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献血における HIV 検査、検査目的の受診への対応 研究分担者

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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金 【エイズ対策政策研究事業】

HIV検査受検勧奨に関する研究 (分担)研究報告書

献血における HIV 検査、検査目的の受診への対応

研究分担者 平 力造(日本赤十字社 血液事業本部)

研究協力者 石野田 正純、高橋 勉、小田 彰恭(日本赤十字社 血液事業本部)

A.研究目的

問診№19「エイズ感染が不安で、エイズ検査 を受けるための献血ですか。」に「はい」と答 える献血者が一定数存在することが明らかと なった。これらの献血者の背景について調査し、

保健所等での HIV 検査受検へ誘導するための対 策について検討した。

B.研究方法

今後の効果的・効率的な HIV 受検の拡大を目的 に、献血者群におけるリスクのある方(問診№19

「エイズ感染が不安で、エイズ検査を受けるため の献血ですか。」との質問に、「はい」と回答した 献血者)の背景を調査する。

(倫理面への配慮) 特になし

C.研究結果

問診№19「エイズ感染が不安で、エイズ検査を 受けるための献血ですか。」との質問に、「はい」

と回答した献血者の背景調査 ア.対象

平成29年1月から6月までに献血受付を行っ

た2,404,606名を対象に調査した結果、問診№19

の質問に「はい」とお答えした献血者は、19,029 名(0.8%)であった。その後、これらの献血者は、

医師による検診により、献血者の申告通り330名

(1.7%)は、献血不適とされ、残る18,699名

(98.3%)は、問診の回答に誤りがあることが申

告され、献血に協力いただいている。

この献血不適となった献血者330名について、

年齢別に区分し、各年齢別の献血者数で頻度を算 出したところ、16歳が最も高く約0.08%(1万人 あたり8名)で、それ以降減少傾向にはあるが30 歳で約0.03%と、16歳から30歳までに215名

(65.2%)が該当していた。(図1) 研究要旨

問診№19「エイズ感染が不安で、エイズ検査を受けるための献血ですか。」に「はい」と答える 献血者が一定数存在することが明らかとなった。これらの献血者の背景について調査し、保健所 等での HIV 検査受検へ誘導するための対策について検討した。

問診№19の質問に「はい」と回答をしていた献血者の62.5%は、30歳以下の青年層であった。こ のことから、国民へのHIV受検のアプローチを30歳以下の青年層を対象として行うことが効率性の 向上に寄与すると考えられた。その年齢層にマッチし、さらには特性を加味した情報媒体の作成が、

HIV受検の推進につながるものと考えられた。

一方、ほぼ全ての都道府県の献血者が問診№19に「はい」と回答をしていた。このことは、保健所 等のHIV受検機会についての広報や利便性の拡大が課題と考えられた。各都道府県の保健所等におけ る利便性の拡大については、その限界があることから、ハードルが低いが、検査精度並びに陽性時の ケア体制が整った包括的な検査等体制の構築が望まれる。

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同様に採血施設別に分類したところ、東京都55 名、大阪府39名、愛知県32名であった。(図2)

さらに、各都道府県別に区分し献血者数で頻度 を算出したところ、石川県と宮城県が最も高く約 0.04%(1万献血あたり4名)、高知県が約0.03%

であった。(図3)

また、医師の検診により、問診の回答に誤りの

あった18,699名について、その理由を調査した

結果、問診を実施してるタッチパネル式のタブレ ット端末の問診項目の表示の直下に、「※エイズ ウイルス(HIV)の検査結果は通知していません」

との記載があり、これが誤解を生じさせているこ とが判明した。そのため、本記載については、平 成30年7月のシステム改修に併せて削除する予 定である。

D.考察

問診№19「エイズ感染が不安で、エイズ検査を 受けるための献血ですか。」との質問に、「はい」

と回答した献血者の背景調査により、年齢別頻度 から16歳の献血者が最も高く約0.08%(1万人 あたり8名)で、それ以降年齢上昇に伴い減少傾 向にはあるが30歳で約0.03%と高い傾向を示し た。このことは、現在行われている中学校や高校 でのエイズ教育の中に、不安があれば保健所等で の受検を推進するような、教育も必要と思われた。

30歳以上については、各年齢5名程度で、この群 については、保健所等の利便性の観点から、献血 に流れてきているのではないかと推測された。

また、上記質問に、「はい」と回答した献血者 の献血地域別の頻度からは、大都市圏において申 告者が多い傾向であった。当該都道府県の献血者 数からこの頻度を算出したところ石川県と宮城 県が最も高く約0.04%(1万献血あたり4名)、高

知県が約0.03%であった。このことは、保健所等

におけるHIV受検機会の差が、反映している可 能性が考えられた。

E.結論

問診№19「エイズ感染が不安で、エイズ検査を 受けるための献血ですか。」との質問に、「はい」

と回答をしていた献血者の65.2%は、30歳以下の 青年層であった。このことから、国民へのHIV 受検のアプローチを30歳以下の青年層を対象と して行うことが効率性の向上に寄与すると考え られた。その年齢層にマッチし、さらには特性を 加味した情報媒体の作成が、HIV受検の推進につ

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ながるものと考えられた。

一方、ほぼ全ての都道府県の献血者が問診№19

「エイズ感染が不安で、エイズ検査を受けるため の献血ですか。」との質問に、「はい」と回答をし ていた。このことは、保健所等のHIV受検機会 についての広報や利便性の拡大が課題と考えら れた。各都道府県の保健所等における利便性の拡 大については、その限界があることから、ハード ルが低いが、検査精度並びに陽性時のケア体制が 整った包括的な検査等体制の構築が重要である。

F.健康危険情報 なし

G.研究発表

1. 論文発表

Iwamoto A, Taira R, Yokomaku Y, Koibuchi T, Rahman M, Izumi Y, Tadokoro K

The HIV care cascade: Japanese perspectives.

PLOS One ;March 20, 2017

2.学会発表 なし

H.知的所有権の出願・登録状況(予定を含む)

①特許取得 なし

②実用新案登録 なし

③その他 なし

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