子ども文化III(第2回)
産業技術科学科 多田 知正 [email protected]
今日の内容
Wordってやつは
使っているとなにかとイライラする時があ ります なかなか思ったとおりにならない 突然文章がおかしくなる イライラするのには理由がありますイライラする理由その1
Wordが勝手にいろいろなことをする 一体何が起こったかわからない なぜそうなるのかわからない 元に戻す方法がわからない ウキーッオートコレクト
入力した文章を自動的に修正する機能
Wordが「ユーザは本当はこうしたいんだ
オートコレクトの問題
たまに(よく?)Wordの予想が外れる ユーザが「して欲しいこと」と違うことをする Wordが何をしたのかユーザにはわかって いない 「急に文章がおかしくなった」ように見え る演習
Wordを起動し,白紙の文書を選択 半角で,a:(b)+(c)/(e)-(tm) と入力してEnterキーを 押す なんかいろいろまずいことになるのを確認する オートコレクトのオプションを開く 「ファイル」→「オプション」→「文書校正」をクリック 「オートコレクトのオプション」ボタンをクリック 「オートコレクト」タブを選択する すべてのチェックボックス☑を外す(□にする) 「OK」を2回クリックして元の画面に戻る演習
さらに以下を行う 「記」と入力してEnterキーを押す 「拝啓」と入力してEnterキーを押す 半角で「http://abc」と入力してEnterキーを押す 半角で「1st,2st,3st」と入力してEnterキーを押す どうなるかを確認する オートコレクトのオプションを開く 「入力オートフォーマット」タブを選択する すべてのチェックボックス☑を外す(□にする) 元の画面に戻るオートコレクトの解除
このように,オートコレクトを解除するこ とで,謎の動作はかなり減少します ただし,中には便利なものもあります イライラするのは勝手に変えられるからで,わ かっていればありがたい場合も 当面いらないと思うもの,よくわからない ものについてはとりあえず無効にしておく のが無難イライラする理由その2
そもそもWordの使い方が間違っている
使い方が間違っていればイライラするのは当た
衝撃の事実
実はWordを使っているほとんどの人が
Wordの使い方を間違っています
Wordでの「ありがちな」文書作成
人間が見た目を整えながら文章を書き進め ていく この部分は文字を大きくしてゴシック体 場所は真ん中あたりでいいかな ここに下線を引いて ここで改行っと「ありがちな」文書作成
紙に直接手で書いていたころのやり方と同 じ 直観的でわかりやすい Wordは文章の内容について一切関知しな い 人間に言われたとおりに見た目を変えていくだ け正しい方法とは?
この方法は,Wordの使い方としては
です
Wordでの「正しい」文書作成
人間は文章を書きながら,Wordにそれぞ れの文の意味を教えてやる ここは「大きな見出し」だよ ここは「他よりも強調」して ここは「箇条書き」でねWordでの見た目の調整
見た目の調整はWordが自動で行う 見出しはこの場所でこれくらいの大きさにしよ う 強調の部分は太字にして下線を引いておこう この段落はこことここで改行しよう 人間は一切手出しせず,Wordに任せるWordの文書の見た目
「見た目の調整はWordに任せる」という ことは Wordでは文書の見た目を自分好みに変え てはいけない? 全部Wordのいいなりってこと? そんなのは嫌だWordにおける見た目の調整
Wordでの見た目の調整はもちろんあり ただし,文章を直接いじる代わりに,パソ コンに見た目の調整方法を指示する 「この文字はゴシック体」ではなく「見出しは ゴシック体」と指定する 「この段落は1cm左にずらす」ではなく「引用 文は1cm左にずらす」と指定するこの方法のうれしいところ
見た目の指示は一度でOK 「見出しはページの真ん中でゴシック体(下線 付き)」と指示する あとはWordが全ての見出しを同じ見た目にしてく れる 気が変わっても大丈夫 「やっぱり見出しは明朝体にして」と指示する だけで良い あとはWordが全ての見出しを一瞬で変更してくれ「ありがちな方法」がダメな決定的理由
見た目にこだわるあまり文章自体をいじっ てしまうことがあります 空白記号で文の位置を整える 40文字ごとに改行を入れる など これにより文章が壊れてしまいます演習
WWWページから「サンプルファイル(neko.docx)」をダウンロードする リンクを右クリックして「名前を付けて保存」を選択 ダウンロードしたファイルを開く 同じ文章が3つ(その1,その2,その3)並んでいます 3つの文章の最初に「はてさて、」という言葉を入れる その1,その2,その3を比較する それぞれの違いがなぜ生じたかを考える 文章全体の文字の大きさを「14ポイント」に変更する 結果を確認する メモ帳を起動する Wordの文章全体をコピーしてメモ帳に貼り付ける メニューの「書式」→「右端で折り返す」を選択 その1,その2,その3それぞれの違いを見る Wordに戻り,その2とその3を修正する「壊れた文章」の害
「文章が壊れる」というのがどういうことかわかり ましたか? 壊れた文章を直すには非常に手間がかかります その文章を利用する人の時間を無駄に奪う 意味のない作業を強いられることでストレスもたまるWordでの文書作成
人間は文章を書きつつ,それぞれの文の意
味をWordに教える
見た目の調整方法をWordに指示する
Wordを使うときの心構え
それは「見た目にあまりこだわらない」こと 例えば 図はこのあたりに2つ並べたい この3行の右端はきっちり揃えたい この段落はこのページに収めたい Wordは自動で見た目を整えるが,細かく調整 するのは苦手 不可能ではないがそれなりのスキルが必要 誘惑に負けて,自分で見た目を調整すると「使えスタイル
Wordを「正しく」使う上で最も重要なも の スタイルを知らない人は全員初心者 スタイルを教えない指導者は全員モグリ と言っても過言ではないスタイルを学ぶ前に
スタイルの元になる概念
段落 書式
段落とは
辞書によると 「長い文章を内容などからいくつかに分けた区 切り。形式的に、1字下げて書きはじめる一区 切りをいうこともある。段。パラグラフ。」 Wordでは段落という言葉はより広い意味 で使われます Wordの段落とは「ひとかたまりの文」すべてあれも段落,これも段落
京都教育大学 1.沿革 1876年創立の京都府師範学校と1944年設立の京 都青年師範学校を包括し、1949年に新制京都学 芸大学を設置。1966年に京都教育大学に改称、 学芸学部も教育学部に改称した。2004年に国立 大学法人となる。 2.教育組織 教育組織は以下のとおりである。 • 教育学部 段落 段落 段落 段落 段落 段落WordにおけるEnterキーの意味
Wordを使っているときに(漢字変換中以 外に)Enterキーを押すことは良くありま す 以降では単に「Enter」と表記 Enterは普通は「改行」を意味します しかし,WordではEnterは「改行」ではあ りませんEnterキーと段落
Wordでは,Enterを押すと段落が変わりま す 現在の段落が終わり,次の段落が始まる 段落の途中で改行するためにEnterを押し てはいけません 「文章のどこで改行するか」は人間が考えるの ではなくWordが考えるWordにおける本当の改行
Wordでは,本当の意味の改行(段落が変わら ない改行)を入力する方法もあります ShiftキーとEnterキーを同時に押す 以降では「Shift+Enter」と表記 Enterを押した場合とは違う記号で表示されま す ただし普段はShift+Enterは使いません演習
Wordで新しい文書を作成 「ファイル」→「新規」→「白紙の文書」 「こんにちは」と入力しEnterを押す 「私の名前は」と入力しShift+Enterを押す 「中野です」と入力しEnterを押す 「たくさん待たせて」と入力しShift+Enterを 押す 「ごめんなさい」と入力 行によって行末の記号が違うことを確認する書式とは
Wordでは,文章の「見た目」を指定する
書式には2種類ある
段落の書式
段落に対して指定する書式
文字列の書式
段落の書式の例
私(わたくし)はその人を常に先生と呼んでいた。だか らここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。こ れは世間を憚(はば)かる遠慮というよりも、その方が私 にとって自然だからである。 左の字下げ(インデント)量 先頭の行の字下げの量 行間の大きさ 右の字下げ量演習
さっきの「私の名前は」のあたりで右クリックする メニューが出てくる メニューから「段落」を選択する 段落の書式が表示される どういうものがあるか確認する 「インデント」の「左」を「5字」に設定する 「行間」を「2行」に設定する 「OK」を押して閉じる どの行がどう変わったかを確認する なぜそうなるのかを考える サンプルファイル(neko.docx)に戻って,その2とその3の右文字列の書式の例
私(わたくし)はその人を常に先生と呼んでいた。 だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けな い。これは世間を憚(はば)かる遠慮というよりも、その方 が私にとって自然だからである。 大きさ 下線など 色演習
もう一度「私の名前は」のあたりを右クリックする メニューから「フォント」を選択する 文字列の書式が表示される どういうものがあるか確認する 「サイズ」を「48」に設定する 「OK」を押して閉じる どう変化したか(しないか)を確認する そのまま「あ」と入力してすぐ削除する 表示された「あ」の大きさを確認する 「私の名前は」の「名前」だけをマウスで選択する 選択された部分がグレーになる 選択された「名前」のあたりを右クリックする メニューから「フォント」を選択し「サイズ」を「24」に設定するなぜ書式を変えるのか?
私たちはなぜ文の書式を変えるのでしょう
か?
例えば
書式と文の意味
我々が書式を変えるのはそこが特別な意味 を持っていることを表すため 表題は真ん中に配置して文字を大きくする 見出しはフォントを変えて少し大きい文字に 引用文はイタリックで少し小さい文字で書く 書式は文の意味と結びついているスタイルとは
Wordでは「特定の意味を持つ文に割り当 てる書式をひとまとめにしたもの」をスタ イルと呼びます • ページの左に寄せて配置する • フォントはMSゴシックで18ポイント • 行間は1.5行分あける • 段落の先頭は1文字分あけるすべての文章にスタイルあり
Wordの全ての文章にはなんらかのスタイ ルが割り当てられています 何もしなければ「標準」スタイルが割り当てら れている スタイルを変えると,文章の見た目が変わ ります そのスタイルで指定された見た目に変わる演習
さっきの「こんにちは」のあたりをクリック 「ホーム」タブの「スタイル」の中を見る 「標準」が選択されていることを確認する 「スタイル」の中の「表題」「副題」「見出 し1」を順番にクリックするスタイルの名前
スタイルにはそのスタイルを割り当てる文 の意味を表す名前が付けられています 「本文」スタイル 「引用文」スタイル 「表題」スタイル 「見出し」スタイル 「強調」スタイルスタイルの割当て
それぞれの文章にスタイルを割り当てるこ とで,Wordにその文章の意味を教えるこ とができます ここは表題→「表題」スタイル ここは見出し→「見出し」スタイル ここは本文→「本文」スタイル ここは強調→「強調」スタイル1950年代、OSという概念が登場し始めた。初期のコンピュータはOSを 持たなかった。しかし、システム管理用ソフトウェアツールやハードウェ アの使用を簡素化するツールはすぐに出現し、徐々にその利用範囲を 拡大していった。最初のOSは、IBM 701用にゼネラルモーターズが開 発したもの、IBM 704用にゼネラルモーターズとノースアメリカン航空が 共同開発したもの等、多くの候補があるが、どういった機能が搭載され た時点でOSと呼ぶかによる。この時代のものをOSとは呼ばない場合も OSの歴史 1950年代
スタイル割り当ての例
「見出し1」スタイル 「見出し2」スタイル 「強調」スタイル演習
課題ファイル(unix.docx)をWWWページから ダウンロードして開く それぞれの文の意味によって色分けされている 各段落と文字列に以下のようにスタイルを割り当 てる 緑→表題 紫→副題 青→見出し1スタイルセット
Wordにはあらかじめ設定されたスタイル の組み合わせがいくつか用意されています スタイルセットと言います スタイルセットを切り替えると,文章の見 た目をガラッと変えることができます ただし,それぞれの文章に適切にスタイルが割 り当てられていることが前提演習
さっきの課題ファイル(unix.docx)に戻る
「デザイン」タブをクリックする
この中にあるのがスタイルセット
テーマ
文章で使われるフォント(文字の種類)と 配色の組み合わせがいくつ用意されていま す テーマと言います テーマを切り替えると,文章の雰囲気を変 えることができます演習
さっきの課題ファイル(unix.docx)に戻る
「デザイン」タブをクリックする
ここをクリックするとテーマの一覧が表示される