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環境別溜池泥土の研究 VI 坂瀬池コアの観察-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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香川大学農学部学術報告 第13巻第1号 正誤表

URL

http://www.lib.kagawa-u.ac.jp/metadb/up/AN00038339/AN00038339_13_1_e.pdf

Notice

Technical Bulletin of Faculty of Agriculture, Kagawa University

Vol.13 No.1 Errata

URL

http://www.lib.kagawa-u.ac.jp/metadb/up/AN00038339/AN00038339_13_1_e.pdf

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第13巻第1号(1961) 61 環境別溜池泥土の研究

Ⅵ 坂瀬池 コ ア の観察

玉置贋彦,梅 田 裕

前報(5)紅つづき香川県木田郡山田町天神にある坂瀬他についてコアによる泥土の滞積状態を調査した結果を報告す る. Ⅰ調査の対象とした溜池の概況 この研究の対象とした溜地ほ第1図に示すように.南部がやや複雑型の南北に良いふもと池で,淡横台地の縁辺を利 用し東側と西側はこの台地上の小山に囲まれ,北側は土堰堤で締切られている.満水前掛相川−8ha,満水深約4・3m, 3個の取水樋管な有し,そ・のうち北財閥にある1個は斜樋管,西北隅にある他の2個は木樋である.池底ほ凍廟より 北西に向いゆるく傾斜し,流入水はこの溜池の南方にある公淵池の余水および大水を主としている.淡水魚の養殖は 小規模に行われているまた溜池内にはカガブタ,かニノ、ス等が首生して■おり,採泥 ほ近年北辺堤防附近で−・部行われている以外池底の泥土の大部分ほ天然の滞蹟状態に ある Ⅱ 池混滞積状況の調査 1960年8月24日既報(1)の方法により欝1区1に示すよう軋滞池内南北方向に8,東西 方向に.4計12個所をえらぴこれらの地点よりコアNoパ1−12の試料を採取して肉眼に よる観察を行′つたい これらのコアを写異1に,また池泥の滞榊犬況を第2図に示す.、 滞2図よりコアNo.1の浮泥ほ黒灰色,屑膵5.3cmを示している.沈降派ほ灰背色, 層塵15‖9cm,地底泥は淡褐色をおぴた灰蕾色,層厚11巾1cmで,これらの2眉はとも に微細土より成って:いる.コアN0.2の浮況ほ黒灰色,層駐42cmな示しているり そ 界1園 調査地点略図 の下線すなわら黒灰色屑との境罰′には前報(5)で述べたところの泥団顆を含んでいる… 沈降泥ほ灰鳶色,層犀20…8cm,池底泥は淡褐色をおぴた灰甫色,屑悍62cmで,これらの2層はとも紅小気泡を多く 含む微細土の滞桜である… コアN0.3の浮泥は黒灰色,屈原11小5cmを示し,またこの層の上線部07−1‖2cm間には 灰白色の泥団粗を含んでいる..沈降泥は灰諸色,層厚16‖5cm,池底泥は淡褐色をおびた灰背色,屑厚68cmで,こ れら2層の滞掛犬態ほコアNo・2のそれと類似しているハ コアNo.4の渾沌ほ淡黒灰色,層厚102cmを示しでいる. 沈降泥ほ灰白色,屑厚183cm,地底泥は淡褐色をおぴた灰眉色,屑屋9.2cmで,これら2屑は小気泡を含む微細 土の滞私である… コアNo.5の浮泥は淡黒色,層厚8Ocmを示し,またその眉の下部は約2cmの厚さにわたり灰白色 の泥団灘が穴存している‖ 沈降泥は灰白色,層厚17再5cmで小気泡が爽在している微細上の滞積である.池底泥は顔 褐色をおびた灰背色,層厚ふ6cmで小気泡を多く含む微細ニヒより成っている‖ コアN0.6の浮泥ほ灰黒色,屈原7.3cm を示し,この屑より下部約2cm問には灰白色の泥団粒が爽在している‖ 沈降泥は灰白色,屈原12..3cm,針状で微細 な分解途上の乱褐色有機物を多く含み,小気泡が散在する微細上の荷駄である.地底海ほ汲褐色なおびた灰背色,屑 辟12い1cm,小気泡を多く含み,微細士より成っている‖ コアN0.7の浮流は灰黒色層犀6.3cmを示し,この眉の上 線より約1cm下方匿1−2cmの厚さにわたり灰白色の泥団粗が爽在している.沈降泥は灰白色,眉犀187cm,コ アNo巾6の沈降泥と外観が類似して小るい 地底泥ほ淡色をおびた灰背色,層厚10い5cm,その上線は沈降層より漸移 しており,また微細針状の分解途上紅ある黄褐色有機物を多く含んでいるい コアN0.8の渾沌は淡灰黒色,層厚ト8 Cm,分解途上にある有機物の細片を多く含むが,屑の発達はコアNoい1−7に比較して不十分である..沈降泥は灰青 色,層厚19い7cm,短い針状あるいはりん片状の分解途上にある黄褐あるいは黒色の有機物を多く含んでいる小 また この屑の下部紅ほ細砂が爽在している..地底泥は淡褐色をおびた灰酉色,眉厚22.Ocm,分解途上紅ある微細な黄褐

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香川大学農学部学術報告

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色有機物を含んでいる.コアN。.9はゴアNo. 4を中心とする東西力向のコア中級東端部の コアである‖ 浮泥は淡黒灰色,層悍10い3cmな 示している〝 この層の上線より約1.2cm下方紅 灰白色あるいほ白色の細砂が爽在している..沈 降泥は淡灰青色,屑屋8L.2cm,分解途上にある 黄褐色有機物および小気泡を多く含んでいる 地底泥ほ灰背色,層悍7.5cmで,微細二tニが密に 滞私している..コアN0.10の浮泥は黒灰色,屑 厚12.5cmを示してル、る,このコアの渾沌層の 発達は良好である‖ またこの屑の上線より約2 Cm下方にはコアNo…9の浮泥層同様灰色ある いは白色の細砂が爽在している.沈降泥ほ灰背 色,屑厚13…Ocm,小気泡な多く含む微細土より 成って■いる.池底泥は淡褐色なおびた灰竃色, 層厚7.5cm,沈降泥との境界は明かに認めらわ 土屑 水深 m 土色記号 ’ka:淡 黒 b:黒 灰 る.コアN0.11ほコアNo..10採取地点の西側で 得たもので浮泥ほ黒灰色,層厚10Ocmをなし 層の発達は良好である..■また上線より約1cm 30 下方匿.約2cmの博さにわたり灰白色の泥団粒が 爽在しているい 沈降泥は灰肖也,j酎㌔主215cm, 分解途上にある黒褐色有機物細片を多く含んで 20 いる..地底泥ほ淡褐色なおぴた灰背色,屑悍 8“8cm,分解途上にある黄褐色有機物の微細片 10 を含んでいる‖ コアN0.12ほ上の溜池内で東西 方向にコアな得た展西端灘のコアで浮泥は黒色 n 5C:淡黒灰 d:灰 果 e:淡灰黒 f:灰 讃 g:灰育(滞褐) 1h:汚灰肖 i:灰 白

2 ち 敬 ∫ る 7 8 9101112

第2図 泥土滞積状況略図

に近い黒灰色,層厚15Ocm,屑の発.遷は極めてC研㍑胡01

良好である・・この屑の上線部ほ.約6cmの厚さに わたり灰白色の泥団蹴が爽羅している.沈降泥ほ灰背色,ノ捌呈柑..3cm,微細土より成り小気泡を多く含んでい るい 池底泥は淡蘭包をおびた灰蛮色,屑厚109cmで,上層の沈降泥の屑と同様紅小気泡に富んでいる小 乱 考 察 以上に述べたコアの観察よりコアNo.L岬3に比較してコアNo.4,5は浮泥の黒色がややうすく,腐植化の進行 がやや不十分であると考えられるはか,沈降泥はファNoい1−3の背灰色紅たいし,コアNo,4,5ほ灰白色で還元 状態にある鉄の崖が少いことが推定されるが,この点は後報で論述する.さらにコアNo・9,11,12は供試コア中で 挿花屑が最も良好に発途していることより,こ.の溜池でほこれらのコアを採収した地点を結ぶ東西の線以北すなわら 満水深3い2m以深部に.おいて浮池屑に.Gyttiaの生成がより著しいように.考えられる.またコアNo・p8,10の浮泥層に 白色あるいほ白色の細砂が層状に爽在していることほコアNo・・川は凍岸に急傾斜をもってせまっている小山より,ま たコアNo。8ほ流入水ロより共に豪雨に.よつて−L時的に多足の流入水が池内に流れこむことに.よつて溜池内軋運びこ まれた土砂の部分的滞殻濫よるものであろうと思われ,流入水ロに・近いコアNo〝8の浮泥屑の厚さが極めてうすくわ ずかに.1.8cmであることと併せ考えるとこの溜池内では滞泥作用のはか流水入の−J時的増加による滞砂作用が行われ ていることが推定される..こ.のよう紅流入水の水星紅著しい増減のおこる場合紅ほ池底の傾斜していることも加わつ て池内水の流速に緩急を生ずることが考えられ,このことは用水の増減濫伴う池底の乾湿とともに浮泥屑の劇部がほ ざとられこれが水平的紅移動する結果前報(5)で述べた泥団粘の生成に関連LてコアNo・2,3,5,6,7,11,12

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弟13巻鱒1号(1961) の浮泥屑で泥団粒の生成な促す一個紅なるのでほなかろうか.以上のようにこの溜地内での泥土の滞廣は満水深3」2 m以深部では滞泥作月批よる泥土の滞桜の進行していることが認められ,さらに.供試コアは何れも渾沌,沈降泥,池 底泥の3層他成なも′つことはこの渦他ほ環境上の区分よりふもと池に屑するものであるが野池に近い泥土の滞積様相 を示してこいる.しかしながらコアNo.8,10のように部分的に.ほ滞砂作朋も認められこれほふもと池における泥土の 滞私様相である.したがってこれらのことからこの溜池ほ地泥の生成,発達紅潤して野他の性格をもつふもと他に属 するものであると考えられる 1V 摘 要 香川県木田郡山日]町天神にある牧瀬池より東西方向に4,南北方向に8討12偶のコアを採取し泥.上の滞掛状況を観 察してつぜの結果な得た (1)浮泥屑の屑膵は18(コアNo一.8)−15小0(コアNo.12)cmで満水探32m以深部で良好に発達して■いる (2)沈降泥の屑摩は82(コアNo一.9)−21‖5(コアNo‖11)cmで大部分のコアは12cm以上の厚さである (3)池底魔の屑脾ほ5・6(コアNo.5)−22.0(コアNo..8)cmで満水深3.2m以浅部でやや厚く発達して■いる傾向 がある 値)浮泥中に細砂を含むコアのあることよりこの溜他における泥土の滞積発達の様相隠滞泥作用のほか,流入水ロ に近い南部あるいほ池畔に急傾斜なもつ小山のせまっている東部でほ滞妙作用が行われている. 引 用 文 献 (1)玉置腰彦,梅田 裕:本誌,11,206(1959). (4)−, “ :本誌,12,260(1960) (2)−¶−「.¶¶仰∴本誌,12,97(1960) (5)…,−−− :本誌,13,58(1961) (3)一世,−一−:本誌,12,103(1960)

Studies on reservoir deposits

Ⅵ Observation of Sakase reservOir core samples

Takahiko TAMAKIand Yutaka UMEDA

Summary Observation of Sakase reservoir coIe Samples was held and the following results were

obtained:

(1)Thedepth oforganicdeposit(toplayer)ofcoresamplesIangedfroml”8m(COre Nol8)to15.Ocm (COre No12)and thesedeposits developinreservoir basinwhichhas morewater depththan3。2m.

(2)Thedeptho董sedimentary mud(middlelayer)ofcore samples ranged from8小2cm(COre No…9)to 21.5cm(COre No.11)and thedepth of thislayerinmost samples shows over12cm.

(3)Thedepth of bottorT”Oi】(SUblayer)ofco工e SamplesIanged f工Om56cm(COreNo.5)to22.Ocm (COre No,8)and thislayer seemsto developin reservoir basinwhich hasless water depththan3.2m。

(4)Some core samples contain fine sandintheorganicdeposit andso the process of formation and

developmentofthisreservoirdepositbelongs tomainlyorganic depositformingprocessandpartially mineral

deposit forming process

(ReceivedJune30,1961)

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