• 検索結果がありません。

2 総売却 ( 買受 ) 件数 地裁本庁 5 庁の戸建て及びマンションの総売却 ( 買受 ) 件数は 最近 6 年間 次のグラフのとおり推移しています 3, 25, 2, 15, 1, 5, 7,235 14,494 8,537 地裁本庁総売却 ( 買受 ) 件数 7,48 19,279 18,11

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2 総売却 ( 買受 ) 件数 地裁本庁 5 庁の戸建て及びマンションの総売却 ( 買受 ) 件数は 最近 6 年間 次のグラフのとおり推移しています 3, 25, 2, 15, 1, 5, 7,235 14,494 8,537 地裁本庁総売却 ( 買受 ) 件数 7,48 19,279 18,11"

Copied!
12
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

<目次> 2 総売却(買受)件数 3 中間値とは・・・平均売却(買受)件数を例にとって 4 不動産を高く売る仕組み 5 乖離率 7 乖離率の分布 末尾 6区分乖離率割合グラフ 1 はじめに  BITから各裁判所の売却実績データを取得し、売却(買受)価額(以下「買受価額」とを言 います。)と売却基準価額(以下「基準価額」と言います。)との乖離の程度、すなわち「乖離 率」の動きを調べて、ホームページでご紹介しています。各裁判所の不動産競売価格 の動きを知っていただきたいと考えてのことです。  その一方で、地裁本庁50庁の分析を一昨年(平成23年1月)から始めましたのは、全 国的な価格動向が分かれば、一つの裁判所の動向もより明確になるのではないかと いう、少し欲張った考えに基づきます。平成20年(2008年)に地裁本庁全庁がBITに掲 載されるようになって、平成23年(2011年)から、3年間のデータ分析を行うことが可能 になったのがきっかけでした。  今回はその3回目になりますが、これまでとは少し違った報告をさせていただきます。今 回分析対象とするデータは、6年間に地裁本庁50庁で売却(買受)された125,823件(戸建 て86,277件69%、マンション39,546件31%)で、膨大な数にのぼりますが、この中に含まれ る「誤差」への対処方法を再検討した結果、本稿では、平均に当たっては、「平均値」(算術 平均値)よりも、「中間値」を重視すべきであると考えるに至ったからです。(これまでも統計 には中間値も掲げていましたが、グラフも9割平均値により作成していました。) 1 はじめに  中間値は下から数えて中間を調べた値ですから、これによって明らかになるのはデー タ集団の中心部分です。平均値と違い、中間より上位の状況は無視されます。各庁デ ータの中間値は、その庁のデータ集団の中心部分、50庁の中間値は、大規模庁では なく、中間の平均的な地裁本庁の数値です。しかしながら、マンションの統計、そして最 近の事件減少状況を考えると、(全体を意識した)平均値では捉え切れないことが多く 、むしろ、中間値の方が、不動産競売価格の動きを見るという本稿の目的に適うだろう という判断です。 6 地裁本庁50庁の平均乖離率  とは言え、誤差問題は統計手法如何にかかわらず、統計の宿命として存在しますし、 また、件数が少ないと誤差は拡大する(ひいては結論を誤る)という統計の限界とも言 うべき問題もあります。そこで、本稿では統計手法にも言及して筆者の考えを明らかに するとともに、元のデータもできるかぎりご紹介することとし、また、乖離率については その分布状況もご紹介することといたしました。  統計の素人故に考えの至らないところもあると思いますが、筆者なりに正確な分析を 行うよう心がけたつもりです。本稿を皆様の不動産競売価格の動向把握の一助として いただければ幸いです。 8 50庁全件の乖離率分布  なお、本稿で使用するデータは、ホームページ同様、BITで取得した戸建てとマンショ ン(1棟売りも除外)の売却(買受)実績に限りますことをお断りしておきます。

乖離率で見る不動産競売価格の動き

(地裁本庁

50庁平成26年版)

平成26年2月25日  

曝 松 公 平

(2)

2 総売却(買受)件数 3 中間値とは・・・平均売却(買受)件数を例にとって 売却(買受)件数 最大 1,179 1,554 1,620 1,248 1,183 900 最小 44 101 96 72 60 31 中間 227 294 304 204 182 132 9割平均 267 348 326 232 204 168 単純平均 290 386 362 264 233 191 最大 1,293 1,626 1,423 1,304 1,281 1,172 最小 1 2 7 3 2 2 中間 29 41 44 30 30 19 9割平均 110 126 112 84 75 66 単純平均 145 171 148 121 111 96  地裁本庁50庁の戸建て及びマンションの総売却(買受)件数は、最近6年間、次のグ ラフのとおり推移しています。  地裁本庁50庁の平均売却(買受)件数を見ておきましょう。昨年は「資料」に掲げたも のの特に取り上げませんでしたが、売却(買受)件数はすなわち不動産競売価格に関 するデータ数にほかなりませんから、これをどうとらえるかは、統計手法(平均の取り方 )の問題とも重なります。 (注)福井、佐賀、長崎、那覇の平成20年データはBIT開始年のため開始まで のデータが欠けています。  平成21年を基準すると、平成23年はその7割に、平成24年は6割に、そして平成25 年は実に5割以下に減少しています。世界恐慌、東日本大震災と続く経済状況が背景 にあることは間違いありません。次のグラフのように申立ても減少しています。  20年前のバブル崩壊後のように、競売物件が売れない状況が訪れているのでしょう か?・・・そうではないようです。  まずは、データすなわち地裁本庁各庁の売却(買受)件数をグラフでお示ししますと、 次ページの2つのグラフのとおりです。(ただし、見易さを考え、グラフには平成21年、 平成23年、平成25年の3年分を表示しました。件数は「資料」でご確認ください。)  均(なら)しにくいデータ集団であることが視覚的にもお分かりいただけると思います。 これをどう捉え、認識していくかが統計の問題です。そこで、売却(買受)件数の統計を とってみますと、次の表のとおりです。 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 戸 建 て マ ン シ ョ ン  裁判所は、毎年、前年の未済事件とその年の新受事件とを処理していきます。この 処理対象事件数(全国)は、平成20年以降、右上のグラフのとおりです。上記の地裁本 庁50庁の売却件数は、毎年、おおむねその4分の1に当り、この比率は一定していま す。  処理対象事件数に応じた売却が行われていますから、売れなくて未済が累積した20 年前とは違います(20年前のバブル崩壊後、未済事件数は平成9年には12万件を超えたこともあ りました。現在(平成24年末時点)は3万件に達しません。)。  マンションの方はさらに極端ですが、戸建ても、最大値と最小値との差が開き、件数 の多い庁と少ない庁があることが分かります。また、中間値よりも平均値の方が大きい ので、中間より上に極端に件数の多い庁(外れ値庁)があることが分かります。・・・この ようなデータ集団の平均は、どう捉えたらよいでしょうか? 平成20 年 平成21 年 平成22 年 平成23 年 平成24 年 平成25 年 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 14,494 19,279 18,101 13,186 11,672 9,545 7,235 8,537 7,408 6,029 5,527 4,810 地裁本庁総売却(買受)件数 マンション 戸建て 平成20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 43,408 56,024 54,596 40,663 33,683 67,201 67,577 51,278 43,596 38,873 年間処理対象事件数 新受 前年未済 昭 57 昭 58 昭 59 昭 60 昭 61 昭 62 昭 63 平 1 平 2 平 3 平 4 平 5 平 6 平 7 平 8 平 9 平 10 平 11 平 12 平 13 平 14 平 15 平 16 平 17 平 18 平 19 平 20 平 21 平 22 平 23 平 24 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 不動産 競売新 受事件数の推移(注)図中に平均値線(水平線)と強制競売事件新受件数線(灰色)を参考表示。

(3)

 このような場合の平均は「中間値」で理解する必要があります。例えば、平成25年の マンションの売却件数を96件(平均値)とするのは、最大値庁からも、その他の多くの 庁からも納得は得られないでしょう。反面、中間値16件とするのは、多くの庁も納得で きる件数であろうかと思われます。  平均値では、(全体をとらえるために)上位から下位に配分が行われますから、デー タの集まり具合によっては実態から遊離した数値となるわけです。  しかしながら、不動産価格の統計は、普通、3大都市、6大都市などに焦点を当てた ものが多いと思いますから、このように「平均的」な地裁本庁、すなわち「地方」に焦点 を当てた統計には違和感を覚えられるかもしれません。   そこで、中間値とはどういう数値か、実感を持って理解していただくために、地裁本 庁各庁の平成21年から平成25年まで5年間の累計売却(買受)件数をグラフにしてみ ました。次ページのグラフです。(件数差を実感していただくため累計件数としました。) 札 幌 函館 旭川 釧路 青森 盛岡 仙台 秋田 山形 福島 水戸 宇都 宮 前 橋 さい た ま 千 葉 東京 横浜 新潟 富山 金沢 福井 甲府 長野 岐阜 静岡 名古 屋 津 大 津 京都 大阪 神戸 奈良 和歌 山 鳥 取 松江 岡山 広島 山口 徳島 高松 松山 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児 島 那 覇 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 戸建て 売却( 買受)件数 平成21 年 平成23 年 平成25 年 札 幌 函館 旭川 釧路 青森 盛岡 仙台 秋田 山形 福島 水戸 宇都 宮 前 橋 さい た ま 千 葉 東京 横浜 新潟 富山 金沢 福井 甲府 長野 岐阜 静岡 名古 屋 津 大 津 京都 大阪 神戸 奈良 和歌 山 鳥 取 松江 岡山 広島 山口 徳島 高松 松山 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児 島 那 覇 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 マ ンシ ョン売却(買受)件数 平成21 年 平成23 年 平成25 年

(4)

4 不動産を高く売る仕組み  グラフは、件数の多い順に左から並べました。このグラフでは、中間値 は「松山」と「徳島」の中間になります。(データ数が偶数なので中間値庁は2庁 あります。)  中間値による、地裁本庁の平均売却(買受)件数は、グラフにすると、次 のようになります。  以下、地裁本庁50庁の平均に当たっては常に、このような数のデータの平 均であることを念頭に置いて、誤差問題を検討する必要があります。  不動産競売では、以上のような国の政策が具体的に制度化されています。制度の骨格 を成すのは、評価人(不動産鑑定士)の評価に基づいて基準価額を定めて売り出し、買受 可能価額(基準価額の8割)以上でなければ売らないという、不動産を高く売る仕組みです 。このような制度はほかにはありません。  不動産競売は、債権回収のために、不動産を高く売る制度です。不動産競売価格の 動向を見るに当たっては、このことを忘れてはならないと思いますので、少し述べさせ ていただきます。  不動産競売市場では、(できれば安く買いたい)買受希望者同士が競い合う中で、価格 が決定されていきます。多くの場合、転売を想定して不動産業者が落札するようですが、 過程は種々あるにせよ、最終的には不動産は通常の取引市場に還流するのですから、落 札価格は通常取引価格を念頭に置いた価格であり、その中で最高額のものであると位置 付けられます。  国は、毎年、国費を投じて、不動産鑑定士(制度発足昭和38年)に調査を行ってもら って、公示地価を公表し(地価公示法昭和44年。全国規模になったのは昭和49年)、「 適正な価格」による不動産取引が行われるよう支援しています。  自治で貫かれているはずの私法の分野に、国はなぜ、こんなに力を入れているので しょうか?  それは、不動産の価格は買い手が決めますが、買い手は自ら高い値をつけることは ありませんから、流れのままに放置していれば、不動産の売買価格は下がってしまう からにほかなりません(注)。土地価格が下がり、取引も行われなくなれば(古代から戦 前までの日本)、経済は逼塞します。  もちろん、実際の市場には、担保設定者の良識が疑われるような物件(売却困難物件) も、また、債権者(銀行)が自己競落を目論んでいるのでは?とつい疑ってしまうような高 価な物件もあります。また、入札者も様々な思惑を持っています。したがって、落札価格の 予測は到底できるものではありませんが、振り返って大きく眺めてみれば、不動産競売で は、(通常取引価格に先導されながら、)物件は「高く買われている」と言えるのではないで しょうか?もし、そう言えないのなら、不動産競売制度は機能していないことになります。  ・・・・・しかし、そもそも不動産競売価格が高いとか安いというのは、どうやって調べたらよ いのでしょうか? (注)いわゆる不動産金融バブル当時は、「供給が需要に追いつかない」という判 断(いわゆる「土地神話」)の下で、買い手側が買い値を上げていたと理解されま す。だからこそ、そういう判断が間違いだと分かるとたちまちバブルは弾けました。 大 阪 東 京 千 葉 横 浜 札 幌 さ い た ま 福 岡 名 古 屋 神 戸 仙 台 京 都 水 戸 宇 都 宮 広 島 熊 本 甲 府 岡 山 高 松 新 潟 前 橋 金 沢 岐 阜 青 森 和 歌 山 松 山 徳 島 大 津 旭 川 盛 岡 山 口 奈 良 高 知 函 館 福 井 鹿 児 島 秋 田 山 形 宮 崎 大 分 津 釧 路 佐 賀 那 覇 長 崎 静 岡 富 山 福 島 鳥 取 松 江 長 野 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 地裁本 庁5年間累計 売却( 買受) 件 数 (左から降順) マンション戸建て 平成20 年 平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 平成 24 年 平成 25 年 0 50 100 150 200 250 300 350 227 227 294 294 304304 204 204 182182 132 132 29 29 4141 4444 3030 3030 1919 地裁 本庁平 均売却 ( 買受) 件数 戸建て マンション

(5)

5 乖離率 平均乖離率 最大 174% 152% 177% 184% 196% 233% 最小 97% 102% 104% 108% 95% 105% 中間 128% 118% 133% 142% 143% 152% 9割平均 129% 120% 133% 141% 144% 153% 単純平均 129% 120% 134% 142% 144% 154% 最大 329% 172% 224% 217% 222% 240% 最小 97% 87% 98% 101% 92% 117% 中間 129% 124% 144% 144% 153% 166% 9割平均 134% 124% 146% 150% 155% 171% 単純平均 138% 124% 147% 150% 155% 172%  では、中間値でとらえた各庁の平均乖離率はどうなるでしょうか?データをグラフでご紹 介しますと、次ページのとおりです。  前のグラフと同様、3年分を表示しましたが(各庁の数値は「資料」又はホームページで確認でき ます。)、9割平均値のグラフと比べると値が低目で、安定感があると思います(それでも誤 差は含まれていると考えなければなりません。)。   不動産競売市場の価格動向を捉えることは、厳密には「できない」と言うべきです。「 一物一価」と言われる不動産価格は、本来、他と比較することはできません。ましてや 、同じ裁判所でも売り出される不動産は毎回違うのですから、不動産競売で高く売れて いるか、安くしか売れないかを判断することはできません(注)。        (注)この点を考慮し、誤解を招かないよう、本稿では平均金額は取り上げません。  この各庁データに基づいて、50庁の平均乖離率を算出することといたします。例によって 、このデータ集団の統計をとって確認してみますと、次の表のとおりです。  しかしながら、不動産競売では全事件について予め評価が行われ、高く売る仕組み の要となる重要な金額、基準価額が決められています。したがって、買受価額が基準 価額の何倍であったか、つまり基準価額との乖離の程度(乖離率)を見れば、ほかの 買受価額との比較も可能になる、と考えられます。  つまり、金額では比較できないので、乖離率で比較しようというわけです。 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 戸 建 て  これは不動産業界等には古くから存在する捉え方で、乖離率を「買増率」と呼ぶこと も定着しているようです。  もちろん、乖離率による比較は、全事件について不動産競売の評価が適切に行われ ていることが条件になります。この点、筆者は、現状に問題はないものと考えています 。 マ ン シ ョ ン 6 地裁本庁50庁の平均乖離率  価格動向を乖離率によって判断するには、各年度ごとに平均乖離率を算出して比較しま す。平均乖離率が高くなっていれば「高く」、低くなっていれば「安く」買われていることになり ます。  中間値と平均値との間に平均売却(買受)件数のような大きな開きはありません(模範的 な正規分布では中間値は平均値と一致します。それに近いと言ってもよいかもしれません。)。が、マン ションの平成25年では少し開いています。このような点を考慮すると、50庁平均に当たっ てもやはり中間値を用いるのがよいでしょう。  乖離率はデータが金額のように大きく開かないので(乖離率にも何千倍という数値(外れ値)も見 られないわけではありせんが、少ないです。)、各庁の平均乖離率を平均値(算術平均値)によって 捉えることは不可能ではありません。各庁単位で眺める限り、著しい誤差も含んだ平均乖離率 であっても、算術平均すればこうなるという情報としてそれなりに受け止めることができるから です。(筆者がホームページで9割平均値を重視しているのはこのような意味も含んでいます。)  中間値をとって結果をグラフにしますと、地裁本庁50庁の平均乖離率は次のグラフのよ うに推移しています。平成22年以降、特に平成25年は、乖離率が高まってきていることが 分かります。  しかしながら、各庁データに含まれた誤差は、50庁平均では(どんな平均手法を使っ ても)50倍に拡大されて平均値に影響を与えます。したがって、50庁の平均をとる場合 には、各庁データの取り方も慎重に考えなければなりません。  そこで、結論から申し上げますと、筆者は、50庁平均の元になる各庁の平均乖離率 は、平均値ではなく、「中間値」を使用したいと考えます。  理由は、前記3で取り上げました、地裁本庁50庁の平均売却(買受)件数、すなわち 各庁のデータ数です。  平均売却(買受)件数を前提とする限り、極端な誤差(外れ値)を除外する9割平均に よっても、平成25年の例では、マンションでは全く除外されず(20件あってはじめて上位から 1件が除外されます。)、戸建てでも上位データは6件が除外されるに過ぎずません。平均 件数以下の多く庁では、極端な誤差さえも除去されないと考えるべきです。また、そも そも、データには、誤差とはすぐに分からない、いわば通常の誤差が含まれていますが 、算術平均しますとその誤差は拡大されます。  もちろん、中間値にも誤差は含まれますが(統計の宿命)、算術平均のように拡大さ れない点が違います。要は程度の差に過ぎないとも言えますが、各庁の不動産競売市 場の状況から見て、その違いは無視できないと思います。 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H20 H21 H22 H23 H24 H25 80% 100% 120% 140% 160% 180% 200% 128% 118% 133%142% 143% 152% 129% 124% 144% 144%153% 166% 平均 乖離率 ( 各庁中間値の50 庁中間値) 戸建て      マ ンシ ョン

(6)

札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋 さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津 大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 50% 100% 150% 200% 250% 300%

戸建て各庁平均乖離率(中間値)

平成21 年 平成23 年 平成25 年 札 幌函館旭川 釧路青森盛岡仙台秋田山形福島 水戸宇都 宮 前 橋 さい た ま 千 葉東京横浜 新潟富山金沢福井甲府長野 岐阜静岡名古 屋 津 大 津京都 大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山 広島山口徳島高松松山高知 福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 50% 100% 150% 200% 250% 300%

マンション各庁平均乖離率(中間値)

平成21 年 平成23 年 平成25 年

(7)

7 乖離率の分布 乖離率分布 基準未満 25% 41% 23% 6% 1% 1% 30% 42% 21% 5% 1% 1% 25% 36% 25% 10% 2% 1% 22% 30% 23% 14% 4% 2% 22% 30% 23% 14% 4% 2% 19% 29% 23% 16% 6% 3% 20% 50% 19% 3% 0% 0% 25% 48% 17% 3% 0% 0% 14% 42% 27% 8% 0% 2% 9% 33% 31% 13% 1% 2% 9% 34% 32% 13% 1% 1% 5% 23% 34% 15% 1% 2%  以上で平均的な地裁本庁(中間値庁)の乖離率が年々高まっていることが分かりまし たが、その変化をもう少し細かく見てみましょう。これを見るために、筆者は、乖離率の 分布状況を調べています。ホームページでは各裁判所の乖離率の分布を、23区分 (10%刻み)した乖離率帯ごとに出現件数を調べご紹介していることはご存知のとおり です。  しかしながら、50庁の乖離率分布状況を見るとなると、少し工夫し、統計の力も借りな ければなりません。そこで、本稿では、乖離率帯は下記のとおりの6区分とし、各庁の 乖離率帯ごとの出現件数を「割合に」換算して、これをデータとして使いたいと思います 。23区分では細か過ぎますし、件数のままでは平均もとりにくいからです。 ①基準未満・・・・・乖離率80%以上100%未満 ②1.5倍未満・・・・・乖離率100%以上150%未満 ③1.5倍以上・・・・・乖離率150%以上200%未満 ④2倍以上・・・・・乖離率200%以上250%未満 ⑤2.5倍以上・・・・・乖離率250%以上300%未満 ⑥3倍以上・・・・・乖離率300%以上  まずデータ、すなわち各庁の「乖離率帯ごとの分布割合」をグラフでご紹介しておきますと 、本稿末尾の<6区分乖離率割合グラフ>のとおりです。(密集して見にくい点はご容赦くださ い。数値は「資料」でご確認ください。)  作業の詳細は説明を省かせていただきますが、各乖離率帯ごとに、各庁の分布割合 データの統計をとり、そのうちの中間値を採用しますと、地裁本庁50庁の乖離帯ごとの 割合は下表のとおりとなります(注)。その結果をグラフにしますと右のグラフのとおりで す。 (注)乖離率帯ごとに均しているため、合計は100%になりません。 1,5倍未満 1.5倍以上 2倍以上 2.5倍以上 3倍以上 戸 建 て 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 マ ン シ ョ ン 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 基準未満 1,5 倍未満 1.5 倍以上 2 倍以上 2.5 倍以上 3 倍以上 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% 50%

戸建て

H20 H21 H22 H23 H24 H25 基準未満 1,5 倍未満 1.5 倍以上 2 倍以上 2.5 倍以上 3 倍以上 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% 50%

マンション

H20 H21 H22 H23 H24 H25

(8)

 なお、同じデータにより年度ごとの積み上げグラフとしてみますと、次のとおりです。 8 50庁全件の乖離率分布  乖離率分布状況とその変化を、また別の角度からみていただくために、次ページに 地裁本庁50庁全件の乖離率分布グラフを掲げます。50庁全件の乖離率を23に区分し 、乖離率帯ごとの出現件数を表示したグラフです。(件数は「資料」に掲示)  前記7では、統計の力を借りて、平均的本庁の乖離率分布状況とその動きを見てい ただきましたが、乖離率分布状況の調査は、本来、統計に依存せずに、分布状況とそ の変化を捉えるところに価値があります(統計によらない素朴な分析方法ですから、乖離率分 布は各裁判所ごとにグラフで見ていただくのが本来です。是非、ホームページをご覧ください。)。そ こで、地裁本庁50庁をひとくくりに考えていただき、このグラフで全体的分布状況とその 変化を見ていただければ幸いです。  グラフで、戸建てマンションともに、年々、左側が下がり右側が高くなっていることが分 かります。前記7で分析した傾向が視覚的に把握できると思います。  なお、グラフは戸建てとマンションで目盛を合わせていますので(このため戸建ての左端 が切れててしまいました。悪しからず)、件数の違いも実感していただけるのではないでしょう か。  上のグラフで、6年の間に、乖離率の分布状況が急激に変化していることがお分かり いただけるでしょう。6区分のうち、「基準未満」と「1.5倍未満」とが減少し、「1.5倍以上」 「2倍以上」が増加しています。  平成21年ころまで乖離率はむしろ低下傾向を示していましたが(拙稿「世界金融危機後 の不動産競売価格」参照)、平成22年ころから流れが変わり、平成25年は高乖離率化が 一層進んでいます。  ちなみに、競売減価(競売市場修正)3割庁の減価前の価格は乖離率1.43倍、同4割 庁の減価前の価格は乖離率1.67倍ですから、競売減価をしない価格以上で買われる ことが増えたということになるでしょうか。 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H20 H21 H22 H23 H24 H25 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

6区分乖離率

50 庁平均割合(中間値)

戸建て      マンション 3 倍以上 2.5 倍以上 2 倍以上 1.5 倍以上 1,5 倍未満 基準未満

(9)

80% 台 90%台 100%台 110%台 120%台 台130% 140%台 150%台 160%台 170%台 180%台 台190% 200%台 210%台 220%台 230%台 240%台 250%台 260%台 270%台 280%台 290%台 300%以上 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000

戸建て乖離率分布(

50 庁全件)

H20 H21 H22 H23 H24 H25 80% 台 90%台 100%台 110%台 120%台 台130% 140%台 150%台 160%台 170%台 180%台 台190% 200%台 210%台 220%台 230%台 240%台 250%台 260%台 270%台 280%台 290%台 300%以上 0 500 1000 1500 2000 2500 3000

マンション乖離率分布(

50 庁全件)

H20 H21 H22 H23 H24 H25

(10)

<6区分乖離率割合グラフ> (注)このグラフは、各庁の乖離率帯ごとの出現割合をグラフにしたものです。 札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成

21 年戸建て

札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成

20 年戸建て

3 倍以上2.5 倍以上 2 倍以上 1.5 倍以上 1,5 倍未満 基準未満 札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成

21 年マンション

札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成

20 年マンション

3 倍以上2.5 倍以上 2 倍以上 1.5 倍以上 1,5 倍未満 基準未満

(11)

札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇平均 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成

22 年マンション

札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成

23 年マンション

札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成

23 年戸建て

札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津 大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成

22 年戸建て

(12)

札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成

24 年マンション

札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成

25 年マンション

札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津 大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成

25 年戸建て

札 幌函館旭川釧路青森盛岡仙台秋田山形福島水戸宇都 宮 前 橋さい た ま 千 葉東京横浜新潟富山金沢福井甲府長野岐阜静岡名古 屋 津大 津京都大阪神戸奈良和歌 山 鳥 取松江岡山広島山口徳島高松松山高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児 島 那 覇 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

平成

24 年戸建て

参照

関連したドキュメント

⑴ 次のうち十分な管理が困難だと感じるものは ありますか。 (複数回答可) 特になし 87件、その他 2件(詳細は後述) 、

それでは資料 2 ご覧いただきまして、1 の要旨でございます。前回皆様にお集まりいただ きました、昨年 11

2030年カーボンハーフを目指すこととしております。本年5月、当審議会に環境基本計画の

全体として 11 名減となっています。 ( 2022 年3 月31 日付) 。 2021 年度は,入会・資料請求等の問い合わせは 5 件あり,前

者は買受人の所有権取得を争えるのではなかろうか︒執行停止の手続をとらなければ︑競売手続が進行して完結し︑

と判示している︒更に︑最後に︑﹁本件が同法の範囲内にないとすれば︑

年のウィーン売買法条約では︑.

・ごみの焼却により発生する熱は、ボイラ設備 により回収し、発電に利用するとともに、場