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表−1 市町村別事業所データ 昭和61年 平成18年 変化率

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Academic year: 2022

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(1)

群馬県における事業所の動向と特性

前橋工科大学  ○学生会員  山崎  哲治 前橋工科大学      正会員  湯沢  昭 

1.はじめに

非特化・拡大 特化・拡大

シェアは小さいが伸びている シェアが大きく伸びている 非特化・非拡大 特化・非拡大

シェアは小さく伸びも低い シェアは大きいが伸びは低い

1.0

1.0

非特化 特化係数

縮小 拡大

特化

図−1 特化・拡大チャート   我が国の事業所の立地は、日本経済が飛躍的に成長を遂

げた高度経済成長期においては、地方都市での事業所数は 増加傾向を示したが、近年では、事業所全体の数は減少し ているという傾向がみられる。その主な原因として、高速 道路・新幹線などの高速交通体系の発達により、首都圏と 地方都市との移動が容易になったことで、地方都市に事業 所が立地することの必要性が薄れていることによる事業所 の撤退、あるいは景気の後退、少子高齢化による人材不足、

経済環境の変化などが考えられる。

表−1 市町村別事業所データ

昭和61年 平成18年 変化率(%) 昭和61年 平成18年 変化率(%) 前橋市 19,350 16,330 84.4 134,921 150,114 111.3 高崎市 15,074 16,600 110.1 112,724 162,486 144.1 桐生市 10,149 7,259 71.5 63,869 49,344 77.3 伊勢崎市 6,911 8,734 126.4 52,249 85,967 164.5

太田市 8,860 10,676 120.5 59,646 113,335 190.0 沼田市 3,156 3,065 97.1 20,170 20,975 104.0 館林市 4,222 4,026 95.4 29,365 32,669 111.3 渋川市 2,981 4,585 153.8 23,361 35,002 149.8 藤岡市 3,058 3,144 102.8 20,298 26,655 131.3 富岡市 3,368 3,176 94.3 20,460 22,966 112.2 安中市 2,220 2,460 110.8 13,994 21,615 154.5 町村計 36,961 16,734 45.3 218,241 145,627 66.7 群馬県 116,310 96,789 83.2 769,298 866,755 112.7

事業所数(数) 従業者数(人)

そのような状況の下、事業所の立地は、地域や産業分類別 などによって異なってくることが予想される。これらのこ とから、これからの事業所の動向を考え、現状の事業所の 動向を把握することは必要である。また、地域の特性を理 解する上でも必要であると考えられる。特に地方都市にお ける中心市街地の衰退の一因として、事業所の撤退が昼間 人口の減少を引き起こし、結果的に商業施設の空洞化に影 響を与えている。

  本研究では、群馬県を事例に地域別、産業分類別事業所 の把握と、事業所数、従業者数の2項目に対しレート・シ ェア分析を行い、地域別ごとの産業分類別事業所の動向に どのような違いがあるのか、また、地域の特性を明らかに することを目的とする。なお、本概要においては、紙面の 関係から産業分類別(製造業・サービス業)、の事業所数、従 業者数についてのみ記す。

2.研究方法

  始めに、群馬県統計年鑑のデータから群馬県の事業所の 全体的な変化を把握する。次に、群馬県統計年鑑のデータ(昭 和61年、平成

3

年、

16

年)の市町村別産業分類別(農林漁業、

鉱業、建設業、製造業、電気・ガス・水道業、運輸・通信 業、卸売・小売業、金融・保険業、不動産業、サービス業) 事業所数、従業者数の

10

分類のデータより基本データ行列 を作成し、レート・シェア分析を行い、地域における産業 分類別事業所の動向について分析を行う。

  レート・シェア分析とは地域特性を分析するための記述

統計の手法であり、地域別・部門別で構成されているデー タの分析方法として有用なものである。この分析では、下 記の式(1)・(2)より特化係数(IAS)と拡大係数

(IAG)を算出し、

その値の大きさから地域特性を分析する。

IAS=C ij

/B

j

     

(1)

C ij :地域iの部門jに対するシェア  B j :部門jの地域計に対するシェア

IAG=IAS t

/IAS

t-k

     

     

(2) IAS t :時点tにおける特化係数  IAS t-k :時点t-kにおける特化係数

  この分析における「特化係数」とは、どの地域または部 門が特化しているかを表す指標であり、「拡大係数」とは、

ある期間における部門

j

の特化度の拡大・縮小を表す指標で ある。なお、特化係数の値が

1

より大きければ、地域

i

に おける部門

j

のシェアは地域の平均以上であり、部門

j

は地 域

i

に特化していることを表す。また、1より小さければ、

地域

iにおける部門 j

の特化は地域の平均以下であることを

表す。拡大係数についても同様である。得られた特化係数 と拡大係数を、図−1のように特化係数を横軸、拡大係数を 縦軸にとり、(1.0,1.0)を原点に四つの象限に分ける。これ により、特性を読み取ることができる。この特化・拡大チ

キーワード:レート・シェア分析、事業所、産業分類別

連絡先:〒371-0816  群馬県前橋市上佐鳥町 460-1  前橋工科大学工学部建設工学科           TEL/FAX:027-265-7362  E-MAIL:[email protected]

Ⅳ−39 第36回土木学会関東支部技術研究発表会

(2)

ャートから群馬県の地域別の事業所やその時系列変化などに対 する考察を行う。

図−2 事業所数、従業者数の推移 

0 20 40 60 80 100 120 140 160

S53 S56 S61 H3 H8 H11 H13 H18

(%)

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (人)

事業所数 従業者数

事業所当りの従業者数

3.研究結果

(1)群馬県の事業所の動向

表−

1

は事業所数及び従業者数の市町村別のデータと昭和

61

年時に対する平成

18

年時の変化率を示したものである。表−

1

より、平成

18

年の事業所数は高崎市が最も多く(16,600社

)、次

に前橋市(16,330社)、太田市(10,676社)、伊勢崎市

(8,734

社)、

桐生市(7,259社)の順となっている。従業者数も同様の順となっ ている。昭和

61

年と平成

18

年の変化率では、事業所数では渋 川市(154%)が、従業者数では太田市(190%)が特に大きい。これ は太田市に自動車メーカーの工場があることが要因の一つと考 えられる。

IAS

0.75 IAG

1.05 1.35

0.45 0.75 1.05 1.35 1.65

前橋市 高崎市

桐生市 伊勢崎市

太田市 沼田市

渋川市 藤岡市

富岡市 安中市

町村計

館林市

IAS

IAG

図−3  事業所数(製造業)の特化・拡大チャート    (◆昭和61年−平成3年■昭和61年−平成16年) 

図−2 は群馬県統計年鑑のデータから群馬県の事業所の動向 として、年別の事業所数、従業者数の推移を昭和

53

年時の値を

100

としてそれに対する変化率で表したものである。平成

18

年 の事業所の数は平成13年と比べると、事業所数は6.2%減少し、

従業者数は

2.1%減少している。また、事業所当りの従業者数を

みると、平成

3

年頃から増加している。これは、事業所規模が 大型化している傾向にあることが分かる。

0.85 0.95 1.05

0.7 0.8 0.9 1 1.1 1.2

前橋市

高崎市 桐生市

伊勢崎市

太田市 沼田市

渋川市

藤岡市

富岡市

安中市 町村計

IAS

IAG 館林市

0.85 0.95 1.05

0.7 0.8 0.9 1 1.1 1.2

前橋市

高崎市 桐生市

伊勢崎市

太田市 沼田市

渋川市

藤岡市

富岡市

安中市 町村計

IAS

IAG

館林市 (2)レート・シェア分析

  本研究では、昭和

61

年→平成

8

年と昭和

61

年→平成

16

年の

2

期間でレート・シェア分析を行いチャート図として(図−3〜

図−6)として掲載している。なお、チャート図内の◆の点が昭 和

61

年→平成

3

年の結果、

■の点が昭和 61

年→平成

16

年の結 果を表している。

0.78 0.88 0.98 1.08 1.18

0.81 0.91 1.01 1.11 1.21

前橋市 高崎市

桐生市

伊勢崎市

太田市 渋川市 沼田市

藤岡市

富岡市

安中市 町村計

IAS

IAG 館林市

0.76 0.86 0.96 1.06

0.54 0.64 0.74 0.84 0.94 1.04 1.14 1.24

前橋市

高崎市

桐生市

伊勢崎市 太田市 沼田市

渋川市

藤岡市

富岡市 安中市 町村計

IAS

IAG 館林市

    図−4  事業所数(サービス業)の特化・拡大チャート

(◆昭和61年−平成3年■昭和61年−平成16年) 

図−5  従業者数(製造業)の特化・拡大チャート    (◆昭和61年−平成3年■昭和61年−平成16年) 

① 事業所数

  図−3、4が事業所数における特化・拡大チャートである。図

−3より、製造業で特化係数が最も大きいのは桐生市だが、平成

3

年と平成

16

年比較すると縮小傾向にある。図−

4

より、サー ビス業で特化係数が最も大きいのは前橋市である。

②  従業者数

  図−5、6が従業者数における特化・拡大チャートである。図

−5より、製造業では群馬県の西毛地域にあたる富岡市、藤岡市 で特化・拡大傾向にある。図−

6

より、サービス業では前橋市 崎市、沼田市、安中市で特化・拡大傾向にある。しかし、全 的には非特化傾向にある。

、 高

体 4

 

非 大

い。従業者数は、変動が大きい藤岡市で非特化・非拡大にある。

.まとめ

群馬県の事業所数は、高速交通体系の整備により減少傾向に る。特に前橋市や桐生市での減少傾向が著しい。

地域別の特性として製造業では、事業所数、従業者数、共に 拡大の地域の方が多い。特に前橋市、高崎市で非特化・非拡 傾向にある。サービス業の事業所数は、変動した地域は少な   図−6  従業者数(サービス業)の特化・拡大チャート 

  (◆昭和61年−平成3年■昭和61年−平成16年)

Ⅳ−39 第36回土木学会関東支部技術研究発表会

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