中 小 企 業 金 融 と 金 融 機 関
林
威
雄
t主 し カZ き
一︑各種金融機関の中小企業金融に占める地位
二︑銀行と中小企業金融
︑中小金融機関
四︑政府中小金融機関
す
び
tま む
し
カ 雪 き 戦後わずかな一時期ではあったが︑段戦によって独占資本が混乱し︑弱体佑した当時︑中小企業は﹁一時的好況﹂をていした︒それは︑中小企業が軍需産業から平和産業への転換が比較的容易であったこと︑復員や徴用解除によっ
中小企業金融と金融機関
一七 七
中小
企業
金融
と金
融機
関
一七 八
て解放された労働力が労働市場に多︿流入したこと︑そして生活必需品に対する需要が戦時の反動によって大きかっ
たこと等の原因によるものであった︒しかし︑占領国の支配体制確立のためにとられた一連の経済・金融政策の遂行
によって︑中小企業はたちまち苦難に直面し︑中小企業の危機が叫ばれるにいたった︒すなわち︑インフレ政策︑傾
斜生産万式︑経済安定九原則︑ドッジ公使によって代弁されたドッジ・ライン等により︑中小企業は原料高︑売行き不
振︑売掛金回収の不円滑︑大企業からのしわ寄せ︑金融難︑金詰り︑重税にあえぎ経営はますます困難となっていっ
たのである︒その後昭和二五年六月朝鮮動乱の勃発によるいわゆる﹁動乱プlム﹂が到来したが︑その利益を全面的
︑に享受じたのは独占資本であって︑中小企業は単に局部的に多少の剥益をうけたにすぎなかった︒
ム﹂は︑一ぜ的プiムにすぎず余りにも早く崩れ︑'二六年春頃から恐慌に突入し︑中小企業は一路窮乏と崩壊の道を
歩かことを余儀なくされた︒そしてそれは!とくに昨秋以来の金融引締政策によって倍加されるにいたった︒
中小企業問題は︑中小企業一金融問題として第一義的に取上げられているが︑単に金融問題としてのみこれを解決す
ることはできない︒現在の中小企業問題は︑現在の日本資本主義が置かれている歴史的地位と.結びついているのでゐ
り︑戦後の日本資本主義の歴史的地位︑それを規定する基本的条件︑性格を正しく把握することによって解決の道が
ひらかれる︒したがって中小企業金融問題は︑中小企業問題の基本的問題ではない︒しかし副次的問題であるとし
τ
この﹁動乱プl‑も︑中小企業の基本的問題の一面は︑中小企業金融問題として現象するのであるから︑中小企業金融問題を正しく理
解することは︑基本的問題の解決にあたって︑それをよれノ具体的に︑より現実的ならしめるために重要であることは
いう
まで
もな
い︒
本稿は︑中小企業金融問題をとくに金融機関の側面から考察し︑各種の金融機関が︑いかに中小企業に対している
か︑中小企業に関連する各種金融機関の性格︑役割等を概述したものである︒
本論に入る前に︑まず中小企業の金詰りの状況とその原因︑資金の需要等を中小企業庁振興部会報課編﹁中小企業
金融実態調杢﹂昭和二八年一O月ハ二九調査資料第一号︑昭和二九年二刀﹀により︑その傾向を概観しておこう︒
第1表 現 況
~金繰り状況別 i 金繰?ギ|!吉村:命令繰りはI~
業種別 ~1 主主計f羽三|否、'同小
同 1 3 2 M倒 防1 2 m ! (b)
I 町 村
63.il司
27%l%
Aリ
九UハUYA
V市
明2
噌 よ
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コ
4 業 業 (a) め)中小
企業
金融
と金
融機
関
1.3;>.01100.0%
長
,2必 業 者 3,689業者 調査対象
グ
商
規 模 別 の 現 抗
│規¥模手号11
" ' 続 ¥ 、
l!っかなく; りかつ│らく人よ 不 明金 繰 り 想 以 金 │ 金 繰 り はI
T‑~I
言十て苦しし、し、ている
工 5‑29人 37.;e財団.32刻 ヲdi 2.0μ 1
内
00.0%1
竹 ・
100.0ダ業 100‑199人 13.3%' 8~, .4%[ 1.7μ 0.6%1 100.0%
…
9人 I_~以 79 初日
2.0)ぜ]00.0ダ不 明 i18.7%│79.2%! 2.0%1100.0
〆
完I2161728
〆
5.8%業 小 売 35.3%1 61.2ダ 2.0
〆
1.5〆
100.0ダ〔備考)r中小企業金融実態調査J28年10月
第2表 業種別金繰り状況別業者数
て て : 予 盃 繭 軒 夜 繭 玩 町 日 忌 τ z 「 主 一 t 1 ( 主 ‑
業種別¥一一一一̲̲̲̲̲̲1‑、;仙dJん 1仙ふ' V' j 1';'" j i.,̲ !
!
日
3イ
M 4 M 1仰 ∞
M540.8ダ
ω i 門
2 M 2 . 4ダ 1∞ 例
業 工
一七
九
業
C
備考コ「中小金業金融実態調査」商
岳~~同事時司問題,.\J<$li鍾繁盛
1<0
u ハ備考
対不そ売完売需特輸5国内E過預金資手手在経支払原設運設設備設壁掛上向重貯形割形取引庫資材料購備資金転資金備備象の回の型益の新軒信の上松金な企ω爪備入引高同のf合きの忠繍修改新の工収増減ののののγり増の資入とと
数明他不滑の円加減少様少の少滅少取立の℃柏渇難岡不番同号難凶加増加加憎加増の読胆五てし入借のして新良鉱張
業
た金.・,・R圃開・・a ー・・・4・.一ー‑ー‑・a・・・・.一:::・4・ーーー・‑箇占ーめを四一一三宏一二O六一七一六主主四三O一三四四一一.
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
ゴ::::}%六4四%五%七%s四4八%九%七%四%二%回%
ニ
F4094 八JG三%六%七メF四ぜ一‑EF4 FぜFぜ、、一ー一一一一守~、~司島一一一一ーーー対不そ亮売売ケτま己2 道預金資形手割手滞経仕
金掛
目
上利益上雲貯震貸費会
金象の回のの金税:3Eのz借入の引の引のののの商収増の減立取の枯渇難因不滑円主図主力増日加l自加増数羽f
也不円の加減少少j骨て業
一三一四五一一一一一二九二O五四四六八四三八五一0
・ . . . . . . . . . . . . .
二二O三o ‑
一七八万二094 0五三:::::%%%%%〆
% % % % % % % %﹁中小企業金融実態調査﹄
3 第
表金詰り原因別業者数
﹁実態調査﹂によれば︑金操りの現況は︑第一表のごとくで﹁金繰りは楽﹂でないものがほとんど大部分毎占めて
おり︑なかでも規襖別にみれば規模が小さければ小さいほど︑金繰りが苦しいということを示している︒また金繰り
の推移をみれば︑第二表のごとく金繰りは漸次悪化しており︑良くなつにものは極く僅少にとどまっている︒
ではこうした金詰りの鳳因はどこ
ι
ある
ω
でゐろ
うか
︒
第三表によってわかるごとく︑工業では︑最大の原因は売掛の増加および売掛金回収の不円滑でめり︑第二に売上
利益の減少︑第三に資金借入の困難および手形割引の不円滑︑第四に売上の減少︑第五に原材料購入費の増加︑第六
売上
の減
少が
五四
・一
一
dpで最大の原因となっており︑に過重な制金の取立ての順になる︒
商業
では
︑
第二に売上利
い盆の減少︑第三に売掛の増加および売掛金日間収の不円滑︑第四に過重一な税金の取立て︑第五に仕入資金の増加︑第六
に資金借入の困難および手形割引の不円滑の順になる︒すなわち﹁売れない﹂﹁売っても金がもらえない﹂
﹁買
えな
L
、
し『
﹁資金が借りられない﹂﹁もうからない﹂ということが金詰りの原因となっている︒そしてとれを規模別にみれ
ば︑規模の小さいものほど概して深刻でゐる︒
との﹁実態調査﹂は︑二八年一O耳であるので︑いまだ金融引締政策の影響が︑中小企業にじわ寄ぜとなっ
τ
表われていない︒しかしこの金詰りの原因に変化があったとしても︑それは︑bしろここにでている傾向の深化告表わす
変化であると解してよいであろう︒
亮七の械少︑売掛金回収の不円滑︑原材料費の増加等は︑深刻な恐慌の反険にほかならない︒親企業の下請中小企
楽に対する支払は遅延し︑そして支払の大部分は手形によっ
τ
支払われ︑しかもその期聞は次第に延期主れ︑六声月︑から九ヵ月におよぶものもでできている︒金融引綿政策の実行は︑ますます乙の傾向を強めている︒独占資本の合理
中小
企業
金融
と金
融機
関
八
中小企業金融と金融機関
八
化にともなう首切りの結果として失業者が続出し︑また低賃金政策により園内市場はますます狭隆化し︑
一方
︑日
中
貿易を認めね政治的圧力による貿易の不振は︑当然中小企業一の売上減少という結果をまねき中小企業危機の原因の一
つと
なっ
てい
る︒
売上代金に対する支払は︑長い期閣の手形によって︑あるいはまた支払を延ばして中小企業の金詰りを困難化させ
ている反面︑原材料の購入は︑現金でなされること巻強制されている︒代金支払が商品を納めたときすヤにもらえる
か︑ゐるいは原材料などを貸してくれるような場合には加工賃がひどくたたかれる︒原材料の購入は︑現金でなされ
ることを強制され
τ
いるばかりでなく︑原材料には︑鉄鋼等にみちれるごとく独占価格が形成されτ
いる︒まに︑過剰告産︑金詰りにより投売りを中小企業は︑余儀なくされ︑原料高︑製品安という結果をみ︑売上利益は減少する︒
このような種々の形の独占資本による収奪の強化により中小企業は︑ますます困窮︑倒産のうきめにあっているので
み の 旬 ︒
中小企業は︑資金が絶対的に不足している︒しかし中小企業は︑﹁信用力の不足﹂という理由でなかなか金融機関 ︒
からの借入︑が困難である︒これがまた金詰りの一つの原因となっている︒資金借入の困難︑手形割引の不円滑が︑﹁実
態調査﹂によっても︑金詰りの主要な原因となっている︒そして過重な税金が諜せられ︑かつ強権による徴収がおこ
伝われているのでゐる︒
中小企業の金詰りは︑つまり日本謹済の全面的不況︑戦争経済へ発展させることを強制され︑そこにまた自己の最
大限利潤を追求する独占資本による収奪︑中小企業に対する国家の諸政策の貧弱さ︑そして中小企業が︑それが故に
中小企業といわれると乙ろの小資本であるという点等に基因しているのでゐる︒
ごと
くで
ゐる
︒
このような金詰りの官接の結果として資金の需要が商いことは当然でゐる︒同じく﹁実態調査﹂によれば第四表の
第 4表 菜種別借入必要資金の有無別業者数
一.̲̲̲̲̲̲ 有無別 I I I
‑ ‑ ‑ ‑ ̲ 有 i 無 │ 不 明 │
業種別 ‑‑‑‑‑‑九J l
上 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一
l ‑ 8 0
〆
l o ‑ M 51.6;ず 45.6ダ I 2.8;'G I 100.0;ず計 業
工
業
」 J j h l
有 │ 無l 不寸汀
; :
引 : : : 7 │ : : 7 1
100.0μ 100.0%
100.0%
100.0ダ 1.1%
22.8ダ
100.0%
3.3ダ 51.3jぜ
業
資本金別借入必要資・金の有無別業者数(工業)
;;λバ竺~I
有 無 不 明 計50万円未満! 63M 35.0ダ 1.3
〆
10日.0グ国1田国
。 ‑
1曲 万 円 輔 自.6% 27.1% 0.3% 100.0ダ‑ 300万円未満 78.9% 21.1ダ 100.0ダ
‑ 500万円未満 86.5
〆
13.1% 0.9:〆
100.0%18.1% 100.0ダ 1
,
0∞万円以上 88.3% 11.7% 1.8% 100.0ダ 不 明 73.2% 25.0% 100.0%一一一一一
〈備考
J
i中小企業金融実態調査J
二八年五月から一O月までの六ヵ月間に﹁資金借入の必要に迫られた﹂とするものは︑工業では七一二J五%︑商業100.0ダ 100.0%
商
中小企業金融正金融機関
2.1%
2.1
〆
11.6ダ 12.2ダ 27.1;、耳
一八
三
中小
企業
金融
と金
議機
関
一八
四
︑ ・
30︑tu‑‑ah・ では五一・六
μ
でゐる︒したがっτ
工業では約七割︑商業では約五割のものが資金借入の必要がゐ.ったことぞ示しτ
これを規模別にみると︑
資本金別にみても開践の傾向にめる︒ 工業では﹁五
Z
ニ九人﹂の規模で六八・八%を占めているが︑概して規模が大きくな卸売業ではるにしたがって高い率を示し︑
2.7%'1100.0%'1 8.0%'110ω
ダ │
1 ‑ r プ局面瓦膚ト
計i ヱ 1 ; ; : │ : ; : ; ; l i z l
言
‑ 1 1
5‑29人 間 .]〆 15.3%1 ]6.3〆 2.3%'110十0.0工 I30‑99人 76.2;ぜ>1,.7ダ 15.9}ず 3.2〆 100.0
1ω可 199人 81.7ダ 3.3%'1 11.1ダ 3.9
刻
100.0不 明 川 11
門
8.8%'i100.0〆││卸売ぉ dlM l │
業 小
売札
3引札
3ダ 7・
10.0〆 胤Oダ規模別借入申込先別業者数
1‑‑‑‑‑‑̲̲̲̲̲̲̲ 申込先別1.4. 田 I 金 融 機 │
‑‑‑‑‑‑. 1 .話器 iその他│関及び l不
l
規 制 :‑‑‑‑‑‑!脳同 1 Jその他 i業商
路業一においても同様のことがいえヘ
資本金別借入申込先別業者数〈工業〉
1
資本金別‑ ょ 町 、
..長
.....̲̲一
̲̲̲̲i 1融
孟 関'1惜 蝿l
lI
その他!鴎関l1羽
その他1J({sI1不 明̲ ! 1 計HI i
1l
1川50‑ 100‑ Sω∞
00j万万円未満淵j円予未iぷミ満 η 7初o..O0;〆列百引J.〆刻{¥i
1政05..59:〆ダ}〆刻刻ぜ凶¥l
ユ1羽56..88兵到刻;引tj 21..73j刻ぜ}刻ぜ引引1I
110Cωω0白..00点〆料月ダずff ;11.8"%1 韮.3%'1100.0ダ 3.9
〆 ' 1
100.0〆
19.3;ぜ 61.6%
500万円未満 300‑'
11.0ダ 7.1%
78.0ダ 500‑.‑1
∞ ,
0万円未満100.0J'; 7
以
100.0%12.4%' 3.3
〆
1,000)j円未満I8:1.3 ,%
I 65.9% 19.5
〆
日南考)
r
中ふ企業金融実態調査J 7.3%明不
セ六・一%であるが小売業℃は四五・四%となっている︒
己の﹁実態調査﹂によってもわかるように中小企業の資金需要は大きいのでゐる︒そこでこの資金需要の申込先を
みると第五表のととくである︒
第五表おしみると工業でも商業でも資金需要者の七O%が金融機関に申込んでいる︒しかし規模別にみると規模が大 きいほど金融機関への申込が多く︑規模が小きいものほど金融機関以外への申込が多くなっている︒
的慣向として解してさしっかえない︒ この傾向は一般
乙の
よ
3に資金需要が多︿︑しかもその申込先の七割が金融機関への申込であるのであるから金融機関と中小企業
金融との関係は深いわけである︒しかし金融戯関といってる多数あり︑またその性格はそれぞれことなっており︑そ
の役割もおのずからことなっ
τ
いる︒そこで各種の金融機関が中小企業に対していかに融資をおζなっているか︑以下その性格︑役割についてのべてみよう︒
各 種 金 融 機 関 の 中 小 企 業 金 融 に 占 め る 地 位
小企業金融公庫︑国民金融公庫でゐる︒ 現在中小企業に対して融資をおこなっ
τ
いる主な金融機関は︑銀行︑相互銀行︑信府金庫︑商工組合中央金庫︑中このうち︑相互銀行︑信用金庫︑中小企業金融公庫︑閣民金融公庫は︑終戦
後それ手れの法律にもと︒すいて改組ゐるいは新設されたものでゐる︒制々の金融機関についての論述は後にゆずり︑
本節においてはこれらの会金融機関が︑中小企業金融に占める地伎をまず概観してみよう︒
そこで中小企業融資残高を昭和二瓦年以降金融機関別に一ホすと第六表のごとくでゐる︒
中小
企業
金融
と金
融機
関
一八
五
H111
全(信託国勘定を銀含む行〉 〈37132.8.0Fの28 (64309.8,6Fの53 (5660.9, 岳8ダ72
コ
1(,060壬5.,64)ぜ1〉0 く % ' )69243.。
,O17相(無 互 銀 ゴ,イー
0522.8,0Fの22 (21302.7,6JV95〉 (22012A4Fの37 2917,4yの75 C32004.o,2pの78 尽会社i(a) (18.
信(信用用協同組金合〉庫(b) (629.9.4Fの89 C857.9,6yの86 108.259 158,572 1659, 945 (1Ul)の (10.1タ〉 (10.9%)
、
商工組合中央金庫 10,979 218,2pの85 3,韮4431 49,633 450,6yの83 I C 1〈 〉
( 3.6)の (3.1)の ( 3.0%)
国 民 金 融 公 庫 民的 19.5, MO 18.9,6
〆
2781O,3p30 o 32,292( 1.2%)1 ( 1.5)の ( 1.9%')1 ( 2. ( 2.1)の
復 興 金 融 金 庫 12
。
a85 10,26生一 一
( 2.9;の (1.6;の
日 本 開 発 銀 行 日.3,7 9 3 7,843 2.815 ( 1.3;ぜ); ( 0.5;の ( 0.1%,)
中小企業金融公庫
一
ー一一 仁1O.17,y7の94 C126.7,3yの48止Eユh 百丁 〈421200,3yの36 C6基1I0,03月2
。
品 (日41300,4yの30 1仁.551600.0yd57〉1(,52100,03Jの78中小企業金融と金融機関
n nv
︒ 臼
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︒
ρTL 句 '
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9u
マS山
a u
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の 必
定υ
04
〔備考
J
1. 日本銀行統計局「本邦経済統計J r
経済統計月報」より作成 2. 全国銀行は昭和27年まで資本金300万円以下、昭和28半以険資本金 1 , 000 万円以下、復金、開銀は資本金 300 万円以下の r~: 資 残高。
3.倶) 昭和26年9月まで無尽業法による無尽会社、 10月以降相互銀 行法による栢互銀行、および同法附則による無尽会社を含む。
給付金と貸出金の合計金額。
め)昭和26年10月以降信用金庫法による信用金庫および同法施行 法による信用協同組合を含む。
八 ノ」、
全国
銀行
三一
大銀
行︑
債券
発行
銀行
︑地
方銀
符︑
信託
銀行
︑お
よび
全国
銀行
信託
勘定
を含
む
Uの中小企業融資残高の総中小
企業融資残高に対する割合は︑昭和二五年七三・八一労︑二六年六三・八%︑二七年六
0
・四
U声
︑二
八年
六回
・六
%︑
二九年六月六二%を占め︑平均六五%を占めており︑相互銀行︑信用金庫の中小金融機関︑政府金融機関としての色
彩の濃い商工組合中央金庫︑および中小企業金融公庫︑国民金融公庫の政府金融機関の融資残高より上廻っている︒
全国銀行は︑日本銀行統計局の統計作成においては︑二七年までは資本金三
OO
万円以下の企業に対する融資残高で
あったが︑二八年以降は︑資本金一︑
000
万円以下の企業に対する融資残高を銀行の総融資残高のほかに示しているので︑第六表では︑ニ七年までは資本金三
OO
万円以下︑二八年以降は資本金一︑
000
万円以下の融資残高を一応中小企業融資残高として︑この金額を記載した︒であるから二七年と二八年との聞には差額がはなはだしく︑二八
年は︑二七年に比し約二倍増加している︒しかし︑二八年以降をニ七年以前と同じく資本金三
OO
万円以下の企業に
対する融資残高としてみると︑二八年七︑ニニ二億三︑九
OO
万円︑二九年六月六︑六九三億六︑一
OO
万円となる
ハ商工組合中央金庫﹁商工金融﹂より﹀︒そこで︑この金額をもってすると全国銀行の総中小企業融資残高に対する割合は︑
それぞれ五六・七
μ
︑五三・六%となり︑資本金一1000
万円以下の企業への融資を中小企業融資残高とした第六表の割合ぞ下廻っている︒
すなわち全国銀行の中小企業融資残高をニ七年以前と同じく資本金一ニ
OO
万円以下とすると︑全国銀行の占める割
合は漸減しているのである︒
二八年まで資本金三
OO
万円以下の企業に対する全国銀行の融資残高は︑毎年約一︑
000
億程度増加している
が︑全国銀行の総融資残高に対する割合は漸誠しており︑二八年においては二七%にすぎず︑七三%が資本金三
0 0
中小
企業
金融
と金
融機
関
‑八 七
中小
企業
金融
と金
融機
関
一八
八
万円以上の企業に融資されているQ
したがって︑銀行の中小企業融資残高に占める割合が高いからといっても︑銀行
は一般的には決して中小企業の花めの金融機関ではない︒
全国銀行の中小企業融資残高は︑二九年六月には︑ニ八年一二月に比し資本金一二
O
万円以下において五二八億O
八 ︑ 000万円︑資本金一︑OCO万円以下において六二三億九︑三
OO
万円と︑絶対額においても減少している︒
しかし全国銀行の総融資残高は増加している︒これは銀行の選別融資の強化により︑中小企業融資がしめだされてい
るということを示しているものである︒
全国銀行が︑中小企業融資残高に占める割合を漸減してきているのに対して︑中小金融機関たる相互銀行︑信用金 庫の割合は増加している︒全国銀行が︑二八年以降を資本金一︑000万円以下に引ゐげたため︑相互銀行は一八・
七%︑信用金庫は一0・一%とこ七年に比し割合が減少しているが︑二八年以降の全国銀行ぞ資本金一一一
OO
万円以下
にすると相互銀行は︑二八年二ニ・八%︑二九年六月一一回・四%と増大し︑信用金庫も一ニ・八%︑
一三
・一
二必
・と
増
大しているのである︒
商工組合中央金庫︑国民金融公庫も融資残高︑割合ともに毎年増大しているが︑相互銀行︑信用金庫ほど著しくない︒
中小企業金融公庫は︑二八年八月に法律が公布され︑九月に業務を開始したが︑中小企業融資残高に占める割合は
二九年六月で一・七
μ
にす
ぎな
い︒
以上各種金融機関の中小企業金融に占める地位をその融資残高においてみたが︑中小企業金融は︑銀行︑相互銀行︑
信用金庫によってその九三%までがおこなわれていることになり︑政府金融機関たる中小企業金融公庫︑国民金融公 庫︑および政府金融機関としての色彩の濃い商工組合中央金庫の占める比重は︑非常に少く七%をおこなっているに
すぎないのである︒しかし銀行は︑その総融資残高の七三%を大企業︑独占資本に融資しているのであり︑また日本
開発銀行等の政府金融機関は︑治大な資金を独占資本に融資しているのである︒
以下各金融機関別に考察をすすめていこう︒
・ー
・ 司 銀 行 と 中 小 企 業 金 融
これを一一大銀行︑債券発行銀行
地方銀行︑信託銀行および全国銀行信託勘定別に各銀行の総融資残高および中小企業融資残高密示すと第七表のごと 全国銀行は︑前節でみたごとく中小企業融資残高の六O%以上を占めているが︑
くで
ゐる
︒
総融資残高においては︑毎年一一大銀行が最も多く︑っ︒ついて地方銀行︑債券発行銀行︑信託銀行の順位になって
おり変化がないJこれに対して中小企業融資残高においては︑二七年までは地方銀有が最も多く︑っ︒ついて一一大銀
行︑債券発行銀行︑信託銀行の順位であったが︑二八年以降は一一大銀行が中小企業融資残高においても第一位を占め
ている︒しかしこの順位の変化は︑前節でのべたととく統計作成上の理由によるものであって︑二七年以前と同じく
資本金三OO万円以下の融資残高をとってみると地方銀行はやはり最も多くなり︑第一位を占めている︒(第八表参照U
第七表︑第八表においても各銀行の中小企業融資残高は︑二九年六月において二八年一二月に比し減少しているこ
とがみられる︒しかし各銀行の総融資残高は︑増大しているのであるから︑大企業への融資残高は︑増加しているの
であるqこの中小企業に対する融資の減少は︑金融引締政策がとくに中小企業に不利に強化されていることを物語る
もの
であ
る︒
中小
企業
金融
と金
融機
関
一八
九
第7表 銀 行 別 融 資 残 高 〈 単 位100万円〉 中 25.12 1 26.12 1
・
27.12 1 28.121 29.6 1主
一一一←一一│ 金
2
「¥¥年月1>
‑ ‑ ‑ 、 、 │ 5.12‑‑[鍍行別 ‑‑‑‑‑‑ 11 大 銀 行 債 券 発 行 銀 行 地 方 銀 行 信 託 銀 行 信 託 勘 定 全 国 銀 行
14是~7九, 9的22副I 却2,&..9u v,9丸,'7OIo4釘釘1
甘
Ll I 3担<;Ja舗':'6;v,,刈,...88釘7悶
5U!1 4 ",,,,2部,,,5u,,5関vvvi 99: 4..仰.是.仔,r.7九..'...9..‑4必叫"'"2判
Ii
I金融261, ~851 悦 2531 叫2叫肌州問蹴|議
20,258',晶0;3571 60,611.1 66,36制 66,711
1102q1J;:(21;::12?
と : 2 z : : 1
銀 行 別 中 小 企 業 融 資 残 高 ぐ そ の1)(単位100万円〉
-~~年月銀行別
1
~I
25.12 1 26.12 1 27.12I
2812 I 29.611 大 銀 債 券 発 行 地 方 銀 信 託 銀 信 託 勘 全 国 銀
行 137,
コ
176,391… i 仇
開5間899i
431,729銀 行 成 2山 山
161
,mg
行 144,330' 198,4661, 280,096: 453,7891 鈴8,141 行 為6 2 5 1 ‑ │
山│叩引
11,
89 定 3,81晶4
,RtoFZ旦viJ 5,53412,35818,517l 行 312,028 409,653 569,8721 1,005,針。 ω3,0171〔備考コ1. 日*鍍行統計局「本邦経済統計JI経済統計月報」商工組合中
央金軍「商工金融」より作成
2. 昭和25年以降昭和27年まで資本金8ω万円以下、昭和28年以降 資本金1
,
000万円以下の融資残高丸4
0
第8表 銀 行 別 中 小 企 業 融 資 残 高
〈その2)(単 位Iω万円〉
¥ 三 年 沼 下 一 一 一 一 │
銀行別
. ̲ ̲ ̲ ̲ ̲ ̲ ̲ ̲ ̲ 1 1
29.6 278,239 307,
385行 大 銀 11
3生,654 363
,
406 IW 1 1
7,250 I 722
,
239 I 669,
361 E備考〕 商工粧台中火金庫「商工会融Jより作成
一一大銀
行と地万銀
行との中小
企業融資残
高は︑毎年 圧倒的に多
く︑全国銀
行における
融 中
は'小、会:
ほ 業 と 金 んどこの一一大銀行と地方銀行とによっておこなわれてい
342,171
7,522
る︒しかしながら︑中小企業と銀行との融資関係は︑単に融
37,357 債 券 発 行 銀 行
行
/:~
fゴ 定
15・
資残高の多少によっ
τ
のみ説明することはできないで中のろう︒銀行の総融資残高のうち︑中小企業融資残高がどれだけ
長良 銀 勘 銀
Fonow‑虫U
( J
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14 aυ 却 一
1 4
政一
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1 J A O J
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8 ω M 7 部 一 る 合 一
﹀ i l l 1 1 1 1 1 1 1 iー 一 成
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一 一 制高一
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1 1 1 1 1
二 衣 高残一
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減 資 一 部 十 2 1 5 1 1 2
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2 1
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子 行 行 時 づ 銀 若 一 年 銀 行
i
一
¥ 大 問 一
¥ 日 債
第9表
方 銀 地
10.2
23.8 方
託
託 国
6.6 17̲9
行 定 行
地
信
全
主 艮 勘 銀 託
ヒ 備 考 コ
マロい‑r: 国
出戸川
1. "
l n
全
を占めているかという割合によってむしろ両者の関係が明らかになる︒そこで各銀行の総融資残高と中小企業融資残
高との割合をもとめると第九表のととくなる︒
第九表によれば︑全国銀行では︑中小企業融資残高の占める割合は︑二五年の三ニ・一一%からニ九年六月には二三
中小企業金融と金融機関
丸d
中小
企業
金融
と金
融機
関 先111 数
出 耳
目
28.12 27.12
26.12 25.12
289
,
610257,4.01 27壬,603
15
,
758 46,
9954 .7
,
727 53,
187第10表 銀 行
1 ‑ ‑ ‑
ご ご ー す 育(銀行別 室長 行 大 1]
債 券 発 行 銀 行
i l .7さ,生89
5,8.,55 6.83
,
561 行行 定 行
銀行別中小企業貸出先数 九‑‑‑... 年 月
I I
~ ~ I 25.12 I 26.12 I 27.12 I 銀行別 で¥ーI I I
25狗 附8 4
銘8,82生剣! 是鈎2,56副 岳釘1,17314.似1,511(38,681)
」 韮必偶俄即吋君持眠剛刈別曹耽9偲9り鮪閉2訂珂叩,釧7町
l
4久仰仰判,滞刈刈鉛制0制1 り9甑
ι
j
叫吋帆
5戸 竺 F j 竺一 ‑1
〔備考
J
1. 日本銀行統計局「本邦経済統計f経済統計月報」より作成 p
昭和27年までは資本金300万円以下、昭和?8年は 資本金1,000万 円 以 下 ( )内は資本金300万円 以下の貸出先数
28.12
‑
fJ 債 券 発 行 銀 行
銀 行 方 地
5
,
00生〈 3,818 3,
785 4.
,3871 ' 行
.;:! ..
メζ
行
‑八%と減少してい 九
る
一般的に各銀行
銀
銀 勘 銀
大 銀 11
銀
銀
2
とも
減少
の傾
に向
ふの
るQ
地方銀行は九二五
年︑一一六年は総融資
費一
の両
ニ分
の一
を中
小企業に融資し
τ
いた︒しかし割合は漸
減し大企業への融資
が︑相対的にも増大
していることがみら
れる
︒
一一大銀行は
方
託
国
智j
託
fr
u
三 ロ
国
行は
一
C M
百程度にすきず︑とくに債券発行銀行は急激に減少している︒長期資金融資の金融機時としての債券発行銀二OM
程度︑信託銀 託
地
ヨ 一 一 同 It 全
信
f言
全
信
行と中小企業との関係は︑ますます縁遠いものとなってきているQ
つぎに各銀行別に総貸出先数と中小企業貸出先数をみると第一
O表のごとくであるQ
銀行別貸出先数においては︑総貸出先数においても中小企業貸出先数においても地万銀行が約五O劣を占めてい るQつd
ついて一一大銀行で︑一向銀行とを合計すると総貸出先数においても︑中小企業'貸出先数においても︑それぞれ 九O%以上を占める
ο
各銀行の総貸出先数に対する中小企業貸出先数の割合は︑全国銀行においては九三
μ
から九四第n表 銀行別一件当り平均融資額(単位1万円〉
種別I~'''" 一月I
25.121部.ι27.121│企業坦 '~I
̲ 1 ̲̲1
一 一 一J
28.12ls3 ( 157) 大 企 業
1 書 l
中小企業5
,
486 (8,
571) 大 企 業行銀 行 債券発
148) 1,886 (2,718)
159 ( 78
1
,
813 61中小企業 48 地 銀
j
大 企 業 方 行l
1j:1小企業中小企業金融と金融機関
83) 2
,
950 (3,
611)85 ( 61
ヨ
,819i 11生 信 銀
f
大 企 業託行i
886 87 ! 1,957 I
さ
8 [
第7.8.10表より作成
仁 〉 内 it資 本 金1,000万円以下の場合である。
25
,
:3'0年の地方銀行と信託銀行は貸出先数が合算 されて統計にでているので計算でぎない。238) 3
,
702 (4,
526ヲ265 ( 2
,
8511
,
396 中小企業f言 問 { 大 企 業
託定! 中小企業 190)
3
,
568 (5,
117) 208く 114りO Q U Q u h 4 1・1︐
118
内 ︒
2,638 f大 企 業
全 援i
国 行i~削、企業 62 118 ( 112) 日常考)1.
2. 3.
%を占め︑大部分は中小企業への融資 でゐるQ
しかしこの割合においても地 方銀行が高く︑九六%を占めている︒
一一大銀行もまた九一%は中小企業
への融資でゐる︒
一一大銀行は︑中小企業に対して貸 出先数においては九一%でゐるが︑融 資残高は結融資残高の一一O%にすぎな 残 い
F559
の し
f、 •
t
,こO が
% つ を て 融 九 資 %し の て 貸 い 出 る 先
~ f乙
二 議
あ 資 る ︒
ζ
れに対して地方銀行は︑中小企 業一に対して貸出先数においては九六%
でゐるが︑融資残高は約五OMPであ り︑四%の貸出先に総融資残高の約五
九
市小
企業
金融
と金
融機
関
一九
四 C
%を融資し
τ
いる
Qだから中小企業に対する貸出先数の割合︑また総融資残高に対する中小企業融資残高の割合に
おいて地方銀行は︑他の銀行に比すれば中小企業と最も密接な関係をもっているというζとができる@
つぎに各銀行の一貸出先に対する平均融資額ψ住
吉と
めて
みよ
う︒
一一大銀行︑債券発行銀行︑地方銀行︑信託銀行の一貸出先当りの平均融資額をみると第一一表のごと︿なる︒大
企業および中小企業においても一貸出先当りの平均融資額は︑増加し大口化の傾向呈示している︒中小企業融資そ資
本金三
O O万円以下とすれば︑全国銀行においては︑二八年の大企業は二五年より一︑六一一万円増加しているのに
比し︑中小企業は七O万円の増加にすぎない︒一﹁大銀行においては︑大企業は一︑五七六万円増加したのに対し︑
中小企業は一一O万円しか増加していない︒また債券発行銀行は︑大企業二︑六一九万円と一一大銀行の増加よりも 著しいのに︑中小企業は一一一万円しか増加し
τ
いない︒さらに資本金一︑000万円以下を中小企業融資とみれ
ば︑各銀行とも︑大企業は︑
た場合の増加より少くなっている@ いっそうはなはだしく増加しているQところが中小企業以︑資本金三
OO
万円以下とし
一貸出先当りの平均融資額の増加はとくに大企業において顕著でめるQ
つぎに各銀行別に︑中小企業融資を資本金三
O O万円以下の企業への融資として︑中小企業の一貸出先当りの平均 融資額をみれば︑二八年において︑信託銀行は二六五万円︑一一六銀行は一六三万円︑債券売行銀行は一五九万円︑
地方銀行は八五万円となり︑各銀行によっ
τ
ととなっているQ地方銀行の一貸出先当りの平均融資は︑他の銀行に比し著しく小説であるということがわかる︒
資本
金一
︑ 000万円以下の企業に対する融資を基準としてみると︑各銀行の大企業︑中小企業との一貸出先当り の平均融資額の差額はさらに着し︿なる︒すなわち二八年におい
τ
一 ︑
CCO万円以上の資本金を有する大企業への
一貸出先当りの平均融資額は︑
債券
発行
銀行
八︑
五七
一万
円︑
一一
六銀
行六
︑ 00
八万
円︑
信託
銀行
三︑
六一一万
円︑地万銀行ニ︑
七一
八万
円と
︑資
本金
一二
OQ
万円以上の企業を基準とした場合に比し︑著しく多額となる︒資本金
を基準としてみ
τ
色︑資本金の大きい企業ほど︑融資額が多額となっているということがいえるQこれに対して資本金一
︑ 000万円以下の企業への一貸出先当りの平均融資額は︑資本金一二
OO
万円を基準とした場合よりも︑逆に減
少している︒また資本金三
O O万
円以
上一
︑
000万円以下の企業への一貸出先当りの平均融資額を計算すると︑
一大銀行一︑三四九万円︑債券発行銀行八五六万円︑地方銀行九七O万円︑信託銀行九九三万円となり︑資本金三O
O万円以下への融資がいかに少額であるかということがわかるであろう︒
︑BJ
( 24・
一一
大銀
行と
中小
企業
一金
融 一一大銀行は︑銀行の中小企業金融において貸出先数の三三形︑融資額の四三︐%を占めており︑地方銀行についで
大きな比重を占めている︒しかし一一大銀行の総融資額に対してはわずか二O︐%にしかすぎない︒その巨額の資金主
に比すれば中小企業融資は少額である︒ここに一一六銀行の中小企業金融への冷淡さに対する批難が生ずる︒この批
難を回避し︑中小企業金融対策を他へそら会んとレて﹁中小金融特別自舗﹂が昭和二五年四月以降設置された︒当時
}一大銀行の資金を中小企業金融のために引出そうとする種々の案が出されたが︑結局は中小金融特別居舗が設置せ
られることになったのである︒中小金融特別屈舗とすることがよいという理由として何﹁支屈長も担当の仕事となれ
ば︑それに専心できるし︑小企業への金融の途がしっかりできてくる﹂ということ︑同﹁銀行の立場としても別にす
がで
きる
﹂と
いう
点︑
があ
げら
れた
︒ ることによって︑経理もはっきりする﹂和点のあること︑そして最後に制﹁将来何らかの制度上の特典を与えること
(中
小工
業所
︑研
究第
四号
円曲
家畜
第九
号︺
﹃中
小金
融特
別屈
﹄昭
和二
五年
九月
U
中小
企業
金融
と金
融機
関
一品
五
中小
企業
金融
と金
融機
関
一九
六
一一大銀行は︑中小企業者の批難をこれによって回避し︑その業務の開始によって預金吸収という利益を獲得した
ばかりでなく︑加えるに中小金融特別自舗を設置するJことによって﹁何らかの制度上の特典﹂ぞ冒コることができたの
である︒戦後︑庖舗の増設は制限せられていたが︑
一一
大銀
行は
︑
この中小金融特別居舗の設置によもない庄舗の配
( 註 ﹀
置転換をおこない屈舗の新設︑移転によって︑白舗の配置を調整したのである︒
(註)﹁中小金融特別居舗の設置は山庖舗の配置転換の一環として新設︑移転等の方法により行うもの︑及び印既存庄舗を変更
ずる
方法
によ
るも
のと
に限
り︑
庖舗
数の
増加
を見
るよ
うな
新設
は認
めな
いと
共に
︑既
官庁
居舗
の変
更に
よる
場合
も特
に︑
これ
が
ため代替庖舗の新設を認めるととはしない︒但し︑全般の庖舗配置の合理的調整のため必要あるものについては︑本措置土切
離し
て︑
居舗
の配
置転
換を
考慮
るす
﹂(
﹃中
小金
融特
別居
舗の
設置
につ
いて
﹄昭
和二
五年
一二
月二
四日
︑銀
々第
一四
六号
﹁中
小
金融
特別
庖舗
設置
要領
﹂﹀
融資対象は︑当初資本金または資産三
OO
万円以下の企業であったが︑二六年四且以降従来より取引関係のあるも
のにかぎり五
OO
万円以下にあらためられ︑二八年一
O
月以降は一︑000万円以下と漸次拡大され︑それとともに融資限度も一取引先に対し累計三一
OO
万円以下から︑二六年四月以降五
OO
万円以下︑二八年一
O
月以降は一︑00
O万円以下に改正された︒
まに︑中小金融特別居舗は︑その設置地域に制約がふのり︑東京︑大阪︑名古屋︑神戸︑京都︑関浜︑福岡の七大都
市にかぎられている︒二九年三月末で七六百舗をかぞえ︑地域別には︑東京二八屈舗︑大阪一九倍舗︑名古屋五庄舗︑
神戸九庖舗︑京都八屈舗︑横浜二屈舗︑福岡五庖舗となっでおり︑銀行別には︑三菱一一三住友一一︑三井︑大和各
々八︑富士︑第一各々七︑三和︑神戸各々六︑東京一二︑協和二となっている︒
︿大
省蔵
銀行
局﹁
金融
年報
﹂二
九年
版﹀
中小金融特別居舗の設置がこのように七大都市にかぎられているので︑大都市における中小企業との関係は深まり
その連繋は強まってはいるが︑しかし全体的にいって︑中小企業金融の円滑化にはそれほど役立っていない︒融︑貨は 主として大都市の独占資本の系列下にゐる下請中小企業に対し
τ
おこなわれているから︑中小金融特別屈舗設置による一一大銀行の中小企業への融資は︑単に中小企業金融の円滑化のためばかりでなく︑ぞれがまた独占資本の強化に
役立っている︒端的にいえば独占資本の系列下にある下請中小企業に対する金融の円滑化であり︑独占資本のための
融資なのである︒預金が著しく増大しているにかかわらず︑貸出がそれほと増大していないということの本質はこの
点にあるのである︒中小金融と銘打ってはいるものの︑ぞれはか位︑りずしる中小金融の円滑化のためばかりでなく︑
むしろ独占資本の系列下にゐる下請中小企業に対する金融を円滑化することによって独占資本を強化するための中小
金融特別居舗にほかならない︒
ニ六年四月および二六年一二月大蔵省銀行局は︑中小金融特別居舗の融資の積極化奇通知した︒しかし預金に対す
る貸出の割合は︑依然として低位にゐる︒すなわち中小金融特別府舗は︑預金の吸収機関となっでいるのである︒
ハ第一二表参照)
中小金融特別届舗は︑その融資にあたって信用保証協会をより多く利用した︒したがり
τ
信用保証協会制度の普及には役立った︒しかし同協会の利用は︑中小企業融資にともなう危険吾回避するという点にある︒
まに中小金融特別居舗にかぎらないが︑銀行は融資にあたって︑歩積︑同建ぞ強制し︑事実上金利を引ゐげている︒
(ロ)
債券発行銀行と中小企業金融
債券発行銀行とは︑日本銀行の﹁経済統計月報﹂によると長期信用銀行︑日本興業銀行(以上長期信用銀行法による銀行υ
と旧特別銀行の日本勧業銀行︑北海道拓殖銀行ハ以上銀行法による銀行)の四行でゐる︒長銀︑興銀は︑長期信用誠行
中小
企業
金融
と金
融機
関
九咽 じ
中小
企業
金融
と金
融機
関
一九
八
法(昭和二七年六月法律第一八七号)にもとずく債券発行銀行でゐり︑勧銀︑
部分を預金によっているが︑
北拓は︑普通銀行とし
τ
その資金源の大旧特銀として債券勘定をもっているので債券発行銀行のなかに入れられている︒
債券 発行銀行の中小企業融資額の総融資額に対する割合はバ前述のごとく急激に減少してきでおり︑中小企業の長期資金
を債券発行銀行より借入れることは︑ますます困難となっ
τ
いる︒しかも融資中小金融特別居鱗預金及び貸出の推移
〈単位100万円〉
川部
31293出 12lm21
問 。124
,
039139,
755生,回1I 9,511116,810 ¥19,157122,718 34.5ダ 14,1.2ダ
i
侶.3,%娼.8}ダ│生1.9ダ27年まで商工組合中央金庫「商工金融J28年以降大
積省銀行局「金融年報
J
29年版より作成第12表
7~I
5,生101 A
B 金 出 B A
〔備考〕
Z
民 貸先の中小企業は︑独占資本系列下の下請中小企業である︒ところで債券発行銀
行の資金源である債券はその五
C M N が資金運用部によっ
τ
保有
8れている︒資
金運用部の資金は︑その八七労までが(昭和二九年六月末﹀大衆の零細貯金︑保 険であり︑郵便貯金︑簡易生命保険︑厚生保険等の預託金からなっている︒こ
の大衆の預貯金をもっ
τ
債券を消化し︑債券の発行によって資金を吸収した債
券発行銀行は︑その一
o t p
たらずを中小企業に対して融資するにすいさず︑ぞの
大部分号独占資本に融資し
τ
いるのである︒だから︑債券発行銀行は大銀行支
配の補充銀行なのである︒
V司
地方銀行と中小企業金融
地方銀行は︑毎年総貸出先数の九六%を︑そして総融資額の約五O%を中小 企業に向けており︑銀行の中では最も中小企業と関係が深い︒しかし地方銀行 といってもその数六六行におよびその規模においても預金四OO億円もある銀
行
J b
いるにすぎない銀行もあり︑貸出業種も︑Jのれば︑二億円の預金をもっ
τ
一貸出先当りの融資額も︑総融資額も︑また総融資額の何%ぞ中小企業に対して融資しているかというその割合にも
世一
品︑
があ
り︑
それ
ぞれ
の銀
行に
よっ
てこ
とな
って
いる
︒
地方銀行のうち︑とくに大きい地方銀行には︑大企業へ融資密集中しようとする傾向がゐる︒すなわち地域的にか・
ぎられた地方産業との関係をその地方の有力者の企業︑あるいは比較的大きい特定の企業に限定し︑一般の地方産業
と中小企業への融資を意識的に回避し︑大企業への融資を担進しようとしている︒
大企業への融資の道を闘︿ために︑大都市
ι
店舗を設け︑大銀行との持調融資に力を入れている︒東京に支屈をもつ地方銀行は︑東京に本広ぞ色つ銀行を除いて︑埼玉銀行の一二活︑千葉銀行の七広をはじめ一八行におよび︑東京
に事務所をもつもの六行となっ
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いるハ﹁金融年鑑﹂五三年版﹀︒これら東京に支盾あるいは事務所を設けている銀行は︑地方銀行でも上位の部類に属する銀行である︒
大企業へ融資を集中しようとしている地方銀行は︑大都市庖舗における融資に重点をおき︑地方産業とはなんらの
関係もない大企業への融資に力巻入れている︒
だが︑地方銀行が大企業へ融資を集中しようとし︑大企業への融資の道を開こうとする関向は︑逆に大銀行のもと
に従属することを促進している︒なぜなら︑大企業への融資のためには大銀行と協調融資をおこなわざるをえないが︑
地方銀行が地元で吸収した資金は︑大銀行との協調融資によって大銀行の資金を補足し︑独占資本に融資されること
になるからであるQこれはむしろ大銀行︑独占資本の望むところであり︑地方銀行は︑地万産業︑中小企業を収奪し
て独占資本に奉仕しているのである︒
他万︑地方銀行には︑地方産業︑中小企業との関係を完全広ふりきって行けず︑地方崖業︑中小企業と緊密な関係
中小
企業
金融
と金
融機
関
一九 九