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学生の能力を引き出す教育改革へ

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Academic year: 2021

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3 学生の能力を引き出す教育改革へ

山口 和範

 全学共通カリキュラムでは、2010 年度からいわゆる「第 2 ステージ」としての改 革が言語教育科目からスタートし、総合教育科目については 2012 年の改革を目指し、

現在協議が進められている。また立教大学では、大学の教育理念とともに各学部およ び全カリにおける教育目標や学生の学習環境を定め外部に向け発表している。さらに、

3 つのポリシー、いわゆる、アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディ プロマポリシーを定めた。立教大学における教育の理念は、「本学建学の精神である

「Pro Deo et Patria(神と国のために)」にもとづき、「普遍的なる真理を探究し」(Pro  Deo)、「私たちの世界、社会、隣人のために」(Pro  Patria)働くことのできる「専門 性に立つ教養人」を育成する。」となっており、この定めの下、全カリにおいては、「人 類が過去から現在に至るまで築き上げてきた「知」を、広くかつ多様な視点から学習 させるとともに、所属学部において専攻する学問領域の「知」と総合させながら、コ ミュニケーション能力や異文化への深い理解と国際的知性を涵養し、自らの力で新た な課題を探究し、解決することができる学生を育成する。」という教育目的を掲げた。

立教大学における教育は、このような定めを基礎とし、具体的な講義・授業を展開し ている。

 今回の大学教育研究フォーラムは、「 今どき の授業を考える」をテーマに編集さ れた。現在教壇に立っている教員が学生であったときの学生像と現在の学生像および 社会的要請の違いを認識しつつ、今どのような教育がなされるべきかを議論した内容 である。立教大学では、個々の教員の授業改善のため「学生の授業評価アンケート」が、

また、2008 年度には当時の 3 年生を対象とした「カリキュラム・学習環境アンケート」

が実施されるなど、学生の学ぶ意識やいまどきの授業についての学生の意見を収集し ながら、カリキュラムや講義についての改善を実施している。一方、学生の声だけに 耳を傾けるのではなく、学生をいかに引き上げるかという視点での改革の必要性が議 論されている。教育についての議論を交わすとき、語源から考えたとき「Education」

の意味は学生・生徒の能力を引き出すことであるという説明がなされる。その語源と しての真偽はともかく、教育は一方的に与えるものではなく、学生の能力を引き出す ことであるという点についての異論はないであろう。学生の能力を引き出すという意 味で、学生の能力や気質を踏まえて「 今どき の授業を考える」ことは現在の教員の 使命であろう。このフォーラムが、立教大学の教育改善の一助となることを期待する。

やまぐち かずのり

(本学経営学部教授/全学共通カリキュラム運営センター部長)

参照

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