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Academic year: 2021

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論文内容要旨

Gastrointestinal endoscopy for patients with high serum levels of CEA and CA19-9 (血清CEAおよびCA19-9が高値の患者に対する消化管内視鏡検査)

THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL of MEDICAL SCIENCES (32巻2号2020年)

昭和大学大学院医学研究科内科系内科学(消化器内科学分野)

腫瘍マーカーは悪性腫瘍の治療効果の把握や再発の予測指標として有効とされるが、スク リーニングには不適格であるとされている。一方で消化器腫瘍の代表的腫瘍マーカーであ

るCEAおよびCA19-9などは、その簡便さから悪性腫瘍のスクリーニング目的でしばしば任

意型健診などで測定されている。

血清CEA/CA19-9値の高値の際

は、消化管内視鏡検査およびCT検査を用いて、より詳細に悪性腫瘍の有無を確認する。こ のような経過観察によって腫瘍マーカーの高値を契機に悪性腫瘍が確認される割合は明確 にされていない。

本研究は CEAと CA19‐9 値が高値の患者に対する消化管内視鏡検査による悪性腫瘍検出率 を検討することを目的とした。

対象は2018年1月~2019年2月にCEA/CA19-9値の高値を理由に昭和大学病院で消化管内視 鏡検査を受けた全患者とした。患者は血清 CEA/CA19‐9 値を測定する目的に応じてフォー ローアップ群とスクリーニング群に分けられた。検査施行前に症状や貧血の有無が認めら れたかなどの患者背景についても検討を行った。

研究期間内に CEA/CA19‐9 値が高値であることを理由に合計 156例に消化管内視鏡検査が 施行された。全体で消化管悪性腫瘍が10例(6.4%)で検出された。大腸癌が7例、上部消化 管悪性腫瘍が3 例検出された。スクリーニング群では、消化管悪性腫瘍が6 例(5.7%)検出 されたが、貧血のない無症候性患者ではいずれも検出されなかった。追跡群では、消化管悪 性腫瘍が4例(7.8%)検出された。そのうち3例は無症候性で、1例は貧血を認めた。

今回の結果は、悪性腫瘍の既往がなく貧血がない無症候性患者における CEA/CA19‐9 値の 高値は消化管内視鏡検査における悪性腫瘍の発見に寄与しない可能性があることが示唆さ れた。一方でCEA/CA19-9値の高値は、悪性腫瘍の既往がある患者においては、たとえ無症 候性で貧血がなくても、消化管悪性腫瘍の存在の可能性があり消化管内視鏡検査の必要性 が示唆された。

参照

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