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看護フィジカルアセスメントにおける足趾力評価の意義(第

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(1)

はじめに

フィジカルアセスメントは人間の五感を用い,

患者の身体的状態を総合的に把握することである.

医療機器が発展していなかった頃より医師によっ て実施されていた診察法であり,病態診断や治療 効果を把握する目的で行われる.看護職において も在宅,施設など活動の場が拡大したことで,独 自の判断を求められる機会が多くなり,対象を適 切に評価し報告できる能力が必要となったことか

ら,フィジカルアセスメントの教育が浸透してき た.これは緊急時の適確な判断,異常の早期発見・

合併症の予防など患者に生じる問題点を明らかに し,看護ケアの実施につなげていくために,科学 的根拠と観察能力を基盤とした重要な技術とされ る.換言すれば,看護におけるフィジカルアセス メントとは生活機能に関連するアセスメントを行 い,セルフケアへの教育的援助(自己測定・状態 判断・意思決定・動機づけ)や日常生活援助につ なげることである.

看護フィジカルアセスメントにおける足趾力評価の意義(第 3 報)

―転倒予防に対する足趾の機能に関する文献研究―

長谷 奈緒美

1

,金森 昌彦

2

,安田 剛敏

3

,堀 岳史

4

1

)浦山学園富山福祉短期大学看護学科

2

)富山大学大学院医学薬学研究部人間科学

1

講座

3

)富山大学大学院医学薬学研究部運動器病学・整形外科学講座

4

)飯山赤十字病院整形外科

要 旨

医学中央雑誌

Web

版から,「フィジカルアセスメント(理学的検査)・下肢機能」または「フィ ジカルアセスメント(理学的検査)・足趾機能」をキーワードで検索し,合計38件の文献につい て,論文の概略を検討した.下肢機能について報告された32件の文献では,特定の疾患を有する 患者または同一の手術を受けた患者を対象に調査した文献が15件と最も多く,65歳以上の高齢者 を研究の対象としている文献は13件,健常者を対象としている文献が4件であった.また足趾機 能に関する6件の論文ではすべてが健常成人に対するものであり,高齢者や疾患を有する患者に 対してアプローチした文献はなかった.合計38件の文献のうち,転倒予防を視点とした論文は29 件(76.

3

%)であったが,看護の立場から検討した論文はなく,また下肢機能に関する文献の中 で,足趾にまで言及している論文は

1

件のみであった.しかし足趾機能のみに関する文献の中で,

立位歩行バランスに着目している文献を

3

件認めた.看護フィジカルアセスメントの中で,下肢 機能あるいは足趾機能への注目度は極めて低いが,転倒予防の立場で考えるとこれらの機能に対 するアセスメントも必要ではないかと考えられた.

キーワード

看護,フィジカルアセスメント,運動器,足趾

(2)

近年,我が国は世界でも類を見ない高齢化社会 へ変化し,社会生活機能を悪化させる要因の一つ として,転倒が挙げられるようになった.転倒の 疫学に関するレビュー1によると,

1

年間におけ る65歳以上転倒発生率はおよそ6.

8

~22.

9

%とさ れる.このような状況に対応し,2006年には運動 器の機能が低下して,転倒しやすくなった状態に ついて「運動器不安定症」2という概念が確立し,

保 険 病 名 と し て 認 可 さ れ た . 日 常 生 活 動 作

(acti

vi ti esofdai l yl i vi ng

:以下

ADL

)は,姿 勢保持機能,移動機能,作業機能などの運動機能 が大きく関与しており,その基盤となっているの は,行動範囲を拡大していくための姿勢保持機能 と移動機能とされる3.これらの機能を支えるの は,体幹の腰背部及び骨盤筋群と下肢の筋群であ るが,我々は床(地面)と接する足底部,特に足 趾の巧緻機能が立位保持および安全な歩行に大き く関与しているのではないかと考え,一連の研究 を展開してきた.足趾は下肢末梢に位置し,生命 維持には直接関与しないことから,医療行為の中 では軽視されがちな部位であることが,看護のア セスメントの中でも注目度が少なかったと推測さ れる.

そこで,今回は生活の自立と移動能力に直接関 与する下肢機能および足趾機能に関する和文論文 を収集し,転倒予防に対する足趾の機能について,

どの程度着目されているかを探索する目的で,文 献研究を実施した.

対象と方法

下肢機能および足趾機能を把握するための筋骨 格系フィジカルアセスメントに関する和文文献の 検討を試みた.文献は医学中央雑誌

Web

版から,

収集期間を2000年~2012年までの過去13年間とし た.検索結果に表示された文献から「症例報告」

「会議録」および「総説」などは除き,「原著論文」

として報告されている内容について検討した.

結 果

「下肢機能」をキーワードで検索したところ

750

件の文献があった.研究分野を「看護」,論文 の種類を「原著論文」とし,「フィジカルアセス メント(理学的検査)・下肢機能」をキーワード で検索したところ該当する文献は得られなかった.

そこで研究分野を看護に限定せず,再検索すると 該当文献は107件となった.さらに「下肢・筋力」

を追加し,同じ条件で検索すると38件となったが,

内容的に非該当と考えられる論文を除くと32件と なった.また同様に,「足趾機能」をキーワード で検索したところ28件の文献があり,「フィジカ ルアセスメント(理学的検査)・足趾機能」に関 しての検索で

9

件が該当し,非該当論文を除くと

6

件となった.

そこで,今回は「下肢機能」に関する32件の論 文と「足趾機能」に関する

6

件の論文の合計38 件4-42の論文について,報告者の背景,研究の目 的,対象と方法,結果の

4

項目に分けて,それら の内容を検討した(表

1

,表

2

).

1

)報告者の背景について

下肢機能に関する論文32件では老年看護学,日 本在宅ケア学会誌など看護系の雑誌へ掲載された 論文が

2

編あったが,報告者の専門領域は全編が 理学療法士または医師と考えられた.また足趾機 能に関する

6

件の論文は全編が理学療法士による ものと考えられ,今回の対象論文において看護師 が筆頭著者となっている論文はなかった.

2

)研究の目的について

下肢機能に関する論文32件のうち26件が高齢者 または特定の疾患を対象にした立位歩行時のバラ ンスの検討(表

1,2

の中の文献番号

1

5,7

10,12

-15,18-23,25-30,32)4-9,11-14,16-19,22

27,29-34,36,転倒予防目的のアセスメント作成のた

めの研究であり,

5

件が座位バランス(起居・移 動動作を含む)に注目した文献(文献番号

6,11, 16,24,31

10,15,20,28,35で,1件が若年者のスポー ツ動作解析の研究(文献番号17)21であった.

また足趾機能に関する

6

件の論文では立位歩行時 のバランスの検討が

3

件(文献番号34,36,37)38

4041,浮き趾評価が

2

件(同一著者による文献 番号33,35)37,39,巧緻運動性に関するもの

1

(3)

1

下肢機能を対象とした文献(理学的検査

/T Ho r

フィジカルアセスメント

/A L

an d

下肢機能

/A L an d

(下肢

/T Ho r

下肢

/A L

an d

(筋力

/T Ho r

筋力

/A L

))

an d

DT =2 00 0: 20 12A B= YP T=

原著論文) 収載誌要約 1 市販体重計を用い たブリッジ力測定 法の再現性と妥当 性の検討5

政所和也(医療福祉 専門学校緑生館 療法学科),竹 村田伸,井原雄彦, 甲斐義浩 ヘルスプロモーショ ン理学療法研究 23Page97- 1002012.10

[目的]本研究は,市販体重計を用いたブリッジ力測定法の再現性と妥当性について検討した.[対象・方法]要介護 認定を受けた女性高齢者19平均年齢84.7±6歳,平均体重49.9±7.5kgを対象に,ブリッジ力測定法の再現 性についてはテスト-再テスト法による級内相関係数,妥当性については下肢機能評価CS-30FRTTUG)と の関連について,ピアソンの相関係数を求めて検討した.[結果]ブリッジ力測定法の再現性は0.964ときわめて高 く,FRTとの間には有意な相関,TUGとの間には負の相関傾向が認められ,ブリッジ力測定法の妥当性が確認さ れた.[結語]ブリッジ力測定法は再現性に優れ,高齢者のバランス能力および歩行能力を反映する簡易下肢機能評 価法として臨床応用できる可能性が示された. 2

パーキンソン病患 者における虚弱高 齢者用10秒椅子立 ち上がりテスト(F railCS-10)の有 用性6

八谷瑞紀(西九州大 ハビリテーショ ン学部),村田伸,熊 亘,前田弘美,能 良子,溝上昭宏 理学療法科学 274Page391- 3952012.08

[目的]虚弱高齢者用10秒椅子立ち上がりテストFrailCS-10パーキンソン病患者に応用可能か否かを検討し た.[対象]パーキンソン病患者21名とした.[方法]FrailCS-10と従来から下肢筋力の代表値として用いられてい る大腿四頭筋筋力を測定し,下肢機能の指標(重心動揺,TUG5m最速歩行,10m障害物歩行,FIM-M)との 連を検討した.[結果]FrailCS-10TUG10m障害物歩行およびFIM-Mとの間に有意な相関を示した.一方, 大腿四頭筋筋力は,すべての身体機能との間に有意な相関を示さなかった.[結語]従来から下肢筋力の代表値とし て用いられている大腿四頭筋筋力よりもFrailCS-10の方が,パーキンソン病患者の下肢機能を推測するための簡 便な評価法である. 3

片麻痺患者の下肢 機能が起立・歩行 能力に与える影響 荷重麻痺 下肢筋力に して7

久保神経 内科病リハビリテー ション科)白崎 原田真梨湯口智恵 理学療法福井15 Page16-20 2011.10

脳卒中片麻痺患者15(平均年齢67.3歳)を対象に,起立能力における麻痺下肢の荷重状態麻痺 肢筋力について,た歩行能力における麻痺の荷重の状態と歩行速との関係について検討した.対象を 9(平均年齢67.3歳)歩行6(平均年齢75.0歳)分類して分析した結果,立所要間は歩行 よりも間を要する傾向にあった.立能力では,麻痺下肢荷重WBR)が歩行で有 意に高く,麻痺下肢筋力はで高かった.起立所要間がほど,起立麻痺WBRく,最大 でのtimedup&gotest(TUG-max)がほど起立麻痺WBRいとい有意な相関関係を認め た.歩行能力では,最大麻痺WBRで有意に高く,最大麻痺WBRが高いほどTUG-max,最大速 での10m歩行間が速いとい有意な相関関係を認めた. 4下肢荷重力および 部荷重力と 体機能との関連8

竹井和人(西九州大 ハビリテーショ ン学部),村田伸,大 浩,直史 甲斐義浩 ヘルスプロモーショ ン理学療法研究 12Page89- 922012.01

[目的]下肢荷重力および部荷重力を端座位で計測可能な装置作成,の測定からられる測定値の臨床的 意義について検討した.[対象]要介護女性高齢者23名(要介護認定:支援1要介護1,平均年齢83.8±8.5, 均体重44.0±8.6kg)とした.[方法]下肢荷重力および部荷重力測定値と身体機能(座位能力,歩行能力, 肢筋力)との関連を,ピアソンの相関係数を用いて分析した.[結果]下肢および部荷重力は身体機能との間に 有意な相関が認められた.,下肢荷重力と部荷重力との間に有意な相関が認められた.[結語]本測定 ,下肢機能の評価に,機能をめた総合的な身体機能評価としての用が期待できる. 5血管障害片麻痺 者における一 肢最大荷重の測 9

西森知近森リハ ビリテーション病 ハビリテーション部) 裕司川渕 リハビリテー ション学紀要 12Page25-27 2011.03

血管障害片麻痺者16名(69.4±7.5歳)を対象として,・患の最大荷重の再現性について検討し た.最大荷重の測定には2の市販用体重計を用い,最大荷重さの重を求めた.測定は5行い, れを2実施した.して,の検者内再現性について検討した.最大荷重を体重でした値を最大荷重 とし,最大荷重Functionalreachtest(FRT),下肢Brunnstromstage下,Br.Stage),筋力,10 m歩行間の関係について検討した.最大荷重2の測定値の最良値を用した,患ともに級内 相関係数は0.98であり,上測定数をても再現性に変化かった.最大荷重 筋力,FRTの間に,r=0.550.69の有意な相関を認めた.最大荷重FRTBr.Stage,患 筋力,歩行間との間に,r=0.940.690.74-0.76の有意な相関を認めた.片麻痺者における最大荷 は優れた検者内再現性をえていた.患最大荷重は患下肢機能と動的な立バランスの指標として 可能なものとえられた.

(4)

6バランスクッショ ン上座位能力と片 脚立位機能の関 10

斉藤繁幸(製鉄記念室 蘭病院リハビリテーショ ン科),佐藤香緒里, 大日向樹, 時永広之 理学療法科学26 5Page703- 7062011.10

[目的]バランスクッションBC上座位による体幹評価法としての可能性を検証するため,その座位能力と片脚 立位の重心動揺との関連性を調査した.[対象]体幹,下肢機能に問題のない若年健常女性93名とした.[方法]筋力 低下,平衡障害のない85名のBC上座位能力を判定し,14名の座位不安定群と20名の座位安定群に分け,計34名の 利き足片脚立位にて外周面積と総軌跡長を計測した.[結果]外周面積は座位安定群で有意に小さく,総軌跡長は両 群間で有意差は認められなかった.[結語]BC上座位能力が高いほど,片脚立位時の重心動揺が小さいことから, BC上座位は体幹協調性を評価する1つの指標となることが示唆された. 7

虚弱高齢者用10 椅子立ち上がりテ ストFrailCS-10 ADLとの関 11

村田伸(西九州大学 リハビリテーション学 部),大田尾浩,村田 潤,堀江 理学療法科学26 1Page101- 1042011.02

[目的]本研究は,FrailCS-10の有用性を検討するために,ADLとの関連について検討した.[対象]虚弱もしくは 軽度要介護高齢者159名(65名,女性94名)とした.[方法]FrailCS-10と大腿四頭筋筋力について,FIM-M ならびにFIM-M下位項目との関連をスピアマンの順位相関係数を用いて性別毎に検討した.[結果]FrailCS-10 と大腿四頭筋筋力は,男女ともに介回評価したFIM-MおよびすべてのFIM-M下位項目とそれぞれ有意な相関が 認められた.ただし,その相関係数から関連の強さを判断すると,FIM-Mのすべての項目でFrailCS-10の方が 大腿四頭筋筋力よりも関連が強かった.[結語]従来から下肢機能の代表値として用いられている大腿四頭筋筋力よ りもFrailCS-10の方が,虚弱高齢者のADLとより関連することが示唆された. 8

要介護高齢者の簡 易下肢機能評価法 に関する研究 位での下肢荷重力 ADLとの関 12

村田伸(西九州大学 リハビリテーション学 部)

老年看護学15 1Page38-43 2011.01

本研究は,介護高齢者178名(71名,女性107名,平均年齢78.5±8.7歳)を対象に,座位での下肢荷重力 と大腿四頭筋筋力を測定し,日常生活活動能力との関連を検討した.その結果,下肢荷重力と大腿四頭筋筋力は, 男女ともに今回評価したFunctionalIndependenceMeasureMotorsubscores(FIM-M),よびすべてのFIM- M下位項目測定と有意な相関が認められ,要介護高齢者の下肢機能を把握する評価尺度としての妥当性が示され た.ただし,その相関係数から関連の強さを判断すると,すべての項目で下肢荷重力のほが大腿四頭筋筋力より も関連が強かった.これらの結果から,従来から下肢機能の代表値として用いられている大腿四頭筋筋力よりも下 肢荷重力のほが,要介護高齢者の日常生活活動能力をより反映することが示唆された. 9

地域在住高齢者の 余暇活動家庭 活動仕事 連活動体機 能との関連性13

筑波大学 大学院間総科学研 究科) 智暎,村木敏,大 藏倫 日本老年会雑 476 Page592-600 2010.11

者らは茨城県笠民基台帳から無作為抽出された6585歳の189名(男性79名,女性110名,平均年 73.8±5.3歳)を対象に,余暇活動と関連する体機能について検討した.その体活動家庭内活動 仕事関連活動評価にはPhysicalActivityScalefortheElderlyが用いられた.に関しては数に 体活動のカテリー数を,目的数には体機能評価項目を,共変には年齢と性を投入して れた.1余暇活動と有意に関連した項目は開眼片足立ち時間,長座位前屈長座位立時間,Functional reach(FR),5回椅子立ち上がり時間,Timeupandgo5m歩行時間,選択時間,ち上がりパワ った.2家庭内活動と有意に関連したのは5回椅子立ち上がり時間と立ち上がりパワーでったが,仕事 連活動と関連した項目はなかった.方,総活動と有意に関連した項目は長座位前屈FR立ち上がりパワ った.3検定では体活動に関して下位群の高齢者が位群上位群高齢者にして体機能値が 低かった.上より,余暇活動くの体機能評価項目と関連しており,家庭内活動も下肢機能と 有意に関連がられた. 10

侵襲工股 置換術におけ 体活動 の下肢機 能の関連性14

湘南 鎌倉センー) 真希耕二 北原侑奈 ,平川和 理学療法学37 7Page453-45 9(2010.11

[目的]本研究の目的は,侵襲工股置換術MIS-THAにおける体活動術後の下肢 機能との関係をらかにすることでる.[方法]MIS-THAした女性66を対象に,体活動 診票を用いて1間の消費kcalめ,高活動群と低活動群に分した.から術後6で理学療法介 い,跡調査した.尺性外筋力,疼痛10m歩行時間,関可動,日本外科学機能判定 JOA),生状況就業状況環境因子)の評価をした.[結果]高活動群は,10m歩行時間は有 意にく,JOA,立仕事は有意に高値を示した.の項目は差を認めなかった.体活動と外筋力 に相関は認め術後2の外筋力に有意なの相関を認めた.[結体活動は,就業状況 関係し,10m歩行時間と相に関係する可能性が示唆された.外筋力と疼痛は,影響を認めなかった.方, の外筋力は術後2の外筋力に関ることが示唆された.の理学療法は,体活動維持よりも, 再教育筋力練習しいと考えられる.

(5)

11 要介護高齢者にお ける座位での下肢 荷重力測定の有用 大腿四頭筋筋 力との比較15

村田伸(西九州大学 リハビリテーション学 部),大田尾浩,村田 潤,堀江淳,中島 嘉彦,武志, 塚真 健康支援122 Page9-15 2010.09

要介護高齢女性106名を対象に,腿四頭筋筋力(以下A)の測定と,位での下肢荷重力(以下B)の測定を行い, 歩行能力やADL能力との相関性について調べることにより,ABのどちらが要介護高齢者の下肢機能をより反映 しているか検討した.の結果,ABとも歩行能力やADL能力と有意な相関を示し,相関の強さはBのほうが大 きかった. 12

アプローチ方法の 違いが人工股関節 全置換術後の機能 回復に及ぼす影響 Modifiedmini- oneantero- lateralincision MMIS)法とDall 法の比較16

安芸浩嗣(京都大学 医学部附属病院 ビリテーション部) 南角学,西村純,藤 容子,秋山治彦, 後藤公志,中村孝志 HipJoint36 Suppl.Page134- 1362010.10

人工股関節全置換術を行った片側変形性股関節症29(全例女性)を対象に,アプローチ方法別にmodified mini-oneantero-lateralincisionMMIS)法14(平均63.3歳)と従来のDall15名(61.6歳)に分け, 肢機能の回復率,杖歩行自立までの期間を比較した./術後の筋力値Nm/kg股関節外転筋力がMMIS 0.53/0.50Dall0.49/0.50と両群とも有意差はなく,膝関節伸展筋力がMMIS1.38/1.18Dall1.40/0.79 Dall群で術後有意に低値であった.術側下肢筋力回復率は股関節外転筋力がMMIS97.4%,Dall109.1 と有意差はなく,膝関節伸展筋力はMMIS90.0%,Dall57.0%と有意差を認めた.杖歩行自立に要した日数 MMIS8.7日,Dall12.3日,術後在院日数はMMIS22.8日,Dall28.1日といずれもMMIS群で有意に 低値であった. 13

要介護高齢者の簡 易下肢機能評価法 に関する研究 位での下肢荷重力 と大腿四頭筋筋力 との比較17

村田伸(西九州大学 リハビリテーション学 部),大田尾浩,村田 潤,堀江 日本在宅ケア学会 141 Page57- 632010.09

リハビテーション施設に通所している要介護高齢者177名(男性71名,女性106名)を対象に,座位での下肢荷重 力(以下A)と大腿四頭筋筋力B)を測定し,歩行能力やADL能力との相関性を調べることにより,ABのどち らが要介護高齢者の下肢機能をより反映するか検討した.その結果,男女ともAのほうが歩行能力やADL能力と の相関性が高かった. 14

虚弱高齢者におけ TimedUpand GoTest,歩 度,下肢機能との 関連18

村田伸(西九州大学 リハビリテーション学 部),大田尾浩,村田 潤,堀江淳,八木原 幸子,甲斐健一郎, 大塚 理学療法科学25 4Page513- 5162010.08

[目的]虚弱高齢者を対象に,Timedupandgotest(TUG),歩行速度,下肢機能との関連について検討した.[対 象]虚弱高齢者134名(60名,女性74名)であり,平均年齢は78.4±8.6歳であった.[方法]TUG,歩 それぞれと下肢筋力や下肢荷重力などの下肢機能検査目との関連を性別にンの相関数により検討した. [結果]TUGと歩行速度は,もにすべての下肢機能検査目と有意な相関が認められ,虚弱高齢者の下肢機能を 把握する評価度としての妥当性が示された.その相関数から関連の強さを判断すると,すべての目で歩行速 度の方がTUGよりも関連が強かった.[結TUGより歩行速度の方が,虚弱高齢者の下肢機能をより反映する ことが示された. 15

脳卒中片麻痺患 の下肢荷重力と下 肢筋力およ座位 保持能力との関連 19

大田尾 大学福祉学部) 村田伸,村田潤,中 正造溝上昭宏 小野,川上照 理学療法科学25 3Page427- 4302010.06

[目的]座位での下肢荷重力測定法について,下肢筋力や座位保持能力との関連性から,その測定値が示す意 的有用性を検討した.[対象]脳卒中片麻痺患15名(10名,女性5名)均年齢は74.7±5.3歳であった. [方法]下肢荷重力比,下肢筋力比,座位保持能力を測定し,それぞれの測定値について相関分を行った.[結果] それぞれの測定目間に有意なの相関が認められた.脳卒中片麻痺患者における下肢荷重力比は下肢筋力比の ならず,座位保持能力との関が示された.[結]座位での下肢荷重力測定法は,脳卒中片麻痺患者の下肢機能な 機能を総合的かつ定的に評価できることが示された. 16高齢者における がり動作能力 機能との関 20

谷瑞河畔病院 リハビリテーション科) 村田伸,新郷修二 大田尾 理学療法科学25 2Page271- 2742010.04

[目的]地域の高齢者を対象に,がり動作能力を定的に評価し,それと下肢および体機能との関連 を検討した.[対象]通所リハビリテーション用者19名(7名,女性12名,平均年齢76.3±8.3歳)を対象と した.[方法]力(肢機能)大腿四頭筋筋力(下肢機能)バラ機能)行速度を測定し, がり所要間との相関を分した.[結果]がり所要間と有意な相関が認められたのはバラ 力,歩行速度であった.[結]比較的日常生活活の自立度が高い高齢者のがり動作には,肢機能や 機能を用いることが示された.

(6)

17

内側型野球肘症例 の初回臨床所見と 投球再開時期との 関連21

坂田横浜市スポー ツ医科学センター) 鈴川仁人,安藤亮, 赤池敦,清水邦明, 中嶋寛之

日本肘関節学会雑 162 Page9-12 2009.12

内側型野球肘と診断された小・中学生野球選手48例(平均12.2歳で)を対象に,投球再開時期に影響を及ぼす因 子を初回臨床所見から検討した.全例投球休止を指示し,臨床所見より問題点を抽出し,肩甲帯・体幹・下肢機能 に対してのアプローチ,更に投球フォームのチェック,肩甲平面での投球動作の指導を行った.キャッチボール再 開時期との関連がみられた項目は肘屈曲時痛有り・他動外反時痛有り・肘外反不安定性陽性,X線異常所見有りで, 遅延を認めた.塁間投球再開時期と関連がみられた項目は肘外反不安定性陽性で,遅延を認めた.また,塁間投球 再開時期と肘屈曲可動域制限・伸展可動域制限との間には正の相関を認めた.塁間全力投球可能時期と関連がみら れた項目については,浅指屈筋筋力低下とに正の相関を,投球側下肢支持のバランス能力とに負の相関を認め,特 に非投球側前方リーチと後内方リーチで負の相関を認めた. 18

片麻痺患者の下肢 機能とエレベーター 搭乗の安全性の関 22

石田勝也(藤田神経 内科病院リハビリテー ション部),白 久保田恵, 蔵谷 法福井12 Page84-88 2008.09

院に院中で日常行している片麻痺患者21を対象に,エレベーター搭乗の可と下肢機能との関係に ついて検討した.エレベーターのが開いている間(8間)にりで搭乗で12を搭乗可能,搭乗できな かった9を搭乗不可能とし,下肢機能7項目10m行時間][10m行における助走路時間][Timedup&go Test][FunctionalReachTest][麻痺側支持での最大一歩距離]非麻痺側伸展筋力][麻痺側下肢)の 比較した.結果非麻痺側伸展筋力麻痺側下肢除く5項目で搭乗不可能成績 有意にっていた. 19

在宅で生する 中患者の転倒 連因子の解析 痺側片脚立位時間 いた転倒予測 予備23

延(年金 高知リハビリテーショ ン病院ハビリテー ション科)山幸 岡克,明禎輝 村晋,野村卓生, 高知 15Page25-28 2008.03

行可能脳卒中患者の転倒と関連がいバランス能力に目し,バランス能力検の中で日常臨床にお ける評価方として有性のいと考えられる片脚立位時間をいて,院中の体機能・能力から退院後の転倒 生を予測可能か検討した.脳卒中患者のうち困難あるいは機能障害いた23例を対象と した.退院後1間の転倒14例でった.痺側片脚立位時間5未満は,転倒79%,非転倒11で, 転倒が有意にった.転倒を目変数とした判別分結果各説変数準化判別 は,麻痺側片脚立位時間,痺側関節伸展筋力,BrunnstromRecoveryStageで,82.6った. 行可能脳卒中患者の転倒においては,麻痺側下肢機能低下を因とした行中の転倒かった. 20

工股関節置換術 行患者における 動作と下肢機能の 関係24

坂本 温泉研究属沢渡 病院リハビリテーショ ン部

法群18 Page31-34 2007.03

関節症による人工股関節置換術THA行後の患者に対して,退院時の関節可動域,関節外 筋力,時間,10m行時間,本動作能力を調した.THA行後の患者で,退院時に 評価が行で33例を対象とした.関節可動域と下の着脱能力においては,側の屈曲と外に有意を認 め,退院時において側の機能が影響しているされた.本動作を度順並べたところA腰掛 け,子からがる,着脱),B階段昇り,階段降り,床からがる,爪切り)C(正 ,しがみみ)とい結果で,のクラスけは動作進捗状況り,時間での評価を行に有 考えた.側と非側の機能の比較では筋力,ROMを中に相関が見られた. 21

片麻痺患者におけ る下肢Brunnstrom -recovery-stage 伸展筋力の関 25

明間とみ東船 病院リハビリテーショ ン科)裕司 北原淳力 高知リハビリテー ション学院紀要 8Page43-46 2007.03

症後期の片麻痺患者における下肢ステージと等尺伸展筋力の評価を経時に行い,者の関連について 検討した.血管障害による片麻痺患者31例を対象とした.下肢ステージと伸展筋力との相関係は初回評 価時0.770評価時0.501った.下肢ステージとの伸展筋力は,ステージIIIでは大きならつ を認めた.麻痺側下肢ステージがかった期間において平均68の有意筋力を認めた.脳卒 期においては,ステージではとらとができない下肢機能の相するとが示された. 期には,より詳細下肢機能評価として麻痺側伸展筋力定のとが示された.

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