• 検索結果がありません。

1 2007年現在の到達点と反省点

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "1 2007年現在の到達点と反省点"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

2007/10/3

第14回 情報セキュリティ政策会議資料

ITセキュリティの到達点と問題点について

首都大学東京法科大学院教授 前田雅英

1 2007年現在の到達点と反省点

ITの国民生活への浸透度の高さからみて、そのセキュリティの重みは、社会法 益(公共の利益)として、手厚く保護さなければならないものとなってきている。

ITが安心して使えないということは、例えば、水道水に毒が混入されているとか、

空気の汚染により多くの国民の喘息等罹患の危険が生じている状態と似ているとも いえよう。その中でNISCの取組、特に政府機関、重要インフラの情報セキュリ ティについての取組は、非常に高く評価できる。

ただ、「セキュア・ジャパン2007」の施策で、サイバー犯罪に対処するための法 整備が「年度内に実施されるか不明」に分類されていることは、誠に遺憾である。

「国会に問題があり政府の責任ではない」ということなのかも知れないが、情報セ キュリティ分野の国際協調という観点からも、サイバー犯罪条約にきちんと対応し た法整備は非常に重要であることを再度確認していただきたい。

2 国民から見て不安を感じる情報内容

一方、IT社会が国民生活に与える負の側面も直視し、それを解消していく視点 も軽視すべきでない。裏職業サイト、高校生のいじめの手段として使われるサイト など、国民が眉を潜めざるを得ない事態もかなり存在する。ITネット社会におけ る情報発信者のモラルの向上・ルールづくり等に政策会議も関心を持つ必要がある。

それは、必ずしも、法規制などのハードな対応を要請するものではない。問題の あるネット情報に関するホットラインなども動き出しているが、官民を挙げて有効 な対策を探求すべきである。

近時、犯罪情況は、著しい変化を遂げており、世論調査においても、国民の治安 悪化への不安は、ようやく「増大が停止した」といえるように思われる。しかし、

ネット社会については、さらに国民の不安は深刻化している。人身に対する犯罪の 誘因の除去、詐欺等の財産被害の防止、(個人)情報の保護、名誉等の人格権への 配慮等々、取り組むべき課題は多い。その際には、特に、公共財としてのネットの 利用者としての自覚を植え付ける教育、ネットにより人を傷つけること反道義性を 規範化する教育を、初等・中等学校教育に盛り込むことということも重要であると 考える。

資料12

参照

関連したドキュメント

一五七サイバー犯罪に対する捜査手法について(三・完)(鈴木) 成立したFISA(外国諜報監視法)は外国諜報情報の監視等を規律する。See

Fitzgerald, Informants, Cooperating Witnesses, and Un dercover Investigations, supra at 371─. Mitchell, Janis Wolak,

In Partnership with the Center on Law and Security at NYU School of Law and the NYU Abu Dhabi Institute: Navigating Deterrence: Law, Strategy, & Security in

このような状況のもと、昨年改正された社会福祉法においては、全て

関係会社の投融資の評価の際には、会社は業績が悪化

析の視角について付言しておくことが必要であろう︒各国の状況に対する比較法的視点からの分析は︑直ちに国際法

は,医師による生命に対する犯罪が問題である。医師の職責から派生する このような関係は,それ自体としては

視覚障がいの総数は 2007 年に 164 万人、高齢化社会を反映して 2030 年には 200