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厚生労働科学研究費補助金 地域医療基盤開発推進研究事業 国際医療交流 ( 外国人患者の受入れ ) に関する研究 平成 25 年度総括 分担研究報告書 研究代表者遠藤弘良 平成 26 年 (2014 年 )3 月

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厚生労働科学研究費補助金

地域医療基盤開発推進研究事業

国際医療交流(外国人患者の受入れ)に関する研究

平成25年度 総括・分担研究報告書

研究代表者 遠藤 弘良 平成26年(2014年)3月

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目次 I. 総括研究報告 国際医療交流(外国人患者の受入れ)に関する研究・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 遠藤 弘良 Ⅱ.分担研究報告 1.国際医療交流(外国人患者の受入れ)の実態に関する研究・・・・・・・・・・・・・・・ 5 遠矢雅史 [資料] 調査票・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 2.医療をめぐる国際情勢の把握・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 岡村世里奈 3.地方自治体等における国際医療交流の現状と課題に関する研究・・・・・・・・・・・・・ 23 岡村世里奈

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1 厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業) 総括研究報告書

国際医療交流(外国人患者の受入れ)に関する研究

研究代表者: 遠藤弘良 東京女子医科大学国際環境・熱帯医学講座 教授 研究要旨 平成22 年度より国際医療交流に関する研究を進めてきたが、平成 25 年度は医療機関における外国人 患者の受入れ状況のその後の変化、最新の国際情勢の継続的把握、そして新たに地方自治体における国 際医療交流に対する取り組みの現状と課題を把握する目的で調査・検討を行った。 (1)外国人患者の受入れの実績については、日本に住んでいる外国人患者の受入れ実績がある病院 は、入院 75%、外来 89%と高かった。また、医療を目的として来日した外国人患者の受入れ実績があ る病院は、入院 12%、外来 15%であった。外国人患者受入れの病院の体制等の整備状況については、 外国人患者に配慮した院内案内図や院内案内表示の整備している16%、外国人患者が理解可能な言語で 治療説明書や同意書を作成している16%、外国人患者に対応する担当者または担当部署を設置している 11% に留まっており、外国人受入れの病院体制の整備に課題があることがわかった。 (2)国際医療交流に関する海外の最新動向については、①海外の医療機関を受診する患者の数は世 界的に増大傾向にあること、②患者の受入れ国や受入れ医療機関では、患者の出身国や対象疾患の限定 傾向が見られること、③国際医療交流特有のリスクに対する対応策やガイドラインの整備が進んでいる ことが明らかとなった。日本でも、日本の医療機関を受診する患者の数や外国人患者を受入れる医療機 関の数は少しずつ増加傾向にあるが、国際医療交流特有のリスクに対する対応策の検討やガイドライン の整備に関してはまだほとんど未着手といえる。 (3)地方自治体における国際医療交流については、①規模や地域性等によって差異はあるものの、 外国人患者特有の医療ニーズに対応するための体制整備(例えば、外国語に対応できる医療機関の 紹介、外国人のための医療相談窓口の設置、医療通訳の派遣等)の必要性が高まっていること、② 外国人患者の医療ニーズに対応するため、独自の取り組みを開始しているが、共通の課題として、 a)財源の問題、b)医療通訳人材の確保ならびにその質の担保、c)行政や医療機関等の連携関係の構 築・強化の必要性、d)コーディネータ機能の充実等の問題を抱えていること、が明らかとなった。 氏名・所属機関名および職名 (研究分担者) ・岡村世里奈 国際医療福祉大学大学院医療経営 管理分野准教授 ・遠矢雅史 公益財団法人日本医療機能評価機構 事業推進部長 A.研究目的 平成 22 年度より国際医療交流に関する研究を 進めてきたが、平成 25 年度は医療機関における 外国人患者の受入れ状況のその後の変化、時々 刻々変化する国際情勢の継続的把握、そして新た に地方自治体における国際医療交流に対する取

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り組みの現状と課題を把握する目的で調査・検討 を行った B.研究方法 1.国際医療交流の実態に関する研究 調査対象は、公益財団法人日本医療機能評価機 構の認定病院のうち、認定種別「一般(精神科病 床と療養病床の和が許可病床数の 20%未満)」の 1403 病院とした。また調査期間を平成 25 年 10 月 1 日から 10 月 31 日までとした。調査方法は、自 記式質問紙調査とし、8つの問いを設定した。 2.医療をめぐる国際情勢の把握 国際医療交流に関する海外の国際会議等の中 でも最も規模が大きな次の2 つの会議等に参加す ることによって、国際医療交流に関する国際動向 等について情報収集・分析を行った。

(1)「The 6th World Medical Tourism & Global Healthcare Conferences」(2012 年 10 月 24 日~26 日、ラスベガス)

( 2 )「 International Medical Travel Exhibition and Conference」(2013 年 3 月 5,6 日、ドバイ) 3.地方自治体等における国際医療交流の現状と 課題に関する研究 1.地方自治体に対するヒアリング調査 調査協力自治体(カッコ内は発表者)は、① 愛知県(地域振興部多文化共生推進室 室長補 佐 稲葉響子氏)、②泉佐野市(健康福祉部健 康・食育・医療担当理事 中下栄治氏)、③群 馬県(生活文化スポーツ部 NPO・多文化共生 推進課 主任 小暮優子氏)、④福岡市(経済 観光文化局 新産業・立地推進部 部長 駒田 浩良氏)、⑤北海道倶知安町 医療担当部長 澤口 敏明氏)の 5 つであった。それぞれの具 体的な取り組み内容ならびに課題等について ヒアリングならびに参加者全員による意見交 換を行った。 2.保険会社に対するヒアリング調査 保険会社に対するヒアリング調査は、日本の 大手損害保険会社2社の海外旅行保険サービ ス担当者に対して行い、ヒアリング項目はサー ビス仕組みならびに海外旅行保険を活用した 医療機関受診の現状等であった。 (倫理面への配慮) 特に問題なし C.研究結果 1.国際医療交流の実態に関する研究 日本に住んでいる外国人患者の受入れ実績が ある病院は、入院75%、外来 89%と高かった。ま た、医療を目的として来日した外国人患者の受入 れ実績がある病院は、入院12%、外来 15%であっ た。外国人患者受入れの病院の体制等の整備状況 については、外国人患者に配慮した院内案内図や 院内案内表示の整備している16%、外国人患者が 理解可能な言語で治療説明書や同意書を作成し ている16%、外国人患者に対応する担当者または 担当部署を設置している 11% に留まっており、 外国人受入れの病院体制の整備に課題があるこ とがわかった。 2.医療をめぐる国際情勢の把握 ①海外の医療機関を受診する患者の数は世界 的に増大傾向にあること、②患者の受入れ国や受 入れ医療機関では、患者の出身国や対象疾患の限 定傾向が見られること、③国際医療交流特有のリ スクに対する対応策やガイドラインの整備が進 んでいることが明らかとなった。 3.地方自治体等における国際医療交流の現状と 課題に関する研究 ①地方自治体の規模や地域性等によって差 異はあるものの、それぞれの地域に在住・滞在 する外国人の数は年々増加してきており、それ

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3 に伴い、外国人患者特有の医療ニーズに対応す るための体制整備の必要性が高まっているこ とが明らかになった。②こうした外国人患者の 医療ニーズに対応するため、地方自治体におい ても、それぞれ独自の取り組みを開始している が、共通の課題として、a)財源の問題、b)医療 通訳人材の確保ならびにその質の担保、c)行政 や医療機関等の連携関係の構築・強化の必要性、 d)コーディネータ機能の充実等の問題を抱えて いることが明らかとなった。 保険会社に対するヒアリング調査によって ①海外旅行保険は海外で医療サービスが必要 となった患者やその患者の治療にあたる医療 機関にとって医療費の負担を軽減するために 有効な手段である一方、国によって医療機関の 受診方法や医療機関内での環境や文化が異な ることから、医療機関と患者間でのトラブルが 少なくないことが明らかとなった。 D.考察 1.国際医療交流の実態に関する研究 平成22 年度に同様の外国人患者受入れ実態調 査結果と比較し、有効回答率(27.7%→ 54%) と大幅に上昇した。これは、平成 22 年度の調査 では、医療を目的として来日したが外国人を主 な調査対象としたが、平成 25 年度の調査では、 すでに日本に住んでいる外国人や日本に訪れた 際(観光やビジネス等)に、医療が必要となった 外国人についても調査対象としたことで、回答 した病院が多くなったことが考えられる。また、 自由記載欄などから、国が外国人患者受入れ環 境整備に対応することへの期待や外国人患者受 入れ認証制度を推進していることで、病院に一 定程度、外国人患者受入れに対する関心が上昇 したことも考えられる。 病院体制については今後、医療機関の外国人 患者受入れを促進させていくためには、国の病 院への体制整備に対する促進・支援策が必要であ るとともに、認証制度の普及することで、体制 整備が促進されることが期待される。病院は、 言語対応(通訳や各種文書)と未集金対応、医療 事故等発生時の対応体制の整備が今後外国人患 者受入れを促進していくために必要と認識して いる。国および県レベルでの支援策もさること ながら、民間レベルでの交流、情報共有等を促 進させる組みが必要であると考える。 2.医療をめぐる国際情勢の把握 2、3 年前から、本研究班の過去の報告書の中で も言及してきたように、海外の医療機関を受診す る患者や受け入れ医療機関の増加や多様化、さら には、市場の成熟化に伴い、議論の内容もより具 体的なものに移行しつつあったが、今年はさらに 具体化が進んでいる。患者の海外医療機関受診と いう一連の流れの中で、それぞれの段階で各関係 者にどのようなリスクが発生し、そのリスクを軽 減するための対応策を検討することによって、海 外の医療機関を受診する患者の保護を図る一方 で市場の健全な発展・拡大を目指そうとしている のが最近の国際医療交流の海外動向と言える。 3.地方自治体等における国際医療交流の現状と 課題に関する研究 いずれの地方自治体においても、多くの課題 (医療通訳人材の確保や質の保障、医療機関と 行政、関連機関との連携関係のあり方、財源の 問題等)を抱えており、その中には地方自治体 間で共通する課題も少なくないことがわかっ た。今後地方自治体レベルにおける国際医療交 流を推進していくためには、共通する課題に対 する国からのサポートや、地方自治体間の情報 交換の場や機会を設けていくことが有効なも のと考えられる。 また海外旅行保険が医療機関の未収金防止 対策の一助となり得ることは明らかとなった が、わが国の医療機関を受診する外国人患者の 中には、海外旅行保険に加入していない者も少 なくない。日本を訪問する外国人に対して海外 旅行保険への加入を呼びかける等の取り組み

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は今後行っていく必要があるものと考えられ る。 E.結論 1.国際医療交流の実態に関する研究 国際医療交流に関する国内の医療機関の外国 人患者受入れ状況を把握することを目的として、 公益財団法人日本医療機能評価機構の認定病院 を対象に自記式質問紙調査を実施した。日本に 住んでいるいる外国人や日本に訪れた際(観光や ビジネス等)に、医療が必要となった外国人患者 の受入れは、多くの病院で実績があった。しか し、多言語対応に関連する病院体制は課題が多 く、外国人患者受入れの主な障壁になっている 現状が確認できた。今後、医療機関の外国人患 者受入れを促進させていくためには、国の促進・ 支援策が望まれる。 2.医療をめぐる国際情勢の把握 海外では、海外の医療機関を受診する患者の保 護を図る一方で、市場の健全な拡大・発展を図る ために、国際医療交流の特徴を踏まえたリスク分 析や対応策の検討、ガイドラインの整備、関係者 の教育、関連法規の整備等が進められてきている。 現時点では、日本では、こうした取り組みはまだ まだ手つかずの状態ではあるが、今後日本におい ても国際医療交流を推進していくためには早急 に取り組んでいく必要があるといえる。 3.地方自治体等における国際医療交流の現状と 課題に関する研究 地方自治体における国際医療交流の取り組 みや海外旅行保険等の充実がわが国の国際医 療交流の推進を図る上で大きな役割を果たし 得ることに鑑みれば、それぞれが抱える課題、 特に地方自治体が国際医療交流を推進してい く上で抱えている共通の課題等については、今 後国によるサポートのあり方等を検討してい くことも重要になってくるといえる。 F.健康危険情報 なし G.研究発表 なし H.知的所有権の出願・取得状況(予定を含む) 1.特許取得 0件 2.実用新案登録 0件 3.その他 0件

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平成25年度厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進)研究事業 「国際医療交流(外国人患者の受入れ)に関する研究」 分担研究報告書

国際医療交流(外国人患者受入れ)に関する実態調査

研究分担者 遠矢 雅史 (公財)日本医療機構評価機構 評価事業推進部長 研究要旨 国際医療交流(外国人患者の受入れ)に関する国内の医療機関の外国人患者受入れ状況を把握するこ とを目的に「国際医療交流(外国人患者の受入れ)に関する調査」を実施した。調査対象は、公益財団 法人日本医療機能評価機構の認定病院のうち、認定種別「一般(精神科病床と療養病床の和が許可病床 数の 20%未満)」の病院とし、自記式質問紙調査を実施した。有効回答率は 54%(766 病院)であり、 平成 22 年度に実施した同様の調査の約 2 倍の有効回答率(27.7%)となった。 外国人患者の受入れの実績については、日本に住んでいる外国人患者の受入れ実績がある病院は、入 院 75%、外来 89%と高かかった。また、医療を目的として来日した外国人患者の受入れ実績がある病 院は、入院 12%、外来 15%であった。外国人患者受入れの病院の体制等の整備状況については、外国 人患者に配慮した院内案内図や院内案内表示の整備している 16%、外国人患者が理解可能な言語で治療 説明書や同意書を作成している 16%、外国人患者に対応する担当者または担当部署を設置している 11% に留まっており、外国人受入れの病院体制の整備に課題があることがわかった。 外国人患者受入れを実施するうえで、今後、政治、行政、民間が整備すべき要件については、医療通 訳の養成、契約書・同意書等の各種文書の多言語対応、未集金に関する課題が上位であった。 なお、本調査でいう「外国人患者」の定義を① 日本に住んでいる間に、医療が必要となった外国人 ② 日本に訪れた際(観光やビジネス等)に、医療が必要となった外国人 ③ 医療(健診含む)を目的とし て来日した外国人とした。 A. 研究目的 本研究は、国際医療交流(外国人患者の受入 れ)に関する国内の医療機関の外国人患者受入れ 状況を把握することを目的として、公益財団法人 日本医療機能評価機構の認定病院を対象に自記 式質問紙調査を実施した。 B. 研究方法 調査対象は、公益財団法人日本医療機能評価機構 の認定病院のうち、認定種別「一般(精神科病床 と療養病床の和が許可病床数の 20%未満)」の 1403 病院とした。また調査期間を平成 25 年 10 月 1 日から 10 月 31 日までとした。調査方法は、自 記式質問紙調査とし、8つの問いを設定した。 C. 研究結果 1,403 病院に調査票を送付し、766 病院(回答 率 54%)から回答を得た。回答病院の平均病床数 は 334 床、中央値は 300 床だった。回答病院の所 在地については、関東地方 23%、九州・沖縄 18%、

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6 中部および近畿 17%であった。 (1) 平成 24 年度 1 年間の外国人患者受入れ 実績の有無(問1) 「外国人患者」の定義を① 日本に住んでい る間に、医療が必要となった外国人 ② 日本に訪 れた際(観光やビジネス等)に、医療が必要とな った外国人 ③ 医療(健診含む)を目的として来 日した外国人とし、それぞれ外来と入院の受入れ 実績の有無を確認した。①および②の外国人患者 受入れ実績は特に高い実績があった。③の外国人 患者受入れについては、入院 12%(92 病院)、外 来 15%(111 病院)と 22 年度調査より受入れ実 績病院の率が高まった。 (2) 外国人患者実数の把握(問 2 および問 3 (1)) Q2 の実数を把握している病院および Q3(1)外国人 患者の来院状況の実績を把握する方法があると 回答した病院などから、外国人患者の診療実績把 握し、統計が整備されている病院は、2 割を下回 る実態が確認された。 (3) 外国人患者受入れの病院体制(問 3) 通訳を提供できる体制については、職員で の対応のほか、外部組織と提携し電話通訳などで 対応する病院もあり 35%の病院で通訳の体制を 保持していた。 診療に先立って概算費用を通知する方法 や患者の宗教・習慣の違いを考慮した対応方法は 約 30%の病院で方法があることがわかった。 一方、外国人患者に対応する担当者または 担当部署を設置している(11%)、外国人患者に 配慮した院内案内図や案内表示を整備している (16%)、外国人患者が理解可能な言語で、治療 説明書や同意書を作成している(16%)、となっ ており、整備している病院が少ない状況がある。 (4) 政治、行政、民間が整備する要件 (問 4) 外国人患者受入れを実施するうえで、整備する要 件とした上位3項目は、①医療通訳の養成(73%) ②契約書、同意書、検査内容説明書等の各種文書 の 多言語 対応( 62%)③ 未集金 に関す る問 題 (56%)であった。 (5) 医療機関認証制度の認知(問 5、6) 50%程度の病院が認定制度の存在を知っ ていることがわかった。認定制度に関心がある病 院は 47 病院(6%)であった。 (6) 医療を目的とした外国人患者の受入 れ経緯とその理由(問 7、8) 外国人患者受入れの理由については、日常 診療の一環として実施、地域の活性化に貢献する ためを選んだ病院が多かった。 D. 考察 国際医療交流(外国人患者の受入れ)に関する 国内の医療機関の外国人患者受入れ状況を把握 することを目的として、公益財団法人日本医療機 能評価機構の認定病院 1,403 病院を対象に調査を 実施した。 平成 22 年度に同様の外国人患者受入れ実態調 査結果と比較し、有効回答率(27.7%→ 54%) と大幅に上昇した。これは、平成 22 年度の調査 では、医療を目的として来日したが外国人を主な 調査対象としたが、平成 25 年度の調査では、す でに日本に住んでいる外国人や日本に訪れた際 (観光やビジネス等)に、医療が必要となった外 国人についても調査対象としたことで、回答した 病院が多くなったことが考えられる。また、自由 記載欄などから、国が外国人患者受入れ環境整備 に対応することへの期待や外国人患者受入れ認 証制度を推進していることで、病院に一定程度、 外国人患者受入れに対する関心が上昇したこと も考えられる。 問 3 の病院体制については、体制整備が進んで いないことが明らかとなった。今後、医療機関の 外国人患者受入れを促進させていくためには、国 の病院への体制整備に対する促進・支援策が必要 であるとともに、認証制度の普及することで、体 制整備が促進されることが期待される。病院は、 言語対応(通訳や各種文書)と未集金対応、医療 事故等発生時の対応体制の整備が今後外国人患

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者受入れを促進していくために必要と認識して いる。国および県レベルでの支援策もさることな がら、民間レベルでの交流、情報共有等を促進さ せる組みが必要であると考える。 E. 結論 国際医療交流(外国人患者の受入れ)に関する 国内の医療機関の外国人患者受入れ状況を把握 することを目的として、公益財団法人日本医療機 能評価機構の認定病院を対象に自記式質問紙調 査を実施した。日本に住んでいるいる外国人や日 本に訪れた際(観光やビジネス等)に、医療が必 要となった外国人患者の受入れは、多くの病院で 実績があった。しかし、多言語対応に関連する病 院体制は課題が多く、外国人患者受入れの主な障 壁になっている現状が確認できた。 今後、医療機関の外国人患者受入れを促進させ ていくためには、国の促進・支援策が望まれる。 F. 健康危険情報 特になし G. 研究発表 なし H.知的財産権の出願・登録状況 なし

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8 国際医療交流(外国人患者の受入れ)に関する調査集計結果 ○調査対象病院:1,403 病院 公益財団法人日本医療機能評価機構の認定病院のうち、医療機能評価機構のデータベースに一般病院 (G1から G4)として登録されていた 1,403 病院 ○調査期間:平成 25 年 10 月 1 日から 10 月 31 日まで ○調査方法:自記式調査(調査票は宅急便にて送付、料金別納郵便で回収) ○有効回答数:766 病院 (有効回答率 54%) 本調査でいう「外国人患者」とは、次のように定義します。 (1) 日本に住んでいる間に、医療が必要となった外国人 (2) 日本に訪れた際(観光やビジネス等)に、医療が必要となった外国人 (3) 医療(健診含む)を目的として来日した外国人 貴施設の基本情報を記入してください 有効回答数766病院 病院所在地 北海道・東北 105 病院(14%) 関東 174 病院(23%) 中部 128 病院(17%) 近畿 133 病院(17%) 中国・四国 88 病院(11%) 九州・沖縄 138 病院(18%) 受けている認定 (あてはまるもの すべてをチェック) □ 公益財団法人 日本医療機能評価機構 766 病院(100%) □ ISO9001 38 病院 □ 日本人間ドック学会 120 病院 □ Joint Commission International 4 病院 □ プライバシーマーク 11 病院 □ その他 第三者評価 26 病院 (卒後臨床研修評 3 病院など )

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問1 平成 24 年度 1 年間で、下記の外国人患者受入れの実績がありますか。 (1)日本に住んでいる間に、医療が必要となった外国人患者の受入れ n=766 入院 □ある 577 病院(75%) □ない 168 病院(22%) 無回答 21 病院( 3%) 外来 □ある 683 病院(89%) □ない 65 病院( 8%) 無回答 18 病院( 2%) (2)日本に訪れた際(観光やビジネス等)に、医療が必要となった外国人患者の受入れ n=766 入院 □ある 274 病院(36%) □ない 449 病院(59%) 無回答 43 病院( 5%) 外来 □ある 436 病院 (57%) □ない 292 病院 (38%) 無回答 38 病院 ( 5%) (3)医療(健診含む)を目的として来日した外国人患者の受入れ n=766 入院 □ある 92 病院 (12%) □ない 641 病院 (84%) 無回答 33 病院 ( 4%) 外来 □ある 111 病院 (15%) □ない 623 病院 (81%) 無回答 32 病院 (4%) 健診 □ある 66 病院 (9%) □ない 666 病院 (86%) 無回答 38 病院 (5%)

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10 問2 問1で外国人患者受入れの実績が「ある」と回答した方、入院および外来の人数を回答ください。 (平成 24 年度 1 年間の実数または概算) (1) 日本に住んでい る間に医療が必要と なった外国人患者の 受入れ (2) 日本に訪れた際(観 光やビジネス等)に、医 療 が 必 要 と な っ た 外 国 人患者の受入れ (3)医療(健診含む)を目的として来日し た外国人患者の受入れ数 外来 1.実数を把握して いる場合 (82 病院) ( 名) 概算 2.10 名以内 (226 病院) 3.11 から 50 名 (164 病院) 4.51 から 100 名 (58 病院) 5.100 名以上 (100 病院) 無回答 (136 病院) 1.実数を把握している 場合 (83 病院) ( 名) 概算 2.5 名以内 (231 病院) 3.6 から 10 名 (48 病院) 4.11 から 20 名 (26 病院) 5.20 名以上 (29 病院) 無回答 (349 病院) 医療(健診含む) 左 記 の う ち 健 診 の み 1.実数を把握して いる場合(121 病院) 概算 2.5 名以内 (58 病院) 3.6 から 10 名 (6 病院) 4.11 から 20 名 (7 病院) 5.20 名以上 (4 病院) 無回答 (570 病院) 1.実数を把握して いる場合(121 病院) 概算 2.5 名以内 (35 病院) 3.6 から 10 名 (2 病院) 4.11 から 20 名 (4 病院) 5.20 名以上 (3 病院) 無回答 (595 病院) 入院 1.実数を把握して いる場合(111 病院) ( 名) 概算 2.10 名以内 (293 病院) 3.11 から 50 名 (99 病院) 4.51 から 100 名 (25 病院) 5.100 名以上 (22 病院) 無回答 (216 病院) 1.実数を把握している 場合(107 病院) ( 名) 概算 2.5 名以内 (200 病院) 3.6 から 10 名 (13 病院) 4.11 から 20 名 (3 病院) 5.20 名以上 (3 病院) 無回答 (440 病院) 医療(健診含む) 左 記 の う ち 健 診 の み 1.実数を把握して いる場合(113 病院) 概算 2.5 名以内 (58 病院) 3.6 から 10 名 (1 病院) 4.11 から 20 名 (2 病院) 5.20 名以上 (1 病院) 無回答 (591 病院) 1.実数を把握して いる場合(121 病院) 概算 2.5 名以内 (28 病院) 3.6 から 10 名 (0 病院) 4.11 から 20 名 (0 病院) 5.20 名以上 (1 病院) 無回答 (616 病院)

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問3 外国人患者受入れの病院体制について、以下の体制を整備していますか (1) 外国人患者の来院状況の実績を把握する方法がある n=766 □はい 140 病院 (18%) □いいえ 622 病院 (81%) 無回答 4 病院 (1%) (2) 外国人患者に対応する担当者または担当部署を設置している n=766 □はい 84 病院 (11%) □いいえ 680 病院 (89%) 無回答 2 病院 (0%) (3) 通訳を提供できる体制がある n=766 □はい 266 病院 (35%) □いいえ 496 病院 (65%) 無回答 4 病院 ( 0%) (4) 外国人患者に配慮した院内案内図や案内表示を整備している n=766 □はい 118 病院 (16%) □いいえ 646 病院 (84%) 無回答 4 病院 ( 0%) (5) 外国人患者が理解可能な言語で、治療説明書や同意書を作成している n=766 □はい 125 病院 (16%) □いいえ 632 病院 (83%) 無回答 9 病院 ( 1%) (6) 診療に先立って概算費用を通知する方法がある n=766 □はい 203 病院 (27%) □いいえ 555 病院 (72%) 無回答 8 病院 ( 1%) (7) 患者の宗教・習慣の違いを考慮した対応方法がある n=766 □はい 229 病院 (30%) □いいえ 528 病院 (69%) 無回答 9 病院 ( 1%)

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12 問4 外国人患者受入れを実施するうえで、今後、政治、行政、民間(医療界、関連業界など)が 整備すべき要件をあげてください。(重要なもの 3つまでをチェック)n=766 □ 医療通訳の養成 561 病院 □ 契約書、同意書、検査内容説明書等の各種文書の多言語対応 481 病院 □ 未収金に関する問題 435 病院 □ 医療事故等発生時の対応体制の整備 256 病院 □ アフターフォローに向けた現地医療機関との連携体制 108 病院 □ 外国人医師・看護師による日本国内での診療の規制緩和 101 病院 □ 海外保険会社とタイアップした集客モデルの構築 52 病院 □ 海外での日本の医療・健診のプロモーション 46 病院 □ アレンジ業者との連携 41 病院 問5 外国人患者受入れ医療機関認証制度(以下、JMIP)について、昨年 7 月より、 当該認証制度が開始されたことを知っていますか n=766 □ ホームページや資料などを確認している 53 病院( 7%) □ 認証制度があることは知っている 306 病院(40%) □ まったく知らない 395 病院(52%) 無回答 12 病院( 1%) 問6 JMIPについて、貴施設は認証制度の受審に関心がありますか (あてはまるもの1つをチェック) n=766 □ ある 47 病院 (6%) □ ない 241 病院 (31%) □ どちらともいえない 465 病院 (61%) 無回答 13 病院 (2%)

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問 7 「(3)医療を目的とした外国人患者」の受入れを実施(予定を含む)するようになったのは どのような経緯からですか?(あてはまるものすべてにチェック) □ 外国人患者本人若しくは家族からの依頼 194 病院 □ 学術交流のある海外の医療機関や医師からの紹介 36 病院 □ 国内のアレンジ事業者(斡旋事業者や保険会社、ファシリテーター等)からの紹介 36 病院 □ 海外のアレンジ事業者(斡旋事業者や保険会社、ファシリテーター等)からの紹介 10 病院 □ 地域で行っている外国人患者の受け入れに関するモデル事業に参加したため 5 病院 □ その他( ) 71 病院 問 8 「(3)医療を目的とした外国人患者」の受入れを実施(予定を含む)する理由をお知らせ下さい。 (重要なもの3つまでをチェック) □ 収入をあげ、自院の経営を安定させるため 19 病院 □ PET や MRI などの医療機器の稼働率を上げるため 9 病院 □ 地域の活性化に貢献するため 55 病院 □ 自院の基本理念として国際化を掲げているため 30 病院 □ 特別な理由はない(日常診療の一環として実施しているため) 203 病院 □ その他( ) 34 病院

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平成 25 年度 厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業) 「外国人患者の受入れに関する医療機関の整備に関する研究」 14

外国人患者の受入れに関する調査

調査票

以下、の設問にご回答のうえ、平成 25 年 10 月 31 日までに同封の返信用封筒にて

ご返送ください。

本調査でいう「外国人患者」とは、次のように定義します。

(1) 日本に住んでいる間に、医療が必要となった外国人 (2) 日本に訪れた際(観光やビジネス等)に、医療が必要となった外国人 (3) 医療(健診含む)を目的として来日した外国人 貴施設の基本情報を記入してください 記入欄 ID

0001

病院名 山形県立河北病院 受けている認定 (あてはまるもの すべてをチェック) □ 公益財団法人 日本医療機能評価機構 □ ISO9001 □ 日本人間ドック学会

□ Joint Commission International □ プライバシーマーク □ その他 第三者評価( ) 問1 平成 24 年度 1 年間で、下記の外国人患者受入れの実績がありますか。 (1)日本に住んでいる間に、医療が必要となった外国人患者の受入れ 入院 □ある □ない 外来 □ある □ない (2)日本に訪れた際(観光やビジネス等)に、医療が必要となった外国人患者の受入れ 入院 □ある □ない 外来 □ある □ない (3)医療(健診含む)を目的として来日した外国人患者の受入れ 入院 □ある □ない 外来 □ある □ない 健診 □ある □ない

資料

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平成 25 年度 厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業) 「外国人患者の受入れに関する医療機関の整備に関する研究」 15 問2 問1で外国人患者受入れの実績が「ある」と回答した方、入院および外来の人数を回答くだ さい。(平成 24 年度 1 年間の実数または概算) (1) 日本に住んでいる 間に医療が必要となっ た外国人患者の受入れ (2) 日 本 に 訪 れ た 際 (観光やビジネス等) に、医療が必要となっ た外国人患者の受入れ (3)医療(健診含む)を目的として来 日した外国人患者の受入れ数

外来

1.実数を把握している 場合 ( 名) 概算 2.10 名以内 3.11 から 50 名 4.51 から 100 名 5.100 名以上 1.実数を把握している 場合 ( 名) 概算 2.5 名以内 3.6 から 10 名 4.11 から 20 名 5.20 名以上 医療(健診含む) 左記のうち健診のみ 1.実数を把握し ている場合 ( 名) 概算 2.5 名以内 3.6 から 10 名 4.11 から 20 名 5.20 名以上 1.実数を把握して いる場合 ( 名) 概算 2.5 名以内 3.6 から 10 名 4.11 から 20 名 5.20 名以上

入院

1.実数を把握している 場合 ( 名) 概算 2.10 名以内 3.11 から 50 名 4.51 から 100 名 5.100 名以上 1.実数を把握している 場合 ( 名) 概算 2.5 名以内 3.6 から 10 名 4.11 から 20 名 5.20 名以上 医療(健診含む) 左記のうち健診のみ 1.実数を把握し ている場合 ( 名) 概算 2.5 名以内 3.6 から 10 名 4.11 から 20 名 5.20 名以上 1.実数を把握して いる場合 ( 名) 概算 2.5 名以内 3.6 から 10 名 4.11 から 20 名 5.20 名以上 問3 外国人患者受入れの病院体制について、以下の体制を整備していますか (1) 外国人患者の来院状況の実績を把握する方法がある □はい □いいえ (例;診療録に国籍を記載等) (2) 外国人患者に対応する担当者または担当部署を設置している □はい □いいえ (3) 通訳を提供できる体制がある □はい □いいえ (例;院内に通訳者がいる、電話通訳が利用できる等) (4) 外国人患者に配慮した院内案内図や案内表示を整備している □はい □いいえ (例;案内図、受付・会計等の窓口が多言語で表示等)

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平成 25 年度 厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業) 「外国人患者の受入れに関する医療機関の整備に関する研究」 16 (5) 外国人患者が理解可能な言語で、 治療説明書や同意書を作成している □はい □いいえ (6) 診療に先立って概算費用を通知する方法がある □はい □いいえ (7) 患者の宗教・習慣の違いを考慮した対応方法がある □はい □いいえ (例;入院中の食事への配慮等) 問4 外国人患者受入れを実施するうえで、今後、政治、行政、民間(医療界、関連業界など)が 整備すべき要件をあげてください。(重要なもの3つまでをチェック) □ 外国人医師・看護師による日本国内での診療の規制緩和 □ 医療通訳の養成 □ 海外での日本の医療・健診のプロモーション □ アレンジ業者との連携 □ 契約書、同意書、検査内容説明書等の各種文書の多言語対応 □ アフターフォローに向けた現地医療機関との連携体制 □ 医療事故等発生時の対応体制の整備 □ 海外保険会社とタイアップした集客モデルの構築 □ 未収金に関する問題 その他自由記載 問5 外国人患者受入れ医療機関認証制度(以下、JMIP)について、昨年 7 月より、当該認証 制度が開始されたことを知っていますか □ ホームページや資料などを確認している □ 認証制度があることは知っている □ まったく知らない 問6 JMIPについて、貴施設は認証制度の受審に関心がありますか (あてはまるもの1つをチェック) □ ある □ ない □ どちらともいえない (認証制度への意見・要望を記入してください) 0001

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平成 25 年度 厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業) 「外国人患者の受入れに関する医療機関の整備に関する研究」 問 7 「(3)医療を目的とした外国人患者」の受入れを実施(予定を含む)するようになったのは どのような経緯からですか?(あてはまるものすべてにチェック) □ 外国人患者本人若しくは家族からの依頼 □ 学術交流のある海外の医療機関や医師からの紹介 □ 国内のアレンジ事業者(斡旋事業者や保険会社、ファシリテーター等)からの紹介 □ 海外のアレンジ事業者(斡旋事業者や保険会社、ファシリテーター等)からの紹介 □ 地域で行っている外国人患者の受け入れに関するモデル事業に参加したため □ その他( ) 問 8 「(3)医療を目的とした外国人患者」の受入れを実施(予定を含む)する理由を お知らせ下さい。(重要なもの3つまでをチェック) □ 収入をあげ、自院の経営を安定させるため □ PET や MRI などの医療機器の稼働率を上げるため □ 地域の活性化に貢献するため □ 自院の基本理念として国際化を掲げているため □ 特別な理由はない(日常診療の一環として実施しているため) □ その他( ) 当研究班では、「国際医療交流(外国人患者受入れ)」を実施(予定を含む)している施設の追 加調査も検討しています。追加調査に協力いただける場合は、ご担当者の連絡先などをお知らせ ください。 担当部署 担当者のお名前・職名 連絡先 (電話番号、e-mail) 電話番号: e-mail : ご協力ありがとうございました。

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平成25年度厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進)研究事業 「国際医療交流(外国人患者の受入れ)に関する研究」 分担研究報告書

国際医療交流の国際動向に関する研究

分担研究者 岡村世里奈 国際医療福祉大学大学院 医療経営管理分野 准教授 研究要旨 本研究では、国際医療交流に関する海外の主要国際会議に出席し、情報を収集・分析することによっ て国際医療交流に関する海外の最新動向を明らかにすることを目的とした。 その結果、①海外の医療機関を受診する患者の数は世界的に増大傾向にあること、②患者の受入れ国 や受入れ医療機関では、患者の出身国や対象疾患の限定傾向が見られること、③国際医療交流特有のリ スクに対する対応策やガイドラインの整備が進んでいることが明らかとなった。日本でも、日本の医療 機関を受診する患者の数や外国人患者を受入れる医療機関の数は少しずつ増加傾向にあるが、国際医療 交流特有のリスクに対する対応策の検討やガイドラインの整備に関してはまだほとんど未着手と言え よう。日本においても今後国際医療交流を推進していくのであれば早急に取り組んでいくことが重要と 言えよう。 A.研究目的 国際医療交流(外国人患者受入れ)に関する 国際動向は日々大きく変化している。そのため、 わが国の国際医療交流のあり方について考える ためには、こうした最新の国際動向についても 情報を取集しておくことが重要である。そこで 本研究では、国際医療交流に関する主な国際会 議等において情報収集することによって、国際 医療交流に関する最新の国際動向等を明らかに することを目的とした。 B.研究方法 本研究では、国際医療交流に関する海外の国 際会議等の中でも最も規模が大きな次の 2 つの 会議等に参加することによって、国際医療交流 に関する国際動向等について情報収集・分析を 行った。各会議等の概要は以下のとおりである。 (1)「The 6th World Medical Tourism & Global

~26 日、ラスベガス)、米国を中心に南米、東 南アジア、東欧の国際医療交流に携わっている 医療機関、医療者、研究者、斡旋事業者、旅行 会社等約 2,200 名程度が参加。

( 2 ) 「 International Medical Travel Exhibition and Conference」(2013 年 3 月 5、6 日、ドバイ)アラブを中心にヨーロッパ、アフ リカ、東欧、東南アジアの国際医療交流に携わ っている医療機関、医療者、研究者、斡旋事業 者、旅行会社等約 800 名程度が参加。 (倫理面への配慮) 該当事項なし。 C.調査結果―国際医療交流に関する主な国際 動向と国際的課題 当該訪問調査の結果、国際医療交流に関する 最新の国際動向としては、以下の 3 点を指摘す ることができる。

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20 1.引き続き増加が予想される海外の医療機関 を受診する患者 両会議の参加者からは、数年前に各種報告書 で発表されたほど海外の医療機関を受診する患 者が急速に増加するとは考えにくいが、今後と も引き続き海外の医療機関を受診する患者はし ばらく増加傾向にあるだろうとする発言が相次 いだ。 そして、その理由としては、①先進諸国を中 心として高齢化が進んでおり、その結果、慢性 疾患等を抱える患者の数が増加していること、 ②インドや南米、シンガポール、タイ等、早い 時期から外国人患者の受入れに力を入れてきた 国に加えて、アラブ首長国連邦やポーランド等 新たに外国人患者の受入れに取り組む国が増え てきたこと、③アフリカやアジア諸国の発展途 上国の中には、経済水準が上昇してきたにも関 わらず、医療水準や医療環境が一定のレベルに 達しておらず、一般国民が海外の医療機関を受 診する傾向が強まってこと、等が指摘されてい た。 2.「特化」が進む外国人患者受入れ医療機関・ 受入れ国 従来、外国人患者の受入れに力を入れている 国や医療機関では、多くの患者を獲得するため、 幅広い地域から様々な医療ニーズを抱える患者 の受入れを行うところが多くみられた。 しかし今回の報告では、外国人患者の出身国 を限定したり、対象疾患を限定して受入れたり する医療機関が増加傾向にあることが指摘され た。 そしてその理由としては、①外国人患者の受 入れに取り組む国や医療機関の数が急速に増え てきたことから他者との差別化を図るため、② 外国人患者の受入れに伴うリスクを軽減するた めには、外国人患者の出身国を限定したり、対 象疾患を限定したりする必要があること、等が 指摘されていた。 3.外国人患者受入れ特有の諸問題への対応策 に関する議論の高まり 今回の 2 つの会議等で顕著だったのが、外国 人患者受入れ特有の諸問題への対応策について 様々な意見・提言が行われたということであっ た。中でも特に議論の対象となったのが、リス クマネジメントのあり方についてである。すな わち、 国際医療交流(外国人患者の受入れ) の大きな特徴の 1 つは、患者が海外の医療機関 を受診するにあたって、様々な者が関係してく るということである。例えば、米国の患者が日 本の医療機関で乳癌の手術を受ける場合、その 関係者としては、①患者本人、②患者の出身国 の主治医、③患者の出身国の医療機関、④患者 の医療費を支払う保険会社、雇用先、⑤斡旋事 業者、⑥旅行手配業者、⑦患者受入れ国の医師、 ⑧患者受入れ国の医療機関、⑨アフターケアを 担当する事業者、等が考えられる。 そこで、今回の会議等では、それぞれの関係 者にどのようなリスクがあり、また、そのリス クマネジメントしてどのような点に留意すべき かとう点について様々な意見が出されていた。 例えば米国の医療提供機関の法務担当者からは、 海外の医療機関で治療を受ける患者については、 国内の医療機関で治療を受ける患者に比べて、 ①旅行中断のリスク、②旅行(長時間・環境の 異なる国への移動)に伴う心身の状態の悪化、 ③医療習慣や医療文化、言語等の異なる医師や 医療機関とのコミュニケーション上のトラブル、 ④ケアの継続性の問題、⑤政府による医療機関 や斡旋事業者の監視の目が届かない、⑥医療過 誤等が生じた際に国際裁判管轄等によって司法 による救済が制限される、等特有のリスクを抱 えており、また、患者本人だけではなく、患者 の出身国の主治医や斡旋事業者をはじめとして、 医療費支払機関、受入れ国の医師や医療機関等 も、それぞれ独自のリスクを抱えていることを 指摘していた。 そしてその上で、これらの特有のリスクを軽

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減するためには、①渡航前の(主治医等による) アセスメントの徹底とそのためのガイドライン の整備、②ケアの継続性を担保し関係者間の意 思疎通の円滑化を図るための渡航前・後の遠隔 医療の活用、③海外の医療機関を受診する患者 のためのガイドラインの整備(例:American Medical Association Guidelines on medical tourism(2008))、④海外の医療機関を受診する ことを前提としたインフォームド・コンセント の徹底、⑤各国の契約や医療事故が発生した際 の損害賠償、医療者や医療機関のライセンス制 度、医療情報やプライバシー保護に関する規制 等、関連法制度の調和化やその違いを前提とし た対策の徹底、等が有効であることを指摘して いた。 なお、当該報告者以外にも、両会議では、患 者の海外医療機関受診を円滑に行うための患者、 斡旋事業者、医療機関のための細かいガイドラ インが数多く提案されていた。 D.考察 本研究班で、国際医療交流の海外動向調査を 開始した 5 年前の時点では、国際会議での議論 の中心は、①患者の主な受入れ国(タイや韓国、 インド)による自国の受入れ体制や医療機関の 紹介、②Facilitator 等の斡旋事業者の役割、 ③Medical Tourism 市場の特徴と今後の市場予 測、④JCI や Canada International 等の国際認 証制度と医療の質担保等、いわゆる総論的なも のに過ぎなかった。 しかし、2、3 年前から、本研究班の過去の報 告書の中でも言及してきたように、 海外の医療機関を受診する患者や受入れ医療機 関の増加や多様化、さらには、市場の成熟化に 伴い、議論の内容もより具体的なものに移行し つつあり、昨年は、①国際医療交流に関する正 確なデータ収集の必要性、②患者の安全性を担 保するためのファシリテーターや医療機関の国 際的な評価基準構築の必要性、③telemedicine など遠隔医療に関する規制の問題、④患者の国 際移動に伴う感染症リスク対策、⑤自殺ツーリ ズムや臓器売買など倫理上の問題への対応等が 議論の中心となっていた。その意味では、今年 はさらに具体化が進み、患者の海外医療機関受 診という一連の流れの中で、それぞれの段階で 各関係者にどのようなリスクが発生し、そのリ スクを軽減するための対応策を検討することに よって、海外の医療機関を受診する患者の保護 を図る一方で市場の健全な発展・拡大を目指そ うとしているのが最近の国際医療交流の海外動 向と言えるであろう。 以上を踏まえて日本の状況を鑑みると、別の 分担研究報告の中でも指摘されているとおり、 日本の医療機関の中にも海外からの外国人患者 の受入れに力を入れるところは確実に増えてき ており、医療通訳等の整備も以前に比べれば少 しずつ充実してきている。しかし、海外で盛ん に議論されてきているような各段階でのリスク 分析や対応策の検討、さらにはこれらの内容を まとめたガイドラインの整備や関係者への教育 等は日本ではほとんど行われていないのではな いだろうか。今後日本において国際医療交流の 推進を図っていくためには、こうした細かな検 討・取り組みに力を入れるとともに、それを関 係医療機関や企業に広げていく仕組みが必要と 言えよう。 E.結論 本研究班の報告書においてこれまで何度も述 べてきたとおり、国際医療交流は、それぞれの 国の医療制度、政治的・社会的文化的背景をも とに進められており、必ずしも世界の動向に翻 弄されることなく、日本においては現行の医療 制度を踏まえた視点からの独自の推進が肝要で ある。しかし、その一方で、今回の研究で明ら かになったとおり、海外では、海外の医療機関 を受診する患者の保護を図る一方で、市場の健 全な拡大・発展を図るために、国際医療交流の

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22 特徴を踏まえたリスク分析や対応策の検討、ガ イドラインの整備、関係者の教育、関連法規の 整備等が進められてきている。現時点では、日 本では、こうした取り組みはまだまだ手つかず の状態ではあるが、今後日本においても国際医 療交流を推進していくためには早急に取り組ん でいく必要があると言えよう。 F.健康危険情報 該当事項なし。 G.研究発表(2010/4/1〜11/3/3 発表) 1.論文、報告書、発表抄録等 なし 2.学会発表 なし H.知的財産権の出願・登録状況 (予定を含む。) 1.特許取得 該当事項なし。 2.実用新案登録 該当事項なし。 3.その他 該当事項なし。

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平成25年度厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進)研究事業 「国際医療交流(外国人患者の受入れ)に関する研究」 分担研究報告書

地方自治体等における国際医療交流の現状と課題に関する研究

研究分担者 岡村世里奈 国際医療福祉大学大学院 医療経営管理分野 准教授 研究要旨 本研究では、国際医療交流(外国人患者受入れ)に関する地方自治体の取り組みの現 状と課題を把握するため、国際医療交流に取り組んでいる地方自治体の中で、本研究班 の研究に協力する旨の意思を表明した地方自治体の関係者に集まってもらい、それぞれ の取り組み内容や課題について発表してもらうとともに、地方自治体レベルにおける国 際交流推進のあり方について意見交換を行った。 その結果、①地方自治体の規模や地域性等によって差異はあるものの、それぞれの地 域に在住・滞在する外国人の数は年々増加してきており、それに伴い、外国人患者特有 の医療ニーズに対応するための体制整備(例えば、外国語に対応できる医療機関の紹介、 外国人のための医療相談窓口の設置、医療通訳の派遣等)の必要性が高まっていること が明らかになった。②そして、こうした外国人患者の医療ニーズに対応するため、地方 自治体においても、それぞれ独自の取り組みを開始しているが、共通の課題として、a) 財源の問題、b)医療通訳人材の確保ならびにその質の担保、c)行政や医療機関等の連携 関係の構築・強化の必要性、d)コーディネータ機能の充実等の問題を抱えていることが 明らかとなった。 また、本研究では、前年度の研究結果において、医療機関が外国人患者を受入れる際 の障壁の一つとして未収金問題が挙げられたことから、この問題への対応策を検討する ための一助として海外旅行保険を扱っている保険会社に対するヒアリング調査を行っ た。その結果、①海外旅行保険は海外で医療サービスが必要となった患者やその患者の 治療にあたる医療機関にとって医療費の負担を軽減するために有効な手段である一方、 その受診にあたっては、国によって医療機関の受診方法や医療機関内での環境や文化が 異なることから、医療機関と患者間でのトラブルが少なくないことが明らかとなった。 地方自治体における国際医療交流(外国人患者受入れ)の取り組みや海外旅行保険等 の充実がわが国の国際医療交流(外国人患者受入れ)の推進を図る上で大きな役割を果 たし得ることに鑑みれば、それぞれが抱える課題、特に地方自治体が国際医療交流を推 進していく上で抱えている共通の課題等については、今後国によるサポートのあり方等 を検討していくことも重要になってくると言えよう。

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24 A.研究目的 本研究では、国際医療交流(外国人患 者受入れ)に取り組んでいる地方自治体 の関係者からヒアリング調査を行うこ とによって、地方自治体における国際医 療交流(外国人患者受入れ)の現状と課 題を明らかにすることを目的とした。 また、本研究では、前年度の研究結果 において、医療機関が外国人患者を受入 れる際の障壁の一つとして未収金問題 が挙げられたことから、この問題への対 応策を検討するための一助として海外 旅行保険を扱っている保険会社に対す るヒアリング調査を行うことによって、 海外医療保険を活用した医療機関受診 の実態について情報収集することを目 的とした。 B.研究方法 1.地方自治体に対するヒアリング調査 地方自治体に関するヒアリングの調 査協力自治体(カッコ内は発表者)は、 ①愛知県(地域振興部多文化共生推進室 室長補佐 稲波智子氏)、②泉佐野市(健 康福祉部健康・食育・医療担当理事 中 下栄治氏)、③群馬県(生活文化スポー ツ部 NPO・多文化共生推進課 主任 木暮優子氏)、④福岡市(経済観光文化 局 新産業・立地推進部 部長 駒田浩 良氏)、⑤北海道倶知安町 医療担当部 長 澤口 敏明氏)の 5 つであった。本 調査では、まず、各地方自治体から国際 医療交流(外国人患者受入れ)の取り組 みの概要について発表してもらった上 で、それぞれの具体的な取り組み内容な らびに課題等についてヒアリングなら びに参加者全員による意見交換を行っ た。 2.保険会社に対するヒアリング調査 日本の大手損害保険会社2社の海外 旅行サービス担当者にヒアリング調査 を行った。主な調査項目は、海外旅行保 険の仕組みならびに海外旅行保険を活 用した医療機関受診の現状等であった。 (倫理面への配慮) 該当事項なし。 C.調査結果 1.地方自治体に対するヒアリング調査 表1は、各地方自治体が発表した国際 医療交流(外国人患者受入れ)の取り組 みの概要を整理したものである。当該発 表ならびにその後のヒアリングや意見 交換から、地方自治体における国際医療 交流(外国人患者受入れ)については、 以下の諸点が明らかとなった。 第 1 点目は、地方自治体の地域性や規 模等によって、在日外国人、訪日外国人、 医療目的の訪日外国人等外国人の層に 違いがあるものの、いずれの地方自治体 においても外国人の数が増加しており、 それに伴い、医療通訳や外国語対応の医 療機関情報の提供等といった外国人患 者のニーズが高まってきているという ことでる。第 2 点目は、こうした外国人 患者特有のニーズに対応するため、各地 方自治体では、それぞれ独自に医療通訳

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派遣制度や医療機関の情報提供制度等 を構築・実施し始めているが、どの地方 自治体においても財源の問題、医療通訳 人材の確保やその質担保の問題、行政・ 医療機関・関連企業間の連携強化やコー ディネータ機能強化の問題を多かれ少 なかれ抱えており、制度を安定的に運営 していくためにはこれらの問題の解決 を図ることが必要となっているという ことである。 2.保険会社に対するヒアリング調査 一方、保険会社に対するヒアリング調 査によって明らかになったのは以下の 諸点である。 第 1 点目は、海外旅行保険の購入者が 渡航先で医療機関を受診した場合、保険 会社ではその補償の範囲であれば、医療 機関で請求された金額を本人に代わっ て支払っている。そしてこの海外旅行保 険の仕組みは基本的には海外でも同様 であるため、日本の医療機関を受診する 外国人患者が海外旅行保険に加入して いれば、医療機関としては未収金発生の リスクをかなり軽減できるため、海外旅 行保険はやはり未収金防止対策のツー ルとして有効であるということである。 第 2 点目は、上述したとおり、海外旅 行保険は未収金防止対策のツールとし て有効ではあるが、その一方で、①歯科 疾病等、海外旅行保険の種類や契約タイ プによっては補償の対象外となる場合 もあること、また、②日本を訪問する外 国人の出身国によっては海外旅行保険 が未発達であること、さらには、③海外 旅行保険が発達している国からやって くる外国人であっても、「日本の医療は 無料ではないので、きちんと海外旅行保 険に入ってきてください」等のアナウン スが海外に向けてほとんど行われてい ないことから、海外旅行保険を購入して いないケースも多々存在することから、 海外旅行保険を常にあてにするわけに はいかないということである。 第 3 点目は、海外旅行保険は、患者の 医療費負担を軽減し、医療機関の未収金 発生リスクの軽減につながる一方で、そ の保険を使った医療受診にあたっては、 受診方法や言語、医療施設内の環境や文 化が異なることから、(外国人)患者と 医療機関間のトラブルが少なくないと いうことである。 D.考察 以上の調査結果から、まず、地方自治 体の国際医療交流の現状と課題につい ては、各地方自治体が、外国人患者の特 有のニーズに対応するため、それぞれ独 自の医療通訳派遣制度や医療機関情報 提供制度等を発展させてきていること がわかったが、いずれの地方自治体にお いても、多くの課題(医療通訳人材の確 保や質の保障、医療機関と行政、関連機 関との連携関係のあり方、財源の問題 等)を抱えており、その中には地方自治 体間で共通する課題も少なくないこと がわかった。 こうした状況に鑑みれば、今後地方自 治体レベルにおける国際医療交流(外国 人患者)を推進していくためには、共通 する課題に対する国からのサポートや、

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26 地方自治体間の情報交換の場や機会を 設けていくことが有効なものと考えら れる。 また、本研究を通して、海外旅行保険 が医療機関の未収金防止対策の一助と なり得ることは明らかとなったが、調査 結果の項で述べたとおり、わが国の医療 機関を受診する外国人患者の中には、海 外旅行保険に加入していない者も少な くない。 日本を訪問する外国人に対して海外 旅行保険への加入を呼びかける等の取 り組みは今後行っていく必要があるも のと考えられよう。 E.結論 地方自治体における国際医療交流(外 国人患者受入れ)の取り組みや海外旅行 保険等の充実がわが国の国際医療交流 (外国人患者受入れ)の推進を図る上で 大きな役割を果たし得ることに鑑みれ ば、それぞれが抱える課題、特に地方自 治体が国際医療交流を推進していく上 表 各地方自治体における国際医療交流の現状

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で抱えている共通の課題等については、 今後国によるサポートのあり方等を検 討していくことも重要になってくると 言えよう。 [参考文献] 該当なし。 F.健康危険情報 該当事項なし。 G.研究発表(2010/4/1〜11/3/3 発表) 1.論文、報告書、発表抄録等 なし 2.学会発表 なし H.知的財産権の出願・登録状況 (予定を含む。) 1.特許取得 該当事項なし。 2.実用新案登録 該当事項なし。 3.その他 該当事項なし。

参照

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