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中学校道徳教育 における授業力の育成

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Academic year: 2022

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(1)

中学校道徳教育 における授業力の育成

柳堀 俊夫

は じめに

21世紀の教育 を展望 した新学習指導要領 が平 成20年に公示 され その改正の概要 と して,子 ど もたちの 「生 きる力」 を育成す るためには,確 かな学力 と道徳教育や体育な どの充実によ り豊 かな心や健やかな体の調和の とれた育成 を図 る ことが示 されている。

このよ うな時期 に,今 日の子 どもたちの心の 問題 については, 自制心や規範意識 の希薄化 を は じめ様 々な問題や課題 が指摘 され道徳教育 を 中心 と した心の教育の充実が求 め られ ている。

木授業は,上記 の事柄 を踏 まえ,広い視野 と 高い識見を もって将来教育職の道 に進 も うとす る強い意志 をもった学生 を対象 に,学校教育に お ける道徳教育 の基本的な考え方の理解 を深め

「道徳 の時間」 の指導能力が向上す るよ う授 業 を進 めることに した。

1 道徳の時間の授業を受けた経験 さて,最初の授業開始時には,履 修学生 に対 して小 ・中学校段階における 「道徳 の時間」の 授業経験の記憶 について事前調査 を してい る。

選択肢は [1記憶ある,2ほ とん ど記憶ない, 3記憶 ない] で あるが, 2,3の回答者 が約 6 に達 している。 その理 由 として,学生が在学

した 当時の学校 の教育環境等で さま ざまな原因 があ り,学級活動や教科の補填授 業になった よ うで 「道徳 の時間」の授業イメー ジが もてない

とい うことであった。 この現状 を踏 まえ学生が 実際に教育現場 で行 う道徳の時間の授業が生徒 の心に残 るよ う "読み物 資料 " を使 った道徳 の 指導の仕方 を学修 し,実践力 がつ く授業 を 目指 すためのガイ ダンスを行 った。

2 ガイダンスの内容 (1) 授業のね らい

1道徳教育について基本的事項 を理解す る。

2道徳 の時間の展 開の仕方 を理解す る。

3読み物資料 を使 った指導案の作成要領 と指 導方法 を身に付 ける。

4模擬授業 を行 い道徳 の授業のイ メー ジを掴 み指導能力 を養 う。

5教育実習で行 う遺徳の授 業の授業力 を養 う。

(2) 授業の進め方

授業では,道徳の基本事項 を レジメに示 した

「授 業 ノー ト」 (A4) 1枚 を配布 し講義 だけで はな く,学生 との対話 と授業 ノー ト記述 を取 り 入れ,別刷 りの講義資料 を配布す る。

以下に授業内容 を示す。

1心の教育が指摘 され てい るのはなぜ か,今 日の青少年問題 か ら背景 を探 る。

・子 どもの置かれ てい る現状 を考察す る

・社会の変化 と子どもた ちの現状の姿を考 察す る。

2学校 にお ける道徳教育の在 り方 につ いて理 解 を深める。

‑ 149‑

(2)

・道徳 の概 念及 び道徳 教育 の意義

・道徳性 の発達 と道徳教育 の役割

・戦後 の道徳教育 の歴 史 と教育勅語

・道徳教育 の 目標 と指導 内容 の理解

3 中学校段階 にお け る読み物 資料 を利用 した 道徳 の時間の模擬授業 を行 う。

・資料分析 ,道徳指導案 を作成す る

・模擬授業 を体験 し指導方法 を身 に付 ける

・模擬授業評価 ア ンケー トを実施す る

4課題 図書 「梅原猛 の授 業 ・道徳 」 を読み , 読後に レポー トを作成 し提 出す る。

3 授 業運営

中学校 学習指導要領解説道徳編 「文部科学省」 を参考 に課題 図書の読後 レポー ト作成 か ら人間 と して よ りよく生 きる生 き方 と道徳観 につ いて 考察 し,学校 にお ける道徳 教育 の 目標 を理解 し

「道徳 の時間」 の授 業 を実践的に学修 す る。

(1) 授業計画

1【授業計画 】 1 授業 ガイ ダンス,

・今 ,なぜ ,心 の教 育か

I 2 道徳 の意 義 人間 と して望 ま しい生 き 1

1 方

3 道徳教育 の意義

1 4 教育 の 目的 と道徳教育の 目標 との関連

・戦 後の 日本 の教育の原 点 をみ る (vT R視聴 )

5 道徳 の時 間の 目標 と内容

・道徳的実践力 とは

6 道徳 の時 間の指 導は ど う進 め るか

Ⅰ,Ⅱ

7 道徳 の時 間の授 業展 開の実際 に触れ る 8 読み物資料の分析方法 【実習 】

l 9 道徳 の時間の指導案 作成 の手順

【実習 】

1

0 模擬授 業 の進 め方

11模擬授 業 の実施 【1 ・2 ・3 ・4】

12 ま とめ, これ か らの道 徳教育

(2) 授業展開

表1の授 業計画 に基 づ きそれ ぞれ の授 業 で説 明す る項 目を レジメに示 し,授 業 内容 が記述 で きるよ うにスペー ス を とった 「授業 ノー ト」 を 用意 して進 めた。

【授業 ノー トNol】

『今,なぜ ,心の教育 か』

1 チ ビもた ちに置かれ て い る現状は 2 こどもを取 り巻 く様 々な問題

3 変化の激 しい時代に求め られ る生き方 は 4 学習指導要領 改訂 の基本的ね らい 5 生 きる力 の理念 の共有 と道徳 教育 6 生 きる力の育成 を図 るためには

今 日の変化 の激 しい社会環境 の中に置 かれ て いる子 どもた ちの現状 と課題 につ いて以下の事 項 につ いて考 察す る。

1[社会全体 の教育環境 の問題]

(1)人間関係 の希 薄化 ,他 者 認識 の欠如 (2)社会全体 の規範 意識 の低 下

(3)価値観 の多様 化,価値観 の混乱 (4)マス メデ ィアの影響 と情報 の氾濫 2[しつけや少子化 ,家族 関係 の問題]

(1)親 の過保護や放任 ,教 育力 の低 下 (2)核 家族や 少子 化 の進行 ,親 の存在感 の希

薄化

(3)年齢 に即 した 「自立」 の遅れ 3[現在 の学校教育が抱 えて い る問題 等]

(1) い じめや不登校 (2)暴力行為や学級崩壊 (3)知識偏 重や進 学 中心の指導

(3)

(4)教師の資質,力量不足

4 [時間,気持 ちにゆ と りのない生活]

(1)充足感や達成感 の不足

(2)居場所 がない, 自分 の感 情 を抑 え られ な

し\

(3)自己中心的で 自己確 立が されていない 5 [子 どもたちの意識 ・行動面の問題]

(1)社会性や 倫理観 ,思 いや りや 生命尊重の 欠如

(2)自己肯定感や他者認識の希薄

(3)自立の遅れや コ ミニ ュケ‑ シ ョンスキル 不足

6 [生活体験 , 自然体験不足]

"わ くわ く, ドキ ドキ体験 の不足"

⇒ 「無気力 ・無感動」

【授業 ノー トNo2】

『道徳教 育の基本的事項の理解 を深める』

1 マナ‑,エチケ ッ トの問題事例 2 道徳 の意義

・道徳 とは

l ・人間 と して望 ま しい生 き方 とは 1

1 3 道徳教育の意義 I ・道徳教育 とは

・遺徳性 の とらえ方

・子 どもと共に学ぶ教師 4 道徳性 の発達には

道徳の意義 では,JR新大久保駅 でホー ムか ら転落 した男性 を助 けよ うと して亡 くなった韓 国人留学生,李 さんを哀悼す る新聞記事 (2001 午) と課題 図書の読後感想か ら授業 に関連 した 内容 を紹介 して,道徳教育について関心を高め た。学生が記述 した レポー トの一部 を抜粋す る.

「この本 を読 んで,道徳 心の衰退 は最終的 に 人類 を滅 ぼす と思 った。 なぜ な ら,現在 ,人の 命 を奪 った り,人 を欺いた りす ることが増 えて いて,その原 因が道徳心の低下にあると考 え ら れ るか らであ る。

7:佼道徳教 育にお け る授 業力の青ば

道 徳 とは,本 来生物が持つ もの と考 えるな ら ば,進化 の過程 で道徳心が失われ てい くことは 悲 しいO 人間の生活が便利 になる代償 が これで はおか しいO豊かな生活 とは人が人を思いや り, 自分 を含め全ての ものの幸せ を願 って生 きてい ける環境だ と思 う。 そのために道徳があって, 昔か ら宗教があった と思 う。 現在は, 日本 を含 め宗教の信仰 は弱 まってい るところが多い。理 由は科学的でないか らであ る。 この状況で意識 改革す るには学校の授業が一番効果的だ と思 う。

なぜ な ら,義務教育では子 どもたち全員 を対象 にでき,子 どもたちの考 え方は柔軟 であるか ら である。 だか ら,私 は道徳 の時間の必要性 を感

じた。形だけでな く中身の ある授業が この世の 中の歪み を直せ る と思 った。」

【授業 ノー トNo3】

『教育の 目的 と道徳教育 目標 の関連』

1 教育の 目的 教育基本法第1条 と第2粂

・教育基本法の前文

2 道徳教育の 目標 ⇒道徳性 を養 うこと 3 終戦 までの道徳教育

・教育勅語 ・修身教科書 4 戦後 の 日本の教育の原 点 を知 る

・S22年 「教育基本法」が制定 された経 緯

・vTR視聴 と感想 レポー ト作成

(NHKスペ シャル番組)

vTRは,戦後の 日本の教育方針 と教育基本 法が定まるまでの経過 を戦前の教育勅語の規範 と関連 させた内容 であるが,視聴後の感想 で記 述 した レポー トの一部 を抜粋す るO

「軍国主義 の国家 か ら民主主義の国家へ と変動 していった。 日本国のために 自身 を捧 げるとい う精神 を問題視 し,国民の意識 を変 えるため道 徳が必要であったのだ と思 った。現在 の教育方 針 は政治的歴史的背景が色 濃 く残 ってお り,あ る意味での過去の過 ちが現在の我 々の道徳教育

‑ 151‑

(4)

神 奈 川 大7:心理 ・教 育研 究 諭姓 第 31号 (2012年 3ノ」31El)

の理念の根幹 ,礎 を築いているのだ と改めて認 識 した。 しか し,国家のために身 を捧 げる とい う理念体形が軍 国主義 とい う独走状態 を形成 し 戦争の勃発,敗戦 を招いた ことは分か るのだが, いかに して具体的に "教育勅語"の何が誤 りだっ たのかの確信 が VTRか らでは持 てなかった。

"道徳教育論"の授業 を通 して,様 々な教育に 関す る知識 ,興味 を深 め確 固た る自分の考 えを 持 ちたい と思 う。」

【授業 ノー トNo4

『道徳 の時間の 目標 と内容及び性格』

1 戦後の道徳教育の歩み

・S22年4月教育基本,学校教育法施行

・S22年学習指導要領制定 社会科創設

・S33年 「道徳 の時間」が特設 2 道徳 の時間の 目標

・道徳的実践力 とは何 か

3 道徳の時間の内容及 び内容項 目

・4つの視点 と24の内容項 目 4 道徳の時間の性格

・全教育活動の道徳教育 を補 充,深化, 統合の時間

5 道徳的実践 と道徳的実践力の関係

・事例 か ら考察す る

事例 では,高齢の主婦が校外学習で駅 にいた 中学生か ら先 に乗車 し席 を譲 って もらった こと が契機 となって中学生 と交流 を続 けている新 聞 記事 (朝 日) を紹介す る。

【授業 ノー川 05

『道徳 の時間の授業は ど う展開す るか』

1 道徳 の時間の指導の基本事項 2"読み物資料"の活用の意義 3 道徳的価値認識の しくみ

4 【実習】

・資料 の主人公 の振舞 い を主眼に熟読 し 分析表 を作成す る

・分析表か ら主題設 定 と中心発問を決め る。

読み物資料 を使 う授業展 開の意義は,図1

示 した 「資料 と道徳的実践力 の育成 の方向」 を 参考に して,生徒 同 上の話 し合 いを重視 した時 間の中で生徒 自身が道徳的価 値 を認識 してい く

図1 道徳 の時間に使 う資料 と道徳的実践力の育成 の方向

<向き合 う>

道徳的実践 (価値行為)

人間の生の姿 ありのままの姿 あるべき姿

*つくづくそう思うよ

*本当にそうしたいな

*そうすることが本当に 大切なことなんだな

*なんて索席らしいのだろう 道徳的価値の内面的自覚 ・・・道徳的実践力 道徳的実践意欲 ・

態度が育っ 道徳的判

断力が高

まり 道徳的心情が高まり

'

‑ *善悪の判断力等

自分の姿 ありのままの姿 ありたい姿

*道徳的心情や判断力を もとにした道徳的価値 行為‑の意志、身構え

*よりよい生き方や善を志向する感情 1I

*道徳的行為‑の動機作用をする :

(5)

過程 を説 明す る。

また,実習 で は,図2で示 した 「道徳 の時 間 の価値認識 の仕 組 み」 を参 考 に して,読み物 資 料 の世界 の主人公 と自分 自身 を照 ら し合 わせ な が ら "自己投影 " して,道徳 的価値 に気 づ く仕 組 み を説 明す る。

【授 業 ノー トNo6】

『指導案 作成 の 手順 と授 業展 開』

1 指 導過程 (授 業 の流れ) と資料 の位 置 づ け

・導入 ,展 開 ,終末 の扱 い方

2 展 開部 にお け る教師 の発 問の仕方及 び 話 し合 い と討論 の させ方

3 [実習]

・資料 の選 定 と主題設 定

・資料分析 と発 問構成

・指導過程 の検討 と終末段 階 の教師説 話 原稿 作成

指導案作成 に あた っては,道徳 資料集 か ら各 自がね らい とす る内容 に適 した資料 を選 定 して 作成 す る。 また ,導入部 で は教師 が 資料 を範 託 して,主人公や 登場 人物 が振 る舞 う場 面が生徒

中予校道徳教育 にお ける授業力の育成

にイ メー ジで きる よ う読 む こ とに留意 して反 復 練 習す る。

【模擬授 業の実施 】

【実施 要領 】

1 授 業者 は,作成 した指 導過程 に沿 って 授 業 を進 め る

2 学生 は,生徒 の立場 に な って積極 的 に 発言 して授 業者 に協力す る

3 指 導過程 は次 の要領 で進 め る

(1) 導入 部 ね らい とす る価 値 に関係 し た経験 な どを発 表す る

・資料 を教 師 が範 読す る (2)展 開部 補 助発 問 ・中心発 間 して生

徒 の発 言 か ら価 値 に迫 って い く

・心 の窓 ノー トの活用 (3)終末部 教 師 の こ とば

・本 時 のね らい に関連 して教 師 が体験 した こ とや感 想 を 話す。

4 授 業者 に対す る評 価 ア ンケー ト記 入

図2 道徳 の時 間の価 値認識 の仕 組み

自己投影

・今まで気付かなかった価値に気づく

・今まで漠然としてしか気づかなかった 価値がより明確になる

・自分の価値観に気づき、さらにそれが良い 方向に少し変わる

・学級の友人の中には、同じ価値について いろいろな考えを持っていることに気づく

自分自身の世界 日頃の生活 で の

道徳的 †肘 廼認識

友人の価値認識

日頃のつきあいの中での 道徳的価値課織

‑ 153‑

(6)

神森川 大学心 理 .教 育研 究論張 耶 31号 (2012年 3ノ131日)

模擬授業が終 了後,授業者 に対 して授業 を表 2に よる評価 の観 点について評定尺度 によ り記 入 し,授業全体 の感想 を記述欄 に記入す る。 ア ンケー ト用紙 を回収 した後 ,教員が個別に授業 者‑助言 を与 えて返却す る。

表2 【模擬授業評価ア ンケー ト】

!

‑ 評価 の観 点 評価点

1

l J導入段階の工夫は適切か Il 12 資料 の範読は適切か

3 発問の仕方 は適切か 4 発表 の させ方は適切 か

】5 教師の言葉づかいは適切 か i l6 教師の説話は適切か

7 生徒 と共 に考 えていたか 8 板書の工夫は適切か

※ 9は教員 が評価す る

4非常に 3ある程度 2あま り 1ま った く

4 本授業で養 った もの

本授業が終了す る段階で,道徳教育につ いて どの よ うな ことを考えたか を記述 した レポー ト の一部 を抜粋す る。

・道徳は大切 な授業だ と思った。学校で教 え る (考 えさせ る) 内容 で一番生徒 を成長 さ せ ることができる と思 う。道徳の授 業の方 法が具体的 に分か った。

・道徳 は 自らが学ぶ ものではない と思 ってい た。 しか し, 自分が道徳の授業 を受 けて気 づいたのは,身近 な私生活か ら学べ るもの だ とい うこ とを。 また,よ り良い人間性 を 養 うには,道徳 の授業は大事 な時間なのだ

と認識 した。

・道徳教育は人間が成長す る上で重要な教育

であ ると感 じた。 自分 の高校時代 では,道 徳 の授 業 を受 けた覚 えがないので,高校 で

も行 うことが必要だ と思 う。

・この授業 を受講 して,道徳教育が人間を育 て るにあた って,重要 な ことを改めて認識 した。道徳 を学ぶ ことで,人 としての正 し い在 り方を身 に付 けることができる。授業 の課題 図書 で読んだ中か らも学ぶ こともで き良い機会だ った。

・人間の在 り方,生 き方 について普段深 く考 える機会がなか ったが, この授業で沢 山考 え させ られ る事があった。道徳の授業には ハ ツキ リ答 えが決ま ってないか ら他 の教科 よ り難 しく準備 を しっか りすべ き科 目だ と 思 った。 同時に教師 自身 が人間 と して大 き く成長 できる最 も重要 な科 目だ と感 じた

・この授業か ら自分 自身が生徒 と共に成長で きる と感 じた。 教師にな りたい意欲 が さら に強 くなった。道徳 の授 業は他 の科 目と違 い答 えがない ものだが, 人間 と しての理想 を追い求 め られ る科 目だ と思 う

・模擬授業経験が初めてで戸惑い,緊張 した。

今 まで道徳 に対す る意識 ,関心は低 か った が,この授業 を通 して高めることができた

・模擬授業 の展開で,生徒 と考 える内容 を ど うしていけばよいか等,考 えさせ る段階が 自分 に とって山場 に感 じた。 生徒 に意見を 発表 させ る発問や授業のイ メー ジがはっき りと浮かばなか ったのだが 自分の授業 を作 り上げ られ たため,貴重 な授 業の時間を過 ごせ たC

・道徳 の授業 を教師の視点か ら考 え とことが なか ったので,道徳 の授業 に必要 な ことが 学べ模擬授 業の経験がで きてよかった。生 徒役 か ら意 見が多 く聞けた こともよか った

と感 じた。

・模擬授業 を初 めて体験 し, 今 まで気に留め ていなか った道徳 の授業 をす る為の知識 , 生徒 との触れ合 い方 な どが分か り易 く楽 し い授 業だ った。

(7)

中'ltL:佼道徳致 命にj'jける授 繋 ノブのTTT'k

5

おわ リに

道徳 教育 の価値 認識 が浅か った履 修者 が,学 校教 育 の段階 で数 々の経験 を積 み重 ね培 われ て きた成 長過程 で欠 落 していた もの に何 か あ った の ではないか とい う仮 説 の もとに進 めた。

本授 業終 了時 に実施 した授 業 レポー トか らは 様 々な感想 が述 べ られ てお り,道徳 の授業イ メー ジが掴 めた こ と,そ して 「道徳 の時 間」 は人間 の成長 基盤 とな る心が耕 され , 人間の生 き方や 在 り方 を考 え る最 も重要 な時間 であ るい うこ と が認識 され ていた。 そ して,生徒 と共 に考 えて 教師 自身 も成長 した い とい う将 来 の教師像 も述 べ られ ていた。 間 もな く経験す る教 育実 習 の場 にお いて 自分 自身 の教 師 の適性 を確 か め る もの と期待 してい る。

なお ,教師 の指 導能 力 と して 「道徳 の時 間」 で使 う資料分析 力や活用能 力 を付 け るた めには どの よ うな授 業 を行 うか今後 の課題 と した い。

参考書

1 『中学校 学 習指導 要領 解説 道徳編 』 文部科学省 平成20年 2 『梅原猛 の授 業 ・道徳』 朝 日新聞 出版 3 『中学道徳 きみ が い ちばんひ か る とき』

光村 図書 出版

‑ 155‑

参照

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