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東日本大震災テレビ報道の検証

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Academic year: 2021

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(1)

 本稿では,震災報道のなかで,被害者数や被害状況の把握がどう推移したか,被災地や被災者が

どのように伝えられていたかを検証した。

 分析の対象は,NHK 総合,日本テレビ,フジテレビ 3 局の発災後 72 時間の報道および NHK 総合

の発災後 1 週間の報道である。内容分析とテキストマイニングの手法を用いて定量的な分析を行っ

た。結果の概要は以下のとおりである。

◇被害状況の把握の推移:被害の全容はなかなかつかめず,発災からしばらくの間,伝えられた被

害の規模と実際の被害規模には大きな乖離があった。1 週間経過した時点で伝えられた被害者数も,

現在確認されている被害者数とは 3000 人程度の開きがあった。

◇情報空白地域の発生:被害の大きいところの情報が伝えられず,

「情報空白地域」が発生していた。

連日伝えられた地域がある一方で,大きな被害が出ているにもかかわらず 1 週間経ってもほとんど

伝えられない地域も残った。

◇被災者向け情報と被災者発の情報:被災者向け情報である「生活情報」は発災後日を追うにつれ

て増えていったが,14 日以降,福島第一原発事故が多く伝えられるようになると相対的に少なく

なった。被災者に関する情報についても,日を追うごとに増えていったが,被災者の情報が伝えら

れる地域は限られていた。

◇被災地・被災者の表現・描写:被災者の状況は,主にアナウンサーやレポーターによって伝えら

れ,被災者自身の発言として伝えられることは多くなかった。今回の震災の被害の甚大さを示す特

徴的な語彙として,「壊滅的」という形容詞がかなり頻繁に使われていた。「がれき」という言葉は,

この段階では,まだそれほど頻出していなかった。

 被災者,被災地に関する表現や視点の置き方などの課題は,定量的な分析では検証が困難であっ

た。事例を絞った定性的な分析が必要であり,今後の課題として残された。

Ⅰ 本稿の目的

………

8

Ⅱ 分析に用いるデータ

………

9

Ⅱ− 1 内容分析データ

Ⅱ− 2 文字起こしデータ

Ⅲ 被害状況の把握

………

11

Ⅲ− 1 被害者数把握の推移

Ⅲ− 2 被害地域の把握

Ⅳ 被災者向け情報と被災者発情報

………

17

Ⅳ− 1 被災者情報の推移

Ⅳ− 2 救出情報

Ⅳ− 3 被災者向け情報

Ⅳ− 4 被害・被災者について語られた内容

Ⅳ− 5 被災者情報の地域差

Ⅳ− 6 誰が,どのように伝えていたか

Ⅴ 分析結果のまとめ

………

31

Ⅵ 課題と考察

………

33

要 約

目 次

東日本大震災テレビ報道の検証

~ 被害や被災者はどのように伝えられたか ~

メディア研究部 

原 由美子

(2)

本稿の目的

2012 年 9 月6日,厚生労働省は,2011 年

の人口動態統計(確定数)で,東日本大震災

による死亡者数が1万 8877 人にのぼったと

発表した

1)

。 また,2012 年 9 月 5 日付警察庁

緊急災害警備本部広報資料によると,死者数

1万 5870 人,行方不明者数 2846 人となって

いる

2)

。どちらの数値によっても,この震災

で1万 9000 人近くの人が死亡または行方不

明になったことがわかる。

しかし,発災から 1 年半が過ぎた時点でさ

え行方不明者数が 3000 人近くにのぼってい

ることからもわかるように,被害者数を確定

することはなかなかできなかった。ましてや

発災後間もない時点においては,被害規模を

想定することさえ困難であった。

本稿の目的は,こうした被害者数や被害の

状況,そして被災地や被災者が,震災報道の

なかでどのように伝えられていたかを検証す

ることにある。

災害報道に関しての従来からの問題点

災害報道に関しては,これまでの研究から,

い く つ か の 課 題 が 指 摘 さ れ て き た。 小 田

(1996)は,1995 年に起きた阪神淡路大震災

報道を検証し,次のように課題を整理してい

る。

❶テレビとラジオのそれぞれの機能を生かし

た使い分けが必要。

❷(避難指示などの)行動指示情報が徹底さ

れないことが多い。

❸災害初期の状況把握ができず,報道の遅れ

が生じる。その原因として,①行政・防災

機関の対応の遅れ,②“公的情報”

“数値情

報”への過度の依存,③大きな震度への慣

れと推理力不足,④災害情報のドーナツ化

現象の4点が挙げられる。

❹安否情報と生活情報,すなわち被災者発の

情報と被災者向けの情報をどうバランスよ

く伝えるかが課題であり,被災者向け情報

については,情報の伝達効果を上げるため

の工夫,改善が必要である。

❺被害報道には功罪あるが,「罪」の側面と

して,被害のひどいところ,絵になるとこ

ろに取材が集中する“局部拡大症候群”,

思い入れ過剰やステレオタイプな情景描

写,被災者の心情に配慮が足りないインタ

ビューなどを行う“表層エモーショナリズ

ム”が指摘される。

これらのうち❶については,今回の震災で

も,停電のために多くの被災地でテレビが見

られない状況になったことや,避難等移動中

の利用も可能であることから,あらためてラ

ジオの有効性が確認された

3)

❷の行動指示情報に関しても大きな課題と

して浮かび上がり,すでにいくつかの調査研

究が行われ,マニュアル等の改善作業が始め

られている

4)

こうした中,本稿では上記❸被害状況の把

握と❹の被災者向け情報,被災者発の情報の

バランスの問題,❺被害・被災者報道に関す

る問題に着目し,それらについての検証を試

みる。

具体的には,以下の4点である。

◇被害状況の把握はどのように推移したか

◇情報空白地域はどのように発生していたか

◇被災者向け情報と被災者発の情報のバラン

(3)

スはどのようであったか

◇被災地・被災者はどのように伝えられてい

たか

小田が「ドーナツ化現象」と呼んだ現象に

ついては,本稿では「情報空白地域の発生」

と表現することにした。もともと「ドーナツ

化現象」とは,被害が大きい地域ほど行政や

防災機関の対応が遅れたり通信・交通手段が

遮断されることなどによって情報が得られな

くなり,伝えられなくなることを指している。

東日本大震災の場合は,被災の範囲が広大で

あり,情報が空白化した地域は 1 箇所にとど

まらなかった。したがって,「ドーナツ化」

という表現よりも,「情報空白地域の発生」

という表現の方がふさわしいと考えた。

分析に用いるデータ

東日本大震災に関してどのようなテレビ

報道が行われたかについては,内容分析の

結果を,これまで2度にわたり放送文化研

究所発行の月刊誌『放送研究と調査』誌上で

報告してきた

5)

。これまでの分析では,NHK

総合および在京民放キー局の計6局につい

て発災後 24 時間,NHK 総合,日本テレビ,

フジテレビの 3 局について 72 時間分を対象

と し て き た が, 本 稿 で は こ れ ら に 加 え,

NHK 総合について発災から1週間後の 2011

年 3 月 18 日午後 3 時 59 分までを対象とした

分析も行う。

本稿では,これまでの報告で用いてきたの

と同様に,報道された音声・映像の内容を,

内容分析の手法で分析したデータを基本的に

用いる。それとともに,音声情報については

すべて文字に起こし,テキストマイニングの

手法を用いて分析したデータも合わせて利用

することにした。内容分析で把握した情報が,

どのような表現で伝えられていたのか,テキ

ストマイニングによって,より詳細な内容を

補完的に分析できると考えたためである。そ

れぞれの分析手法は,以下のとおりである。

Ⅱ-1 内容分析データ

今回の震災報道に関しては,前述したよう

に,①在京 6 局を対象とした 24 時間分析,

②NHK総合と民放2局(日本テレビ,フジテ

レビ)

6)

を対象とした72時間分析,③NHK総

合のみを対象とした 1 週間分析の3種の分析

を行った。本稿では,②と③を利用する。

今回の震災報道の特徴として,非常に長時

間にわたって連続して報道が行われたという

ことがある。そのため,通常の内容分析のよ

うに「番組」や「記事」

「ニュース項目」等といっ

た単位でデータをとることができない。そこ

で標本抽出の考え方をとり,1分間に1秒間

ずつ画面を抽出し,その画面を分析対象とし

た。毎分同じ「○○秒」という特定の時点で

映し出された画面をコード化するのである。

報道内容については,「映像」と「音声」に分

けてコード化したが,本稿では主に音声情報

の分析結果を用いる。なお,内容分析に用い

たマニュアルの一部を巻末に掲載した。

Ⅱ-2 文字起こしデータ

また,NHK 総合の 1 週間分の報道につい

ては,その音声をすべて文字化した。このデー

(4)

タをテキストマイニングの手法を用いて分析

した結果も用いる

7)

テキストマイニングにあたっては,音声情

報をセンテンスごとに切り分けた。そして,

それぞれのセンテンスに,発話時間帯,情報

の内容分類(地震,津波,原発,被害,被災

者など),発言者(アナウンサー,レポーター,

専門家など)等の属性を付した。本稿の分析

では,情報内容分類のうち,「被害」

「被災者」

に分類されたもの(すなわち,全報道のうち,

「被害」や「被災者」に関する情報のみ)を対象

とした。

表 1 3 局 72 時間 被害者数把握の推移

NHK 総合

日本テレビ

フジテレビ

12日3~5時台

188 人 の 死 亡 確 認(NHKまとめ)。

行 方 不 明 者も700 人 以 上。 死 者,

行方不明者は合わせて1000 人超。

午前 2 時現在,この地震による死者

は151 人にのぼっている(警察庁)。

全国の死者 168 人,

行方不明 246 人

(FNNまとめ)。これとは別に仙台市

若林区荒浜で200 人から300 人の

遺体がみつかった。

12日8~11 時台

少なくとも227 人の死亡確認(NHK

まとめ)。このほか,仙台市若林区で

200 人から300 人の遺体。 行方不

明者は,岩手,福島,宮城,青森の

4 県で650 人以上。

午 前 8 時 現 在,地 震による死 者は

217 人(警察庁)。これとは別に,宮

城 県 仙 台 市 若 林 区で,200 人から

300 人の遺体を確認。行方不明は全

国で681 人。

死者は全国で223 人,行方不明者は

628 人(FNNまとめ)。これとは別に

仙台市若林区荒浜で200 人から300

人にのぼる遺体発見。

12日19~21 時台

これまでに649 人の死亡が確認され,

この地震で死亡した人は1000 人を超

えるとみられている。

午後 6 時半現在での死者は,全国で

606 人(警察庁など)。 ……行方不

明者は全国で654 人。

宮城県南三陸町で町民1 万人が安否

不明の状態。

13日5~9時台

死者行方不明者は,これまでに合わせ

て1500 人以上。

死者は691 人,行方不明者は642 人

(FNNまとめ)。このほか身元がわか

らない遺体が200 人以上。死者・行

方不明者は合わせて1530 人以上。

13日13 時台

宮城県の南三陸町で人口の半数以

上のおよそ1 万人と連絡が取れないな

ど,1 万人を超える人の安否が不明。

13日18 時台

死者は13都道県で972 人,行方不

明者は1697 人(FNNまとめ)。この

ほか身元のわからない遺体が400 人

以上。死者・行方不明者は合わせて

3000 人を超えている。

13日23 時台

これまでに死亡が確認された人は1300

人を超えた。宮城県内で死亡した人の

数について,宮城県警本部は,ほぼ1

万人単位におよぶとの見通しを示した。

死者,行方不明者合わせて3200 人

以上,安否わからない人 2 万人を超え

た(警察自治体など)。宮城県内の死

者は1 万人単位になる。

14日1 時台

死者は13都道県で1352 人,行方不

明者は1920 人(FNNまとめ)。この

ほか身元のわからない遺体が400 人

以上。死者・行方不明者は合わせて

3600 人を超えている。

14日5~8時台

死者 1597 人,行方不明者 1912 人

(警察庁まとめ)。

死者は13都道県で1597 人,行方不

明者は1920 人(FNNまとめ)。死者・

行方不明者は合わせて3900 人を超

えている。

14日12~14 時台

宮城県,牡鹿半島に流れ着いた遺体

が1000 人を超える。 南三陸町でも

1000 人の遺体。福島県では401 人

の死亡を確認。

宮城県で死者が1 万人以上におよぶ

のは必至(宮城県警本部長)。

(5)

 

被害状況の把握

Ⅲ-1 被害者数把握の推移

72 時間経過までの各局の被害把握状況は

表1のようになっており,この時点で確認さ

れた死亡者数は 1500 人強にとどまっていた

ほか,宮城県で死者が 1 万人以上におよぶと

見込まれるとの情報が伝えられ続けていた。

NHK 総合の 1 週間の報道の推移を見てみ

る と( 表2),14 日 夜 の 時 点 で, 死 亡 者 数

1800 人強,行方不明者は 1 万 5000 人以上で

あった。15 日には,確認された死亡者数は

徐々に増えるが,行方不明者数は1万 5000

人以上で変わっていない。16 日になると,

表 2 NHK 総合 1 週間 被害者数把握の推移

時間帯

伝えられた被害者数

11日

23 時台

今回の地震では,岩手県や宮城県の沿岸部が津波で壊滅的な被害を受け,大勢の人が行方不明になるなど,被害

の全容はわかっていません。警察によりますと,仙台市内では,若林区で200 人から300 人の遺体が見つかるなど,

各地で多数の死者が出ています。また行方不明者も確認されただけで,数百人に上っているということです。

12日

0時台

今回の地震と津波で,岩手県や宮城県,福島県の沿岸部は壊滅的な被害を受け,東北を中心にこれまでに680 人

余りの死亡が確認されるなど,死亡した人は1000 人以上になると見られています。

また,宮城県は,南三陸町で町の人口の半数以上に当たる,およそ1万人と連絡が取れなくなっているとして,自衛隊

の協力も得て,所在の確認を急いでいます。

13日

12 時台

NHKが午前 11 時半現在でまとめたところ,東北を中心に,この地震による死者は少なくとも587 人に上り,行方不

明者と合わせますと1300 人を超えました。

14日

16 時台

今回の地震で,東北地方を中心に死亡が確認された人は,これまでに1691 人に上っています。

警察庁によりますと,1180 人については身元が判明したことがわかりました。

安否がわからない人は1万人以上となっています。

19 時台

ます。

東北関東大震災で,これまでに死亡が確認された方は1834 人,安否がわからない人は1万 5000 人以上となってい

15日

0時台

今回の大震災では,これまでに1898 人の死亡が確認されており,東北地方を中心に安否がわからない人は1万

5000 人以上となっています。

7時台

今回の地震と津波で,東北地方を中心に,これまでに死亡が確認された人はおよそ1900 人に上り,1万 5000 人以

上の安否がわからなくなっています。

12 時台

今回の,地震と津波で沿岸部の多くの地域が壊滅的な被害を受け,東北地方を中心に,これまでに死亡が確認され

た人は,2500 人近くに上っています。

また少なくとも,1万 7000 人以上の安否がわからなくなっています。

また宮城県南三陸町で2000 人あまりが避難して無事であることが新たにわかりましたが,依然として合わせて1万

5000 人以上の安否がわからなくなっています。

19 時台

今回の大震災でこれまでに死亡が確認された人は,合わせて3079 人となり,さらに東北地方では少なくとも1万 5000

人以上の安否がわからなくなっています。

16日

0時台

警察庁のまとめによりますと,東北関東大震災でこれまでに死亡が確認された人は3300 人に上ります。

行方がわからなくなっている人と合わせて1万人を超えました。

災害で死者と行方不明者の数が1万人を超えたのは,戦後では初めてです。

10 時台

今回の地震と津波で沿岸部の多くの地域が壊滅的な被害を受け,警察庁のまとめで,これまでに死亡が確認された人

は3700 人近くに上り,死亡が確認された人と行方がわからなくなっている人は,合わせて1万 1000 人を超えました。

19 時台

今回の地震と津波で,沿岸部の多くの地域が壊滅的な被害を受け,警察庁によりますとこれまでに死亡が確認された

人は4164 人となり,警察に届け出があった行方不明者を合わせますと,1 万 2000 人を超えています。

17日

0時台

今回の地震と津波で沿岸部の多くの地域が壊滅的な被害を受け,警察庁によりますと,これまでに死亡が確認された

人は4340 人となりました。警察に届出があった行方不明者を合わせると1 万 3000 人を超えています。

14 時台

警察などによりますと今回の地震と津波でこれまでに死亡が確認された人は5198 人と5000 人を超えました。警察に

届出があった行方不明者を合わせると1 万 4600 人を超えています。

18日

0時台

今回の地震と津波でこれまでに死亡が確認された人は5692 人となりました。

警察に届け出があった行方不明者を合わせますと1 万 5000 人を超えています。

15 時台

警察庁によりますと今回の地震と津波で,これまでに死亡が確認された人は6539 人となり,6434 人が亡くなった阪

神淡路大震災を上回り,国内では戦後最悪の自然災害となりました。

警察庁によりますと今回の地震と津波で,これまでに宮城県で3860 人,岩手県で2040 人,福島県で583 人の死

亡が確認されています。

この他茨城県で19 人,千葉県で16 人が死亡するなど,今回の大震災でこれまでに死亡が確認された人は,合わせ

て6539 人となり,6434 人が亡くなった阪神淡路大震災を上回り,国内では戦後最悪の自然災害となりました。

また,警察に家族などから届け出があった行方不明者が1万 354 人となっていて,死亡した人と合わせますと1万

6000 人を超えています。

(6)

表 3 NHK 総合 1 週間 伝えた地域の推移

11日14時46分~12日4時59分 12日5時~13日4時59分 13日5時~14日4時59分 14日5時~15日4時59分 地 名 出現数 時間帯中の比率 地 名 出現数 時間帯中の比率 地 名 出現数 時間帯中の比率 地 名 出現数 時間帯中の比率 1 東京都渋谷区 112 13.1% 1 福島県大熊町 311 21.6% 1 福島県大熊町 207 14.4% 1 福島県大熊町 189 13.1% 2 宮城県気仙沼市 70 8.2% 2 宮城県仙台市 58 4.0% 2 宮城県仙台市 82 5.7% 2 福島県双葉町 81 5.6% 3 宮城県仙台市 67 7.8% 3 岩手県釜石市 42 2.9% 3 東京都千代田区 57 4.0% 3 岩手県陸前高田市 48 3.3% 4 福島県大熊町 45 5.3% 4 宮城県気仙沼市 38 2.6% 4 宮城県南三陸町 44 3.1% 3 宮城県南三陸町 48 3.3% 5 東京都千代田区 20 2.3% 4 宮城県南三陸町 38 2.6% 5 宮城県名取市 33 2.3% 5 宮城県石巻市 45 3.1% 6 岩手県釜石市 15 1.8% 4 東京都渋谷区 38 2.6% 6 宮城県女川町 30 2.1% 6 宮城県仙台市 41 2.8% 7 岩手県大船渡市 15 1.8% 7 東京都千代田区 32 2.2% 7 岩手県陸前高田市 27 1.9% 7 宮城県気仙沼市 20 1.4% 8 青森県八戸市 14 1.6% 8 岩手県陸前高田市 29 2.0% 8 岩手県釜石市 26 1.8% 8 岩手県釜石市 18 1.3% 9 宮城県名取市 13 1.5% 9 福島県相馬市 28 1.9% 9 宮城県気仙沼市 23 1.6% 9 東京都新宿区 17 1.2% 9 東京都新宿区 13 1.5% 10 岩手県大船渡市 26 1.8% 10 青森県八戸市 18 1.3% 10 青森県八戸市 13 0.9% 9 千葉県市原市 13 1.5% 10 宮城県石巻市 26 1.8% 11 岩手県宮古市 16 1.1% 11 岩手県宮古市 11 0.8% 12 福島県相馬市 10 1.2% 12 宮城県名取市 20 1.4% 12宮城県石巻市 15 1.0% 11 宮城県名取市 11 0.8% 13 宮城県石巻市 8 0.9% 13 福島県南相馬市 18 1.3% 13宮城県東松島市 11 0.8% 13 宮城県女川町 10 0.7% 14 北海道函館市 7 0.8% 14 岩手県宮古市 16 1.1% 13 福島県双葉町 11 0.8% 13 福島県南相馬市 10 0.7% 14 福島県南相馬市 7 0.8% 15 福島県いわき市 10 0.7% 15 福島県双葉郡 10 0.7% 13 東京都千代田区 10 0.7% 16 宮城県栗原市 6 0.7% 16 青森県八戸市 9 0.6% 16岩手県大槌町 6 0.4% 16 福島県新地町 9 0.6% 16 北海道釧路市 6 0.7% 17 茨城県東海村 8 0.6% 16 福島県南相馬市 6 0.4% 17 東京都中央区 8 0.6% 16 岩手県陸前高田市 6 0.7% 18 福島県新地町 7 0.5% 18 福島県二本松市 4 0.3% 18 宮城県多賀城市 7 0.5% 19 長野県栄村 5 0.6% 19 宮城県岩沼市 6 0.4% 19 岩手県盛岡市 3 0.2% 18宮城県東松島市 7 0.5% 19 茨城県大洗町 5 0.6% 19 宮城県女川町 6 0.4% 19 岩手県大船渡市 3 0.2% 18 福島県双葉郡 7 0.5% 21 宮城県多賀城市 4 0.5% 21 茨城県大洗町 5 0.3% 19 岩手県山田町 3 0.2% 18 埼玉県さいたま市 7 0.5% 21 福島県福島市 4 0.5% 21 長野県栄村 5 0.3% 19 宮城県塩釜市 3 0.2% 22 千葉県旭市 6 0.4% 21 福島県白河市 4 0.5% 23 宮城県山元町 4 0.3% 19 宮城県松島町 3 0.2% 23 岩手県大船渡市 5 0.3% 21 岩手県宮古市 4 0.5% 23 福島県小野町 4 0.3% 19 福島県いわき市 3 0.2% 23 神奈川県横浜市保土ヶ谷区 5 0.3% 21 茨城県小美玉市 4 0.5% 23 東京都新宿区 4 0.3% 19 千葉県旭市 3 0.2% 25 岩手県野田村 4 0.3% 26 福島県いわき市 3 0.4% 26 岩手県大槌町 3 0.2% 26 青森県十和田市 2 0.1% 25 福島県相馬市 4 0.3% 26 新潟県十日町市 3 0.4% 27 宮城県多賀城市 3 0.2% 26 宮城県白石市 2 0.1% 25 茨城県水戸市 4 0.3% 26 東京都港区 3 0.4% 28 福島県双葉郡 3 0.2% 26 福島県相馬市 2 0.1% 25 茨城県鹿嶋市 4 0.3% 26 東京都町田市 3 0.4% 29 福島県富岡町 3 0.2% 26 福島県川俣町 2 0.1% 25 埼玉県さいたま市浦和区 4 0.3% 26 東京都江東区 3 0.4% 30 福島県双葉町 3 0.2% 26 茨城県水戸市 2 0.1% 25 東京都調布市 4 0.3% 26 岩手県盛岡市 3 0.4% 31 宮城県東松島市 2 0.1% 26 茨城県東海村 2 0.1% 31 宮城県塩釜市 3 0.2% 26 岩手県久慈市 3 0.4% 31 宮城県松島町 2 0.1% 26 千葉県千葉市若葉区 2 0.1% 31 茨城県東海村 3 0.2% 33 宮城県東松島市 2 0.2% 31 福島県福島市 2 0.1% 26 東京都江東区 2 0.1% 31 神奈川県横浜市 3 0.2% 33 宮城県七ヶ浜町 2 0.2% 31 福島県川内村 2 0.1% 34 北海道函館市 1 0.1% 34 福島県田村市 2 0.1% 33 宮城県女川町 2 0.2% 31 茨城県水戸市 2 0.1% 34 岩手県久慈市 1 0.1% 34 茨城県笠間市 2 0.1% 33 北海道根室市 2 0.2% 31 茨城県ひたちなか市 2 0.1% 34 宮城県多賀城市 1 0.1% 34 千葉県銚子市 2 0.1% 33 北海道札幌市 2 0.2% 31 千葉県市原市 2 0.1% 34 宮城県岩沼市 1 0.1% 34 東京都大田区 2 0.1% 33 新潟県津南町 2 0.2% 31 東京都中央区 2 0.1% 34 宮城県栗原市 1 0.1% 34 東京都豊島区 2 0.1% 33 長野県野沢温泉村 2 0.2% 31 新潟県十日町市 2 0.1% 34 宮城県七ヶ浜町 1 0.1% 34 東京都府中市 2 0.1% 33 長野県中野市 2 0.2% 40 北海道函館市 1 0.1% 34 福島県福島市 1 0.1% 34 神奈川県横浜市西区 2 0.1% 33 長野県飯山市 2 0.2% 40 青森県青森市 1 0.1% 34 福島県郡山市 1 0.1% 41 青森県青森市 1 0.1% 33 茨城県水戸市 2 0.2% 40 青森県六ケ所村 1 0.1% 34 福島県相馬郡 1 0.1% 41 岩手県盛岡市 1 0.1% 33 茨城県鹿嶋市 2 0.2% 40 青森県おいらせ町 1 0.1% 34 福島県新地町 1 0.1% 41 宮城県登米市 1 0.1% 44 宮城県亘理町 1 0.1% 40 岩手県盛岡市 1 0.1% 34 茨城県ひたちなか市 1 0.1% 41 福島県郡山市 1 0.1% 44 宮城県利府町 1 0.1% 40 岩手県遠野市 1 0.1% 34 茨城県大洗町 1 0.1% 41 福島県いわき市 1 0.1% 44 宮城県塩釜市 1 0.1% 40 岩手県住田町 1 0.1% 34 埼玉県さいたま市 1 0.1% 41 福島県白河市 1 0.1% 44 北海道苫小牧市 1 0.1% 40 宮城県塩釜市 1 0.1% 34 東京都渋谷区 1 0.1% 41 福島県川俣町 1 0.1% 44 福島県富岡町 1 0.1% 40 宮城県栗原市 1 0.1% 34 東京都日野市 1 0.1% 41 茨城県大洗町 1 0.1% 44 福島県双葉町 1 0.1% 40 宮城県亘理町 1 0.1% 34 神奈川県横浜市 1 0.1% 41 埼玉県さいたま市大宮区 1 0.1% 44 福島県双葉郡 1 0.1% 40 福島県玉川村 1 0.1% 34 新潟県長岡市 1 0.1% 41 千葉県千葉市 1 0.1% 44 新潟県新潟市 1 0.1% 40 福島県広野町 1 0.1% 34 新潟県津南町 1 0.1% 41 千葉県松戸市 1 0.1% 44 新潟県上越市 1 0.1% 40 茨城県笠間市 1 0.1% 41 東京都港区 1 0.1% 44 新潟県柏崎市 1 0.1% 40 茨城県鹿嶋市 1 0.1% 41 東京都渋谷区 1 0.1% 44 東京都中央区 1 0.1% 40 茨城県那珂市 1 0.1% 41 東京都武蔵野市 1 0.1% 44 東京都品川区 1 0.1% 40 埼玉県さいたま市大宮区 1 0.1% 41 神奈川県横浜市鶴見区 1 0.1% 44 東京都大田区 1 0.1% 40 千葉県千葉市中央区 1 0.1% 41 神奈川県横浜市南区 1 0.1% 44 東京都足立区 1 0.1% 40 千葉県旭市 1 0.1% 44 千葉県成田市 1 0.1% 40 東京都大田区 1 0.1% 44 千葉県銚子市 1 0.1% 40 東京都立川市 1 0.1% 44 千葉県九十九里町 1 0.1% 40 神奈川県横浜市 1 0.1% 44 埼玉県幸手市 1 0.1% 40 長野県長野市 1 0.1% 44 神奈川県藤沢市 1 0.1% 44 神奈川県小田原市 1 0.1% 44 岩手県二戸市 1 0.1% 44 岩手県滝沢村 1 0.1% 44 岩手県大槌町 1 0.1% 44 茨城県日立市 1 0.1% 44 茨城県東海村 1 0.1% 44 茨城県高萩市 1 0.1% 44 青森県六ケ所村 1 0.1%

(7)

15日5時~16日4時59分 16日5時~17日4時59分 17日5時~18日4時59分 18日5時~15時59分 地 名 出現数 時間帯中の比率 地 名 出現数 時間帯中の比率 地 名 出現数 時間帯中の比率 地 名 出現数 時間帯中の比率 1 福島県大熊町 428 29.7% 1 福島県大熊町 305 21.2% 1 福島県大熊町 252 17.5% 1 福島県大熊町 113 17.1% 2 宮城県気仙沼市 40 2.8% 2 福島県双葉町 48 3.3% 2 福島県双葉町 171 11.9% 2 福島県双葉町 50 7.6% 3 宮城県南三陸町 38 2.6% 3 宮城県気仙沼市 42 2.9% 3 宮城県南三陸町 34 2.4% 3 岩手県陸前高田市 27 4.1% 4 岩手県陸前高田市 37 2.6% 4 岩手県陸前高田市 39 2.7% 4 宮城県仙台市 27 1.9% 4 宮城県石巻市 20 3.0% 5 宮城県仙台市 33 2.3% 5 岩手県宮古市 36 2.5% 5 岩手県陸前高田市 26 1.8% 5 福島県いわき市 15 2.3% 6 東京都千代田区 29 2.0% 6 宮城県南三陸町 35 2.4% 6 宮城県気仙沼市 20 1.4% 6 宮城県仙台市 14 2.1% 7 宮城県石巻市 25 1.7% 7 福島県南相馬市 34 2.4% 7 岩手県釜石市 19 1.3% 7 宮城県南三陸町 13 2.0% 8 福島県南相馬市 23 1.6% 8 宮城県仙台市 29 2.0% 8 岩手県大槌町 18 1.3% 8 宮城県気仙沼市 10 1.5% 9 福島県いわき市 12 0.8% 9 宮城県石巻市 19 1.3% 9 宮城県石巻市 16 1.1% 9 岩手県釜石市 9 1.4% 10 福島県双葉町 10 0.7% 10 岩手県山田町 12 0.8% 10 福島県福島市 14 1.0% 10 岩手県山田町 6 0.9% 10 茨城県東海村 10 0.7% 11 福島県福島市 11 0.8% 10 福島県いわき市 14 1.0% 11 福島県福島市 5 0.8% 12 福島県双葉郡 9 0.6% 11 埼玉県川越市 11 0.8% 10 東京都千代田区 14 1.0% 12 青森県八戸市 4 0.6% 13 東京都渋谷区 8 0.6% 13 東京都千代田区 10 0.7% 13 東京都渋谷区 13 0.9% 12 宮城県多賀城市 4 0.6% 14 岩手県宮古市 7 0.5% 14 岩手県遠野市 7 0.5% 14 岩手県山田町 11 0.8% 12 福島県南相馬市 4 0.6% 14岩手県釜石市 7 0.5% 15宮城県東松島市 6 0.4% 14 宮城県塩釜市 11 0.8% 15 岩手県大船渡市 3 0.5% 14 岩手県野田村 7 0.5% 15 宮城県女川町 6 0.4% 14 宮城県多賀城市 11 0.8% 15 宮城県塩釜市 3 0.5% 14 宮城県女川町 7 0.5% 15 東京都品川区 6 0.4% 17 岩手県宮古市 8 0.6% 15 埼玉県杉戸町 3 0.5% 18 福島県福島市 6 0.4% 15 新潟県新潟市 6 0.4% 17 福島県南相馬市 8 0.6% 15 東京都渋谷区 3 0.5% 19 埼玉県上尾市 5 0.3% 19 岩手県大船渡市 5 0.3% 17 東京都新宿区 8 0.6% 19 岩手県大槌町 2 0.3% 19 千葉県松戸市 5 0.3% 19 福島県二本松市 5 0.3% 20 宮城県名取市 7 0.5% 19 宮城県利府町 2 0.3% 19 千葉県旭市 5 0.3% 21 岩手県滝沢村 4 0.3% 20 茨城県日立市 7 0.5% 19 宮城県大和町 2 0.3% 22岩手県大槌町 4 0.3% 21 福島県会津若松市 4 0.3% 22 茨城県笠間市 6 0.4% 19 茨城県水戸市 2 0.3% 22 福島県相馬市 4 0.3% 21 福島県いわき市 4 0.3% 22 千葉県旭市 6 0.4% 19 千葉県君津市 2 0.3% 22 福島県田村郡 4 0.3% 24 青森県八戸市 3 0.2% 24 岩手県大船渡市 5 0.3% 19 東京都新宿区 2 0.3% 22 東京都新宿区 4 0.3% 24 宮城県亘理町 3 0.2% 24宮城県東松島市 5 0.3% 25 青森県青森市 1 0.2% 26 岩手県山田町 3 0.2% 24 福島県相馬市 3 0.2% 26 岩手県遠野市 4 0.3% 25 岩手県盛岡市 1 0.2% 26 宮城県名取市 3 0.2% 24 茨城県東海村 3 0.2% 26 福島県相馬市 4 0.3% 25 宮城県白石市 1 0.2% 26宮城県東松島市 3 0.2% 24 東京都荒川区 3 0.2% 26 茨城県高萩市 4 0.3% 25 宮城県女川町 1 0.2% 26 埼玉県所沢市 3 0.2% 30 青森県青森市 2 0.1% 26 埼玉県さいたま市中央区 4 0.3% 25 福島県相馬市 1 0.2% 26 東京都八王子市 3 0.2% 30岩手県釜石市 2 0.1% 30 青森県青森市 3 0.2% 25 福島県田村市 1 0.2% 26 神奈川県横浜市 3 0.2% 30 宮城県塩釜市 2 0.1% 30 岩手県盛岡市 3 0.2% 25 福島県川内村 1 0.2% 32 青森県青森市 2 0.1% 30 茨城県水戸市 2 0.1% 30 福島県田村市 3 0.2% 25 茨城県潮来市 1 0.2% 32 岩手県大船渡市 2 0.1% 30 茨城県日立市 2 0.1% 30 茨城県東海村 3 0.2% 25 埼玉県さいたま市 1 0.2% 32 福島県浪江町 2 0.1% 30 埼玉県所沢市 2 0.1% 30 東京都品川区 3 0.2% 25 埼玉県さいたま市見沼区 1 0.2% 32 埼玉県さいたま市 2 0.1% 30 千葉県松戸市 2 0.1% 30 東京都中野区 3 0.2% 25 埼玉県さいたま市浦和区 1 0.2% 32 埼玉県さいたま市浦和区 2 0.1% 37 青森県弘前市 1 0.1% 36 青森県八戸市 2 0.1% 25 千葉県松戸市 1 0.2% 32 東京都中央区 2 0.1% 37 岩手県花巻市 1 0.1% 36 青森県東北町 2 0.1% 25 東京都千代田区 1 0.2% 32 東京都大田区 2 0.1% 37岩手県大槌町 1 0.1% 36 宮城県大崎市 2 0.1% 25 東京都足立区 1 0.2% 40 青森県八戸市 1 0.1% 37 宮城県大河原町 1 0.1% 36 福島県二本松市 2 0.1% 25 東京都調布市 1 0.2% 40 青森県東通村 1 0.1% 37 宮城県黒川郡 1 0.1% 36 千葉県千葉市 2 0.1% 25 新潟県新発田市 1 0.2% 40 岩手県金ヶ崎町 1 0.1% 37 福島県郡山市 1 0.1% 36 千葉県浦安市 2 0.1% 40 宮城県白石市 1 0.1% 37 茨城県土浦市 1 0.1% 36 東京都目黒区 2 0.1% 40 宮城県柴田町 1 0.1% 37 茨城県笠間市 1 0.1% 36 東京都豊島区 2 0.1% 40 福島県田村市 1 0.1% 37 埼玉県三郷市 1 0.1% 36 神奈川県相模原市 2 0.1% 40 福島県磐梯町 1 0.1% 37 千葉県旭市 1 0.1% 36 新潟県新潟市中央区 2 0.1% 40 福島県楢葉町 1 0.1% 37 東京都新宿区 1 0.1% 36 新潟県三条市 2 0.1% 40 茨城県水戸市 1 0.1% 37 東京都渋谷区 1 0.1% 47 北海道函館市 1 0.1% 40 茨城県ひたちなか市 1 0.1% 37 東京都豊島区 1 0.1% 47 青森県弘前市 1 0.1% 40 茨城県大洗町 1 0.1% 47 青森県むつ市 1 0.1% 40 埼玉県深谷市 1 0.1% 47 福島県川俣町 1 0.1% 40 千葉県千葉市 1 0.1% 47 茨城県水戸市 1 0.1% 40 千葉県成田市 1 0.1% 47 茨城県鹿嶋市 1 0.1% 40 千葉県市原市 1 0.1% 47 茨城県大洗町 1 0.1% 40 東京都町田市 1 0.1% 47 埼玉県さいたま市 1 0.1% 40 東京都福生市 1 0.1% 47 埼玉県さいたま市岩槻区 1 0.1% 40 神奈川県横浜市鶴見区 1 0.1% 47 埼玉県越谷市 1 0.1% 40 神奈川県横浜市栄区 1 0.1% 47 千葉県千葉市中央区 1 0.1% 40 神奈川県川崎市 1 0.1% 47 千葉県千葉市稲毛区 1 0.1% 40 神奈川県川崎市川崎区 1 0.1% 47 千葉県銚子市 1 0.1% 40 神奈川県川崎市高津区 1 0.1% 47 千葉県茂原市 1 0.1% 40 神奈川県横須賀市 1 0.1% 47 神奈川県鎌倉市 1 0.1% 40 新潟県新潟市 1 0.1% 47 長野県栄村 1 0.1% 40 新潟県阿賀町 1 0.1%

死者・行方不明者 1000 人以上

死者・行方不明者 500 人以上

太字 死者・行方不明者 100 人以上

(8)

死者・行方不明者数が修正され,合計で1万

1000 人ないし1万 2000 人超と伝えられるよ

うになる。17 日には,その数がまた次第に

増え,震災発生から丸 1 週間が経過した 18

日午後 3 時台の時点では,死者・行方不明者

合計で1万 6000 人強と伝えられた。本稿執

筆時点で確認されている死者・行方不明者数

1万 9000 人弱に徐々に近づいてはいたが,

まだ 3000 人近い開きがあった。

ただ,予測される被害の大きさと,確認さ

れた数値の乖離を埋めるため,身元のわから

ない遺体の数や,ヘリコプターから目視され

た海岸に打ち上げられたと見られる遺体の状

況,連絡の取れない住民の数などを伝えるこ

とで,被害の実態に近づこうとする努力はな

されていた。

Ⅲ-2 被害地域の把握

伝えた時間量(頻度)の地域差

では,被害地域はどのように把握されて

いったのだろうか。本節では,どの地域の情

報が伝えられ,どの地域の情報がなかなか伝

えられなかったか,など地域による偏りを検

証する

8)

NHK 総合,日本テレビ,フジテレビの3

局が,発災から 72 時間の間に伝えた地域の

推移については,『放送研究と調査』2012 年

3 月号で報告した

9)

。本稿では,NHK 総合が

1 週間を通じて伝えた地域について,同様に

分析した

10)

12ページから14ページの表3は,音声情報

で伝えられた市町村を,1日ごとに多い順に並

べたものである。黒い網掛けに白抜きの市町

村は,死者・行方不明者が1000人を超えた地

表 3 NHK 総合 1 週間 伝えた地域の推移

(つづき)

11日14時46分~18日15時59分 11日14時46分~18日15時59分 地 名 出現数 時間帯中の比率 地 名 出現数 時間帯中の比率 1 福島県大熊町 1850 18.2% 72 宮城県七ヶ浜町 3 0.0% 2 福島県双葉町 375 3.7% 72 宮城県利府町 3 0.0% 3 宮城県仙台市 351 3.5% 72 福島県郡山市 3 0.0% 4 宮城県気仙沼市 263 2.6%72 福島県川内村 3 0.0% 5 宮城県南三陸町 250 2.5% 72 埼玉県杉戸町 3 0.0% 6 岩手県陸前高田市 239 2.4%72 東京都中野区 3 0.0% 7 東京都渋谷区 177 1.7% 72 東京都荒川区 3 0.0% 8 宮城県石巻市 174 1.7%72 東京都八王子市 3 0.0% 9 東京都千代田区 173 1.7% 72 新潟県津南町 3 0.0% 10 岩手県釜石市 138 1.4%81 北海道札幌市 2 0.0% 11 福島県南相馬市 110 1.1% 81 北海道根室市 2 0.0% 12 岩手県宮古市 98 1.0% 81 青森県弘前市 2 0.0% 13 宮城県名取市 87 0.9% 81 青森県十和田市 2 0.0% 14 青森県八戸市 64 0.6% 81 青森県東北町 2 0.0% 14 岩手県大船渡市 64 0.6% 81 青森県六ケ所村 2 0.0% 16 宮城県女川町 62 0.6% 81 宮城県大崎市 2 0.0% 16 福島県いわき市 62 0.6% 81 宮城県大和町 2 0.0% 18 福島県相馬市 56 0.6% 81 福島県浪江町 2 0.0% 19 東京都新宿区 49 0.5% 81 埼玉県さいたま市大宮区 2 0.0% 20 福島県福島市 43 0.4% 81 千葉県千葉市中央区 2 0.0% 21 宮城県東松島市 36 0.4%81 千葉県千葉市若葉区 2 0.0% 22 岩手県大槌町 35 0.3%81 千葉県成田市 2 0.0% 22 岩手県山田町 35 0.3% 81 千葉県君津市 2 0.0% 24 宮城県多賀城市 30 0.3% 81 千葉県浦安市 2 0.0% 24 福島県双葉郡 30 0.3% 81 東京都目黒区 2 0.0% 24 茨城県東海村 30 0.3% 81 東京都足立区 2 0.0% 27 宮城県塩釜市 24 0.2% 81 東京都府中市 2 0.0% 28 千葉県旭市 22 0.2% 81 神奈川県横浜市鶴見区 2 0.0% 29 福島県新地町 17 0.2% 81 神奈川県横浜市西区 2 0.0% 30 茨城県水戸市 16 0.2% 81 神奈川県相模原市 2 0.0% 30 千葉県市原市 16 0.2% 81 新潟県新潟市中央区 2 0.0% 32 茨城県大洗町 14 0.1% 81 新潟県三条市 2 0.0% 33 東京都中央区 13 0.1% 81 長野県中野市 2 0.0% 34 岩手県盛岡市 12 0.1% 81 長野県飯山市 2 0.0% 34 岩手県遠野市 12 0.1% 81 長野県野沢温泉村 2 0.0% 34 埼玉県さいたま市 12 0.1% 107 北海道苫小牧市 1 0.0% 37 岩手県野田村 11 0.1% 107 青森県むつ市 1 0.0% 37 福島県二本松市 11 0.1% 107 青森県おいらせ町 1 0.0% 37 埼玉県川越市 11 0.1% 107 青森県東通村 1 0.0% 37 長野県栄村 11 0.1% 107 岩手県花巻市 1 0.0% 41 北海道函館市 10 0.1% 107 岩手県二戸市 1 0.0% 41 青森県青森市 10 0.1% 107 岩手県金ヶ崎町 1 0.0% 41 茨城県日立市 10 0.1% 107 岩手県住田町 1 0.0% 41 茨城県笠間市 10 0.1% 107 宮城県登米市 1 0.0% 41 東京都品川区 10 0.1% 107 宮城県大河原町 1 0.0% 46 千葉県松戸市 9 0.1% 107 宮城県柴田町 1 0.0% 47 宮城県栗原市 8 0.1% 107 宮城県黒川郡 1 0.0% 47 茨城県鹿嶋市 8 0.1% 107 福島県磐梯町 1 0.0% 47 神奈川県横浜市 8 0.1% 107 福島県玉川村 1 0.0% 47 新潟県新潟市 8 0.1% 107 福島県広野町 1 0.0% 51 宮城県岩沼市 7 0.1% 107 福島県楢葉町 1 0.0% 51 福島県田村市 7 0.1% 107 福島県相馬郡 1 0.0% 51 埼玉県さいたま市浦和区 7 0.1% 107 茨城県土浦市 1 0.0% 54 北海道釧路市 6 0.1% 107 茨城県潮来市 1 0.0% 54 東京都大田区 6 0.1% 107 茨城県那珂市 1 0.0% 56 岩手県滝沢村 5 0.0% 107 埼玉県さいたま市見沼区 1 0.0% 56 宮城県亘理町 5 0.0% 107 埼玉県さいたま市岩槻区 1 0.0% 56 宮城県松島町 5 0.0% 107 埼玉県深谷市 1 0.0% 56 福島県白河市 5 0.0% 107 埼玉県越谷市 1 0.0% 56 茨城県高萩市 5 0.0% 107 埼玉県三郷市 1 0.0% 56 埼玉県所沢市 5 0.0% 107 埼玉県幸手市 1 0.0% 56 埼玉県上尾市 5 0.0% 107 千葉県千葉市稲毛区 1 0.0% 56 東京都江東区 5 0.0% 107 千葉県茂原市 1 0.0% 56 東京都豊島区 5 0.0% 107 千葉県九十九里町 1 0.0% 56 東京都調布市 5 0.0% 107 東京都立川市 1 0.0% 56 神奈川県横浜市保土ヶ谷区 5 0.0% 107 東京都武蔵野市 1 0.0% 56 新潟県十日町市 5 0.0% 107 東京都日野市 1 0.0% 68 岩手県久慈市 4 0.0% 107 東京都福生市 1 0.0% 68 宮城県白石市 4 0.0% 107 神奈川県横浜市南区 1 0.0% 68 宮城県山元町 4 0.0% 107 神奈川県横浜市栄区 1 0.0% 68 福島県会津若松市 4 0.0% 107 神奈川県川崎市 1 0.0%

(9)

域,薄いグレーの網掛けは500人以上,太字

は100人以上の地域を示している。発災当日

は,被害の全貌がつかめず,また津波の警報

も広い地域に及んでいたため,多くの地域が

言及されているが,必ずしも被害の大きい地

域が上位になっているわけではない。原発事

故のため,12日以降は常に,福島第一原発の

所在地である福島県大熊町が1位を占め続け

ることになるが,日が経つにつれて被害の大

きかった地域が上位に集中してきている。

表 4

の左側は,死者・行方不明者 100 人以

上の 22 の市町村を,死者・行方不明者数の

多かった順に並べたものである。右側には,

1 日ごとに,それらの市町村が音声情報で伝

えられた頻度を示した。これを見ると,常に

一定程度伝えられていた地域がある一方で,

1 週間の間ほとんど伝えられなかった地域も

あったことがわかる。

一貫して多く伝えられた地域

宮城県気仙沼市,仙台市については,1 週

間を通じて伝えていたほか,宮城県石巻市,

岩手県陸前高田市,釜石市,宮古市,福島県

南相馬市,いわき市についても,比較的安定

して伝えられた。宮城県南三陸町や女川町に

ついては,発災当日はほとんど伝えていな

かったが,2 日目以降からは伝えられるよう

になった。

市町村名

死者

行方不明

不明計

死者・

宮城県石巻市

3175

717

3892

岩手県陸前高田市

1554

385

1939

宮城県気仙沼市

1027

377

1404

岩手県大槌町

802

551

1353

宮城県東松島市

1044

94

1138

岩手県釜石市

884

194

1078

宮城県名取市

911

70

981

宮城県女川町

571

409

980

宮城県南三陸町

561

341

902

岩手県山田町

604

211

815

宮城県仙台市

704

26

730

宮城県山元町

671

19

690

福島県南相馬市

640

23

663

岩手県宮古市

420

121

541

福島県相馬市

456

3

459

岩手県大船渡市

339

107

446

福島県いわき市

310

38

348

宮城県亘理町

257

13

270

宮城県多賀城市

188

1

189

福島県浪江町

146

38

184

宮城県岩沼市

182

1

183

福島県新地町

109

1

110

※死者・不明者数は,消防庁災害対策本部「平成 23 年東北地方太平洋沖地震に ついて(第144報)」による

表 4 市町村ごとの被害者数と伝えられた頻度(死者・行方不明者 100 人以上の市町村)

11日

12日

13日

14日

15日

16日

17日

18日(15

時台まで)

8

26

15

45

25

19

16

20

6

29

27

48

37

39

26

27

70

38

23

20

40

42

20

10

1

3

6

4

1

18

2

2

2

11

7

3

6

5

15

42

26

18

7

2

19

9

13

20

33

11

3

7

2

6

30

10

7

6

1

38

44

48

38

35

34

13

3

3

12

11

6

67

58

82

41

33

29

27

14

4

7

18

6

10

23

34

8

4

4

16

16

11

7

36

8

10

28

2

4

4

3

4

1

15

26

3

5

2

5

5

3

3

10

3

1

12

4

14

15

1

1

3

4

3

1

7

11

4

2

6

1

7

1

9

太字:30回以上 黒字:20~29回 ■:10~19 回 ■:10 回未満

(10)

当初伝えられたが,減少した地域 

宮城県名取市,福島県相馬市,岩手県大船

渡市は,発災後数日は比較的よく伝えられた

が,日が経つにつれて言及頻度が低くなった。

あまり伝えられなかった地域

1 週間を通じて,伝えられることの少な

かった地域もあった。岩手県大槌町,山田町,

宮城県東松島市,多賀城市は,発災当日には

ほとんど伝えられず,2,3 日経ってようや

く伝えられるようになった。宮城県山元町,

亘理町,岩沼市,福島県浪江町,新地町につ

いては,1 週間を通じて言及頻度が極めて少

なかった。

今回の震災報道における地域の偏りについ

て,関谷(2012)は,次のように述べている。

「東日本大震災は広域災害という側面を持

つ。そして,広域災害であるがゆえに,結果

的にメディアに取り上げられる地域と取り上

げられない地域が生まれた。被害の規模が大

きすぎて,取材者のキャパシティを超えたと

いってもよいだろう。報道と視聴者,購読者

との相互作用によって,印象としての『被災

地』が決定され,一方で『被災地でない』地域

が形成されていくことになった。」

11)

被災者自身からも,自分たちの地域が報道

されないことについて,多くの不満の声が聞

かれた。山元町の臨時災害 FM 局「りんごラ

ジオ」代表の高橋厚氏は,局立ち上げの動機

について次のように語っている。

「宮城県の場合は,当初ニュースになって

いたのは,仙北の気仙沼であったり南三陸町

ばかりだったんですね。仙台から南の山元町

や亘理町のニュースは全然なかったんです。

……そこで町民の皆さんから,いったい山元

町の情報はどうなっているんだというような

声が,仙台の放送局へ寄せられたという経緯

がありました。そういうことを聞いて,情報

はぜひ必要だと思ったわけです。」

12)

東北 3 県以外の被災地

今回の災害では,岩手,宮城,福島の 3 県

以外に茨城県や千葉県などでも甚大な被害が

出ていた。しかし,これらの地域についての

報道は,上記 3 県に比べて圧倒的に少なかっ

た。このことについて,関谷(2012)は,以

下のように指摘している。

「岩手県・宮城県・福島県以外でも,茨城

県北茨城市,千葉県旭市などある限定された

地域では津波による人的被害・物的被害は甚

大である。だが,今回の災害では,茨城県と

図1 死者・行方不明者数

   100人以上の市町村

宮古市 山田町 大槌町 釜石市 大船渡市  陸前高田市   気仙沼市    南三陸町    名取市

岩沼市

亘理町

山元町

新地町

相馬市 南相馬市

浪江町

仙台市 いわき市 東松島市 多賀城市 女川町 石巻市 太字: ほとんど伝えられなかった 市町村

(11)

千葉県を合わせても岩手県・宮城県・福島県

と比較すると人的被害が少なかったために,

報道の優先順位が低く,結果,これらの地域

はあまり報道はなされなかった。」

13)

実際,茨城県北茨城市,千葉県旭市につい

て情報が伝えられた頻度を見てみると(表5),

NHK総合,日本テレビ,フジテレビのいずれ

でも,極めて少ない。県単位で見てみても,

いずれの局のどの日も,茨城県,千葉県の情

報頻度(音声)は1~2%しかなく,極めて限

られていたことが確かめられる(表6)。

報道量と被害量の相関

表 7

は,被害者数(死者・行方不明者の合計)

が 100 人を超えた 22 の市町村について,被

害者数と,日ごとの報道量との相関係数を算

出したものである。発災当日は 0.133,翌 12

日は 0.299,13 日は 0.234 と相関はほとんど

なく,被害の全体像がつかめていなかったこ

とが窺える。しかし,14 日には 0.626 と相関

がやや強くなっており,ようやく被害状況の

おおよそがつかめてきたと見られる。しかし,

15 日以降は,また相関が見られなくなって

いった。これは,原発事故の発生や計画停電

など,地震津波以外の情報も多く伝えられる

ようになったため,必ずしも被災者数の多い

地域ほど多く伝えられるという状況でなく

なったためだと考えられる。

1 週間全体で見たときの相関係数は 0.444

で,ごく弱い相関にとどまっていた。

被災者向け情報と被災

者発情報

次に本章では,被災者向け情報と被災者発

情報について見ていく。ただし,本稿で分析

の対象としているのは,最初にも述べたよう

に,在京の放送局の報道を東京で録画したも

のである。したがって,地方で全国放送を脱

して報道された内容は含まれていない。また,

表 5 北茨城市,旭市の出現頻度

北茨城市

旭市

NHK 総合

11日

0.0%

0.0%

12日

0.1%

0.1%

13日

0.0%

0.2%

14日

0.1%

0.4%

15日

0.0%

0.4%

16日

0.1%

0.1%

17日

0.4%

0.4%

18日

0.0%

0.0%

1 週間全体

0.1%

0.2%

日本テレビ

11日

0.0%

0.0%

12日

0.1%

0.1%

13日

0.0%

0.0%

14日

0.0%

0.0%

72 時間全体

0.0%

0.0%

フジテレビ

11日

0.0%

0.2%

12日

0.0%

0.3%

13日

0.0%

0.1%

14日

0.0%

0.7%

72 時間全体

0.0%

0.3%

表 6 伝えられた地域(県別)

3局72時間

岩手県

宮城県

福島県

東京都

茨城県

千葉県

NHK 総合

7.7%

17.6%

21.6%

8.2%

1.4%

1.2%

日本テレビ

11.5%

17.7%

22.0%

6.4%

1.2%

1.2%

フジテレビ

12.2%

21.5%

25.0%

4.7%

1.4%

1.9%

NHK 総合

岩手県

宮城県

福島県

東京都

茨城県

千葉県

11日

6.1%

19.3%

10.5%

26.0%

2.2%

2.5%

12日

9.1%

19.9%

28.0%

6.7%

2.1%

1.3%

13日

8.2%

19.0%

23.2%

4.9%

1.0%

1.0%

14日

6.0%

15.0%

16.8%

5.2%

1.1%

0.7%

15日

5.6%

13.6%

40.8%

3.5%

1.0%

1.0%

16日

8.2%

10.4%

35.7%

2.1%

1.0%

0.6%

17日

6.7%

11.8%

32.3%

2.6%

1.8%

1.1%

18日

10.0%

12.4%

31.0%

2.3%

0.7%

0.5%

1 週間全体

7.5%

14.9%

28.6%

5.2%

1.3%

1.0%

(12)

NHK では,E テレや音声波で安否情報や生

活情報を放送するなど,波の使い分けを行っ

ていた。さらに,各局とも画面の上下や左右

のスペースに文字情報を流す L 字(または逆

L 字)と呼ばれる付加情報も放送していたが,

これらも分析には加えていない。あくまでも,

当該のチャンネルの主画面で音声や映像で伝

えられた情報内容のみの分析である。

Ⅳ-1 被災者情報の推移

表 8

は,NHK 総合,日本テレビ,フジテレ

ビの 3 局の発災後 72 時間と,NHK 総合 1 週

間について,伝えた音声情報の内容がどのよ

うに推移していったかを見たものである。

おおまかに被災者向けと考えられる「生活

情報」

「避難呼びかけ」

「救援・支援・政府対応」

を薄いグレー,被災者発と解釈できる「被災

者」

「救出」を黒地白抜きで示した。

「生活情報」

には,「交通情報」

「水道・ガスの情報」

「電話

や通信網の情報」

「病院や医療情報」

「その他

の生活情報」が含まれている。また,

「被災者」

には,

「避難所・被災者の様子」

「被災者の要望・

訴え」が含まれる。

「生活情報」は,72 時間で見ると,NHK 総

合では 7.9 %⇒ 10.7 %⇒ 17.7 %と徐々に増え

表 7 市町村・被害者数と音声情報出現数との相関

市町村名

不明計

死者・

出現数

11日14時

46分~12

日4時59分

12日5 時

~13日4

時 59 分

13日5 時

~14日4

時 59 分

14日5 時

~15日4

時 59 分

15日5 時

~16日4

時 59 分

16日5 時

~17日4

時 59 分

17日5 時

~18日4

時 59 分

1 週間

全体

宮城県石巻市

3892

8

26

15

45

25

19

16

174

岩手県陸前高田市

1939

6

29

27

48

37

39

26

239

宮城県気仙沼市

1404

70

38

23

20

40

42

20

263

岩手県大槌町

1353

1

3

6

0

4

1

18

35

宮城県東松島市

1138

2

2

11

7

3

6

5

36

岩手県釜石市

1078

15

42

26

18

7

2

19

138

宮城県名取市

981

13

20

33

11

3

0

7

87

宮城県女川町

980

2

6

30

10

7

6

0

62

宮城県南三陸町

902

0

38

44

48

38

35

34

250

岩手県山田町

815

0

0

3

0

3

12

11

35

宮城県仙台市

730

67

58

82

41

33

29

27

351

宮城県山元町

690

0

4

0

0

0

0

0

4

福島県南相馬市

663

7

18

6

10

23

34

8

110

岩手県宮古市

541

4

16

16

11

7

36

8

98

福島県相馬市

459

10

28

2

4

4

3

4

56

岩手県大船渡市

446

15

26

3

5

2

5

5

64

福島県いわき市

348

3

10

3

1

12

4

14

62

宮城県亘理町

270

1

1

0

0

0

3

0

5

宮城県多賀城市

189

4

3

1

7

0

0

11

30

福島県浪江町

184

0

0

0

0

2

0

0

2

宮城県岩沼市

183

0

6

1

0

0

0

0

7

福島県新地町

110

0

7

1

9

0

0

0

17

被害者数との相関係数

0.133

0.299

0.234

0.626

**

0.491

0.351

0.427

0.444

* (Pearson の相関係数) ** 1%水準で有意 * 5%水準で有意

表 3 NHK 総合 1 週間 伝えた地域の推移 11日14時46分~12日4時59分 12日5時~13日4時59分 13日5時~14日4時59分 14日5時~15日4時59分 地 名 出現数 時間帯中 の比率 地 名 出現数 時間帯中の比率 地 名 出現数 時間帯中の比率 地 名 出現数 時間帯中の比率 1 東京都渋谷区 112 13.1% 1 福島県大熊町 311 21.6% 1 福島県大熊町 207 14.4% 1 福島県大熊町 189 13.1% 2 宮城県気仙沼市 70 8.2% 2 宮城県仙台市
図 2 被災者情報,救出情報(音声)の推移 25 20 15 10 5 0 (%) 11 日 14 -17 11 日 18 -2 011日 21 -2 3 12 日 0- 212 日 3- 512 日 6- 812 日 9- 1112 日 12 -1412 日 15 -17 12 日 18 -2 012日 21 -2 313 日 0- 2 13 日 3- 5 13 日 6- 813 日 9- 1113 日 12 -1413 日 15 -1713日 18 -2 013日 21 -2 3 14 日 0- 2 1
表 13 NHK 総合 被害・被災者情報「主な話題」の推移 11日〈2008 件) 12日〈3895 件) 13日〈4400 件) 14日〈3104 件) No. 単語1 単語2 テキスト 件数 単語1 単語2 テキスト件数 単語1 単語2 テキスト件数 単語1 単語2 テキスト件数 1  死亡 確認する 84 死亡 確認する 127 死亡 確認する 184 死亡 確認する 107 2  情報 入る 80 被害 受ける 72 被害 受ける 97 人 避難する 90 3  1人 死亡する 68 被害 大きい
表 15 話者=被災者 「主な話題」推移 (各日上位 20 位まで,3 件未満除く) 12日(148 件) 13日(324 件) 14日(653 件) 15日(665 件) No

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