欝17巻第2号(19占占) 95 環 境 別 溜 池 泥 土 の 研 究
ⅩⅤⅡ 平田池,新の他の泥土の比電導度
玉 置 囁 彦,梅 田
裕 前報(914)において香川県木田郡山田町の平田池,同県大川郡長尾町の新の池に閲しコアによる泥土の滞積状態,そ の泥土の微細土粗の組成,コア泥土の鉄含盈などを調査した結果を報告した.本報でほこれらの溜池の池水および浮 泥の比電導度を現地において測定した結果について報告する Ⅰ 調 査 方 法 電導度の測定ほ19占4年5月20日(平田池),同年7月28日(新の池)に既報(9呵のコアを採取した地点すなわち平 田池について.ほ取水樋管付近より水入口部にむかい北より南へコアNo1−5を得た地点5個所とコアNoい2を得た地 点を東より西へ4個所そしてコアNo.占を得た地点を中心とする南北方向に2個所計9個所の地点において−,新の他 についてほ取水樋管付近より水入口部にむかい北より商へコアNoい1■−るを得た地点占個所とコアNo1を得た地点の 西方で1個所討7個所の地点において現地判定を実施した.したがって観測地点No.は既報(910)のコアNo.に−・致 している 温度の測定ほ騰記するもののはか水温ほ水面下約1mの地点と浮泥の垣上の地点および浮泥中において行った1.観 測機器紅閲し温度の測定ほノ携帯型電気水温計(東邦電探ET−5型),比電導度の測定ほ携帯用電導度討(東亜電波工 業CM−5M型)を用いて行った Ⅱ 調 査 結 果 水温と泥逼の測定結果を第1表に,他水と浮泥の比電導度を第2表に,そして他水aと浮泥の比電導度の差(〝び羞 と略記する,以下同じ)と既報の浮泥層厚(910)お よび全窒素註,腐植鼠(1314)との比較を第5表に しめす,.算1,2表において他水に閲し旭水aは 水深1m以深の地点においては水面下約1mの地 点,水沫1m以浅の地点(新の油観測地点No‖4− る)においては水面下約20cmの地点をしめし, 池水bほ浮泥盛上の地点をあらわしている Ⅲ 考 察 土塊の竃導皮ほ現地における土壌水分遠を簡易 に知る上に,また土壌と水との複雑な関係を解明 する上に重要な役割をもつものと考えられてい るけ しかし土壌の電導度は水分含鼠のはか溶液の 種類,温度,圧力なとにより影響をうけるし,土 壌粒子と測定機器の電極との接触が不十分な場合 には正確な値を得児いい このことほ土塊水分がよ り少ない場合において著しく現われるので従来こ の点について考慮がはらわれてきたい Haines(1) ほ土壌と電極との間に水銀を介在させることによ ってより正確に竃一導皮を測定し得たことを報告し 第1表 水 温 と 泥 湿香川大学農学部学術報告 ている一.土壌中の水分盈が電極にたいし電導度を 測定する上に著しく妨げとならない含盈の場合に は土壌溶液中の塩類濃度の測定が可能であるので これにより耕土の肥よぐ性を判定することが行わ れている.roffe(き)によれば肥よく地では砂壌土の 場合20×10−6より50×10−5mhos,壊質砂土や砂 質土でほ15×10−5より50×10 ̄6mbos の比電導 皮をしめし,施肥された有機贋土壌でその値が15ロ XlO叫5mhos以上である場合は土壌中に特殊な塩 類の存在が考えられるという.また非塩類土で生 産性の高い土壌は∵・般にこれが低い土壌より,よ り高い電導度をもつとは限らないので,電導度の 値だけで土壌の肥よぐ性ほ診断できないが少くと も診断の−・助となり得るといわれている小 Nositz (5〉はけん引奪により土壌に電流段通じ種子の発芽 や根の生長を刺げきする場合におこる電気抵抗を 土壌型を異にする場合について研究し,蟹作業が 土壌の竜気伝導牲紅いかなる影響をもつか,ある いほいかなる土壌処理法が土壌の電気抵抗を減少 させる上に適合しているかなどの問題な解明する ため紅一連の実験を行っている.その結果土壌型 を異紅する,すなわら気候的と地質的に異なる土 壊50点についてその電気抵抗(単位ohm)を測定し たところ黒土系土壌8点ほ450−190D,かっ色土系 土壌9点ほ1500−2750,灰白土系土壌7点は5750− 川800そして砂土占点は2400−12080以下の億を得 た、.すなわち電気抵抗ほ半湿じゆん黒色土でほ 10000hmsあるいほそれ以下の値をしめし,半混 じゆん気候下のかっ色土は2DO【5000bms,灰白土 的土壌では400ロー70000bms あるいはそれ以上の 倍であることを認めた.すなわちこれらの土壌軋 みられるような電気抵抗の著しい差異により,土 壌へ黎による通電を行う場合種子や根に与える削 げきに差異のあることを推定している.また土壌 の電気伝導性紅たいする製作業の影坪に関する基 礎的試験として砂土,壌質土,砂質壌土,軽質壌土, 埴貿壌土そして壊貿埴土のる種の土壌をえらび, これに微細腐植を添加した区と無添加の区を設 け,これらの供試土について電気伝導性にたいす る土壌水分の影響,電気抵抗にたいする土壌の温 度,土壌保存そして施肥の影響などを調査した 欝 2表 比 電 導 度 努5表 浮泥の層厚、仝窒素昆、腐植愚および比電導度差 〔許〕〝び差は池水aと浮泥の比竃導皮の差をしめす。 その結果土壌の含水監が最大容水盛の占0%以下の 場合その電気抵抗は著しく増大すること,土壌温度150Cより500Cまで9段階に区分しでその電気抵抗を測定した結 果いずれの土壌も温度の上昇とともに電気抵抗は漸減すること,土壌の最大容水鼠の40−80%に相当する水を添加し これを濃拝した区と無桟梓の区についてその電気抵抗ほ前者の区が後者の区より一般に増大し,この傾向は土壌の含
第17巻第2号(19るの 95 水盛がそ・の最大容水屋の50%以下においてより著しく,またこの傾向ほ腐植を加用する場合殊に明かである一.また土 壌の電気抵抗にたいする施肥の影響は墟化加盟液と第1りん酸加里液を用いその0−0.7mlを7段階紅分けて供試土 へ添加した場合,その一竃気抵抗ほ塩類溶液の添加鼠を増加するに.したがい減少し,この傾向ほ腐植添加の有無にかか わらず認められたと報告している. 塩類土の場合には電導度を測定することにより土壌の合塩盈を判定することは屡々行われているが,これに閲し大 杉,森田(7)は満州の土壌5D点紅ついてその電気伝導度を測定し,これより塩化加里%として合塩鼠を求めているが, これ紅ついてノ森群7)が例示している得られた数値は最高4.占55×10−8mbosより最低0.4855×10−8mbosの範囲にわた っている.また米田(15)ほ干拓地土壌に.閲し福田干拓地の15試料の電気伝導度を測定し,硫酸含愚の多い試料の干拓 地では墟類が作物紅及ぼす影響は土壌中の金団形物または塩素合嵐のみで判定することは不合理でむしろ電気伝導度 によることがより合理的なことを指摘している. 西条(8)ほ木崎湖,中綱湖,青木湖の湖水をEkman転倒採水器により採水し,その電気伝導度を測定した結果これ らいずれの湖に・おいても表層より数mの地点,すなわちプランクトンの同化作用が最もさかんであると思われるあた りで電気伝導度の逆転屑が存在すること,深層ではいずれの湖においても溶存物質が増大しているため水沫の低下に もかかわらず電気伝導度ほ増大することを認めている.またMo工timeI(2)が湖の水と泥土問の溶解物質の交換につい て研究したところによれば冬季池水の停滞する時期における竃気伝導度の層的分布は泥土の滞積層4−12cmの範囲に おいて泥層との問に数式であらわし得る関係が成りたつという.またOhle(6)は湖水の電気伝導度を測定して湖水中 の膠質物合盈を間接的に求めることを提唱している.彼は北ドイツにおける9湖について膠質物を含む湖水のみかけ の電気伝濁度を測定し,これに含偏しているイオン鼠を走鼻して得た値より計算した電気伝導度との差異を比較し た・・その結果潮の表層水中により多くの膠贋物を含むDrewitzez See以下5湖においてそのみかけの電気伝導度は 2l552×10,4mhos/Cmより8.560×10−4mhos/Cmの矧阻であるこ.とにたいし,膠貿物含鼠のより少ないSchwa工ZSee 以下4湖の場合ほ0け500×10∼4mbos/Cmより0.85占×10−4mhos/Cmの範囲庭あって著しく低い値を得た.そしてこの ことより膠質物を含む湖水の電気伝導度すなわちみかけの電気伝導度を測定することにより,これ紅含まれる膠男物 の多少を判定している 溜池泥土の場合にほ土壌と水との関係が一般の陸地土壌に比較して池水が存在することにより著しく多鼠の水をも つという相達があること,そして土壌と水との平衡関係は過じようの水分を含む土壌あるいは湖その他の陸水底滞積 物に,より近い類似性をもつであろうことが推定される..したがって土壌のもつ諸性質に関しては−般の陸地土壌の 場合とほ趣を異にしていることが考え.られる.すなわち泥土の電気伝導度の測定に閲し,また土壌と電極の接触にお いて−般の陸地土壌はど含水鼠による影響は著しくないであろう“このことはその泥土が有機物あるいぼその分解物 である水成腐植を主体とする浮泥においてほ有機物含量がは.るかに少ない沈降泥,池底泥における場合よりもより明 らかであろうことほ,この浮泥の大部分が地底において既報(910〉のコアの観察よりけん濁状態に近い状態で滞積して いることからもこれむ思推することができる..また浮泥の有機物が溜池内において水底風化作用なうけて生成する水 溶性物質ほ泥土のすきまに存在する水紅溶解し,これが池水中へ回帰することにより池水の電気伝導度に影響をおよ ぼすであろう”したがって一拍水と浮泥の電気伝導度を比較することにより溜池内における浮泥の肇自勺な滞積を恩推す ることもまた可能であろう〃本報において−ほこれに閲し池水と浮泥の比電導度を測定するとともに池水と浮泥との.比 電導度の差を求め,これを〟び差としてしめした 第1袋より平田池に闘し水深は観測地点No.1−5は前述したようにこの溜池を取水樋管付近より南方へ水入口に むかう南北方向に位置しているためその水深は2.20m(地点Noい1)より1,.40m(地点No.5)と地底ほ次第に深部よ り浅部へ漸移しているい また地点No‖4ほ地点No‖2の東側に位置し,その水深は1.80mで地点No小2のそれが1.70m であることに比較して大差を認め難い1.地点No−.5−7ほ地点No.4と地点No.2の2点を結ぶ線を西方へ延長した 線上にはぼ位置し,地点No‖5より地点No。.7にむかうにしたがい順に西側へ移行する.その水深は1‖95mと2い00m をしめし,これら5地点間にほ殆んど差はなく,また地点2,4に比較して−わずか隼より深いい 地点No.8は地点 No..占の南すなわち水入口により近く位置し,その水深は1..占Omと水入口付近の地点5についで浅い億をしめしてい る..地点No・9は地点No一占の北,すなわち取水樋管へより近く位置し,その水深は地点No..1同様2“20mで,この 溜池の9調査地点中地点No.1とともに最大値であるい すなわちこの平田池は北部より西部にわたる部分は東部より 南部にわたる部分より,その水深はより深くなっている1.これはこの溜池が洪積地帯に位置し,しかも池畔東南部に
9る 香川大学農学部学術報告 ほ′ト高い地帯があり,そのゆるやかな斜面を利用して構築されている野池であることによるものであろう. 水温に閲し池水aほ最高2るル00C(地点No‖5),最低25..00C(地点No.りの範囲庭あるが大部分の地点ほ24=00C をしめしている‖ 泥溢紅関しては最高215.50C(地点No・5),最低21.DOC(地点No,′1)の範囲庭.あり,大部分の地 点ほ22・}0−25OOCの値をしめしている..池水aの水轟と泥温との差は最高250C(地点No.5,4),最低1日OOC(地 点Noい5−8)の範囲にあり,いずれの地点においても浮泥の湿度ほ池水aのそ・れより,より低い.殊に地点No.1, 5,4,9に・おいてより大きい温度差をもつことは水深がより深いことにより浮泥の温度の上昇がより緩慢であるこ とによるものであろう. 新の池紅閲し水深ほ観測地点No..1−5ほ前述したように,この潜池を取水樋管付近より南方へ水入口にむかう南 北方向に位置しているため,その水深碓1.75m(地点No.1)より045m(地点No.5)と地底ほこの滑他の北よ り南へ比較的著しく浅くなっている‖ 地点Noい占ほ水入口の南に細長く湾入している最浅部に愈屈し,その水深は 055mで最低値である.地点No..7のみほ地点NoL.1の西部に位屈し,その水深は1フOmで地点No,7のそれと殆ん ど同じ値をしめしている”このようにこの溜池の水深は水入口部付近において著しく浅いことはこの溜地が洪積台地 より平地へ移行する斜面を鮨切って構築されている小面積のふもと池であることによるものであろう. 水温に閲し池水aほ最高29..40C(地点Noい4),最低2る“50C(地点No5)の笹閻にあり,地点No…4,5を除く 他の地点ほ270C台あるいはそ∵れに近い借をしめしている..池水bに関してほ最高27.90C(地点No.4,5),最低 24.2OC(地点No.1,2)の範悶にあり,池水aに比較して.0”5M5”4OC低い… 泥湿に関してほ最高275OC(地点No.. 4),最低25..・5◇C(地点No2)の範囲にあり,水深のより浅い地点No4−5の泥溢ほその他の地点のそ・れに比較し て著しく高い.. 油水aの水温と泥滝との差は最高4.20C(地点Noい1),最低0.るOC(地点Noる)の範囲にあり,水深1.るOm以深 の地点において著しい温度差をもつことの理由ほ平田他における地点No.1,5,4,9の場合と同様であろう小池 水bほ池水aに.比較して最高5小4OC(地点No..1),最低0.50C(地点No6)のより低い湿度をしめすことも水深と の関係によることが考えられるり また池水bは泥湿に比較して最高0.80C(地点No.1〔5),最低0.lOC r地点No〟 d)の涼度差をもち,これらの値は池水aと泥温の湿度差に比較して極めて少ない. 第2表より平田他の比電導度に閲し,池水aほ最高208〃び/cm(地点No小5−9),最低178〆び/cm(地点No.5) の範囲にあり,地点No.1−5に.おいてほ取水樋管付近より水入口にむかうにしたがい比電導度闇やや低下してい る..これら5地点を除く他の地点の比電導度ほ地点No.4が僅かに低いほかその他の地点でほ208〆び/Cmの値をしめ している‖ 浮泥の比電導度ほ最高595J‘び/Cm(地点No5),最低212〟ひ/cm(地点No岬5)の臨姫にあり,水深が 増大するとともに比電導度ほより大きい値をしめす傾向をもっている… 新の他の比温導度に僕し,池水aほ最高528/人び/cm(地点No5),最低205〆U/Cm(地点Noい1)の範囲にあり, 地点No5を除く他の地点においてほ200/ムび/cm台の櫨なしめしている..池水bは最高58る〟び/Cm(地点No7), 最低259〆U/Cm(地点Noい2)の矧珂にあり,地点No.2を除く他の地点の比電導変ほ500/‘ぴ/Cm台あるいはこれに 近い値であるい そして池水bの比竜導度ほ池水aのそれに比較して8〆び/Cm(地点No5)ないし105〆び/Cm(地点 No1)より高いけ浮泥の比電導度は最高559〝び/Cm(地点No4),良低515〃ひ′cm(地点No小1)の範囲にあり, 各観測地点において池水aおよびbにおいて認められたような傾向は認め難い. 第5表より浮泥と池水の比電導度差すなわち〆び差にたいする浮泥の層厚,全窒素畏牒よび腐植昂の関係ほ,まず 層厚についてみると平田他においてほこの傾が1口cm以上の地点Noい1,2,9の〃U差ほ夫々58,29,占1で100以下 の数値であるh また〟び差10D以上の借をもつ地点5−・7の屑厚は7け5−9ロc皿であり,これほ〃び差100以下の地点No. 5,8と大差がない新“の他においても層厚10cm以上をもつ地点No,2,5のJ′、び差は夫々112およぴ8ると著しく異 なる数倍をしめし,またノ▲び差200以上の顆讃な差異をしめす地点No,4,るの層厚は夫々5.5cmと7.5cmである”こ のようにこれら両溜他において浮泥の層厚と〆び差との問にほ一定の傾向を認め悪いい このことほ算2表にしめす弛 水aの比電導度個が各観測地点相互間において浮泥のそれ紅比較して著差をしめさぬことをあわせ考えると浮泥の滞 重層の厚さと〝び差との間には密接な関係を認め難いもののようであるつぎに全窒東還と〝ひ差との関係ほ平田池償 おいてほ全窒素星口‖る%以上の地点No5−7の浮泥の〟び差ほ夫々187,102,140といずれも100以上の讃しい値をし めし,全窒素畏の少ない地点No2,8の〆び差は夫々29,8のように著しくない.新の池においては全窒素昂・0,40 %以上をもつ地点No、5,4,る,7の〃び差ほ地点No.5を除きいずれも100以上の著しい値をしめしているい また
第17巻第2弓(19るる) 97 地点No.1,2の〝び差も100以上の著しい値であり,その浮泥の全窒素遍ほいずれも0..40%に近い値をもっている. そして地点No.5の仝窒素鼠は0い51%でこの溜池7地点の浮泥中最低値をしめし,その〃び差は8るで180以下の値であ るい つぎに腐植盈と〃び差との関係は平田他においては腐植屋7%以上の地点No‖5−7の浮泥の〆U差ほいずれも 100以上の著しい億をしめし,腐植量7%以下の地点の〃び差ほ100以下のより低い値である.新の池においてほ腐植 量5%以上をもつ地点No‖2−4,占,7の浮泥の〃び差は地点No∴5を・除きいずれも100以上の著しい値をしめしてい る‖ また地点No.1の〝び差も100以上の億であり,その浮泥の腐植鼻は5%に近い億である.そして地点NoL5の腐 植塁ほ4.15%でこの溜池7地点の浮泥中最低値をしめし,その〝び差ほ8占で100以下の値である..このようにこれら2 溜池の浮泥の全窒素還つ腐植崖と〝び差との間にほ全窒素豊,腐植鼻なより多く含む浮泥ほその〝び差が著しい傾向が 認められる.すなわち池水aと浮泥の比電導度の差は浮泥の窒素と腐植の動勢に閲し水底における有織物の集積,分 解すなわち滞泥作用の進行状態を判定する一指標になり得るものと思惟する..そ1ノてこの傾向は溜池へ流入する水が 外部より,より多くの溶存物質を含んで流入する場合のように外的影饗を著しく受けることが少ない場合に,そして 池庶が比較的浅い溜他において,より明確に認められるであろう.. Ⅳ 摘 要 香川県木田郡山田町にある平田池,同県大川郡長尾l町にある新の池に閲し水沫1m以深部の弛水は水面下約1mの 点(池水a),浮泥直上の地点(池水b)そして浮泥中において19占4年5月20日(平田池),同年7月28日(新の地)水 温,泥湿卜比電導度を測定し,浮泥の屑厚,全窒素鼠,腐植品との関連の有無を調査しつぎの結果を得た.. (1)水温に閲し平田他の池水aほ25.,0−26いOOC,新の他の池水aほ27.0¶29..40C,池水bは24L2−27・p9OCの範囲にあ り,新の池における池水aと地水bの水温の差ほ0ふ5‖40Cであったい (2)泥温に閲し平田他の浮泥は21.0−25…50Cの華囲にあり,他水aに比較して11ト2・50C低く,新の他の浮泥は 255”27。50Cの節園にあり,池水aに比較して0.ふ4”2OC低く,池水bに・比較して0.1−080C低い値をしめした・ (3)池水の比電導度(200C)に閲し平田他の池水aほ178L208/LU/Cmの範囲にあり,新の他の池水aは205−528 〟び/Cm,池水bほ259−58占〟び/Cmの腫匪にあり地水bは池水aに比較して8−105〆び/Cmより高い値であった・ (4)浮泥の比電導度(200C)に閲し平田池でほ212−595pび/cm,新の池では515−559pu/Cmの範囲にあり,池水a に比較して平田他では8−187〆びノ′cmより高く,新の地でほ75−225〟び/Cmより高い..また新の池に應いては池水bよ り浮泥は5【2D7〃び/Cmより高い.. 伯)コアの浮泥層の厚さと地水aと渾沌の比電導度の差すなわち〟び差との間にほノ平田池,新の地ともに密接な関 係を認め難い.、 (6)コアの浮泥の全窒素量と〃び発との問にほ平田他においてほ仝窒素景0い占7−0フ5%の〆び差は102−187〃び/cmで 〟び差10D以上の億をしめし,新の他においては大部分の試料並.びに観測地点に閲し全姿素屈0・40%あるいはこれに近 似する倉鼠の浮泥の〃U差は10e−270の侶をしめした小 すなわち浮泥の窒素含還がより多い場合にほより著しい′ノび差 をしめす傾向が認められる. (7)コアの浮泥の腐植盟と〃び差との問には平田他においてほ腐植還754【8.24%の〃び差ほ102−187で100以上の値 をしめし,新の他においてほ大部分の試料並びに観測地点に閲し腐植買4‖89%以上の浮沌の〟び差は108−270の値をし めした.すなわち浮泥の腐植含還・がより多い場合にほより著しい〃び差をしめす傾向が認められる.. (8〕浮泥および池水の比電導度を測定しそ・の差を求めることは溜池が外部より影響をうけることが少なく,しかも 比較的浅い溜地底をもつ場合浮泥中の有様物の腐植化を推定する一指標となり得る可能性が認められる。. 引 用 文 献
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XVII Specific electric conductivity cf sedimeI】tS gained frcm Hirata・and Shin・reSerVOir
Takahiko TAMAXIand Yutaka UMEDA
Summary The determination of specific electric conductivity of the IeseIvoir sediments and water In Siiuin twoIeSerVOirs were performed on20th of May(Hirata−reSerVOir)and on28th ofJuly(Shin・ reservoir)in1964and the following results were obtained:
(1)Temperatures of.一water a”(aboutlm below f王OZn Water Surface)of Hirata−reSerVOirIange董rom 25OOC to26.00C and those of Shin・・IeSerVOir range fIOm27.00C to294OCTemperat11reS Ofく’water b”
(waterlying on <’organic deposit”)of Shin−IeSeIVOirIange from 242OC to 2790C.
(2)Tempe工at11IeS Of =0Iganic deposit”of HiIata・reSerVOir range fIOm21“DOC to25.5OC.TempeIatureS Of”organic deposit”arelowerlOOCto2。5OC than those of ttwater a’’in thisIeSeIVOir.Temperatures of ”organic deposit”of Shin・reSeIVOir range from 25.5OC to27.、50C… Tempe工atureS Of”organic deposit”are lower O.6OC to42OC than those of uwater a”andlower O.lOC to O8OC than those ofltwater b”in Shin, IeSeIVOlI:
(3)Specific electric conductivities at20OC of t亡water a”in Hirata・IeSeIVOir range from178micIOmhos/ Cm tO 2ロ8 micromhos/Cm。Those of”water a’’in ShinlrreSerVOir range f工Om2D5micr’Omhos/em to528 micromhos/Cm and thoseof”wateIb‘,in thisreservoir range fIOm259micromhos/Cm tO536micromhos/Cm巾 Specific electric conductivities at 200C of −1water b◆’are higher 8tolO5 microznhos/cm than those of
’’water a=in Shin・IeSeIVOirn
(4)Specific e7ectric conductivities at 200C of”organic deposit”in Hirata−IeSerVO汀エange from 212 miczomhos/cm to595 microznhos/Cm and these values are higher 8to187micromhos/Cm than those of .twater a”in this reservoir..Specific e王ectric conductivies of”organic deposit”at20OCin Shin−reSeIVOir range from515micromhos/CmtO559micIOmhos/Cm amd these values are higher75to225micromhos/Cm than those of ttⅣatera”and are higher5to207micromhos/cm thanthoseof<’water b”in this reservoir。
(51TheIe are nOremarkable correlations between the depth of ttorganic deposit’’and the di董fe工enCe Of specific electricconductivity of<torganic deposit,’or t<water a”in these twoIeSerVOirs
(6)The differences o董specific electric conductivity between t<0Iganic deposit”and t<water a”have a tendency toincrease when皿0Ⅰe amOuntS Of nitIOgen and humus are containedin ttorganic deposit’’in
these two reservoirs
(7)It may be possible that the determination of the difference of specificelectric conductivity between ttofganicdeposit”and t.watera”wi11be used as anindex to understand”organic deposit”forming process in such reservoirs which mor・e Water SOluble matters or colloidalsubstancesare notcontainedininflowlng
water and have shallow reservoiIbasin