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弔いと技術革新:0.編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)特集. 弔いと技術革新. 編集にあたって. 斬り込む. 「1. 弔いと技術革新にかかわる研究トピッ. 瓜生大輔  東京大学先端科学技術研究センター. ボティクスを応用した故人を<再現>する技術など,. ク(瓜生大輔) 」では,ディジタル遺品や終活,葬 儀,技術を駆使した弔いのデザイン,人工知能やロ 今後,研究トピックとなり得る事柄に広く言及する. 続く「2. 死後のデータとプライバシ(折田明子) 」で. 600.  弔いと技術革新.多くの方は,両者のマッチング. は,インターネット上に残される故人のデータにつ. に違和感を感じるか,研究・開発とは無縁の話に思. いて, SNS 上での対策事例を取り上げ議論する.ユー. うのではなかろうか.実際,国内学会ではほとんど. ザが死亡した後の本人確認や故人のプライバシ保護. 注目されていないが,国際学会では徐々に議論の俎. などのイシューはすでに社会問題となりつつある.. 上に載り始め,国内でも産業界あるいは社会的には.  次に,日本の弔い・葬祭儀礼を牽引してきた仏教. すでにさまざまな動きが起こっている.本特集では,. 僧侶の視点を紹介する. 「3. 搬送式納骨堂を起点に. なるべく多様な視点からこのテーマを概観するため. 考える寺院の未来(角田賢隆)」では,東京・赤坂. に,仏教僧侶,研究者,企業経営者,ロボットクリ. で機械式納骨堂の運営に携わる僧侶の視点から,時. エータなど,バラエティに富んだ執筆者を迎えるこ. 代・社会と人々のニーズの変化に対応した供養のか. とに努めた.. たちと仏教寺院経営について提言する.対照的に「4..  本特集の前半では,研究者の視点でこのテーマに. これからの寺院の役割とディジタルメディア(秋田. 情報処理 Vol.59 No.7 July 2018 特集 弔いと技術革新.

(2) 光彦) 」では,従来型のいわゆる「葬式仏教」に依. ト」の創作を追求するロボットクリエータの視点か. 存せず,地域における文化・コミュニティのハブと. ら,人々が「魂」を感じるロボットとは何か,そし. なる寺院経営を実践する住職の視点で,弔いと仏教. て生き物らしいロボットが普及した社会像について. の新たなかかわり方を含め今後の寺院の在り方と. 展望する.そして「7. 一緒に暮らす『ロボット』が. ディジタルメディアの活用について展望する.. 死ぬ日(太田智美)」では,家族ぐるみで“Pepper”.  すでに事業化している弔いと技術革新の事例とし. と共生していることで知られる著者の体験から, 「ロ. て「5. 遺人形がもたらす未来の弔い(古荘光一)」. ボットの<死>とは何か」という問題提起を行う.. では,故人の姿形を 3D フィギュアとして再現する. いずれもなんらかの結論を導きだすものではないが,. サービスを営む事業者として「遺人形」制作を開始. ディジタル技術の進化に伴い生・死の定義がゆらぎ. するに至った経緯と印象的な顧客のエピソードを紹. つつあることを示唆するトピックである.. 介するほか, 「<対話>できる遺人形」など今後の.  本特集のみで「弔いと技術革新」にかかわる現象・. 応用・発展可能性についても言及する.. 事象を網羅することは難しいが,少しでも多くの方.  故人を<保存>あるいは<再現>できる人形やロ. のこのテーマへの興味・関心が深まればと願ってい. ボットが実現するとなると,そもそも無機物である. る.これをきっかけに,新たな研究課題を着想いた. ロボット(しかも死者のコピーロボット……)と人. だければ幸いである.. 間が共生する社会は成立するのか. 「6. ロボットに. (2018 年 5 月 1 日). 魂を込める(近藤那央)」では, 「生き物らしいロボッ 0. 編集にあたって 情報処理 Vol.59 No.7 July 2018. 601.

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