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柿炭疽病菌及びスエヒロタケの2,4-D添加培養による抗菌性物質生成-香川大学学術情報リポジトリ

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香川大学農学部学術報告 第9巻第2号 正誤表

URL

http://www.lib.kagawa-u.ac.jp/metadb/up/AN00038339/AN00038339_9_2_e.pdf

Notice

Technical Bulletin of Faculty of Agriculture, Kagawa University

Vol.9 No.2 Errata

URL

(2)

香川大学農学部学術報告

66

柿炭療病菌及びスエヒ、ロタケの2,4・・D

添加培養による抗菌性物質生成

内 藤 中 人,谷

利 一・,岸

常 憲

Antifungalsubstance production by Gloeo?PoYium kakiand SchizqPhyllum

Which were grown on media containing2,4−D

Nakato NAITO,Toshikazu TANI,and TsunenObuKISHI(Lal〕OratOryOf Phytopathlogy) (′ReceivedJuly26,1957) 内藤らはさきに・〈1,6,7,8,9,10),2,4−Dあるいは数似のpbenoxy化合物を添加した培地でオリーブ茨疫病薗(Gれ泌伊 蜘グZ〝∽OJ哀びαγ〟椚AIM・)を培螢すると,その培養池波中に或る種の抗菌性物質が生成せられ,且つこれら化合 物の同薗に対するinvitroの抑制横柄は,薗に・対する値凍的作用というよりも,その添加により生成の誘致せられ る該抗菌性物質に主因があることを報告した.そこで,オリーーブ茨疫病薗以外の菌類にも,同様の現象がおこるか どうかを明らかにするため,4種の薗の2,4−D添加培養をこころみたところ,少なくとも柿茨痕病菌およびスエ・ ヒロタケの固執よ,やほり或る軽の抗魔性物質を生成することがわかったい ここにその大要を報告する∴なお,漆 研究の要旨ほ.,昭和32年度日本植物病理学会大会で発表した.

実 験 材 料

供試薗*ほ柿茨痕病菌(Gわ♂∂S少♂ダブ〟椚ゐαゑ豆王70),スエ・ヒロタケ(蔀鋸叫錘.γJJα例CO研椚〝乃♂FR.一),稲小球薗核 病菌(HelminthospoYiumsigmoideum CAV.)および稲胡麻葵相病魔(Ccchliobolus miyabeanu5DRECHSL..)の

4種である・・2,4−Dほ市販の日産化学製Na填で(Na境88e6%),本報に示す濃度は,この含盈を基準とし たNa塊の濃度である。.したがって,純粋のNa塩について退試を必要としようが,オリー・ブ茨痕病菌のばあい には(5,7),阿一のNa塩淡度であれば,純品も市販品もほとんど同程度の発育抑制ならびに抗薗性物質生成をひき おこし,不純物の影望酌ま無視できる程度のものであることが判明しているので,本契験でも一応市販品を使用した わけである」・また稲小球菌核病菌,ス・‡・ヒロタケにおいては,ペプトニ/2g,KH2PO40.2g,MgSO4・7H20 003g,庶糖10g,琴天4g(固体培地のみ),水200ccを,他の2薗でほ,ペプトソだけが倍盈の同倍盈武を 基本培地と・した・按顧妻酎こほ.,250c,6日間培養の薗叢免端部からきりとった切片をあてたけ 実験力法について は,各実験ごとにのべることにする..

実 験 成 緯

1い 各種濃度2,4−D添加寒天における供試菌生長曲線 オ■リーブ炭疫病薗に対し抗菌性物質生成を誘致する2,4−Dならびに数似phenoxy化合物て沌ま,これら薬剤を た 加した培地における同薗生長曲線がすべて“staling=型であるという既往の成抗(1,2,6,8,9)にてらして,2,4−Dが4 畦の供試薗に・対しても抗菌性物質生成を誘致するかどうかの察知に・資する1予備的手段として,同期添加の寒天培 地における各薗生長曲線をしらぺてみた.. 1区ブコずつのベトリ皿を使用し,各種後産の2,4−Dを添加した培地に,250c,14−16日間供試薗を平面培養 して毎日歯音直径をはかり,接種源の直径をさしひいたのであるが(第1表),それによると,供試濃度の範囲で *稲小球菌核病菌は九州大学,スエヒロタケおよび稲胡麻真相病菌は京都大学植物病理学研究室より分譲をうけた。. 深甚の謝意を表する..

(3)

第9=巻第2号(1957) 第1表 各種汲産2,4−D添加のペブトソ加用合成寒天培地に.おける供試薗薗叢直径(mm) 67 増 羞 経 過 日 数 供試薗 云1l¶Ⅵ8 ̄▲】1;占!i三 ̄▼l這1■「1二言ト 4▼i 62562士 84083 1 1 1 3221 683つJ6 、月F二∵、?∩士 54︵J l 6405フ さっJ、J51士 ︻〇つんつ〓ノーノ1 556377 7531 一1J牒0づ 84892 53﹁⊥ 二㌣$11、ヒ 04992 仁し31 一6月月月づ ﹁ノ6003 6321 ∴いq︶Orト、1 48104. ﹁ノ3つ山l 柿茨症病菌 O lつー34 0000∩︶ 90841 99619 1 24393 822︻〇1 3つJ211 851⊥15 85つん10 64321 一コTr二、し 4448 5321 一1月︵J l6 07﹁ノ︵∠ ︵卜︶3つん︵∠ 一月↓ヾJ4 8660 532︵∠ 一〇9づて 1884 63︵∠つ山 スエ・ヒ ロ タケ 8 5 0011つ︼ 00000 ′、し l l 4498つん 53401 93460 44321 54210 ︻ノ654﹁⊥ 8531−8 344つム8 一一J8月 206 ︻一⊂二∴ て言∑三− 7684 7642 二月牒3 618 ﹁ノ5︵ノ︼ 一い9∴、、ユ 920 75︵こ 稲小球菌核病菌 5 00︵∠34680 00000001

/﹂\し

11 8596210 雪こぃlrつ63二± 5421 418﹁ノ9EJつん 丁、J93333士 一一月〇づ︽て膏J ﹁ノ1235[ノ ﹁ノ一口J321 ∵﹁∴さ1ス∵︽こqご= 346︵h︶052 64︵∠l l 一一 一一一﹂q∵﹂﹂.6 ﹁ノ6221 64321J 一98ニ︻∴さ﹁一 ︵043594 5321 64つん︵∠l 6︵∠8016 045つん25 32563 80890 54つん1⊥l 稲胡麻葦枯病菌 備考:−はベトワ皿射申びきったものい ほすべて,薗糸の伸長を抑制して−おり,且つ濃度の芹凱、ものほどその程度がいちじるしい‖ しかし,その生長曲線 をみると,柿茨痘病菌,スエ・ヒロタケ,稲小球菌核病菌の3種は凸字の対数曲線塾を示し,つまり培義経過日数と ともに生長速度が減少しているのに対し(弟1因(1ト(3)1,稲胡麻薬枯蘭魔のばあいは,ほぼ直線状である〔鶴1囲 匪)〕いRヱCHARDS(11)も,植物生長ホルモソ添加寒天にス・エ・ヒロタケを8日間培養し,坐・長速度の動向を観察してい るが,それによると,2,4−Dおよび2,4,5−T 区では4・・8日の平均生長通産が2−6日のものに比べて低下するの に対し,indole−3−aCeti=aCid,alpha−naph七haleneace七icacidの両区,および無添加の標準区ではそのような傾 向がみられなかった= 第1因(1)一 位)

(4)

香川大学選挙部学術報告 68 02 /

/;

/ k相良胡麻襲枯病菌 005

′/‘▲/二′ / ′_。.8

/一一 / / ′・′ノ′ /・・′10

_./一一二ノ

2 4 6 8 10 12 14 16 出 港 日 数 培 養 日 数 第1因(1ト(4)各種洪牽(%)2,4−D添加寒天培地における供試薗生長曲線 前者のような凸字の対数塾生長曲線は,特選中に.おけるp‡iの変動か栄養源の消耗に・よる以外ほ,主として,抗 菌性を看する“stalingsubstance”の生成に.もとづくものと考えられているが,本実験ではpHの変軌£あまりみ られず,また,C,N源もなお多盈妓存していた‖ これらの事実から,少なくと.も柿茨痕囁薗,スーエ・ヒロメケ, 稲小球菌核病菌の3穐にあっては,オリーブ炭症病薗のぼあいとおなじく抗菌性物質生成の可能性が考えられたの で,つぎの実験に藩手した。. 2.供試菌の2,4−D添加培葦濾液分別フラクションが自菌に対Lて示す抗菌性 .上述の生長曲線が,抗菌性物質生成の童無とはたして密接な関連をもっているかどうかを究明するために,2,4 −D添加増義液で培養した4唾供試薗の培養溶液を,寛2因のとおり分別し,・プラクショソ工,Ⅱ,およびⅡ(以下 工,Ⅱ,Ⅱと略称)の白歯に対する抗菌性を しらぺてみた… これらの1フラクショソをと くに.露要祝して選んだのは,木掛こ関連の ある一遍の研究(1,4,6,8,9)に.おいて,この種 の抗薗性物質はすべて,Ⅱに存在すること がわかつているのと,最初に添加した栄養 源ならびに2,4−Dほ,それぞれ 工,Ⅱに 移行するなどの理由にもとづくものである. まず,柿茨痛病菌に・おいてほ.004%, スエヒロタケでは01および02%,稲 小球薗核病菌では01および015%,稲 胡麻葵枯病菌にあっては0.2クるとなるよう に.それぞれ2,4−Dを添加した培養液を使 用し,その50ccずつを分注した200cc 三角フラスコに.250c,12 日間各薗を 培養し(第1次培養),フラスコ4コぶん の培養濾液から分別したⅠ,Ⅱ,およぴⅡ

を,原培養液と同一−−−一山且つ同盟(200cc)の

琴天培地にそれぞれ加え,これにふたたび 同一薗を250cで6−フロ問増義し(第2次 供 試 薬 剤 添加増益液 菌体 泌液

ー硫酸酸性(pH20) −.ユニ・−・テル

エーテル可溶部 ト4%NaOH水溶液

喜l干ニーニ・:ミニ、、

工 エーテル可溶部 NaOH可溶部 一流酸酸性(pH20一) ・コこ・−テル

ト・・・‥ニ(.●;二、●●ミこ‥−ご)

Ⅱ i「「▼■▼【▼【【▼▼【】 水溶部 ・エ・−テル可溶部 ∴■′・−こ三

:ト.∴.・

∬ 第2図 供試藁剤添加培養をおこなった培養適液の分別フラクショソ 培養),その薗叢直径を測定した.そして第1次培養を欠き,したがって分別■フラクションをまったく含まない正

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第9巻第2阜(1957) 弟2表 2,4−D添加培養液に250c,12日間供試薗を第1次培養し,その培養濾液分別 フラクショソを加えた琴天培地に同温度で第2次培養した同薗薗叢直径(mm) 69 分 別 プ ラ ク シ ョ ソ 標 準 供 試 薗 無 添 加 Ⅱ Ⅱ 柿炎症病菌 004 0 70 ︻hJ9 5 UJ 6︹智 65 6 5 84 つム6 2 33.5 29.7 296 27 6 41 25.1 124 79.9 士 789 236 611 ︵∠ ﹁⊥1 44 8 1 66 00 8 6 88 80U 6 5 12 ﹁⊥1 00 00 ′−−′ヽ−−1.▲ ′t スコこ・ヒ ロ タケ 稲小球菌核病菌 稲胡麻英枯病菌 02 備考:柿茨疫病薗,稲胡麻菓枯病菌の第2次増益日数は6日,その他の薗ほ7日 常培地に・培養したものを,鋳2次培養の標準区と.した,1区7コずつのベトリ皿を使用したが,その平均値をみ るのに(籠2表),柿茨慮病菌およびスエヒロタケのⅡ(黄昏独状物質)はいちじるしく自薗の発育を抑制してい るが,他の2薗のそれにはほとんど抑制が認められない..また各蘭と.も,栄羞源の移行するⅠにほあまり抑制がみ られないのに対し,∬は各蔚とも厳著な抑制を示している..しかしⅡは前述のとおり,第1次培養のさいに添加し た2,4−Dの移行する■プラクショソであるから,Ⅱの量する抗薗性が同剤のみに基因するかどうかはともかくとし ても,その影響もあらわれていると考え.ねばなるまい..要するに本実験結果ほ.,少なくとも柿茨症病菌,ス‡∴ヒ∵ロ タケの両薗が刀川こ抗菌性物質を生成することを明示している.. 3供試菌の正常培養濾液分別フラクションが自菌に対Lて示す抗菌性 供試薗の.2,4−D添加培養による抗菌性物質生成の童無については,前実験によってその相貌を・知りえたものと 考えるが,2,4−D無添加の正常培養下ではどうかという点ほ,なお残されている‖ 標準無添加培地における生長曲 線は,各薗ともほぼ直線状であったが(籍1図),6−9日でベトリ皿いつぱいにイ申びきって,その後の生長曲線 の動向が不明なのであるから,正常培地に・おける抗薗性物質生成の有無の推定に.資するには,この生長曲線はあま りに.も不備であると.いわねばならない,.そこで前記と同様の方法により,供試薗を2,4・・D無添加増壷液におなじく 250cで4,12およぴ24日間弟1次培養し,その培養濾液分別■プラクショソを加えた琴天培地で,さらに第2次 培養をおこなってみた(肇3表).それに・よると,秤胡麻射占病菌に・おける第1次増壷12日区のⅡ,おなじく 24 日区の工,Ⅱに芳干の生長抑制がみられるほかは,ほとんど抑制があらわれていない..このことほ,これらの供試 薗が,標準培地では‘‘non・・Staling=塾かそれに・近い生長を表すことを暗示しているい 少なくとも凍実験結果は,柿 第3表 2,4−D無添加の標準培養液粧250cで供試薗を第1次増遷し,その培養濾液分別 プラクショソを加えた琴天培地に同温度で鶉2次増遷した同薗薗叢直径(mm) 第1次 分 別 フ ラ ク シ ョ ソ 標 準 無 添 加 供 試 薗 培養日数 工 Ⅱ Ⅱ 柿炎症病菌 (去芸 63・1 58.5 54いS 62。2 61 O 58。6 61.2 61り2 61.2 61‥2 86..1 80..4 68..8 68..8 68..8 スエ・ヒ p タケ 12 79.0 78.7 80 4 縮小球菌核病菌 12 68‖5 プ99 71..2 4︵∠4 1つん i 稲胡麻薬枯病薗 備考:第2表備考参照

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香川大学遊学部学術報告 70 茨症病菌,ス.工・ヒロダケ而薗の2,4−D滞訂培塵紅よって達成されるⅡの抗菌性物質が,正常増着下七生成される ものでないことを明示するものである.. 議 柿茨療病薗,スーエ・ヒロタケの2,4−D添加ペブトy加用合成琴天における生長曲線は“staling”型を示したが,こ れを成る程皮袋書きするもののように,同培養濾液の分別フラクショゾⅡは窮著な抗薗性を示した..これらの事実 は,オリpブ茨癌病菌を2,4−Dあるいは弊似のphenoxy化合物添加培地に培養したばあい(l,2・4,6,S,9)と,まった く一激している‖これに反しで稲胡麻葉枯病薗の同プラクショソは,まったく抗菌性を示さなかった1・しかし本研究 においてこほ,菌体の抗菌性をしらべて:ないなど多少不備の点を残しているから,この結果のみから,同薗が2,4−D 添加増益によってこのような抗菌性物質を生成しないと断ずるにほ,なお一牒の疑義を残しているい しかし同剤添 加嗜他における生長曲線が直線状であり,またオ・リ←・ブ茨症病菌のばあいには菌体に・抗菌性がみられなかったとい う事実(1,6,8,9)をもあわせ考えると,同薗にほこのような性質がないか,あってもごく微弱であると断じても,■大過 ないものと思考する..稲小球菌核病菌に.あってこも,Ⅱにはまったく抗菌性が認められなかった.しかし,本薗は 2,4−D添加寒天上で,柿茨臆病薗,スエ・ヒログケのばあいと.おなじく,‘‘staling”塑の生長曲線を示しているし, 筍1次増益のさいに腐加した2パーDが移行す・るところのⅡは,いちじるしい抑制を示しているのであるから,同 プラクショソの抗菌性が,移行した2,4−Dに壷と.して基因しているのか,Ⅱに抗菌性物質が生成されてその影響 もあらわれているのかを追究してみないと,抗菌性物質生成の有無に断をくだすわけにはいかないい ォリー・ブ茨症病菌の2,4−D,MCP添加培養濾液より純粋分離せられた抗菌性物質が,その収塵,抗菌性,その 他から綜合的に判断して,両剤抗菌性の主因をなすものであることは既報のとおりである(5,7,9,10)い柿茨療病薗, スエ.ヒロタケの2,4−D添加増義濾液より粗分瀞せられた抗菌性物質の純化には成功していないから,粗物質中の 有効成分がはたして尊一の化合物であるかどうかは不明であるが,この粗物質を原液液中の濃度とほぼ同程度に・稀 釈しても顔著な抗菌性がみられるのであるから(嶺2象),・2,4−Dの両薗に由する抑制機構も,薗に対する直接的

作用と.いうよりは,その添加に・より生成せられる本現物質に卓として基因するものと思考する・

なお,オ・リー・ブ茨慮崗薗の2バーD(う,7),MCP〈9,10),2,4,5−T(禾発表)添加増遥髄液より純粋分離せられた抗菌 性物質は,それぞれ異なる物恩であるから,添加p‡1enOXy化合物ど菌と.の組合わせをいろいろ異に・して増遷する ことにより,程種の抗菌性物質を分離しうる可能性も考えられる,.さらにまた,内藤ら(3)はさきに,2,4川Dに対 する抵抗性に.もとづいて,各種薗類を4群に・類別したさい,稲胡麻農相病菌は最も抵抗性の強い群に属することを のべたが,本菌が抗菌性物質を生成しなかったという凍実験結果とあわせ考えると,2,4−Dに対する菌類の抵抗 性は,このような抗菌性物質生成の有無,硬変などにもとづくものではないかとも予想せられるに・至った小 これら についても今後の課題の一一・つとしたい.. 摘 要 (1)柿茨癌病菌,スエ・ヒPタケ.稲小球菌核病菌,および稲胡麻菓枯病菌を2,4−D添加ペプトソ加用合成琴天 培地に増益すると,前者3薗の生長曲線は凸字の対数曲線塾を示し,すなわち堵選のすすむにつれて生長速度は低 下する..これに反し稲胡麻英枯高歯では,ほぼ直線状の生長曲線を呈し,生長速度はほとんど不変である.. r2)柿茨症丙薗串よびスエヒロタケ’の2,4−D添加増義濾液からは,黄色油状の或る種の抗菌性物質が粗分赦せ られるが,正常培養下ではその生成をみない,.稲胡麻業枯腐薗は同様の添加増静こよっても, このような抗菌物質 を生成せず,稲小球菌核病菌における生成の有無はなお明らかでないい (3)柿茨癒病菌およぴスエセロタケに対する2,4−Dのinv如0における抑制機構は,薗に対する同剤の直接的 作用というよりは,同剤添加によつて生成される抗菌性物質に主として基因するものである‖ 引 用 文 献 (1)内藤中人,小島義之:香川大学農学部学術報告, (1955)‖ 9(1),18−25,(1957)り (3トー,谷 利一一・:香川袋大学術報告,3(3),119− (2)−,国方 弘:植物病害研究,5(3),113−118 125(1952);4(1),50−55(1952)..

(7)

虜9巻第2辱(1957) 極)−,−−:日植病報,19(3−4‘),129−132 (1955) (5)−−−】㍉ −一−:香川柴犬学術報告,7(1),41−50 (1955). (6)NAITO,N..,TANI,T∴.J(ゆα循..Jいβ〃知砂, 15(2),152−163(1956) (7)−,−,:Foγ.Sカ…ぞル.属ケりめofo,J郎αれ 5(4),127−138(1956).

図 版

阜 2,4−D添加ペブ巨/加用合成液に増益した柿 茨症病菌増養液の名分別プラクショソを,風紋と同一・ 同慶の寒天培地に加えたとき,250c6EI後に.おける 同番発育状態 1.004%2,4・Dのみを加えたもの 2.004%2,4仙D添■加増他に4日間培養した増 養渡波の酸性フラクショソ(Ⅱ)を加えたもの 3同12 日間培養のもの 4.同24 日間培養のもの 5.標準区 6.004%2ノ,4−D添加培地に4日間培養した増 義濾液の中性フラクシヨ:ノ(Ⅱ)を加えたもの 7同12 日間培養のもの 8。同24 日間培養のもの 92,4−D無添加の正常培地に12日間増遷した 増養濾液の中性フラクショゾ(Ⅱ)を加えたも の 10 同24日間培養のもの B 2,4−D添加ペプトン加用合成故に.250cで12日 71 (8)内藤中人,谷利一・:日砥病報,21(2−3),74−78 (1956) (9)NAITO,N‖,TANI,T∴:r如カ‖β〟gJ..ダお.Agγ 耳卸如〃U励・タ8(2),l軍7−167(1957) ㈹ 内藤中人,谷利一∴東純男:日植病報22(2), 93・・96(1957) ㈹RICHARDS,R.R.:Boi.Gaz.,11D(4),523・ 55b、(1949)小 説 明 聞増遷したス干ヒロタケ培養液の各分別プラクショソ を,原液と同一・同塵の寒天増他に加えたとき,250c 6日後における同薗発育状態 1.0.2%2,4−Dのみを加えたもの 2“02%2,4−D添加増他に培養した培養波紋の 中性’プラクシオソ(Ⅱ)を加えたもの 3・同酸性フラクショソ(Ⅱ′)を加えたもの 4同水溶性プラクショソ(工)を加えたもめ 5.0小1%2舟Dゐみを加えたもの 6い 01%2,4−D添加増地に.培養した増義磯波の 中性フラクシヨγ(Ⅱ)を加えたもの 7.同酸性プラクショソ(Ⅱ)を加えたもの 8.固水溶性プラクショソ(工)を加えたもの 9日 標準区 10∴ 2,4tD賂番加の正常噂他に.増益した培養波 紋の中性フラクショソ■(Ⅱ)を加えたもの 11圃酸阻フラクショソ(Ⅱ)を加えたもめ 12.同水溶性プラクショソ(工)を加えたもの (A,Bともに分別プラクシヨ:/は弟2図参照) R昌sⅦme (1)Fourfilamentousfungi,GloeosPoriimi@aki,SchyzWhyllumccmmyne,HelminiPosf”iumsigmoideum, and C(Chliobolu.s miyabeanus,Were grOWnfor12−14days■、at250(〕oh p寧ptOne−Salts agar containinga

rangeofconcentrationsofsodium2;4−dichloropheilOXyaCetate(2,4・I)),The如wthcurveoftheformer three species onthosemedia was of thelogarithmic type(convexupwards),indicatinga progIeSSive

decreaseinthegrowth rateい Onthe otherhand,themycelialcurvQOf C“miyabeanulS WaSlinear,thus

the growth rate being almoちtinvariable throughincubation

(2)When G”kakiand S。COmmuneWere grOWninpeptone−Salts ∈01ution containing 2,4−D,a Certain fungitoxicsubstanceofyellowishoilwascrueelyi∈Olatedrespectivelyfromther9Sultingculturefiltrates, and noneof that wasobtainedfromnormalculturewithout the chemical‖ On theother・hand,C.miya− beanus does not produce such a fungltOXic substanceevenif culturedinthe pre三enCeOf2,4−D。The

situationin H sigmoideumis not clear as yet

(3)Theinhit〉itoryactivity of2,4−I)in viiyoon G.kakiand S,COmmuneis considered tobe attribut− able primarily tothefungitoxic substancesabovestatedrather thanto the direct effec:t Of 2,4−D on

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香川大学農学部学術報宅

参照

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