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日本福祉大学子ども発達学論集 第 10 号 2018 年 1 月
精神障害者への就労支援で遭遇した困難な状況を支援員が乗り越えられた要因
亀
山
麻衣子
日本福祉大学 非常勤講師
Factors Over which a Care Worker Overcame the Difficult Situation
Encountered in Employment Support for Mental Disability Person
Maiko KAMEYAMA
Part-time Lecture of Nihon Fukushi University
Keywords:精神障害者, 支援員, 就労支援, 困難 要旨 本研究の目的は, 精神障害者への就労支援を行うなかで遭遇した困難な状況を支援員が乗り越えられた要因について明ら かにすることである. 支援員 3 名を対象に半構造化面接を実施し, 質的帰納的分析を行った. その結果,【適切な境界線を 引く】, 【視点を変え利用者を把握する】,【受容する対応に切り替える】,【同僚からのサポートを得る】,【家族からの精神的 な支えを得る】,【気持ちを切り替える】,【学びを積み上げる】の 7 カテゴリーが抽出された. 精神障害者への就労支援において, 支援員が境界線やストレスコーピングに関する知識や技術を習得することは、 支援上 で遭遇する困難な状況を乗り越えていくのに役立つ可能性が示唆された. また, 支援員が一人で困難を抱え込まないように, 日頃から同僚や上司がコミュニケーションを図る機会を積極的に設けたり, 同僚同士のピア・グループミーティングなどを 定期的に実施するなど職場サポート体制の構築も役立つと考えられた.