技術研究組合次世代3D 積層造形技術総合開発機構 御中
金属積層造形市場調査
【最終報告書】
2015 年 10 月 16 日
日本能率協会総合研究所
株式 会社~ 目 次 ~
調査概要 ··· 1 1.普及のための条件(まとめ) ··· 3 (1)金属積層造形が普及するための条件 ··· 3 (2)金属積層造形の普及を阻害している要素(金額、性能など) ··· 5 2.金属粉末積層造形装置の国内市場規模推移 ··· 7 (1)金額・数量別の過去 3 年間の市場規模推移と背景要因 ··· 7 (2)方式別(レーザー・電子ビームなど)の過去 3 年間の市場規模推移と背景要因 ··· 8 (3)需要業界別(金型メーカー、試作品メーカーなど)の市場規模推移と背景要因··· 9 3.主要参入企業の状況··· 11 (1)需要業界別の参入企業シェア ··· 11 (2)主要参入企業の概要(下記調査対象企業毎の個別調査票を作成します) ··· 12 ㈱NTT データエンジニアリングシステムズ ··· 13 ㈱シーケービー ··· 18 愛知産業㈱ ··· 23 ㈱ExOne ··· 27 キヤノンマーケティングジャパン㈱ ··· 31 丸紅情報システムズ㈱ ··· 36 ㈱松浦機械製作所 ··· 38 ㈱ソディック ··· 42 ㈱エイチ・ティー・エル ··· 46 4.技術動向・新製品動向 ··· 50 (1)方式別(レーザー・電子ビームなど)の問題・課題 ··· 50 (2)現在の問題・課題の解決策 ··· 51 (3)新しい概念の製品投入の状況 ··· 52 5.需要業界・価格動向 ··· 55 (1)現在の主要な需要先と利用の方法 ··· 55 (2)各需要先別の製品価格 ··· 58 (3)潜在的な需要先と販売価格の設定 ··· 58 6.ユーザー動向 ··· 59 (1)主要ユーザーにおけるニーズ動向 ··· 59 金属技研㈱ ··· 62 ㈱コイワイ ··· 64 ㈱J・3D ··· 66 ㈱DMM.com ··· 68 (2)その他ユーザーの動向 ··· 70 日本ドレッサー㈱ ··· 73 学校法人東京理科大学 ··· 75調査概要
■ 調査目的
本調査では、日本国内における金属積層造形技術の参入企業へのヒアリングを実施し、市場規 模・市場動向を把握すると同時に、新技術の投入による市場への影響を把握する事によって、貴社 における事業推進上の基礎資料とする事を目的に実施しました。■ 調査方法
1.対象事業者へのインタビュー調査 金属積層造形技術の参入企業を対象として面談もしくは電話でのヒアリングを実施しました。 2.外部公開情報による調査 新聞、専門誌、主要各社のニュースリリースなどのオープン情報の収集・分析を行いました。■ 調査対象先
日本国内に参入している以下のような企業を対象として調査を実施し、国内の市場規模などの情 報を得ました。 なお、次頁の調査内容における『2.主要参入企業の状況』の①~⑦については、下表の No.1~9 のメーカー製品を取扱っている日本の代理店をメーカー毎に 1 社を対象として企業毎の個別調査票 を作成しました。 【主力金属粉末積層造形装置メーカー・代理店】 No メーカー 国 日本国内の現地法人・代理店 方式 1 EOS ドイツ ㈱NTT データエンジニアリングシステムズ レーザー 2 Concept Laser ドイツ ㈱シーケービー レーザー 3 SLM Solutions GmbH (旧 MTT Techologies) ドイツ 愛知産業㈱ アキ・アルテック㈱ レーザー 4 ExOne 米国 ㈱ExOne レーザー 5 3D Systems Corporation (Phenix Systems) 米国 キヤノンマーケティングジャパン㈱ ㈱スリーディー・システムズ・ジャパン レーザー 6 Stratasys Ltd. 米国 丸紅情報システムズ㈱ アルテック㈱ レーザー 7 ㈱松浦機械製作所 日本 ㈱松浦機械製作所 レーザー 8 ㈱ソディック 日本 ㈱ソディック レーザー 9 Arcam AB スウェーデン ㈱エイチ・ティー・エル 電子ビーム■ 調査項目
本調査では、前述した対象先へのヒアリングを実施し、下記のような項目について把握しました。 調査内容につきましては、貴社との協議の上で最終決定することとしますが、内容変更を行った場 合、調査費用を再度御見積させていただく事があります。 1.普及のための条件(まとめ) (1)金属積層造形が普及するための条件 (2)金属積層造形の普及を阻害している要素(金額、性能など) 2.金属粉末積層造形装置の国内市場規模推移 (1)金額・数量別の過去 3 年間の市場規模推移と背景要因 (2)方式別(レーザー・電子ビームなど)の過去 3 年間の市場規模推移と背景要因 (3)需要業界別(金型メーカー、試作品メーカーなど)の市場規模推移と背景要因 3.主要参入企業の状況 (1)需要業界別の参入企業シェア (2)主要参入企業の概要(下記①~⑦について調査対象企業毎の個別調査票を作成します) ①事業概要(取扱の領域)・担当部門 ②金属粉末積層造形事業の位置付け ③取扱い製品の概要 ④金属粉末積層造形装置の販売実績 ⑤自社製品の特色・強み・弱み ⑥競合企業に対する見解 ⑦販売ターゲットとしている業界・強い業界 4.技術動向・新製品動向 (1)方式別(レーザー・電子ビームなど)の問題・課題 (2)現在の問題・課題の解決策 (3)新しい概念の製品投入の状況 5.需要業界・価格動向 (1)現在の主要な需要先と利用の方法 (2)各需要先別の製品価格 (3)潜在的な需要先と販売価格の設定 6.ユーザー動向 (1)主要ユーザーにおけるニーズ動向 (2)その他ユーザーの動向1.普及のための条件(まとめ)
(1)金属積層造形が普及するための条件 ■装置の性能の向上や価格減が必須であるが、稼働時の安全面や装置の使い勝手の向上も必要とさ れている。 金属粉末積層造形装置は年々導入台数が伸びており、今後においても右肩上がりで推移すると 予想されているが、普及度合いを加速させるためには装置の性能や価格がユーザーのニーズに即 したレベルにまで向上するとともに、装置を稼働させる際の安全面や使い勝手の良さなども改良す る必要がある。 現在国のプロジェクトで開発を進めている装置の各種数値目標(造形サイズ・造形速度、装置価 格など)についてポテンシャルユーザーからの評価は高く、目標通りの装置が上市されるようになれ ば新規による購入の他、既存装置を切り替えるなどの動きが見られると見込まれる。 【国のプロジェクトが掲げている金属粉末積層造形装置の各種目標数値】 方式 造形サイズ (mm) 造形速度 (cc/h) 寸法精度 (μm) 価格 電子ビーム 1,000×1,000×600 500 50 5,000 万円以下 300×300×600 20 レーザー 1,000×1,000×600 300×300×600 装置の性能や価格の他に、装置稼働時の作業者が金属粉末を吸い込んでしまったり、活性金属 を使用した際の粉塵爆発のリスクなどを引き起こさないような安全面に配慮した設計にする必要が ある。 また、異なる金属粉末を使用する際のパラメータ設定の難しさや入れ替えの手間、使用するガス の切り替えの手間など、現在販売されている装置に生じている各種操作の手間を省けるような装置 の開発も重要だと見られている。 ■装置を導入すれば誰でも求める造形品が作れるわけではなく、使いこなすための技術とノウハウを蓄 積しなくてはならない。 金属粉末積層造形装置は装置を導入すれば誰でも理想の造形品が作れるわけではなく、装置を 使いこなす技術とノウハウが必要になってくる。 現行の装置では造形品=完成品というわけではなく、造形後に切削したり研磨したりといった後 工程が必須となっている。 今後どの程度にまで装置の性能が向上するかにもよるが、装置や金属粉末材料の特性をよく理 解せず、後工程を行う技術を持っていない企業向けに装置を導入することは難しいと考えられてい る。 そのため、装置メーカーや代理店は売りっぱなしではなく、装置の操作方法や粉末材料の特性な どのノウハウを伝授するなどのアフター体制も重要になってくると考えられる。■装置の使い道が試作品フェーズではなく、量産フェーズに入らなければ市場が小さいままであり、装 置の需要も伸びてこない。 金属粉末積層造形装置の市場は毎年伸びているものの、大半の企業が試作品レベルで装置を 活用しており、量産フェーズに入っていないため、造形品の市場規模が拡大していない状況となって いる。 これは装置を利用した造形品の強度や精度に問題があり、量産品の造形をするレベルに至って いないためであるが、この傾向が変わらなければ、長期にわたって試作フェーズにおける使用にと どまり、市場全体が活性しないといった点が懸念されている。 使用する金属粉末についても大量に使用することが前提であればスケールメリットによる価格減 が想定されるが、現状のような使用量で推移するとなると電子ビーム式で 4 万円程度/kg、レーザー 式で 8~10 万円程度/kg といった高額な値段設定は変わらないと見られる。
(2)金属積層造形の普及を阻害している要素(金額、性能など) ■現状の装置では性能・価格・扱いやすさ等の点で普及を阻害する要因が山積している。 金属粉末積層造形装置の普及を阻害している要素は装置の性能・価格・扱いやすさ等様々な要 素があり、販売代理店やユーザーからのコメントを下表内にまとめている。 【金属積層造形装置普及を阻害している要素】 分類 要因 内容 性能 装置の造形精度が粗く、後加工 工程が必須である 現在販売されている金属粉末積層造形装置 では造形精度が粗く、切削や研磨などの後 加工工程が必要となり、造形品=完成品と はならない。 また、レーザー式・電子ビーム式ともに造形 後に隙間が生じてしまい造形品の耐久性に 課題があり、強度が必要な航空宇宙産業や インプラントなどの医療用途として使用する には不安が残っている。 量産向けとしては造形速度が遅 い 現行の装置は試作品の造形としては従来型 の工法と比べ短納期での作製が可能である が、量産品向けとなると造形速度が遅く、速 度アップは必須要件である。 特にレーザー式は電子ビーム式と比べ出力 が弱く、造形速度が特に遅い。 造形サイズが限定的 金属粉末積層造形装置メーカーの中には 比較的大型の装置を販売している企業もあ るが、全体的に小型・中型機がメインであ り、大型機の選択肢が少ない。 レーザー式ではサポート材を多く 必要とする 電子ビーム式では造形前にパウダーを予熱 し、シンタリングを行うので造形品のサポート 材が少なく済むが、レーザー式はそのような 工程がないので、多くのサポート材を必要と する。 電子ビーム式では造形開始前の 予熱や造形後の取り出しに時間 を要する 造形前の予熱や造形後に造形品を冷ます 工程で数時間を要するため、余分な時間が 発生してしまう。 しかし造形速度自体はレーザー式よりも早 いためトータルの時間は電子ビーム式の方 が早いとも言われている。 粉末材料の種類が限定的 現在メーカーから販売されている金属粉末材 料の種類は限定的であり、ユーザーは用途 に応じた最適な粉末を自社開発するしかな い。 レーザー式では出力が弱く、使用可能な材 料が限られる。(タングステンなどの材料は 使用不可能) 電子ビーム式においては参入企業が 1 社だ けであり、粉末の選択肢も限られる。
分類 要因 内容 価格 装置価格が高価である 国産のハイブリッド式金属粉末積層造形装 置では 1 億円以下の装置が販売されている が、海外製の装置については基本的に億単 位であり、中小企業が導入するにはハードル が高い。 金属粉末材料の価格が高価で ある 現在販売されている金属粉末材料は電子ビ ーム式で 4 万円程度/kg、レーザー式で 8~ 10 万円程度/kg であるため造形品の価格が 高価になり、量産には向いていない。 その他 金属粉末材料の粒径が小さく安 全面に課題がある レーザー式で使用する金属粉末材料は 20~ 30μm と小径であり、活性金属の場合粉塵爆 発のリスクがともなう。 また、電子ビーム式・レーザー式ともに作業 者が粉末材料を吸い込んでしまうリスクがあ る。 材料入れ替えやガスの切り替え が手間である 金属粉末材料の入れ替えや使用するガスの 切り替えが手間であり、生産効率を低下させ ている。
2.金属粉末積層造形装置の国内市場規模推移
(1)金額・数量別の過去 3 年間の市場規模推移と背景要因 ■認知度の向上や競合企業との差別化を図る事業所の増加などにより金属粉末積層造形装置の市場 規模は近年急伸している。 【金額・数量別の過去 3 年間の国内市場規模推移】 項目 2012 年度 2013 年度 2014 年度 数量(台) 5 14 30 前年比(%) --- 280% 214% 金額(百万円) 600 1,610 3,350 前年比(%) --- 268% 208% ※ヒアリングにより弊社推計 ※数量には外販分のみを含んでおり、グループ内での実績は除く 2014 年度における金属粉末積層造形装置の国内市場規模は数量ベースで 30 台、金額ベースで は 33 億円強となり、ここ数年で急伸している。2012 年度以降、販売数量・金額ともに対前年比で 200%を超える伸び率となっている。 国内のみならず、グローバル市場において金属粉末積層造形装置の認知度が高まる中で、国レ ベルで装置の導入や開発の支援を行う国々が増えてきている。 これまで EOS 社などの海外製品が主流であった金属粉末積層造形装置市場において、㈱松浦 機械製作所や㈱ソディックなど国内メーカーも徐々に台頭してきており、安価な装置が上市されるな ど選択肢が増えてきている点も市場規模増加につながっている。 導入企業においては他社との差別化を図る上での先行投資のような位置づけとして考えている 企業が多く、将来的なコスト削減や受注増を目指し、日々研究開発や試作品・完成品の製造を行っ ている。 数量 金額 0 1,000 2,000 3,000 4,000 0 10 20 30 40 2012年度 2013年度 2014年度 台数(台) 金額(百万円)(2)方式別(レーザー・電子ビームなど)の過去 3 年間の市場規模推移と背景要因 ■レーザー式が圧倒的に販売台数を伸ばしており、電子ビーム式については参入企業が 1 社のみであり 市場規模も微増にとどまっている。 【方式別の過去 3 年間の市場規模推移】 方式 単位 2012 年度 2013 年度 2014 年度 台数 構成比 レーザー 数量(台) 4 12 27 90% 前年比(%) --- 300% 225% 金額(百万円) 450 1,310 2,900 87% 前年比(%) --- 291% 221% 電子ビーム 数量(台) 1 2 3 10% 前年比(%) --- 200% 150% 金額(百万円) 150 300 450 13% 前年比(%) --- 200% 150% 合計 数量(台) 5 14 30 100% 前年比(%) --- 280% 214% 金額(百万円) 600 1,610 3,350 100% 前年比(%) --- 268% 208% ※ヒアリングにより弊社推計 ※数量には外販分のみを含んでおり、グループ内での実績は除く 金属粉末積層造形装置の 2014 年度における方式別市場規模はレーザー式が圧倒的に多く、全 体のうちの約 90%をレーザー式が占めている状況である。 近年、国内市場においてレーザー式を販売するメーカーや代理店が増え、国内メーカーも参入し て安価な装置が上市されるなど、金属粉末積層造形装置市場の成長を牽引している。 レーザー式については金型産業や試作品メーカーなどの受託加工会社が積極的に装置を導入し 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 0 5 10 15 20 25 30 35 2012年度 2013年度 2014年度 レーザー 数量 電子ビーム 数量 レーザー 金額 電子ビーム 金額 台数(台) 金額(百万円)
ており、大学や地方自治体関連の研究機関の導入数も年々増加している。 一方、電子ビーム式においては市場としては伸びているものの、レーザー式と比べ成長が伸び悩 んでおり、装置価格がレーザー式より若干高い、使用できる材料が少ないなどのデメリットがあり、 そもそも参入企業がスウェーデンの Arcam 社のみという状況が長年変わっていないため、市場規模 拡大には至っていない。 グローバル市場において 2015 年 1~6 月の半年間で Arcam 社は約 20 台の装置を販売している が、国内市場においては未だブームがきていない状況である。 (3)需要業界別(金型メーカー、試作品メーカーなど)の市場規模推移と背景要因 ■金型メーカーや試作品メーカーなどの受託加工業や大学などの研究機関で装置の導入が進んでおり、 完成品メーカーなどにおける装置の普及度合いはまだ低い。 【需要業界別の過去 3 年間の市場規模推移】 項目 単位 2012 年度 2013 年度 2014 年度 台数 構成比 受託加工業 台 3 9 15 50% 前年比% --- 300% 167% 大学・研究機関 台 2 4 12 40% 前年比% --- 200% 300% その他 台 --- 1 3 10% 前年比% --- --- 300% 合計 台 5 14 30 100% 前年比% --- 280% 214% ※ヒアリングにより弊社推計 ※数量には外販分のみを含んでおり、グループ内での実績は除く 3 9 15 2 4 12 1 3 0 5 10 15 20 25 30 35 2012年度 2013年度 2014年度 その他 研究機関 受託加工業 台数(台)
2014 年度における需要業界別の市場規模はそれぞれ受託加工業で 15 台、大学・研究機関で 12 台、その他企業で 3 台であり、合計 30 台であった。 金型メーカーや試作品メーカーなどの受託加工業は近年の 3D プリンターブームの流れを受け、 将来への先行投資として装置を購入し、短納期や複雑形状の製品への対応を行っており、早い段 階で装置活用のノウハウを得ることで他社との差別化を図ろうとしている。 大学や各地域に設置されている工業技術センターなどの研究機関においても近年装置の普及が 進んでおり、装置を利用した金型や部品の製法などの研究を行うとともに、工業技術センターでは 地域の事業者に装置を活用してもらい、自社製品開発のための研究などを行っているケースも多 い。 その他のカテゴリーには完成品メーカーや重工関連企業が含まれるが、受託加工業や研究機関 と比べ装置の普及度合いはまだ低い状況である。海外ではドイツの自動車メーカー各社や米国 GE などの重工関連企業などが積極的に装置を活用した製品開発や研究を行っている一方で、国内は どちらかというと、完成品メーカーなどが金属粉末積層造形装置を導入する割合は低い。
3.主要参入企業の状況
(1)需要業界別の参入企業シェア ■EOS 社が市場を牽引しているが、近年その他企業も徐々に販売台数を伸ばしており、以前ほど EOS 社が独占している状況ではなくなっている。 【金属粉末積層造形装置のメーカーシェア】 メーカー名 台数 シェア EOS 10 33.3% ㈱松浦機械製作所 7 23.3% Arcam AB 3 10.0% Concept Laser 3 10.0% ㈱ソディック 3 10.0% SLM Solutions GmbH 2 6.7% 3D Systems Corporation 2 6.7% 合計 30 100.0% ※ヒアリングによる弊社推計 2014 年度における金属粉末積層造形装置のメーカーシェアは上記のように EOS 社が依然として 市場を牽引している。EOS 社がメーカーシェアトップであることはここ何年も変わらないことであるが、 近年その他企業も販売台数を徐々にではあるが伸ばしており、EOS 社の独占市場ではなくなりつつ ある。 特に㈱松浦機械製作所は世界初の造形と切削を同時に行う装置を海外メーカーよりも安く提供し ている話題性もあり、近年販売台数を伸ばしている。また、大型の装置を上市する企業も増えてい るなど、かつてのような金属粉末積層造形装置=EOS 社というわけではなく、ユーザー側の選択肢 が増えたことがメーカーシェアの構図を変えつつある要因となっている。(2)主要参入企業の概要(下記調査対象企業毎の個別調査票を作成します) 【主要メーカーと日本国内の現地法人・代理店一覧】 メーカー 日本国内の現地法人・代理店 現地法人・代理店本社所在地 EOS ㈱NTT データエンジニアリングシステム ズ 東京都大田区西蒲田 7-37-10 Concept Laser ㈱シーケービー 東京都渋谷区渋谷 2-10-6 SLM Solutions GmbH (旧 MTT Techologies) 愛知産業㈱ 東京都品川区東大井 2-6-8 アキ・アルテック㈱ 埼玉県川越市上戸新町 21-4 ExOne ㈱ExOne 神奈川県小田原市羽根尾 161-5 3D Systems Corporation (Phenix Systems) キヤノンマーケティングジャパン㈱ 東京都港区港南 2-16-6 ㈱スリーディー・システムズ・ジャパン 東京都世田谷区三宿 1-13-1 Stratasys Ltd. 丸紅情報システムズ㈱ 東京都渋谷区渋谷 3-12-18 アルテック㈱ 東京都中央区入船 2-1-1 ㈱松浦機械製作所 ㈱松浦機械製作所 福井県福井市漆原町 1-1 ㈱ソディック ㈱ソディック 横浜市都筑区仲町台 3-12-1 Arcam AB ㈱エイチ・ティー・エル 東京都立川市曙町 2-16-6
㈱NTT データエンジニアリングシステムズ
【会社概要】 企 業 名 株式会社 NTT データエンジニアリングシステムズ 本 社 所 在 地 (〒144-0051) 東京都大田区西蒲田 7-37-10 電 話 番 号 03-5711-5300 資 本 金 100 百万円 代 表 者 代表取締役社長 木下 篤 主 な 事 業 所 関西支社、東京営業所、北関東営業所、東北出張所、名古屋営業所、浜松営業 所、北陸出張所、関西営業所、岡山出張所、中国営業所、九州営業所、AM デザ インラボ、宇都宮センター、設計受託センター(尾道)、設計受託センター(沖縄) 従 業 員 数 438 名(2015 年 4 月現在) 売 上 高 9,249 百万円(2014 年 3 月期) ①事業概要(取扱の領域)・担当部門 ■ドイツの EOS 社製の金属積層造形装置を取扱っている。 ■担当部門は東京、愛知、大阪にそれぞれ配置している。 当社は金属積層造形装置では世界的に有名なドイツの EOS 社製の装置を取扱っており、過去に は金属だけでなく、同社の砂積層造形装置も取り扱っていた。 当社は EOS 社製の装置を扱う日本国内の総代理店といった位置づけであり、担当部門は東京、 愛知、大阪にそれぞれ配置している。 担当部門の部署名、所在地、連絡先は以下の通りである。 【金属積層造形装置を担当している部門】 部署名 所在地 連絡先 営業一課 東京都大田区西蒲田 7-37-10 03-5711-5350 営業一課(名古屋) 愛知県名古屋市東区葵 1-20-6 052-979-6272 営業二課(大阪) 大阪府箕面市船場東 2-6-58 072-789-6006 AM デザインラボ②金属粉末積層造形事業の位置付け ■世界的に有名な EOS 社の製品を扱っており、保守やメンテナンスサービスにおいても高いレベルを提 供できていると思う。 EOS 社は金属積層造形装置における世界的なメーカーであり、当社は日本国内市場の販売を任 されている立場である。 当社は EOS 社製の装置販売を単に販売するだけではなく、EOS 社と同等レベルの高い技術レベ ルの保守・メンテナンスサービスも提供している。 大阪の AM デザインラボでは、EOS 社のトレーニングを受けたエンジニアが常駐しており、最適設 計やレーザー照射パラメータ開発支援などの技術開発、装置のメンテナンス、保守サービスなどを 行っている。 海外製品にありがちな、外国からのエンジニア派遣や逐一部品を輸入することによる修理の遅延 を極力減らす体制を構築しており、国内にはただ装置を販売するだけの代理店が多いが、当社は 技術開発から運用支援、保守メンテナンスまで行える国内唯一の企業だと自負している。 ③取扱い製品の概要 ■基本モデルの EOSINT M290 とサイズアップモデルの EOSINT M400 を推奨しているが、従来機につ いても販売を行っている。 当社では現在下表にあるような基本モデルの EOSINT M290 やサイズアップモデルの EOSINT M400 を推奨して営業活動を行っているが、EOSINT M 280 を中心に従来機についても取り扱ってい る。取扱い製品のラインナップは下表の通りである。 【EOS 社製の金属積層造形装置】 社名 製品名 概要 ㈱NTT データエンジニアリン グシステムズ(EOS 社製)
EOSINT M 280
◆外形寸法(W×D×H) 2200×1070×2290mm ◆本体重量 1,250kg ◆造形サイズ(W×D×H) 250×250×325mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ ファイバーレーザ 200or400WEOSINT M 290
◆外形寸法(W×D×H) 2500×1300×2190mm ◆本体重量 1,250kg ◆造形サイズ(W×D×H) 250×250×325mm ◆積層厚 0.02~0.06mm ◆レーザータイプ ファイバーレーザ 400WEOSINT M400
◆外形寸法(W×D×H) 4181×1613×2355 mm ◆本体重量 4,635kg ◆造形サイズ(W×D×H) 400×400×400mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ ファイバーレーザ 1kW また、粉末として使用する材料においても各種取り揃えており、下表のようなリストの中から用途 に合わせた材料の選択が可能である。 【材料リスト】 名称 素材 特性・利用用途 ragingSteel MS1 マルエージング鋼 金型インサートや機能部品 EOS StainlessSteel GP1 ステンレス 延性や耐食性が求められる部品 EOS StainlessSteel PH1 ステンレス 延性や耐食性が求められる部品 EOS CobaltChrome MP1 コバルトクロムモリブデン 機械的性質と高耐熱性の求められる 部品 EOS CobaltChrome SP2 コバルトクロムモリブデン 歯科のクラウン、ブリッジなどEOS Titanium Ti64 チタニウム合金 機械的性質と軽量及び生体親和性が 求められる部品
EOS NickelAlloy IN718 ニッケル基調合金 高耐熱性が求められる部品
EOS NickelAlloy IN625 ニッケル基調合金 高耐熱性が求められる部品
④金属粉末積層造形装置の販売実績 ■2014 年度の販売実績は約 10 台である。 当社が 2014 年度に販売した金属粉末積層造形装置の実績は約 10 台であり、ここ数年好調に推 移している。 当社は現在国内で金属粉末積層造形装置を販売している代理店やメーカーの中でも参入時期が 早く、また EOS 社の装置については海外での実績も豊富である。 そのため業界のパイオニアとしてノウハウも蓄積されており、運用支援や保守メンテナンスについ てもサービスが充実しているため、他社と比べ比較的販売しやすいような立場であると認識してい る。 ⑤自社製品の特色・強み・弱み ■造形に使用可能な材料の種類が豊富なため様々な用途向けに利用可能である。 ■装置の性能差というよりは当社のサービス体制が販売促進の後押しをしていると思う。 EOS 社の金属粉末積層造形装置の特徴としては軽合金、鋼鉄類から超合金、複合材まで、多岐 にわたる材料を溶融して造形することができ、工業分野から医療分野まで幅広いユーザー層をター ゲットにできる点が挙げられる。 当社が国内で金属粉末積層造形装置を取扱い始めた時代は他社の装置性能と比べ圧倒的に勝 っている部分もあったと思うが、現在においては各社研究開発を重ねており、装置そのもので差別 化を図ることが難しくなっているように感じる。 製品ラインナップについても中型~大型までの造形可能な製品をラインナップしているが、販売活 動においては当社がこれまで積み上げてきたノウハウや技術支援などのサービス体制に価値があ ると思う。 代理店の中には装置は販売するが、技術的なことであったり、メンテナンスについて経験不足な 部分が散見される中で、当社はサービススタッフにドイツの EOS 社で研修を受けさせるなど、メーカ ーに頼ることなく顧客対応ができるような体制を整えている。このあたりの体制が他の代理店ではま だあまり確立されていないという話を良く聞いている。 ⑥競合企業に対する見解 ■海外メーカーの他に、国内メーカーの製品についても注目している。 EOS 社はグローバル市場において産業用金属粉末積層造形装置の実績で世界 No.1 であり、グ ローバル市場で見ると Concept Laser 社や SLM ソリューションズ社など、同じドイツのメーカーがライ バルになってくる。 国内市場においては当社が頭一つ抜けている状態だと考えていたが、㈱松浦機械製作所の他に、 近年㈱ソディックが市場に参入したりと、どちらかというと国内メーカーの動向が気になるところであ り、今後どのような製品をラインナップしてくるのか注目している。
⑦販売ターゲットとしている業界・強い業界 ■金型産業や自動車・航空宇宙向けの部品産業向けを主要ターゲットとしているが、近年では官公庁 向けや異業種向けの営業も行っている。 当社は日本市場で EOS 社製品の販売を開始してから主に金型産業や自動車や航空宇宙向けの 部品産業をターゲットとして営業活動を行ってきた。 現在においてもその基本軸は変わっていないが、近年各都道府県などをトップに持つ独立行政法 人の工業技術センターや㈱DMM.com などの異業種への納入実績が増えており、今後の販売活動 においても注力していく分野であると考えている。
㈱シーケービー
【会社概要】 企 業 名 株式会社シーケービー 本 社 所 在 地 (〒150-0002) 東京都渋谷区渋谷 2-10-6 電 話 番 号 03-3498-2131 資 本 金 100 百万円 代 表 者 代表取締役社長 中川 貴夫 主 な 事 業 所 名古屋支店、大阪支店、広島支店、浜松営業所、北関東営業所、苫小牧出張所 従 業 員 数 70 名(2015 年 4 月現在) 売 上 高 6,499 百万円(2013 年 12 月期) ①事業概要(取扱の領域)・担当部門 ■ドイツの Concept Laser 社の金属積層造形装置を取扱っている。 ■全国各地の拠点に配置している機械営業部の人員が金属積層造形装置の担当部門となっている。 当社はドイツの Concept Laser 社の金属積層造形装置を取扱っており、航空宇宙領域や自動車 領域のクライアントへの納入実績がある。当社はもともとドイツの ERUCO Johs. Köllin GmbH & Co.KG と事業提携を行い創業した背景もあり、 海外の工作機器や精密測定器などの産業機械を輸入し国内の主要なメーカーに納めてきた。
Concept Laser 社は金属積層造形装置の販売で高い実績があり、EOS 社と並びグローバル市場 における大手メーカーと位置づけられている。 Concept Laser 社は世界で約 30 もの国々にセールスパートナーを保有しており、当社が日本市場 での総販売代理店といった位置づけとなっている。 当社の担当部門の部署、所在地、連絡先は以下の通りである。 【金属積層造形装置を担当している部門】 部署名 拠点名 所在地 連絡先 機械営業部 本社 東京都渋谷区渋谷 2-10-6 03-3498-2131 名古屋支店 愛知県名古屋市名東区上社 2-210 052-776-4832 大阪支店 大阪府大阪市福島区福島 7-15-26 06-6442-3270 広島支店 広島県広島市中区大手町 2-2-9 082-543-5392 浜松営業所 静岡県浜松市中区中央 1-3-6 053-459-2239 北関東営業所 埼玉県熊谷市星川 2-20-1 050-8881-7820 苫小牧出張所 北海道苫小牧市三光町 1-4-1 ---
②金属粉末積層造形事業の位置付け ■金属粉末積層造形装置は数ある取扱商品の 1 つではあるが、注目度の高い商品であり、営業には 注力している。 当社は工作機械を中心とした輸入商社であり、欧米企業の製品を中心に数多くの製品ラインナッ プをそろえている。 金属粉末積層造形装置は数ある商品のうちの 1 つではあるが、近年装置の需要ニーズの高まり を受け、注目度の高い商品であることから営業活動には注力している。 また、当社が扱っている Concept Laser 社製の金属粉末積層造形装置は世界的に見れば欧米を 中心に納入実績が豊富であり、国内市場においても拡販していかなければならないと感じている。 ③取扱い製品の概要 ■コンパクトサイズから世界最大の造形範囲を持つ装置を扱っている。 当社は Concept Laser 社が販売しているコンパクトサイズから世界最大の造形範囲を持つ装置を 扱っており、下表のような製品ラインナップとなっている。 【Concept Laser 社製の金属積層造形装置】 社名 製品名 概要 ㈱シーケービー (Concept Laser 社製)
M1
◆外形寸法(W×D×H) 2323×2308×1507mm ◆本体重量 --- ◆造形サイズ(W×D×H) 250×250×250mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ ファイバーレーザ 200 or 400WM2
◆外形寸法(W×D×H) 2706×1818×1985mm ◆本体重量 --- ◆造形サイズ(W×D×H) 250×250×280mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ ファイバーレーザ 200W×2 or 400W×2社名 製品名 概要
Mlab
◆外形寸法(W×D×H) 705×1848×1220mm ◆本体重量 --- ◆造形サイズ(W×D×H) 90×90×80mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ ファイバーレーザ 100WMlabR
◆外形寸法(W×D×H) 705×1848×1220mm ◆本体重量 --- ◆造形サイズ(W×D×H) 90×90×80mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ ファイバーレーザ 100WX line 1000R
◆外形寸法(W×D×H) 4416×3070×4500mm ◆本体重量 --- ◆造形サイズ(W×D×H) 800×400×500mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ ファイバーレーザ 1000WX line 2000R
◆外形寸法(W×D×H) 4416×3070×4500mm ◆本体重量 --- ◆造形サイズ(W×D×H) 800×400×500mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ ファイバーレーザ 1000W×2 また、装置によって対応可能な金属粉末も様々であり、粉末の適合表は以下の通りである。装置 によってはアルミニウムやチタニウムにも対応可能となっている。【金属粉末適合表】
M1 M2 Mlab MlabR X line
1000R X line 2000R ステンレススチール/SUS316L ● ● ● ● アルミニウム/ADC1 ● ● アルミニウム/ADC3 ● ● ● ● チタニウム/64 チタン ● ● ● ● チタニウム/チタン 2 種 ● ● スチール/マルチエージング銅 ● ● ● ● ブロンズ ● ● ステンレススチール/ウッデホルム コラックス ● ● ● ● ステンレススチール/SUS630 ● ● ● ● インコネル/インコネル 718 ● ● ● ● インコネル/インコネル 625 ● ● コバルトクロム ● ● ● ● 18 金ゴールド ● ● シルバー ● ● ④金属粉末積層造形装置の販売実績 ■2014 年度における装置の販売実績は 3 台程度である。 2014 年度における当社の金属粉末積層造形装置の販売実績は 3 台程度であり、ここ数年間にお いても平均的な実績となっている。 金属粉末積層造形装置については以前と比べ参入企業数も増えており、他社との差別化を図る ことが難しくなっていると感じている。 ⑤自社製品の特色・強み・弱み ■小型~世界最大サイズの装置までを扱っている点や、高出力のレーザーを搭載しているため造形時 間を短縮できる点が強みである。 当社が扱っている金属粉末積層造形装置の製品ラインナップは小型な装置から世界最大の造形 が行えるものまで幅広く扱っている。 また、X line 2000R では 1000 ワットのファイバーレーザを 2 本搭載しており、単に大型の造形品に 対応するだけでなく、造形時間を短縮できる点が強みである。 その他、装置によってアルミやチタンなどの材料にも対応可能な点が挙げられるが、そのような特 徴を持つ製品は他社でも扱っているため、当社独自のものではない。
⑥競合企業に対する見解
■EOS 社製品を扱っている㈱NTT データエンジニアリングシステムズがライバル企業であり、常にコンペ の対象になっている。
国内市場に限ったことではないと思うが、EOS 社と Concept Laser 社の製品は欧米市場を中心に コンペなどでバッティングするケースが多いと聞いている。 国内市場においても商談時のコンペで㈱NTT データエンジニアリングシステムズとバッティングす るケースが多い上に、当社が負けてしまうことの方が多いため何とかしたいと思っている。 ⑦販売ターゲットとしている業界・強い業界 ■金型メーカーや歯科分野のインプラント品メーカーなどへの納入実績があり、近年では官公庁関連へ の納品も行っている。 当社の金属粉末積層造形装置の納入実績はそれほど多いものではないが、これまでに航空産 業向けの金型を製造しているメーカーやインプラント品を製造している歯科産業などの企業に装置 の納品実績がある。 また、近年では地方独立行政法人山口県産業技術センターに装置を納品するなどの実績も積ん でおり、官公庁向けの営業体制も強化していく考えである。
愛知産業㈱
【会社概要】 企 業 名 愛知産業株式会社 本 社 所 在 地 (〒140-0011) 東京都品川区東大井 2-6-8 電 話 番 号 03-6800-1122 資 本 金 85 百万円 代 表 者 代表取締役社長 井上 博貴 主 な 事 業 所 名古屋営業所、関西営業所、広島営業所 従 業 員 数 117 名(2015 年 4 月現在) 売 上 高 4,593 百万円(2013 年 9 月期) ①事業概要(取扱の領域)・担当部門 ■ドイツの SLM ソリューションズ社の金属粉末積層造形装置を取扱っており、金属パウダーについてはイ ギリスの LPW Technology 社の製品を輸入販売している。 ■東京本社の他、名古屋、神戸、広島にある営業所で金属積層造形装置のセールスを担当している。 当社は 2014 年 4 月にドイツの SLM ソリューションズ社と輸入代理店契約締結し、金属パウダーに おいてはイギリスの金属粉末積層造形装置専用金属パウダーメーカーである LPW Technology 社と 輸入代理店契約締結した。 SLM ソリューションズ社はグローバル市場で 200 台程度の金属積層造形装置の販売実績があり、 日本国内市場で今後普及を進めていくために当社との事業提携を行うことになった。 装置のセールスは本社の他に、名古屋、神戸、広島の営業所で担当人員を配置しており、所在 地、連絡先は以下の通りである。 なお、当社は 2014 年から SLM ソリューションズ社製の金属粉末積層造形装置を輸入販売してい るが、それまではアキ・アルテック㈱が代理販売を行っていた。 アキ・アルテック㈱は 2015 年以降、金属粉末積層造形装置以外の SLM ソリューションズ社製の製 品(真空注型機など)の国内代理店として販売活動を行っている。 【金属粉末積層造形装置を担当している部門】 拠点名 所在地 連絡先 本社 東京都品川区東大井 2-6-8 03-6800-1122 名古屋営業所 愛知県長久手市戸田谷 1405 0561-61-4020 関西営業所 兵庫県神戸市兵庫区大開通 8-2-2-107 078-515-8680 広島営業所 広島県広島市東区戸坂くるめ木 1-3-23 082-220-1740②金属粉末積層造形事業の位置付け ■製品を取扱い始めてからまだ間もないが、パウダーメーカーとも代理店契約を締結するなど積極的に 販売活動を行っていく考えである。 当社は前述のように 2014 年 4 月から SLM ソリューションズ社の金属粉末積層造形装置を取扱う ようになり、実績に関してはほとんど無い状況である。 国内では後発組として出遅れている点は否めないが、パウダーメーカーとも代理店契約を締結す るなど装置だけではなく、豊富な材料も扱っている点をアピールして営業活動を行っており、今後に おいても徐々に実績を高めていきたいと考えている。 ③取扱い製品の概要 ■試作や研究開発向けの装置から、中型クラスの造形サイズにまで対応可能である。 当社が取り扱っている SLM ソリューションズ社製の金属積層造形装置は試作や研究開発用途向 けから中型の造形品まで対応可能な異なる 3 種類の製品をラインナップしている。 それぞれの製品概要は下表の通りである。 【SLM ソリューションズ社製の金属積層造形装置】 社名 製品名 概要 愛知産業㈱ (SLM ソリューションズ社製)
SLM 125
◆外形寸法(W×D×H) 1390×1900×920mm ◆本体重量 700kg ◆造形サイズ(W×D×H) 125×125×75mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ ファイバーレーザ 400WSLM 280
◆外形寸法(WxDxH) 1800×1900×1020mm ◆本体重量 1,000kg ◆造形サイズ(WxDxH) 280×280×350mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ ファイバーレーザ 400W or 400W×2 or 400W+1,000W社名 製品名 概要
SLM 500
◆外形寸法(W×D×H) 4000×2200×1100mm ◆本体重量 2,600kg ◆造形サイズ(W×D×H) 500×280×325mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ ファイバーレーザ 400W×2 or 400W×4 or 2×(400W+1,000W) また、事業提携している LPW Technology 社製の金属パウダーは種類が豊富で、メインとなるのは ニッケル系、コバルト系、アルミ系、チタン系、鉄系であり、合計すると 40~50 種類の金属パウダー を取扱っている。 ④金属粉末積層造形装置の販売実績 ■2014 年度における装置の販売実績は 2 台程度である。 2014 年度における金属粉末積層造形装置の販売実績は 2 台程度である。当社は 2014 年 4 月か ら SLM ソリューションズ社と代理店契約を結ぶなど、他社と比べ販売時期がだいぶ遅れてしまった。 SLM ソリューションズ社の製品は他社のレーザービーム式と比べ特徴的な部分があるため今後 においては徐々に差別化を訴求することで実績が伸びるのではと見ている。 ⑤自社製品の特色・強み・弱み ■同時に最大 4 台のレーザーが同時に照射可能であるため量産仕様に向いている、パラメータ設定を 自由に変更可能にし、ユーザーオリジナル成分の粉末の施工が可能である点が特徴的である。 当社が取り扱っている SLM ソリューションズ社の金属粉末積層造形装置は研究開発や試験用途 向けの SKM125 を除き複数のレーザーを照射できる点が特徴的である。 オプションにはなるが、SLM280 では 2 台、SLM500 では最大 4 台のレーザーを搭載することが可 能であり、造形速度は同等クラスの機種の中で最高レベルを誇っている。 また、パラメータの設定を粉末の成分などによって自由に変更することが可能であり、ユーザーフ レンドリーな設計となっている。 ⑥競合企業に対する見解 ■後発組であるため先に参入している企業が全て競合企業と考えているが、㈱シーケービーが取り扱う Concept Laser 社の装置の動向が気になっている。 当社は金属粉末積層造形装置の国内市場において後発組であり、先に参入している企業の全て が競合企業になると考えているが、中でも㈱シーケービーが取り扱う Concept Laser 社の装置は SLM ソリューションズ社同様、複数のレーザーが照射可能な装置もあるため、気になる存在だと認 識している。また、当然ではあるが、EOS 社の装置は国内市場でかなり普及しているため、今後最大のライバ ルになると見ている。 ⑦販売ターゲットとしている業界・強い業界 ■特にターゲットを定めている業界はなく、幅広い産業をターゲットに販売していきたいと考えている。 当社の場合、金属粉末積層造形装置を特定の産業に絞った営業活動を行うつもりはなく、航空宇 宙分野や、歯科・医療分野、自動車製造分野、研究機関、コンシューマ製品向けの型製造分野など 幅広い業界にアプローチしていきたいと考えている。 前述の通り、提携している LPW Technology 社が数多くの種類の材料を取扱っていることもあり、 材料種類が少なく、ターゲットを絞らざるを得ないメーカーもある中で、当社はそのような縛りがなく、 どの業界にでも対応可能であると思う。
㈱ExOne
【会社概要】 企 業 名 株式会社 ExOne 本 社 所 在 地 (〒256-0804) 神奈川県小田原市羽根尾 161-5 電 話 番 号 0465-44-1303 資 本 金 10 百万円 代 表 者 代表取締役社長 添田 浩史 主 な 事 業 所 本社のみ 従 業 員 数 25 名 売 上 高 --- ①事業概要(取扱の領域)・担当部門 ■米国本社の日本子会社として金属積層造形装置を取扱っており、本社の営業部が装置のセールス 担当となっている。当社は米国本社である The ExOne Company の 100%子会社として 2005 年 7 月に設立され、国内 では金属積層造形装置の販売やメンテナンスの他、委託サービスとして装置を使用した金型の製 作などを行っている。 金属積層造形装置の他にも砂やガラスを材料とした装置もあり、本社の営業部がそれらの装置 のセールスを担当している。 【金属積層造形装置を担当している部門】 部署名 拠点名 所在地 連絡先 営業部 本社 神奈川県小田原市羽根尾 161-5 0465-44-1303 ②金属粉末積層造形事業の位置付け ■金属粉末積層造形事業は主力事業であるが、砂積層造形事業の方が注力度合いが高い。 当社は金属粉末積層造形装置や砂積層造形装置の販売や受託サービスによる製品の製造を行 っており、当該事業においては砂積層造形事業と共に当社の成長の柱であると考えている。
当社の親会社である The ExOne Company はもともと航空機や自動車の部品を製造していた Extrude Hone Corporation という米国企業が Kennametal に買収された際に、非中核部門であった砂 型鋳造部門の従業員がスピンオフして立ち上げた企業であり、現在においてもどちらかというと砂積 層造形事業の方が注力度合いが若干高い。
現在、砂積層造形装置に関しては国内市場で装置を取扱っている事業者が当社だけであると認 識しており、EOS 社などのその他企業の装置については取り扱う代理店が無い状況だと思う。
金属粉末積層造形装置についてはライバル企業も多く、当社としてもシェア拡大を考えているが、 年によって爆発的に売れるものでもないためしばらくは厳しい状況が続くのではと見ている。 ③取扱い製品の概要 ■研究/開発や教育機関向けの装置から中型、大型まで幅広い製品ラインナップとなっている。 当社が取り扱っている金属積層造形装置は研究・開発や教育機関専用に開発された装置から試 作品、少ロット品、大型部品や部品の大量生産用の装置まで幅広く、あらゆるニーズに応えられるよ うになっている。 当社が取り扱っている金属積層造形装置の製品ラインナップは下表の通りである。 【ExOne 社製の金属積層造形装置】 社名 製品名 概要 ㈱ExOne
M-Print
◆外形寸法(W×D×H) 2625×2450×2150mm ◆本体重量 2500kg ◆造形サイズ(W×D×H) 760×390×400mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ ---M-FLEX
◆外形寸法(W×D×H) 1675×1400×1855mm ◆本体重量 1,020kg ◆造形サイズ(W×D×H) 400×250×250mm ◆積層厚 0.15mm ◆レーザータイプ ---X1-Lab
◆外形寸法(W×D×H) 965×711×1066mm ◆本体重量 --- ◆造形サイズ(W×D×H) 40×60×35mm ◆積層厚 0.05mm ◆レーザータイプ ---④金属粉末積層造形装置の販売実績 ■2014 年度における金属粉末積層造形装置の販売実績は国内では無い模様である。 ㈱ExOne は国内参入以来どちらかというと砂積層造形装置の販売に注力してきたこともあり、 2014 年度における金属粉末積層造形装置の販売実績は国内では無い模様である。 砂積層造形装置については国内市場で販売しているメーカーが実質当社だけであり、独占的な 立場であることから積極的な販売活動により年々販売台数を増やせている状況であるが、金属粉 末積層造形装置についてはライバルも多く、性能・コスト面で他社と比べ優位性を出しづらい点もあ り、苦戦している状況である。 そのため、金属粉末積層造形事業については装置の販売ではなく、当社が試作品を製造し、クラ イアントに納品するといった受託加工が中心となっている。 グローバル市場においては研究用途の他に、BMW やフォードなどの完成車メーカーへの装置導 入実績もあり、また、日本支社は中国や韓国を始めとしたアジア市場向けに現地の商社などの協力 企業と連携しながら製品の輸出機能を担っていることから、徐々に実績を作っていきたいと考えてい る。当社グループのグローバル市場における各装置の販売実績推移は下表の通りである。 【ExOne 社のグローバル市場における装置販売台数推移】 モデル 2012 年 2013 年 2014 年 台数 構成比 S-Max+ --- --- 1 3.6% S-Max 9 13 11 39.3% S-Print 3 3 1 3.6% S-15 1 1 1 3.6% M-Print --- --- 1 3.6% M-FLEX --- 6 9 32.1% X1-Lab --- 5 4 14.3% 合計 13 28 28 100.0%
※ExOne 社の Annual Report より抜粋
上表内における S シリーズは砂積層造形装置であり、M シリーズと X1-Lab に関しては金属粉末 積層造形装置となっている。 0 5 10 15 20 2012年 2013年 2014年 砂積層造形装置 金属積層造形装置 台数(台) 【種類別販売台数推移】
⑤自社製品の特色・強み・弱み ■インクジェット式を採用しており、レーザー式と比べ造形速度が速い。 ■新たな材料開発にも積極的に取り組んでおり、様々な用途への展開を期待している。 当社の金属粉末積層造形装置はレーザー式や電子ビーム式とは異なりインクジェット方式を採用 しており、これは砂型の装置についても同様である。 通常、レーザー方式の装置は不活性ガスまたは真空中で造形するが、当社の製品は大気中で出 力することが可能であり、レーザー式と比べ処理速度が速い点が特徴である。 また、グループとして金属粉末積層造形装置で使用可能な新たな材料開発にも積極的に取り組 んでおり、近年ではニッケル、クロム、モリブデン、ニオブ等の合金であるインコネルを製品ラインナ ップに加えている。 当社はもともとステンレスや銅、ブロンズなどを材料とした粉末をグローバル市場で販売していた が、インコネルは耐腐食性を持ち、耐熱性、耐酸化性、耐クリープ性などの高温特性に優れているこ とから原子力産業やスペースシャトル、航空宇宙産業、産業用タービン、化学産業など幅広い用途 に使用されている。 特にニッケルをベースにしたインコネルは高温状態を維持するパーツ製造には必須の素材であり、 身近なものでは航空機のジェットエンジンのパーツや、自動車のマフラーに使用されており、このよ うな業界向けに需要があると見込んでいる。 ⑥競合企業に対する見解 ■金属粉末積層造形装置に関しては EOS 社が先行していると見ており、国産機を上市している㈱松浦 機械製作所や㈱ソディックについては気になる存在である。 世界的に見ても EOS 社が頭一つ抜けている状況であり、国内市場においても EOS 社の製品が外 国産として最も実績があると見ており、同じ外資系として競合する立場だと思う。 砂積層造形装置については一時期 EOS 社の製品と国内市場で実績を争うような関係であったが、 現在 EOS 社は国内市場における砂積層造形事業から撤退しており、代理店である㈱NTT データエ ンジニアリングシステムズも取扱製品ラインナップから外しているため、当社の独占市場となってい る。 また、金属粉末積層造形装置の国産機として㈱松浦機械製作所や㈱ソディックが安価な装置を 開発・販売しており、当社にとってはかなり厳しい状況であると認識している。 ⑦販売ターゲットとしている業界・強い業界 ■航空宇宙、自動車、エネルギー産業などが需要先であると見ている。 当社のターゲットとなる顧客層は航空宇宙、自動車、エネルギー産業などの業界になると見てお り、前述のような新たに開発した素材と共に装置の売り込みを行っているところである。 グローバル市場では自動車産業やエネルギー産業のクライアントからの受注が中心であるため、 国内市場においても同様の業界を狙っていきたいと考えている。
キヤノンマーケティングジャパン㈱
【会社概要】 企 業 名 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 本 社 所 在 地 (〒108-8011) 東京都港区港南 2-16-6 電 話 番 号 03-6719-9111 資 本 金 73,303 百万円 代 表 者 代表取締役社長 坂田 正弘 主 な 事 業 所 札幌支店、仙台支店、名古屋支店、大阪支店、広島支店、福岡支店など全国に 約 50 の視点・営業所 従 業 員 数 5,325 名(単独)/18,482 名(連結) 売 上 高 508,551 百万円(単独)/659,432 百万円(連結) (2014 年 12 月期) ①事業概要(取扱の領域)・担当部門 ■アメリカの 3D Systems Corporation 社の金属粉末積層造形装置を取扱っている。 ■装置の販売は産業機器販売事業部 生産革新機器営業部が窓口となっている。 当社はアメリカの 3D Systems Corporation 社製の金属粉末積層造形装置を代理販売しており、 営業・販売に関しては産業機器販売事業部 生産革新機器営業部が担当となっている。 当社は主に親会社であるキヤノン㈱が製造する製品の販売や独自で開発したソフトウエアなどの 販売、他社製品の代理販売などを行っており、3D Systems Corporation 社の装置に関しては国内初 の販売代理店となった。 当社はコンシューマ向けの製品も扱っていることから全国に約 50 拠点の営業所を設置しており、 機器の修理などを行うサービス拠点も全国の主要都市に設置している。 金属粉末積層造形装置に関する問い合わせは全国の営業所で対応可能であるが、東京港区の 港南事業所が中核拠点であり、港南事業所の詳細に関しては以下の通りである。また、当社の他に㈱イグアス、協栄産業㈱、武藤工業㈱、SOLIZE Products㈱などが 3D Systems Corporation 社製の金属粉末積層造形装置の国内代理販売を行っている。
【金属積層造形装置を担当している部門】
部署名 拠点名 所在地 連絡先
産業機器販売事業部
②金属粉末積層造形事業の位置付け ■3D ソリューション事業の強化を狙っており、全国に拠点がある強みを活かし、全国レベルで拡販して いきたいと考えている。 当社は近年、3D プリンタ市場全体が右肩上がりで注目度も増していることから装置の販売に注力 する一方で、単に装置のみを販売するだけでなく、周辺機器の販売にもつなげていくために 3D ソリ ューション事業と位置づけている。 当社はグループ会社であるキヤノン IT ソリューションズ㈱が開発した MR(Mixed Reality:複合現 実感)システム「MREAL」や、3 次元 CAD「SolidWorks」を金属粉末積層造形装置と組み合わせて提 案することで、データのインプットからアウトプットまでを一貫して行えるようになる。 そのためどちらかというと金属粉末積層造形装置が主軸というよりは、3D CAD ソフトでの設計、 MR システムでの大きさを含めた全体感の確認に加え、実際に出力し、触感や見た目を検証する手 段として金属粉末積層造形装置を提案していく考えである。 また、当社は全国に約 50 もの営業拠点を設置しており、全国レベルでの拡販が可能なほか、サ ービスや技術指導についても小規模な代理店と比べ迅速に対応できると思う。
③取扱い製品の概要 ■造形サイズの異なる 3 種類の製品を取扱っており、アップサイズモデルの上市も予定している。 当社は現在までに造形サイズの異なる 3 種類の金属粉末積層造形装置を扱っており、近日中に アップサイズモデルの新機種についても取扱い開始となる予定である。 各機種の性能スペックについては下表の通りである。 【3D Systems Corporation 社製の金属積層造形装置】 社名 製品名 概要 キヤノンマーケティングジャ パン㈱ (3D Systems Corporation 社製)
ProX100
◆外形寸法(W×D×H) 1200×770×1950mm ◆本体重量 1,000kg ◆造形サイズ(W×D×H) 100×100×80mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ Fiber Laser 50WProX200
◆外形寸法(W×D×H) 1200×1500×1950mm ◆本体重量 1,500kg ◆造形サイズ(W×D×H) 140×140×100mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ Fiber Laser 300WProX300
◆外形寸法(W×D×H) 2400×2360×2770mm ◆本体重量 5,000kg ◆造形サイズ(W×D×H) 250×250×300mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ Fiber Laser 500W社名 製品名 概要
ProX400
(販売予定)
◆外形寸法(W×D×H) 3000×3000×3000mm ◆本体重量 --- ◆造形サイズ(W×D×H) 500×500×500mm ◆積層厚 --- ◆レーザータイプ Fiber Laser 2×500W ④金属粉末積層造形装置の販売実績 ■2014 年度における金属粉末積層造形装置の販売実績は 2 台程度である。 当社の 2014 年度における金属粉末積層造形装置の販売実績は 2 台程度であり、今後徐々に増 やしていきたいと考えている。 今年度においても東京理科大学に納入するなど既に納品実績があり、上市を予定している ProX400 が販売開始になれば興味を持ってくれるユーザーも相当数いると見ている。 ⑤自社製品の特色・強み・弱み ■造形性が高い、安全性に優れているなどの強みがある。 3D Systems Corporation 社の金属粉末積層造形装置は最小 5μm までの粒径の材料をプロセス 可能であり、粉末を敷く機構にローラーを使うといった技術的な差別化を行っているため密度が高く 造形性に優れるといった特徴がある。 また、活性金属を使った場合には粉塵爆発というような危険性があり、微細な紛体を扱う設備で あるため作業者が粉体を吸い込むことがないように造形作業領域と作業領域が装置のエアーロック 構造により隔離されていることが特徴的であり、安全面にも配慮した装置となっている。 ⑥競合企業に対する見解 ■EOS 社製品が国内市場で勢いがあると見ているが、高い造形性や安全面を PR することで敵わない 相手ではないと見ている。 国内市場においては EOS 社製の金属粉末積層造形装置が古くからユーザー数を伸ばしており、 近年においても最も販売されていると見ているが、3D Systems Corporation 社の製品の高い造形性 や安全に配慮している点をアピールすることで徐々に顧客を獲得できると見込んでいる。 前述の通り、今年度中に造形サイズで最大クラスの金属粉末積層造形装置を扱うことになるので、 新製品とともに営業活動を強化していきたいと考えている。⑦販売ターゲットとしている業界・強い業界 ■航空宇宙や自動車産業向けの他、患者固有に適したインプラント製作の分野で強みが発揮できると 思う。 当社がターゲットとする業界として一般的に金属粉末積層造形装置の潜在ユーザーとされている 航空宇宙や自動車などの産業はもちろんのことであるが、患者固有の医療デバイス産業に特に注 目している。 補聴器や歯科分野、人工骨などのインプラント製品については人それぞれの形状をした造形品 が必須であり、世界に同じ造形品が存在しないような次元の領域である。 さらに精度や強度についてもかなりのレベルを要求されるため、高造形性を誇る 3D Systems Corporation 社の装置は、そのような一品物を必要とする高付加価値市場で需要があると見ている。
丸紅情報システムズ㈱
【会社概要】 企 業 名 丸紅情報システムズ株式会社 本 社 所 在 地 (〒150-0002) 東京都渋谷区渋谷 3-12-18 電 話 番 号 03-5778-8888 資 本 金 1,565 百万円 代 表 者 代表取締役社長 伊吹 洋二 主 な 事 業 所 大阪支店、名古屋支店 従 業 員 数 789 名(2015 年 4 月 1 日現在) 売 上 高 37,265 百万円(2014 年 3 月期) ①事業概要(取扱の領域)・担当部門 ■米国の Stratasys 社の樹脂粉末積層造形装置を扱っているが、金属粉末積層造形装置については 取扱っていない。 ■樹脂粉末積層造形装置については製造ソリューション事業本部 モデリングソリューション部がセール ス担当部門となっている。 当社は米国の Stratasys 社の樹脂粉末積層造形装置を取扱っているが、金属粉末積層造形装置 については扱っていない。 Stratasys 社の装置については当社の他にもアルテック㈱も代理店として装置の販売を行ってい るが、樹脂粉末積層造形装置のみである。 そもそも Stratasys 社は金属粉末積層造形装置を製造しておらず、今後においても取り扱うような 情報は入ってきていない。 当社で樹脂粉末積層造形装置を扱う部門はソリューション事業本部 モデリングソリューション部 であり、事業所については下表の通りである。 【樹脂粉末積層造形装置を担当している部門】 部署名 拠点名 所在地 連絡先 製造ソリューション事 業本部 モデリングソリューショ ン部 本社 東京都渋谷区渋谷 3-12-18 03-5778-8888 大阪支店 大阪府大阪市淀川区宮原 1-6-1 06-6395-5511 名古屋支店 愛知県名古屋市中区錦 2-2-2 052-209-2410Stratasys 社は樹脂粉末積層造形装置市場における世界的な企業であり、近年企業の合併や買 収により規模の拡大を行っている。 2012 年には PolyJet 方式(インクジェット紫外線硬化方式)による樹脂粉末積層造形装置の大手メ ーカーであるイスラエルの Objet 社と合併し、2013 年には個人向けの低価格樹脂粉末積層造形装 置に強い米国の MakerBot 社を買収し、市場における占有率を高める動きを行っている。 ②金属粉末積層造形事業の位置付け ■金属粉末積層造形装置を扱っておらず、現状は樹脂粉末積層造形装置のみの取扱である。 当社は金属粉末積層造形装置を扱っておらず、樹脂粉末積層造形装置のみを取扱っている。当 社は Stratasys 社製の樹脂粉末積層造形装置については世界トップの販売代理店であり、毎年 Stratasys 社から表彰をされている。 今後金属粉末積層造形装置を扱うかについては未定であるが、もしやるのであれば Stratasys 社 製ではなく、金属粉末積層造形装置の大手メーカーの製品を扱うことになると思う。 ③取扱い製品の概要 ■金属粉末積層造形装置は扱っていない。 上述の通り、当社は金属粉末積層造形装置を扱っていない。樹脂粉末積層造形装置であれば FDM 方式(熱溶解積層法)や PolyJet 方式を合わせ数十種類の装置を扱っている。 ④金属粉末積層造形装置の販売実績 ■金属粉末積層造形装置を扱っていないため販売実績はない。 ⑤自社製品の特色・強み・弱み ■金属粉末積層造形装置を扱っていない。 ⑥競合企業に対する見解 ■金属粉末積層造形装置を扱っていない。 ⑦販売ターゲットとしている業界・強い業界 ■金属粉末積層造形装置を扱っていない。