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個別的分野に付与されたEC権限の範囲 : EUにおける環境刑罰権に関する事例を中心に

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ている12。具体的な事例を挙げると,裁判所は,農業政策分野において,

将来の補助金交付の排除などの制裁を定める権限が共通農業政策の目的実

現のために必要である場合,EC 条約40条3項及び43条2項を法的根拠に

して生来することを認めた13

それでは,刑罰については,EC 法はどこまで関与することができるの か。1977年の Amsterdam Bulb 事件(Case 50/76)の先決裁定の中で14

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存在しないという現状を認識した。次に,すべての構成国が環境保護に関 する EC 法の最も重大な違反に対して刑事制裁を定めている訳ではなく, 環境保護に関する EC 法の重大な不遵守のケースがなお多いと問題点を指 摘した。さらに,環境犯罪につき,EU 全体で最小限の基準が必要であり, 刑罰のみが十分に抑止的な効果を与えうる手段であるとの見解を示した上 で,環境保護に関する EC 法違反の犯罪構成要件に関する最小限の基準が 設定されるべきであるとした。また,環境刑罰指令の法的根拠としては, 第1の柱に定められる EC 条約175条1項を挙げた。 このように,環境犯罪に関して2つの異なる法的根拠をもつ提案,枠組 決定案と指令案が提出されているのを受け,欧州議会は,指令案が採択さ れるまで環境犯罪法に関して理事会が行動を控えるように勧告した25。ま た,欧州議会の環境,公衆衛生及び消費者政策に関する小委員会の報告者 Oomen-Ruijten は報告書において,欧州委員会の提案の方がデンマーク提 案より好ましいとした。その理由として,次のようなことを挙げた26。刑 事法は第3の柱のみに入らないこと,欧州委員会提案は最小限の法規を定 めており,構成国は自らのイニシアティブによってより厳格な刑罰を自由 に科すことができること,また,デンマークの提案は,人間に衝撃を与え る場合にのみ危険とリスクに対して罰を科すことを求めており,EC の環 境目的の方がより広いこと等。 しかし,理事会は,欧州委員会の提案に修正を加えるという形では検討 を進めず,デンマークが提案した,枠組決定を2003年1月27日に採択した。 同 枠 組 決 定 は,刑 事 法 を 通 じ た 環 境 保 護 に 関 す る 理 事 会 の 枠 組 決 定 2003/80/JHA として採択された27。同枠組決定は,EU 条約29条,31条(e)

及び34条2項(b)を法的根拠とし,前文と12カ条から構成された。前文の

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れなければならない。それゆえ共同体立法機関は,EC 条約80条2項を法 的根拠に,かつ,同規定により付与された権限の行使の中で環境保護を促 進することを決定することができると76。また,問題となっていた枠組決 定の2,3及び5条が環境保護と同様に海上安全の改善を目的としている と見なさればならないと77。本件(C―4 0/05事件)で問題となっていた枠 組決定2005/67/JHA は船舶事故によって海洋が汚染されることに対処す るためのものであったため,共通運輸政策が関係するのと同時に環境保護 にも関わっており,刑罰権限が認められたのは,枠組決定が環境保護を促 進することを目的としているからなのかそれともそれは直接には関係ない のか,判決文からは判断することが困難である。すなわち,裁判所は,C― 176/03事件判決の射程を C―440/05事件では明らかにはしないという道を 選択したと捉えられる。 2番目の争点は,C―176/03事件では,法務官 Colomer は,上述したよ うに EC の刑罰権限の範囲を限定したのに対し,裁判所は EC が構成国に 刑罰を科すように要請できると判断したが,そこで問題となっていた枠組 決定は具体的な刑罰の種類や重さを定めていなかったため,どこまで共同 体レベルで規定できるかということであった。本件(C―440/05事件)の

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確にされた。このことは,指令の前文9段からも確認される。同付属書 A には,もっとも古いものとしては,1970年に採択された自動車からの排出 による大気汚染に対してとられる措置について構成国法の接近に関する理 事会指令が挙げられ,最新のものとしては,2008年に採択された統合汚染 防止管理に関する欧州議会と理事会の指令までが挙げられている。また, そこでは,61件の指令と8件の規則,合計で69件の EC 立法が列挙されて いる。列挙されている EC 立法は,EC 条約175条1項を法的根拠とするも のの他,EC 条約94条(旧 EC 条約100条)〔TFEU115条〕,95条(旧 EC 条 約100a 条)〔TFEU114条〕,308条(旧 EC 条 約235条)〔TFEU352条〕等 を 法的根拠とするものも含まれている。指令2008/99/EC の付属書 B では, Euratom 条約に基づいた指令3件が列挙されている。なお,今後,採択さ れていくであろう EC 立法の取扱については,規定が設けられていない。 もっとも,今後の EC 立法のあり方の参照となるものが採択されている。 例えば,2008年11月19日に採択された欧州議会と理事会の廃棄物に関する 及び一連の指令を削除する指令2008/91/EC84の36条は,

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定められた目的及び規定を効果的に実施するために黙示的条約締結権限を 認めた89 。 このように欧州司法裁判所は,黙示的権限の存在を認めてきた。それで は,C―176/03事件及び C―440/05事件で認められた EC の刑罰立法要請権 限はどのように性格づけられるか。 C―440/05事件を担当した法務官 Mazak は,その意見の中で C―176/03事 件判決の中の文言,「管轄国内機関による効果的で,均衡がとれかつ抑止

的な(effective, proportionate and dissuasive)な刑罰の適用が重大な環境 犯罪に対処するのに必須の措置(essential measure)であるとき,環境保 護に関する法規が十分に効果的になることを確保するために必要であると 考える構成国の刑事法に関する措置をとることを共同体立法機関に妨げる ものではない」90 を分析し,次のように述べた。裁判所がこのように刑罰を 構成国に科すように要請する権限を認め,同権限を EC 条約175条の下で EC に付与された権限の黙示的な面(implied facet)であるとしたことが 明らかであると91。また,法務官は,裁判所がそのような権限を認める際 に,黙示的権限に用いられる理由づけ,すなわち,EC は与えられた目的 または任された任務を達成するのに必要な権限または手段を享受するとい う理由づけを援用したとした92。しかし,裁判所は,C―1 6/03事件及び C― 440/05事件で認められた EC の権限は黙示的権限であるとは述べていない。 EC の刑罰立法要請権限は,広い意味において黙示的権限(implied pow-ers)93ともあるいは付随的権限(Annexkompetenz, competence accessoire)94

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の刑罰立法要請権限の範囲が限定された。しかし,C―176/03事件及び C― 440/05事件の判決により,EC の権限の拡大手段が新たに加わったことの 意義は大きい102。環境分野が EC 条約28条2項に定められる判決履行違 反手続の対象となることが多いことは,偶然ではなく,環境分野の法の執 行には時間がかかり,困難であるということの証左である。環境分野にお ける構成国の義務違反は,条約違反手続及び判決履行違反手続によって対 処できるが,さらに,EC 法の実施を貫徹するためには,EC 法に違反す る自然人及び法人に刑罰を科すことが手段として考えられる。これまで共 同体レベル,構成国レベルにとどまっていた EC 法の実施が,C―176/03事 件と C―440/05事件という刑罰事件判決を受け,さらに,自然人及び法人 レベルまで徹底されることになる。 4.EC 法における EC の刑罰立法要請権限認容の位置づけ これまでも裁判所は EC 法の履行確保のためにさまざまな原則や制度を 発展させてきた。1950年代の判例ファン・ヘント・エン・ロース事件103 は,EC 法の直接効果が,また,コスタエネル事件104では EC 法の国内法

に対する優位の原則が確立された。E(E)C 条約は,EC 法の履行確保のた

めに E(E)C 条約169条(現 EC 条約226条)に条約違反手続制度を設定し ていたが,判決を履行しない構成国に対し EC 法の履行を貫徹できない脆 弱性を有していた。そこで,欧州司法裁判所は,この事態に対処するべく,

フランコビッチ事件105において,EC 法違反の構成国に対し,個人が賠償

を求めることができるという国家責任の制度を創造した。フランコビッチ

事件では,E(E)C 条約5条(現 EC 条約10条)に依拠しつつ,EC 法の完

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けられる。さらに,この両事件における EC 法の完全な効果は,EC の目 的とその Effet utile の確保の一部と捉えられる106 。 5.今後の見通し 共同体の刑罰立法要請権限はあくまでも個別的分野の権限であり,刑事 法分野の権限は,EC の権限の範囲に入らないことは明らかになったが, EU に刑事法分野の権限が付与されていない訳ではない。刑罰の種類や重 さについて,EC レベルで規定することは権限の逸脱になるが,EU レベ ルで EU 条約31条1項(e)及び34条2項(b)を法的根拠にして,枠組決 定の形で採択することは可能である。また,将来リスボン条約が発効すれ ば,EU 政策運営条約83条2項により,すべての分野において刑罰の種類 と重さを定めることができるようになる107 。それゆえ,C―176/03事件及び C―440/05事件判決は,欧州憲法条約,リスボン条約が批准されず,未発 効になっていることに対する先取り実施であるとも捉える考え方が存在す る108。もっとも,そのような先取りを行う裁判所の行為は,現行の条約が 定める境界線を越えているとする見解もある109。ただ,リスボン条約が発 効した場合においても,今回の判例の結果に従い,環境分野の個別的権限 である,EU 政策運営条約192条を法的根拠にして,引き続き刑罰立法要 請権限を行使できるのか,あるいは,一般的な刑罰権限である EU 政策運 営条約83条2項に依拠することになるのか,疑問が残る110

1 COM(2008)773, Communication from the Commission on implementing European

Community Environmental law.

2 COM(2008)777,25th Annual Report from the Commission on monitoring the

appli-cation of Community law(2007); cf. Ricardo Pereira, “Environmental Criminal law in the first pillar”, EELR2007,254,265.

3 Directive 2002/96/EC on waste electrical and electoronic equipment, OJ of the EU

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4 拙稿「EC 法の履行確保手段としての EC 条約228条2項」『国際関係の多元的研究』

(東泰介教授退官記念論文集)大阪外国語大学 2004年119―141頁。

5 Case C―176/03 Commission v. Council[2005]ECR I―7879;西連寺隆行「環境侵

害行為に対する刑罰導入を構成国に義務づける EC の権限」貿易と関税54巻1号2006

年74―70頁;鈴木真澄「EU における『執行権支配』と『法の支配』(1)環境保護枠

組決定事件を素材として」龍谷法学38(4)2006年1369―1347頁。

6 Case C―440/05 Commission v. Council[2007]ECR I―9097;中村民雄「EC の刑事

立法権限の存在と限界―船舶源汚染対策立法事件」貿易と関税56巻10号2008年75―

68頁。

7 刑事法が効果的か否かを検討したものとしては, Ester Herlin-Karnell, “Commission

v. Council : Some reflections on criminal law in the first pillar”, European Public Law, volume13, Issue1,2007,69,76―78.

° °

8 cf. Pal Wenneras, “Towards an ever greener union? Competence in the field of the

environment and beyond”, 45 CMLRev., 2008, 1645, 1647―1648; Sébastien Marciali, “Les ambigüités de la compétence pénale de la Communauté européenne”, Revue du

droit public, No

4, 2008, 1231, 1234; Von Volker Stiebig,

“Strafrechtsetzungskompe-tenz der Europäischen Gemeinschaft und Europäisches Strafrecht”, EuR, Heft 4, 2005,

466,470; B. Kotschy, “Could Brussels put Britons into prison?”, RDUE, 3/2005, 641;

Herlin-Karnell, note(7), European Public Law,2007,71―72.

9 Case203/80Casati[1981]ECR2595, para.27; Case299/86Drexl[1988]ECR1213,

para.17.

10 Ibid.

11 Case240/90Germany v. Commission[1992]ECR I―5383, paras.10―13.

12 Ibid.

13 Ibid. ; Eckhard Pache, EuR, Heft 2,1993,173,178.

14 Case50/76Amsterdam Bulb[1977]ECR137.

15 Ibid., para.32.

16 Ibid., para.33.

17 Case C―2/88Imm.[1990]ECR I―3365, para.17.

18 Case68/88Commission v. Greece[1989]ECR2965, paras.23―25.

19 Case C―186/98Nunes and Matos[1999]ECR I―4883, paras. 9―14.

20 Convention on Protection of Environment through Criminal Law は,現在(2009年

5月6日),3カ国のみにより批准されるにとどまっており,未発効である。

21 タンペーレ欧州理事会以降,刑事事項分野における相互承認原則の適用の拡大が

進んできている。例えば,欧州逮捕状枠組決定の採択など。

22 OJ of the EU 2000 C39/4, Initiative of the Kingdom of Denmark with a view to

(33)

23 EP report on the proposal for a European Parliament and Council directive on the protection of the environment through criminal law, A5―0099/2002(25.3.2002),short justification,33/37.

24 COM(2001)139, Proposal for a directive of the European Parliament and of the

Council on the protection of the Environment through Criminal Law.

25 OJ of the EU 2002 C140E/524, 526, para. 6, B5―0707/2001, European Parliament

recommendation on criminal sanctions and Community law.

26 EP report, note(23), A5―0099/2002, Explanatory Statement,26/37.

27 OJ of the EU 2003 L 29/55, Council Framework Decision 2003/80/JHA of 27

Janu-ary2003on the protection of the environment through criminal law.

28 C―176/03, note(5).

29 C―176/03, note(5), Opinion of advocate general Ruiz-Jarabo Colomer, para.49.

30 Ibid., para.50. 31 Ibid., para.84. 32 Ibid., paras.92―97. 33 C―176/03, note(5), para.47. 34 Ibid. 35 Ibid., para.48. 36 Ibid., para.49. 37 Ibid., para.51. 38 Ibid., para.53.

39 COM(2005)583, Communication from the Commission to the European Parliament

and the Council on the implications of the Court’s judgment of13September2005.

40 Ibid., para.5.

41 Ibid., para.6.

42 Ibid., paras. 9―10.

43 Ibid., paras.14―19.

44 M.Christian Philip, Rapport d’information déposé par la délégation de l’assemblée

nationale pour l’Union européenne, le 25 janvier 2006, no9; Philip の主張をまとめ

たものとして,Carole Moal-Nuyts, “L’affaire des sanctions pénales en matière d’envi-ronment”,83RDIDC,2006,249,270―271.

45 L’Assemblée nationale en France, Résolution sur les conséquences de l’arrêt de la

Cour de justice du 13 septembre 2005 sur les compétences pénales de la

Com-munauté européenne, Texte adopté no0, 29 mars 26; cf. Moal-Nuyts, note(44)

RDIDC,2006,270.

46 Beschluss des Bundesrates, Drucksache No895/05, 10. 2. 2006; cf. Moal-Nuyts,

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47 EP Report on the consequences of the judgment of the Court of13September 2005, A6―0172/2006(8.5.2006).

48 Ibid., Motion for a European Parliament resolution, 4/18, paras. H.I and J.

49 Ibid.,7/18, para.14.

50 Ibid.,7/18, para.15.

51 COM(2007)51, Proposal for a directive of the European Parliament and of the

Council on the protection of the environment through criminal law.

52 Ibid., Explanatory Memorandum,1―2.

53 COM(2002)681, Communication on improving safety at sea in response to the

pres-tige accident.

54 COM(2003)92, Proposal for a directive on ship-source pollution and on the

intro-duction of sanctions, including criminal sanctions, for pollution offences.

55 COM(2003)227, Proposal for a Council framework decision to strengthen the

criminal-law framework for the enforcement of the law against ship-source pollution.

56 OJ of the EU 2005 L255/11, Directive 2005/35/EC of the European Parliament and

of the Council of 7 September 2005 on ship-source pollution and on the introduction of penalties for infringements ; 同指令は,2007年3月31日に国内法化・実施期限が到

来した。2007年11月に欧州委員会は8カ国に対し,条約違反であるので改善措置を

とるように警告した。また,同指令自体については,Marpol 条約の規定対象を超え ているとの主張がなされ,同指令が同条約に違反するのではないかと争われていた

(C―308/06)。C―308/06事件判決では,Marpol 条約に照らして審査されえないとされ

た。

57 OJ of the EU 2005 L255/164, Council Framework Decision 2005/667/JHA of 12

July 2005 to strengthen the criminal-law framework for the enforcement of the law against ship-source pollution.

58 C―440/05, note(6).

59 C―440/05, note(6), Opinion of Advocate General Mazak, para.92.

60 Ibid., paras.94,96.

61 Ibid., para.104―106.

62 Ibid., para.109.

63 Ibid., para.111.

64 Ibid., para.114.

65 Ibid., paras.115and120.

66 Ibid., para.131.

67 Ibid., paras.138―139.

68 C―440/05, note(6), para.58.

(35)

70 Ibid., para.66.

71 Ibid., para.69.

72 Ibid., para.70.

73 Ibid., para.71.

74 Ibid., para.74.

5 Max Foerster, (Umwelt―)Strafrechtliche Masnahmen im Europarecht, Berliner

Wissenschafts-Verlag,2007,53.

76 C―440/05Commission v. Council[2007]ECR I―9097, para.60.

77 Ibid., para.69.

78 COM(2007)51, note(51).

79 EP report on the proposal for a directive of the European Parliament and of the

Council on the protection of the environment through criminal law, A6―0154/2008(15.

4.2008).

80 Ibid., Amendment 32, Article 5, Justification, 19/55; “Consequence of the ruling

handed down by the Court of Justice on23October2007(C―440/05)to the effect that determination of the type and level of the criminal penalties to be applied does not fall within the Community’s sphere of competence(see paragraph70).

81 Ibid.,18/55.

82 Conseil de L’Union Européene,14667/08(Presse299),38.

83 OJ of the EU 2008 L328/28, Directive 2008/99/EC of the European Parliament and

of the Council of 19 November 2008 on the protection of the environment through criminal law.

84 OJ of the EU 2008 L312/3, Directive 2008/98/EC of the European Parliament and

of the Council of19November2008on waste and repealing certain Directives.

85 COM(2008)134, Proposal for a directive of the European Parliament and of the

Council amending Directive2005/35/EC on ship-source pollution and on the introduc-tion of penalties for infringements.

86 C―176/03, note(5), para.49.

87 C―440/05, note(6), paras.67―69.

88 Joined cases 281, 283, 284, 285 and 287/85 Germany v. Commission[1987]ECR

3203, para.28.

89 Case22/70Commission v. Council[1971]263; Joined Cases3,4and6/76Kramer

[1976]1279; Opinion 1/76[1977]ECR1279; 拙稿「欧州共同体と構成国間の協力義

務の展開―マーストリヒト条約以後の黙示的条約締結権限の制限解釈―」一橋論叢

122巻1号1999年69,73―75頁。

90 C―176/03, note(5), para.48.

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92 Ibid., para.90.

93 黙示的権限と捉える見解として,Anne Monpion, “Arret CJCE Commission contre

Conseil du 23 octobre 2007” RMCUE, No. 515, 2008, 130, 131; 付随的黙示的権限とす

る見解を示すものとして,中村民雄,注(6)72―73頁も参照。

94 Jörg Eisele, JZ,5/2008,251,252; Foerster, note(75),61.

95 cf. Kotschy, note(8), RDUE, 2005, 644.

ドイツ憲法では,黙示的権限を,Bundes-kompetenzen kraft Natur der Sache, Annexkompetenz 及び Kompetenzen kraft Sa-chzusammenhangs に分類して説明がなされる。例えば,Chistoph Degenhart, Art. 70, Rn.22ff., in Michael Sachs, Grundgesetz,2. Aufl., Beck, München,1999.

96 C―176/03, note(5), para.49; C―440/05, note(6),para.67―69.

97 Martin Heger, JZ,2006/6.310,312.

98 Catherine Haguenau-Moizard, “Vers une harmonisation communautaire du droit

pé-nal”, RTDeur.,42(2),2006,377,383.

99 Marciali, note(8), Revue du droit public,2008,1234.

°

100 Wenneras, note(8), CMLRev.,2008,1650.

101 Denys Simon, “326 Compétence communautaire en matière pénale” Europe, 2007,

16.

102 cf. Florence Chaltiel, “Arrêt CJCE commission c./Conseil, du 13 septembre 2005”,

RMCUE, no4, 26, 24, 28; Chaltiel は,スピルオーバーのメカニズムの新たな段階

であると評している。

103 Case 26/62 Van Gend en loos v. Netherlandse Administratie der Belastingen

[1963]ECR1 ; 須網隆夫・中村民雄「1EC 条約規定の直接効果」同編『EU 基本判

例集』2007年日本評論社。

104 Case6/64 Costa v. ENEL[1964]ECR 585;中村民雄「2EC 法の国内法に対す

る優位性」須網隆夫・中村民雄編,注(103)。

105 Joined cases C―6/90and C―9/90Francovich[1991]ECR I―5357.

106 cf. Monpion, note(93), RMCUE,2008,132.

107 リスボン条約により EC 条約は名称を EU 機能(運営)条約(Treaty on the

Func-tioning of the European Union)と変更される。

108 Anthony Dawes/Orla Lynskey, “The ever-longer arm of EC law”, 45 CMLRev.,

2008,131,156―157. 109 Ibid.,157.

110 cf. Steve Peers, “EU Criminal Law and the Treaty of Lisbon”, 33 ELR., 2008, 507,

519.

本稿は,平成19年度専修大学研究助成「環境分野における EC の対外権限」の成果の

参照

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