 を 有 す る生 徒 や 、 音 声 重 視 の 学 習 方 略 を 身 に つ け て い る生 徒 の 成 績 は 有 意 に 高 く、 逆 に 、 文 法 項 目を 過 剰 に 意 識 して い る生 徒 は 、 情 意 フ ィル タ ーが 厚 くな り、 英 文 等 の 産 出を あ る程 度 妨 げ て い る可 能 性 が あ る こ とが 確 認 で きた 。 ま た 、 この 重 回 帰 式 の 判 定 は 、 分 散 分 析 よ り有 意 水 準 が1%で あ り、 極 め て 誤 差 が 少 な い 分 析 で あ る と評 価 す る こ とが で きた 。 以 上 の こ とか ら、 大 阪 府 立Ⅰ 高 校 の1年 生 で 導 入 して きた 教 授 ・学 習 方 略(オ ー ラル ・メ ソ ッ ド、 音 声 重 視 、 文 法 例 文 暗 諦 、 英 作 文 演 習 等)が 生 徒 の 英 語 学 習 成 績 に概 ね 効 果 的 に 寄 与 し て い る こ とが 確 認 で きた 。 4.1.4後 期 へ 向 け ての 改 善 の 示 唆 後 期 の 授 業 改 善 へ 向 け て の 方 策 と して 、 学 習 内容 の 定 着 を さ らに 強 化 し、 英 語 の 産 出量 を 増 大 させ るた め に 、 生 徒 の 学 習 成 績 に 有 意 に 寄 与 して い る3因 子 を 発 展 的 、 系 統 的 に 育 成 ・強 化 す るた め の 教 授 ・学 習 方 略 を 検 討 した 。 そ の 結 果 、 ① テ ィー ム ・テ ィーチ ン グに お け る プ レゼ
ン テ ー シ ョン活 動 の 導 入(自 己 有 能 感 と コ ミュ ニ ケ ー シ ョン志 向 の 因 子 とを 融 合 させ る こ とに よ り、 実 践 的 な コ ミュ ニ ケ ー シ ョン能 力 の 育 成 を 図 る。)、② デ ィク テ ー シ ョン活 動 の 導 入(音 声 と文 法 重 視 の 因 子 を 融 合 させ た デ ィク テ ー シ ョンを 「英 語1」 また は 「基 礎 英 文 法 」 の 一 部 に 導 入 し、 音 声 を 重 視 しな が ら も、 文 法 事 項 の 定 着 や 英 文 の 正 確 さに 関 す る意 識 付 け を 行 う。) を カ リキ ュ ラ ム 内で 位 置 づ け る こ と と した 。 特 に 、 調 査 段 階 に お い て 学 習 成 績 に マイ ナス の 要 因 と して 作 用 して い る第V因 子(文 法 重 視)を プ ラス と して機 能 して い る第]V因 子(音 声 重 視) と組 み 合 わ せ た デ ィク テ ー シ ョン ・タ ス クが 生 徒 の 学 習 因 子 の 形 成 や 変 容 、 及 び 、 英 語 学 習 成 績 に どの よ うな 影 響 を 及 ぼ す の か を 検 証 す る こ とは 重 要 な 意 味 を 持 つ と考 え る。 4.2第 二 次 調 査(2006年12月)の 結 果 分 析 概 要 4.2.1 第 二 次 調 査 の 目的 第 二 次 調 査 の 目的 は 、4月 か ら 実 施 し て き て い るSELHiに 係 わ る取 り組 み の 形 成 的 な 評 価 を 行 う こ と に あ る 。 特 に 、 英 語 学 習 に 対 す る 生 徒 の 意 識 が ど の よ うに 変 容 して い る の か 、 重 点 的 な と り組 み 課 題 と して 実 施 して い る 英 作 文 演 習 や デ ィ ク テ ー シ ョ ン ・タ ス ク 、 プ レゼ ン テ ー シ ョ ン 等 が 生 徒 の 学 習 方 略 や 英 語 学 習 成 績 に ど の よ うな 影 響 を 与 え て い る の か を 評 価 ・検 証 し、 2年 次 以 降 の 教 科 指 導 内 容 や カ リキ ュ ラ ム 編 成 等 を 再 検 討 す る こ と が そ の 主 た る 目 的 で あ る 。 4.2.2 第 二 次 調 査 の 結 果 分 析(分 散 分 析) ELI-JSを 用 い た 第 一 次 調 査 と第 二 次 調 査 の71の 共 通 質 問 項 目 間 で 比 較 分 析(母 平 均 の 検 定 及 び 分 散 分 析)を 行 い 、 生 徒 の 英 語 学 習 に 係 わ る 意 識 の 変 容 を 検 証 した(表6)。 そ の 結 果 、 以 下 の と お り顕 著 な 変 容 が 確 認 で き た 。 ①Qlr英 語 が 好 き」Q2「 英 語 は 必 要 」 と考 え て い る生 徒 は 、 有 意 に 高 く な っ て い る。 (1%水 準) ②Q9「 テ ィ ー ム ・テ ィ ー チ ン グ は 楽 し み 」、Q12「 テ ィ ー ム ・テ ィ ー チ ン グ は よ くわ か る 」 と 回 答 した 生 徒 は 、 有 意 に 低 く な っ て い る 。(1%水 準) ③Q59、 Q60「 テ ィ ー ム ・テ ィ ー チ ン グ の 有 用 性 」 は 有 意 に 低 く な っ て い る 。(1%、5% 水 準) ④Ql5「 発 音 、 ア ク セ ン ト」、 Q20「 自 分 の 考 え を 書 く こ と 」、 Q21「 会 話 す る こ と 」、 Q24 「暗 諦 す る こ と」 に つ い て は 自己 有 能 感 が 有 意 に 高 く な っ て い る 。(1%、5%水 準) ⑤Q64、 Q65「 外 国 へ の 興 味 ・関 心 」 は 有 意 に 高 く な っ て い る。(1%、5%水 準) ⑥Q35、 Q36、 Q37、 Q49「 宿 題 へ の 取 り組 み や 辞 書 の 活 用 等 」 は 有 意 に 低 く な っ て い る が (1%水 準)、Q41「 学 習 方 法 の 工 夫 」 に つ い て は 、 有 意 に 高 く な っ て い る 。(1%水 準) こ の こ と か ら 、 以 下 の 解 釈 を 導 く こ と が で き る 。
A.① よ り、 大 阪 府 立1高 校 の1年 生 に 対 す るSELHiに よ る これ まで の取 り組 み は 、 英語 学 習 全 般 に 関 して 、 極 め て 好 意 的 な成 果 を 上 げ て い る。 B.② 、 ③ よ り、 テ ィー ム ・テ ィーチ ン グの 授 業 に 関 して は 、5月 期 と比 較 して 、 ネ ガテ ィ ブな 捉 え 方(「 オ ー ラル ・コ ミュ ニ ケ ー シ ョン1」 の授 業 の有 用 感 の低 下 、 テ ィ ー ム ・テ ィ ーチ ングに 係 わ る学 習 内 容 や 学 習 ス タイ ル 等 に 関 す る満 足 度 の低 下)が 出 現 し変 容 しつ つ あ る こ とが 伺 え る。 C.音 声 を 重 視 した 学 習 活 動 や 、 話 す こ と ・書 く こ と等 の 自己 表 現 活 動 に つ い て は 、 活 動 内 容 や 活 動 成 果 に つ い て 肯 定 的 に捉 え る こ とが で き て い る。 こ の こ とは教 授 ・学 習 方 略 に 関 す る交 互 作 用 の 現 れ の 一 つ で あ る と判 断 す る こ とが で き る。 D.英 語 の 学 習 を 通 し、 異 文 化 へ の 興 味 関 心 が増 大 して い る。 今後 、学 習 ・習 得 した 内容 や ス キ ル等 を 実 際 に 「試 す 」 た め の 活 動 や 異 文 化 交 流 の 機 会 を確 保 す る こ とで 、 自己有 能 因 子 を高 め るだ け で は な く、 言 語 学 習 とそ の背 景 に あ る文 化 理 解 を さ らに バ ラ ンス 良 く実 施 す る こ とが 期 待 で きる。 E.辞 書 を活 用 しな が ら根 気 よ く コ ツ コ ツ学 習 す る とい う態 度 ・傾 向 は 少 な くな っ て い る が 、 学 習 方 法 の 多 様 化 や 工 夫 は 、SELHiに 伴 う様 々な教 授 ・学 習方 略 を導 入 す る こ とに よ り、 生 徒 自 らが 意 識 的 ・積 極 的 に 行 うこ とが で き る よ うに な って い る。
表6-1 ELI-JS質 問 項 目 ・基 本 統 計 資 料 及 び 有 意 差 の 検 定 卜o. 質 問項 目内容 時期 サンプル 数 含計 平均値 t倹定 判定 分散 5 4 度数分布3 2 1 1 英語は好 きだ。 5月 320 1054 3.29 0.0009 2,082 85 94 80 45 16 ユ2月 306 1081 3.53 1. 94 105 62 34 11 2 英語は必要だ と思 う。 5月 320 1419 生43 0.0300 * 0,689 183 11d 9 6 8 ユ2月 306 1393 4.55 0,600 203 8d 5 5 9 8 英語1の 授業は楽 しみだ。 5月 320 726 2.27 0.0000 ** 1,534 ⊥6 62 ⊥20 ⊥04 ⊥8 ユ2月 306 838 2.74 1,788 34 83 113 59 17 9 英語TTの 授業は楽 しみだ。 5月 320 llO2 3.44 0.0000 ** 1,972 89 110 64 41 16 12月 306 946 3.09 2,122 60 100 72 60 14 10 英語Gの 授業は楽 しみだ。 5月 320 878 2.74 0.8936 1,716 28 97 109 63 23 ユ2月 306 841 2.75 1,633 27 89 118 51 21 11 英語1の 授業はよ くわかる。 明 320 875 2.73 0.0123 * 1,889 29 103 84 81 23 ユ2月 306 925 3.02 1,833 41 11ユ 86 50 18 12 英語TTの 授業は よくわかる。 5月 320 1079 3.37 0.0000 ** 1,534 53 143 80 25 19 ユ2月 306 921 3.Ol 1,735 38 109 94 44 21 13 英語Gの 授業はよ くわかる。 5月 320 1174 3.67 0.8945 1,422 75 160 54 21 10 12月 306 ll22 3.67 1,222 58 168 50 15 15 14 単語や熟語について 自信がある。 5刀 320 809 2.53 0.1195 1,487 12 93 130 69 16 ユ2月 306 742 2.42 1,369 10 77 143 65 11 15 発音やア クセン トについて自信がある。 5月 320 711 2.22 0.0000 ** 1,5ユ0 10 7ユ 114 113 12 ユ2月 306 796 2.60 1,730 22 9ユ 115 71 7 16 英語の読み(音 読)に ついて 自信がある。 5月 320 759 2.37 0.3030 1,471 13 7d 131 85 17 ユ2月 306 747 2.44 1,488 16 74 141 68 7 17 文法について 自信がある。 5月 320 837 2.62 0.0542 十 1,624 19 98 125 67 11 12月 306 767 2.51 1,616 21 77 132 69 7 18 英語を読んで内容を理解する ことについて 白信がある。 5月 320 891 2.78 0.1230 1,582 17 120 ll3 55 15 ユ2月 306 885 2.89 1,599 24 116 113 42 11 19 英語を聞いて内容を理解する ことについて 自信がある。 5月 320 748 2.34 0.8118 1,530 13 76 126 94 11 ユ2月 306 725 2.37 1,475 14 69 132 79 12 20 自分の考えな どを英語て書 くことについて 自信がある。 5月 320 745 2.33 0.0234 * 1,583 16 72 123 98 11 ユ2月 306 763 2.49 1,524 17 78 135 66 10 21 英 語 を 話 す こ と(英会 話)に つ い て 自fロカ あ る 。 5月 320 653 2.04 0.0124 * 1,270 14 38 139 117 12 12月 306 671 2.19 1,345 ll 57 142 92 4 22 英語を 日本語に訳す ことについて 自信がある。 5月 320 980 3.06 0.4202 1,471 23 147 ll3 30 7 12月 306 918 3.00 1,542 23 133 lll 34 5 23 日本語を英語に訳す ことについて 自信がある。 5月 320 710 2.22 0.7978 1,202 7 60 156 84 13 ユ2月 306 687 2.25 1,2ユ8 10 57 166 71 2 24 英語の暗謡について 自信がある。 5月 320 785 2.45 0.0000 ** 1,598 14 87 116 87 16 ユ2月 306 855 2.79 1,739 28 100 105 57 16 25 外国人の先生 との対話や授業について 自信かある。 5月 320 760 2.38 0.1447 1,409 17 60 140 77 26 ユ2月 306 754 2.46 1,445 16 70 136 65 19 26 自分の総合的な英語力を 白己評価して ください。 5月 320 753 2.35 0.1431 1,241 5 66 121 81 47 12月 306 697 2.28 1,259 4 66 127 84 25 30 英作文では文法力が最 も大切だ と思う。 5月 320 1129 3.53 0.1602 1,5ユ2 70 140 69 21 20 ユ2月 306 1118 3.65 1.5M 79 14ユ 61 19 6 31 英作文では語彙 ・熟語力や慣用表現力が最 も大切だ と思う。 5月 320 1206 3.77 0.8010 1,428 100 13ユ 55 15 19 ユ2月 306 1154 3.77 1,294 86 139 55 10 16 32 英作文ては正確な文を書 くこ とが最も大切だ と思 う。 5月 320 1056 3.30 0.5869 1,691 66 11ユ 99 24 20 ユ2月 306 1019 3.33 1,652 63 114 105 17 7 33 自山英作文な どでは、文法や語彙などの多少の誤 りがあって も、 内容を伝えよ うとする方が大切だ。 5月 320 1224 3.83 0.3739 1,782 136 91 45 27 21 12月 306 ll98 3.92 1,588 131 100 46 18 ll 34 自由英作文な どでは、 日本語で作文してか ら英語に翻訳する。 明 320 985 3.08 0.1734 2,578 97 63 88 72 0 ユ2月 306 905 2.96 1,858 34 11ユ 62 65 34 35 英作文では利英辞 占を多用する。 5月 320 910 2.84 0.0000 ** 2,194 63 7d 116 67 0 ユ2月 306 740 2.42 1,452 13 66 110 80 37 36 英作文では英和辞書や英英辞典の例文を参考にする。 5月 320 803 2.51 0.0015 ** 2,006 36 76 lll 97 0 ユ2月 306 675 2.21 1,268 6 42 79 109 70 37 英作文では教科書等に出てきた例文を活用する。 5月 320 ll91 3.72 0.0000 ** 1,595 97 141 60 22 0 12月 306 828 2.71 1,534 17 101 123 51 14 38 英lr文では先生か ら添削を受けない と不安になる。 5月 320 ll45 3.58 0.1934 1,73/ 88 129 60 30 13 ユ2月 306 1135 3.71 1,677 93 132 39 31 11 39 円木語で作文を占 くことが得意だ。 5月 320 847 2.65 1.0000 2,4ユ0 56 69 70 112 13 ユ2月 306 802 2.62 2,2ユ6 47 68 90 94 7 41 英語の勉強方法は 自分な りに工夫 している。 5月 320 661 2.07 0.0000 ** 1,16⊥ ⊥⊥ 34 ⊥37 ⊥09 29 ユ2月 306 718 2.35 1,429 18 53 135 77 23 48 英語の授業に積極的に参加していますか。 5月 320 947 2.96 0.6912 1,601 37 104 121 35 23 12月 306 922 3.Ol 1,673 37 111 109 36 13 49 英語学習に関して、宿題など学校で指示されたこ とは 必ずする ようにしている。 5月 320 1253 3.92 0.0000 ** 1,140 97 162 43 10 8 ユ2月 306 1124 3.67 1,508 82 138 58 19 9 (注1)質 問 項 目3∼7、27∼29、40、42∼47、63、67、72、73は 、 解 析 に は 採 用 して い な い 。 (注2)質 問 項 目73以 降 は 、 第 二 次 調 査 時 に 追 加 した 項 目で あ る 。 自由回答形式 と順位回答形式の質問項 目であ り、本研究で実施 した多変量
表6-2 ELI-JS質 問 項 目 ・基 本 統 計 資 料 及 び 有 意 差 の 検 定 No. 質 問項 口内容 時期 サンプル 数 合計 ・ド均 値 亡倹定 判定 分散 5 4 度数分布3 2 1 50 英語学習に関 して、学校て指示された こと以外の ことも積極的に 行っている。 5月 320 639 2.00 0.3235 1,053 9 29 142 ll3 27 12月 306 636 2.08 1,262 12 41 /37 105 11 51 少人数クラ スは役に立つ。 5月 320 1210 3.78 0.4976 1,0ユ5 86 117 19 10 88 ユ2月 306 1149 3.75 1,355 91 118 31 19 47 52 リスニソグ練習は役に立っ。 5月 320 1312 4.10 0.1775 0,821 118 143 19 4 36 ユ2月 306 1224 4.00 1,255 127 108 38 9 24 53 単語などの小テス トは役に立つ。 5月 320 1329 4.15 0.0046 ** 0,880 129 143 16 8 24 ユ2月 306 1324 4.33 0,893 163 112 16 8 7 54 文法などのワークブ ックや問題集は役に立つ。 5月 320 1322 4.13 0.0000 ** 0,777 ll8 154 24 2 22 12刀 306 1345 4.40 0,605 156 132 9 4 5 55 辞書や参考書は役に立つ。 明 320 1388 4.34 0.2926 0,799 166 123 13 7 1ユ ユ2月 306 1312 生29 1,061 171 92 24 8 1ユ 56 先牛が作成 したプ リソ トは役に立つ。 5月 320 1332 4.16 0.4060 0,705 119 156 18 2 25 ユ2月 306 1256 4.10 0,996 122 135 27 7 15 57 英語て行われる授業は役に立つ。 5月 320 ll63 3.63 0.2465 1,382 85 116 51 16 52 ユ2月 306 1091 3.57 1,605 77 122 47 28 32 58 和訳中心の授業(英 語を 日本語に訳す こと)は 役に立つ。 5月 320 ll30 3.53 0.1032 1,162 60 125 53 ll 71 12月 306 lll2 3.63 1,252 65 141 49 14 37 59 外国人の先生 とのテ ィームテ ィーチング(授 業)は 役に立つ。 明 320 1278 3.99 0.0021 0,987 114 129 31 4 42 ユ2月 306 1157 3.78 1,465 99 119 36 21 3ユ 60 ペアー ・ワークな ど友だち同上で英語を話すこ とは役に立つ。 5月 320 1131 3.53 0.0185 * 1,2ユ1 58 137 54 14 57 ユ2月 306 1025 3.35 1,574 57 116 71 26 36 61 作文など英言。て表現できる機会がある授業は役に立つ。 5月 320 1249 3.90 0.2331 0,869 82 163 28 5 42 ユ2月 306 1165 3.81 1,103 79 147 42 8 30 62 英語の補習や講習は役に立つ。 5月 320 1302 4.07 0.0140 * 0,877 125 116 18 3 58 12月 306 ll91 3.89 1,129 100 119 22 12 53 64 外国へ行ってみたい と思いますか。 5月 320 1347 4.21 0.0394 * 1,634 202 58 25 25 10 ユ2月 306 1329 4.34 1,533 216 45 20 23 2 65 外国のこ とに興味はあ りますか。 明 320 1253 3.92 0.0027 ** 1,709 147 90 45 23 15 ユ2月 306 1260 4.12 1,457 157 95 29 19 6 66 英語を勉強する以外に も、外 国に関す る情報や話題 が必要だ と思 う。 5月 320 1242 3.88 0.1511 1,123 104 126 38 7 45 ユ2月 306 1217 3.98 1,284 122 116 41 10 17 68 外国の人 と話をしたい と思いますか。 5月 320 1119 3.50 0.4419 2,000 105 90 73 34 18 12月 306 1084 3.54 1,941 97 101 63 33 12 69 外国の人 と一緒に生活をしてみたい と思いますか。 5月 320 871 2.72 0.6629 2,126 54 64 97 82 23 ユ2月 306 842 2.75 2,030 46 72 96 72 20 70 姉妹校交流プログラムを通しての国際交流に関心があ りますか。 5月 320 1033 3.23 0.3239 2,195 84 86 65 58 27 ユ2月 306 1011 3.30 2,0ユ5 72 107 66 46 15 71 将来のH標 や夢がある。 5月 320 1150 3.59 0.0328 * 1,9ユ0 104 114 70 31 ユ ユ2月 306 ll41 3.73 1,7ユ4 104 120 59 23 0 74 教科書の英文を和訳するこ とで理解が深まる。 12月 306 1410 4.61 0,552 213 82 6 5 0 75 和訳を読んでしま うと、英語を理解で きたような気分になる。 ユ2月 306 960 3.14 2,040 64 83 49 15 76 和訳を読んでしま うと、英文を読 もう とい う意欲が減退する。 ユ2月 306 700 2.29 1,695 24 52 110 104 16 77 和訳をする ことが予習や復習の中心 となっている。 ユ2月 306 982 3.21 1,989 67 97 77 45 20 78 話のあ らす じや概要を把握する ことが得意だ。 12月 306 922 3.Ol 1,921 56 85 107 43 15 79 話のあらすじや概要が理解てきれば、全文を和訳(逐語訳,する必要はない。 ユ2月 306 805 2.63 2,0ユ7 38 76 99 83 10 80 話のあ らす じや概要を理解した後、詳細 を読 み取 るようにしている。 ユ2月 306 1129 3.69 1,358 81 132 61 11 2ユ 81 本文についての英問英答は内容理解に役立っている。 ユ2月 306 ll58 3.78 1,535 104 116 42 21 23 82 和訳に とらわれず英語を理解 しよう としている。 12月 306 885 2.89 1,580 34 90 121 35 26 83 自由英作文な どでは、書 く内容を最優先 している。 ユ2月 306 1016 3.32 1,433 43 134 80 21 28 84 自由 英 作 文 な どで は 、 肝 落 の 構 成 、 文 章 の 組 み 立 て や ス トー リー の 流 れ を 息lr或して い る 。 ユ2月 306 852 2.78 1.6d6 27 115 50 19 85 自山英作文な どては、辞書や参考書な どを活用し、 積極的に新 しい表現や語彙を使っている。 ユ2月 306 724 2.37 1,559 19 6ユ 123 85 18 86 自由英作文な どでは、書いた後、声に出 して読んでいる。 12月 306 643 2.10 1,366 9 32 53 136 76 87 な い こ とを チ ェ ッ ク して い る 。口由 英 作 文 な どで は 、 書 い た 後 、 ス ペ リン グ や 文 法 ミス が 12月 306 971 3.17 1,875 55 113 90 40 8 88 自由英作文などでは、書いた後、内容や文章構成等をチェ ックしている。 ユ2月 306 935 3.06 1,856 48 105 鴫 44 13 (注3)回
一
答方 式 は 、 プ リコ ー ド回 答 法 に よ る 多項 選 択 回 答形 式 を 用 い た。 そ う思 う 少 し思 う あまり思わない 思わない わか らない4.2.3 因 子 分 析 の 結 果 比 較 第 二 次 調 査 で 得 た デ ー タ を 因子 分 析 した 結 果 、 前期 の6因 子 よ りも一 つ 多 い7つ の 因 子 を 分 離 す る こ と が で き た(表7、 表8)。 第 二 次 調 査 で は 、 後 期 のSELHiへ の取 り組 み 課 題 や 内 容 を 配 慮 し、 読 む こ と、 書 くこ とに 関 す る 質 問 項 目を 付 加 した が 、 生 徒 の学 習 因子 や学 習方 略 が 第 一 次 調 査 の 実 施 時 期 に 比 べ よ り高 度 に構 造 化 され て き た こ とが 示 され て い る。 第Ⅰ 因 子 「自 己 有 能(キ ャ ン ・ ド ゥ)因 子 」 第Ⅱ 因 子 「異 文 化 志 向 因 子 」 第Ⅲ因子 「学習方略の有用感及び多様化因子」 第Ⅳ 因 子 「コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 志 向 因 子 」 第V因 子 「英文和訳依 存因子」 第Ⅵ因 子 「モ ニ タ ー ・正 確 性 重 視 因 子 」 第Ⅶ因子 「文 法重視因子」 表7 第二次調査因子分析 表8 第二次調査因子負荷量
因子 No. 因子負荷量 質問項 目内容 α係 数 因子 No. Factorl Factor2 Factor3 Factor4 Factor5 Factor6 Factor7
1 5 5 9 0 1 4 1 4 7 6 2 3 8 6 2 1 1 2 2 2 1 1 1 2 2 1 2 0.492 0.500 0.514 0.518 0.521 0.526 0.544 0.568 0.575 0.587 0.656 0.656 0.693 0.749 外 国人の先生 との対話や授業 について 自信 がある 発 音や アクセン トについて白信がある 英語 を聞 いて内容 を理解す ることについて自信が ある 自分の考 えなどを英語 で書 くことについ て自信が ある 英語 を話 すこと(英 会話)に ついて白信がある 英語の暗 謡について 自信 があ る 英 語は好 きだ 単語や熟語 について 自信 があ る 文法 について自信が ある 英 語の読 み(音 読)に ついて 自信 があ る 英語 を日本語 に訳す ことについて自信が ある 口本語 を英語 に訳す ことについて自信が ある 英 語を読 んで内容 を理解す ることについ て自信が ある 自分の総 合的 な英語 力を白己評価 して ください 25 15 19 20 21 24 10 .8023 1 n 17 16 22 23 18 26 0.492 0.339 -0.257 0.387 -0.021 0.124 0.500 0.064 -0.070 0.162 -0.031 0.067 0.514 0.225 -0.089 0.214 -0.148 0.000 0.518 0.220 -0.075 0.173 0.072 0.367 0.52⊥ 0.251 -0.235 0.312 -0.004 0.188 0.526 0.129 0.125 -0.Ol8 0.040 0.056 0.544 0.341 0.302 0.149 -0.037 -0.048 0.568 -0.004 0.206 -0.004 0.037 0.037 0.575 -0.003 0.093 -0.124 -0.066 0.244 0.587 0.114 0.020 0.036 -0.083 -0.023 0.656 0.057 0.055 0.Ol8 0.034 0.070 0.656 -0.028 0.009 -0.lll O.009 0.193 0.693 0.089 0.126 0.066 -0.144 -0.083 0.749 0,123 0.008 -0.028 -0.122 0.040 一〇.230 -0.121 -0.286 0.029 -0.2⊥2 0.087 0.025 0.161 0.365 -0.207 0.109 0.130 -0.056 -0.050 66 69 70 ■ 64 68 65 0.581 0.665 0.667 0.778 0.782 0.794 英語を勉強する以外に も、外国に関す る情報や話題が必要だと思 う 外国の人 と ・緒 に生活 をして みたいと思 います か 姉妹校交流 プログラムを通 しての国際交流 に関心 があります か 0 .8548 外国へ行 ってみたい と思 いますか 外国の人 と話をした いと思 いますか 外国の ことに興味が あります か 66 69 70 豆 64 68 65 0.095 0.581 0.105 -0.002 -0.073 0.142 0.182 0.665 0.059 0.111 0.667 0.074 0.135 0.778 -0.00/ 0.177 0.782 0.0ユ3 0.121 0.794 0.0ユ3 0.121 0.081 0.002 0.271 0.110 -0.001 0.Ol7 -0.013 -0.Ol9 0.223 0.019 0.034 0.091 -0.046 -0.025 一〇.037 0.037 -0.021 0.024 -0.039 -0.064 57 8 81 ε 56 54 11 53 0.457 0.479 0.512 0.515 0.546 0.577 0.600 英語 てそ」われる授業 は役 に立 つ 英 語1の 授業 は楽 しみだ 木文 についての英問英 答は内容理解 には役 に立 っ 先生 か作成 したプリン トは役 に立 つ 文法 などのワー クブ ックや問題集 は役 に立 つ 英語1の 授業 はよ くわかる 単語 などの小テス トは役 に立 つ 57 8 81 0.8127 川T 56 54 11 53 0.143 -0.044 0.457 0.420 0.241 0.479 0.135 0.116 0.5ユ2 -0.004 0.059 0.515 0.022 -0.073 0.546 0.336 0.044 0.577 0.036 0.018 0.600 0.448 0.025 -0.095 0.163 0.066 -0.212 0.172 -0.066 0.115 0.325 0.060 -0.008 0.131 0.136 0.352 0.020 -0.072 -0.206 0.067 0.166 0.103 一〇.061 0.079 -0.052 -0.036 0.031 0.052 -0.183 57 61 60 52y 12 9 51 59 0.448 0.501 0.513 0.553 0.607 0.619 0.708 0.829 英語で行 われる授業 は役 に立 つ 作文 など英語 で表現 できる機会 がある授業 は役 に立 つ ペ アー ・ワークなど友 だち同+で 英語 を話す ことは役 に立つ リスニ ング練習 は役 に立 つ 英語TTの 授業 はよくわかる 英語TTの 授業 は楽 しみだ 少人数 クラスは役 に立 つ 外国人の先牛 との ティーム ティーチソ グ(授 業)は 役 に立つ 57 61 60 52 0.8365 1V l2 9 51 59 0.143 -0.044 0.457 0.067 0.270 0.386 -0.072 0.079 0.301 -0.044 0.047 0.390 0.276 0.173 0.122 0.223 0.291 0.1ユ2 0.014 0.097 0.034 0.064 0.050 0.078 0.448 0.025 -0.095 0.501 0.062 0.158 0.513 -0.012 -0.090 0.553 0.085 0.132 0.607 -0.104 -O.027 0.619 0.046 -0.004 0.708 0.071 0.033 0.829 -0.014 0.029 一〇.061 -0.079 0.071 -0.071 0.113 0.006 0.029 -0.093 75 58 V 74 77 73 0.319 0.612 0.656 0.663 0.675 和訳 を読 んでしまうと、英語 を理解で きたような気分 になる 和訳 中心 の授業(英 語 を日本語 に訳す こと)は 役 に立 つ 教科 書の英文 を和訳 することで理解 が深 まる 和訳す ることが予習や復習の 中心 となっている 教科書の英文 を和訳 しないと不安 になる 75 0.010 58 0.07⊥ 0.7216 V740.066 77 -0.129 73 -0.142 0,187 -0.239 -0 .OlO O.050 0,100 一〇.001 0.023 0.204 0.1ユ9 0.006 0.035 0,162 0.057 -0.032 -0.Ol6 0.319 0.6⊥2 0.656 0.663 0.675 0,111 -0.048 0.173 -0.035 0,175 一〇 .045 0.134 0.034 -0.112 0.158 88 0.608 自由 英作 文 な どでは 、書 いた 後、内容 や 文章 構成 等 をチ ェ ヅグ して い るVI 87 0,631 自由英作文などでは、書レた後、スペリングや文法 ミスがないことをチェックしている 88 0.234 0.071 0.126 料 M 87 0.280 0.029 0.102 一〇.020 0.050 0.608 0.038 0.113 0.095 0.631 0.065 13 0.413 ∼圧[ 30 0.564 32 0.568 英語Gの 授業 はよ くわかる 英作 文で は文法 力が最 も大切 だと思 う 英作文で は正確 な文 を書 くことが最 も人切 だと思 う 13 0.7043 、皿 30 32 0.286 0.021 0.422 0,152 0.003 -0.049 -0.028 0.044 -0.077 -0.084 0.143 0.139 -0.037 -0.035 -0.068 0.009 0.050 0.071 0.413 0.564 0.568
第 一 次 調 査 で の 因 子 分 析 の 結 果 との 比 較 考 察 を 行 うと、第Ⅰ 因子(自 己 有 能(キ ャ ン ・ドゥ) 因 子)、 第Ⅱ 因子(異 文 化 志 向 因子)、 第Ⅲ 因 子(コ ミュ ニ ケ ー シ ョン志 向 因 子:第 二 次 調 査 第 ]V因 子)、 第V因 子(文 法 重 視 因 子:第 二 次 調 査 第 皿 因 子)は 第 一 次 、 第 二 次 調 査 と も共 通 し て 出現 して お り、 ユ ニバ ーサ ル な 因 子 が 形 成 され て い る と判 断 す る こ とが で き る。 また 、 第 一 次 調 査 で 特 定 す る こ とが で きた 第 皿因 子(音 声 重 視 因 子)は 、 第 二 次 調 査 の 第]皿 因 子(学 習 方 略 の 多 様 化 因 子 「英 語 で 行 わ れ る授 業 は役 に 立 つ 」 「英 問 英 答 は 役 に立 つ」 等) の 中 に 一 部 吸 収 され た もの と理 解 す る こ とが で き る。 さ らに 、 第 一 次 調 査 の 第V[因 子(規 範 依 存 因 子)は 、 正 確 な 英 文 の 産 出に 係 わ る因 子 で 、 第 二 次 調 査 の 第 皿 因 子(モ ニ タ ー ・正 確 性 重 視 因 子)に 変 容 した もの と解 釈 す る こ とが で き る。 特 に 、 第 二 次 調 査 の 因 子 分 析 に お い て は 、 第 皿因 子 と して 「学 習 方 略 の 有 用 感 及 び 多様 化 因 子 」 を 、 また 、 第V因 子 と して 「英 文 和 訳 依 存 因 子 」 を 分 離 す る こ とが で きた 。 第Ⅲ 因 子 に つ い て は 、SELHiプ ロ ジ ェ ク トで の多 様 な教 授 ・学 習 方 略 に よる交 互 作 用 の 現 れ が 因子 解 と し て 表 出 した もの で あ る と解 釈 で き る。 また 、 第V因 子 に つ い て は 、 学 習 内 容 が よ り高 度 に な り、 第 一 言 語(母 国語)で 理 解 す る こ とが重 要 に な っ て き た こ とや 、 「和 訳 先 渡 し」 や オ ー ラル ・ メ ソ ッ ドに よ る交 互 作 用 か ら生 じた もの で あ る と解 釈 す る こ とが で き る。 4.2.4 第 二 次 調 査 の 結 果 分 析(重 回帰 分 析) 第 一 次 調 査 同様 に 、 後 期 に 特 定 す る こ とが で きた7つ の 因 子 と英 語 学 習 成 績 との 因 果 関 係 を 分 析 した 。 そ の 結 果 、 第Ⅰ 、 第 皿因 子 が 有 意 水 準1%で の 強 い プ ラス の 因 果 関 係 を 有 して い る こ とが 、 また 、 第V、Ⅵ 、Ⅶ 因 子 が 統 計 的 な 有 意 差 は な い もの の 学 習 成 績 に マイ ナス に 作 用 し て い る こ とが 確 認 で きた(表9)。 す なわ ち 、 自己 有 能 感 の高 い 生 徒(第1因 子)や 、 多 様 な 学 習 方 略 を 身 に つ け て い る生 徒 (第 皿因 子)の 成 績 は 極 め て 有 意 に 高 い こ とが 確 認 で きた 。 一 方 、 英 文 和 訳 に 依 存 す る傾 向 の あ る生 徒(第V因 子)や 、 英 文 産 出に お け る正 確 さを 重 視 す る傾 向(情 意 フ ィル タ ーの 厚 い) の あ る生 徒(第Ⅵ 、Ⅶ 因 子)は 、 有 意 差 は な い もの の 、 符 号 が反 転(マ イ ナス)し て お り、 今 後 の 教 授 ・学 習 方 略 を 策 定 す る際 に は 十 分 配 慮 す る必 要 が 認 め られ た 。 な お 、 この 重 回 帰 式 の 判 定 は 第 一 次 調 査 同様 に 、 分 散 分 析 に よ る有 意 水 準 が1%で あ り、 極 め て 誤 差 が 少 な い 分 析 で あ る と判 断 す る こ とが で き る。
表9:後 期GTECと 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 重 回帰式 変数名 偏回帰 係数 標準偏回帰係数 F値 T値 P値 判定 ** 標準誤差 偏相関 単相 関 因 子No l 閃 子No 2 因 子No 3 因 子No 4 因 子No 5 因 子No 6 因 子No 7 定 数 項 3.9782996 0.7822428 3.8853898 0.0520471 -1 .148073 -0 .665159 -0 .032489 60.38889 0 0 0 0 0 0 0 一 一 一 3182 0626 3107 0042 0918 0532 0026 38 1 36 0 3 1 0 8832 3314 4820 5619 0066 1923 0715 0026 2972 6 1 6 0 1 1 0 3 9 1912 2174 0466 0810 7867 0352 0506 9803 00000 22440 00000 93550 07500 30140 95970 00000 ** ** 64256970 64256970 64256970 64256970 64256970 64256970 64256970 64256960 0 0 0 0 0 0 0 一 一 一 3376 0703 3306 0047 1030 0599 0029 31820 06260 31070 00420 0918-0 0532-0 0026-0 精度 決定係数 修 止済決 定係数 重相関係数 修 正済重相関係数 ダービンワ トソン比 赤 池のAIC 0 0 0 0 1 2359 2130 1945 4615 4410 8289 0256 分散分析表 要因 偏 差'F方 和 自由度 'ド均1λ方 F値 回帰変動 誤差変動 全体変動 10189.58 37651.14 47840.72 7 298 305 1455.655 126.3461 11.521171 :1%有 意 *:5%有 意 P値 判 定 0.0000 ** 4.2.5 ELI-JS新 規 項 目の 分析 結 果(因 子 分析 及 び 重 回 帰 分析) 第 二 次 調 査 で 英 語 学 習 実 態 調 査 の た め にELI-JSに 新 た に 付 加 した 質 問 項 目の み で 因 子 分 析 を 行 った 結 果 、 以 下 の3つ の 因 子 を 分 離 ・解 釈 す る こ とが で きた(表10、 表11)。 第Ⅰ因子 第Ⅱ因子 第Ⅲ因子 「英 文 和 訳 依 存 因 子 」 「ト ッ プ ・ダ ウ ン に よ る 読 解 因 子 」 「モ ニ タ ー ・正 確 性 重 視 因 子 」 注 目に 値 す る の が 、 第]1因 子 の 出 現 で あ る 。 従 来 の 文 法 訳 読 方 式 で は ボ トム ・ア ッ プ に よ る 読 解 が 重 点 的 に 行 わ れ て い る が 、SELHiで の 取 り組 み と し て 、 オ ー ラ ル ・メ ソ ッ ドを 導 入 し、 オ ー ラ ル ・イ ン ト ロ ダ ク シ ョ ン や 英 問 英 答 等 の 学 習 活 動 を 重 点 的 、 系 統 的 に 実 施 す る こ と に よ り、 生 徒 の 中 で ス キ ー マ 等 を 活 用 し な が ら与 え ら れ た テ キ ス ト と の 活 発 な 意 味 交 渉(negotia-tion of meaning)を 行 うactive readingが 定 着 しつ つ あ る こ と を 示 唆 して い る 。
表10第 二次調査新規項 目による因子分析結果
因子 No. 因子負荷量 質問項 目内容
表11:第 二次調査新規項 目因子負荷量
α係 数 因子 No. Factorl Factor2 Factor3
7 4 3 7 7 7 675 和訳 をす ることが予習や復習 の中心 とな ってい る0 716 教科者の英文 を和訳す ることで理解が深 まる0 727 教科書の英文 を和訳 しない と不安 にな る0 81 11 78 80 0.746 77 0 74 0 73 0 608 木文 につ いての英問英答は 内容理解 には役 に立 っている0 644 話のあ らす じや概要 を把握す ることが得モだ0 653 話のあ らす じや概要 を理解 した後、詳細 を読み取 るようにしてい る0 88 0 皿 87 0 0.717 81 0 11 78 -0 80 0 846 自由英作文 などでは、書いた後、 内容や文章構成等 をチ ェ・ソクしてい る 88 0 皿 847 自由英作 文などでは、書いた後、 スペ リングや文法 ミスがな いことをチ ェックしてい る 87 0 675 0 716 0 727 -0 053 038 181 071 -0 118 0 154 0 608 00 644 -00 653 -Oo 073 128 0480 0610 067 171 062 097 041 046 8460 8470