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JFAテクニカルニュース第4号

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Academic year: 2021

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(1)

JFAメンバーズサイト

「JFAコミュニティ」がオープン!!!

JFAメンバー200万人構想の中で、登録メンバーに対するメリッ トとしてメンバー専用サイト「JFA Community(JFAコミュニティ)」 を2004年10月28日に開設いたしました。 本サイトは現在、「登録指導者」対象となっていますが、今後、 「審判員」、「チーム・選手」、「サポーター」などを対象としたサイ トに順次拡大していく予定です。 日本サッカー協会からの情報発信のみならず、JFA⇔メンバー、 メンバー⇔メンバーのコミュニケーションツールとなることを目 指し、今後一層の内容充実を図っていく予定です。 ■ JFAからのお知らせ JFA主催する研修会・講習会等の情報など、JFAから指導者の皆 様にお知らせしたい内容が掲載されています。 ■ テクニカル・ニュース 今まで発刊されている機関誌「テクニカル・ニュース」のバッ クナンバーがすべて掲載されています。 ■ 各種イベント報告 JFA主催した各種イベントを、文字情報だけでなく、動画とあ わせてご覧いただけます。 ■ テクニカルレポート 海外の大会や国内の主要大会のテクニカルレポートが掲載され ています(一部ダイジェスト版あり)。 ■ OTHERS JFA主催事業以外の情報を掲載していく予定です。スタート時 には「田嶋技術委員長のあいさつ」「UEFAユースセミナーの報告」 が掲載されてます。 ■ 指導者掲示板 指導者⇔指導者、JFA⇔指導者のコミュニケーションツール となる掲示板です。皆様の交流の場として活用していただけます。 「指導するチームを探している登録指導者」と「指導者を探してい るチーム」がウェッブ上でお互いを検索することが可能になるも のです。 本システムの利用対象者は、(1)指導するチームを探している登 録指導者、(2)指導者を探している加盟登録チーム、(3)指導者を探 している未加盟チーム・スクールで指導者を探している方ならど なたでも利用できます。 本システムを通じて、「登録指導者は指導現場」、「チームは指導 者」を得られるようにサポートができればと考えています。 例えば、想定されるチーム側のニーズとして以下のケースが考 えられます。 例1:少子化にともなう教員数減によるサッカー専門部活動の顧問不足 例2:新しくチームを作りたいが監督やコーチがいない 例3:4種加盟登録チームの有資格指導者の義務化(2005年度登録から) 例4:サッカースクールにおけるコーチ求人 是非、指導者の皆様は積極的に活用して下さい。

JFAコミュニティ

「登録指導者」サイトのコンテンツ

指導者・指導チーム検索システム

「コーチ・スクエア」スタート

http://member.jfa.jp

* http://www.jfa.or.jp

からもアクセスできます。

JFAコミュニティ http://member.jfa.jp からアクセス!

(2)

珠玉のひとこと

田嶋幸三(JFA常務理事/技術委員会委員長)

その

5

2002年FIFAワールドカップ後、日本サッカー協会・技術委員会 委員長に就任した田嶋幸三氏から聞いた言葉である。 JFAの公認S級∼D級コーチまで、すべての指導者養成講習会の 冒頭、『オープン・マインド』な姿勢がすべての受講者に求めら れる。 「指導者は、確固たるサッカー哲学やベースとなるコンセプトを 持つべきだ。それと同時に、他者に耳を傾け、他者から学ぶ柔軟 性も持たなければいけない」と委員長は考えている。 委員長がコーチ学の基礎を学んだのはドイツ(当時、西ドイツ) だ。選手時代、浦和南高校、筑波大学で日本一を経験し、日本サ ッカーリーグの古河電工(現JEF市原)でFWとして活躍したあと、 1983年に西ドイツに渡った。 今から約20年前のサッカーといえば、「ブンデスリーガ」全盛の 時代だ。ケルン体育大学での留学時代、バイエルン・ミュンヘン、 バイヤー・レバークーゼンでのコーチ研修を積む中で、多くの著 名なコーチたちと出合った。 「海外だけでなく、国内でも一流といわれる指導者の共通点は、 『探究心の強さ』と『他者から学ぶ謙虚さ』。とくに、2001年の 『フットボール・カンファレンス』で招聘したロジェ・ルメール 氏(元フランス代表監督)の『学ぶことをやめたら、教えること をやめなければならない』という言葉には、強く胸を打たれた」 と言う。 大きな山の山頂を目指すとき、道のりは当然長く、多くのルー トがある。あらゆることを想定して準備しても、多くの困難にぶ つかるだろう。山の途中で見る景色と、山頂で見る景色は当然ち がう。山頂は見晴らしがよい分、さらに別の大きな山も見えてく る。 JFAは『10年後に世界のトップ10』という大きな山を登り始め た。 現在の状況に甘んじることなく、まだまだ見たことのない景色 を求めて探求を続け、登り続ける。 選手や指導者だけはなく、審判、ファン、サッカーを愛する多 くのファミリーとともに・・・。 関口潔(JFA技術部)

KOZO

TASHIMA

「人は物を知れば知るほど、

自分が知らないことに気付く」

©Jリーグフォト㈱

(3)

「ナショナルトレセンU-12」は、昨年度から9地域を単位に開催されています。今年度も10月から来年2月

にかけて、JFAナショナルトレセンコーチおよび各地域のトレセンスタッフに指導により、各地域で開催さ

れます。

今号の「テクニカル・ニュース」では、今年度のテーマやトレ−ニングメニュー(抜粋)について紹介します。

2 0 0 4 ナ シ ョ ナ ル ト レ セ ン U - 1 2

トライ!トライ!!トライ!!!

ゲームの中でいきるスキルを身につけよう

ウォーミングアップ

ボールマスタリー・ボールフィーリング

北海道

東北

関東

東海

関西

中国

九州

四国

北信越

期 間:2004年10月8日(金)∼ 11日(月・祝) 場 所:Jヴィレッジ(福島県双葉郡 楢葉町) 選手数:72名 期 間:2004年12月25日(土)∼ 28日(火) 場 所:時之栖(静岡県裾野市) 選手数:120名 期 間:2004年10月8日(金)∼ 11日(月・祝) 場 所:富山県南総合運動公園 サッカー場・呉羽少年自然 の家・富山県総合体育セ ンター(富山県富山市) 選手数:43名 期 間:2004年10月8日(金)∼ 11日(月・祝) 場 所:つま恋(静岡県掛川市) 選手数:64名 期 間:2004年12月26日(日)∼ 29日(水) 場 所:びわこ成蹊スポーツ大学 (滋賀県滋賀郡志賀町) アクティ・プラザ・琵琶 (滋賀県高島郡新旭町) 選手数:80名 期 間:2004年12月25日(土)∼ 28日(火) 場 所:広島ビックアーチ・ホテ ルセンチュリー21広島 (広島県広島市) 選手数:40名 期 間:2004年12月26日(日)∼ 29日(水) 場 所:大津町運動公園・亀の井 ホテル大津店 (熊本県菊池郡大津町) 選手数:80名 期 間:2005年2月10日(木)∼ 13日(日) 場 所:徳島県鳴門総合運動公園 陸上競技場・陸上競技場 内合宿所・体育館内研修 室(徳島県鳴門市) 選手数:48名 期 間:2004年10月15日(金)∼ 18日(月) 場 所:帯広の森球技場・研修センター (北海道河西郡芽室町) 選手数:60名

テーマについての解説

感覚的なサッカーを大切にする U-12の年代は感覚的にサッカーをする年代であり、まずは その感覚を大切にしなくてはなりません。そのためにはトレ ーニングの中では、失敗を恐れない積極的なプレーを常に求 めていきます。また、指導する側は、場の設定(オーガナイ ズ)でテーマを選手が自然に獲得できるような環境をつくり、 子どもたちの自主性・発想を大切にしながら、判断に働きか ける指導を心がけていきます。 パーフェクトスキルを身につける ゴールデンエイジのこの時期に、ボールコントロールのス キルを確実に身につけさせます。ボールを扱うことにストレ スを感じていては、ボールから顔が上がらず、周囲の状況に 気を配る余裕ができません。ボール扱いが自由になり、顔が 上がってこそ周りが観え、アイディアが出てくることになり ます。そのためにトレーニングでは、すべてのトレーニング のウォーミングアップで「ボールマスタリー(ボールフィー リング)」を入れています。さまざまな反復(ドリル)によ り、とにかくボール扱いが自由自在になることを目的としま す。また、各トレーニングにおいても、技術習得のための反 復(ドリル)練習を大切にしています。

1対1の攻防

守備では積極的にボールを取りに行くこと、最後まであきらめない姿勢を要 求します。そのような相手の守備に対して、自分の置かれている状況、相手の 対応などをしっかりと「観ること」を習慣化させます。そして、ターンやフェ イントの技術、スピードや方向の変化を使いながら、相手をかわす技術を獲得 することを目指します。また、攻守においてコンタクトを嫌わないなどコンタ クトスキルも導入していきます。 今回のトレーニングテーマとして は、日本の課題である「1対1の攻防」 「パス&コントロール」「フィニッシュ」 を中心にとり上げました。 専門的なトレーニングを徐々に導入 していく年代であり、「ゴールキーパ ーの基本技術」「ポジショニング」の 習得を目指します。

パス&コントロール

左右同じようにコントロールできる、浮き球など難しいボールをしっかりと コントロールできるようにしていきます。その上で次のプレーを意識したボー ルコントロール、常にゴールを意識したボールコントロールを要求していきま す。パスに関しても両足を同じように使い、パスも正確性・強さなども要求し ていきます。

フィニッシュ

常にゴールを狙い、シュートをうつことを目的とします。とにかくゴールを 決めることが大好きなこどもになることを促しましょう。その上で両足のキッ クが同じように蹴れることや正確性を要求していきます。さまざまなキックや ヘディングなども習得させていきます。

基本技術・戦術の導入

ボールファミリア、キャッチング、ステッピング、ローリングダウンなどの 基本技術のトレーニング、そして、ゴール前でのシュートストップのトレーニ ング(アングルプレー)を設定しました。トレーニングでは、ひとつひとつの 動作を正確に行うことを強調し、GKの最大の役割である「ゴールを守ること」 を強く意識させていきます。

さまざまなゲーム

トライ!トライ!!トライ!!!

ゲームの中でいきるスキルを

身につけよう

フィールド

プレーヤー

ゴールキーパー

各テーマは、下記の内容・オーガナイズを参考に、 選手数・時間などを考慮し、各地域で考えて行う。 ①ウォーミングアップは15分∼20分程度。 ②個々に目を向けた指導⇒個別に課題を発展させる。 ③正しいデモンストレーションを見せることが重要。

1

インサイドタッチ連続

11

ロコモーション

12

方向転換

(90度)

2

プルプッシュ

3

スライド

4

右足(アウト・イン交互)

5

左足(アウト・イン交互)

6

右足イン→左足アウト→左足イン→右足アウト

7

サイドステップ

8

アウトサイドシザース

9

インサイドシザース

10

シミー

ボールを足の裏で外側に転がし、すぐにインサイドで内側に戻す ①左前のボールを右足の裏で引いて同じ足のインサイドで右斜め に押し出す(逆足も行う) ②左前のボールを左足の裏で引いて逆足のインサイドで右斜めに 押し出す(逆足も行う) ③左前のボールを左足の裏で引いて同じ足のインサイドで立ち足 の後ろから右斜めに押し出す(逆足も行う) …など

13

各種ターン

①インサイドフック ②アウトサイドフック ③Uターン ④クライフターン ⑤ステップオーバー …など

14

各種目を組み合わせて行う

今年度も9地域で開催、600名以上の選手たちが参加

(4)

(攻撃側の)選手 (守備側の)選手 コーチ マーカー カラーコーン 人の動き ボールの動き ドリブル ボール C

図の見方

オーガナイズ ①

C

オーガナイズ ③ ターン

C

オーガナイズ ④ フェイント

オーガナイズ ②

●コーチの手の合図でスタート ●1種目が終わったらすぐにボールをチェンジ OPTION ●スムーズな足の運び ●バランスを保つ ●顔を上げる ●左右同じようにボールを扱う

KEY FACTOR

●ゴールへの意識 ●身体をうまく使う ●最後まであきらめない

KEY FACTOR

FP 1対1の攻防

【ルール&オーガナイズ】 ① コーチ( )Aから配球 ② コーチ( )Bから配球 ●2つのマーカーゴールへドリブルインで勝ち ●ボールを奪ったら、逆のマーカーゴールへドリブルイン ●観る        ●ターンやフェイントの技術 ●スピード・方向の変化 ●積極的にボールを奪う

KEY FACTOR

【ルール&オーガナイズ】 ●A∼Dチーム、それぞれ自分のゴール以外にシュートで得点 ●得点したら自分のチームの列に並ぶ ●ゴールされたチームの選手はファーストタッチで中に入り、ゴールを狙う ●A∼Dのチームで得点を競う 【ルール&オーガナイズ】 ●ドリブルでDF( )をかわし、2つのマーカーの間を通過したらシュート ●シュート → DF → GK → シュート・・・とローテーションする ●DF( )がマーカーより前で準備ができたらドリブルスタート 【ルール&オーガナイズ】 ●サイドアウトはスローイン、エンドアウトはGKからリスタート

FP パス&コントロール

1対1∼ボディコンタクト

1対1∼相手をかわす

●コミュニケーション  ●ファーストタッチ  ●パスの質  ●ステップワーク

KEY FACTOR

【ルール&オーガナイズ】 ●左右回り方を決めてコントロール ●自由な方向にコントロール ●浮き球のコントロール ●コミュニケーション  ●まわりを観る  ●ファーストタッチ  ●パスの質

KEY FACTOR

【ルール&オーガナイズ】 から にパス。 は他の やコーンに当たらないようにコントロ ールして にパス(どこにパスをしてもよい) ●パスを出したところに移動 ●コミュニケーション ●まわりを観る  ●ファーストタッチ ●パスの質  ●サポートの質

KEY FACTOR

C ●コミュニケーション ●まわりを観る  ●ファーストタッチ ●パスの質  ●サポートの質  ●ゴールへの意識

KEY FACTOR

GK GK 【ルール&オーガナイズ】 ●ポゼッションをしながらコーンに当てて得点を競う ●ボールが外に出たら、コーチから配球 【ルール&オーガナイズ】 ●アウト・オブ・ボールは、すべてGKからリスタート ●コーンを重ねたり、倒した りして狙いやすくする ●タッチ数を制限する OPTION

2 0 0 4 ナ シ ョ ナ ル ト レ セ ン U - 1 2

ト ラ イ !

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2 0 0 4 ナ シ ョ ナ ル ト レ セ ン U - 1 2

ト ラ イ !

ト ラ イ ! !

ト ラ イ ! ! !

A

C

D

B

C C

A

B

1対1∼ゴール前

ゲーム5対5∼6対6(+2GK)

ドリル1

ドリル2

パス&コーン当て

ゲーム∼5対5+GK

●観る (ゴール・相手の動き・間合い) ●シュートのプランを 持ったドリブル ●フェイントのタイミング ●スピード・方向の変化 ●最後まであきらめない ●ディフェンスの意識

KEY FACTOR

●ポジショニング ●1対1の攻防 ●ボディコンタクト ●ゴールの意識

KEY FACTOR

GK GK

(5)

●正確性 ●さまざまなキック ●左右両足で蹴れるように

KEY FACTOR

●確実なフィニッシュ ●ゴール前での冷静さ ●ファーストタッチの質

KEY FACTOR

FP フィニッシュ

【ルール&オーガナイズ】 ①2∼3人1組で行う ②コーンの間を各種のキックを用いて通過させる ③ヘディングのドリル ④浮き球の処理をヘディングで行う 【ルール&オーガナイズ】 ① ●対面のプレーヤーにパスし、DFかGKになる ●パスを受けたプレーヤーはシュートでゴールを 狙う(タッチ数の制限はとくになし) ② ●2人組で前のプレーヤーがドリブルし、その後 ろにもう1人のプレーヤーがついていく ●ドリブルしていたプレーヤーはボールを止め て、ディフェンダーになる ●後ろのプレーヤーはボールをコントロールし てシュート ③ ●対角のプレーヤーが同時にスタート ●タイミングを合わせて互いにパス ●そのパスをコントロールしてシュート ●パスしたタイミングで、ゴールポストの位置か らDF( )がスタート

キック・ヘディングのドリル

ボールマスタリー・ボールフィーリング

シュートのドリル

●GKを置く OPTION 【ルール&オーガナイズ】 ①5対5+GK ●ボールを持っているチームは2つのゴールに攻めることができる ●得点やGKがキャッチした後のリスタートはコーチから始める ②5対5 ●攻撃5人、守備はGK1人とフィールドプレーヤー4人 ●2分間で攻撃側が何得点できるかを競う 【ルール&オーガナイズ】 ●ダブルボックスで行う

ゲーム∼4対4+GK

GK 基本技術・戦術の導入

【ルール&オーガナイズ】 さまざまな運動で、両手を使ってボールを扱う ①2人1組(各自ボール1個)で、お互い同時に、それぞ れの選手が右手で相手の左手にボールを投げる 合図で逆回りにする(左手で相手の右手に投げる) ④4人1組になり、4人同時に同方向にスローイング 2人はバウンドボール、もう2人は相手の正面に投げ る (バウンドボールと正面キャッチの複合) ⑤1人がボールを上に投げている間に正面キャッチ して、相手にボールを返す ②1人がバウンドボール、もう1人が相手の正面にボ ールを投げる(バウンドボールと正面キャッチの複 合) ③4人1組になり、4人同時に同方向にスローイング 合図で逆回りにする 【ルール】 ①オーバーハンド(胸の高さ) ②アンダーハンド ●腹部の高さ ●バウンシングボール ●グラウンダー

キャッチング

【ルール&オーガナイズ】 が攻撃側の選手、 が守備側の選手となる がコーンに触ったら得点、 がコーンに触っている間は得点とならない

ステッピング

基本姿勢 「いつでもどこでも動ける姿勢」 ●足の幅は肩幅よりやや広くする → 膝下を曲げられるくらいの幅 ●膝を軽く曲げ、前傾姿勢を保つ ●両肘を軽く曲げる → オーバーハンド、アンダーハンドの どちらにも行きやすい位置 ●頭を固定し、しっかりとボールを観る シュートに対するポジショニング ゴールの中央とボールを結んだ線上を意 識し、頭上を越されない距離だけ前に出 て角度を狭める ●構えるタイミングとその姿勢 ●ボールのコースに身体を運ぶ ●身体の正面でボールを処理する ●身体の前方でボールを処理する ●手の形 ●1回でボールをつかむ

KEY FACTOR

【ルール】 長座・立て膝・中腰のそれぞれの姿勢から行う

ローリングダウン

●身体の正面でボールを処理する ●身体の側面で着地する ●身体の下側から地面に着地する(膝下→もも→上体)

KEY FACTOR

【ルール&オーガナイズ】 ●相手選手(1∼3)のシュートに対応する ●静止球のシュートに対応する

アングルプレー①

【ルール&オーガナイズ】 ●4つのゴールにそれぞれGKが入る ●各選手(GK)はどこのゴールにシュートをう ってもよい。もしくは中央の選手にパスをし て、中央の選手がシュートをうつ

アングルプレー②

●ポジショニング(位置・身体の向き) ●構えるタイミングとその姿勢 ●適切な移動方法 ●プレーの方向 ●安全確実なシュートの処理

KEY FACTOR

●ポジショニング(位置・身体の向き) ●構えるタイミングとその姿勢 ●適切な移動方法 ●プレーの方向 ●安全確実なシュートの処理

KEY FACTOR

●上体を相手の方に向けて対応する ●できる限り足を地面につけて対応する ●移動方法

KEY FACTOR

2 0 0 4 ナ シ ョ ナ ル ト レ セ ン U - 1 2

ト ラ イ !

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2 0 0 4 ナ シ ョ ナ ル ト レ セ ン U - 1 2

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背中合わせゴールでのゲーム

●常にゴールを狙う ●確実なフィニッシュ ●ゴール前での冷静さ ●リバウンドの意識 ●守備から攻撃への 切り替え

KEY FACTOR

GK GK ●常にゴールを狙う ●確実なフィニッシュ ●ゴール前での冷静さ ●リバウンドの意識 ●守備から攻撃への切り替え

KEY FACTOR

(6)

思うが、ブラジルチームと対戦するとボール扱いや置きどころ がまだまだ甘い。また、ドリブルスピードが自分のコントロー ルできる範囲を越えて自滅するパターンが多い。 ○また、キックの種類を増やすことと同時に、DFから寄せられて も、50㎝の隙間があればパスできる「正確性」と「狙い」が必 要であると感じた。 ○ブラジル選手が一度ボールを持つと取れない。奪いに行くと 「いなされる、かわされる」といった感じ。速く寄せるとワンツ ーで裏をとられる。 ○そして、ブラジル選手は自己主張をする。パスを受けたら何か 意図的なことをしなければボールを離さない。ゴール前では2 対1でも自分でシュートをうつ。 ○それを『天然』(教えられずにできる)でやってのけている。 ○さらに、その場その場の状況で一番の選択をする。シュート、 壁パス、しかけ、身体を入れてキープ…だから、結果的に、現 時点で成功しなくても5年後、10年後には技術的・体力的に成 熟すればすばらしいパフォーマンスになりそうである。 ○だからブラジル選手のパフォーマンスを左右するものは、フィ ジカルコンディションであり、メンタルコントロールである連 帯感なのであろう。「ブラジル体操」「手をつなぐ」「みんなでお 祈りをする」意味がわかった。 ○日本チームは、リアクションでのサッカーは上手であるが、マ イボールで「しかけて」「崩して」「引き出して」というような プランを持って、自分たちのペースでゲームを進めることがで きない。 ○日本選手は戦術などしっかり理解し、やろうとするし、「できる」 ときもある(いつもではないが…それが差)。 ○ひとつ上のCFZ(昨年の優勝チーム)とのゲームでは、前線か らのプレスも意識的にできた。 ○DFにおける『よいスタートポジション』をとることができれば、 おおむね「やられる」ことはない。しかし、このおおむねが 「常に」とならなければ、世界との差は縮まらないと感じた。 ○ブラジル国内の試合は、どれも僅差で1-0や2-1はもちろん、3-0、 3-1でも点差ほどの差はなく、どっちが勝ってもおかしくない。 ○フィニッシュの差だけで試合が決まる。だからこそ、ストライ カーが育つのかもしれない。 ○また、リーグ戦の戦い方をよく知っている。負けることで自力 突破がなくなることが身体に染み付いている気がした。そして、 最低引き分けという試合を演じられることもすごい。 (1)第7回日伯友好カップ ブラジルでは、U-15の良質な国際大会がほとんどない。そこで ジーコ(日本代表監督)が日本とブラジルの選手の国際交流を図 りながら、お互いにレベルアップしてほしいという願いを込めて スタートした大会である。 ブラジルからはコリンチャンス、フラメンゴ、クルゼイロ、ヴ ァスコダガマなど名門クラブが参加、日本からは鹿島アントラー ズ、鹿島アントラーズノルテ、U-15日本代表など合計16チームが 参加、4チーム×4グループのリーグ戦、各1位がトーナメント方 式の準決勝・決勝と進む。優勝、準優勝、最優秀選手、得点王に はトロフィーやメダル、副賞などが準備されている。35分ハーフ、 交代5人+GK、活躍した選手は1∼2年後にプロリーグに出場する 者も少なくない。 (2)気候 南半球なので冬であるが、日本の初夏の気温。ただし湿気が少 ないのでさわやか。今回は曇りや小雨が多かったので、暑くも寒 くもないコンディションであった。 (3)宿舎 Entermares Hotelは治安の良い地区にあり、ビーチまで徒歩10分 くらいの位置。3階部を貸切状態で、4階にミーティングルーム (常設専用)、レストラン(ビュッフェスタイル)。こじんまりとし たもので、U-15年代の選手には適しており、問題なかった。 (4)その他 ピッチは最高級でもなく粗悪でもなく、この年代では何も問題 なかった。会場となったCFZ(ジーコサッカーセンター)にはフ ルピッチ3面+3/4ピッチ1面+フットサル(人工芝と砂)と、CT にはフルピッチ2面+フットサル(砂)があり、ゆったりとした 環境であった。 飲み水はすべてミネラルウォーターを使用し、ベンチサイドに タンクがありそれをコップで飲む形式。ペットボトルに補給し対 応した。 シュハスコパーティ(焼肉)を企画していただき、対戦相手の 選手と団欒のひと時を持つことができた。交流体験と内容など、 かしこまったものでない雰囲気を味わえてよかった。 ①代表としての誇りと歓びを持つ(ひたむきさ、和、自立、自ら 感動) ②出会いを大切にする(仲間、新しい自分、世界、体験) ③個々のレベルを上げる(関与する、1人→2、3、4人でやり きる、判断を変えることができる) ④トライして何かを得る(何かを始める、イメージを持つ)⇒フ ァイナリストとなる。 ○ボールを意のままに操れる技術は、日本選手もうまくなったと

U-15日本代表

ブラジル遠征/第7回日伯友好カップ

(ジーコカップ)など参加

2004年8月23日∼9月1日 【報告者】吉武博文 (U-15日本代表監督/ナショナルトレセンコーチ)

1.大会概要など

1

チームコンセプト

2

成果と課題

3

将来の日本サッカー界を担う人材の発掘、育成を目的に、ユース年代の日本代表チームが各種大会への参加を

行っています。

今回は、U-15日本代表(1989年1月1日以降生まれの選手)、U-18日本代表(1986年1月1日以降生まれ

の選手)の活動を各チームの監督が報告します。

活動報告

ユース年代の日本代表チーム

■大会結果

2004年8月25日 16:00 ジーコサッカーセンター U-15日本代表 3-1(2-1)クルゼイロ 2004年8月26日 14:30 ジーコサッカーセンター U-15日本代表 0-1(0-1)フルミネンセ 2004年8月27日 16:00 ジーコサッカーセンター U-15日本代表 1-0(0-0)マドゥレイラ ※日本はグループ2位で準決勝進出を逃す。

日本の課題

①ボールを失う ・コントロールミスが多い(観えていない、技術) ・ボールの置きどころが悪い(相手から遠いところ) ・ドリブルが遠すぎる(自分のコントロールができる範囲を越えている) ②プレーの選択 ・シュートの場面で他の選択をする ・判断を変えられない(壁パス) ・ボールの移動中にポジションを変えられない ・しかけない ③その他 ・浮き球の処理が悪い ・ピボットやバイタルエリアを使えない ・パスの質(コースが悪い、丁寧さがない)

ブラジルチームから学んだこと

動きながら、うまくボールを扱う 状況に応じたところにボールを置く ゆっくりボールを運ぶ 遠くてもシュートをうつ 判断を変えることができる 味方との距離を保つ 自分でしかける(何かしてからパスする、ひきつける) 胸でもアウトサイドでも頭でもOK 少しでも隙があれば、くさびを狙う パスが正確(丁寧、タイミング)

U-15日本代表vsフルミネンセ © HARA Schuichiro

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②ゴールを目指したビルディングアップ 2番目の目標である「ゴールを目指したビルディングアップ」 に関しては、トレーニングや試合を重ねるたびにチームとして のピクチャーが描けてきましたが、個人技術の精度不足からう まく組み立てられないことが多かったと思います。 ③クロスからの攻撃 3番目の目標であった「クロスに3人が入る」に関しては、ま だまだと言わざるをえません。押し込まれる状況の中、少ない チャンスにも果敢に長い距離を走ってゴール前に飛び込んでい く。また、それを見てバランスをチームでとっていくといった ダイナミックさをもっと出していければと思いました。 そんな中、ブラジル戦、イタリア戦の後半は、クロスに飛び 込んでいく積極果敢な攻撃が何回かあったことは、今後の少し の自信につながったのではないかと思います。 (4)守備 ①チャレンジ&カバー チャレンジとカバーを繰り返しながら、粘り強く守備をして いくとともに、積極的なアプローチでボールを奪いに行こうと しました。 ブラジル戦では中盤でのアプローチの不足から、中盤を支配 され苦しい展開になりましたが、ディフェンスラインがチャレ ンジとカバーを繰り返しながら、粘り強い守備を行いました。 しかしながら、第2戦、第3戦とディフェンスラインが崩壊して しまいました。コンパクトにするためにラインを高く上げるま ではよいのですが、ボールが出てくるときに正しいポジション にいないことで、相手FWと並んだ状態になり、ピンチと失点を 繰り返しました。 また、修正しても(正しいポジションにいても)、なおその上 をいくイタリアのストライカーの質の高さと身体能力に対抗する には、センターバックを3枚にして1人が深いカバーのポジション をとることが賢明な策なのでしょうか。大会前から予測はしてい たことですが、個人の力がどれくらい通用するかを浮き彫りにす るためにも、中央で相手FWと2対2になっても守る中で、世界と の個人の差を肌で感じとって欲しいと思いましたし、実際選手は 世界のスタンダードの力を感じとったに違いありません。 ②コンパクト 縦にも横にもコンパクトになって、ボールを奪いに行こうと しました。縦にコンパクトになるという点では、まだまだ修正 の余地が大きいと言えます。ボールにパワーがあるときは素早 くステップバックすること(3mコンセプト)ができませんでし た。 選手は、お互いのコミュニケーション、楽をしないで(オフ サイド・トラップ)、しっかりと上げ下げすることの大事さが身 に染みたのではないでしょうか。少しの隙も見逃さない世界と の差を感じ取ったに違いありません。 ③囲い込む(ボールの取りどころを明確に) 選手は、サイドに相手を追い込んでうまく囲い込んでボール を奪うことができました。ボールの奪いどころをチームで明確 にできたこと、それを実践できたことはすばらしいと思います。 また、バイタルエリアに入れさせないようにしながらも、入 れられたら素早く挟み込むことを行いましたが、イタリア戦で はバイタルエリアを意識するあまり、ボール保持者にプレッシ ャーがなく、中盤で自由にさせすぎたことが、背後へのパスを 容易に出させた原因でした。 (5)トランジション 攻撃から守備への切り替えの一瞬の隙をつかれて、イタリア 戦は失点(2点目)しました。素早く切り替えて正しいポジショ ンにつくことの重要性も、選手は身をもって知ることができた と思います。 守備から攻撃に関しては、マイボールになったら、どんどん 飛び出し、味方をも追い越していく動きやエネルギッシュな動 きを見たかったのですが、試合によってむらがありました。 (6)メンタル ブラジル戦も0-1から1-1に追い付いたこと、そしてイタリア 戦では0-3から2-3にまでできたことに関しては、メンタル面の 強さも出たと思いますが、東北選抜の試合では皆で集中してや るべきことをやってきての敗戦であったので、選手のモティベ ーションに少しのダウンがあったこと、またそれを上げる努力 を私がもっとするべきであったと反省しています。 (7)環境 すばらしい大会でした。練習ピッチもホテルも試合会場(仙 台スタジアム)もどれをとっても良かったと思います。 対戦相手に関しては、ブラジルは17歳のチームでしたが、こ れから予選を戦っていくチームづくりの立ち上げとなるチーム だけに、ブラジル国内のすばらしいタレントが揃っていました。 イタリアに関しては18歳のナショナルチームであり、2回の合宿 をイタリアで積んできており(セリエAに出場している選手もい ました)、この年代のトップクラスに入ってくるチームではない かと思われました。 U-19日本代表とJリーグにかかる選手を除いた選手での構成で あったため、新しい選手の発掘という点や、底上げをする点で はすばらしい経験を選手は積んだと思います。選手たちは一生 懸命トライをしましたが、少しのためらいが(外国人選手に対 しての)あったとも思いました。多くの選手はJリーグにいくこ とになるとは思います。今後さらに何らかの形で海外の経験や 国際試合経験を積んで、大きく羽ばたいてほしいと思います。 (1)全般 今回の大会で、選手は自分の何が世界に通用し、何が通用し なかったのかを、肌で感じ取ることができました。中には、国 際試合の経験のなさから力を出し切れなかった選手もいました が、そういった選手も国際試合を経験したことで、これからの 成長には大きなプラスになったはずです。 チームとしては、今回初めて選出した選手が多いため、初日 にASE(社会性を育成する実際体験)をとり入れて、コミュニ ケーションを図ったり、練習試合(30分×2:vs仙台育英)を組 んだりしました。そんな中、選手はスタッフからの働きかけに よるだけでなく、お互いが練習中や練習後、試合後、選手同士 が積極的にコミュニケーションをとってくれたと思います。し かしながら、ブラジル・イタリアと比較すると、まだ差がある と感じられます。 多くの選手が国体終了後すぐに集まり、また仙台カップ終了 後、翌日から高円宮杯第15回全日本ユース(U-18)サッカー選 手権大会に参加しています。強行日程ではありましたが、選手 にとってはすばらしい経験となったに違いありません。 (2)技術 イタリア、ブラジルと比較すると、個人の基本技術には開き があります。単純に止める、蹴る、といった技術の差が、ビル ディングアップが正確にできるかどうか、あるいは最後のアタ ッキングサードでの仕事など、すべてに差となって現れていま した。 ただパスをするにもDFから遠い足にパスをしたり、味方のス ピードを落とさないようなパスを出してあげるなど、精度に加 えて、意識も高めていかなければならないと思いました。 (3)攻撃 ①しかけ チームの攻撃の目標でもあった「しかけ」に関しては、選手 は積極的にトライしてくれました。とくに柳澤隼(柏ユース) は何度も突破し、チャンスを作りました。しかし、彼にも全体 にも言えることですが、突破してからのクロスの質、中央の人 のクロスへの入り方(タイミング)は、大いに改善の余地があ ります。

チームとしての目標

1

大会を終えての所感

2

最後に

3

U-18日本代表

第2回仙台カップ国際ユースサッカー大会参加

2004年9月15日∼23日 【報告者】上野展裕 (U-18日本代表監督/ナショナルトレセンコーチ)

■大会結果

2004年9月18日 13:02 仙台スタジアム U-18日本代表 1-1(0-1) U-18ブラジル代表 2004年9月20日 15:39 仙台スタジアム U-18日本代表 2-3(1-3) U-18イタリア代表 2004年9月23日 12:30 仙台スタジアム U-18日本代表 3-4(2-2) U-18東北代表 代表としての誇りと責任を持って闘う。 【攻 撃】 【守 備】 【トランジション】 ①しかけ ②ゴールを目指したビルディングアップ ③クロスからの攻撃(3人、飛び込み) ①チャレンジ&カバー(積極的な守備) ②コンパクト ③囲い込み(ボールの取りどころを明確に) 攻撃から守備、守備から攻撃 ○ブラジルでは背番号は、ポジション固有の物であるかのように、 試合ごとに8番の選手が違っていたりする。 ○今回の遠征では、どのチームも簡単に勝たせてくれないことを 強く感じた。国内のゲームがそうなることを強く願っている。 育成年代の代表遠征でもあり、自立を常に念頭において、スタ ッフ全員が選手に接した。チーム荷物の管理や集合時間などの厳 守、キャプテン決めや各種座席決めなどもろもろ、体験させる中 から失敗もしながらの遠征となった。選手はその主旨を理解し、 前向きに取り組んでくれたことも大きな収穫であった。また、大 会期間中に選手同士の交流会(シュハスコパーティー)やスタッ フゲームがあり、ブラジル文化に触れる機会も刺激となった。 最後にけがで参加できなかった選手が出たのは残念であったが、 各チームの活動がある中、選手を派遣していただき心より感謝し ています。また、監督としてこのような良い経験をさせていただ いたことと、スタッフ全員がそれぞれの役割を果たしていただい たことにも大変感謝しております。

総 括

4

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日本の女子サッカーの大きな課題のひとつは、U-15年代において、 チーム数、選手数が非常に少なくなってしまうことである。小学生 世代では、およそ9,000人もいた選手たちが、この世代では約3,000 人に減少してしまう。 この世代の選手数を増加させることはもちろん非常に重要なこと であるが、サッカーを続けている選手たちの中には、実は非常に才 能が豊かであったり、少しだけより良い環境でサッカーをすること によって、飛躍的に成長を遂げる選手が存在すると考えられる。ま た、現在サッカーを競技として行っていない少女の中にも、タレン トは存在する可能性が大きい。 こういった将来の日本女子サッカー界を背負って立つ可能性のあ るタレントを発掘し、育成を図り、日本女子サッカーの強化と総合 的な活性化につなげていくことを趣旨として立ち上げられたのが、 「JFAスーパー少女プロジェクト」である。 本年においては、世界と日本の間にもっとも差があると考えられ るゴールキーパー(GK)というポジションにフォーカスを当て、 GKのキャンプを今回を含め年度末(来年3月)までに3泊4日で4回 実施する。

JFAスーパー女子プロジェクトとは

第1回目のキャンプは、9月17日から20日まで、Jヴィレッジ(福 島県)において実施された。参加選手は、全国からの応募(自己推 薦を含む)によって選出された、U-15の選手17名(都合により3名 は不参加)である。 なお、参加の資格は以下の通りである。 ①1989年4月2日以降に生まれた少女 ②身長170cm以上の少女 ③50m走を8秒1以内で走れる少女 ④将来のなでしこジャパン(日本女子代表)のGKを目指す意欲のあ る少女 このうち、10名がサッカーを専門としており、それ以外は、バレ ーボール4名、陸上競技2名、バスケットボール1名という内訳であ った。サッカーを競技として未経験の選手もおり、スパイクやゴー ルキーパーグローブを手にしたのは初めてという状態でキャンプは スタートした。 県選抜クラスの選手から、初心者までさまざまなレベルの選手が 混在するグループでのトレーニングとなった。

参加選手たち

(1)山郷のぞみ選手のトレーニング見学 キャンプ初日のトレーニングの最後に、アテネオリンピック日本 女子代表のゴールキーパーである山郷のぞみ選手(さいたまレイナ ス)のトレーニングを見学した。山郷選手の技能についてはもちろん のこと、トレーニングに対する集中力や取り組む姿勢など、世界を 相手に戦った選手のトレーニングを間近に見て肌で感じることがで きた。 また、夜のミーティングでは山郷選手の体験談を含むレクチャー も行われ、選手たちは自分が目指すべきモデルとして具体的なイメ ージを持つことができ、非常に貴重な体験であった。 (2)身体測定、フィジカルテスト、スキルテスト 身長、体重、垂直跳び、立位体前屈、反復横跳び、30mスプリン ト、50mスプリント、キック力(左右)、スローイングについて測定を 行った。 (3)シュートストップ(キャッチングの基本、構え、ポジショニング) 最初はボールをキャッチする際に、ボールを挟むように手を出す 選手も見られたが、ボールの後ろに手を持っていくこと、飛んでく るボールに対して正対して構えること、構える際にボールがどこに 飛んで来てもスムーズに手が出る位置を意識すること、できる限り ボールに対して足を運び正面でキャッチすることを意識させた。 最初は手で投げられたボールから、次には蹴られたボールへと移 行していったが、トレーニングの最後には、身体を横に倒すことへ の興味を示す選手も出てきた。トレーニング開始の状態からかなり の改善が見られ、それぞれに吸収力の高さを感じさせた。 (4)フットベースボール リラックスを兼ね、キャンプ3日目の午前にハイボールへの導入 としてフットベースボールを行った。サッカー未経験者は、ウォー ミングアップにおいてはキックにかなりぎこちなさを見せていたが、 試合が始まるとしっかりとボールを捉え、かなりの飛距離を出す選 手もいた。また、飛んでくるボールに対して落下地点に入れない選 手はほとんど見られなかった。 このころになると、選手同士もかなり打ち解け、声を掛け合って 非常に良い雰囲気でトレーニングは行われた。 (5)ハイボールキャッチ、クロス キャンプ3日目になり、キャッチングがだいぶ安定してきた。 ハイボールのキャッチに関して、片足ジャンプができず、両足ジ ャンプになってしまう選手もいたが、今回のキャンプでは高い位置 でボールをキャッチできれば、片足であることが望ましいが、両足 でも構わないだろうという方向性で指導した。 ボールが飛んでくる方向は、ゴール正面からとサイドから行い、 クロスボールに対するポジショニングの導入、シューターに対する 意識(視野の確保)について、徐々に実際のゲームで起こりうる状 況を意識したトレーニングに移行してきた。 (6)シュートストップ(ローリングダウン) 最初は、1人1個ずつボールを持って座った状態からローリング ダウンを行った。そこから膝立ち∼立位へと移行し、次には投げら れたボールに対してローリングダウンを行った。 今回のキャンプでは実際に蹴られたボールに対するローリングダ ウンは行わなかったが、最後に行ったゲームではゴールに対して飛 んできたボールに対して身体を投げ出し、自然にローリングダウン を行う場面も見られた。

今回のキャンプにおける成果

3泊4日という短期間のキャンプではあったが、今後への可能性を 大きく感じさせる有意義なものであった。 キャンプスタート時には、サッカー未経験者を含んでいたため、 個人のレベルに大きな差があり、戸惑いが見られる選手もいた。し かしながら、コーチたちのきめ細かでポイントを押さえた熱心な指 導と、選手たちの真剣な取り組みによって、経験者においてはひと つひとつのプレーの質の向上、未経験者においては乾いた砂が水を 吸い込むような技能の向上が見られ、キャンプ最終日には、初日の ゲームでは反応できないで見送っていたボールにしっかり足を運ん でセービングしたり、ハイボールに対してしっかりとキャッチング するなど、それぞれの能力の高さを改めて感じさせられた。 今回のキャンプを通して得られた今後へのもっとも大きな課題は、 未経験者に対するトレーニング環境の提供である。彼女たちはそれ ぞれの学校においては、異なる種目の部活動に所属しているために、 サッカーのGKトレーニングが行える環境がない。また、現在チーム に所属して日常のトレーニング環境のある選手に対しても、GKコー チがいるとは限らないために、今回のキャンプで得られた成果が習 慣化できるとは限らない。 そこで、今回のキャンプにおいては個人面談を行い、キャンプか ら地元に帰った後のトレーニング環境や進路について話し合い、選 手がそれぞれ持つ課題や方向性を抽出した。これらの課題に対する 方策を第2回目のキャンプ(12月2日∼5日)に向けて、今後検討し ていく必要性を強く感じた。

総括と今後の展開

2004JFA

スーパー少女プロジェクト

第1回トレーニングキャンプinJヴィレッジ

八木邦靖(女子指導者育成/ユース育成コーチ)

2004JFAスーパー少女プロジェクト・第1回トレーニングキャンプより © Jリーグフォト㈱ 山郷のぞみ選手も参加 /2004JFAスーパー少女プロジェクト・第1回トレーニングキャンプより © Jリーグフォト㈱ 2004JFAスーパー少女プロジェクト・第1回トレーニングキャンプより ©Jリーグフォト㈱ (左)今泉守正氏、(右)加藤好男氏/ 2004JFAスーパー少女プロジェクト・第1回トレーニングキャンプより © Jリーグフォト㈱ 指導スタッフ 開催日程 今泉守正(技術委員会委員/ナショナルコーチングスタッフ) 加藤好男(ナショナルコーチングスタッフ/GKプロジェクトリ ーダー) 川俣則幸(ナショナルコーチングスタッフ) 川島透(ナショナルコーチングスタッフ) 澤村公康(ナショナルトレセンコーチ/浦和レッズ) 八木邦靖(女子指導者養成・ユース育成コーチ) 9月17日 午後 身体慣らし、コミュニケーション、山郷選手  (さいたまレイナス)のトレーニング見学 9月18日 午前 身体測定、フィジカルテスト、スキルテスト、 キャッチングの構え 午後 シュートストップ(構え、ポジショニング) 9月19日 午前 フットベースボール(空間認知) 午後 ハイボールキャッチ、クロスボールの対応 9月20日 午前 シュートストップ(ローリングダウン)

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世界のトップ

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目指して!

年代別指導指針④

JFA技術委員会 テクニカル・ニュースの年代別指導指針 について、前号までは指導指針の考え方を 説明してきましたが、今号からは技術・戦 術の各論に入り、各項目を年代を越えて 「縦」に観ながら、トレーニングの留意点 を出していきたいと思います。 再度確認しておきたいことは、「すべて の年代は、育成の全体像の中にある」とい うことです。指導者の皆さんは、通常ご自 分が指導している年代のことのみに関心が 高いかもしれませんが、そこだけで完結、 独立して考えるのではなく、是非とも全体 像をイメージした上で各年代をとらえてい ただきたいと思います。 したがって、ここで年代別指導指針の技 術・戦術の各項目に入りますが、各年代ご とに進めていくのではなく、それぞれの項 目を「縦」に観て、各年代ごとの課題と合 わせて全体像の中のあり方を考えていただ きたいと思います。 今回はその第1回として、「1対1・守備」 に関し、イントロダクションとU-12年代 のトレーニングを紹介します。 1対1は、攻守ともに日本の大きな課題 のひとつです。2003年度の各カテゴリー の世界大会のテクニカルレポートからも、 主要な課題として挙げられています。ベ ースは上がってきたようでありますが、 それでもまだ根本的に1対1の攻守は改善 しなくてはなりません。ここに大きな差 があるうちは、どれだけ組織を整えよう とも個人の能力の高いトップの国々に太 刀打ちすることはできません。 サッカーの本質は、ゴールを決めるこ と。そのためには、自分たちがボールを 持たなければシュートはうてません。相 手がボールを持っているときに、「積極的 に奪いに行くこと」を目標とします。積 極的に奪いに行くことで、守備の技術も 身に付きます。守備を戦術的に教えるの ではなく、感覚的に身に付けさせていく ことが大切です。 また、守備は相手に対してのリアクシ ョンが多いので、いろいろな動き(反転、 バックステップなど)が必要になります。 人間の身体の発育上コーディネーション 能力は、U-12の年代がとくに獲得に適し ていて、いろいろなステップワークやバ ランス感覚などはこの年代で身に付けさ せていきたい事柄です。ただ教えるので はなく、楽しさの中から自然に身に付け させていくことが重要であり、コーチの 力量が問われるところだと思います。 スライディングも両足同じようにでき る選手は非常に少ないです。同じように できれば、守備の技術として非常に有利 になります。両足のキックと同様、スキ ルやコーディネーションが身に付きやす い、この時期にこそ身に付けさせたい技 術です。もちろん、日ごろの練習環境に よって、なかなか練習のしにくい技術で はありますが、芝のグラウンドなど良い 環境でトレーニングをする機会がある際 には積極的に練習をし、自在にできるよ うにしましょう。

第1回 1対1・守備∼U-12

U-12における1対1の守備は「ボールを取りに行く」、「取られたら取り返す」、「最後まであきらめない」 ※「テクニカル・ニュース」創刊号 42ページ参照 1対1・守備

U-16

やりたいことから やるべきことへ

U-14

考えながら

U-12

感覚的に 状況の中で判断を伴う1対1(ゲーム状況、エリアなど) → 行くか、行かないかの判断を的確に、取りどころの整理 奪うチャンスを逃さない、相手を自由にさせない チャレンジ&カバー、正しいポジショニング 取られたら、取り返す、最後まであきらめない スライディング、守備の技術

ウォーミングアップでできるコーディネーショントレーニング

Ⅰ サークルドッジフットボール ○センターサークルの中に1組が入り、外側から足でパスをしながら、中の 相手にチャンスがあればボールを当てます。 ○当てられた選手は外に出て、全員を当てられる時間を競います。あるいは 当てられても外には出ずに、時間内に何人当てられるかを競っても良いで しょう。 Ⅱ ボール保持者セーフティー鬼ごっこ ○鬼にタッチされたら鬼が交代して追いかけます。 ○ボールを入れておき、ボールを保持している選手は鬼につかまりません。 ○鬼が追いかけている選手に対してボールをパスして助けてあげましょう。 ○レベルによって手でのパスでも良いし、足のパスでもできます。鬼もボール も複数にするとより複雑になり、いろいろな動きが出てきます。 Ⅲ ツーバウンドキック ○選手にナンバーをつけて、選手①→②→③…の順番でボールを回します。高 く蹴り上げて2バウンド目をキックしていきます。2バウンド目にぎりぎり届 くくらいの場所にキックできることを考えて、少し意地悪なキックもしてみ ましょう(2バウンド目が1m以上バウンドするようにキックしましょう)。

ボールを奪う 取られたら取り返す

Ⅰ ボールレスリング ○2人でボール1個。 ○何をしてもいいので、ボールをキープします。 ○相手はそれを奪おうとします。 ○殴ったり、蹴ったりはなし。ボールを持ってランニングもなし。 Ⅱ 王様当てゲーム ○6人1組のチームの中で、1人王様を決めます。 ○ボール1個を使用し、ボール保持チームは相手の王様にボールを当てれば得点。 ○ボールを保持していないチームは、全員で王様を守ります。 ○ボールを保持しないと攻撃ができないので、積極的にボールを奪いに行くよ うにします。 Ⅲ ハンドパスゲーム 4対4 ○ラインゴール通過で得点。 ○ゴールライン上での極端な待ち伏せ以外オフサイドはなし。 ○ボール保持者にタッチしたら相手ボールになります。 Ⅳ ボール奪取ゲーム① 8対4 ○4人がDFで、8人のボールを奪って外の味方にパス。 ○全員がボールを奪うまでの時間を競います(ボールが味方につながらなかっ た場合は攻撃側は再び中に戻れます)。 これらのゲームの中から、自然にコーディネーション、さまざまなステップワークなどを身に付けることを狙いとします。

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Ⅴ ボール奪取ゲーム② <オーガナイズ①> ○4人1組で3チームつくり、各チーム、 違う色のビブスを着ます。 ○2色は各自ボールを持ってスタート。 1色はボールを持たずにスタート。 ○ボールを持っていない人はボールを奪いに行きます。 ○制限時間終了時点でボール保有者が 多いチームの勝利。 <オーガナイズ②> ○2色はグリッド内に入ります。 ○片方のチームは全員ボールを持ち、もう片方は持ちません。 ○ボールを持たないチームはボールを奪って、マーカー間をド リブル通過。 ○ボールを持っている方は奪われないようにします。 ○奪われたらすぐに取り返すようにします。 ○ボールを奪われマーカー間を通過されたり、自分でサークル の外にボールを出してしまったら、サークルの外に出ます。 ○奪ったディフェンスは再び中に入ってボールを奪います。 ○より短時間で全てのボールを奪うことを目標にします。 <オーガナイズ③> ○②と同様。ドリブル通過をコーンの間のパスとします。 【キーファクター】 ボール保持者へのアプローチ(第1DF) ただ近づくだけでなく、奪いに行く。 コミュニケーション(第1DFの決定)。 積極的に奪いに行く。 取られたら取り返す。 【キーファクター】 ボール保持者へのアプローチ(第1DF) ただ近づくだけでなく、奪いに行く。 コミュニケーション(第1DFの決定)。 積極的に奪いに行く。 取られたら取り返す。 【キーファクター】 積極的にボールを奪う 取られたら取り返す コミュニケーション ※次号でU-14、U-16について掲載します。

参照

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