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昭和61年10月

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花岡岩地域の潜頭鉱床探査技術開発(1) グライゼン型ズズータングステン鉱床について ;百原舜三り1・笠原正継・中嶋輝元(鉱床部) ShunsoIs正II宜畑A・MasatsuguOGAsAwムRA・TerumasaNAKムJI皿A 1.まえがき 鉱物資源の開発利用は自然の露頭から始まる.我が 国の代表的鉱床である足尾(Cu古河)別子(Cu住友) 目立(Cu日鉱)吉岡(Cu三菱)神岡(Pb,三井)釜石 (Fe,Cu日鉄)だとは露出する鉱床の採掘に始まり周 辺にいくつもの鉱床を発見して発展してきた. 開発が進み鉱量が枯渇すると当然のことながら潜頭性 の新鉱床へ期待が寄せられる・潜頭鉱床の発見で最も 著しい業績をあげた分野は1960年代の黒鉱鉱床であろ う.北秋田の北鹿地域を中心に小坂内の岱(1959-60 年)釈迦内(1962年)松峯(1963年)小坂上向(1963年) 松木(1964年)深沢(1969年)などが地表下敷100m以深 で次々に発見された. 黒鉱鉱床におけるこれら業績はこの種の鉱床が層準規 制をうけており層準追跡と言う極めて決定的た探査手 法が確立している事実を背=景にしている.また鉱床が 水平的にかたり広く数100m以上の範囲に展開する性質 も一助となっている・一方幅数m以下の垂直に分布 する鉱脈が地下敷100mに潜在する場合はその捕促が 極めて難かしい・あらゆる成因的背景を詳細に吟味し たきめ細かい探査技術が求められる. この様た困難さを背景にした鉱床タイプのたかで花 嵐岩地帯のスズタソクステソレアメタルだとの鉱床 についてはその探査システムの確立に光明が差しかけて いるようにみえる.その理由はli〕長年の岩石化学的研 究によって鉱床を伴う花嵩岩の性質がかたりはっきりと している(ii〕鉱床が花嵩岩体頂部からの上方近傍に存在 するため潜在花嵩岩体探査が即鉱床探査に結びつく利 点があるなどである. ここでは最近の研究をかえりみながら花崩岩地帯の 潜頭鉱床の探査技術とくにグライゼン型ズズータング ステン鉱床の場合に一ついて考えてみたい.そして昨年 度から開始された金属鉱業事業団による「希少金属鉱物 資源の賦存状況調査」(金属鉱業事業団広域調査課1986) の一助としたい・ たおこの小文は下記の成因的背景(Ishihara,1981)を 基調としていることをおことわりしておきたい. li)主要たズズータングステン鉱床はグライゼン化を伴 う花嵐岩に由来する.したがってlii〕F,Rb,Liたど に富むチタン鉄鉱系(S,Iタイプどちらでも良い.Sr初生 値は一般に高い)花嵩岩質マグマの分化相に鉱床は伴われ る.以上から日本の場合に棚倉破砕帯以西の白亜紀花 開岩類の分布する西南目本内帯が考察の主対象とたる. タングステン鉱床には北上山地の様にIタイプ磁鉄鉱 系または中問系列に伴われる鉱床があるがこれには別 の探査システムの確立が必要である・また阿武隈山地 花嵩岩類は両2者の中問的でありこれにも独自の探査 ツステムの確立が必要と考えられる・ 上記に立脚するとズズータングステン潜頭鉱床の探 査には中一古生層などの被貫入岩が残存している地域 でそのようた花嵩岩体の上面の秒を描き出すことがまず 必要である.実例をまず概観してみよう. 2.実例の紹介 潜頭鉱床の発見は一般的には探査活動の活発さに比例 する.Lたがって一国の鉱業の歴史の長さに比例する と言えるかも知れない.また社会主義国では国策と して鉱物資源探査を行う一から目先の利益に捕われず基 礎的調査を積み上げており潜頭鉱床の発見の素地が整 っている. タングステンは第一次世界大戦以後その利用が始ま ったがスズは14世紀以前から生活に活用されており ヨーロッパに古典的たスズ鉱産地帯がある。ヨーロッ パ南部のイングランド南西部やエルツゲビルゲたどであ る・特にエルツゲビルゲは14-18世紀にわたり鉱工 業の分野で世界の先導的地位を確保した(清水,1977). 共にバリスカン期(上部石炭紀一二畳紀)のSタイプチタ ン鉄鉱系花崩岩活動に伴われる鉱脈型スズ鉱床を主体と する. イングランド南西部 この地方の鉱床はコーソヌビア半島の先端部にあり コーニッツユ型スズ鉱床として知られている.主とし て鉱脈型鉱床が花嵩岩体の内外に上下1km以上に亘 って採掘されており主要対象鉱種はスズであるが周辺 鉱床群を含めると下記の多種鉱物資源を供給しており 地質ニュース386号

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グライゼン型ズズータングステン鉱床 麗第三紀層 ㎜白亜系 皿二畳一三畳系 □石炭系 目デボン系 ヴ 君争ジ島 イギリ ス国二畳一石炭紀火山岩類 囚バリスカン花商岩 醐古生代苦鉄質岩類 屡嚢オフィオライト(370Ma) ψ主要摺曲軸}*.。、 一*一五*_ 二 .ζ1:1・:・・:・、:一。 11:二、嫁誰1111:ll11鴻 ・、・1:“、字・十㌔。、日,日、。 榊つ 舳リザード半島舳 ㌧第1図 イングランド南西部の地質概要 (Hawkes,1984)原図.背斜 軸に花嵩岩が貫入する点に注目 この地方が一大鉱産地帯であることがわかる・ Sn250万トン ㈰ 地㈰㈵ ㈵㈮ U,Ag,Sb,Co,Ni鉱 鉄鉱(赤鉄鉱十菱鉄鉱) 200万トン 重晶石 黄鉄鉱 マソガソ鉱 カオリン Hawkes(1984)による コーソヌビア半島は基本的には古生代堆積岩類からた る(第1図).最下位のデボン系は砂岩頁岩にリーフ 石灰岩を伴う海成層である.これらには火山岩類も挟 まれ特に上部デポソ系には枕状溶岩を伴う玄武岩類が 伴われる.デポソ紀末期には東北東一西南西方向に直 交する方向セ地殻の第1期圧縮化があり同方向の摺曲 軸が発達すると共にリザード半島のオフィオライト岩体 が北方へ衝上した. 石炭系は主に海成頁岩薄い石灰岩砂岩を挟む下部 層と砂岩・頁岩のタービダイトからなる上部層からな る・この間に第2期の摺出火成活動がある・石炭 系の堆積後この地域の主要た第3期の構造運動があっ た.これがバリスカン造山運動と呼ばれるもので東 一面軸の複背斜を南部に欠きた向斜構造を北部に生じ ている.また古生層は緑色片岩相に至る広域変成作用 を蒙っておりこれら変成岩類は370-350Ma345-325 Ma315-275MaのK-Ar雲母年代を示す(Hawkes,1984). 1986年10月号 花嵩岩活動は変形変成作用後に生じたものでK-Ar 雲母年代は310-260Maを示す.花嵩岩はかなり広く露 出し最大のダートモア岩体は露出面積625㎞2これは 北上山地で最大の遠野岩体(615k皿2)より大きい.他 の主要岩体は100-200㎞2の規模を持ち11個の衛星岩体 は8㎞2以下である(第2図)・ 花嵩岩はほぼ全域に亘ってカリウム長石の巨晶を持つ 粗粒黒雲母花開岩である.ルーフの近くや周縁部に細 粒相があらわれる.セントオステルなどの2岩体では 等粒のLi雲母花嵩岩が小規模に産出する(第2図).こ れは岩脈としても産出する.この花嵐岩はLi,B,Fな どに富む残液が黒雲母花開岩の一部を比較的浅所で再溶 融させ生じたものと考えられている(Hawkes,1984)・ 花嵐岩はSiO.70-74%K205-6劣雲母類は約5% 電気石(<1%)やトバズで特徴づけられる、したがっ て徴量成分としてのF,B,Liなどに富んでいる・こ の様た特徴は世界各地の主要スズ鉱床帯でみられるもの で(Ishihara,1981)ここでは詳述しない.Li雲母花 開岩とたるとこの特徴はさらにはっきりする(第1表)、 鉱脈は一般に堆積岩の摺曲軸に平行た走向を有し急 傾斜花嵩岩や近傍の堆積岩類中に分布する. エルツゲビルゲ この地方の鉱脈もバリスカン期の同様た花嵐岩類に伴 われており被貫入岩類に先カンブリア紀変成岩が含ま れる点が異なる・これら被貫入岩類は北東一南西方向 に一大背斜構造を持ちここでもイングランド南西部と 同様に背斜部へ花嵩岩が貫入している.エルツケビル

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一8石原・小笠原・中嶋 皿二畳一三畳系 口古生界 鉄鉱脈 糸石英斑岩岩脈 醐謹Li一雲母花商岩 国黒雲母花南岩 鰯オフイオライ/ † 、南ウェールズ ブリターニュ。デ㌧ノ 、、フ ラ・黒雲母花嵩岩\、ン !走向移動断層ス イバリスカン外縁 Lu“0Y 邑11…1・冊1 シリー諸島 ランドエンド岩体 ■ 去苓ム叱箏 虜・綴ソト鮎体㍑ 繊隷ぷ 抽/'ク' カーンメネリス岩体 タLトモア岩体 十r暫 、6W .ウルフロック トレゴニングードッドルフィン岩体5W 50一 策2図 イングランド南西部の花開岩鉱脈など の分布(Hawkes,1984原図) ゲの地質と鉱床についてはかって本誌に紹介したことが ある(石原1975).ここでは下記の若干の点について 注意を喚起しておきたい. エルツゲビルゲでは第3図に示すように潜在する花 第1表 イングランド南西部の鉱化関係花開岩の化学的性質 黒雲母花嵩岩 Li雲母花開岩 卩┩ K望O K20/Na望O モルA1尾03ノ(K20+Na20+Ca0) Fe203ノ(Fe毘Oヨ十FeO)強 弱 ㈵ 偐洩 卮 乢 〰 ㈵ 未測定 ㈵住た〰 〰 未測定 ㈵ 气弱㌰ 嵩岩体の上面が描き出されている・この図の等高線は 1964年の色刷り地質図に基づくがその後の追加ポーリン グでも大勢に変更はたいとのことである(G.Tisch・ndorf, 私信1986年)・同様に歴史が古いイングランド南西部 では堆積岩中の鉱床近くでは花嵩岩の形態は知られて いるものの全域的な形はまだ調べられていたい. エルツゲビルゲでは花嵐岩の突起部がわかると集中的 に探査する.クルプカ(Sn)や工一レソブリーダース ドルフ(W)だとの鉱床はその様にして発見された潜頭 性の鉱床である.工一レソブリーダースドルフの鉱脈 は地表下約200皿の花嵩岩体のリッチと平行にその上 方に発達Lている.後述の高取鉱床の下部にも同様た 状況がみられるのではなかろうかと筆者らは考えてい る. 花開岩体突起部(キュポラ)は常に金属鉱化作用を伴う わけではない.ある場合には全く不毛であるがアル カリに富む各種の優白色花開岩は存在するために非金 属鉱物資源としての有用性が生じることもある(石原 1975)。一そのため花嵩岩の帯を描く作業は非常に重要た価 値がある. 慷步 地質ニュース386号

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グライゼン型ズズータングステン鉱床 1:コ未変成堆積岩(石炭紀中期以後) ::1千枚岩・未変成堆積岩(石炭期中期) 三コ雲母片岩・片麻岩・グラニュライト 、}、『飼一接樽1 珪岳『匁 嫉潔: “∴〆帖,斗#二一一一 .1三一≧璽'熱イ.I 玲一。一黙 ■一ジ・、 一L. チエ和バキア ヨ蟻1 ㌰、廿㌧二㌧猟φ 。いヅ。 区コ潜在花商岩体上面線(数字はメートル) 圃構造線 区図深部断裂 図表層断層 匹1…]スズ鉱床 第3図エルツゲビルゲの花嵩岩類スズ鉱床などの分布 (TischendorfetaL1971原図)。花嵩岩が深度1kmまでわかっている点に注目 江西省南部 この地域には世界的に著名な西華山などのタングステ ン鉱脈鉱床がある(佐藤1982,石原1983).この鉱床 地帯もエルツゲビルゲと同様に隆起帯に当り弱い変成 作用を受けたフリッシュ型砂岩・頁岩層に燕山期黒雲母 花開岩が貫入する・被貫入岩類は主に下部古生代に属 しカレドニア変動による東西方向の圧縮により北六東 方向のゆるく開いた2つめ向斜構造(第4図)と西へ傾 倒するタイトた背斜構造とを示す.また4-5㎞間隔に 東西系の勇断割目帯を形成しこれが燕山期の重要た鉱 脈形成の場とたる. 鉱化関係火成岩は燕山期黒雲母花闇岩(184-140Ma)で あり露出部分は20km2にすぎないが地下では200㎞2 以上のバソリスであることが知られている.露出する 西華山岩体は南西側で急傾斜北六東方へ緩傾斜で潜在 する、花開岩は古生層の向斜軸沿いに2つのリッチを持 って北々東方向へ伸長し共に鉱床を伴うが西側の主 1986年10月号 要た西華山一漂塘リッチが重要た鉱床を胚胎する(Yang甬㈩ 堆積岩中の鉱床は北六東方へ3.02.82,62.4㎞ のほぼ等間隔に分布しいずれも潜在花嵩岩岩体の突起 部とくに大竜山漂塘だとの大観模鉱床は大きな突起 部直上に産出する・鉱化帯の上下幅は花開岩中の西華 山鉱床で150m前後であり北東方へ花嵩岩体を離れる に従い大きくたり最大500-800mに及ぶ.鉱化帯の 中心もそれに従って離れ潜在岩体の上面から最大500 mに達するが一般に高品位部の部分は上面から200-400mである(第5図). シホテアリン ツホテアリン南都の堆積岩中のグライゼン型スズ鉱床 についてはかって本誌に紹介Lたことがある(石原 1980)。ここでは潜在花嵩岩体がボーリングで発見されて いるドブロフスク鉱床について注意を喚起しておきたい

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一10一 石原。小笠原・中嶋 匹コ1[コ・匝コ・国コ・[コ・ 匝]・団・匝]・区]・回1・㈳ \I'! ・D;.・・./ラベ .,わ'1・ b・... 。一4 b。西華 山花商 岩体 ん1δ。 'STB.■池 ブ…㎞“ノ\1 戸・一、仏.、...一._.、ノ。.〈 ㌧ 1…'、雫くへ \\…一・・ポ ー帖200・ \'.一1…一''1'`.'1一\・・ Y^〇 一一200…一...、...\ \、.一 /・.ル' γ二お ○ノYl ㍑ .一401'1-e・一3一.郁向・…ξD ミSLK、㌔ a㎎Pin \ε叩/廠 \㌣液泌ゼ D,1。。。。。'、…一刈0・ノ. 大竜}\\ ∼㌣ク D.D。. 奓 ▲!三D・ δ。 グ■ ■ ■ 〃が・・X}…・, 紬'' \! 〃'勿x 第4図 \蒲茜シ 6!一コ ..K・ [1コ11[コ1・国1・田1・□]1・ 回1・日1・目1・目1・日・・ 西華山一漂塘付近の地質構造図(Yang&Lu,1982原図)、1.完新世2.止部白亜系3.中部 デボン系4.中一.上都カンブリア系5.ヒマラヤ期化嗣岩類6.早燕山期花嵩斑岩(IV亜 期)7.〔同〕斑状細粒黒雲母花筒岩(皿正期)8.同中一粗粒黒雲母花嵩岩(I唖期) 9・同斑状中粒黒雲母花嵩岩(I亜期)1O.同細粒黒雲母花嵩岩11・バリスカン石英閃 緑岩12.断層13.珪化割目帯14.向斜軸15.潜在花開岩体上面等高線16.不整合面 17.地質境界18.鉱脈19.網状鉱体20.徴鉱地 西華山 11卜)、_ I/ハ/。・!十ミ』 SW」/1日・' 一州十十 ノ》十、十十十・毒 入e言.、 第5図 蕩坪 、、1 匿コ1□O・ 十 十十、、、、 十十十十 漂塘ZgKNE 大竜山 讐共,l1水、 ㌮ ロコ・ 団・口回・Eヨ・田・ 西華山一漂塘地質断面図(Yang&Lu,原図)・1.中一上部カンブリア系2. 3.鉱脈4.網状鉱体5.鉱徴地6.稼行鉱床上限7.同下限8. 国・ 〰 ね 早燕山期黒雲母花嵩岩 富鉱部の位置 地質ニュース386号

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グライゼン型ズズータングステン鉱床 一11一 この鉱床では潜在花嵩岩体から上位150mの堆積岩類 はグライゼン化しており黒雲母ホルンフェルスは更に その上位200mに産出する・鉱化作用はホルンフェル スの上限付近すなわち花崩岩から350m付近で最も良 く上下に低品位とたる潜在花嵩岩はここでも白雲 母を含む黒雲母花開岩である. まとめ 以上のようにグライゼン型ズズータングステン鉱床は 一般に隆起帯の花嵩岩類に伴われその花嵩岩は被貫入 堆積岩類の背斜軸に沿って貫入している・江西省南部 ではゆるい向斜と急倒する背斜軸からたる地域に貫入し 若干様子が異なる・我が国では京都府の大谷・鐘打鉱 床で背斜軸に貫入Lており山口県玖珂地域ではまだよ くわかっていたい. 鉱化火成岩は基本的には斑状黒雲母花嵐岩であるカミ 多少とも白雲母を伴う・古い時代ほど粗粒でかつバ リスカン期にはLi雲母が特に多く一部にはLi雲母花 開岩もみられる、イングランド南西部では電気石が特 徴的である.トパズや蛍石が一般的で花嵩岩のF含 有量は地域を間わず高い. 鉱床はこのようた花嵩岩突起部とその周辺に睦胎し ズズータングステンの鉱化範囲は花嵩岩体から500m以下 の範囲と考えられる・非グライゼン型鉱化はこれより 遠くまで及ぶ可能性がある. 試料 数㈰ユ。 チタン鉄鉱系花商岩類 (平均:2.59) 3.重力探査による潜在花嵩岩体の推定 実例で示されたように鉱床の位置が花嗣岩体の形態 と密接に関連していることから鉱床探査特に潜頭鉱 床の探査にとって花嵩岩体の位置・地下構造を求めるこ とが重要である。そのため物理探査手法により潜在 花嵩岩体の位置・形態の推定が行われる. ズズータングステン鉱床の形成に関係したチタン鉄鉱 系花崩岩の帯磁率は低く(Ishihar乱1981).また貫入を うける堆積岩・変成岩も一般に同様た値を示すその ためチタン鉄鉱系花開岩体を磁気探査の結果から判別す ることは困難である。磁鉄鉱系花嵩岩体が磁気探査の 結果から容易に判別できることと対照をなす、 これに対して花嵩岩と母岩の密度差から生じる重力 異常を解析する重力探査により花巌岩体の地下構造が 推定されている例は多く(Bott&SmithOn,1967;鍋谷ほ か1972等)チタ1■鉄鉱系・磁鉄鉱系花嵩岩体両者につ いて重力異常が認められている. 寺島(1983)は日本各地の岩石の密度の測定データを 集計し検討を加えた(第6図).それによればチタン 1986年10月号 ㈰ ㈰ 白亜紀一第三紀堆積岩類 (平均:2.58) ㈮㈲㈮㈮㌮ 岩石密度(g/Cm3) 第6図化庸岩類とその母岩の岩石密度 (寺島1983原図) 鉄鉱系花嵩岩類は2.45∼21759/cm3の密度をもち平均 値は2.599/cm3である.この値は非∼弱変成古生界の 密度2.55∼3.o09/cm3(平均2.709/cm3)より。.1g/cm3程 度小さい・この密度差は花嵩岩体の大きさ深度にも 依存するが十分に重力異常として岩体の存在がとらえ られる大きさである・特に鉱床形成に関連した花崩岩 は分化の進んだ優白質た岩石であるので密度は小さく 明瞭た負の重力異常が期待される. 一方磁鉄鉱系花嵩岩は2.50∼2.85g/cm9(平均2.689 /㎝13)とチタン鉄鉱系花歯岩より密度が大きい.その ため母岩との密度差が小さく顕著た重力異常が期待 できないが中心部に優白質な岩相をもつ黒帯花崩岩体 の場合は負の重力異常が認められている(鍋谷はか1972). 我が国では一般に花嵐岩は正の重力異常を示すと考 えられがちであるが対象となる花嵩岩体の岩系と珪長 質度によっては正負のいずれの場合も有りうること を特筆しておきたい. イングランド南西部のコーニッシュ型スズ鉱床地帯で は花嵩岩体を中心とする顕著た重力異常(第7図)が 知られている(Bott&Smithon,1967).この地域最大 のダートモア岩体の上ではこの地域の広域重力を十20 mga1とする場合に40mga1を超える負の重力異常が認

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一12一 石原・小笠原・中嶋 められる.またこの重力異常は西方の花嵩 岩体へ延び地下における岩体の連続を示唆し ている.半島南西部カーンメネリス岩体周辺 の重力異常はその中心が岩体北西都にあり 負の異常がさらに北へと広がっている.すた わち花嵩岩は地表に露出していないものの 地下で北方へ延長していることが読みとれる. このことはカーンメネリス岩体北方に鉱脈が 集中している(第2図)ことと調和的で重力 探査により求められる潜在花嵩岩体の推定が鉱 床探査に有効であることを示している. 日本においても金属鉱業事業団の広域調査で は地質調査と共に重力探査等物理探査が行われ ている.タングステン・スカノレソ鉱床を探査 の中心とした錦川地域の広域調査(通商産業省・ 資源エネルギー庁1981)では広島花嵩岩が中一 古生界よりその密度がO.15-0.209/cm3低いと の仮定のもとに。次元解析が行われ花歯岩上撰 面深度が求められている(第8図)。玖珂藤 ケ谷および喜和田の各鉱山はいずれも潜在花嵩 岩体の盛り上がった部分に位置している.ま た広域調査ポーリングのうち花嵩岩露出域に 近い3孔では花開岩が捕促されている(第8図)が残念 ながら花嵩岩露出岩体を離れた全域にわたる潜在岩体 の探査は行われておらず第8図の花開岩上面深度は推 定の域を出ていたい. このように重力探査により花開岩が地表に露出し ている地域では地下におけるその延長また露出してい たい地域では岩体の存在の有無についての推定がたされ る.特にズズータングステン鉱床を伴うチタン鉄鉱系 花嵐岩は密度が低いことから重力探査による解明が有 効である. 茨城県高取鉱山周辺地域ではズズータングステン鉱床 の鉱化作用をもたらした花開岩体は知られていたいが 花嵩岩体が地下に存在し鉱化作用をもたらしたと考え られている(池田ほか1983等).高取鉱山の位置する八 溝山坤鶏足山塊には南部に稲田花開岩体東部には小規 模た岩体として岩船岩体および谷津岩体の花嵩岩類が分 布している・しかし高取鉱床から稲田岩体まで約13 ㎞岩船岩体まで約3.5k血と離れている. 地質調査所(1985)によりまとめられた関東地方のブ ーゲ異常図にはこの地域のデータも含まれておりいく つかの重力異常の特徴が読みとられる(第9図).鶏足 山塊は130mga1の重力異常コンターによって取り囲まれ ていて山塊の外側では重力異常が急激に負の方向へ傾 斜している・この異常は中生界から成る基盤のブロッ 、“∴ ・榊㌻も † ↓珊、 、 ノ他25 ハートランド岬 十2① 靱藷鷺 弱〔麺一κ・奮 N一一17 '1'■■一一 第7図イングランド南西部のブーゲ重力異常図(BOtt& Smithon,1967原図)、重力異常コンター:5mga1 ク状隆起地域と新生代の堆積盆の形態を反映している. 鶏足山塊内の重力異常のコンターは起伏が少なくまた その値はほとんどが130-140mga1の範囲に入る. 稲田花嵩岩体分布域の中に正の突出した重力異常が認 められるがこれは重力異常図の作成においてブーゲ 補正地形補正の仮定密度を2,09/cm3としているため この地域の岩石の密度と異たり地形の影響が取り除か れていたいことによる.しかし稲田花嵩岩体分布域 より北部の地域では地形の起伏も少なく(写真1)また 高度も低いので重力異常図は地質構造を反映している ものと考えられる. 東部の岩船岩体と谷津岩体とは石英閃緑岩と花嵐閃 緑岩を主体としており周囲の岩石と同様た密度をもっ ていると考えられる・岩船岩体近くでは133mga1のコ ンターにより示される正の重力異常が認められる・さ らに谷津岩体周辺も正の異常を示しまた花陶岩類の露 出のない鶏足山塊西部にも同様た異常が認められる. これは3地域に中生界よりも密度の高い岩石だとえば 閃緑岩等が地下に広く存在している可能性もあるが笠 間北部から高取鉱山南部に延びるトラフ状の負の重力異 常が存在することによって現れた相対的た正の異常とも 考えられる、 一方高取鉱山南西部には鶏足山塊内で最も低い128 mga1のコンターで示される負の異常があり地下に密度 地質ニュース386号

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グライゼン型ズズータングステン鉱床 一13一 念冠岳岸和枯 十十 ⑥十十.山 島、十十 十十十十十 十十十、w二1〆 `広 柿寧木村。阻①ノ 寺L駿十十' む 屯H会十十、、・於十、十十 ^L㌧』'十十 ^十十十十佐伯町 十十十十 一〇・・島 〃十 十十十十 'H十十 ラ綱靱 儿 H“。1・ '1■一'■1'■ ・⑲■ 十十。。.。十一県 十〉ノ鳶.//十十十十十 十可/■ノ'十十十ナ犬 Hマ ♂“十十十む 夢L一'十十十十〇竹 、側L H十十十十十市 §柳ヨ 鹿野十十十榔 L十怜 厘㊧河山嚇十一十、、 十岬山組 多 山8o、 L'H一'■ {。L 」! ¢⑤向⑩"1→. 紉H7玖那柏木山4! '鵠粍 一375m暫}'!勿 旧1 山H 勺o一一612^乃'螂一^・新岩国 2000㎜L婁三.一291m▽岬、・≡喜和田十国!市十7 “売■ ■・・1.ン ■■ ^■藤ケ谷十十十十7!1 !'■ ll十 、^、■十十十十十十十.十十国山!、 十 ■十 十十十十十∼!ま!^十十十十周十東十■■^十 十十本■庇十十十十十十■が.,一人ノ'㌧ 十因■■十十●十十十十十十十 ^十十十十十十十十、/・十十…いら 隼十十十.十十十十 十十十十十十十酎十十、十、〔㌔ 徳山市箏グ/ヰ1+十 \{々兵 'グ 111!/帖熊毛町ノ岩◇“》⑱花闇岩上面深度(3次元解析による) 徳山熱t■^f 外 ◇[コ花陶岩露出域 》',旦■'一固石英閃緑岩露出域 下松市5kmロロ断層状構造 函第8図錦川地域重力探査地下構造図(通商産業省資源エネルギー庁1981原図)・☆ に一メートルは花嵩岩に到着したボーリ1■グとその深度・★は主要鉱床 1986年10月号

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一14一 石原・小笠原・中嶋 千 ∼ミ 胃。倫 ㌰ 撃脈 局取鉱山 岩船岩体㌵ 十十㌰ ①30 誕 ◎十‡‡ 笠間 十0510㎞ LL_____」 十十…ヨ中生界 匿1花商岩類 []新生界 第9図 笠間地域のブーゲ重力異常図(地質調査所 1985).地質単元の分布域は通商産業省 資源エネルギー庁(1986)より引用.重力 異常コンター1mga1.H:高重力域 L:低重力域 の低い岩石が存在していることを示している. 笠間から高取鉱山に延びる負の重力異常帯にズズー タングステン鉱床を伴うようだ低密度の花開岩が分布し 高取鉱山南西部ではその花崩岩が地下浅部まで突出して いると考えるとこの地域の重力異常が理解される.鉱 山周辺における中生界の走向のS字状変化と鉱山内部の 鉱脈裂かから求められた応力場(池田ほか1983)がいず れも花嵩岩体の上昇貫入によりもたらされたと考えると 高取鉱山南西部に潜在花嵩岩体を推定することにより説 明ができ重力異常図からの解釈と地質構造のデータは 調和的である. このように高取鉱山周辺でも既存の重力異常図から 潜在花嵐岩体の位置について若干の検討が可能であるが さらに詳細た重力探査が計画されておりその結果から 花嵩岩体の位置・形態が得られ鉱床探査に貢献するこ とが期待される. 写真1 高取山から南方をみた鶏足山 塊の地形.山稜がほぼ横一線 であることに注目 地質ニュース386号

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グライゼン型ズズータングステン鉱床 一15一 萎・4.古地熱異常と深部探査 火成岩体や熱水性鉱床は勲履歴を周囲の岩石に及ぼし ているに違いたい・花嵩岩地帯の熱履歴は第10図の ように推定される.すたわち基本的には花嵩岩体の 上昇避入に伴ってその上面に熱伝導による温度の上昇 がおきる・迷入と同時期がやや遅れて分離した熱水が 上昇し割目などに集中的た温度上昇がある.後者は一 般的には熱水変質帯と呼ばれるが接触変成帯にも岩体 によっては揮発性成分を媒体として熱カミ移動したと思わ れる場合(例日本のモリブデン鉱床地帯の接触都石原 1971)もあるであろう. 貫入岩体に近い壁岩では高温で鉱物の再配置が生じ このようた比較的高温都を明らかにする方法として次の 2つが考えられる1 1i〕いわゆる接触変成帯の研究・主として珪酸塩鉱物 安定領域から温度を推定する・ lii)角閃石/黒雲母K-Ar年代決定.角閃石(530℃) と黒雲母(280℃)のアルゴン固定温度の相違を利用 する. 一方今後の深部鉱床探査には接触変成帯より外側の 弱い熱履歴を経験した岩石を手懸りとせざるを得たいか ら100-300℃程度の熱記録計が必要である.この分 野は最近研究され始め未知の要素を多く含むが下記の テーマが現在利用可能ではなかろうかと考えられる. ㈹鉱物のフィッショントラックのリセット (M粘土鉱物などの結晶度上昇 1V炭質物の熟成度反射率変化グラファイト化度 ㈹コノドントの組織および色変化 1986年10月号 ㈹古地磁気のリセット ㈹流体包有物の重複勲履歴や組成変化 これらのうち被貫入岩が火成岩の場合と堆積岩の場合 について一例をのべる・ フィッショントラック法 被貫入岩が火成岩である場合はそれが生成時に一度 高温状態を経験Lているから固結後低温の熱水変質 などをうげていない限り温度の再上昇を表わす鉱物が 少ない.この様な条件下でも手懸りを与えてくれるも のにアクセサリー鉱物のジルコンやアパタイトの放射性 飛跡がある. K-Ar法と同様にフィッショントラック年代決定に 用いられる放射性飛跡も造岩鉱物の種類によって飛跡 を記録する温度したがって消滅する温度が異たる・ たとえばアパタイトは90-150℃105年程度保持される と飛跡が消滅する.一方ジルコンは175-225℃程度と 考えられている.したがって両者の違いを利用して熱 履歴を探ることができる. コロラド州のサソホアソ山地西部のリコ鉱床地帯では 石灰岩中で交代型枠層岩では鉱脈型の金・銀・銅・亜 鉛鉱床が“ララマイド貫入岩"に伴われて産出する. 貫入活動は年代決定により明らかに2時期に分けられ る.早期はストック∼シル状のモンゾニ岩とラタイト 斑岩で7組のジルコンとアパタイトの年代測定による とアパタイトは5-!0Maに集中するのに対しジルコ ン年代は4個が60-65Ma1個はアパタイトと同様な また2個は両者の中問の値を示した(第11図)、 後期の火成活動はほぼ5Maであり鉱脈中の絹雲母 も同時代である・そこでNaesereta1.(1980)は60 -65Maの貫入岩にみられるアパタイト年代は5Maの貫 入活動によりリセットされたもので一部の若返りジル

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一16一 石原・小笠原・中嶋 ブラックホーク断層中の 鉱脈アラスカイト斑岩 カリコピーク斑岩 角閃石ラタイト斑岩 普通輝石モンゾニ岩 絹雲母K-Ar年代 ク断層中の鑑ジルコン会 ○アパタイト 斑岩斑岩■ ト斑岩轟灘ンルコン年代欝一薄アパタイト年代 ジニ岩 ㌰ ヨソ年代はその部分が175℃以上に達したためであろう と考えている.更にアラスカイト斑岩が著しい変質や 硫化物鉱染をうけていることカリコピーク斑岩(閃雲 ラタイト質)が明ぽん石変質を伴うことからこれら斑岩 付近でリセット年代を示す部分の深部にはストック状花 庸岩体が潜在しホーフィリー型鉱床が伴われるものと 予想している. グラファイト化度 被貫入岩が堆積岩である場合には炭質物コノドン ト粘土鉱物だと多くの使いうる材料がある.堆積 岩は低温で生成しているからこれらの鉱物や化石は熱 には敏感に反応するものと思われる・炭質物熟成度 コノドント粘土鉱物の結晶度上昇肢どは堆積岩類に おける低温履歴から石油熟成を知るために有効であろ う.績成・摺出作用を経験Lさらに火成活動を受け 完全秩序型グラファイト ぺ絵// 〃、 /\■、 !、■無煙炭、、 ヅ猟 〆炭. C0・1 ㈰ ㈰ 〰 第11図 サソホァゾリコ地域における火成岩 類の鉱物別の年代差・原価はNaeser eta1.(1980)。アパタイトがジルコ ンより著しく若く出る点に注目 第12図天然産炭質物のC-O-H関係図 (田切1985原図) た島弧の造山帯に適用しうるものとしてここでは田切 美智雄によって体系づけられている炭質物のグラファイ ト化度をとり上げてみたい・ 堆積岩は種六の起源を持つ炭質物を含有する・それ は物理的な圧密による脱水と埋没され温度圧力が上昇す ることにより起こる物理化学的変化により石炭化する. 石炭化の究極は灌青炭・無煙炭である・さらに温度が 増加することでOHを失い相対的た炭素の量比が高 まりまた炭素の配列が秩序化されグラファイト構造を 持つようにたる(グラファイト化)。さらに再結晶化によ り粗粒化が進んで最終的には六方晶系の層状構造を持つ 秩序型グラファイトに変化する・C-0-Hの関係は第 12図のように示される. 非晶質炭素質物がグラファイト構造を持つとX線図析 が有効に利用できる。天然産グラファイトはdo02=3,37 A付近から理論値doo。=3.3539Aへ向けて面間隔が小さ くたり同時に結晶子積層の厚み(Lc(oo・))は大きくな る.LcはO02ピークの位置と幅から求める(くわしくは 田切19811985を参照)・炭質物の結晶学的性質はd…= 3.37ALc(o02)=100A付近で急激に変化しここがグ ラファイトと非グラファイト炭質物の境界を示すが両 指数は巨視的には負の相関性を持ち各地の広域および 接触変成帯において鉱物相ともよい相関性を示す(第13 図)・そこでTagiri(1981)は両指数を結合さ昔てグラ ファイト化度(GD,graphiti.ingdegree)を提唱した.孤㈭㌮巾挨㈩巾〰〰 この式はそれぞれ実測値でdo02最大値を3170ALc・o。 最大値を1000A(第14図)を原点として結んだ直線の勾 配でありこの数値でグラファイトと非グラファイト系 炭質物との境界は約32である。 田切(1985)は世界各地の変成帯のGD値を変成鉱物 相と共に温度一圧力図に示した(第13図).そしてGD =30土5が変成タイプの相違や圧力と無関係にほぼ400 地質ニュース386号

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グライゼン型ズズータングステン鉱床 一17一 圧力亙 フランシスカン帯2._、7 ㌰ ニューカレドニア 緑糧免グ 欄蹄一1-1…・一朽バ1締1ポ三 1岩1石'相1ユ 11相1柵'1ラ ・1W怜沙い1・・三波/帯一 ㌻柵、 、ノ、 ぷ1ン1 ど 1,f、」 つ ∫ 万1嘉架1 ・765ニューイングランド .I88・…' ..・・'''1 ン、>!58'''!1 1岩W1// ㍗災∴∴ オ目 ㈰ 温度(℃) ℃線上にのりこの指数が温度函数として示され過去の 熱履歴に大きく依存することを強調している. 花嵩岩との接触変成帯では宇和島東方の高月山岩体の 研究がある(第14図).岩体東都の目黒露頭ではGD指 数の急変部は花騎岩接触部から約1㎞地点である. 高月山岩体の東側接触部は東方へ約70。の傾斜を持ち (寺岡ほか1986)したがって接触都から約940mがグ 目黒ルート ㌮ ㌮を ㌴ ㌳㌮㈴㌰ ◎1ΩΦ 197◎ ◎o◎ £同士◎卜 ㌮ ㌮ω呉㌔1韓ノレート 27◎◎m(花闇岩からの距離) 18◎0 1175'90◎ ∼ ト◎ω ①トり寸 {◎) ◎ 岬」_ ㌰〰〰 第13図 変成岩の温度一圧力図と各地変成 帯にみられるグラ7アイト化度の 変化(田切1985を簡略化) ㌲㌶ 〰1・・O昧澤。§ 竈 〵〰潯 向O向 Lc〔o02-Aoo0N 第14図宇和島東方高月山花嵩岩体接触部四万十層群にお けるグラファイト化度の変化(Tagiri,1981原図) 1986年10月号 ◎∼ N200■80 則 100◎ ラファイト帯に当る・一方岩体南方の男尊ルートでは グラファイト帯は約700m発達するにすぎたい.この 場合の実距離は不明である. GD値はr笠間広域」の鶏足山塊の中一古生層でも求 められた(通商産業省資源エネノレギー庁1986)。この初 年度の報告によるとGD値は一10∼103の変化を示し GD値32以上の値は139個の測定中わずかに4個(3%) である・この4個は露出花嵐岩岩体の近傍のものであ る。したがって多くのものは低い値を示し高月山岩 体目黒ルートと比較する時これらは花嵩岩体から離れ ている印象をうける. 今一つの特徴はGD=13を中心として著しい集中がみ られることであり(第15図)GD=10∼16の値は全測 定値の67形を占める.この事実はGD値16以下の岩 石は花崩岩の貫入以前の続成一変形作用時の熱履歴を保 持Lていることを示している.潜在花嵩岩体の影響は GD=17∼32の低い値として表われているものと思われ る.このようた低GD値における詳細た熱履歴の解析 は未開掘の分野であり今後の研究が期待される.一 方グラファイト化は高温流体(鉱液)の通路においては 著しく進行するかも知れたい.このようた化石熱水系 を探すことにグラファイト化度が適用できれば潜頭鉱床 探査が一歩前進するので今後の成果に注目したい. 鉱化花嵩岩体の推定 量カ探査ややグラファイト化度によって潜在花崩岩 体とくにその突起部を推定することは可能であろう.

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一18一 石原・小笠原・中嶋 ㌰測 定㈰個 数 1GDヨ32 〰㈰グラファイト化度(GD) 突起部が鉱床を伴うか否かの判定が次のステップであり かつ探査上の主たるテーマである.全ての突起都が江 西省南部のように鉱床を伴うとは限らずエルツゲビル ゲでは東部では2つに1つしかし西都では不毛である ことの方が多い.グライゼン型ズズータングステン鉱 床は既述のようにチタン鉄鉱系花開岩の分化相で微量 成分としてのF,Li,Be,Sn,Wだとが著しく多いこ とがわかっている.これら成分は近傍の鉱床にも多く 含まれるに違いない. 高取鉱山の鉱脈には鉄マソガソ重石のほか錫石・蛍 石・Li白雲母そしてやや多量の硫化物が含まれる・ したがって潜在岩体は上記化学的特徴を持つ優白色花開 岩のはずでありかつ母岩の堆積岩にもその化学的性質 第2表高取鉱床母岩(主に砂岩一部頁岩)にみられる化 学的異常(通産省資源エネルギー庁1986原表) 鉱化帯試料群 平均値(n二31)A 非鉱化帯試料群 平均値(n=11)B〰 分析成分 在偐洩 卮偐洩偐洩 椨偐洩 偐洩 偐洩偐洩偐洩 Pb(PP皿)偐洩搨偐洩 用偐洩 偐洩┩ K里0(劣)┩ 〴 ユ3.7 ㈴ ㈸ ㈴㌲ ㌴ 〴 ㌮㈷ ㌶㌳ ㈮ ㌮ ㌮ 第15図 笠間地域と鶏足山塊堆積岩類のグラフ ァイト化度のヒストグラム(原値は通 商産業省資源エネルギー庁1986) が反映されているものと考えられる・初年度の成果に よると予想は見事に的中し鉱脈からの距離を間わず 鉱山内の堆積岩は鉱脈に産出する成分で著しい異常を示 した(第2表). 上記鉱化変質岩が花嵩岩に対してどの様な位置にある かはまだ充分にはわかっていたい.世界各地の鉱床で は一般に花開岩突起郡上の堆積岩は黒雲母ホルンフェル スと記載されている例が多いが詳細は記載が少たくよ く吟味されていない形跡がうかがえる.錦川地域の接 触変成作用は花開岩側から点紋ボルフエルス化無点紋 ホルンフェルス化弱ホルンフェルス化に3分された (通商産業省資源エネルギー庁1981)・泥質砂質岩におい てはいずれの分帯においても黒雲母一白雲母組合せが一 般的であり前2者では一部に董青石・紅柱石があらわ れている. 高取鉱床の場合は砂質岩が多く蔓青石だとは知られ ていたい・鏡下でほぼ等量の淡褐色黒雲母と白雲母 そして蛍石が普遍的に産出L黒雲母ホノレソフエルスよ りもグライゼンに近い印象をうける. 「グライゼン」は花嵩岩を母岩とするエルツゲビルゲ ツソワルド鉱床の変質岩を典型とするがこれはツソワ ルダイトートバズー石英岩である・すなわちLiとFの 富化を伴う雲母変質とみたしうる・したがって高取鉱 床母岩の変質はグライゼン化と定義する方がよいものと 思われる. グライゼン化変質は高取鉱山の坑道全域に㎞単位の 規模で認められており一般の脈際変質とは異たってい る。この変質帯はli〕花嵩岩よりの最内帯黒雲母ホル ンフェルスより内側に存在する㈹最内帯の早期黒雲母 ホルンフェルス中の煙突状の後期変質帯である2つの 可能性を秘めている.いずれの解釈を採用するかによ って潜在岩体と鉱床の探査方針に大きく影響する。 グライゼン化はいずれにしても鉱床の場を直接に指示 地質ニュース386号

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グライゼン型ズズータングステン鉱床 一19一 するし鉱化花開岩ともそれほど遠くはたいであろう・ 鉱化域がより深く潜頭性である場合にその外殻にどん な指示成分が特徴的に現われるかが探査手法の確立上最 も重要た命題である・一般には鉱床規模のゾーニング にみられるAs・Cu→Pb-Zn→Sb・Hg・Auなどの上方 へ向げての分帯が現われるものと期待される・高取地 域では破砕帯試料が深部情報をより良く伝達するとの発 想のもとに分析された結果Hg,Sb,Au,As,U,Se だとの異常が認められ(通商産業省資源エネルギー庁 1986)今後に展望を開いた. 5.あとがき 現在金属鉱業事業団で実施されている国策に基づく 「広域調査」は最初地質調査所の特別研究として実施さ れ昭和38年の金属鉱業事業団設立と共に同事業団に引 継がれた・当初は両組織の地質家も野外調査だとの実 務に参加したがその後全面的に毘間に委託された・ 近年の国内金属鉱物資源の枯渇円高による閉山の続 く環境のたかでレアメタルを初めとして鉱物資源の用 途はむしろ拡大している・新しい国内資源を発見し自 給率を回復することは国の安全保障上第一級の課題であ る・鉱床探査はますます深部へ向い困難さを増しそ の探査システムを確立するためには長期の基礎研究と高 度た技術開発が必要である. 笠間広域は地質調査所における花嵩岩や大学における グラファイトの基礎研究をもとに金属鉱業事業団の野 外調査能力を再活性化し深部鉱床を探査すると共に探 査技術の先導的ツステムの開発をはかろうとする新しい 試みであり関係各位の暖かいご支援をお願いしたい1 この小文は昨年12月の調査開始に当る際の私達の予備 知識心づもりをもとに初年度成果に対する若干の感 想を加えて書きおろした・実際の調査は金属鉱業事業 団広域調査課をはじめとする多数の同事業団職員地質 調査所鉱床部地質部物理探査部海外協力室および 筑波大学のメンバーで実施された.金属鉱業事業団石 川理事は現地を訪れて調査員を激励された.小文をま とめるに当ってはグラファイトについて茨城大学田切 美智雄博士の助言を得た.以上の各位に深謝する. 文献BottM.H,P.andSmithonS.・B.(1967)Gravity in∀estigationsofsubsurfaceshapeandmass 摩物瑩潮晧牡漱楴洮 地質調査所(1985)関東地域重力団(ブーゲ異常図).特殊地 質図24号.慷步周楳敲慮杲慮楴 1986年10月号 。fSouth1-westEng1andandspacia11yassociated 血inera1ization.Geo1ogyofGranitesandtheir Meta11ogeneticRe1ations(Xu&Tuedit.).中国科 学杜北京,p.571-594. 池田列生・肥田博行・野ロー明・藤原操(1983)茨城県高取鉱 山の地質鉱床一とくに断裂系について.鉱山地質v.33, 石原舜三(1971)日本の主要モリブデ1■鉱床および関連する花 嵩岩類。地質調査報告239号,178p. (1975)エルツゲビルゲの旅.地質ニュース249号,㌵ (1980)プリモーリエの錫鉱床.地質ニュース308 号p.36-45.獨楨愬周敧牡瑯物慮摭楮敲 穡瑩潮桁湮汶漱 石原舜三(1983)中国の鉱物資源④タングステン鉱床・地 質ニュース346号,p,39-51およびグラビア. 金属鉱業事業団広域調査課(1986)昭和60年度レアメタル賦存 状況調査一時に笠間地域予察調査について一滅なんざ 126号P.2-8. 鍋谷祐夫・加納博・乗富一雄・高木章雄・鈴木将之・藤本幸雄 (1972)北上山地に於ける花南岩体の重力構造(その1 遠野地域).物理探鉱25巻,p.153-167. 敲湧癩 牡摯癩捨楯捥楮畳敲歳 慮摭楮敲慴楯湮牒楣漱潮 Geo1.∀.75,p.122_133. 佐藤奥平(1982)中国のタングステン鉱床.地質ニュース333 号,P.31-44. 清水大吉郎(1977)アグリコラとrデ・レ・メタリカ」.地球 科学31巻p.228-234. 物獵瑯晴杲慰瑩穩湧 degreebythex-raypowderdiffractometer.岩鉱 76巻,P.345-352、 田切美智雄(1985)グラファイトの岩石化学一炭質物の再結 晶.月刊地球8巻,p.39-45. 寿岡易司・池田幸雄・鹿島愛彦(1986)宇和島地域の地質.地 域地質研究報告(5万分の1地質図幅).地質調査所,91 倮寺島進世意(1983)磁鉄鉱系・チタン鉄鉱系花嵐岩類の帯磁率 と密度。物理探鉱36巻.p.345-353.獣周敧捨楣慮慮来牡汯慮 thetinminera1izationintheErzgebirge.鉱山地質 特別号6,p.15-19. 通商産業省資源エネルギー庁(1981)昭和55年度広域調査報告 書r錦川地域」150p. 通商産業省資源エネルギー庁(1986)希少金属鉱物資源の賦存 状況調査報告書r笠間地域」.53p. 奡湧畄㈩捴捨慣物楣 慮潦牡湧楴楯湯 渭湧湘楨獨慮慯湧 摩物捴杳礬楡湧数牴 &Yuedit.),地質科学杜北京,p.521-532.

参照

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