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本日の内容 の規格概要 測定の勘所 デバッグテクニックとトラブル事例 測定ソリューション Page 2

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PCI Express Gen1/2

規格概要と測定、デバッグ勘所

キーサイト・テクノロジー合同会社 アプリケーション エンジニアリング部門 2015年12月 9日

(2)

本日の内容

 PCI Expressの規格概要

 測定の勘所

 デバッグテクニックとトラブル事例

 測定ソリューション

(3)

Page

このセミナーでお伝えしたいこと

 規格書を読み、仕様を理解する

 シグナル・インテグリティ設計が必須

 デバッグに備え、設計段階から準備

 適切な測定ツールを準備し使い分ける

 困ったときに頼れるパートナーを持つ

PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 3

Gbps級の高速信号は世界が違います

一部Gen3に関する内容も含まれます、ご了承ください

(4)

PCI Expressの規格概要

 PCI Expressの全体像と特徴

 メカニカル層

 物理層(電気信号)

 物理層(リンクトレーニングとLTSSM)

 データリンク層とトランザクション層

(5)

Page

PCI Expressの全体像と特徴

• LSI間通信が基本 (Base Spec)

• 各種派生規格 (CEM、U.2、M.2など) • スケーラブル(信号速度、レーン数) PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 5

明確なレイヤ構造とパケット通信

物理層 Data Link層 Transaction層 ソフトウェア層 mechanical層 TLP DLLP

Base Spec Base Spec

派生規格

派生規格

(6)

メカニカル層

• CEM : Card Electro Mechanical

• M.2 : Mini PCI Express/mSATAの後継規格 • U.2 : SFF-8639 • (組み込み:直結や非標準コネクタ) PCI Express

各種のコネクタ仕様が規定

M.2モジュール(SunDisk社) CEM(Intel社) U.2搭載SSD(Intel社)

(7)

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物理層:

PCI Express信号の概要

PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 7 仕様Rev 3.0 2.0 1.1 信号速度 8/5/2.5Gbps 5/2.5Gbps 2.5Gbps エンコード 8G: 128b/130b 5/2.5G: 8b/10b 8b/10b 8b/10b イコライザ 8G: Tx: Pre1, Post1 Rx: CTLE+DFE Tx: Post 1 5G: -3.5/ -6dB Tx: Post 1 -3.5dB

(8)

Tx側でのイコライゼーション

PCI Express

Gen1(2.5Gbps)の例

Receive 1.60 UI 0.40 UI 0.0875V Min All Bits All Bits

0

1

1

0

0

0.4V Min 0.6V Max First Transition Transmit 0.75 UI 1.25 UI 0.266V Min 0.4V Max All Non- Transitions All Bits

0

1

1

0

0

伝送路損失を考慮した De-emphasis設計 UI = 400 ps ±300ppm de-emphasis = - 3.5dB ±0.5dB ※このページの信号の図はPCI Expressレーンの差動信号D+, D-それぞれをシングルエンドで表現し、 重ねて表示したものです。電圧数値もシングルエンド信号として記述しています。

(9)

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物理層:リンクトレーニングと

LTSSM

PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 9

電源投入後すぐに通信できるわけではない

L1 L0 Configuration Polling Detect L2 L1 Recovery L0s Hot Reset External Loop back Disabled Configuration またはRecoverから Recoveryから ResetまたはDLLPの指示 リンク・トレーニング・ステート リンク再トレーニング・ステート 電力管理ステート アクティブ電力管理ステート 上記以外のステート LTSSM

(Link Training and Status State Machine)

レシーバ検出 ビット同期 シンボル同期 レーン極性検出 データ・レート確認 レーン構成を確定

(10)

データリンク層とトランザクション層

PCI Express

隣接デバイス間・エンドツーエンドの通信を保証

TLP DLLP Ordered Set User Data

(11)

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測定の勘所

 測定の目的を明確にする

 準備できているか? (測定が可能か?)

 測定器の使い分け

11

(12)

PCI Express測定の勘所

「コンプライアンス・テストがやりたいんです!」

測定器はあります。測定もできます。でも

• Compliance = 規格準拠

• 規格 = どの規格? Base, CEM, M.2…

• 準拠 = 規格で示された位置で測定できますか?

• 準拠 = その規格に合否の「判定基準」はありますか?

PCI Express

1. 測定の目的を明確にする

(13)

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PCI Express測定の勘所

 高速信号では、「評価位置」と「評価基準」は対で考える  目的によって(適切な)評価位置が違う PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 13

1. 測定の目的を明確にする

目的 規格適合性 デバッグ 実 施 者 PCI-SIG 公式試験 Compliance Workshopで実施 CEM仕様が対象 測定仕様・手順 有り --- 自社 自社試験 公式試験の手法を適用 = CEM仕様が対象 測定点、手法、ツールは 目的次第

(14)

PCI Express測定の勘所

8GT/sはプロービングでのeye測定を 想定していない “closed eye spec”

PCI Express

2. 準備できているか?(測定が可能か?)

Base Spec Base Spec

受信端で波形測定し Base Specに対して判定したい 前提:受信端で測定できる = プロービングできる 測定点が離れる = 波形が変わる (反射、損失、等) 設計時から準備

(15)

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PCI Express測定の勘所

CEMの場合

PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 15

2. 準備できているか?(測定が可能か?)

市販マザーボード

市販アドイン・カード

CBB

CLB

(16)

PCI Express測定の勘所

• CEM用プローブボード(スロットインタポーザ) • Midbusプローブ(設計時にフットプリントを実装) • 半田付けプローブ(ほとんどの状況で使用可能) PCI Express

2. 準備できているか?(測定が可能か?)

プロトコル評価も基本的に同じ

~設計時から準備を~

(17)

Page

PCI Express測定の勘所

オシロスコープによる信号品質の評価は基本。

ですが

• オシロでは受信性能は評価できない → BERT

• 稀に起こる現象(エラー)は捉えきれない → プロアナ

• プロトコルやデータのやり取りを把握するのは不向き →

プロアナ

ツールを適切に使い分ける、組み合わせて使うのが効果的

PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 17

3. 測定器の使い分け

測定器 主な使用目的 オシロスコープ 信号品質 ネットワーク・アナライザ 伝送路評価(インピーダンス、反射) BERT 受信性能(ジッタ耐性、感度) プロトコル・アナライザ リンクアップ動作確認、プロトコル動作確認・ 解析、動作効率把握

(18)

PCI Express測定の勘所

PCI Express

オシロによる

CEMアドインカード信号品質評価

プロトコルデコード機能

を搭載しているので、

流れているパケットの確認が可能

ATX電源 フィクスチャ CBB2 オシロスコープ 同軸ケーブル 解析ツール Sigtest(PCI-SIG会員のみ) Keysight評価ツール (N5393D) DUT (アドインカード)

(19)

Page

PCI Express測定の勘所

PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 19

ネットアナによる

PCBインピーダンス評価例

アイ劣化を引き起こす

伝送路問題を解析

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PCI Express測定の勘所

 8GT/sではRx評価が公式試験の必須項目  測定手法:BERTを使用した「ストレス試験」 PCI Express

BERTによるAdd-In CardのRx評価

RX TX I/O cell

J-BERT M8020A

loopbac k AS IC

DUT(アドイン・カード)

(21)

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PCI Express測定の勘所

• アナライザによるプロトコルのモニタ(これが基本) • エクセサイザによるスティミュラス試験

(デバイスエミュレーション、LTSSM試験など)

• PTC(Protocol Test Card)モードでのPCI-SIG公式試験

PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 21

プロトコル・アナライザ/エクセサイザ

プロトコル エクセサイザ プロトコル・アナライザ

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デバッグテクニックと

トラブル事例

 テクニック1:オシロによるハードウェア・デバッグ

 テクニック2:オシロによるHW/SW

シームレス・デバッグ

 テクニック3:プロアナによるLTSSM解析

 トラブル事例

(23)

Page

デバッグテクニック

• アイ・パターン評価を実施、 しかしフェイルしてしまった… PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 23

オシロによるハードウェア・デバッグ

マスク アンフォールド • フェイル箇所の前後に決まったビット パターンはないかなど、フェイルの 原因を解析 • さらにデコード機能でプロトコルとの 相関性もチェック • マスク・アンフォールド機能を使用し、 アイ・パターンのフェイル箇所の前後を 確認

(24)

デバッグテクニック

• ジッタトレンド解析機能で、アイ・ パターンフェイル箇所の前後における ジッタの時間変動をモニタ。突発的な ジッタが乗っていることが判明! PCI Express

オシロによるハードウェア・デバッグ

電源波形も 同時に観測 ジッタ変動 指定値以上の ジッタで トリガ • 突発的なジッタを確実に捕捉するため ジッタ計測値の違反値でトリガ • 余ったチャネルを使用して、不具合に 同期した信号を探し、リンクする不具 合を紐解いていく • 原因:電源波形の揺れがジッタの 原因となり、それが元でアイ・ パターンのフェイルが生じていた

(25)

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デバッグテクニック

• Gen3ではなくGen2でリンクアップする! • PCIeではリンクアップ時にTS1オーダードセッ トで送信側のディエンファシス設定を最適化し ている PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 25

オシロによる

HW/SWシームレス・デバッグ

• TS1はGen3だと130bitのブロック • これはプロトコルの問題か、それとも ハードウェアの問題か? • どうやって、この問題を切り分けしますか?

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デバッグテクニック

• ここではオシロスコープを使用してアプローチ • シリアルパターントリガでTS1に対してトリガ • プロトコルデコード機能で送信側のDe-emphasisが リクエストどおりに変更されているかチェック PCI Express

オシロによる

HW/SWシームレス・デバッグ

プロトコル デコード • 原因:送信のDe-emphasis設定に遅延が発生してい たことが発覚。リクエストどおりの変更が順次なさ れていなかった。このため、De-emphasisの設定が 不適切で、信号品質として十分なレベルを確保でき ずビットエラーが発生し、Gen3でのリンク確立が できなかった。 • プロトコル・アナライザがある場合は、オシロと 連動させて解析を行うとより効果的

(27)

Page

デバッグテクニック

• PCIeのトラブルで多いのはリンクアップに関連するもの(LTSSM) • アドインカードとPCの組み合わせで動いたり動かなかったり… PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 27

プロアナによる

LTSSM解析

TS1 TS1 TS1 TS2 TS2 TS2 TS1 TS1 TS1 • リンクアップには時間がかかり、大量のオーダードセットやパケットが 送受信される(ミリ秒~秒単位の長さ) • プロトコル・アナライザで測定はできるが、データの解析はどうする?

(28)

デバッグテクニック

• ロングメモリを活かして、リンクアップ時の動作を全てキャプチャ • LTSSM解析機能を用いてLTSSMステート遷移を可視化、細かな動きの 違いをチェックしていく PCI Express

プロアナによる

LTSSM解析

• 原因:BIOSの違いによりチップセットの制御タイミングが微妙に 異なっていて、それがLTSSMステート遷移のタイミングにも影響して 途中でスタックしていた

(29)

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トラブル事例

事例1:FPGAベンダ提供の評価ボードでは問題なかったが、自社で同じ ボードを作成したらうまく動かない => 基板の材質を変更したことが原因 事例2:開発したボードが、あるPCでは問題なく動くが、別のPCだと システムが認識してくれず動作しない => BIOSの違いによるリンクアップ動作の微妙な違いが原因 事例3:アプリケーションで予想したパフォーマンスが出ない、どうも データの読み込みでエラーが発生しているみたいだ => 使っているチップがPCI Expressの規格に違反していた (自分たちは悪くなかった!) 事例4:すでに量産出荷している製品だが、アドインカードのファームウェアの 違いで動作に差がでる。エンドユーザから詳細なレポートとして報告するように 言われているが何から手を付けてよいか分からない… => プロトコルアナライザを使用して各種組み合わせでの動作の違いを検証 PCI Express Gen1/2 規格概要と 測定、デバッグ勘所 29

実際に相談を受けたものの一部です

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測定ソリューション一覧

PCI Express Gen1/2 規格概要と 物理層 伝送路設計 ADS デザインソフトウェア 86100D DCA-J/TDR

E5071C ENA Opt. TDR

物理層 送信信号試験 V-シリーズ オシロスコープ N5393D PCI Express 電気信号品質評価 ソフトウェア 86100CU-400 PLL/ ジッタスペクトラム 評価ソフトウェア 物理層 受信性能試験 M8020A J-BERT 高性能BERT N5990A-101 Rx自動評価ソフトウェア データリンク層 トランザクション層 U4301B プロトコル・アナライザ U4305B プロトコル・エクセサイザ 各種プローブ メモ:オシロの帯域

(31)

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まとめ ~測定の勘所~

 測定の目的を明確にする

 測定が実施できるように、設計時から準備する

 測定器は適材適所で使い分ける

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1. デバッグに備え、設計段階から準備しましょう

2. 適切な測定ツールを用意し、使い分けましょう

3. 困ったときに頼れるパートナーを持ちましょう

参照

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