1 平成30年千代田区議会第3回定例会議事速記録(第1407号) ◎日 時 平成30年10月17日(水)午後1時 ◎場 所 千代田区議会議事堂 ◎出席議員(25人) 1番 岩 田 かずひと 議員 2番 秋 谷 こ う き 議員 3番 岩 佐 りょう子 議員 4番 寺 沢 文 子 議員 5番 大 串 ひろやす 議員 6番 米 田 か ず や 議員 7番 大 坂 隆 洋 議員 8番 池 田 とものり 議員 9番 山 田 丈 夫 議員 10番 飯 島 和 子 議員 11番 牛 尾 耕 二 郎 議員 12番 木 村 正 明 議員 13番 小 枝 す み 子 議員 14番 松 本 佳 子 議員 15番 小 林 た か や 議員 16番 永 田 壮 一 議員 17番 内 田 直 之 議員 18番 嶋 崎 秀 彦 議員 19番 たかざわ 秀 行 議員 20番 は や お 恭 一 議員 21番 林 則 行 議員 22番 河 合 良 郎 議員 23番 戸 張 孝 次 郎 議員 24番 小 林 や す お 議員 25番 桜 井 た だ し 議員 ◎欠席議員 な し ◎出席説明員 区 長 石 川 雅 己 君 副 区 長 山 口 正 紀 君
2 保 健 福 祉 部 長 歌 川 さ と み 君 高齢者総合サポートセンター担当部長 地 域 保 健 担 当 部 長 渡 部 裕 之 君 千 代 田 保 健 所 長 地 域 振 興 部 長 細 越 正 明 君 文化スポーツ担当部長 小 川 賢 太 郎 君 オリンピック・パラリンピック担当部長 環境まちづくり部長 保 科 彰 吾 君 まちづくり担当部長 大 森 幹 夫 君 政 策 経 営 部 長 清 水 章 君 行 政 管 理 担 当 部 長 吉 村 以 津 己 君 特 命 担 当 部 長 須 田 正 夫 君 会 計 管 理 者 河 合 芳 則 君 総 務 課 長 古 田 毅 君 企 画 課 長 亀 割 岳 彦 君 財 政 課 長 中 田 治 子 君 (教育委員会) 教 育 長 坂 田 融 朗 君 子 ど も 部 長 大 矢 栄 一 君 教 育 担 当 部 長 村 木 久 人 君 (選挙管理委員会事務局) 選挙管理委員会事務局長 高 橋 誠 一 郎 君 (監査委員事務局) 監 査 委 員 事 務 局 長 松 本 博 之 君 ◎区議会事務局職員 事 務 局 長 門 口 昌 史 君 事 務 局 次 長 依 田 昭 夫 君 議 事 担 当 係 長 桐 谷 孝 行 君 議 事 担 当 係 長 吉 田 匡 令 君 議 事 担 当 係 長 前 田 美知太郎 君 議 事 担 当 係 長 橋 場 広 明 君
3 午後1時00分 開議 ○議長(松本佳子議員) ただいまから平成30年第3回千代田区議会定例会継続会を開会いた します。 日程第1から第5を一括して議題にいたします。 ―――――――――――――――――――○――――――――――――――――――― 議案第47号 千代田区手数料条例の一部を改正する条例 議案第52号 (仮称)外神田一丁目公共施設新築工事請負契約について 議案第53号 (仮称)外神田一丁目公共施設新築電気設備工事請負契約について 議案第54号 (仮称)外神田一丁目公共施設新築給排水・空調設備工事請負契約について 議案第55号 旧区立富士見福祉会館・児童館解体工事請負契約について (企画総務委員会審査報告) ○議長(松本佳子議員) 林則行企画総務委員長より、同委員会の審査経過及び結果について報 告をお願いいたします。 〔林則行議員登壇〕 ○21番(林則行議員) 企画総務委員会に審査を付託された5議案の審査経過及び結果を報告 いたします。 初めに、議案第47号、千代田区手数料条例の一部を改正する条例は、建築基準法の一部改正 により、接道規制に関する新たな適用除外手続を受けることとなる建築物の認定審査及び仮設興 行場等の仮設建築物の設置期間に係る特例の適用を受ける建築物の許可審査について新たに手数 料を定めるほか、規定を整備するものです。 公布の日から施行します。 質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第47号は、賛成全員で可決すべ きものと決定しました。 次に、議案第52号、(仮称)外神田一丁目公共施設新築工事請負契約については、(仮称) 外神田一丁目公共施設新築工事に関する請負契約を締結するため、千代田区議会の議決に付すべ き契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定(予定価格1億5,000万円以上の工 事)に基づき、議会の議決に付すものです。 契約方法は、制限付一般競争入札による契約、契約金額は20億4,984万円、契約の相手方 は大成・本間建設共同企業体です。 次に、議案第53号、(仮称)外神田一丁目公共施設新築電気設備工事請負契約については、 (仮称)外神田一丁目公共施設新築電気設備工事に関する請負契約を締結するため、千代田区議 会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議 決に付すものです。 契約方法は、制限付一般競争入札による契約、契約金額は3億3,912万円、契約の相手方は 大東・丸茂建設共同企業体です。
4 次に、議案第54号、(仮称)外神田一丁目公共施設新築給排水・空調設備工事請負契約につ いては、(仮称)外神田一丁目公共施設新築給排水・空調設備工事に関する請負契約を締結する ため、千代田区議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に 基づき、議会の議決に付すものです。 契約方法は、制限付一般競争入札による契約、契約金額は4億8,384万円、契約の相手方は 城口・東洋建設共同企業体です。 議案第52号から第54号の3議案は関連するため一括して審査をしました。 質疑の中で、今回の工事契約案件を含め、結果的に1者応札となった案件が多く見受けられる ことについては、議会からの指摘もあり、区としても課題として捉え、大規模な工事案件につい ては受注しようとする企業側で十分その内容を精査できるよう、公募期間を幅広く設定すること や、発注仕様書の段階で新規の参入希望企業も入札価格を細かく算出することができるよう、業 務内容や業務量の必要な情報をさらに細かく記載することで、参入を一層促す工夫をしていくこ と。現在、特に技術者を含め建設に携わる人員が不足ぎみであることを踏まえ、予定価格の設定 の際に専門家の視点を活用するなどの工夫をしていくこと。さらに、入札参加資格要件について は、国の指導により、参加要件の定めは必要最小限のものとすることが求められているが、区内 に本店がある事業者に限定してしまうことにより、かえって入札が難しくなる場合があるため、 区内の参加可能企業数などを踏まえ、今後十分検討していきたいと区が考えていること等が明ら かになりました。 質疑を終了し、討論の省略を諮り、議案第52号から第54号の3議案についておのおの採決 を行った結果、いずれも賛成全員で可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第55号、旧区立富士見福祉会館・児童館解体工事請負契約については、旧区立富 士見福祉会館・児童館解体工事に関する請負契約を締結するため、千代田区議会の議決に付すべ き契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決に付すものです。 契約方法は、制限付一般競争入札による契約、契約金額は1億4,040万円、契約の相手方は 星隆商事株式会社です。 質疑の中で、工事の施行に当たっては、地域の調整役として区が施工業者を適切に指導し、騒 音、振動及び車両の通行など、近隣対策について十分慎重に対応していきたいと考えていること 等が明らかになりました。 質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第55号は、賛成全員で可決すべ きものと決定しました。 以上で企画総務委員会に付託された5議案の審査経過及び結果の報告を終わります。 ○議長(松本佳子議員) お諮りいたします。 ただいま報告にありました議案第47号、千代田区手数料条例の一部を改正する条例、議案第 52号、(仮称)外神田一丁目公共施設新築工事請負契約について、議案第53号、(仮称)外 神田一丁目公共施設新築電気設備工事請負契約について、議案第54号、(仮称)外神田一丁目 公共施設新築給排水・空調設備工事請負契約について、議案第55号、旧区立富士見福祉会館・
5 児童館解体工事請負契約については、林則行企画総務委員長の審査報告どおり決定したいと思い ますが、異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松本佳子議員) 異議なしと認め、決定いたします。 日程第6及び第7を一括して議題にいたします。 ―――――――――――――――――――○――――――――――――――――――― 議案第50号 千代田区障害者福祉手当条例の一部を改正する条例 議案第51号 千代田区介護保険条例の一部を改正する条例 (地域保健福祉委員会審査報告) ○議長(松本佳子議員) 桜井ただし地域保健福祉委員長より、同委員会の審査経過及び結果に ついて報告をお願いいたします。 〔桜井ただし議員登壇〕 ○25番(桜井ただし議員) 地域保健福祉委員会に審査を付託されました2議案について審査 経過及び結果を報告いたします。 初めに、議案第50号、千代田区障害者福祉手当条例の一部を改正する条例は、所得税法の一 部改正により、配偶者に関する定義が改められ、新たに設けられた「同一生計配偶者」と同法に 規定する「控除対象配偶者」が同義となることに伴い、条例に規定する「控除対象配偶者」を 「同一生計配偶者」に改めるものです。 公布の日から施行します。 質疑の中で、年収制限については、改正後の「控除対象配偶者」には新しい制限が設けられた が、「同一生計配偶者」は改正前の「控除対象配偶者」と同じ制限であることなどが明らかにな りました。 質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第50号は、賛成全員により可決 すべきものと決定をいたしました。 次に、議案第51号、千代田区介護保険条例の一部を改正する条例は、介護保険法施行令の一 部改正により、条例において引用する同施行令の条項が変更されたことに伴い、引用規定を整備 するものです。 公布の日から施行します。 質疑の中で、土地の取引で震災など本人の事由によらない場合は、合計所得金額などから特別 控除額を控除して、介護保険料、介護保険の自己負担割合、高額サービス費の判定基準に用いる ことなどが明らかになりました。 質疑を終了し、討論の省略を諮り、採決を行った結果、議案第51号は、賛成全員により可決 すべきものと決定いたしました。 以上、当委員会に付託されました議案の審査経過及び結果の報告を終わります。 ○議長(松本佳子議員) お諮りいたします。
6 ただいま報告にありました、議案第50号、千代田区障害者福祉手当条例の一部を改正する条 例、議案第51号、千代田区介護保険条例の一部を改正する条例は、桜井ただし地域保健福祉委 員長の審査報告どおり決定したいと思いますが、異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松本佳子議員) 異議なしと認め、決定いたします。 日程第8及び第9を一括して議題にいたします。 ―――――――――――――――――――○――――――――――――――――――― 議案第48号 千代田区児童育成手当条例の一部を改正する条例 議案第49号 千代田区ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例 (子育て文教委員会審査報告) ○議長(松本佳子議員) 戸張孝次郎子育て文教委員長より、同委員会の審査経過及び結果につ いて報告をお願いいたします。 〔戸張孝次郎議員登壇〕 ○23番(戸張孝次郎議員) 子育て文教委員会に審査を付託されました議案の審査経過及び結 果を報告いたします。 議案第48号、千代田区児童育成手当条例の一部を改正する条例及び議案第49号、千代田区 ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例は、所得税法の一部改正によ り、同法に規定する「控除対象配偶者」の定義が改められ、新たに本人年収制限が設けられたこ とに伴い、各条例に規定する「控除対象配偶者」を「同一生計配偶者」に改めるものです。 いずれも公布の日から施行します。 議案第48号と議案第49号は関連する内容であるため、一括して審査を行いました。 質疑の中で、条例改正をしなかった場合、1人ないし2人程度の方に影響があること等が明ら かになりました。 質疑を終了し、討論の省略を諮り、おのおの採決を行った結果、議案第48号及び議案第49 号は、いずれも賛成全員により可決すべきものと決定いたしました。 以上、当委員会に審査を付託されました議案の審査経過及び結果の報告を終わります。 ○議長(松本佳子議員) お諮りいたします。 ただいま報告にありました、議案第48号、千代田区児童育成手当条例の一部を改正する条例、 議案第49号、千代田区ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例は、 戸張孝次郎子育て文教委員長の審査報告どおり決定したいと思いますが、異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松本佳子議員) 異議なしと認め、決定いたします。 日程第10を議題にいたします。 ―――――――――――――――――――○――――――――――――――――――― 議案第46号 平成29年度千代田区各会計歳入歳出決算の認定について
7 ○議長(松本佳子議員) 議案第46号、平成29年度千代田区各会計歳入歳出決算の認定につ いては、決算特別委員長から、地方自治法第233条に規定する決算附属書類の金額の差異の原 因解明のため、会議規則第71条の規定に基づき、お手元に配付の議案継続審査一覧表のとおり、 閉会中の継続審査の申し出がありました。 お諮りいたします。 本件は申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松本佳子議員) 異議なしと認め、決定いたします。 日程第11を議題にいたします。 ―――――――――――――――――――○――――――――――――――――――― 議員提出議案第7号 監査請求に関する決議 ○議長(松本佳子議員) 提出者を代表してはやお恭一議員より、提案理由の説明をお願いいた します。 〔はやお恭一議員登壇〕 ○20番(はやお恭一議員) 議員提出議案第7号につきまして、提案理由をご説明申し上げま す。 提案理由につきましては、案文の朗読をもってかえさせていただきます。 監査請求に関する決議 地方自治法第98条第2項の規定により、次のとおり監査委員に対し監査を求め、その結果の 報告を請求するものとする。 1、監査を求める事項 地方自治法第233条により議会に提出しなければならない平成29年度千代田区各会計歳入 歳出決算書附属書類(財産に関する調書)における「3債権」の「生業資金貸付金」の「決算年 度末現在額30,298,760円」と同各会計歳入歳出決算事項別明細書における歳入「生業資 金貸付金元利収入」の「収入未済額27,116,680円」がすべての債権について償還期限を 経過しているにも関わらず大幅な開きがある。その原因及び真正な金額 2、監査結果の報告期限 平成30年12月25日 (理由) 平成29年度決算審査にあたり、添付された監査委員の決算審査意見書に「生業資金貸付金は、 すべての債権が償還期限を過ぎているため、債権の『決算年度末現在額』は歳入の『生業資金貸 付金元利収入』の収入未済額と一致すべきですが、300万円余の差が生じています。」と指摘
8 されており、審査を行う過程で生業資金貸付金の決算年度末現在額に誤りがあることが判明した。 執行機関における債権回収を含め、適正な債権管理がなされていない結果、決算審査上の資料 の数値に誤りとなって現れた事例であり、真正な金額を確定し確認できなければ決算審査に重大 な支障となると判断する。また、その原因を解明し再発防止に寄与するために、監査を求める。 以上、決議する。 平成30年10月17日 千代田区議会 満場一致ご議決いただきますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。よろし くお願いいたします。 ○議長(松本佳子議員) 議員提出議案第7号に対し、討論の通告がありますので、発言を許可 いたします。 初めに、7番大坂隆洋議員。 〔大坂隆洋議員登壇〕 ○7番(大坂隆洋議員) 議員提出議案第7号、監査請求に関する決議に反対の立場から討論を いたします。 財産に関する調書の中の当該債権額は、決算議案審査のための参考資料と位置づけられており、 直接的には議案である平成29年度決算数値そのものには影響を及ぼすものではありません。 当該債権額の不整合の原因と真正な数値について、まずは執行機関が詳細な調査を行い、速や かに明らかにすべきものであり、執行機関に対してより早い時点での当該債権額の真正な数値の 提示と再発防止策を求めることを優先すべきと考えます。 したがいまして、今後、当該債権額の真正な数値が判明した場合、適正な訂正をするとともに、 今後このような事例が発生することのないよう、区の債権のより一層の適正管理を求め、議員提 出議案第7号に反対いたします。 ○議長(松本佳子議員) 次に、13番小枝すみ子議員。 〔小枝すみ子議員登壇〕 ○13番(小枝すみ子議員) 議員提出議案第7号、監査請求に関する決議に賛成の立場から討 論いたします。 このたび監査委員から指摘をされた債権額の不整合に関しては、大きく2つの論点があると私 は考えます。1つは、債権管理のあり方についての問題。もう一つは、地方自治法に定める決算 に関する書類の捉え方の問題です。 総括質疑の中で、石川区長は、生業貸付金の債権額の不整合について反省の弁を述べられると ともに、今年度中に適正な債権額と収入未済額を把握すると述べられました。すなわち財産に関 する調書にある決算年度末現在額3,029万8,760円と、生業資金貸付金元利収入の収入未 済額2,711万6,680円は、監査委員が指摘するとおり、一致していないというだけではな く、いずれの金額も適正ではないということがわかりました。
9 平成30年10月1日付の決算総括委員会資料によれば、貸付台帳上確認した金額がいずれと も違う第三の数字、2,800万9,400円ということが示されたわけですが、この数字もまだ 今後どうなるかわからないとの説明が決算総括最終日に示されたままの状態となっています。 監査委員指摘の約300万円の差額、もしくは200万円の差額については、実際にあると思 っていた債権の額よりも本当は少なかったということですので、いつの時点でどのようにしてそ うした差額が生じたのか、第三者性、客観性を持って調査し、区民に明らかにしなければ信頼回 復の道にはたどりつかないものと考えます。(「そうだ」と呼ぶ者あり) 平成28年10月、和紙アート購入と千代田会館10階改修工事に関してもろもろ不透明であ るという千代田区議会決算委員会に指摘がされ、地方自治法第98条第2項の規定に基づく監査 を求めたところ、説明資料など、意思決定過程が一切ないこと等、詳細な調査のもとで明らかに なり、このようなことは二度とないよう強く要望するとの報告書が出されたことで、やっと仕切 り直しとなりました。内部で確認しても、このような結論が出ることはあり得ませんでした。今 回もこれらと同様か、もしくはあるはずの債権がないという点ではもっと深刻な事例となってあ らわれていると私は思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり) 質疑の中で、生業資金貸付金を本人が返済しない場合、連帯保証人に返済をさせた事例がある との答弁もあったわけですが、催告、承認など簡易にできる時効の中断手続さえもせず、時効の 援用あるいは償還免除等の判断をして処理をしている、そうした個々対応を行い判断していると いうことは、公平・公正な区政運営をはるかに逸脱しています。生活困窮の中でも返済を完了し た方、あるいは連帯保証人として返済をした方から見たら、どのように見えるでしょうか。困窮 する住民に寄り添う福祉は今後一層求められるところですが、それは他の自治体のように債権管 理条例など定め、生活再建の支援策とあわせて公平・公正に行うべきものです。 また、会計管理者が主張するところの附属資料は違っていても調定額は行政が判断するものな ので、決算上の問題にはならないとする答弁も大変不誠実でした。(「そうだ」と呼ぶ者あり) 調定額、収入未済額に誤りがあるなら、その積み上げである諸収入、すなわち決算議案にも何ら かの影響があるはずです。(発言する者あり)修正経験のある他の自治体に伺ってみると、決算 議案とは、法律に基づき、1、各会計歳入歳出決算書、2、事項別明細書、3、実質収支に関す る調書、4、財産に関する調書、この4点、これは地方自治法233条5項と地方自治法施行令 166条に基づく書類として法定の書類であると説明をされました。誤りある場合の修正の手順 手続についてもご教授をくださいました。私としては、当初、決算の修正、もしくは出直しのよ うな手続になっていくものと見守っておりましたが、かけ離れた認識であることに危惧を感じる ことと、私の周辺の区民の認識は私よりももっと厳しいものと感じたことから、このたびの監査請 求に関する決議に賛成をいたします。 ○議長(松本佳子議員) 次に、12番木村正明議員。 〔木村正明議員登壇〕 ○12番(木村正明議員) 議員提出議案第7号、審査請求に関する決議に対して反対の立場か ら討論を行います。
10 監査委員の決算審査意見書は、生業資金貸付金について、本来、一致すべき債権の決算年度末 現在高と収入未済額の間に不一致があることを指摘しています。本決議案は、この審査意見書を 踏まえ、監査委員に監査を求めることで不一致の原因と真正な金額を解明し、再発防止に寄与す るとしています。しかしながら、本決議案に反対する第一の理由は、監査委員の審査意見書自身 が想定される不一致となった背景と原因を指摘するとともに、今後の対応策についても具体的か つ明確に述べているからです。 まず、背景と原因についてです。意見書は、債権管理の正確性を損ないかねない場面として、 1、償還期間が20年間に及ぶなど、長期にわたって債権管理を行うことになること。2、その 間に担当職員が何人もかわること。3、債権管理のシステムが何度も更新されたことの3点を指 摘しています。その上で、そうした背景があるだけに強く求められていた経常的に適正な債権管 理を行うことや、定期的に債権全体の確認を行う取り組みを怠ったことが不一致の原因の1つと 分析しています。さらに審査意見書は、今後の具体的対応策として、極力償還の遅延が生じない ように取り組むとともに、やむを得ない場合には制度上運用可能な償還免除等も活用し、債権回 収の効率化に取り組むことを求めています。ここまで意見書は具体的に言及しているのです。 今、必要なのは、この監査委員による審査意見書を指針に債務者と直ちに連絡をとり、債権額 を確定し、必要かつ適切な対応を開始することであります。 反対する第二の理由は、生業資金制度は奨学資金や女性福祉資金とともに10年以上も前に廃 止された福祉制度の1つだということです。生業資金の貸し付け対象は、一般の金融機関から融 資を受けることが困難な方で、この資金を借りることができないと生活が困窮するおそれのある 方です。生業審査会での審査を経て貸し付けが決定される制度でした。償還期間は6年以内です から、今なお債務を抱えている利用者の多くは引き続き生活が困難であることをうかがわせます。 それだけに審査意見書の次の視点が重要です。償還期間が長期に及ぶことは、貸し付けを受けた 者と区の双方にとって大きな負担となるという視点です。23名の債務者に直ちに連絡をとり、 制度上運用可能な償還免除等も活用し、個別の実態に応じた適切な対応が急がれるのではないで しょうか。 さて、決算特別委員会で各委員から指摘があったように、債権管理が適正に行われていなかっ たことは極めて重大です。今後、債権額を確定し、必要な対応を進める中で導き出した教訓を、 他の廃止された福祉制度や現存する応急資金貸付制度の債権管理と運営に生かすことを強く求め るものです。その際、いずれの制度も生活の困難な方が利用する福祉制度であることを踏まえ、 対応は取り立てを強化する方向でなく、生活の安定と福祉の増進という目的に沿ったものとする ことを強く求め、反対討論といたします。 ○議長(松本佳子議員) 次に、19番たかざわ秀行議員。 〔たかざわ秀行議員登壇〕 ○19番(たかざわ秀行議員) 議員提出議案第7号、監査請求に関する決議に賛成の立場から 討論を行います。 本定例会に議案として付されました決算の意義とは、財政の健全性をもって予算執行が適切に
11 なされたかを確認することで、本区における財務上の責任を明らかにすることです。その決算の 審査に際しては、地方自治法233条の規定により作成されるべき書類として、議案である歳入 歳出決算書、これに加え、附属書類として決算参考書や主要施策の成果及び財産に関する調書な どがあり、これらは議案である歳入歳出決算書だけでは個々の内容が不明であるため、これを補 うため、決算審査の基礎資料として、決算とあわせて議会に提出することとされています。この 附属資料は決算内容を説明する重要なものであり、議会の認定の対象にはなっていませんが、決 算認定の適否を判断する材料として利用されなければなりません。 しかしながら、今回、監査の指摘により、財産に関する調書には誤りがあり、現在正しい数値 もわからないままの状況であるため、議案となっている歳入歳出決算に記載の収入未済額の適否 等を判断するものが不存在同様となっており、決算の審査をすることができない状態にあると考 えます。(「そうだ」と呼ぶ者あり) このため、平成29年度千代田区各会計歳入歳出決算の審査に当たっては、監査委員に対し、 生業資金貸付金について監査請求をすることにより、住民の代表機関として、また行政執行の監 視や執行機関の管理監督及びチェック機能を果たす責務のある議会として、正しい判断を行い、 決算審査に臨むとともに、原因を解明し、再発防止に寄与することを求め、本決議に賛成するも のであります。 ○議長(松本佳子議員) 以上で討論を終了いたします。 お諮りします。 議員提出議案第7号、監査請求に関する決議は、投票システムにより採決したいと思いますが、 異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松本佳子議員) 異議なしと認め、決定いたします。 議員提出議案第7号に賛成の議員は白のボタンを、反対の議員は青のボタンを押してください。 〔賛成・反対者ボタンにより投票〕 ○議長(松本佳子議員) 押し忘れはありませんか。(発言する者多数あり)押し忘れはありま せんか。(発言する者多数あり) 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松本佳子議員) なしと認め、確定いたします。 議員提出議案第7号は、賛成少数により否決いたしました。 日程第12を議題にいたします。 ―――――――――――――――――――○――――――――――――――――――― 委員会提出議案第3号 債権の真正な「決算年度末現在額」を確定し会計上の処理を行うこと を求める決議 (決算特別委員会) ○議長(松本佳子議員) 提出者を代表して内田直之決算特別委員長より、提案理由の説明をお
12 願いいたします。 〔内田直之議員登壇〕 ○17番(内田直之議員) 委員会提出議案第3号につきまして、提案理由をご説明いたします。 提案理由につきましては、案文の朗読をもってかえさせていただきます。 債 権 の 真 正 な 「 決 算 年 度 末 現 在 額 」 を 確 定 し 会 計上の処理を行うことを求める決議 第3回定例会において設置された決算特別委員会において、平成29年度千代田区各会計歳入 歳出決算書附属書類(財産に関する調書)における「3債権」の「生業資金貸付金」の「決算年 度末現在額30,298,760円」と同事項別明細書における歳入「生業資金貸付金元利収入」 の「収入未済額27,116,680円」について、すべての債権が償還期限を経過しているにも 関わらず一致していないことが監査意見報告書により指摘され、また、決算特別委員会において 審査を行う過程で「生業資金貸付金」の「決算年度末現在額」に誤謬があることが明らかになっ た。 現在に至るまで、執行機関から真正な債権額である「決算年度末現在額」が提示されていない ことは甚だ遺憾である。 よって、執行機関として十分な説明が出来なかった以下のことを重く受けとめ、早急な対応を 強く求める。 1、債権の真正な「決算年度末現在額」を確定し会計上の処理を行うとともに、区議会に十分 説明責任を果たすこと 2、貸金残高が誤った原因を解明し再発防止策を区議会に示すこと 以上、決議する。 平成30年10月17日 千代田区議会 満場一致ご議決いただきますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。 ○議長(松本佳子議員) お諮りいたします。 ただいま説明のありました委員会提出議案第3号、債権の真正な「決算年度末現在額」を確定 し会計上の処理を行うことを求める決議は、内田直之決算特別委員長の提案理由説明どおり、決 定したいと思いますが、異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松本佳子議員) 異議なしと認め、決定いたします。 日程第13を議題にいたします。 ―――――――――――――――――――○――――――――――――――――――― 委員会提出議案第4号 住民票の除票及び戸籍の附票の除票の保存期間の延長を求める意見書
13 (地域保健福祉委員会) ○議長(松本佳子議員) 提出者を代表して桜井ただし地域保健福祉委員長より、提案理由の説 明をお願いいたします。 〔桜井ただし議員登壇〕 ○25番(桜井ただし議員) 委員会提出議案第4号につきまして、提案理由をご説明申し上げ ます。 提案理由につきましては、案文の朗読をもってかえさせていただきます。 住 民 票 の 除 票 及 び 戸 籍 の 附 票 の 除 票 の 保 存 期 間 の延長を求める意見書 平成29年6月、民間有識者でつくる「所有者不明土地問題研究会」は、平成28年時点で所 有者を特定できない土地が全国で九州本島並みの約410万ヘクタールに及び、このまま推移す ると2040年には北海道本島並みの約720万ヘクタールに達するとの試算を公表しました。 今後、相続登記がなされずに実際の所有者が把握できない土地はさらに増えると見込まれてお り、このような所有者不明土地による経済損失額は2040年までに約6兆円規模に上ると試算 されています。 政府は、本年の通常国会において、「所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法」 を成立させ、土地の所有者探索を合理化する仕組みと、所有者不明土地を適切に管理する仕組み を創設しました。また、本年6月に策定された「所有者不明土地等対策の推進に関する基本方針」 や「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2018」では、住民票の除票の保存期間延 長について検討すべきとされています。 不動産登記簿では所有者の特定は住所と氏名のみでなされるため、住民票の情報が最も重要で す。しかしながら、住民票の除票及び戸籍の附票の除票については、5年を超えた保存は法的に 義務付けられておらず、核家族化や単身独居化が進んでいる現在、5年の保存では転居履歴を十 分に追えず、土地等の所有者が不明になってしまいます。 よって、千代田区議会は、国会及び政府に対し、住民票の除票等の保存期間を延長することで、 所有者不明土地だけでなく、空き家問題における所有者の特定が一層容易となるよう、下記事項 の実現を強く求めるものです。 記 1、住民基本台帳法施行令第34条第1項に定める住民票の除票及び戸籍の附票の除票の保存 期間を、現行の5年から150年程度に延長すること。 2、住民基本台帳法施行令改正までの期間、各自治体において除票等の廃棄が進行しないよう、 廃棄作業を当面凍結するよう、各自治体に通達すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
14 年 月 日 千代田区議会議長名 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 総務大臣 法務大臣 農林水産大臣 国土交通大臣 あて 提出するものです。満場一致ご議決いただきますようお願い申し上げまして、提案理由の説明と いたします。 ○議長(松本佳子議員) お諮りいたします。 ただいま説明のありました委員会提出議案第4号、住民票の除票及び戸籍の附票の除票の保存 期間の延長を求める意見書は、桜井ただし地域保健福祉委員長の提案理由説明どおり、決定した いと思いますが、異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松本佳子議員) 異議なしと認め、決定いたします。 次に、企画総務委員長、地域保健福祉委員長、子育て文教委員長、議会運営委員長、オリンピ ック・パラリンピック対策特別委員長、議会のあり方に関する調査特別委員長、福祉施設整備特 別委員長、都市基盤整備特別委員長から、委員会において調査中の事件につき、会議規則第71 条の規定に基づき、お手元に配付の特定事件継続調査事項表のとおり、それぞれ閉会中の継続調 査の申し出があります。 お諮りいたします。 本件は、申し出のとおり、いずれも閉会中の継続調査に付することに異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松本佳子議員) 異議なしと認め、決定いたします。 以上で、本日の日程を全て終了いたしました。 石川区長より、閉会の挨拶をお願いいたします。 〔区長石川雅己君登壇〕 ○区長(石川雅己君) 平成30年第3回区議会定例会の閉会に当たり、一言ご挨拶を申し上げ ます。 今回の定例区議会におきまして、平成29年度各会計歳入歳出決算の認定のほか、合わせて1 0件につきましてご提案を申し上げましたところ、平成29年度各会計歳入歳出決算の認定を除 き原案どおりご議決を賜り、厚く御礼を申し上げます。 またこの間、約1カ月の長きにわたり、熱心なご審議を賜り、感謝を申し上げます。今定例区
15 議会の審議の過程におきまして、さまざまな貴重なご意見等を賜りました。今後の区政運営に適 切に反映してまいりますとともに、より効率的、効果的な行財政運営に徹し、さらなる区民福祉 の向上に全力を傾注してまいる所存であります。 区議会の皆様におかれましても、何とぞご理解、ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。 以上をもちまして、平成30年第3回区議会定例会の閉会の挨拶といたします。どうもありが とうございました。 ○議長(松本佳子議員) 以上で本年第3回定例会を閉会いたします。 散会します。 午後1時48分 散会