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複合経営におけるめん羊生産と今後の課題等に関する調査報告書?

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(1)

平成 8 年度 めん羊振興村策事業

複 合 経 営 に お け る め ん 半 生 産 と 今後の課題等に関する調査報告書Ⅲ

めん羊生産団地の形成と生産組 合並びに個別経営に関する調査

平成 9 年 3 月

日 本 緬 羊 協 会

法 人社 団

(2)

ま え が き

(社)日本緬羊協会では、平成 3 年度から農林水産省が推進しているめん羊振興対策事業 を本年度も実施いたしました。

この事業は、国産ラム及び国産羊毛の評価の高まり、消費の拡大等に対応して、めん羊 振興の方策の検討並びにめん羊に対する消費者のニーズの把握、生産物利用技術の高度 化、指導力の向上、めん羊産品の普及啓蒙等を推進し、めん羊を振興しようとするもので あります。

わが国のめん羊を振興する一手法として、個別経営を基礎とするめん羊生産組合、さら にそれを集合しためん羊生産団地の育成が重要であると考えられます。

そこで、平成 8 年度におきましては、複合経営を基礎にしたわが国めん羊の一層の振興 を図るため、今年度も調査対象に「複合経営におけるめん羊生産と今後の課題等」を取り 上げました。そして、 ・ 年度に実施しました調査結果を踏まえ、頂点であるめん羊生6 7 産団地形成とそれを構成するめん羊生産組合及び生産者の育成を目指す指標を作成するた めの資料収集と調査を実施いたしました。

その調査結果に検討を加えて問題点等を整理し、副題を「めん羊生産団地の形成と生産 組合並びに個別経営」として報告書を作成しました。

この報告書が、事業計画あるいは生産現場において、めん羊生産団地形成等の指標とし て全国のめん羊関係者に広く活用され、めん羊振興に役立つことを期待してやみません。

事業の実施に当たりまして、ご指導ご協力を賜りました畜産局の関係担当官及び関係各 位に深く感謝申し上げます。

平成9年3月

社団法人 日本緬羊協会

豊 田 晋

会 長

(3)

目 次

Ⅰ.調査の目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

Ⅱ.調査の方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

Ⅲ.調査の結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 1.めん羊生産団地の構想 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

1) 団地化の必要性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2) めん半生産団地の構成と団地協議会の設立 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3) めん羊生産団地協議会が取り組む事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

1 3

( ) ラムの販路確保と生産調整 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ア.直営ラムレストランの経営 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 イ.ラム販売コーナーの設置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 ウ.域外への販路確保 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 エ.需要者、消費者との懇談会の開催 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 オ.ラムの生産調整 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 カ.規格に合った品質の高いラム生産 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

2 8

( ) 生産性向上のための行事 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ア.めん羊講習会の開催 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 イ.種めん羊共進会の開催 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 ウ.ラム枝肉共励会の開催 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

3 9

( )羊毛加工サークルの育成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

4 9

( )各種イベントの開催と行事への参加 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5 10

( )めん羊貸し出し事業の実施 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

6 10

( )公共草地の利用計画と実施 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

4)めん羊生産団地の規模 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 2.めん羊生産団地を構成するめん羊生産組合の組織と活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 1) 組合の組織 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 2) 規約の制定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 3) めん羊生産組合の活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

1 13

( ) めん羊生産組合の内部組織 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2 13

( ) 共同作業の実施 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3 13

( ) 種雄羊の管理と計画交配の実施 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

4 14

( ) めん羊生産組合に対する関係機関の支援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3.めん羊生産組合を構成する個人経営 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 1) めん羊飼養の目標(ラムの高品質、低コスト生産) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

(4)

2) 1 戸当たりの飼養頭数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 3) 採用した技術水準 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 4) 個別経営におけるめん羊の飼養管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

1 17

( ) 繁殖雌羊の年間の体重変化と必要な養分量 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2 18

( ) ラムの肥育方式と必要な養分量 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ア.ミルクラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 イ.放牧仕上げラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 ウ.舎飼仕上げラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 5) めん羊飼養の収益性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 4.農林水産省のめん羊振興村策事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 1) 補助金を受けられる条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 2) 補助金の割合 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 3) 補助の対象 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

ア.地域協議会の開催費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 イ.生産技術研修会開催費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 ウ.地域集団育成費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 エ.周年出荷実験費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 オ.新規用途開発試験費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 カ.地域消費啓発活動費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 5.調査を終って ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23

付 表 給与飼料の栄養価及び年間の飼料給与量 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

1 24

付表 給与飼料の栄養価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2 25

付表 年間の飼料給与量の総括表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3 25

付表 繁殖雌羊の年間飼料給与体系 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

4 2 26

付表 歳雌羊の年間飼料給与体系 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5 26

付表 当歳育成羊の年間飼料給与体系 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

6 27

付表 雄子羊肥育の年間飼料給与体系 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

7 27

付表 雌子羊肥育の年間飼料給与体系 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(5)

めん羊生産団地の形成と生産組合並びに個別経営に関する調査

Ⅰ.調査の目的

わが国におけるめん羊飼養の形態は、北海道の東部で専業を目指している少数の経営が あるが、そのほかは殆どすべてが基幹となる他の作目との複合である。また、めん羊経営 は、めん羊の主要な生産物である羊毛や羊肉が、比較的安価に輸入されているために価格 の点で競争が難しい状況にある。

このような条件の中で、めん羊の生産者は、飼養の目的を羊毛生産から経済性の高いラ ム生産に切り替え、国内の需要が約 2 万トン(平成7年)もある国内ラム需要の一角を占 めるべく、新鮮で質の良さを売り物に需要の開拓に努力してきた。

(社)日本緬羊協会では、めん羊振興対策事業の一環として、平成 6 年度よりわが国のめ ん羊飼養の主体をなす複合経営に関して、今後の課題等の調査を実施し、調査報告書を作 成した。

平成 6 年度は、北海道におけるめん羊の複合経営として、めん羊導入の経緯、複合経営 の代表的なタイプとして、稲作プラスめん羊経営、酪農プラスめん羊経営、ファームイン プラスめん羊経営の三つの経営について、その特徴を調査した。

さらに、めん羊生産の今後の課題として、過去から現在に至るめん羊の飼養頭数の推移 を検証し、増減の理由を明らかにした。加えて、高品質のラム生産と販売の努力、新たに 設定したラム枝肉規格に合ったラム生産、飼養管理技術の改善、農場副産物等未利用資源 の活用、新技術の積極的な導入の各項目について、過去の試験成績や現状を調査して整理 した。

平成 7 年度は、めん羊の持っている多くの特性のうち、農業生産に係わりのある特性と して、めん羊独特の採食行動を活用した草地の造成や維持管理法を次の各項目について調

。 、 、 、

査した すなわち 草地造成と維持管理に係わるめん羊の特性 めん羊による草地の造成 めん羊による草地の維持管理、めん羊による果樹園の下草利用、めん羊による林地及び植 林地の下草利用、放牧めん羊の管理施設であった。

平成 8年度は、過去2 年間の調査結果を踏まえ、今後、地域におけるめん羊の振興を図 るうえで重要なめん羊生産団地の形成と団地を構成するめん草生産組合並びに個別の経営 を育成するための指標作成の資料を得ることを目的に調査を実施した。

Ⅱ.調査の方法

平成 6年度及び平成7 年度に実施した上記の調査結果並びに本協会が過去に実施した各 種の調査成績等参考にし、過去の成績に欠けている部門について補充調査を行って本調査 のまとめとして整理した。

-1-

(6)

Ⅲ.調査の結果

.めん羊生産団地の構想 1

)団地化の必要性 1

わが国のめん羊生産は、調査の目的で述べたように、殆どが他の作目との複合経営であ り、しかも 1 戸当たりの飼養頭数が少ない。また近くにめん羊を飼育する仲間が少ないの が実態である。

このようなの状況下では、ラム等の生産物の販売は、生産数量がまとまらないために有 利に販売することが難しい。過去に、ラムの販路の開拓に成功しても、需要者の要望する 品質と数量のラムの供給が出来ずに、折角の契約を破棄せざるを得なかった例が多い。

そこで、これらの問題に対応するためには、これからはめん羊生産者がまとまることで ある。その結果として、生産物が増加し有利に販売出来るようなる。また、組織活動によっ て飼養管理技術の向上や技術の平準化が図られ、さらに関係機関の指導や援助が受け易く なるなど団地化のメリットは大きい。

)めん羊生産団地の構成と団地協議会の設立 2

めん羊生産団地の構成員は、次に示すような各市町村や農業協同組合単位で設立されて いるめん羊生産組合等である。

そして、各めん羊生産組合と関係機関とによって、めん羊生産団地協議会を設立し、そ の運営は、各めん羊生産組合と関係機関から選出された役員によって行われる。

めん羊生産団地協議会の業務の執行に当たっては、次に示す部会を設ける。

部会には各生産組合と関係機関から 1 名以上の委員を選出し、その委員によって年間計画 を立て、役員会の了承を得た上で執行する。

(7)

-3-

めん羊生産団地協議会には規約を設けるが、その内容は会の設立の目的が、主としてラ ムの安定した販売にあるので、その規約は概ね次のようになる。

めん羊生産団地協議会規約例

(名称、事務局)

第 1 条 この会は、○○めん羊生産団地協議会(以下団地協議会という)と称し、事務局 を○町めん羊生産組合内に置く

(目 的)

第 2 条 この団地協議会は、団地内で生産されるラムの円滑な消流によって、団地のめん 羊の振興を図ることを目的とする。

(事 業)

第3条 この団地協議会は、前条の目的達成のために次の事業を行う

.品質の良いラム生産のために研修会の開催 1

.団地内のラムの生産計画と販売計画の樹立と実施 2

.ラムの安定した販路確保のため情報の収集と直営のレストランの経営 3

.ラムの宣伝のための各種イベントの開催 4

.各めん羊生産組合に共通した事業の計画と実施 5

.その他この会の目的達成に必要な事業の実施 6

(会 員)

第 4 条 この団地協議会の会員は、第2 条の目的に賛同するめん羊生産組合等及び関係機 関とする。

以下省略(めん半生産組合規約12頁を参考にして制定する)

) めん羊生産団地協議会が取り組む各種事業 3

めん羊生産団地協議会が取り組む事業については、全国各地で実施されている各種のめ ん羊振興活動の中から、適当と思われる事業を整理して以下に示した。

それぞれの生産団地協議会では、その立地や環境等により、この中から適当な事業を取 り上げて活動して欲しい。

( )1 ラムの販路確保と生産調整 ア.直営ラムレストランの経営

めん羊生産団地として、最大の収入源はラムの販売であり、収入全体の約90%を占めて いる。

めん羊生産において、今まで努力してきたのは、国産ラムについて理解者を増やし販路 を拡大することであった。今後、さらに重要なことは、生産者が再生産可能な価格でラム

(8)

を販売することである。しかしながらこのことは、羊肉の輸入が自由化されており、しか も無税で入ってくる状況下で、通常の販売ルートを通したのでは、生産者の求める価格で の販売が難しいことを過去の販売活動の中で経験した。

そこで、生産者としては、生産者自身がラムの価格を決められる最終需要者になること である。その方法は、めん羊生産団地協議会が直営のラムレストランを経営することであ る。そのレストランでは、地元産の新鮮なラムを材料にして、輸入ラムを材料にした羊肉 料理よりも価格は高くても、輸入ラムでは出せない美味しいラム料理を提供することであ る。例えば、ラム料理の逸品であるラムの刺身は、正に新鮮な材料でなければ出来ない料 理の一つである。

また、通常のラム料理では使われない部分の肉も、料理の方法によっては立派な料理に なる。料理する側がすべての部位を上手に利用することによって、生産者から買い取る価 格を適正に保つことが出来ることになる。

直営レストランのモデルとして、宮城県 O町のラム専門のレストランの経営が参考にな る。このレストランでは、年間約 400頭の地元産ラムを使用している。そのうち約200 頭 は自家生産であり、不足分を契約している近くの生産者から購入している。また、札幌市 のB社では、年間600頭のラムを使っていた実績もある。

レストランの立地については、必ずしも人の集まり易い所を選定する必要はない。むし ろ、農村の豊かな環境の中で、地元産のラムを素材にした、特色のあるラム専門店の方が 期待が持てる。

直営ラムレストラン レストラン内部

イ.ラム販売コーナーの設置

ラムの消費拡大には、地元での理解と消費が大切である。団地内の各農協の店舗で販売 しても良いが、団地域内で消費者に便利の良い店舗に絞って販売するのも一つの方法であ

。 、 、 。

る この場合 1日の販売量が多くなって 常に新鮮なラムを供給するのにも都合が良い また、まとまった量の消費のためには中元や歳暮の時期に、地元特産品として個人は勿

(9)

論、関係機関にも利用してもらうように積 極的な売込も必要である。この時期に合わ せて、ラムのハムを作り地元産のワインと 組合せて、特産品として販売し、好評を得 ている事例もある。

ラム販売に当たって最も留意すべき点 は、常に新鮮な品を販売することである。

北海道立滝川畜産試験場が実施した、一般

ラム宣伝のパンフレット 市民を対象にしたパネルテストの結果を見

ると、新鮮な羊肉は、ラムは勿論マトンで も羊肉特有の臭いが全く感じられないとい

う成績がある。これが国産羊肉の最大の強みである。

ウ.域外への販路確保

ラムの生産量が少ないうちは、地元での販売が主体で良いが、生産量が多くなってきた 場合には、生産団地の城外への販路拡大が必要である。

今までも、生産者自身が農業協同組合や市町村等関係機関の協力を得ながら販路の確保 に努力してきた場合に成功の事例が多い。今後は、生産団地協議会として、積極的に販路 の拡大に努力することが大切である。

エ.需要者、消費者との懇談会の開催

、 、 。 、

ラムの継続的な販売を行うためには 需要者 消費者の理解と協力が必要である また 需要者や消費者の要望する規格や品質を把握し、生産者はその需要者の要求に的確に対応 しなければならない。

そのためには 、生産者と需要者や消費者とが定期的に懇談の場を持つことが大切であ る。ときには、めん羊飼養の現場を見てもらうこともラムの理解者を増やすのに役立つも のと思われる。

オ.ラムの生産調整

ラムの安定した販売先確保のためには、年間を通じ、需要者に対して契約どおりの規格 と品質のラムを供給することがめん羊生産団地協議会の最も大切な仕事である。

この目的達成のためには、各生産組合の年間の生産計画を調整して、生産団地全体とし ての生産計画を立てることから始まる。

めん羊は繁殖季節があり、通常の交配では生産が 1〜3 月に集中するので、ラムの出荷 は夏から秋に多くなる。しかし、ラムの出荷は生後4カ月齢頃から始まり12カ月齢まで出 来るのでその幅が広く、自然の繁殖季節の生産でも、交配時期を組合単位または、組合の 中では個人単位で前後にずらすことによって、ほほ1年を通じてラムの出荷が可能とな る。

-5-

(10)

自然の繁殖期の中での交配と出荷計画を示すと表1のとおりである。

・ 月は 〜 カ月齢ラムで対応するが、それでも 月から 月にかけては出荷頭数

2 3 9 10 1 4

が減少するので、一部に季節外繁殖技術の採用が必要な場合がある。

注: )1 ラムの出荷月齢を48ヵ月齢とした

・ 月は ヵ月齢ラムで対応する

2 2 3 9 10

カ.規格に合った品質の高いラム生産

需要者の要望に沿った品質、規格に合致したラム生産は、生産者にとって最も大切な販 売戦略である。そのためには (社)日本緬羊協会が設定した「ラム枝肉規格及び枝肉格付、 基準」に基づいて生産することである。個別の生産者あるいは生産団地としてどのような 規格のものを生産するかの調整も生産団地協議会の大きな仕事である。

、 、 「 、 」 、

また ラムの販売に当たっては 生産団地協議会による 一元集荷 多元販売 であり 個人の販売を認めないことは当然である。

なお、以下に(社)日本緬羊協会が制定した「ラム枝肉規格及び枝肉格付基準」を説明す る。

「ラム枝肉規格」は、表2に示すとおりであり、枝肉重量( 段階)と背脂肪厚( 段5 3 階)の二つの要素の組合せにより15の規格が設定されている。

2 ラム枝肉規格

区 分 交 配 月 生 産 月 出 荷 月

早 期 交 配 群 7 〜 8 1 2 〜 1 4 〜 9

中 期 交 配 群 9 〜 1 0 2 〜 3 6 〜 1 1

後 期 交 配 群 1 1 〜 1 2 4 〜 5 8 〜 1

表 1  ラ ム の 生 産 出 荷 計 画

(11)

均 称 ・肉 付 脂 肪 付 着 仕 上 げ 肉 の き め と し ま り 脂 肪 の 色 沢 と質 各 部 が 充 実 して 釣 り合 い 背 脂 肪 及 び 腹 部 脂 肪 の 付 放 血 が 十 分 で疾 病 等 によ き め が 細 か く、しまりの 脂 肪 の 色 白 く良 くしまり、

が 良 く、特 に腿 が 充 実 し 着 が 適 度 なもの る損 傷 が な く、取 り扱 い 良 いもの 光 沢 の 良 いもの

ているもの 不 適 による汚 染 損 傷 な ど 肉 色 の 良 いもの

欠 点 の な い も の

各 部 が 充 実 s 手 釣 り合 い 背 脂 肪 及 び 腹 部 脂 肪 の 付 放 血 普 通 で 疾 病 等 による きめ 、しまりともに 大 き 脂 肪 は 色 沢 普 通 で 、しま が 良 く、腿 に大 きな欠 点 着 に 大 きな欠 点 の な い も 損 傷 が 少 な く、取 り扱 い な 欠 点 の な い も の りに大 きな 欠 点 の な い も

の な い も の 不 適 による汚 染 損 傷 な ど 肉 色 が 普 通 の も の

の 大 きな 欠 点 の な い も の

各 部 の 釣 り合 い に 欠 け 、 背 脂 肪 及 び 腹 部 脂 肪 の 付 放 血 や ゝ不 十 分 で多 少 の き め が や ゝ粗 く、しまり 脂 肪 は や ゝ異 色 が あ り、

腿 が 貧 弱 なもの 着 に 欠 点 の 認 め ら れ る も 損 傷 が あ り、取 り扱 い の も良 くな い も の 光 沢 も不 十 分 で 、しまり

不 適 に寄 る汚 染 な ど の 欠 肉 色 が 淡 すぎるもの 、濃 が 十 分 で な い も の

点 の 認 め ら れ る も の すぎるもの

1.以 上 の 等 級 の い ず れ に も該 当 しないもの 2.外 観 ま た は 肉 質 の 特 に 悪 いもの

3.脂 肪 の 質 の 特 に 悪 いもの 4.雄 臭 そ の 他 異 臭 の あ る も の 5.衛 生 検 査 による割 除 部 の 多 いもの 6.著 しく汚 染 されているもの

等 級 の 判 定

上 :外 観 、肉 質 の 各 項 目 す べ て が 上 の も の    並 :上 、中 に 入 らず 等 外 でないもの 中 :外 観 、肉 質 の 各 項 目 に 並 の な い も の 等 外 :上 、中 、並 に 入 らないもの

等 外

表 3 ラ   ム  枝   肉   格   付   基   準

等 級

外        観 肉        質

-7-

(12)

枝肉重量(左・右枝肉合計)は、15kg未満

SS 15kg 20kg S 20kg

を「 」、 以上 未満を「 」 以上25kg未満を「 」、M 25kg以上30kg未満を

「 」、L 30kg以上を「LL」とする5段階に分 けられている。

背脂肪厚は、12と13肋骨間で切断したロー ス芯上で測定し、4mm未満を「 」、1 4mm以 上7mm未満を「 」、2 7mm以上を「 」とす3 る3段階に分けている(図1)

ラム枝肉格付基準は、表3に示すとおりであ

背脂肪厚測定部位

る。 1

規格及び格付の標示は、規格がM2で格付が 上の場合は「M2上」となる。

なお、格付基準の脂肪付着の項で、付着が適度なものとは、背脂肪厚「 」を想定して2 いる。

( )2 生産性向上のための行事 ア.めん羊講習会の開催

めん羊生産組合単位の飼養管理を主体にした講習会も大切であるが、めん羊情勢やめん 羊生産団地内の共通した課題についての研修も必要である。

講習会の課題や講師の選定については、めん羊生産団地協議会において決める。

イ.種めん羊共進会の開催

めん羊の改良には、発育、体型、資質の 優れた種めん羊の選定を常に続けなければ らない。そして、日常の飼養管理の成果を 示すため、種めん羊共進会開催の意義は大 きい。共進会で上位入賞しためん羊は、後 継羊として個人の経営内または、生産組合 内に保留して改良の基礎にする。

また、血液更新には、農水省家畜改良セ ンター、または道県などの家畜改良施設か

めん羊共進会 ら定期的に種めん羊の導入が必要である。

ウ.ラム枝肉共励会の開催

めん羊生産団地全体のラム枝肉の品質向

上のために、枝肉共励会を開催して、その成績を競うと共に、現物を見ながら良質ラム生 産の勉強の場とする。

(13)

-9- ( )3 羊毛加工サークルの育成

めん羊生産地において、地元産の羊毛を原料にして生産者の夫人や娘さんばかりでな く、一般の愛好者と共に、羊毛の利用サークルを作り活発に活動している事例が全国各地 にある。さらにそれが自家利用や趣味の域を超えて、一村一品運動につながり企業に発展 している事例がある。

北海道の士別市では、公民館の活動で 市民講座「暮らしのつむぎセミナー」 が 開催された。その後この講座の受講生らが 手紡ぎ編物、織物研究グループ「くるるん 会」を結成して羊毛製品の研究開発を始め た。その活動が全国に紹介されたのを契機 に販売網も広がり、市民の出資による「株 式会社サフォーク」が設立され、草木染め

羊毛作品展示会 やデザインを工夫して、いろいろの売れる

作品を作っている。

(社)帯広観光物産振興会が経営する帯広 観光物産会では 「おびひろニット」で製作、

した羊毛製品を地元の特産物として販売している。制作には、地元の主婦等約50人に工賃 を払って依頼している。

サークル活動が長続きするためには、それぞれの実情や会員の技術水準に合わせて無理 のない活動を行うことである。また、市町村や関係機関の協力を得て、作品の展示会を開 催し、技術の向上を図ると共に、地元の人に活動を理解してもらうことが大切である。

( )4 各種イベントの開催と行事への参加

めん羊生産団地協議会が主催して、ラム祭りのような催しを実施する場合もあるし、地 元市町村が行う農業祭等のイベントに参加して、地元産ラムの美味しさを一般の人に理解 してもらうことが必要である。

北海道内で平成 8 年度に実施された事例として、十勝支庁管内の生産者で組織している 十勝めん羊振興会では、十勝産のラムと国産羊毛の普及を目的に、帯広市において「十勝 ラムフェスティバル'96」を開催した。この催しには、400名を超える市民が参加してラ ムを賞味し、糸紡ぎヤフェルト作り、羊と一緒の運動会を楽しんだ。

また、士別市でも「サフォークフェスティバル'96」がサフォーク研究会の主催で開催 され、「食べて」、「観て聴いて」、「遊んで」そしてめん羊の本場オーストラリアのコール バーン市から市長を初め 8 名の視察団の訪問を受ける等、めん羊を通して「国際交流」も 行われた。

このようなイベントの開催は、周囲にいる多くの人達との交流の場となり、めん羊生産

(14)

者を元気づけるものである。

( ) めん羊の貸し出し事業の実施5

本事業の平成7年度の報告書で、めん羊の採食特性 を利用しためん羊の活用方法とし て、草地の造成、草地の維持管理、公園等の草刈り、果樹の下草の利用と管理、造林地の 下草の管理等を報告した。このようなめん羊の利活用を実施する際、めん羊所有者が、め ん羊を使いたい人に対してめん羊を貸し出す事業を行ってはどうか。めん羊を所有しない 人にもめん羊の利活用の機会を与え、めん羊利活用の場を広げることにもなる。この方法 では、使いたい人は、必要な時だけめん羊を借りれば良いし、一方貸す方はその間、飼料 が要らず管理の手間が省けることになる。

この場合、小頭数で間に合う場合は、一定の長さのロープで繋ぐ、いわゆる繋牧法で良 い。また、果樹園等で毎年借りる場合には、果樹園に牧柵を設置した方が良い。

牧柵は、色々の資材が用いられていおり、指導資料に記載されているが、安くて簡易な 牧柵として、農家で一般に使われている防風網も良い資材の一つである。

( )6 公共草地の利用計画と実施

めん羊の生産費低減のために、公共草地の利用が可能か否かは非常に大切な要素にな る。既に公共草地を持ちめん羊の利用が行われている市町村は、その継続を図ることは当 然であるが、利用していない生産組合では、草地の造成を関係機関に働きかけ、めん羊生 産団地協議会として、団地内の生産者が全員利用出来るような広域的な草地の造成や維持 管理の方法について検討することが必要である。

) めん羊生産団地の規模 4

めん羊の生産団地の規模は、大きいことが望ましいが、めん羊飼養の実態を踏まえ団地 を構成するめん羊生産組合の規模を、北海道では繁殖雌羊の頭数を1戸当たり20頭とし、

生産組合当 たりの組合員数を 戸とした。本州では、 戸当たり 頭とし、 生産組

1 20 1 10 1

合の組合員数を20戸とした。

生産団地を構成する組合数を 組合とすると 、生産団地の繁殖雌めん羊の飼養頭数

1 3

は、北海道では1,200頭、本州では、600頭になる。

この規模でのめん羊生産団地の生産及び経済規模は、表 ・4 5のとおりである。北海道 の生産団地では、年間 1,500 頭のラムが販売され、その他の生産物を加えて団地全体とし

て約6,000万円の経済規模になる。

本州のめん羊生産団地では、年間 750 頭のラムの販売に他の生産物を加え、団地全体と

して、約3,200万円の経済規模になる。

この他めん羊生産団地では、めん羊の飼養頭数がま.とまるので、血液の販売も可能と考

。 えられ、成羊では、年6,000円( 回1 500cc×4円=2,000円×3回)の収入が見込まれる

また、ラムの毛皮は柔らかく、ムートンなどいろいろの加工品になるので、鞣しを委託 加工するなどして付加価値を高めて販売すると良い。

(15)

羊毛については、フリースの首、四肢、腹の毛のように夾雑物が多く汚れたり品質の悪 い羊毛を取り除き(スカーティング)毛の長さや品質によって選別するなどにより、地元 のスピナーに自家加工用として利用してもらうように販売に努力する必要がある。

.めん半生産団地を構成するめん羊生産組合の組織と活動 2

) 組合の組織 1

めん羊生産団地は複数のめん半生産組合によって構成される。めん草生産組合は通常、

市町村を単位とする地元の農業協同組合員のめん羊生産者が集まって結成しており、その

、 。

経済活動は農協が中心に行い その事務局は農協の畜産担当部門に置いている場合が多い そして、めん羊生産組合の活動は、農協初め市町村などの関係機関の支援を受けながら運 営している。

区  分 数量・金額 算 出 基 礎

 繁殖雄羊頭数 1,200頭 20戸×20頭×3組合

 ラム出荷頭数   雄   840頭 20戸×14頭×3組合

         雌   660頭 20戸×11頭×3組合

 羊毛生産量 2,880kg        20戸×24頭×2kg×3組合

(選別済み羊毛)   

 廃羊頭数   180頭 20戸×3頭×3組合  

 ラム枝肉         雄 33,600千円 840頭×25kg×1,600円          雌 22,176千円 660頭×21kg×1,600円  羊   毛   2,880千円 2,880kg×1,000円         廃   毛   1,800千円 180頭×10,000円       

計 60,456千円

表4 北海道におけるめん羊生産団地の規模(3生産組合構成)

生 産 規 模

経 済 規 模

区  分 数量・金額 算 出 基 礎

 繁殖雄羊頭数   600頭 20戸×10頭×3組合 

 ラム出荷頭数   雄   420頭 20戸×7頭×3組合  

         雌   300頭 20戸×5頭×3組合  

 羊毛生産量 1,440kg        20戸×12頭×2kg×3組合

(選別済み羊毛)   

 廃羊頭数   120頭 20戸×2頭×3組合   

 ラム枝肉         雄 17,850千円 420頭×25kg×1,700円          雌 11,781千円 300頭×21kg×1,700円  羊   毛   1,440千円 1,440kg×1,000円         廃   毛   1,200千円 120頭×10,000円       

計 32,271千円

表5 本州におけるめん羊生産団地の規模(3生産組合構成)

生 産 規 模

経 済 規 模

-11-

(16)

) 規約の制定 2

各めん羊生産組合は、それぞれ規約を設けて運営されている。その一例を示すと次とお りである。

町めん半生産組合規約 K

(名 称)

第1条 この組合は、K町めん羊生産組合という

(目 的)

第2条 地域内のめん羊の振興を図ることを目的とする

(事 業)

第3条 本組合は、第2条の目的達成のために次の事業を行なう

. めん羊経営及び技術向上に関すること 1

. めん羊の衛生管理に関すること 2

. めん羊の飼養管理講習会等による知識の向上に関すること 3

. めん羊の導入、生産物の販売に関すること 4

. その他、目的達成に必要な事項 5

(組合員、組織)

第 4 条 本組合の組合員は、K 町農協の組合員で、めん羊を飼育している組合員で構成 する

(役 員)

第5条 本組合に次の役員を置く

. 組合長 名 副組合長 名 監事 名

1 1 1 1

. 組合長 副組合長 監事は組合員の合意で選出する 2

. 役員の任期は 年とし再選を妨げない

3 2

第6条 組合長は組合員の意向を充分把握し会の運営にあたる

. 組合長事故あるときは副組合長がこれにあたる 1

. 組合員は、組合の運営事項の決定並びに事業の推進にあたる 2

. 監事は、この会の業務及び会計の監査にあたる 3

(事務局)

第7条 本組合の事務局は、K町農業協同組合営農部内に置く

(会 議)

第8条 本組合は毎年 月に定期総会を行なう

但し組合員が必要と認め又は組合員総数の 3 分1 以上の請求があった時は臨時 総会を開くことが出来る

(17)

-13-

役員会は組合長が必要と認めた時随時召集し行なう

(会 計)

第 9条 本組合の経費は会費及び自己負担金をもってこれにあてる 第10条 会費の徴収方法は、総会に於いて決定する

第11条 本組合の会計年度は毎年 月 日より翌年 月末までとする

(付 則)

第12条 この規約に定めていない事項及び改廃は総会において決定する 第13条 この規約は平成 年 月 日より実施する

) めん羊生産組合の活動 3

( )1 めん半生産組合の内部組織

めん羊生産組合には、通常次の二つの部会が設置されている。部会名とそれぞれの部会 の主な活動は次のとおりである。

( )2 共同作業の実施

このような活動の中で特に重要なことは、組合による各種の共同作業の実施である。中 でも剪毛は、一定の技術と体力を必要とする。そこで、会員はそれぞれの技術や体力に応 じて、各自に適した作業を分担して実施することが必要である。

また、駆虫も共同で行い各生産者を巡回して実施することにより、全生産者の飼養する すべてのめん羊を漏れなく駆虫をすることが出来る。そのうえ、駆虫薬の無駄を省き有効 に使用出来る。駆虫の実施に当たっては、家畜保健衛生所や家畜共済組合の指導のもと、

事前に糞中の虫卵検査を実施することも大切である。

さらに、粗飼料の確保のために、わら類の収穫、栄養価向上のためのアンモニヤ処理、

サイレージの調製などは共同作業によって効率が高まる。

( )3 種雄羊の管理と計画交配の実施

繁殖用の種めん羊の管理については、各戸で飼養する場合と、組合員の誰かがまとめて 飼養する場合とがある。種雄羊の管理は組合員の中で話し合って決めれば良いが、1 組合

(18)

頭の繁殖雌羊の交配に必要な種雄羊の頭数は、 〜 頭である。それに更新用の育成

400 8 10

雄羊2〜3頭を確保しておく必要があり、合わせて10〜13頭の繋善となるので、これは 一カ所で飼養した方が管理に日が行き届いて良いと思われる。

そして、繁殖雌羊の飼養者は生産組合を通じて、種付料を種雄羊の管理者に支払う。交 配の実施に当たっては、飼養技術部会のメンバーが、交配計画を立て、種雄羊 1 頭当たり

〜 頭の雌羊の群を作り、種雄羊を配置する。

40 50

このことにより、 戸当たり1 20頭程度の飼養頭数に対し、 頭の種雄羊を供用するのは1 無駄になるが、2 〜 3 戸分の雌羊を集めて種付けをすることによって、種雄羊の有効利用 と近親交配を避けることが出来る。

( )4 めん羊生産組合に対する関係機関の支援

めん羊生産組合の存在する市町村や農協等の関係機関では、地域の農業振興の一環とし て、それぞれの立場でめん羊生産組合の活動を支援している例が多い。

支援内容は次のとおりである。

市 町 村 ① 地元産ラムの宣伝

② 観光資源として宣伝

③ 羊毛の利用(公民館活動等)

④ 活動費の助成

⑤ 農林水産省のめん羊振興対策事業の指導 農業協同組合 ① ラムの販路拡大

② 各種講習会の開催

③ 各種共進会、共助会、羊毛作品展示会の開催

④ 飼料、管理器材等の斡旋販売

⑤ 先進地視察の実施

農業改良普及 ① めん羊に関する情報の収集と提供 センター ② 飼養管理技術の指導

③ 交配計画の指導

家畜共済組合 ① めん羊の衛生管理の指導

② 治療業務

この他、都道府県、家畜保健衛生所からは、めん羊振興全般についての指導を受ける。

特に、農業改良普及センターの指導は重要であり、めん羊に関して、特技研修を受けた農 業改良普及員を管轄する普及センターに配置してもらい、濃密な指導が受けられるように 関係機関に要請することが大切である。

(19)

-15-

.めん半生産組合を構成する個人経営 3

) めん羊飼養の目標(ラムの高品質、低コスト生産)

1

めん半生産団地が円滑に運営されるためには 、団地を構成する生産組合 に所属する、

個々の経営のめん羊部門が収益のあるものでなければならない。現実のめん羊飼養の状況 を見ると、全国の飼養頭数が減少の傾向を示すのは、めん羊飼養が儲かっているという実 感がないためと思われる。

その要因は、めん羊の主な生産物である「ラム」が大量に輸入されており、その価格が 比較的安いために、生産者が求める価格で国産のラムを販売することが難しいからとてい える。

このような状況の中で、前述したように、年間約 2 万トンもあるラムの国内需要の一部 を国産ラムが占めるにはどんな戦略があるか。その目標は、輸入ラムで品質が良く価格の 高いチルドラム(輸入量約 ,1 700トン)に品質で敗けないことである。チルドラムといえ ども一定の処理加工と流通に時間がかかる。このため国産ラムは新鮮であることが、輸入 チルドラムと競える最大のポイントである。

価格の点では、新鮮さを武器に輸入ラムに対し、30 〜 50 %程度の価格差ならば充分に 太刀打ち出来ると思われる。輸入ラムに伍するためには、この程度の価格差でしかも品質 の良いラムを如何にして生産するかが生産者に課せられた課題である。

この課題に対する解答として、まず飼養管理技術において、現在の最高の技術水準を持 つことである。特に繁殖成績の高低は、ラムの生産コストに直接影響する。

次は、飼料費の低減である。生産費に占める飼料費の割合は70%を超えているので、飼 料費の低減なしには、ラムの低コスト生産は出来ない。飼料費のうち最も大きな比重を占 めるのは、繁殖雌羊の年間の飼料費である。この部分の節減のためには、低価格の飼料を 経営の周辺から探し出し、積極的に活用することである。

また、裏山、河川敷、公共草地の利用も飼料費を下げる大きな要因になる。

) 戸当たりの飼養頭数 2 1

個別経営の飼養規模を飼料の面から見たときに、自家で入手出来る自給飼料主体で飼養 しようとした場合、その飼養頭数は自ずと限定される。

一方、収入の面から見た場合、それが余り少なくては、飼養に力が入らない。そこで、

限定された条件の中で一定の収入を得ることの出来る規模の設定が必要になる。その適正 な頭数として、団地の規模の項で述べたように、繁殖雌羊を北海道では20頭、本州では

頭程度とした。

10

繁殖雌羊20頭飼養のフローチャートは図2のとおりである。

(20)

図2 めん羊飼養 のフローチャ ート

) 採用した技術水準 3

個々の経営が持たなければならない技術水準は次のとおりである。

94.5 39.9kg

受 胎 率 % 離 乳 時 体 重 雄

182.0 36.3kg

産 子 率 % 雌

育 成 率(離乳時) 88.6% ラム出荷日齢 180日 生 産 率(離乳時) 152.4% 出 荷 体 重 雄 55日

雌 47日

生時体重 雄 5.1kg 枝 肉 重 量 雄 25日

雌 4.8kg 雌 21日

屠 殺 率 45%

) 個別経営におけるめん羊の飼養管理 4

個別経営おけるめん羊の飼養管理の方式は、飼養される地域、環境条件等によって大き く変わる。特に、めん羊は粗飼料主体で飼養される家畜なので、飼養される地域で入手出 来る農場副産物等の種類や量に左右される。

一般的なめん羊の飼養方式は、夏期間は羊舎外に放牧し、冬期間は羊舎内で飼養するの が基本である。しかしながら、放牧する草地がなく、羊舎に小さな運動場が付いている程 度の舎内で年中飼養している例も多い。

いずれの場合でも、必要な栄養量は飼養標準により示されているので、それによって計 算された飼料によって飼養することになる。日本には、めん羊の飼養標準がなかったが、

(21)

-17-

平成 8 年に初めて日本飼養標準の「めん羊」が公表されたので、今後は、この飼養標準に 基づいて計算することになる。

( )1 繁殖雌羊の年間の体重変化と必要な養分量

繁殖雌めん羊の 1 年間の体重の変化と、繁殖に係わる条件を期別に示すと図3のとおり である。妊娠と出産によって、体重が大きく変ることが分かる。また、それに合わせて、

必要な栄養も大きく変るので、年間を通じて過不足なく、栄養を与えることが大切であ り、それぞれれの時期に必要な副産物等の飼料の確保を計画的に行うことも必要である

表 ・6 7参照 。)

図3 繁殖雌羊の年間の体重変化

期 別 授乳末期 授乳前期 授乳後期 回復期 計

体 重 80 60 60 70

週 6週間 8週間 8週間 15週間 52週間

1日当たり 0.75 1.04 1.49 1.16 0.82

期 間 中 78.75 43.68 83.44 64.96 86.10 356.93 1日当たり 0.062 0.118 0.242 0.148 0.06

期 間 中 6.51 4.96 13.56 8.29 6.72 40.04

1日当たり 1.13 1.58 2.25 1.75 1.37

期 間 中 118.65 66.36 126.0 98.0 143.85 552.86 TDN

DCP D M

表6 繁殖雄羊の年間各期に必要とする養分量(双子生産)

妊娠初・中期 70 15週間

(単位:kg)

(22)

( )2 ラムの肥育方式と必要な養分量

ラムの肥育方式は、 4 に示すようにいくつかの方式がある。これらを組合せることに よって、年間を通じてラムを出荷出来るようにする。

必要とする養分量は、表 ・8 9に示した。

ア . ミルクラム

サフォークは早熟、早肥な品種で、順調に増体した単子は、生後 4カ月齢の離乳時に

〜 になり、最高級のミルクラムとして出荷出来る。

40 50kg

イ.放牧仕上げラム

放牧仕上げは、草食家畜の特長である放牧を活かした低コストの生産方式である。4 カ 月齢で離乳した双子子羊を秋までに体重 50kg 前後にするためには、離乳時 35kg、放牧期

(23)

-19-

間を100日として、 日当たり増体量1 150gを確保することが必要である。

ウ.舎飼仕上ラム

ニつの方式があり、一つは、秋に放牧期 間が終了しても、まだ出荷体重に達しない 子羊を、羊舎内で2〜3カ月間肥育して出 荷する方式である。

他の一つは、離乳の後直ちに舎飼肥育を 行い、 カ月齢で出荷するもので、肥育期6 間が短く、飼料の利用効率が優れている。

この方式での濃厚飼料の給与量は、体重比

羊舎内肥育のラム 2.0〜2.5%である。

本報告では、離乳直後から羊舎内で肥育し、 カ月で出荷する方式を採用した。6 この方式による、子羊の増体状況は、図5のとおりである。

(単 位 :k g )

月 齢 5 ヶ月 齢 6 ヶ月 齢

体 重 4 0 5 0

1 日 当 た り 1 . 0 1 1 . 1 6

期   間   中 3 0 . 3 0 3 4 . 8 0 6 5 . 1 0 1 日 当 た り 0 . 0 9 8 0 . 0 9 2

期   間   中 2 . 9 4 0 2 . 7 6 0 5 . 7 0 1 日 当 た り 1 . 3 2 1 . 5 1

期   間   中 3 9 . 6 0 4 5 . 3 0 8 4 . 9 0 注 :離 乳 後 2 ヵ月 間 の 1 日 当 た り増 体 量 0 .2 5 k g

D C P D  M

表 8 雄 子 羊 の 肥 育 に 要 す る 養 分 量 (6 0 日 間 )

区 分 計

T D N

(単 位 :k g )

月 齢 5 ヶ 月 齢 6 ヶ 月 齢

体 重 4 0 5 0

1 日 当 た り 0 . 9 6 1 . 0 5

期   間   中 2 8 . 8 0 3 1 . 5 0 6 0 . 3 6 1 日 当 た り 0 . 0 7 2 0 . 0 6 6

期   間   中 2 . 1 6 0 1 . 9 8 0 4 . 1 4 1 日 当 た り 1 . 2 5 1 . 3 6

期   間   中 3 7 . 5 0 4 0 . 8 0 7 8 . 3 0 注 :離 乳 後 2 ヵ月 間 の 1 日 当 た り 増 体 量 0 .1 8 k g

D C P D  M

表 9  雌 子 羊 の 肥 育 に 要 す る 養 分 量 (6 0 日 間 )

区 分 計

T D N

(24)

図5 肥育子羊の増体状況

) めん羊飼養の収益性 5

めん羊飼養の収益性を高めるためには、めん羊の飼い方、ラムの売り方に工夫と努力が 必要である。

収入については、生産されたラムを、通常の食肉の販売ルートを通すのではなく、生産 者自身が、消費者の口の近くまで運ぶ努力が必要である。

一方、経費については、羊舎や施設は償却の終ったものを利用するなど、経費をなるべ くかけない工夫が大切である。

本報告における収益性は、過去に実施されためん羊経営に関する調査結果を参考にして 一定の収益が上がる経営を念頭に、一つのモデルを提起した。この報告の活用に当たって は、生産物の価格や諸経費について、地元の実勢価格に合わせて適宜修正して利用して欲 しい。

生産者の飼育技術が本報告で採用した技術水準に達していなければ収益性は低下する。

一方安い飼料が入手出来れば収益性は高まる。繁殖雌羊20頭飼養のめん羊部門の収益性 は表10のとおりである。

(25)

繁殖雌羊20頭の粗収入の内訳及び飼料費の内訳は表11及び表12のとおりである。

区 分 項  目 金  額(円)

ラム枝肉販売収入 929,600   

廃羊販売収入    30,000   

羊毛販売収入    48,000   

計 1,007,600   

飼  料  費 486,928   

衛  生  費 26,028   

屠場使用量 60,000   

種   付   料 40,000   

その他費用 32,000   

建物農機具費 30,000   

計 674,956   

所 得 332,644   

繁殖雌1頭 16,632   

当たり所得

注:粗収入及び飼料費は、表11・12を参照

表10 繁殖雌羊20頭飼養の収益性

粗 収 入

経 営 費

区 分 数 量 単価(円) 金 額(円) 備  考

ラム雄 14頭 40,000    560,000    25kg×1,600=40,000円 ラム雌 11頭 33,600    369,600    21kg×1,600=33,600円

廃 羊 3頭 10,000    30,000   

羊 毛 48kg 1,000    48,000    24頭×2.9kg×70%=4.8kg

計 1,007,600   

表11 繁殖雌羊20頭の粗 収 入の内訳

区 分 数  量(kg、頭) 単価(円) 金 額(円)

乾草 3,770       30     113,100     

大豆稈 2,800       8     22,400     

稲わら 4,272       8     34,176     

ルーサンペレット 305       40     12,200     

人工乳 609       68     41,412     

配合飼料 3,015       40     120,600     

鉱塩 84       200     16,800     

放牧 延 4,208       30     126,240     

計 486,928     

表12 繁殖雌羊20頭の飼料費の内訳

-21-

(26)

.農林水産省のめん羊振興対策事業 4

農林水産省では平成 8 年度において、次に示すようなめん羊振興対策事業を実施して、

めん羊の生産者を支援している。

事業の内容は多岐にわたっており、めん羊生産団地協議会が受け皿になってめん羊振興 に役立てて欲しい。

) 補助金を受けられる条件 1

補助を受けることの出来る人(事業実施主体)は以下のとおりである。

① 営農集団(農事組合法人、農業生産法人、農業者の組織する団体)

② 農業協同組合、農業協同組合連合会

③ 公社

④ 都道府県、市町村

⑤ 特認団体 ) 補助金の割合 2

補助する金額は、当該事業に要する経費の1/2以内の金額である。

) 補助の対象 3

補助の対象になるのは、以下のとおりである。

ア.地域協議会の開催費

地域のめん羊振興を図るため、生産者、流通、加工業者、消費者及び行政担当者を集 め打ち合せ会を開催する経費(出席旅費、会議費等)

イ.生産技術研修会開催費

飼養管理技術等の向上を図るため、研修会を開催する経費(講師・研修生旅費、資料 費等)

ウ.地域集団育成費

地域の生産基盤を整備するため、以下の器材の購入に要する経費

牧柵、バッグサイロ、簡易汚水処理設置、飼養管理器具(体重計、薬液噴霧器等 、薬) 品(硫酸銅等 、耳標等、羊毛加工機器(洗毛器、紡ぎ機、織り機等)羊肉加工機器(ロ) ースター、スモーカー等 、種めん羊(国内、海外とも可 、簡易羊舎) )

エ.周年出荷実験費

通年出荷を可能にする季節外繁殖の実験関係費(処置費、シリコンラバー購入費、薬 品費等)

オ.新規用途開発試験費

羊肉のうち、低価格部位の付加価値向上を図るため、新製品を開発するに要する経費

(機械借料、材料費、人件費等)

(27)

-23- カ.地域消費啓発活動費

消費拡大を図るため、PRに要する経費(パンフレット、ポスター等の作成費、印刷 費、配布費)

.調査を終わって 5

世界中には多くの種類と品種の家畜が飼養され、人類に多くの恩恵を与えてくれている が、中でもめん羊は、衣食住の各方面で利用価値の大きい家畜である。

特に、人が直接利用出来ない草類や農場副産物を蛋白源として提供してくれるめん羊は 大変貴重な家畜である。

また、ふれあい牧場などで、子供達が直接めん羊にふれ、生きものの温かさを感じてい る様子を見るとき、めん羊はおとなしく、体の大きさが適当で、子供の情操教育に本当に 適した家畜であると思う。

一方、めん羊の置かれている現状を見ると、飼養頭数の動向が示すように、わが国で農 業の一作目として定着させるには、今後も相当の努力が必要なことを、認めざるを得な い。

このような背景の中で、めん羊の持っている色々の特性を活かし、世界の高級料理の食 材として、評価の高いラム生産に可能性を求めて、めん羊に関心の深い生産者や関係者が 生産に努力し、一定の成果を上げている実例もある。

本報告は、表題の「複合経営におけるめん羊生産の今後の課題等に関する調査」として 年間実施し、今回はそのまとめの報告書である。

3

副題の「めん羊生産団地の形成と生産組合並びに個別経営」は、今後のめん羊振興に当 たって最も重要な課題であり、いくつかのそれに近い事例がある。

北海道の中央部にある五つの市町のめん羊生産組合では、北空知めん羊振興協議会を設 け、お互いに連携を取りながら地域のめん羊振興に当たっている。

また、平成 2 年に北海道めん草生産組合連絡協議会(事務局 北海道肉用家畜協会)が 設立され、生産組合の間の連絡や研修会等を開催してきたが、平成 8 年に組織を拡大し、

生産組合のほか、個人の飼育者や関係機関の関係者も参加出来るように改組された。

このように、めん羊関係者は組織の必要性を強く意識しており、今後設立するめん羊生 産団地は名前だけでなく、機能的に活動する組織でなければならない。

そして、組織内のめん羊の飼育者は、自分自身の生産性向上を図るとともに、生産団地 協議会の事業に積極的に参加し、皆で組織を盛り上げる努力が必要である。

(28)

付表 給与飼料の栄養価及び年間の飼料給与量

本報告で採用した飼料の栄養価及び飼料給与量を次に示した。

種類 DM TDN DCP

 乾草(オーチャード出穂期) 83.7 50.3   6.5

 放牧草(オーチャード再生出穂前) 19.5 13.2   2.5

 稲わら(乾) 87.8 37.6   1.2

 大豆稈 87.0 37.3   1.9

 ルーサンペレット 87.6 52.6 13.7

 配合飼料 85.0 76.0 12.0

 人工乳 88.0 78.0 14.0

付表1 給与飼料の栄養価       (単位:%)

(29)

付表2 年間の飼料給与量の総括表                   (単位:kg)

区分 放牧草 乾 草 大豆稈 稲わら ルーサン

ペレット 人工乳 配合飼料 鉱 塩

1頭 1,254   68   100    200   85.2  3.7  

全頭 25,080   1,360    2,000    4,000   1,704    74.0  

856   54.4   136    68   27.2  1.9  

3,424   217.6   544    272   108.8  7.6  

646   56   64   10.5  21   12.8  0.6  

2,584   224    256    42   84   51.2  2.4  

84   10.5  21   48  

1,176    147   294    672   

72   10.5  21   43.5  

792    116   231    479   

31,088   3,770    2,800    4,272   305   609    3,015    84   注:図2参照

頭 数

繁殖雌 20

2歳雌 4

雌肥育 11

年 間 計(kg)

育成雌 4

雄肥育 14

飼 料 名 DM TDN DCP

k g k g k g k g

0.4 16日

1,710.9 6 3 6 .4   3 7 7 .0   5 0 .3   付 表 3  繁 殖 雌 羊 の 年 間 飼 料 給 与 体 系

1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 期 間 年 給 与 量 養  分  量

放 牧 7.6 1 6 5 1 ,2 5 4    2 4 4 .5   1 6 5 .5   3 1 .4  

165 日

乾 草 0.5 1 3 6

1 3 6 日 6 8    5 6 .9   3 4 .2   4 .4  

大 豆 稈 0.5 2 0 0 1 0 0    8 7    3 7 .3   1 .9  

1 3 6 日

0.5 64日

稲 わ ら 1.0 2 0 0 2 0 0    1 7 5 .6   7 5 .2   2 .4  

1 3 6 日

1.0 64日

7 2 .4   6 4 .8   1 0 .2  

配 合 飼 料 0.3 0.8 2 0 0

60 日 6 0日

3 6 5 3 .7   8 5 .2   0.2

64日

鉱 塩

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図 2 めん羊飼養 のフローチャ ート ) 採用した技術水準 3 個々の経営が持たなければならない技術水準は次のとおりである。 94.5 39.9kg受 胎 率%離 乳 時 体 重雄 182.0 36.3kg産 子 率%雌 育 成 率(離乳時) 88.6 % ラム出荷日齢 180 日 生 産 率(離乳時) 152.4 % 出 荷 体 重 雄 55 日 雌 47 日 生時体重 雄 5.1kg 枝 肉 重 量 雄 25 日 雌 4.8kg 雌 21 日 屠 殺 率 45% ) 個別経営におけるめん羊の飼養管理
図 5 肥育子羊の増体状況 ) めん羊飼養の収益性 5 めん羊飼養の収益性を高めるためには、めん羊の飼い方、ラムの売り方に工夫と努力が 必要である。 収入については、生産されたラムを、通常の食肉の販売ルートを通すのではなく、生産 者自身が、消費者の口の近くまで運ぶ努力が必要である。 一方、経費については、羊舎や施設は償却の終ったものを利用するなど、経費をなるべ くかけない工夫が大切である。 本報告における収益性は、過去に実施されためん羊経営に関する調査結果を参考にして 一定の収益が上がる経営を念頭に、一つの

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