着色砂を用いた浜名湖今切口における砂移動の把握
2
0
0
全文
(2) II-011. 土木学会中部支部研究発表会 (2011.3). 撮像したときの着色砂の検出個数である.グラフの色. 注目すると,水路付近では着色砂検出に空間的な連続. は,図 1 中のエリアに対応しており,それぞれ浜名湖. 性が見られる.しかし,水路と沖側の中間では検出が. 西(P00,P01,P03)が黄色系統,浜名湖東(P04,P05)が. ない.これは,導流堤の外側では複雑な流れに加えて. 緑系統,今切水路(P06,投入点青)が赤系統,太平洋側. 波の影響も受けるため,今切口水路から沖へ運ばれた. (P07~)が青系統の配色である.まず,太平洋側(外. 土砂は速やかに拡散してしまうためだと考えられる.. 洋)とそれ以外のエリア(湖内)について比較する.下げ 潮時に今切口水路で着色砂を投入したので,3 月 18 日. 3月18日. の時点で湖内より外洋の検出量が多いという結果は妥. 3/19(AM). 3/19(PM). 4月7日. 5月21日. 34.69. 当である.その後も外海での検出のほうが多くなって 34.685. いるが,最大で 2m/s 程度の流れが生じる水路内でも, 土砂の移動は比較的ゆっくりしていることがわかる.. 34.68 緯度. さらに,今切口水路の北側(P03 と P06 の間)には最大 で水深 20m 程度の深みがあるが,この深みを越えて着. 34.675. 色砂が移動しており, 0.3 ㎜程度の粒径の砂は浮遊状態 で輸送されることが確認できた.. 34.67. 100. 34.665 137.58. 90. 137.585. 137.59 137.595 経度. 137.6. 137.605. 80. 図 3 青色着色砂の空間分布. 検出個数. 70 60 50. 3.浜名湖今切口における砂移動のまとめ. 40. 着色砂投入実験の結果から推測される浜名湖今切口. 30. の砂移動の特徴は以下のとおりである.. 20. (1)今切口では下げ潮時の流れが強く,水路内の砂は全. 10 0. 19 15 14 10 9 8 7 投 6 3 4 5 0. 体として沖へ運ばれるが,この移動は比較的緩やかで 2010/3/18 2010/4/07 3/19(AM) 青 3/19(PM) 青 青 青. 0 0 0 31. 0 0 0 0 0 229. 1 9 0 0 0. 2 4 2 1 1. 1 1 0 0 0 96 1 4 0 0 0 0. ある.. 2010/5/21 青. 1 0 0 1 3 2 7. 0 0 0 0 3 15 22. 0 8 0 0 0. 15 0 0 0 2. (2)今切口では粒径 0.3 ㎜程度の砂でも浮遊砂となり, 湖内と外海の砂が交換されている. (3)今切口水路より沖側へ出ると,砂の拡散が著しい. 参考文献 1) 宇多高明:海岸侵食の実態と解決策,山海堂(2004) 2) 齋藤晴久,坂本繁,鈴木誠,尼先貴大,青木伸一, 上山聡,佐藤慎司:土砂動態の高頻度モニタリングの. 図 2 青色着色砂の検出個数. ための着色砂分析システムの開発,海岸工学論文集第 57 巻,pp 1391-pp1395 (2010). 図 3 は青色着色砂の検出の分布である.グラフの軸. 3) Syamsidik,青木伸一,加藤茂,岡辺拓巳:タイダル. は緯度経度,円の位置が採砂位置を示し,円が大きい. インレット近傍の強潮流による底質浮遊に関する研究,. ほど着色砂濃度が高い.投入点付近に大円が集中し,. 海岸工学論文集 第 56 巻,pp.461-465.(2009). ここから離れるほど円が小さくなることから,着色砂 が拡散してゆく様子がわかる.また,3 月 19 日午後に -102-.
(3)
関連したドキュメント
石川島播磨重工業㈱ 正会員 ○久保 康夫 石川島播磨重工業㈱ 西村 敬一 独立行政法人土木研究所 正会員 櫻井 寿之 独立行政法人土木研究所 正会員 柏井
大規模空間における動的シーン状況把握のための 多視点映像切替手法 岡田庸佑†1 宍戸英彦†2
本システムは図 1 のように,識別部,撮像部の 2つで構成され ており,撮像部に設置された web カメラを用いて点灯させた
しており着色砂の濃い部分が広くなっていることが 分かる。
また藤本ら (1 972) は卵 ・稚仔輸送拡散機構の研究として海 流瓶の投入後の動向を調査 し,九州南西
( 左 :エスレル塗布前,右 :エスレル塗布後) 結果 表 1は,赤茶色花における結果である.受粉
両側頬部を倍率 50 倍のダーモスコープで撮影した.コンピュータ上で,色素沈着の濃さを明 度の指標である L
古来から天然色素によって多くの色彩が染色されてき