3市 場経 済 の問題 と思 想路 線 の問題
登区 小平 の関連 論述 をあ ぐる対談録
糞 育之
客人 今 年[1992年]4月}あ な たが上 海 の新 聞 に発 表 した 二っ の論 文 は,た いへ ん注 目 され,と くにそ の中 で社 会 主義 的市 場経 済 に論 及 した もの は,小 平 同志 の,だ れ も引用 した こ とのな い関連 論 述 を紹介 し,み な さん の重視 や関心 を 引 きま した ね。
主 人 そ うです。『解放 日報』 に発 表 した 「中国 の特 色 を もっ社 会主 義 の旗 の下 で 郡 小 平 の著 作 の読書 ノー ト」 は,人 民 出版 社 か ら単行 本 と して 出版 さ れ ま した。「文 匪報 』に発 表 した 「思 想 を解 放 し,生 産 力 を解 放 しよ う 郡 小 平同志 の重要 な談 話 の学 習 」 は,『 新 華 文 摘』 の6月 号に収 録 され て います。
この機 会 を利用 してy二 つ の論 文 を初 めて発 表 した ときの い くつ か の誤 字 や誤 植 ・脱 落 を,訂 正 した い と思 い ます。
客人 論 争 もあ ったそ うです ね。
主 人 論 争 が あ る こと はよ い ことで す 。百 家 争 鳴,自 由 な討論,実 践 に よ る検 の
証!「 大 き な 帽 子 」 で も っ て 脅 した り しな け れ ば,よ い こ とで す 。 客 人 ど ん な 論 争 が あ っ た の で す か 。
主 人 お お よ そ,龍 に は 市 場 経 済 の 問 題 で す 。
小平 同志の6回 の関連論述
客人 小平 同志 の市場 経 済 と社 会主 義 との 関係 の論述,い くっ か の意 見 は,と て も重 要 で,き わ めて啓 発 的 で す。
主人 わ た しの感 想 で す が,小 平 同志 の論 述 の最 も重 要 で,最 も啓 発 的 な点 は, 論 述 の細 部 に で は な く,市 場経 済 につ いて の認 識 問題 と思想 路 線 を正 す 問題 と を しっか り結 びつ けた点 に あ ります。 彼 は,関 連論 述 の中 で,正 しい路 線 をっ
0126) 市 場 経 済 と計 画経 済 く1)121
らぬ き,思 想 の 解 放,実 事 求 是 の マ ル ク ス主 義 の思 想 路 線 を 堅 持 す べ き だ と強 調 して い ま す 。 この よ う な 思 想 路 線 を 守 っ て,は じめ て 市 場 経 済 に つ いて の 認 識 問 題 を正 し く解 決 す る道 が 探 しだ せ る の で す 。
客 人 小 平 同 志 の 関 連 論 述 は多 い で し ょ う ね。
主 人 わ た しの あ の 読 書 ノ ー トで は5編 を 紹 介 して い ま す 。 最 近 新 聞 に 発 表 さ れ た 薄 一 波 同志 の 「『半 月 談 』 思 想 政 治 活 動 の革 新 賞 」 の 表 彰 式 で の 講 話 で は, ま だ 発 表 さ れ て い な い もの が 紹 介 さ れ て い ま す 。 全 部 で 次 の6編 で す 。 ①1979 年11月26日 の 『エ ンサ イ ク ロ ペ デ ィア ・ブ リタ ニ カ』 の 副 編 集 長F・B・ ジ
ブ ニ ー氏 等 との 談 話 の 中 に 一 っ 。②1984年10月22日 の 中 央 顧 問 委 員 会 第 三 回 総 会 に お け る講 話 の 中 に一 つ 。③1985年10月23日 の ア メ リカ の 企 業 家 代 表 団 と の談 話 の 中 に 一 っ 。④1989年6月9日 の 首 都 戒 厳 部 隊 の軍 以 上 の幹 部 との 接 見 の さ い の 講 話 の 中 に一 つ 。 ⑤1990年12月 の あ る談 話 の 中 の 一 っ で,薄 一一波 同 志 が 最 近 紹 介 した もの 。 ⑥1992年1月 か ら2月 の 南 巡 談 話 の 中 に一 っ 。 客 人 こ の6編 以 外 に,こ の 問 題 に 言 及 し た 談 話 が ま だ あ る と 聞 い て い ま す が 。
主 人 わ た し も聞 い た こ と が あ り ま す が,文 献 に 記 載 さ れ て い る もの で,見 つ け て カ ー ドに と っ た もの は,こ の6編 で す 。
客 人 小 平 同 志 の こ の6編 の 関 連 論 述 の 背 景 や 内容 を 詳 し く紹 介 して い た だ け ま せ ん か 。
第・一次論 述 の背景 と内容
主 人 ま ず 最 初 に,1979年11月26日 の ジ ブ ニ ー氏 と の対 談 に っ い て お 話 しま し ょ う。 こ の と き は,[党 の]第ll期3中 全 会 が 開 か れ て か ら ま だ1年 た って お らず,「 歴 史 決 議 」 の 起 草 の ち ょ う ど 準 備 中 の こ と で した 。 対 談 は,社 会 主 義 に っ い て の 認 識 や,資 本 主 義 と社 会 主 義 の 関 係 に ま で 広 範 に及 び ま した。 談 話 の 中 で 小 平 同 志 は次 の よ うに 言 い ま した。 「も ち ろん,資 本 主 義 は い らな い が,発 達 した,生 産 力 の 発 展 した,国 を 富 強 に す る社 会 主 義 は い る。 経 営 管 理 方 法 を
含 あ て,資 本 主義 の よ い点 を学 ぶ こと は,決 して資 本 主 義 を実 現 す る こ とと同 じで はな い。 つ ま り社 会 主義 は,そ れ らの方 法 を利 用 して,社 会 的生 産 力 を発 展 させ るので あ る」。
客 人 資本 主 義 制度 の下 で発展 した よ い方 法 を利 用 して社会 主 義 を発 展 させ る こ と,こ れ は重 要 な指 導 方 針 で す。
主 人 この よ うな指導 方 針 を確立 す るため に は,ま ず最 初 に思 想 路線 の 問題 を 解 決 す る必 要 が あ ります。思 想 の解 放,実 事 求 是z[す なわち]生 産 力 を発 展 させ る とい う社会 主義 社 会 の実 際 の必 要 か ら出発 して,す べ て の利用 で きる よい方 法 を試 し,実 践 の 中で取 捨 を決 定 し,発 展 させ るので あ り,最 初 か ら観 念 的 に 資本 主 義 制度 の下 で のす べ て の方 法 を拒 絶 しな い こ と,こ う して は じめて,こ の よ うな指導 方 針 を受 け入 れ,確 立 す る こ とが で き るので す。
客 人 小 平 同志 は,こ の よ うな指 導方 針 を述 べ て か ら,市 場 経済 の 問題 を話 さ れ たの で し ょうか。
主 人 はい,そ うで す。 談話 の 中 で小平 同志 は,市 場 経 済 とい う とき,資 本 主 義 の社 会,資 本主 義 の 市場 経済 に,限 られ るな ど とい う こと は,ま った く正 し
くな い,と 指 摘 して い ます 。社 会 主義 が,ど う して市 場 経 済 を行 って いけ な い の で しょ うか。 それ は,資 本 主義 だ とは言 え ませ ん。 わ た したち は,計 画経 済 を主 と し,市 場 経 済 と も結 びっ くの です。 彼 が言 うに は,市 場 経 済 は,封 建社 会 の時 期 にす で に芽生 えて い ま した。 社 会 主義 も市場経 済 を行 う こ とが で きる
ので す。彼 はま た次 の よ うに 言い ま した。社会 主義 の市場 経済 は,方 法 的 に も, 基 本 的 に も,資 本 主 義社 会 の それ に似 て い るが,違 い もあ ります。 そ れ は,全
人民 的所 有 制 の間 の関 係 で あ り,当 然,集 団 的所 有 制 の間 の関係 で あ り,外 国 資 本主 義 との関係 で もあ ります。 しか し,結 局 は社 会 主 義 の もので あ り,社 会 主義 国 の もので す。
客 人 小 平 同 志 が ま った く正 し くな い と考 え た観 点 は,ど うい った人 た ちの観 点 で しょ うか。
主 人 わ た しの考 えで は,二 種類 の人 々が この観点 を も って い ます 。一 種 類 は, ブル ジ ョア的 な多 くの論 者 で あ り,彼 らは資本 主義 を賛 美 し,市 場 経 済 を賛 美
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します が,社 会 主義 に反対 し,市 場 経 済 とい った立 派 な もの は,資 本主 義 だ け が行 うこ とが で きるので あ り,社 会 主義 は計 画経済 を行 い,市 場 経 済 を行 う こ と はで きない,と 考 え ます。彼 らは,社 会 主義 を不 変 の もの と捉 らえ て い ます。
もう一種 類 はy社 会 主義 の あ る種 の論 者 で す。 彼 らは,前 の類 型 の 人 と立場 は あ い反 す るが,論 拠 は似 通 って お り,次 の よ うに考 え ます。 市 場 経済 は資本 主 義 だ けが行 うこ とが で き るので あ り,社 会 主義 は行 う ことがで きな い。 社会 主 義 だ けが 計 画経 済 を行 うことが で きるの で あ り,計 画経 済 は,社 会 主 義 の本 質 お よ び優 越性 で あ る,と 。 彼 ら もまた,社 会主 義 を不 変 の もの と捉 らえ て いる ので す。
客人 この二 っ は教 条 主義 です。 反 社 会 主義 の教条 主義 と社 会 主 義 の教 条主 義 で す。
主 人 そ う呼 ん で も,か ま い ませ ん。 もち ろん,か な らず し もそ う呼 ば な くて もよ いで しょ う。っ ま り,小 平 同志 は,ド社 会 主義 だ けが計 画経済 を行 う ことが で き る」 と い う硬 直 した観 念 に突 破 口を開 き,社 会 主義 と市 場経 済 の両 者 はあ い入 れ な い こ とはな い と考 え,し たが って,わ が 国 の社 会 主 義 の改 革 お よ び発 展 の た め に,新 しい思考 の道,す な わ ち 「社 会 主義 もまた市場 経 済 を行 う こと がで きる」 とい う新 しい思 考 の道,を 開拓 したの で す。
客 人 わが 党 の文 献 で,こ れ が は じあて社 会 主義 的市場 経 済 を提起 した もの で しょ うか。
主 人 社会 主 義 的市 場 経 済 とい う概 念 を提起 し,あ わ せ て初歩 的 な限定 お よ び 説 明 を与 え た とい う点 で,お そ ら くは じめ て で しょう。 社 会主 義 は市 場 経 済 を 完 全 に排 除 す る とい う観 念 を打破 した点 で,わ が党 の一 部 の指 導者 は,こ れ以 前 にす で に この 問題 を探 究 し始 め て い たの です。
客 人 いっ で し ょうか。
主 人 昔 の こ とは別 と して,第11期3中 全 会 の少 し前,1978年 の7月 か ら9 月,国 務 院 で何度 も研 究討 論 会 が 開 か れ,経 済 問題 に つ いて広 範 に討論 され ま
した。 この研 究討 論 会 で は,す で に 「計 画経 済 と市 場 経 済 の結 合 」 とい う思 想 が提 出 され て い ます 。
客人 小平 同志 が,社 会 主 義 もまた 市場経 済 を行 う ことがで き る と述 べ た こ と は,一 年 前 の この討論 と関係 が あ るの で し ょ うか。
主 人 お そ ら くあ る と思 い ます 。第11期3中 全会 後 ま もな く,1979年 の春,わ が党 の指 導 者 層 の 中 に は,計 画 経済 に現 れ た欠点 を一 歩進 ん で探 究 し,主 な欠 点 は,「比 例 に も とつ く計 画が あ るJと い う一 文 が あ るだ けで,社 会 主義 制 度 の 下 で もか な らず 市場 調 整 が あ る とい う一 文 が な い こ とだ,と 考 え る者 が い ま し た。この欠 点 を もた ら した思想 上 の原 因 は,社 会 主義 経 済制 度 の建 設 の経 験 と,
自国 の生 産 力発 展 の実 際 の状 況 とに もとつ いて,マ ル ク スの原 理(比 例 にもとつ く計画)を 発展 させ なか った こ とで す。 この探 究 か ら得 られ た結 論 は,次 の通 り で す。社 会主 義 の時 期 に は,か な らず二 つ の経 済 が あ る。 計 画経 済 の部 分,こ れ は主要 で あ り,市 場 調 整 の部 分,こ れ は従 属 的 で あ るが,必 要 な もの で もあ
る。あ る指導 者 は,「 計画 調 整 と市場 調 整 の結 合 」 とい う表 現 を用 い た こ と もあ る,とi言 い ま した。
客 人1979年11月,小 平 同志 が,社 会 主 義 もまた市場 経 済 を行 うこ とが で き る と述 べ た こ とと,こ の探究 と は関 係 が あ るで し ょうか。
主人 お そ ら くあ るで しょ う。 当時,理 論 界 に は0歩 前進 した探 究 が あ りま し た。 呉敬 漣 同志 は,最 近(8月14日)『 文 匪報 』 に談 話 を 発表 し,次 の よ うに述 べ てい ます。理 論 界 の あ る同 志 はす で に,「計 画調 整 と市場 調 整 とが結 合 した商 品経 済」,「生 産手 段 の公 有制 が優勢 を 占め,多 くの ウ ク ラー ドが併 存 す る商 品 経 済 」a「社 会 主義 経 済 は計 画 的商 品経 済 」 等 々の新 しい思想 お よ び表現 を提 出 して い た,と 。 しか し,理 論 界 に は異 な る意 見 もあ りま す。 あ る論 文 は依 然 と
して,「 社 会主 義 経 済 は ただ計 画経 済 だ けで あ る」 と考 え,次 の よ うな批 判 を し ま した。 も しわ た した ちの経 済 を 商 品経 済 と概 括 す るな らば,社 会主 義 経済 と 資 本 主義 経 済 の本 質 的 差 異 を曖 昧 にす る。 も し商 品 経済 の原 則 に照 ら して,国 営 企 業 を完 全 独 立採 算,損 益 自己責 任 の経 済 単位 に改 変 し,競 争 が 経済 発 展 の 原 動 力 で あ る こ とを確 認 す る な らば,実 際 に は 「社会 主 義 的 計 画経 済 の原 則 」 に よ っ τで はな く,「資 本 主義 的 市場 経 済 の原則 」に よ って,わ が国 の経済 管 理 制 度 の改 革 を 行 う こ とにな る,と 。
(122) 市 場 経 済 と計 画経 済q)125
客人 論争 の結 果 はいか が で したか。
歴史決議 と第12回 党大会報告の定式
主人1981年6月 の第11期6中 全 会 は,巾 国 共産 党 中 央 の 「建 国 以来 の党 の 若干 の歴 史 問題 に関 す る決議 」 を採択 し,決 議 の 中で党 中 央 の この問題 に対 す る規 範 的性 格 の定式 をっ く りま した。「公有 制 を基 礎 に計 画経済 を実 行 し,同 時 に市 場 調整 の補助 的作 用 を発 揮 させ な けれ ば な らない。 社 会 主義 的 な商 品生 産 と商 品 交換 を全 力 を あ げて発 展 させ な けれ ば な らな い」。この定 式 は,計 画経 済 だ けを認 め,市 場 調 整 を排 除 す る伝 統 的観 念 と比 べ て,党 の理論 と政 策 ・思 想 の一 大 前 進 で す。
客人 しか し,こ こで はまだ商 品 経 済,市 場経 済 とい う定 式 が使 われ て お りま せ ん ね。
主 人1982年9月 の 党 の第12回 大 会 が採 択 した報 告 の中 の定 式 は次 の通 りで す 。「計 画経 済 を主 と し,市 場経 済 を従 とす る」。 これ は,「 歴 史決議 」 の中 の定 式 と一一・致 して い ます。 しか し,第12回 大 会報 告 は,計 画 は指 令性 計 画 と指導 性 計 画 と い う二 っ の部 分 に分 けな け れ ば な らな い とい う新 しい思 考 方 向 を確 認 し,し たが って,通 常,計 画経 済 を指 令性 計 画 だ と理解 す る伝 統 的 観念 を訂 正 した ので す。 報 告 は さ らに次 の点 を強調 しま した。 む ろん指令 性 計 画 を実 行 し て も,指 導 性 計 画 を実行 して も,客 観 的実 際 に合 うよ うに努 め,常 に市 場 の需 給 状況 の変 化 を研 究 し,価 値 法 則 を意 識 的 に利 用 しな けれ ば な らな い ・… ・・。 こ れ らはすべ て まだ 「歴 史決 議 」の中 に はな く,党 の理 論 と政 策 ・思 想 は,「歴 史 決 議 」 と比 べ て,ま た一 歩 前 進 しま した。 しか し,第12同 大 会 の報 告 で はま だ 商 品 経 済,市 場 経済 の定式 は用 い られ て い ませ ん。
客 人 党 中央 は規範 的 性格 の定式 をつ くりま したが,そ れ以 前 の党 中央 の指導 者 の規範 的定式 と異 な る定 式 は,す べ て正 し くな い もの,あ るい は正 確 で な い ものな の で,以 後 二 度 と用 いて はな らず,以 後 はす で に確 定 した規 範 的性 格 の 定 式 を用 い,規 範 に合 わ な い過 去 の定式 を改 変 しな けれ ば な らな い,と い うこ
とを意 味 す るの で しょ うか。
主 人 あ な たの提 出 した問題 は,検 討 に値 します。 通常,党 の指 導 幹 部 や党 の 理論 活動 家 は,中 央 がす で にあ る規 範 的性格 の定 式 を確 定 した後 に,総 じて そ の規 範 的性 格 の定式 を採 用 します。 細 か く考 え る と,党 の決 議 が形 づ くる規範 的性 格 の定 式 と,過 去 の あ る別 の定 式 との間 の 差異 に は,次 の三 っ の様 態 が あ
ります 。第 一 の様 態,過 去 の い くっか の定 式 は,反 復 討論 や実 践 に よ る検 証 に よ って,正 し くな い,あ るい は不 正 確 で あ る こ とが証 明 され,当 然,二 度 と用 いて はい け ませ ん。 第二 の様 態,過 去 の い くっ か の定 式 は,規 範 的 性 格 の定 式 と定式 の上 で い さ さか違 いが あ るが,実 質 的 に は大 きな違 い はな い か,あ るい は互 い に排 斥 して い な いの で,ど う して もど こで も規 範 的性格 の定 式 を用 い る 必 要 や,違 う と ころが あ る他 の定 式 の使 用 を許 さな い必 要 はあ りませ ん。 第三 の様 態,あ る定 式 は間違 って いな い ばか りか,は な はだ革 新 的,先 導 的 で あ る が,ま だ 政策 決 定 圏 の共 通 認識 を か ち得 て お らず,し たが って,規 範 的性 格 の 定式 と して採 用 され て お らず,将 来,共 通 認 識 をか ち とれ ば,規 範 的性 格 の定 式 と して採 用 され る可能 性 が あ ります。
客 人 社 会 艦義 的 市場経 済 とい う定式 は,ど の様 態 に属 す る ので し ょうか。
主 人 少 な くと も,第 一 の様 態 に は属 さな い と思 い ます。 小平 同志 も第 一類 に は属 さ な い と考 え て い た よ うで す。
客 人 ど う して分 か るので す か。
主 人 小平 同志 が その後 も,r社 会 主 義 も市 場 経 済 を行 う こ とが で き る」とい う 定 式 の使 用 を放 棄 しなか ったか らで す。 今 か ら,小 平 同志 の 関連 論 述 の第 二 の
ものを少 々紹 介 しま しょ う。
客 人 ち ょっ と待 って下 さい。 先 ほ ど紹 介 した ば か りの第 一 の論述,っ ま り小 平 同志 と 『エ ンサ イ ク ロペ デ ィア ・ブ リタニ カ』 副 編 集 長 ジ ブ..一一氏 等 との対 談 は,ど こか ら引 用 した ので す か。
主人1981年9月,地 方 の社 会 科 学 院 の刊 行 物 が,「 登β小平 副 主席 の四 っ の基 本 原則 の堅持 お よ び政治 ・思 想活 動 の強化 の 問題 に関す る講話 摘 要 」 と題 す る 一組 の集 録 文献 を掲 載 し,そ の中 に,小 平 同志 と ジ ブニ ー氏 等 との対 談 が摘 録
0120) 市 場 経済 と計 画 経 済(1>127
され て い ま す 。 わ た しの 二 っ の 論 文 は,小 平 同 志 の そ の談 話 を紹 介 し,そ こか ら引 用 した の で す 。
客 人 出 所 は信 頼 で き ま す か 。
主 人 っ き合 わ せ を した の で,信 頼 で き ます 。
第二次論述 と経済制度改革 の決定
主人 わ た しが 見 た文 献 か ら言 って,小 平 同志 が二 回 目 に この問題 を話 した の は,1984年10月 の顧 問委 員 会第 三 回総 会 にお け る講話 で した。
客人 この5年 間 に,「 計 画経 済 と市場 経 済 の結 合」あ るい は 「計 画調整 と市 場 調 整 の結合 」 を ほか に話 した こ とはな か ったの で すか。
主 人 たぶ ん,あ ったで し ょう。 わ た しが 収集 した第二 次 論 述 は,こ の問題 に ふ れ た講 話 で あ り,公 刊 され た郵小 平 『巾 国 の特 色 を もっ 社 会 主義 の建 設 』 と い う本 の 中 にす で に入 って い ます。講=話の背 景 は,第12期3中 全 会 が党 中央 の
「経 済 制 度 改革 に関 す る決 定」を採 択 した こ とで す。中 国 の経 済改 革 は,70年 代 末 に農村 か ら始 ま りま した。 農村 改革 は,家 族 の生 産量 連 動請 負 責任 制 の推 進
(2)
を中心 と し,専 業 戸 の大 幅 な発展 と農 産物 の統 一購 入 ・統 一販 売 の部 分 的 開放 に加 え て,い く年 に もわ た る努 力,成 果 は,顕 著 で あ り,農 業 生産 と農 民生 活 は急速 に向上 し,商 品経 済 は 日 ま しに活発 に な りま した。 都 市経済 に も活気 が 生 まれ ま した。 情勢 は,農 村 で始 ま った改 革 か ら,都 市を 中心 とす る全 面 的 な 経 済 制 度 改革 まで前 進 す る ことを要求 し,経 済制 度 改革 の全 局 面 を統 轄 す る戦 略 的政 策決 定 と理論 的指 導 の形 成 を要 求 しま した。 第12期3中 全会 の決 定 は, この よ うな要 求 に応 じて生 まれ ま した。 そ れ は,社 会主 義 経 済理 論 お よ び経 済 制 度 改 革 の指 導思 想 にお け るわが 党 の さ らに大 きな一歩 前 進 の標 識 で した。 そ れ は,商 品経 済 と資本 主 義 とを 同一 視 し,社 会 主義 と商 品経済[著 者 は計画経済 と誤記]と を対 立視 して きた伝 統 的観 念 を突 破 し,「 社 会 主義 的計 画経済 は,価 値 法 則 に意 識 的 に依拠 し,そ れ を運 用 しな けれ ば な らな い,公 有 制 を基 礎 とす
る計 画 的商 品経 済 で あ る」とい う新 しい観 念 を確認 し,「社 会 主義 的 商 品経 済 を
発 展 さ せ る」 と い う新 しい 方 針 を 提 起 しま した 。 そ れ は ま た,「 計 画経 済 は,指 令 性 計 画 を 主 とす る こ と と同 じで は な い」を 提 起 し,「指 令 性 計 画 の 範 囲 を 徐 々
に 適 切 に縮 小 し,指 導 性 計 画 の 範 囲 を 徐 々 に適 切 に拡 大 し」 な け れ ば な ら な い こ と を 確 認 した が,二 年 前 に この 観 点 は 公 然 た る批 判 を受 け た の で す 。 顧 問 委 員 会 の 第 三 回 総 会 は,第12期3中 全 会 の 閉 幕 に 引 き つ づ い て 招 集 ・開 会 さ れ ま した 。 小 平 同 志 は,こ の 会 議 の 席 上 の講 話 で,経 済 制 度 改 革 の 決 定 は 「立 派 な文 書 」 で あ り,「 綱 領 的 文 書」 で あ る と称 賛 しま した。 彼 は次 の よ うに 述 べ ま し た。「こ の文 書 の す ば ら し い点 は,社 会 主 義 が 何 で あ る か を 解 釈 し た こ とで あ り,あ る点 は わ た した ち の"ご 先 祖 様"が 言 っ た こ と が な い話,あ る点 は新 し い話 で あ る。 明 確 に 説 明 して い る と思 う。 過 去,わ た した ち は こ の よ うな 文 書 を 書 く こ とが で き ず,こ の 数 年 の 実 践 が な か っ た な らば,こ の 文 書 は 書 け な か った 。 書 く こ と が で きて もa採 択 は容 易 で な か っ た。 わ た した ち は,自 身 の 実 践 に よ って,新 しい 状 況 の 下 で 現 れ た 新 しい 問 題 に答 え を だ した 。 四 っ の 原 則 の 堅 持 に つ い て 言 わ な くて よ い の か 。 そ れ は ま さ に社 会 主 義 の 堅 持 で あ り, さ も な け れ ば,"四 人 組"の"社 会 主 義 の 雑 草 は い る がf資 本 主 義 の 種 苗 は い ら な い"に な って しま う。 思 想 の 解 放 わ た した ち 占参 の 同 志 に は こ の 任 務 が あ
る」。
客 人 思 想 の 解 放,マ ル ク ス主 義 の認 識 論 と 思 想 路 線 に つ い て も話 して 下 さ
い 。
主 人 そ れ は}貫 通 す る一 筋 の赤 い 糸 の こ と で す ね 。"ご 先 祖 様"が 言 わ な か っ た こ と を 強 調 し,新 し い こ と を 強 調 す る の は,マ ル ク ス 主義 の 堅 持,マ ル ク ス 主 義 の 発 展 を強 調 す る こ と で も あ り ま す 。 小 平 同 志 は別 の と こ ろ で次 の よ う に 述 べ ま した。 マ ル ク ス以 後 の100年,結 局 ど ん な 変 化 が 生 ま れ た の か 。 変 化 す る条 件 の 下 で,マ ル ク ス主 義 を ど の よ うに 認 識 し,発 展 させ た の か 。 は っ き り さ せ る 必 要 が あ る 。 マ ル ク ス の 死 後100年,200年,1000年 た っ て 生 ま れ た 問 題 の解 決 を,マ ル ク ス に 求 め る こ と は で き な い。 レー,..rンも同 様 に 死 後50年,
100年 た って 現 れ た こ とが らを 引 き受 け る こ と は で きな い し,そ の 問 題 の解 決 を レー ニ ンに 求 め る こ と は で き な い 。 真 の マ ル ク ス 帯 レー ニ ン主 義 者 は,現 在
(118) 市場 経 済 と計 画 経済(1}129
の 状 況 に も とつ い て,マ ル ク スeレ ー ニ ン主 義 を 認 識 し,継 承 し,発 展 さ せ な け れ ば な ら な い。 「新 た な 観 点 で マ ル ク スeレ ー ニ ン主 義 を 継 承 ・発 展 させ な いか ぎ り,真 の マ ル ク ス=レ ー ニ ン主 義 で は な い 」(r人 民 日報』1989年5月17日 付報 道)。
客 人 社 会 主 義 的 商 品 経 済 は,新 しい思 想 ・観 点 で す ね 。
主 人 そ れ は,た い へ ん 重 要 で 基 本 的 な新 しい思 想 ・観 点 で す 。 この 新 しい思 想 ・観 点 は ど こか ら き た の か 。 小 平 同志 は,実 践 の 中 か ら,と くに こ こ数 年 の 経 済 制 度 改 革 の 実 践 の 中 か ら き た こ と を 強 調 して い ま す 。 マ ル ク ス 主 義 は実 践 の 中 で 発 展 し,ひ と び との 認 識 は実 践 の 中 で 向 上 しま す 。 実 践 は第 一,実 践 は 認 識 の 源 泉,真 理 の 基 準 で あ り,理 論 的 論 争 の 中 で 実 践 は最 も雄 弁 で す 。
客 人 先 ほ ど あ な た が 紹 介 した,社 会 主 義 的 商 品 経 済 と い う定 式 に っ い て は, 理 論 界 に 賛 成 ・反 対 の 論 争 が あ っ た そ う で す が,こ の 文 書 を 数 年 前 に は 書 け ず,「 書 け て も,容 易 に は採 択 さ れ な い」 と,ど う して 小 平 同 志 が 言 っ た の か, 理 解 が 増 し ま した。
主 人 小 平 同 志 が 理 論 界 の こ の 論 争 を 知 って い た か ど うか,あ る い は ど の 程 度 細 部 ま で 知 って い た か ど うか,わ た し は知 り ま せ ん 。 い ず れ に せ よ,小 平 同 志 の 理 解 に よ れ ば,多 くの 年 月,わ れ わ れ の 理 論 隊 列 で は,社 会 主 義 的 計 画 経 済 だ け を 重 視 し7商 品 経 済 を 社 会 主 義 と は別 の もの と見 て お り,こ の 伝 統 的 観 念 は な か な か 頑 強 で あ り,こ こ数 年 の経 済 制 度 改 革 の 実 践 と成 果 が な か っ た な ら ば,多 くの ひ と び とが 社 会 主 義 的 商 品 経 済 と い う新 しい観 念 を 受 け入 れ る こ と は,容 易 で は あ りま せ ん で した。小 平 同 志 は次 の よ う に述 べ ま した 。「思 想 の 解 放,わ た した ち古 参 の 同 志 に は こ の 任 務 が あ る」。 これ が 顧 問 委 員 会 総 会 に お け
る講 話 で あ っ た の は,対 象 が 古 参 の 同 志 で あ っ た か らで す 。 わ た した ち の よ う な 者 は,古 参 の理 論 活 動 家 の 中 に入 り ま す 。 思 想 の解 放,わ た した ち 古 参 の理 論 活 動 家 に は こ の 任 務 が あ る 。
客 人 中 央 委 員 会 の 総 会 が 「経 済 制 度 改 革 の 決 定 」 を 採 択 し,「 社 会 主 義 的 商 品 経 済 」 は 中 央 が 確 認 した規 範 的 定 式 に な っ な の で す が,理 論 界 の 共 通 認 識 を か
ち と り ま した か 。
主 人 少 な くと も共通 認 識 をか ち と るた め に,土 台 を提 供 しま した。「決 定 」は 社 会 主義 的 商 品経 済 を認 め ま した が,ま だ社 会 主 義 的市 場 経 済 と い う定式 は使 用 して い ませ ん。「決 定 」は,社 会 主義 的 計 画経 済 はっ ま り計 画 的商 品経 済 で あ る,と い う ことを説 明 す るさ い に,次 の よ うに指 摘 しま した。 そ れ は 「完 全 な 市 場 調 整 に よ る市場経 済 で は ない」。これ に対 して,理 論 界 に は さ まざ まな理 解 が あ りま した。 あ る者 は,こ れ は市 場経 済 の否 定 で あ る と考 え ま した。 あ る者 は,「完 全 な市場 調 整 によ る」市 場 経 済 を否定 して い るだ けで,市 場経 済 一 般 を 否 定 して いな い,と 考 え ま した。「完 全 な市 場 調 整 に よ る市場 経 済 」 は,た とえ 資 本 主義 社 会 で も,す で に過 去 の もので す。 現代 の 市場 経 済 は,た とえ資 本 主 義 的市場 経 済 で も,す で に さ まざ ま な程 度,さ ま ざま な方式 で,政 府 の介 入, 計 画調 整 を受 けて い る市 場経 済 で あ り,も はや完 全 に政 府 の介 入,計 画調 整 を 受 け て いな い市 場 経 済 で はあ りませ ん。 理 論 界 は,社 会主 義 的市 場 経 済 を行 う こ とに賛 成 し,社 会主 義 はf完 全 な市 場 調 整 に よ る市場 経 済 」 を 実行 す るな ど と主 張 しな い こ とを表 明 しま した。
客 人 経 済 制度 改革 の決 定 の採択 は,社 会 主義 的商 品経 済 を規範 的性 格 の定 式 と して確 認 したの で,社 会 主義 的市 場 経 済 とい う定 式 を使 用 す べ きで な い,と い う ことを意 味 した ので し ょうか。
主 人 そ うは 言え な い と思 い ます。 少 な くと も多 くの人 が そ うで はな い と考 え ま した。 小平 同志 もそ うで は な い と考 え た と思 い ます。 そ の証 拠 に,彼 はそ の 後 の談 話 で依 然 と して正 面 か ら市 場 経 済 とい う定 式 を使 うこ とを避 けて お りま せ ん。 これ か らす ぐ小 平 同志 の第 三 次 の関連 論 述 を話 す こ とに しま しょ う。
第三次論述 と生産力の基準
客 人 ほ か で もな い1985年10月 の 小 平 同 志 と ア メ リカ の 企 業 家 代 表 団 と の, あ の 時 の 談 話 で す ね 。
主 人 あ の 談 話 の 時 は,ち ょ う ど 「経 済 制 度 改 革 の 決 定 」の 採 択 一 周 年 で した。
ア メ リカ 企 業 家 代 表 団 の 団 長 ガ ロ ン ワ ー ドは,小 平 同 志 に 質 問 しま し た。 彼 の
(116) 市場経 済 と計 画 経 済(1)131
質 問 は,社 会 主 義 と市場 経 済 との 関係 で した。小 平 同志 の答 え は次 の とお りで す 。「問題 は,ど ん な方 法 を用 いれ ば,社 会 的生産 力 の発 展 によ りい っそ う有 利 で あ るか,で す」。 「これ まで われ わ れ は計 画経済 を行 って きま した。 これ は当 然 立派 な方 法 で したが,た だ長年 の経 験 が示 して い る よ うに,こ の方 法 だ けで は,生 産 力 の発 展 を束縛 しが ち なの で,計 画経 済 と市 場 経済 とを結 合 す るの は 当然 で あ り,そ うす れ ば,一 歩進 ん で生産 力 を解 放 し,生 産 力 の発展 を速 め る こ とが で きます」。この くだ りの談 話 は,新 華社 が10月23日 に ニ ュ ー ス と して 発 表 し,翌 日主要 各 紙 す べ て が掲 載 しま した。
小平 同志 は,こ の 中で は っ き り,生 産 力 の基 準 を 用 いて,計 画経 済 と市場 経 済 の問題 を観察 し,評 価 しな けれ ばな らな い と強 調 しま した。 マ ル ク ス主義 の 認 識論,真 理論 の実 践基 準 は,史 的唯物 論 と科学 的社 会主 義 の分野 で 運 用 され, 一 歩進 ん で,生 産 力 基 準 と して具 体化 され ま した。生 産 力 基準 を,社 会 主義 の 各 種活 動 の根 本 的 な是 非 を量 る基 準 と して堅持 す るこ と は,ほ か で もな い史 的 唯 物論 と科 学 的社 会 主義 の分 野 で 問題 を研 究 す る ことで あ り,マ ル ク ス主義 の 思 想路 線 を堅 持 す る こ とで す。
客 人 あな たが 「文 鷹 報』 に書 い た論 文 は,小 平 同志 の 「問題 は,ど ん な方 法 を用 いれ ば,社 会 的生 産 力 の発 展 によ りい っそ う有利 で あ るか」 を 引用 して, これ こそマ ル クス主 義 者 の 問題検 討 の 出発 点 だ と考 え,あ る外 国 の辞 典 の定 義 を 出発点 と して市 場 経 済 の問題 を検討 す る観 点 を批判 しま した ね。
主 人 問題 の検討 は}定 義 か ら出発 で きませ ん。 この こ とは,毛 沢東 が 『延 安 の文 芸座 談 会 で の講 話 」 の中 で提 出 しま した。 定 義 か ら出発 せず,実 際 か ら出 発 す る。 これ は,マ ル クス主 義 の思想 路線 の必 然 的要 求 で す。 わた しは,市 場 経 済 の問題 を検討 した あ る論 文 を見 ま したが,そ れ は外 国 の あ る経 済 学 辞典 を 出発 点 に して お り,そ の辞典 が市 場経 済 に下 した定義 は,私 有 財産 制 度 を基 礎 とす る とい うよ うな一 文 を含 み,し た が って市場 経 済 は,た だ資本 主 義 だ けの ものだ と述 べ て い ます 。 わ た しは,こ の意 見 に照 準 を合 わ せ て議論 しま した。
わ た しの考 えで は,「 問題 の検 討 は,定 義 か ら出発 して はな らな い。た とえ マ ル ク ス主義 の辞 典 が下 した定義 で あ って も,出 発 点 とす る こと はで きな い のだ か
ら,ま して外 国 の しか も非 マ ル クス主 義 の辞 典 が下 した定 義 は,な お さ らそ う で はな い のか。 さ らに別 の外 国 の辞典 は別 の定 義 を して い るの だ か ら,な お さ らそ うで はな いの か」。わ た しの今 回 の議 論 は,問 題 の検討 に ま さか定義 を用 い な くて もよ いの で はな いか,と い う疑 問 を引 き起 こ しま した。 これ は完 全 な誤 解 で す。 定 義 か ら出発 で きな い とい うこ とは,定 義 を用 いて は い けな い こ と と 同 じで はあ りませ ん。 問 題 を検 討 し,思 想 を表現 し,概 念 を運 用 すれ ば,概 念 は定 義 を もっ ことが で きます。 しか し,定 義 は多様 で あ り,変 化 します。 問 題 の検 討 は実 際 か ら出発 しな けれ ば な らず,そ の中 に は,実 際 に もとつ いて定 義 を検 討 し,分 析 し,選 択 し,創 造 しな けれ ば な らな い とい う意 味 が あ ります。
こ こで 言 う実 際 は,す で に存在 して い る実 際,発 展 ・変化 して い る実 際 ま さ に開 拓 ・創 造 中 の実 際 を含 み ます。 市場 経 済 は私有 財 産 制度 を基礎 とす る,と
菖われ ます が,こ の よ うな定義 は,せ いぜ いす で に存 在 して い る資本 主義 国 の 市 場 経 済 の実 際 だ けを反 映 し,資 本 主 義 の一 部 の 国 で さえ も若 干 の国 有財 産 を もって い るな ど とい う実 際 は と うて い反 映 で きて お らず,ま して社 会 主義 制 度 の 下で の市場 経 済 の発展 とい う開拓 と創造 の最 中 の実 際 の反 映 な ど問 題 にな り
ません 。 そ の実,あ る外 国 の辞典,た とえ ば イ ギ リスの ピア ス編 『現 代経 済 学 辞典 』(上海訳文出版社)に は,別 の記 述 が あ ります。そ の辞典 の 市場 経 済 の定 義 は次 の通 りで す。「あ る経済 制 度 は,そ の制度 の下 で,資 源配 分 と生 産 に関連 す る政 策 決 定 が価 格 を基礎 とす る もの で あ り,そ して価格 は,た だ生産 者,消 費 者,労 働 者,生 産 要 素 所 有者 の間 の 自発 的 交換 だ けが生 み だ した もので あ る」。
この定 義 は,私 有 財 産 制 度 を 内部 に含 ん で い ませ ん。 市場経 済 と所 有制 とのっ なが りの問 題 は,こ の辞典 の説 明 で は こ うな って い ます。「市場経 済 は通 常,生 産 手段 の私 的 所有 制,す なわ ち資 本 主義 的 経済 を含 む。 しか し社 会 的所 有 制 の 条 件 の下 で も,市 場 経 済 は0定 程 度機 能 を発揮 す る」。わ た しは,こ の辞 典 の定 義 が,発 展 ・変化 し,開 拓 ・創 造 中 の実 際 に完全 に合致 して い る と は思 いませ ん が,し か し明 らか に,市 場 経 済 の基本 原 則 の一 つ は私 有財 産制 度 で あ るな ど
とい う定 義 の認 識 よ りも,い く らか優 れ て い ます。
客 人 あな た は,市 場 経 済 の どん な定 義 が よい と思 い ます か。
(114) 市 場 経 済 と計 画経 済(1)133
主 人 これ は,経 済 学 の専 門 家 が真 剣 に研 究,討 論 し,発 表 しな けれ ばな りま せ ん。 わ た した ちが一 般 的 に問題 を検 討 す る必 要 か ら言 う と,わ た しは,市 場 経 済 の定義 を 「市 場 調 整 を基礎 とす る経 済 」,あ る いは 「市 場 が 資源 配 分 の さい に基 礎 的作 用 を果 た す経済 」 と も言 え るの で はな いか,と 考 えて い ます 。 この 定 義 を用 いて,し か し 「市 場 経 済 は私 有 財産 制 度 を基 本原 則 とす る」 とい う定 義 を用 いな いで,は じめて社 会 主義 制 度 の下 で 市場 経 済 を行 う ことが で きるか ど うか とい う問 題 を検 討 す る こ とが で きます。 当然,問 題 の検 討 の 出発 点 は, や は り定義 わ た しが賛成 す る定義 も含 む で はな くて,社 会 主義 の改革 の実 際 で あ り,社 会主 義 制度 の下 で市 場 調整 作 用 を発 揮 させ る成 果 と経 験,問 題 と進 路 の実 際 な ので す。
第13回 党 大 会報 告 と第4次 論 述
客 人 小 平 同志 の第4次 の関連 論 述 の背 景 を もう一 度 紹 介 して くだ さい。
主 人1987年10月 の第13回 党 大 会報 告 は,こ の問題 の理 論,政 策 ・思 想 に関 して,「経 済 制度 改革 の決 定 」よ りも,さ らに一 歩前 進 しま した。党 大 会報 告 は,
「経 済 制度 改革 の決定 」の 中 で述 べ られ て い る 「総 じて,わ が 国 が実 行 して い る の は,計 画 経済,っ ま り計 画 的商 品経 済 で あ り,完 全 な市場 調 整 に よ る市場 経 済 で はな い」,を繰 り返 す こ とは して い ませ ん。報 告 が強 調 した点 は次 の通 りで す 。社 会主 義 経 済(「 決定」の中のこの箇所で用い られているのは"社 会主義的計画経 済"で あることに注意 して下 さい)は,公 有 制 を基 礎 とす る商 品経 済 で あ る。社 会 主 義 の計 画的 商 品経 済 制度 は,計 画 と市 場 が内在 的 に統 一 され た制 度 で な けれ ば な らない。 社会 主 義 的商 品経 済 と資本 主義 的商 品経 済 の本質 的区 別 は,所 有 制 とい う基 礎 の違 い に あ る。 計 画調 整 と市場調 整 とい う二 っ の形 式 を上 手 に運 用 して,社 会 全体 に お け る国民 経 済 の調 和 あ る発 展 を維 持 す る。 社 会 主義 的商 品 経 済 の発 展 は,市 場 の発 展 お よび改善 と離 れ られ な いが,市 場 調 整 を利 用 す る こと は,決 して資 本 主義 を行 うこと と同 じで はな い。 計 画活 動 は,商 品交 換 と価値 法 則 の基 礎 の上 に建 設 しな けれ ば な らない。 指令 性 計 画 を 主 とす る直接
管理 の方 式 は,社 会 主義 経 済 の発 展 の要求 に応 え る こ とが で きな い。 計 画調 整 と指 令 性 計 画 とを同 じと して は な らな い。 指令 性 計 画 の 範囲 を徐 々 に縮 小 す べ きで あ る。 企 業 に対 す る国 の管理 は,間 接 管 理 を主 とす る方 向 に徐 々 に転 換 す べ きで あ る。 … … 「報 告 」 は ま た,社 会 主義 的 市場 シス テ ムの急 速 な建設 と育 成 とが必 要 だ と し,消 費 財 や生 産 手 段 な どの市 場 だ けで な く,資 金 ・労務 ・技 術 ・情報 ・不動産 な どの生 産要 素 市 場 を含 むべ きだ と しま した。 社 会 主義 の市 場 シ ステ ム は,競 争 的 で開 放 的 で な けれ ば な りませ ん。
客人 この思想 は明確 です ね。
主 人 第13回 大 会 以後,理 論 界 の一 部 の 同志 は,社 会 主 義 的 市場 経済 とい う定 式 の採用 を建議 しま した。 彼 らは,比 較 的 発展 した,社 会化 が相 当 高度 に達 し た商 品経 済 は,市 場経 済 で あ る と考 え,あ る い はy商 品 もあ れ ば 市場 もあ るの で,商 品 経 済 と市場経 済 は同一 の 事物 の二 つ の側 面 で あ り,両 者 は同義 語 と見 る ことが で きる,と 考 え ま した。 彼 らは,市 場 経 済 とい う定 式 の採 用 は,商 品 経 済 の運 行 メ カニ ズ ムの特 徴 を突 出 させ,市 場 が資 源配 分 の 主要手 段 にな る こ とを 明示 す る こ とが で き るaと 考 え ま した。 わ た しは基 本 的 に この意 見 に賛 成 で す。1988年 にわ た しは 『思 想 を解 放 す る新 起点 』(湖南人民 出版社)と い う本 を 書 き,そ の中 で次 の よ うに述 べ ま した。「商 品経 済,市 場経 済 は,資 本 主義 制 度 の下 で十分 に発 展 で き,現 在 もな お深 く広 く発 展 して い る。 社会 主義 国 は過 去 に商品経 済 を排 除 ・制 限 した。 高 度 に集 中的 な行政 管 理 の生産 物 経済 は,あ る 特 定 の状 況 の下 で,ま た あ る特 定 の任 務 の上 で効 果 が あ る,と 一 般 的 に言 われ
るが,そ れ はす で に活 力 に欠 け て い る ことを証 明 した。 現在 わ た した ちは,社 会 主 義 の公 有 制 を 主体 と して堅 持 す る必 要 が あ り,こ れ を基 礎 に市場 経 済,っ ま り社会主 義 的 商品 経 済 を行 う必 要 が あ り,こ れ は新 しい課題 で あ り,困 難点 で も特 徴点 で もあ る。 社会 主 義 的公 有 制 を堅持 して い るのだ か ら,根 本 的 に資 本主 義 的 市場 経 済 とは異 な る。市 場 経 済 を行 わ な け れ ば な らな い ので,資 本主 義 的市 場経 済 か ら,生 産 の社 会化,商 品化,現 代 化 の共通 法 則 を反映 す る文 明 の成 果 を吸収 しな けれ ば な らな い。 これ らは資本 主義 の専 売 品 で な く,資 本 主 義 も利 用 で き る し,社 会 主 義 も利 用 で きる」。この観 点 に対 して は,理 論 界 に は
(112) 市場 経 済 と計 画経 済(1)135
別 の 意 見 が あ り ま した 。
客 人 そ の あ と,ど うな り ま した 。
主 人 小 平 同 志 の この 問 題 に つ い て の 第4次 論 述 は,1989年6月9日 の 講 話 の 中 に あ り ま す 。 当 時 は,あ の[天 安 門の]政 治 動 乱 が 収 ま った ば か りで した。 小 平 同志 は,こ の講 話 の 中 で 鋭 く提 起 し ま した 。 「この 動 乱 が 発 生 した の で,わ れ わ れ が 制 定 した路 線 ・方 針 ・政 策 の正 し さ に 問 題 が発 生 した の か 」。 これ は,多
くの者 の 脳 裏 に浮 か ん だ 問 題 で す 。小 平 同 志 は明 確 に答 え ま した。「誤 りは あ り ま せ ん 」,「す べ て 不 変 で す 」,第13回 大 会 が 確 定 した路 線 は,改 め て は い け ま せ ん 。
客 人 こ の 「誤 りは あ り ま せ ん 」,「す べ て 不 変 で す 」,「改 め て は い け ま せ ん 」 に は,当 然,わ が 党 が 改 革 の 十 年 の 実 践 で 形 成 して き た 社 会 主 義 的 商 品 経 済 に 関 す る多 くの新 しい 理 論 政 策 ・思 想 が 含 ま れ て い ます 。
主 人 小 平 同 志 の6月9日 の講 話 は,当 時 党 内 の一 定 範 囲 で 印 刷 ・発 行 さ れ, そ の 後 公 開 発 表 され ま した 。
客 人 こ の 講 話 の 中 で,計 画 経 済 と市 場 経 済 の 結 合 に つ い て 述 べ て い ま した か 。
主 人 公 表 した 文 章 の 中 で,小 平 同志 は次 の よ うに 述 べ て い ます 。 「わ れ わ れ は,計 画 経 済 と市 場 経 済 の結 合 を 引 きっ づ き堅 持 しな け れ ば な らな い。 こ れ を 改 め て は な らな い。 実 際 の活 動 で は,調 整 期 に は計 画 性 を 多 少 強 め る か,多 く し,別 の 時 期 に は市 場 調 整 を 多 少 多 く して よ い。 少 々 弾 力 的 に行 う こ と だ 」。
客 人 当 時 の 背 景 は,整 理 整 頓 で した ね 。
主 人 整 理 整 頓 の と き は,計 画 性 を 多 少 強 め るか,多 く して よ い。小 平 同 志 は, そ れ を,‑0定 の 時 期 の 実 際 の 活 動 中 の あ る 具 体 的 措 置 と み な して お り,方 針 ・ 原 則 ・指 導 思 想 ・理 論 観 点 と して は,わ た した ち は,社 会 主 義 的 商 品 経 済 と, 市 場 と 計 画 と い う 問 題 で,す で に 形 成 し た ひ と ま と ま り の も の を,改 め て は な
り ませ ん。
客 人 後 ろ 向 き に 改 め て は な り ま せ ん ね 。
第5,6次 の論述 の背 景 と内容
主 人 この問 題 に対 す る小 平 同志 の第5次 の論 述 は,薄 一 波 同志 が次 の よ うに 紹 介 しま した。「1990年12月,彼 が わ た した ち に求 めた もの は,資 本 主 義 と社 会 主義 の 区別 は計 画,市 場 とい う もの の内容 で な い ことを理 論 的 に理 解 しな け れ ば な らな い,で した。 社 会主 義 に も市 場調 整 が あ り,資 本 主 義 に も計 画 制御 が あ る… … 市場 経済 を少 し行 ったか らとい って,資 本 主 義 の道 だ と思 って はな らな い。 そん な こ とはな い。計 画 経 済 と市場 調 整 は どち ら も必 要 だ。 市場 をや らな い と,自 ら落 伍 に 甘ん じ,世 界 の ニ ュー スす ら分 か らな くな る」(r半 月談』
1992年 第15号)。
客 人1991年3月2日,上 海 の 『解放 日報 』 は皇 甫平 署名 の論 文 「改革 ・開 放 は新 しい思 考 を必 要 とす る」 を発 表 しま した。 そ の 中 に あ る次 の一 文 が ひ とび との注 意 を引 き ま した。 「思想 の解 放 は決 して一 度 の苦 労 で 永 久 の楽 をす る こ とで は ない。 計 画 と市場 の 関係 を言 え ば,あ る同志 は常 に計 画経 済 を社 会主 義 経 済 と同 じだ と見 な し,市 場 経 済 を 資本 主 義 経 済 と同 じだ と見 なす 習 慣 が あ
り,市 場 調 整 の背 後 に はか な らず 資本 主 義 の幽霊 が隠 れ て い る と考 え た。 改革 が一 歩 進 ん で深 化 す る にっ れ て,ま す ます 多 くの 同志 が 次 の こ とを理 解 し始 め た。 計 画 と市場 は,資 源 配 分 の二 つ の手 段 お よ び形 態 にす ぎず,社 会 主義 と資 本 主義 を区 別 す る標識 で はな い。 資 本 主義 に も計 画 が あ りf社 会 主 義 に も市 場 が あ る」。この一 文 は,小 平 同志 の1ggo年12月 のあ の談 話 の精 神 に もとつ くも ので し ょうか 。 そ れ と も小 平 同志 が別 に行 った談話 の精 神 に よ る もので し ょう か。
主 人 そ れ は知 りませ ん。 調 べ た ことが あ りませ ん。
客 人 小平 同 志 は この時 ど う して 「市場 経済 を少 し行 った か らとい って,資 本 主 義 の道 だ と思 って はな らな い」 とい う こ とを提 起 したの で し ょうか。
主人 呉敬 漣 同志 の この談話 の紹 介 に よれ ば,理 論 界 に は ブル ジ ョア的 自由化 を批 判 し,あ るい は ブル ジ ョア的 自由化 の理論 的土 台 を批 判 す る論 文 が少 な か
(110) 市場経 済 と計 画 経 済(1)137
らず あ り,計 画 と市 場 の問題 を基 本 的制 度 と直接 に結 びっ け,こ れ は姓 が 「社 L会主義]」 な のか}姓 が 「資[本 主義]」 な のか の 問題 だ と考 え ま した。 これ らの 論 文 の運 用 と,1984年 以 前 の 「社 会 主 義 的商 品 経 済」 の批 判 と は,ほ ぼ同 じ論 拠 と用 語 を用 いて お り,社 会 主 義経 済 は計 画経 済 で しか あ り得 ない,市 場 経 済 は資本主 義 経 済 で しか あ り得 な い と考 えて,改 革 の 目標 を 「市 場 志 向」に置 き,
「市場 経 済 」 を わ が社 会主 義 経済 制 度 の 目標 ・モ デル とす るな らば,「 資本 主 義 的生 産様 式 の経 済範 疇 と社 会 主 義 的生 産 様式 の経 済範 疇 とを混 同 し」,「ひい て は社 会主 義 経 済 の性 格 を改変 す るだ ろ う」。 これ は実 際 に は,1984年 の第12期 3中 全 会 の決定 がす で に突 破 した伝統 的観 点 を用 いて,全 党 が す で に到 達 した 共 通認 識 を否 定 す る もので あ り,認 識 上 の後 退 で あ り,後 戻 りです 。
客 人90年 代初 めの小平 同志 の市 場 経 済 に関 す る談 話 の背 景 は,お そ ら くこれ らの状 況 と関係 が あ るの で しょ うか。
主 人 社 会 主義 を否 定 し,資 本 主義 を主 張 し,私 有化 を吹聴 す る こと,そ れ は ブル ジ ョア的 自由化 で あ り,批 判 す る必 要 が あ ります。 も しも社 会 主義 的市 場 経 済 の主 張 を ブル ジ ョア的 自由化 だ と見 な した りsあ るい はそ の理論 的土 台 だ と見 な して批 判 す るな らば,そ れ は方 向,政 策 の把 握 が 正 し くな い と 言 うべ き で す。 社 会 主義 的市 場 経 済 に賛 成 か ど うか は}当 然 理 論 界 で ま った く自由 に討 論 で き る問題 です。
客 人 小平 同志 の今 年 初 めの南 巡 談話 の関 係論 述 は,実 は彼 が 以 前 に度 々述 べ た思 想 の繰 り返 しで す。
主人 この第6次 の論 述 も繰 り返 しです が,新 しい展 開 と発 展 が あ ります。 彼 は まず 第一 に,思 想 を さ らに解 放 せ よ とい う一 点 か ら,問 題 を提 出 しま した。
彼 が言 うに は,「改革 ・開放 は足 を前 に踏 み だ して お らず,勇 敢 に突 き進 ん でお らず,資 本 主義 の ものが 多 い こ とs資 本主 義 の道 を歩 む こ とが恐 ろ しい と長 々 述 べ たて る。 ポ イ ン トは姓 が"資"な の か,"社"な の か の問題 で あ る。判 断 の 基 準,主 に見 な けれ ばな らな いの は,社 会 主 義社 会 の生 産 力 の発 展 に有 利 か ど うか,社 会 主義 国 の総 合 国 力 の増 強 に有利 か ど うか,人 民 の生 活 水準 の向上 に 有 利 か ど うか,で あ る」。
客人 これ と1985年 の ア メ リカ企 業 家代 表 団 との談 話,市 場 経 済 と社 会 主義 の関係 の討 論,問 題 は どん な方 法 を用 いれ ば社 会 的生 産 力 の発 展 に有利 か の強 調 は,完 全 に同 じ思 考 で す。
主 人 小 平同志 の この 三っ の 「有 利」 の判 断基 準 にっ い て,あ る同志 は次 の よ うに理 解 しま した。 三 っ の 「有 利 」 に適 合 す る基 準 は姓 が"社"で あ り,適 合 しな い もの は姓 が"資"で あ る。 これ は正 しくな い と思 う。 た とえ ば,高 度 に 集 中的 な,完 全 に行 政 指 令 的 な計 画 経済 は,三 っ の 「有利 」 に適 合 しませ ん。
しか し}あ な た は それ を姓 は"資"と 言え ます か。 国外 投 資 の導 入 は}三 っ の
「有利 」 に適 合 し,社 会 主義 的政 策 で す が,「 三 資企 業 」 はすべ て姓 が"社"と は 言え ませ ん。っ いで に 言え ば,三 つ の外 商 投 資企 業一一 中外 合 資,中 外合 作, 外 商 独資 は,略 称 「三 資 」 で す が,適 切 で はあ りませ ん。 も し略称 が ど う
して も必 要 な ら,「三 外企 業 」の方 が ま しです。小平 同志 は,中 外 合 資 ・合 作 は
「半 分 は社 会 主義 だ」 と述 べ た こ とが あ ります。すべ て姓 が"社"だ とは 言 って い ませ ん。 わ た しの考 えで は,小 平 同志 が提 出 した判断 基 準 の正 しい理 解 は, 次 の よ うで な けれ ば な りませ ん。 すべ て 三っ の 「有 利」 に適 合 す る,あ るい は 社 会 主義 の もので あ る,あ る い は社 会主 義 が必 要 と し許 可す る もので あ る,と 。
この 三者 に不利 な もの は,す べ て社 会 主義 が決 して堅 持 す べ き もの,あ るい は 許 可す べ き もの で はあ りません。
客人 南巡 談話 は社 会 主義 の本 質 に関す る概 括 で あ り}新 しい概 括 で す。
主 人 この概 括 をっ くりだ した 目的 の一 つ は,説 明 して お く必 要 が あ ります 。
「計 画 が多 いか,市 場 が多 い か は,社 会 主義 と資本 主義 の 本質 的 区別 で はな い。
計 画経 済 は社 会 主義 に等 し くな く,資 本主 義 に も計 画 が あ る。市 場 経済 は資 本 主 義 に等 し くな く,資 本 主 義 に も計 画 が あ る。計 画 と市場 はいず れ も経済 手 段 で あ る」。 この二 っ の 「等 し くな く」 は,わ た した ちの"ご 先 祖 様nが 述 べ た こ
との な い新 しい 言葉 で あ り,あ る い は事 物 の新 しい発 展 と実 践 の新 しい経 験 と に もとつ いて"ご 先 祖様"が 述 べ たい くつ か の古 い言 葉 を改変 したfと 言 え ま す。 ま さに皇 甫平 が論 文 で述 べ て い る 「この科 学 的認 識 の獲得 は,ま さ にわ れ わ れ の社 会 主 義 的 商 品 経 済 の問 題 に お け る,ま た一 っ重 要 な思 想 の 解 放 で あ
(108) 市 場 経 済 と計 画経 済(1)139
る」。
客 人 こ れ は,現 在 の状 況 に も とつ い て お り,新 しい思 想 ・観 点 を 用 い て の 継 承 で あ り,マ ル ク ス主 義 の 発 展 で す 。
社会主義的市場経済の問題 における共通認識 の形成
主 人 小 平 同志 の関 係論 述 を総 見 す ると,市 場経 済 と社 会 主義 との 関係 の問題 で,彼 の思 考過 程 は一貫 してお ります。この13年 間 に彼 は少 な くと も6回 この 問題 に論 及 したが,こ の ことは,彼 が この 問題 にっ い て深慮 熟 考 を重 ね た こと を説 明 して い ます。彼 は,こ の基 本 的理 論 問題 で形成 した新 しい思 想 ・観 点 を, ず っ と放 棄 しませ ん で した。 全 党 は,こ の 問題 で共 通 認 識 を形 成 し,こ の共通 認 識 を強 固 に し,発 展 させ,わ が経 済 制度 の改 革 を大 い に有利 に推 進 し,す で
に確 定 した 目標 に向 か って前 進 ・発 展 して い ます。
客人 見 た と ころ,社 会主 義 的市場 経 済 は,わ が経 済 制 度 改革 の 目標 ・モデ ル と して確 定 で きま した ね。
主人 これ は必 至 の勢 いで あ り,も ち ろん理 にか な って い ると思 い ます。 こ こ で は まず 第一 に実践 の 問題 で す。経 済 制度 改革 はす で に 十数年 を経 過 し,こ の 十数 年 の実践 の経 験 を総 括 す る と,事 実 は明 白で す。 わ た した ちの社会 主義 的 市場 経 済 をめ ざす 改革 は,総 じて よい成 果 を あ げ,わ た した ち は市場経 済 とい
う定 式 を用 い ませ ん で したが,商 品経 済,市 場 調整,市 場 の作 用 の 十分 な発}
とい う定 式 を用 い ま した。 深土川な どの経 済特 区 の発展 は とて も速 く,そ こで は 最初 か ら 「市 場 調 整 を 主 とす る」 方 針 の実行 を明 確 に決 めて い ま した。 経 済特 区 の姓 は 「社 」 で あ り,「 資」 で な い ことを認 め る こ とは,わ た しの考 えで は, 経済 特 区 の 市場 経済 また は市場 調 整 を 主 とす る経済 の姓 が 「社 」 で あ り,「 資」
で な い こ とを含 み,認 め る ことで もあ る と理 解 で きます。 広 東 の珠 江 デル タな どい くっ か の沿 海地 域 の経 済発 展 は とて も速 く,活 力 に あふ れ,多 くの集 団 企 業 ・郷 鎮 企 業,多 くの個 人 企業 ・私 営 企業 の発 展 は とて も速 く,活 力 に あふ れ, そ の原 因 は多面 的 です が,市 場 経 済 の 中で の運 動 ・作 用 で あ る ことが重 要 な原
因 で あ る,と 認 め な けれ ば な りませ ん。 国 有企 業 の経営 が活 気 に満 ち て い る原 因 もまた多 くあ るが,比 較 的 よ く市 場 の要 求 を充 た し,市 場 に進 出 して い る こ
とが,重 要 な原 因 で あ る,と 認 めな けれ ば な りませ ん。 過 去 の 「市場 経済 は資 本主 義 と同 じ」 とい う伝 統 的観 念 の影 響 で,ひ とび と は,こ れ らの経 済 的成 果 に言 及 す る と き,市 場 経 済 との関係 を避 けて き ま したが,現 在 「市場経 済 は資 本 主義 に等 し くな い」 こ とを明 確 に した ので,ひ とび とは,回 避 した り,忌 避 した り しな くて もよ くな りま した。第二 に,改 革 を深 化 させ る必要 が あ ります。
目下,改 革 が遭 遇 して い る困難 存 在 す る問題 もま た非 常 に多 い ので す が,そ の 多 くは,市 場 の作 用 を も っ とよ く発 揮 させ る こ とに関 連 して い ます。 国 有 企 業 は経 営 メ カニ ズムを転 換 し,自 主 経 営,損 益 自己責 任 の経営 実 体 にな り,市 場競 争 のな か で生存 を求 め,発 展 を求 め な けれ ば な りませ ん。 価 格 の不 合 理 は 調 整 し,価 格 形 成 メ カニ ズム は,基 本 的 に は,市 場 の需 給 の変 化 に よ って決 め る軌 道 に移 さな けれ ば な りませ ん。 市場 シ ス テ ム は育成 と発 展 を待 って い ま す。 ……社 会 主 義 的市 場 経 済 の 目標 ・モ デル を確 認 し,経 済制 度 改 革 を深 化 さ せ る こ との で きる明確 な方 向 が い ります。
客人 で は,あ な た は,「 社 会主 義 的市場 経 済」の規 定,「 社 会 主義 的 市場 経 済 」 と 「資 本 主義 的 市場 経 済 」 の区別 にっ いて,簡 単 に説 明で き ますか。
主人 「市場経 済 」 は共 通 の性 格 で す。 「資本 主 義 的 市場経 済」,「社 会主 義 的 市 場経 済 」 は個 別 の性 格 です。 共 通 の性格 の 「市場経 済 」 の規定 を しま し ょう。
わ た しはす で に簡単 な定 義 を与 え ま した。小 平 同志 は,1979年 に こ う述 べ ま し た。 社 会 主義 の市 場 経 済 は,方 法 的 に も,基 本 的 に も,資 本 主義 社 会[の それ]
と似 て い る。 これ は共 通 の性 格 を述 べ たの です。個 別 の性 格,「 社 会 主義 的 市場 経 済 」 と 「資本 主 義 的 市場 経 済 」 との違 い とな る と,小 平 同志 が 強調 した点 は, 所 有 制 とい う基礎 が違 う,と い う こ とで す。
客 人 つ ま り方 法 ・手 段 と して は,市 場 経 済 は市場 経 済 で あ り,資 本 主義 の条 件 の下 で の方 法 ・手 段 と,社 会 主 義 の条 件 の下 で の方 法 ・手段 とに どん な違 い
が あ るの か を,強 調 す る必 要 はあ りませ ん。
主 人 基 本 的 に は似 た ものな ん です。 方 法 的 に は い く らか 差異 もあ り得 ます。
(ユ06) 市 場経 済 と計 画経 済{1>141
この問 題 は,実 践 の な かで 経験 を総括 して,解 決 しな けれ ばな りませ ん。試 験 の前 に,結 局 どん な区別 が あ るか を,論 争 で は っ き りさせ る必 要 もな けれ ば, で きな い こ とで もあ ります 。
客 人 区別 は,主 と して,所 有 制 とい う基 礎 に あ ります。 社 会 主義 的公有 制 を 主 体 とす る基 礎 の上 に建 設 す る こと,こ れ が市 場経 済 のわ た したち の社 会 主義
的規 定 で す。
主人 あ る同志 は,市 場経 済 を行 えば,資 本 主義 に向 か いか ね な い と心 配 して い ます が,そ れ とい うの も,彼 の見方 が次 の よ うな もの だか らです。 資本 主義 国 の多 くの論 者 は,市 場 経済 は私 有 財産 制 度 を基礎 に して い る と断 言 して い る だ けで な く,も と も と社 会 主 義 国 の多 くの論 者 も,市 場 経 済 に向か うこ と と私 有 化 の実 行 とを結 びつ けて い る。 つ ま り,市 場経 済 に向 か う こと は,社 会 主 義 を放 棄 す る ことだ,と 。 そ こで,彼 らは,そ の道 に反対 して,社 会 主 義 を堅 持 し,市 場 経 済 を拒 絶 しな けれ ば な らな い,と 断言 す るので す。 わが党 の主張 は 別 です。 わ が党 は,社 会主 義 を堅持 し,私 有 化 を行 わず,公 有 制 を主 体 とす る 基 礎 の上 で 市場 経 済 を行 うこ とを主張 して い ます。
客人 これ は,先 人 が歩 ん だ こ との ない道 で す。
主人 マ ル ク ス主 義者 は,こ れ まで ず っ と先人 が歩 ん だ こ との な い道 を切 り拓 か ね ば な りません で した。社 会 主義革 命 や社 会主 義建 設 は,先 人 が歩 ん だ こ と
のな い道 で はな いで し ょうか。 現 在,社 会a.の 改 革 を行 って います が,私 有 制 を基 礎 と して市 場経 済 を行 う先人 の道 を歩 ん で い な い以 上,[そ れと]以 前 の 社 会主 義 建 設者 が公 有制 の基 礎 の上 で計画 経 済 を行 った道 とで は,相 当 大 きな 違 いが あ ります。
客 人 経 済 制 度 運 行 メ カニ ズ ム にあ る種 の根 本 的性 格 の違 いが あ ります ね。
主 人 所 有 制 の構 造 と公有 制 の実現 形 式 に も違 いが あ ります。 過去 のわ れ わ れ の所 有制 の構 造 です が,社 会 主 義 的 公有 制 を唯 一 の基 礎 だ と強 調 し,あ る時期 に は,公 有 制 が 「純 粋 」で あ れ ばあ るほ ど,「 高 級 」で あれ ば あ るほ ど,素 晴 ら
しい,と 強調 す ら しま した。 現 在 わ た した ち は,わ が国 の社 会 主 義 が初 級 段 階 で あ る とい う実 際 か ら出発 し,ま た現代 世 界 の他 の国 の経験 を も参 考 に して い
ます。 公 有制 経 済 が 主体 的地 位 を 占 あ,主 導 的役 割 を果 たす こ と,個 人 経 済 ・ 私 営経 済 ・外 資経 済 を補 充 にす る こと,多 くの ウ ク ラー ドの長 期 ・共 同 の発 展 を はか る こ とsこ れ を決 め て い ます。 そ れ は所 有 制 の構 造 の改 革 で す。 さ らに 重 要 な点 と して,公 有制 の実 現形 式 も改 革 が必 要 です。 集団 的所 有 制 は,改 革 しな けれ ば な りませ ん。 っ ま り形 を変 え た国家 的 所有 制 に近 い形 式 か ら,集 団 的所 有 制 の権 利 ・責任 ・利 益 を体 現 す る形 式 に改変 しな けれ ば な りませ ん。 国 家(全 人民)的 所 有制 も,さ らに改革 しな けれ ば な りません 。っ ま り基 本 的 に は 国 の行 政機 関 の付属 物,指 令 計 画 の執 行 者 で あ る形 式 か ら,基 本 的 に は 自主経 営,損 益 自己責 任,市 場 で平 等 に競 争 す る経 済 的法 人 に,徐 々 に改変 しな けれ ば な りませ ん。 改革 を経 て い な い以 前 の公有 制 につ いて 言え ば,公 有 制 と市場 経 済 は併 存 で きな い とい う説 に も,一 理 あ ります。 公 有制 の実現 形 式 が 改革 さ
れ たの に,公 有制 と市場 経 済 は併 存 で き な い とい う説 に は,道 理 はあ りませ ん し,す べて 偏見 に属 します。
客人 公 有 制 を改革 し,私 有化 を拒 絶 す るの です ね。
主 人 そ うで す。 私有 化 も範 囲 を決 めな けれ ば な りませ ん。 わ た した ち は,主 体 的地 位 を 占め る生 産 手 段 の公 有 制 を私 有 制 に変 え る こ とを拒 絶 します。 これ
は,私 有化 反 対 と 言い ます。生 活手 段 〔生 活 資料 〕 につ いて,マ ル ク ス主 義者 はず っとそ の公 有制 を主張 しませ ん で した。生 産 手段 にっ いて,わ た した ち は 現 在 もそ の私 的 占有 を完全 に排 除 して お りません 。個 人労 働 者 が彼 らの労 働 に 必要 な生 産 手段 を 占有 す る こ とは,当 然 許 され ます。 一 定 範 囲,補 充 と して私 営 資本 と外 国資 本 も,許 され ます。 農村 は家 族 の生産 量 連 動請 負 責 任 制 を実 行 して います が,内 外 の あ る論 者 は,こ れ を私 有 化 だ と呼 び ま した。 それ は,正 しくあ りませ ん。 農村 の土地 は公 有 で す。 当然,農 家 は農 具,役 畜,農 業 用 機 器 な ど他 に若 干 の生 産 手 段 を もつ ことが で きます。 企 業 の株 式 制 の試 み も,内 外 の あ る論 者 は私 有化 だ と呼 び ま した。正 し くあ りませ ん ね。株式 制 の性 格 は, 株 式所 有 者 の性格 に よ って決 ま り,株 式 所 有者 は国 家 で あ り,集 団 で あ り,私
人で す か ら,株 式 制 が私 有 制 だ と考 え る こと はで きませ ん。
客 人 わ た した ちの市場 経 済 の社 会 主 義 的規 定 に は,さ らに別 の側 面 が あ るの
0104) 市 場 経 済 と計 画経 済(1)143
で し ょうか。
主 人 あ ります 。現 代 の資本 主 義 的市 場 経 済 は,さ ま ざ まな程 度 の国 家 介入 が あ り,計 画的指 導 の 市場 経 済 で す。 その 国家 は,資 本 主 義 国家 で す。 わ た した ち の市場 経 済 は,わ が 国 の法 律,政 策,必 要 な計 画調 整,行 政 管理 の下 に あ る 市 場 経済 です。 しか もわ が国 は,社 会 主 義 国家 で あ り,最 大多 数 の最 高利益 を 代 表 して います。 わ が国 の法 律,政 策,計 画,管 理 は,こ の よ うな利 益 を体現 しな けれ ばな りませ ん。 資本 主義 の国家 が,彼 らの国 の市 場経 済 に介 入 す る多 くの 具体 的方 法,経 験 は,わ た した ち に と って,理 解 し,参 考 に し,わ た した ち の状 況 に もとつ いて学 習 し,運 用 す る価 値 が あ ります 。 この側面 に は共通 の 性 格 が あ ります。 しか し,国 家 の性 格 の違 い,こ れ は個 別 の性 格 で す。
客 人 市場 経 済 を行 うこ との心配 は,一 に私 有 化 二に無 政府 です 。
主人 わ た した ちに は政 府 が あ り,し か も社会 主 義 の政 府 で す。 小 平 同志 は, 1979年 に最 初 に,わ れ わ れ も市場 経 済 を行 う こ とが で きる と述 べ た と き,結 局 の と ころ社会 主義 国 で あ る と 言い,1992年 の 南巡 談話 で も3「 もっ と重 要 な こ
とは,政 権 が わ れわ れ の手 中 に あ ると い う こ とだ」 と 言い ま した。 わ た した ち の政権 は,市 場経 済 に対 して,マ ク ロ的計 画調 整 を しな けれ ば な りません。 た だ計 画調 整 の概 念 お よび方 法 は,い ず れ も過 去 と多 くの違 いが な けれ ば な りま せ ん。総 括 的 に言 えば,わ た した ちが建設 し,発 展 させ な けれ ば な らな い市場 経 済 は,社 会 主義 的公 有制 を主体 とす る基礎 の上 に あ り,そ して社 会 主義 国 家 の政 策 計 画 の マ ク ロ的調 整 ・制御 の下 に あ る市 場経 済,す なわ ち社 会I」義 の 条件 の下 で の市場 経 済 で す。 したが って社 会 主義 的 市場 経 済 と呼 ぶ ので す。
客人 あ る意 見で す が,市 場 経 済,計 画 経 済 臼身,基 本 的制 度 の属 性 で な い と 考 え るな らば,ど う して ま た 「社 会 主義 的」 市場 経 済 と言 わ な くて はな らな い
ので し ょうか。
主 人 市 場経 済 は,資 本 主義 と同 じで はあ り ませ ん。 しか し,資 本 主義 の条 件 の下 で市 場経 済 を実行 す れ ば,資 本 主 義 的市 場 経済 です 。社 会 主 義 の条 件 の下 で 市場経 済 を実 行 す れ ば,社 会 主義 的 市場 経 済 で す。ち ょ うど現代 化 の よ うに, 現 代 化 自身 は基本 的制度 の属 性 で はあ りませ ん。 社 会 主義 の条 件 の下 で の現代