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相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

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Academic year: 2021

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(1)

平成30年9月22日

相続税・贈与税の基礎と

近年の改正点

(2)
(3)

相続税の課税割合(%)

4.1 4.2 4.1 4.2 4.3 4.4 8.0 8.1 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 出典:国税庁HP 平成29年12月 平成28年分の相続税の申告状況について

(4)

27年1月1日からの主な改正点・・・基礎控除額

改正前: 5,000万円+1,000万円×法定相続人の数 改正後: 3,000万円+ 600万円×法定相続人の数 法定相続人が配偶者と子二人の場合、 改正前:5,000万円+1,000万円×3人=8,000万円 改正後:3,000万円+ 600万円×3人=4,800万円

(5)

法定相続人と優先順位

配偶者あり

配偶者なし

第一

順位

配偶者

1/2

1/2

子がすべて相続

第二

順位

配偶者

2/3

父母(祖父母)

1/3

父母(祖父母)が

すべて相続

第三

順位

配偶者

3/4

兄弟姉妹

1/4

兄弟姉妹が

すべて相続

(6)

基礎控除金額(計算例) 被相続人 (亡くなった人) 配偶者 1/2 子(A)1/4 子(B)1/4 ( ) 子(A)1/2 子(B) 1/2 基礎控除額 =3,000万円+600万円×3 =4,800万円 基礎控除額 =3,000万円+600万円×2 =4,200万円 被相続人 (亡くなった人)

(7)

相続税の計算

第一段階 : 正味の遺産額から基礎控除額を引く。 ① 本来の相続財産(非課税財産を除く)

+

② みなし相続財産(保険金等)

+

③ 3年以内の贈与財産 - ④ 債務・葬式費用 マイナス

基礎控除

正味の 遺産額

(8)

(計算例)

正味の遺産額

12,000万円、

法定相続人が配偶者(

A)、 子(B、C、D)の場合:

課税遺産額=

12,000万円-(3,000万円+600万円×4)

(9)

第二段階 : 各相続人の法定相続 分に税率を適用し、その 額の合計額を計算する。 取得金額 税率 控除額 1,000万円以下 10% ー 1,000万円超 3,000万円以下 15% 50万円 3,000万円超 5,000万円以下 20% 200万円 5,000万円超 1億円以下 30% 700万円 1億円超 2億円以下 40% 1,700万円 2億円超 3億円以下 45% 2,700万円 3億円超 6億円以下 50% 4,200万円 6億円超 55% 7,200万円

(10)

(計算例)

法定相続分は、配偶者

3,300万円(1/2)、子は各

1,100万円(1/6)ずつ。税率を適用すると、

配偶者:

3,300万円×20%-200万円=460万円

子 :

1,100万円×15%-50万円=115万円

合計は、

460万円+115万円×3=805万円

(11)

【第三段階】 合計額を相続割合で案分(比例配分)する。 (計算例) 実際の遺産分割が、Aは6,000万円(50%)、Bは2,400万円(20%)、 C と D は各1,800万円(15%)の場合、納付する税額は、 配偶者 : 805万円×50%=4,025,000円 B : 805万円×20%=1,610,000円 C と D : 805万円×15%=1,207,500円

(12)

財産の評価(主なもの)

土地・・・路線価方式(倍率方式)

建物・・・固定資産税評価額で評価

(13)

土地の評価・・・路線価方式

(14)

上場株式の評価

原則として、次の三つの価額のうち最も低い価額により評

価する。

1 課税時期の月の毎日の最終価格の平均額

2 課税時期の月の前月の毎日の最終価格の平均額

3 課税時期の月の前々月の毎日の最終価格の平均額

(15)

申告の際のポイント(主な軽減制度)

 配偶者の税額の軽減

 保険金の非課税限度額

 小規模宅地の特例

(16)

配偶者の税額の軽減

申告時にこの制度を選択すれば、被相続人の配偶者が遺産 分割や遺贈により実際に取得した正味の遺産額が、次の金額の どちらか多い金額までは配偶者に相続税はかからない。 (1) 1億6千万円 (2) 配偶者の法定相続分相当額 (但し、二次相続が大変にならないように注意!)

(17)

保険金の非課税限度額

相続により相続人が得た生命保険金などの金

額(被相続人が保険料を負担していた部分)は、

500万円×法定相続人の数

まで非課税になる。

(18)

小規模宅地の特例

宅地等の種類

限度面積 減額割合 居住用 特定居住用宅地等 330㎡ 80% 事業用 特定事業用宅地等 400㎡ 80% 特定同族会社事業用宅地等 貸付事業用宅地等 200㎡ 50% (注1)限度面積までの部分に限り、特例を受けることができる。 (注2)貸付事業とは、不動産貸付業、駐車場業など。

(19)

小規模宅地の特例(主な条件)

特定居住用宅地等の要件 (1) 被相続人の配偶者 (2) 同居していた親族 (3) 相続開始前3年以内に自己または配偶者の所有する家屋、三 親等内の親族が所有する家屋、または特別の関係にある法人 の所有する家屋のいずれにも居住したことがない者 (下線部分は平成30年4月1日以後の相続・遺贈から。)

(20)

小規模宅地の特例(主な条件)

貸付事業用宅地の要件

相続開始前

3 年以内に新たに貸付事業の用に供さ

れたものが除かれた。

(21)

地積の大きな宅地の評価(三大都市圏は500㎡以上、それ以外は1,000㎡以上) (三大都市圏の場合) 500㎡以上の宅地の場合、路線価の計算の中で、規模格差補正率 を掛けることができる。(平成30年1月の課税期間から) 規模格差補正率 対象の宅地の地積(A) (A) × (B) + (C) × 0.8 B C 500㎡以上1,000㎡未満 0.95 25 1,000㎡以上3,000㎡未満 0.90 75 3,000㎡以上5,000㎡未満 0.85 225 5,000㎡以上 0.80 470 =

(22)

(計算例) 1,000㎡の宅地の場合、 (1,000×0.9)+75 1,000㎡ × × 0.8 = 0.78 1,000㎡ B C 500㎡以上1,000㎡未満 0.95 25 1,000㎡以上3,000㎡未満 0.90 75 3,000㎡以上5,000㎡未満 0.85 225 5,000㎡以上 0.80 470

(23)

相続税の申告期限

 相続税の申告期限は、相続の開始を知った日の翌日から10か月 以内。遺産分割がされていない場合は、法定相続分で財産を取得 したものとして課税価格を計算することとされている(相法55条)。  配偶者控除や小規模宅地の特例などは、相続税の申告書を提出 することが必要。これらの特例により相続税額がゼロになる場合 でも、相続税の申告書を提出しなければならない。

(24)
(25)

贈与税の概要(暦年課税) 一年間の贈与財産 の合計額 基礎控除額 110万円 税率 控除額

贈与税額

基礎控除後 の課税価格 200万円 以下 300万 円以下 400万 円以下 600万 円以下 1,000万 円以下 1,500万 円以下 3,000万 円以下 3,000万 円超 税率 10% 15% 20% 30% 40% 45% 50% 55% 控除額 - 10万円 25万円 65万円 125万円 175万円 250万円 400万円 (例) 贈与財産の合計額が510万円のとき (510万円-110万円)×20%-25万円=55万円 (一般税率)

(26)

贈与税についての注意点

子供名義で預金口座を作り、子供の知らないところで、毎年 110万円ずつ自分(親)の口座から子の口座へ資金を移してい ました。毎年贈与をしていたことになりますか。 子供が贈与があったことを知らない場合には、贈与があったこ とにはなりません。通帳や印鑑を親が管理している場合も、贈与 をしていないと認定される可能性があります。

(27)

配偶者控除

20年以上結婚していた夫婦の間で居住用不動産又は居

住用不動産の購入資金の贈与があったときには、贈与税

の申告等をすれば、基礎控除

110万円のほかに最高2,000

万円の配偶者控除を受けることができる。

この配偶者控除は、同じ配偶者間において一生に一度

しか受けられない。

(28)

住宅取得の際の贈与税の特例

平成

33年12月までの間に父母や祖父母などから住宅

取得等のための金銭の贈与を受けた場合、一定の要

件を満せば、表の非課税限度額までの金額につき、贈

与税が非課税になる。

省エネ等住宅 それ以外の住宅 平成28年1月~平成32年3月 1,200万円 700万円 平成32年4月~平成33年3月 1,000万円 500万円 平成33年4月~平成33年12月 800万円 300万円

(29)

教育資金の一括贈与についての贈与税の非課税

平成31年3月末までに、30歳未満の子や孫が、教育資金に充 てるため、金融機関等との教育資金管理契約に基づき、祖父母 や父母から贈与を受けて銀行等に預入をした場合などには、子 や孫ごとに1,500万円までが非課税となる。 贈与を受けた子や孫が30歳に達した場合などには、教育資金 管理契約は終了し、残額がある場合には、契約の終了の日の属 する年の贈与税の課税価格に算入される。

(30)

結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の非課税

平成

31年3月末までの間に、20歳以上50歳未満の

子などが、結婚・子育て資金に充てるため、金融機関

等との結婚・子育て資金管理契約に基づき、父母や祖

父母から金銭等の贈与を受けて銀行等に預け入れを

した場合などには、子などごとに金銭等の価額のうち

1,000万円までが非課税となる。

(31)

贈与税の概要(相続時精算課税制度)

父母や祖父母(60歳以上)が、子や孫(20歳以上)に贈与をする際、相続 時精算課税制度を選べば、 ①贈与は2,500万円まで非課税になり、2,500万円を超えた部分は20% の税率で課税。 ②贈与者が亡くなったときに、贈与した財産を加えて相続税を計算。贈与時 に納税した税額は相続税から控除される。 一度この相続時精算課税を選択すると、その後、同じ贈与者からの贈与に ついて「暦年課税」へ変更することができない点に注意。

(32)

企業承継税制(贈与税の猶予制度(特例措置))

後継者が贈与により取得した株式等に係る贈与税が猶予される。 都道府県知事の「認定」を受け、原則として5年間は代表者として 経営を行う等の要件を満たす必要がある。先代経営者、後継者が 死亡した場合、次の後継者に贈与した場合などでは、猶予された 贈与税が免除される。(注)中小企業庁HP参照。 (http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/2018/shoukei_manual_1.pdf)

(33)

企業承継税制(相続税の猶予制度(特例措置))

後継者が相続又は遺贈により取得した株式等に係る相続税が猶予さ れる。 都道府県知事の「認定」を受け、原則として5年間は代表者として経営 を行う等の要件を満たす必要がある。後継者が死亡した場合、次の後 継者に贈与した場合などでは、猶予された相続税が免除される。 (注)中小企業庁HP参照。 (http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/2018/shoukei_manual_1.pdf)

(34)

企業承継税制

30年改正(特例措置)のポイント

 対象株式数の上限を撤廃(2/3→ 100%)、猶予割合を80%から 100%に拡大することで、事業承継時の贈与税・相続税の現金 負担をゼロにする。  改正前は、一人の先代経営者から一人の後継者へ贈与・相続 される場合のみが対象だった。改正で、親族外を含む複数の株 主から、代表者である後継者(最大3人)への承継も対象に。

(35)

居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例(平成28年度税制改正) 相続税・贈与税ではないですが・・・(所得税の特例) 相続・遺贈により取得した被相続人居住用家屋又は敷地等を、平成31 年12月までの間に売って、一定の要件に当てはまるときは、譲渡所得の 金額から最高3,000万円まで控除できる。 ①相続の開始日から3年を経過する日の属する年の12月末までに売却、 ②売却代金が1億円以下、などが要件。 取得原価は、相続税の評価額ではなく、被相続人の取得原価になる。

(36)

おことわり

今日の説明は、さまざまな制度の紹介が目的でし

たので、適用条件など細部については説明しており

ません。

実際の適用に際しましては、税理士などの専門家

に適用条件等を確認するなど、よくご確認くださるよ

うお願いいたします。

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