長 崎 県 知 事 中 村 法 道 様 長崎県教育長 渡 辺 敏 則 様
県立長崎図書館の長崎市での存続・再整備を求める要望書
県立図書館の再整備については、歴史性や人口、大学、企業、行政機 関の集積状況、交通アクセスの利便性などから、その機能や役割を最大 限発揮できる長崎市での再整備を長崎市、長与町、時津町の総意として 強く求めてきました。
また、県立長崎図書館の再整備にあたっては、まちづくりの観点も非 常に重要でありますが、現在、長崎市内では、県庁舎や市庁舎の建て替 え、長崎駅周辺の再整備といった大型プロジェクトが動き出しているこ とから、新たな適地が出てくる可能性があることをこれまでも申し上げ てきました。
この度、長崎市においては、市庁舎の建替え場所を公会堂及び公会堂 前公園敷地とし、新たな文化施設の場所として現市庁舎跡地を念頭に考 えることを決定いたしました。
これにより、市役所から県庁にかけての通りは、歴史文化博物館から 新たな文化施設、市立図書館を経て、出島、県立美術館へと続く歴史・ 文化の通りとしての新たな魅力や価値を創出するような通りになること が期待され、正にその中心に県庁舎が位置しています。
現在、県庁舎跡地活用の検討も別途進められておりますが、有識者に よる県庁舎跡地活用検討懇話会においても、歴史性や永続性、情報発信 機能といった観点に加え、財政面などからも、県庁舎跡地に県立図書館 というのは望ましいのではないか、といった意見が複数の委員から出さ れているところであります。
このような新たな動きを踏まえ、次の理由から、県立長崎図書館の建 設場所として県庁舎跡地は有力な候補地となり得るものと考えておりま すので、十分ご検討いただくよう強く要望いたします。
平成25年2月15日
長 崎 市 長 田 上 富 久
長 与 町 長 吉 田 愼 一
1 新たな県立図書館としての要件
一.延べ床面積1万㎡以上の建物の建設が可能であること。
一.駐車場については、地下の活用も含めれば一定規模の確保が可能で あること。
一.建設時期については、早急な建て替えが必要とされているが、県庁 舎跡地を想定したときに 2~3 年程度の差しかないことから 50 年、 100 年の大計に沿って考えれば大きな差とは言えないこと。
2 歴史に根付くまちづくり
一. 長崎奉行所東(立山)役所跡に歴史文化博物館、西役所跡(県庁舎 跡地)に県立長崎図書館となることで、歴史的なつながりの認識も深 まるとともに、長崎の歴史を研究するときには、2つの場所が近接し ており、利便性が高い場所であること。
一.諏訪の杜から歴史文化博物館、新たな文化施設、市立図書館、県立 長崎図書館、出島、県立美術館と文化・芸術・歴史のストーリーが ある通りの特性が生まれること。
3 県立図書館の魅力ある機能の拡大
一.利便性や集客性が高い当該地においては県内外への情報発信機能が 充実すること。
一.歴史性や集客性がある当該地においては、大学や企業と連携しての 公開講座や歴史の学校の開設、留学生と県民の交流の場を設けること など、県立図書館として新たな機能、役割が広がる可能性があり、 魅力ある「知の拠点」となり得ること。
4 県民サービス向上
一.長崎港、長崎駅、高速道路に近接するとともに公共交通も発達して いるなど交通アクセスが良好な場所であり、県民の利便性が確保され ること。
一.県内で最も集客性が高い場所であり、県立長崎図書館が求められる 学校支援や行政支援、ビジネス支援などの情報発信・収集などの役割 を発揮できること。
一.市立図書館と近接することで、県民が求める図書がいずれかで提供 できるなど図書環境が充実すること。
5 県内全体の経済・地域活性化
一.現在の県立長崎図書館利用者は約 28 万人となっているが、出島や まちなかと隣接することにより、利用者増が見込め、併せて、まちな かへの人の賑わいも生み出せること。
一.出島との一体感を有することで、観光客への県内各地の魅力発信や 情報発信(映像アーカイブ含む)機能が充実し、県内全体の活性化に つながる波及効果が期待できること。
6 財政的な効果
一.県有地であり、用地取得費が生じないこと。
一.県立長崎図書館の建て替えは想定されていた事業であり、県庁舎跡 地活用において新たな財源の捻出が不要であること。