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工 期:昭和61年3月〜昭和63年12月 TadashiOhara 千葉 正治=

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Academic year: 2021

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(1)

西松建設枝報VOJll   抄緑  

水中でのコアポーリン1相続削孔以る既設橋脚の切断  

田口 君男*  

Kimio Taguchi  大原 直∵♯  

TadashiOhara  

千葉 正治=  

Masaji Chiba 

塑塑」  

1.はじめに  

横浜市道高速2号練達設に関連して,老朽化した橋梁   の架替工事を行なうにあたり,コアボーリング連続削孔   による橋脚切断工法と直線鋼矢板による仮締切工法を採   用した.   

本文では,この橋梁架替工事に採用した特殊な仮締切  

工法について述べる.   

2.エ事概要   

工事名:YC212工区(その2)車橋架替下郎構造新設  

工事  

企業先:首都高速道路公団神奈川建設局  

工 期:昭和61年3月〜昭和63年12月  

施工場所:横浜市中区石川町5丁目  

施工内容:旧橋台撤去2基旧橋畔敵去2基床版撤去,  

新橋台新設2基,鋼管矢板建込(リバー  ス工  

法),仮締切工1式,仮設桟橋工1式  

3.施工方法の検討   

(1)片側施工による架替工事   

現橋梁は,大正12年の関東大震災後諸外国の援助によ   って,昭和2年に完成した3径聞達競合成桁であり,橋   長33m,幅員18.65m横軸が抑I忙対して530の角度を  

もつ斜橋である.下部工型式は直接基礎「こ檎台は半重   力式,橋脚は逆丁型壁式である.   

架替工事のための交通処理については,現情交通量が   2万5千台(1日当り)もあり,現場周辺は家屋密集地   域であるうえ,河川は重要な航路であるため,仮設迂回   路を設けることが不可能であった.   

以上のような諸条件の制約があるため,本工事では,  

片側施工による架替方法を採用した.Fig.1に車橋全体   平面図を示す.   

Fig.1車橋全体平面図  

(2)仮締切工の方法   

河川内の現橋脚を撤去するために仮締切を設置する   が,仮締切の方法には,通常2重締切工法とロックオー   ガ一による方法が用いられている.   

しかし,従来の2重締切工法は,橋脚の撤ま側匿2重   締切を設置するため,新橋脚はこの2垂締切の築堤幅を   避けて構築せねばならず,また,止水性や安全性からこ  

の築堤幅を2〜4mと長く設置する必要があり,橋脚中  

Fig.2 直線形鋼矢板打設と柱列ボーリング  

央部を撤去できないという欠点があった.   

一方,ロックオーガ一による橋脚分断工法は,ロック   オーガーの自重が非常に大きいため,老朽化した橋脚が   この自重に耐えられないおそれがあり,ロックオーガー   の架台として河川内に強固な桟橋を設置する場合でも,  

架台が大きいために船舶の航行の支障となる欠点を有し  

308   

■横浜(支)石川町(出)主任  

■■横浜(支)石川町(出)工事係長  

=●技術研究部土木技術課係長  

(2)

西松建設才女報〉0」.11   抄毒貴  

ていた.また,ロックオーガ一による作業中の騒音が大   きいため,近隣住民への騒音公害となる欠点もあった.   

以上の諸問題を検討した結果,本工事では,コアポー  

リングによる連続削孔て㌔橋脚を柱列状に切断して溝を形  

成し,この溝内に直線鋼矢板を打設する仮締切工法を採  

用しじFig.2に,ポーリングによる連続削孔と直線鋼   矢栃打設の平面図を示す.  

4.連続コアポーリング装置の考案   

(1)装置の必要性   

この工法における最大の問題は,橋脚をボーリングで   削孔する際,連続的かつ高精度に施工が可能であるかに   あり,このため,次のような問題に対処できる装置およ   び方法の開発が必要であった.  

(Dボーリング機械とコンクリート構造物が遠く離れて   いるため,ビット先端が所定の位置よりずれ易い   

②僑脚の上面は傾斜がついており,ビット先端が傾斜   下端側にずれ易くなるため,コア全体が礼曲がりを  

おこす   

③水中であるため,ビット先端の位置ずれや孔曲がり   を目視で確認できない   

これらの問題に対処すべく,Fig.3のようなガイド用   治具を考案した.  

(2)装置の概要   

ガイド用治具は,ガイドパイプ(角鋼管)の先端部に  

ジャッキと拡幅板を配置し,中間部に上下移動可能なガ  

イド枠を装着した構造のものである(Fig.3,Photol   参照).   

この治具を既削孔に挿入し,ジャッキにより拡幅板を  

孔壁に押しつけてガイドパイプを固定し,隣接するコア   の先端部をガイド枠で拘束することにより,コアの位置  

ずれと孔曲がりを防ぐ機構である.これを順次繰り返す  

ことにより,高精度に柱列状の連続削孔が可能となる.   

削孔に用いたボーリングの径は20伽mとし,隣接する   ボーリンク7Lとのオーバーラップ部の弦長が10伽m(最   小溝幅)となるように,ガイド枠および拡幅板の形状・  

寸法を設定した.   

5.コアボーリング連続削孔の施エ  

コアポーリング連続削孔により切断する橋脚は,Fig.  

3のような形状をしており,河川の潮位の干満があるた  

め,橋脚の項部は時間により水面から見え隠れする,し   たがって橋脚断面を中央部,テーノ増βんテーパ部Bに   区分し,Fig.4に示す施工手順を定めて施工した   

コアボーリングによる連続肯肝Lの要点の1つは,第1   本日のボーリングを高精度に施工することであり,この  

ために目視できかつ高精度を石部果しやすい橋脚中央部か   ら施工した.   

テーパ部は水中にあり450以上の傾斜面であるため,ガ  

イド用治具に装着した上下可動式のガイド枠を,できる  

だけコア先端側に下降させ,コアを拘束しながらボーリ  

ングを施工した.この結果 懸念されたコアの位置ずれ    Fig.3 ガイド用拍具と連続コアボーリング施工概念図  

Photol固定ガイド  

309  

(3)

西松建設桟報〉OL.11   抄錦  

①中央部   ②テーパー部A   ③テーパー部B  

Fig.4 連続コアポーリングの施工手順図  

や孔曲がりをおこすこともなく,所定の瀞幅を確保しつ   つ連続削孔を完了した(Photo2,Photo3参月軌   

削孔完了後は,Photo4に示す直線鋼矢板を港内に打   設し,橋脚外側の一般鋼矢板と接続して,仮締切工を完   了した.   

6.施工実績   

・旧橋脚のコンクリート平均圧縮強度 359kgf/亜  

・削孔径 ¢=20伽m  

・削孔本数 50本  

・1本当り削礼長1.7〜4.7m  

・総削孔長127.6m  

・時間当り削進長 0.73m/H  

・施工日数 29日  

・人工数 85人工   

丁.あとがき  

本工事は,コアボーリングの連続削孔により橋脚を切   断し,直線鋼矢板で仮締切工を行った特殊な施工例であ   るが,今回考案した連続削礼装置は極めてコンパクトな   ため,施工性菅経済性の上で良好な結果が得られた.ま   た,本工法は市街地土木工事で要求される無振動,無騒   音工法として充分効果を発揮した.   

ここに述べた工法は,橋梁切断工事にとどまらず,他   のコンクリートや岩の切断工事にも適用可能であると思  

われる.したがって,今後の同様の工事にあたり本工事   を参考として項ければ幸いである.   

Photo2 削子u犬況   

Photo4 直線形鋼矢相打設中  

310   

(4)

西松建設枝報〉OLli   抄韓   

Photo3 採取されたコア・−  

311   

参照

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