第6学年〇組 社会科学習指導案
指導者 〇〇 〇〇 小単元 明治の国づくりを進めた人々 指導観 ○ 本小単元に関しては,幕末から明治初期にかけての諸改革や近代化によって明治政府が確立したこ と,また,国会の開設に備えて政党をつくった板垣退助や大隈重信,憲法制定に重要な役割を果たし た伊藤博文の働きなどを取り上げ,明治政府が立憲政治を確立したことが分かるようにすることをね らいとしている。そこで,明治政府がどのように改革を進め,憲法制定までこぎつけることができた のか,関わった人々に焦点を当てながら考えられるようにする。具体的な内容は,①明治維新の改革 により,江戸幕府から明治政府へと大きく変化していったこと②明治政府が廃藩置県や四民平等など の諸改革を行い,欧米文化を取り入れつつ近代化を進めたこと③大日本帝国憲法と自由民権派の憲法 草案を比べ,明治政府が諸外国に対応できるよう,立憲国家を作り上げたことである。このことで, 明治という大きな時代の変化の中で,現代につながる改革が行われていった背景をとらえたり,人物 の働きを中心とした資料を活用し,根拠をもとに自分なりの判断をしたりすることができる。つま り,具体的な歴史上の事実をもとに,歴史を学ぶ意味について考えることができることからも本教材 は意義深いものであると考える。 ○ 本学級の子どもたちは,「3人の武将と天下統一」や「江戸幕府と政治の安定」の学習において, 徳川家康が天下統一を果たすまでの流れや江戸幕府が武家諸法度や参勤交代,鎖国などの諸改革を行 い,政治を安定させていったことを調べてきた。その中で,幕府という政府が中心となり,様々な政 策を行うことで,争いが減り,260年以上も続いた江戸時代の基礎となったことをとらえることが できている。そこで,本小単元において,江戸から明治における社会の変化と現代に繋がる世の中の 仕組みについて考える。このことは,単に過去のできごとを理解するだけでなく,現在の自分たちの 生活や国家・社会の発展の基盤がどこにあるのかを考えたり,過去のできごとを現在及び将来の発展 に生かすことを考えたりする上においても意義深い。 ○ 本小単元の指導にあたっては,明治維新後の政府の諸改革により,欧米の文化を取り入れた近代化 を進めるとともに,大日本帝国憲法を発布し立憲政治を確立したことから現代の生活や世の中の仕組 みと比較しながら考えることができるようにする。まず,導入段階では,江戸から明治の人々や生活 の様子の変化に関する資料から社会全体が大きく変わったこととらえ,なぜ,どのように変化してい ったのか小単元全体を見通した「明治時代になり,どのような人々が国のしくみや社会を変えてい き,どのように現代の世の中の仕組みに近づけていったのか調べよう。」という学習課題を設定し, 見通しをもつ。次に,展開段階では,倒幕までの流れ,明治新政府の諸改革,改革に不満をもつ人々 が起こした自由民権運動について調べる。そこで,明治政府が中央集権的に改革を進めていったこと をおさえ,国会の開設や憲法制定につながっていったことをとらえることができるようにする。最後 に,終末段階では,大日本帝国憲法と自由民権派がつくった憲法の草案を比較し,憲法制定に携わっ た伊藤博文の思いを考えることができるようにする。その際に,現代の世の中と比較し,国会や選挙 など現在につながる仕組みや制度が明治時代に成立したことに触れ,歴史を学ぶ意味を考えることが できるようにする。 目 標 ・ 明治政府が行った諸改革や大日本帝国憲法の制定という事実に関心をもち,進んで調べることが できる。 ・ 江戸から明治への時代の大きな変化をとらえるとともに,現代につながる世の中の仕組みが明治 時代に成り立っていたことから歴史を学ぶ意味について考えることができる。 ・ 明治政府の諸改革を示す資料を通して,社会の変化を読み取ったり,大日本帝国憲法と自由民権 派の草案を比較し,共通点や違いをとらえたりすることができる。 ・ 明治政府が廃藩置県,四民平等などの諸改革や欧米文化を取り入れた近代化による国づくりを進 め,自由民権運動を経て立憲政治を確立したことを理解することができる。計 画(7時間) 段階 学習活動と内容 指導・支援の留意点と評価規準 配時 導 入 1 江戸時代と明治時代の変化を示す資料を提示し, 人々の様子や生活の違いについて考える。 〇 人々の衣服,町並み,学校で学ぶ様子などに大 きな違いがあることに気付くこと 2 明治時代の人々の様子を示す資料を提示し,現代 とつながるものに気づき,学習課題を考える。 〇 郵便ポストや鉄道の設置,身分制度が撤廃され たことなどから現代との共通点に気付くこと 〇 江戸と明治の社会の変化に ついて資料をもとに読み取る ことができるようにする。 〇 現代との共通点について考 えを深める資料を提示する。 ● 急激な社会の変化に疑問を もち,学習課題を考えようと する。 1 1 展 開 3 若い武士たちの思いや願いを資料から読み取り, どのようにして倒幕を進めていったのか調べる。 〇 外国との国力の差から,強い国づくりを進める ために倒幕に動いた武士たちの思いに気付くこと 4 大久保利通を中心とした明治政府の諸改革につい て調べる。 〇 様々な改革によって,中央集権化し,明治政府 の力が強くなっていったことをとらえること 5 自由民権運動の高まりにより,言論によって人々 がどのような主張をしていたかを調べる。 〇 武力ではなく言葉で主張するものへ変化し,国 会開設,議員選出について訴えていたことをとら えること 〇 日本と外国の国力の差がわ かるような資料を提示する。 〇 明治政府の諸改革により, 人々の生活で良くなったとこ ろと悪くなったところに目を 向けて考えるようにする。 〇 五箇条の御誓文の資料から 自由民権運動で何を主張して いるのか考えるようにする。 ● 明治維新の流れをとらえ, 中央集権化していったことで 自由民権運動が広まったこと を理解することができる。 1 1 1 終 末 6 大日本帝国憲法と自由民権派の草案を比較し,共 通点や相違点に気付き,伊藤博文がどのような思い をもって憲法を制定したか話し合う。 〇 伊藤博文は,諸外国に対応するために天皇や政 府を中心とした憲法を制定したこと 7 明治時代新聞を作り,どのような人々が国の仕組 や社会を変えていったのか,現代の世の中との共通 点は何かまとめる。 〇 人物を一人取り上げ,新聞にまとめること 〇 自由民権派の考えとの相違 点に焦点を当て,伊藤博文の 思いについて考えを深めるよ うにする。 ● 明治時代の大きな社会の変 化について人物を中心にまと めたり,現代の世の中とのつ ながりについて考えたりする ことができる。 1 本時 1 学習課題 明治時代になり,どのような人々が国のしくみや社会を変えていき,どのように現 代の世の中の仕組みに近づけていったのか調べよう。 まとめ 明治時代では多くの人々が活躍し,様々な改革を行ったことで生活が大きく変化し た。その中で諸外国に対応するため,政府が大きく力をつけていった。
本時 平成29年9月〇日(〇曜日) 第〇校時 6年〇組教室において ○ 主 眼 大日本帝国憲法の草案作成に関わる伊藤博文の思いについて話し合うことを通して,明治政府が中 央集権的に国づくりを進めた意味をつかむことができる。 ○ 準 備 大日本帝国憲法に関する資料,自由民権派の草案に関する資料,日本と諸外国の関係を示す資料 ○ 展 開 学習活動・内容 学習形態 指導上の留意点 評価規準・方法 配時
導入 展開 終末 1 自由民権運動から大日本 帝国憲法制定までの流れを ふり返り,本時の学習の見通 しを立てる。 〇 伊藤博文がどのような 思いで憲法を作ったのか見 通しをもつこと 2 大日本帝国憲法と自由民 権派の憲法草案を比較する。 (1) 大日本帝国憲法と自由 民権派の憲法草案を比較 し,自分だったらどちらが よいか考える。 〇 主権者や国民の権利の ちがいに気付くこと (2) 伊藤博文が天皇の権限 を強めたのはなぜか話し 合う。 〇 外国との関わりから国 力を高めなければならな かったことに気付くこと 3 これまでの学習から明治 政府がどのような国づくり を進めたのかまとめる。 〇 政府が中央集権化を進 めて国をまとめたこと 全 個 全 全 〇 自由民権運動の高ま りから,憲法制定の機運 も高まったことをとら える。 〇 大日本帝国憲法は天 皇の権限が強いことに 気付くようにする。 〇 大日本帝国憲法と自 大日本帝国憲法と自由 民権派の憲法草案を比 較しやすいような資料 を提示する。 〇 自分だったらどちら の憲法がよいか,資料を 根拠に考えを作るよう にする。 〇 伊藤博文の思いとい う視点で話し合いを進 める。 〇 当時の国際情勢がわ かる資料を提示する。 〇 憲法だけでなく,これ までの明治政府の諸改 革の意図にも触れるよ うにする。 ● 伊 藤 博 文 の 思 い と い う 視 点 で 疑問をもち,学習 の 見 通 し を 立 て る こ と が で き て いる。 ● 大 日 本 帝 国 憲 法 と 自 由 民 権 派 の 憲 法 草 案 を 比 較し,資料から違 い を 読 み 取 る こ とができる。 ● な ぜ 天 皇 の 権 限 を 強 め た の か 資 料 を 根 拠 に し て,自分の考えを つ く る こ と が で きる。 ● 明 治 政 府 の 諸 改 革 の 意 図 に つ いて,まとめるこ とができる。 5 15 15 10 めあて なぜ,伊藤博文は天皇の権限が強い憲法を制定したのか考えよう。 まとめ 伊藤博文は外国に対応するために,天皇の権限が強い大日本帝国憲法を制定し た。明治維新後,天皇と政府の力がより強くなっていった。