西松建設才貴報VO」.8 抄金豪
2.地質概要
地表部からGL−13m迄は段丘堆積層で赤土色の粘 性土,GL−25m迄は風化花崗岩(マサ)でD〜CL級で
ある。GL−25m以下は所々に破砕欝を含む花嵐岩で,
CM−CH級である。最下部は弾甑皮速度v=4.3m/sec のCH級の花嵐岩である。
アリマッククライマーによる立坑
掘削
前野 哲男*
Tetsuo Maeno
竹内 直彦**
Naohiko Takeuchi
村上富士男*
Fujio Murakami
3.施工概要
当立坑掘削工法として下記の3工法を比較検討した。
① アリマッククライマーによる導坑掘削,拡幅切下り
Ⅰ二法
② レイズボーリングによる導坑掘削,拡幅切Fり工法
③ 深礎形式によるL部からの全断面掘削.t法 地表から約30mは粘性土とマサであるため,いずれの n去を採用するにしても上部から掘削せざるを得ない。
②の工法は,立坑上部へ重量の重い機械を運ぶ手段がな いことと,経済的に不利であるため中止,③の工法は,
深度が30mを越した場合,人間の昇降設備と礪揚げ設備 に難点があるため中止した。
種々検討の結果,地表部30m区間は,上部から全断面
掘削で施工し,GL−30m以下の部分については,アリマッククライマーによる導坑切上り,拡幅切下り工法を採 用することとした。なおGL−10m迄の粘性土部分はH
−100×100のリング支保工と木矢板で支保し,余巻コン クリート(t=30cm)を施工した。GL−10〜q33m間 はNATM工法にて施工した(コンクリート吹付′=10 m,ラス入り,ロックボルト¢25l=2.Omctcl.5m)。
下部からは,余水路口から水平トンネルで立坑迄掘進 中部電力㈱発注の松川水力発電所新設二Ⅰ二事第4工区工
事に於て,4.3mx2.3mの小判形断面,高さ100mの鉄 管路、ンニ坑の施l二をアリマッククライマーによる導坑掘削
l二法により施工した。その施工概要をここに紹介する。
l.エ事概要
企業先:中部電力株式会社
Ⅰ:車名:松川発電所新設⊥事第4上区一工事 l二事場所:長野県飯田市上板田地内
」二期 :昭和58年3月〜昭和60年9月 l二事内容:無庄幌型トンネル 掘削断面5.8
〜7,8m2
/=1,312m
水圧管路余水路 明り部J=543m
立坑部 4.3mx2.3m 小判形J=95m 水平部J=161m
発電所
地ヒ式 26.4mx17.5m
*小皿闇松川㈹
**lいたじ(耳松川㈹t作
】72
西松建設才貴報VOL.8 抄飴
し,減勢工部を切拡げてアリマック基地とした。基地設
置後アリマッククライマーSTH−5型を使用し,67m の導坑の掘削をNATM工法にて施工した(コンクリート吹付古=5cm)。下部から45mの地点で,湧水が多
く肌落ちが止まらないため,一時掘削を中断して,上方
から水抜孔を兼ねた調査ボーリングを行った。調査ボー
リングの結果,複数mの破砕帯を通過すれば比較的岩質
が良くなるとの見通しがつき強行突破した。しかし,予想以上に岩質が悪く湧水が多かったため,導坑掘削進行
は最大日進4.Om,平均2.4mとなり,当初計画より約半 月の遅れとなった。導坑貫通後,吊足場を使用して上方から切拡げを行い,
立坑の掘削を完了した(コンクリート吹付f=10cI職 ラ ス入り,ロックボルト¢25l=2.Omctcl・Om)。
トニl」.dlり
庫
②−G
、彰一彰
アリマノ
水り三鉄管I
§ヰ.おわりに
アリマッククライマー工法の弱点は,発破後切羽の状 態が判からないまま上昇しなくてはいけない点である。
当立坑施工地点のように,湧水が多くて,岩質が悪く肌
落ちの多い箇所の施工に於ては危険を伴う。事前の調査
ボーリングを十分行う必要を痛感した。立坑の位置が変 更になり,当地点の調査ボーリング資料が無く,約20m 下流の地点のポーリング資料によって施工可能と判断したため,破砕帯と湧水にあって苦労したが,中部電力㈱
松川水力建設所の皆様の適切な御指導と,施工に当った 協力業者の優秀な技術により無事完了することができた。
ここに感謝と敬意を表する次第である。
Fig.2 立坑掘削概要図
!l乙均サイクルタイム衣
叫 州 内 爪
7 8 9 1O ll12 1:!l・I1111i17 1H l!) ごII 21 2コ ∠J ご・11 2 3 J 5 6 7 峠l札汁
制 几 鰻・黎(∴、人l 燥 れ
:J ソ ク 矢 板 川 踊 取 り 友保工雄込 峡トI・次 軟こ ‖− 二.次 金 納 張 り ロングホールト 華 ■ レール、その他 ミーテ ィ ン グ
fl、 触
Fig.3トンネル名水圧管路立坑(導坑部アリマック掘削)
173