連鎖反応 によって進行 す る重縮合 の開発・
( 研究課題番号 0 7 8 0 5 08 4)
平成 7年度 〜平成 8年度科学研 究費補助金 ( 基盤研 究 ( C) ( 2 ) )
研 究成果報告書
平成 9 年 3 月
研究代表者 横 棒 勉
は しが き
これ までの高分子合成 において、重縮合 は逐次 的に反応が進行す るため生成高分子 の分 子量規制 は困難 とされて きた。我々は重縮合が付加重合や開環重合 と同様 に連鎖的 に進行 すれば、 アニオ ンまたはカチオンリビング重合の ような不安定 な生長種 を経 由 しないで容 易 な重合操作 で分子量規制 された高分子が得 られる と考 えた。 この ような連鎖反応 で進行 す る重縮合 の成否 の鍵 は、求核部位 と求電子部位 を持つモ ノマーが開始剤 と反応 した際 に もう一方の反応部位 をいか に未反応モ ノマー よ り活性化す るか にある. 我 々はモ ノマーの 求核部位が反応す る と電子求
引
基が生成 し、 もう一方の求電子部位 が活性化 されることを 基本戦略 として連鎖重縮合可能 をモノマー を設計 お よび合成 し、連鎖重縮合 の概念 を一般L‑ 化す ることを目的 とした。研 究組織
研究代表者 :横 揮 勉 (神奈川大学工学部助教授) 研究分担者 :な し
槽 覧経費 平成7年度 平成8年度
計
i,400千円 600千円
2,000千円
‑1‑
研 究発表
(1)学会誌等TsutomuYokoz・awaandShin‑ichiHorio,"CondelTISativeChairiPoiymerization.
ChemoselecもivityOfAryioxysiianetowardSubstitutedAromaticAcidChloTidesinaModel Reaction,l'Polym.J‥,28(7)633‑636(i996)・
(2)口頭発表
i) 石郷 間真吾 ,堀尾 真 一,横 揮 勉 , 「トリメチ ルシ リル基 を有す る芳香族酸塩 化物 の塩基触媒反応 に よるポ リケ トンの合成
」
,第44回高分子 学会年次大 会, 平成7年5月.2)志村 浩一,横 揮 勉 ,
「 co
挿入 反応 を経 由す る縮 合的連 鎖重合 の開発 .4‑置換 ブロモベ ンゼ ン とフェノール類 とのC
O挿入反応 選択性」
,第32回有機 合成化 学協 会 関東支部 シ ンポジウム (新 潟 シ ンポジ ウム上 平成 8年ii月.3) 石郷 間菓乳 横 淳 勉 , 「3‑= トロー4号 リメチ ルシ リルベ ンズ アルデ ヒ ドの フ ッ化物 イオ ンに よる重合挙動
」
, 日本化学会 第72春季年 会 J.平成 9年3月.‑2‑
研 究成果
縮合 的連鎖重合 による芳香 族 ポ リエス テル合成 と して2種の重合 をモデ ル反応 か ら検 討 した。 ひとつは4‑トリメチルシロキ シ安息香酸 塩化物類の フッ化物 イ オ ン触媒 に よる 重合、 もうひ とつ は4‑プロモ フェノール類 のPd触媒存 在下の
C
O挿入重 合 である。 詳細 な結果 を この2つ に分 けて以下 に述べ る。
尋‑トリメチル シE jキ シ安息香酸塩化物類の フッ化物 イオン触媒に よる重合
(添付 資料 1)
連鎖 的 に進行す る重縮合法 を達成するために、モ ノマー として且を、開始剤 として電 子求引基 を有す る活性 な酸塩 化物2を設計 した。2はカル ボニ11,炭素 に電子求引基が結 合 しているため、pIEに電 子供与基 を有す る 且よ りも酸塩化物が活性 であるO したがって、
互は他 の iと反応 するよ り2と選択 的 に反応す る と考 えられるO さらに、iが 2に反応 してエ ステル結合 が生成する と、末端の酸塩化物 は
才
蔵 の電子求引基の エステル結合 に よって 且の酸塩 化物 より反応性が高 くな り、且は この末端 と反応す る。 これ を繰 り返す ことに よって、連 鎖的に重縮 合が進行す る と期待 した。O
. ' ' L { M R e : 3 S 岳 0
EDG i Ti
+
RC・Ci 2 R:EWG
EWG:E皇ec!oron‑W托hdraw
旧
ggroup EDG:EIecモoron‑dc)Ratinggr()upR C O
「 /0 EVVG‑ : I ‑ : ‑ I 、 ‑ I ‑ こ : ・ 十
二上記 重縮合法の生長反応 のモデル反応(sche王聡 1,2,3)につい てまず検討 し、さらに種 々 の 巨 )メチルシロキシ安息香 酸塩化物 を用いてその 開始剤存在 下での重合 挙動 を検討 し た。
iL̲4上月 メチルシロを磯 生長
反応の モデル反転
iの開始剤添加 による重合 の生 長反応 のモ デル反応 は、等量の3,射こ対 して等量の 7を 種 々の条件で反応 させて行 った。そ して、7の転化 率、生成物5,6の収率 、お よび反応生 成比 を ガス クロマ トグラフィーによって分析 した。 まず、5,6が可溶 な塩化 メチ レン中 で触媒 お よび反応 溶液の濃度 について検 討 したcrablel)Oその結果、 フッ化物 イオン を 触媒 とする と塩化 物 イオンの場合 よ り収 率お よび3‑の反応選択性 は高かった。 また、
低濃度 で反応 を行 うと収率 は低下するが 、選択性 は向上 したO次 に、KF/18‑C‑6触媒 にお
‑3‑
ける反応 を種々の溶媒 中で検討 した(Table2)。その結果、DMFやアセ トニ トー)ルの よう な極性溶殊では5の反応 生成比が低 下 し、特 にDMFでは副反応が観察 された。一方、芳 香族炭化水素やエ ーテル系溶媒では、約90%の選択性で5が生成 した。さらに、収率 を向 上 させ るため1,2‑ジメ トキシエ タン中で加熱 した結果、収率 は増加 したが5の反応 選択性
は低下 した。Tabie1,2の結果 か ら収率 を向上 させる と選択性が低下するという傾向が み られた。 次 に実際 に1を用いて
Ac
O 令
cocz3
・e
o
令 coc菅4
十 Me3SiO
一 缶‑ 7 C
O2MeAc
O 一 石 ㌻c o 5 舟
co2Me・eo
令 c 6 o す 各c
o2MC1 s Hj . n T e ‑ i
T*iie̲ilr ̲̲Effectof望talystandconcentrat迫n
Cata) conc M‑b) Conv(%)C) Yiefd(or'o)C) 5⊥旦 KF/1石lc‑6d) 0.67 25 25 74:26
0.33 21 20 84:16
0ナ17 18 15 90:10
KC事/18.C‑8d) 0.33 12 11 83:17 BTEA‑CJe) 0.33 14 13 75:25 ThereactionwascamedoutinG812atr.!.for48h
a)10mol%.b)β】o=[4】o=【7h
c)DeterminedbyGC.d)18‑Crown18.e)Benzyltr与ethylamm。nium chloride・
Table2. Effectofso一ventandtempeTaiure
solventa) Temp(。C) Conv(%)b) Yield(%)b) 5・6b) Ph‑CH3 r・t・ 14
THF r.I. 20
MeOCH2CH20Me r.t・ 20
60 48
100 70
DMF r̲i. 10O
CH3CN r・t・ 15 CH2CI2 r.t. 21
11 92:8 20 88:12 20 89:ll 44 77:23 57 64:36 31 69:31 15 80:20 20 84:16 Thereactionwascarriedoutwith10moL% cfKF/18‑C‑6号or48h.
a)i3!o=【4】o=【7】o=0.33M.b)DeterminedbyGC.
アセ トニ トリル中室温で開始剤 として塩化 巨 )クロロアセチル を用いて重合 を行 ったo その結 果、1の転化 率は88%であったが、重合 中にポリマ ーが析出 した。そこで種 々の溶 媒 を用 いて重合溶媒 を検討 した。 しか し、 どの場合 にも均一系 で反応が進行 した ものが
な く、極性の高い アミ ド系溶媒(HMPA,DMAc,NMP等)を用い た場合 には、開始剤 と反 応 し使 用することがで きなか った。
働 重合挙塾 墨
ま逆その生長反応 のき デル庭痘
次 に、ベ ンゼン環 に置換基 を有する トリメチルシ ロキシ安息香酸塩化物 の重合お よび その生長反応のモ デル反応 について検討 した。 置換 基 を導入す れば生成す るポリマーの 分子 間距離が長 くな り溶解性 が増加する ことが期待 で きる。 またその置換 基の及ぼす電 子的効果 も考 えて この反応 を検討 した.電子供与基 であるMeO基 を有 するモデル化合物
による反応(scbeme2)では、schemelの反応 と比較 して収率はわず かにに向上 したが反応 選択性 は低下 した。 次 に、電子求引基で あるCl基 を有 するモデル化合物 を合成 し、その モデル反応 を行 った(schemes)。 この反応ではガスクロマ トグラフィーで分析する際 に
‑4‑
Ac
" . e b
Me"oeSA
AcO
C O C i
'三≒ .‑COCl
十 MeSi7O.
e
b 10CO2Me Table3.9 Ac".eSa c
≡ e 2
b c。2MeM 洛
r s c h
er ' . . i 2
i2So!venや) conv(%)b) Yield(%Piv ̲二二阜旦j些
THF 35 29 46:54
CH3CN 33 29 45:55 Thereac!ionwascarriedoutwith10moi% KF/18・C‑6 atT.i.for48h.
a)【Sk=桝o=EIO】o=0,313M.b)DeterminedbyGC.
Ac.Ck >
C 。 c M
e3S.払 。。2Me㍗ Tab!::e4.‑Ii:==‑三 一三 二二 二:‑I
… ∋
solva) Conv(%)b) YIeid(%)b)
THF 85 6A
CH3CN ‑50 48 Thereactionvyascarriedoutwith 10mol% ofKF/i8‑C・6atr.t.for48h.
a)【1:弘=【1私=0.33M・
b)DeterminecibyGC.
Me.Cb c。ch Me
3 S i . C b c
。2Me一
二
Me.
Cb
c。2% h c。2MeTable5.
̲so噂 cc・nv(% )b) Yield(%)ら)
THF 43 42
CH3CN 36 31
Thereac紬nwascarriec圭ouiw榊1 iOmor% ofKF/18・C‑6atFL書,亨or48h.
a)R伺o=【1鮎=0.33M・
b)DeterminedbyGC.
生成物 の ピー クを分離す るこ とがで きなか ったので それぞれ別 の反応 を行 いその収率 を 算 出 した(Tabie4,5)。 その結果、それ ぞれの反応 生成物 はM eO基 を有 す る化合物 のモデ ル反応 よ りか な り高収率であ った。 これ ら2つのモ デル反応 か ら反応 の律 速段階は触 媒
による0̲Si結合の切断であ り、モ )マ‑の反応性 を高 めるため にはシロキ シ基 の0位 に 電子求 引基 を有す る ものが有 効 であるこ とが明 らか になった。 また、正確 な反応選択 性
につい ては これ らの実験 か ら明 らか にで きなか ったが、同一時 間における収率の比較 で は15はやは り電子求引基 を持つ13と速 く反応 してい ることがわ か った。
scheme3のモデ ル反応 の結 果が良好 だ ったので、 実際 に16を用 い て電子求引基 または 電子供 与基 を有す る酸塩化物 を開始剤 に用いて重合 を行 い、開始剤 を用 い ない重合 と比 較 した(Figl)。重合 はいずれの場合 も48時間後 モ ノマ ー16は全 て消費 した。 その結果、
電子供 与基 を有す る酸塩化物 を開始剤 に用 いた場合 と開始剤 を用い ない場 合の生成 した ポ リマ ーのGPC溶 出曲線 は類似性 を示 したが 電子 求引基 を有す る酸 塩化物 を開始剤 に用 いた場 合 は これ ら と異 な りほぼ同 じ大 きさの二蜂性 を示 した。 これ らの結 果 は次の よ う なことを示 してい る。 即 ち電子供与基 を を酸塩化物 を用 いた重 合 と開始剤 を用 いない重 合 では 同一GPC溶 出曲線 を示 した ことか ら、 同 じ一般 的 な重縮合が進行 してい る と考 え られ る。一方、電子求引基 を有す る酸塩 化物 を用 い た重合 では 開始剤 を用 いない重合 と ほぼ同一時 間の ピーク以外 に低分子側 の ピー クが存 在 す るので 、一般的 な重縮合以外 の
‑5‑
重合が 含 まれてい た こ とを示 してい る。 す なわち、 この低分子 側 の ピーク は連 鎖的重 縮 合 で進 行 したポ リマーの可能 性 があ る。 しか し、反応 は
均 :..: ・1 ・ ・日
...・・ ・ .I.・ I...
・・・I 二
系 で≠鳳 付目 川井
・I.II:t..‑I‑.
進行せず ま だ連鎖重箱30.00 40.00 5e.QS
相性服
30
,
00 40.00 58.06
<::I‑TL;
合の正 確 な評価 を行 うこ とは で きなか っ た。
二二 ≡
二 二Notnitiator
Fig1.Thereactic,nwascarriedoutw廷5mol% ofKF/'18‑C16arid15moi% 0号壬nitiatorin CH3CNatr.i.for48h.
‑
i‑I‑‑・〜/3
O
.00 40.OO 50
.O E T 2
そ こで、か さ高 い アル キル基 を有す る3lt‑プチルー4号 リメチ ルシロキ シ安 息香酸 塩化 物
1 7
を合成 し(Scheme4 )
、THF
お よび塩化 メチ レ ン中で開始剤添加 による重合 を検 討 し た。そ の結果 、 どの開始剤 を用 いた場合 に も転化率 はそれぞれ40%程度 で あ った。 これ は、先 のモ デル反応 の結果か らもわか る ように、i‑ブチル基 の電子供 与効果 に よって0‑Si 結合が 切 断 され に くくなって い るこ とが 考 え られ る。 また生成 アニオ ンの 反応 にお け る 立体 障 害 も理 由 と して考 え られ る。 しか し、反応 は均 一系 で進 行 しポ リマ ーの溶解性 の問題点 は解消 され た。
t ‑ B u t
I‑B u t ‑ B u
Me.
◎
cHt‑3B一 u 」 脚 ◎c H 3 .』 tMe。‑ B u 各
co2H‑H O 各C 。 … ∴
J
J
Me3SiO一 缶
C。2SiMe。止‑
Me3SiO一 缶
C。ci変革屈完甲
‑6‑
1 7
a)t‑BuCi,BF3.OEt2,cct4 b)KMnO4,H20.Pyridine c)BBr3,CH2Cl2
d)HN(SiMe3)2 e)SOCI2
4‑ プロモフェノール類のPd触媒存在下の C
O挿入重合一般的にPd錯体触媒 による4‑置換 ブロモベ ンゼ ンとアルコー ル との
C
O挿入 反応 による エステル化 において4‑置換 ブロモベ ンゼ ンのア)i,コ一一ル、ア ミンに対する反応性 はp一位 に 電子求引基 をもつ臭化物が僕与基 をもつ臭化物 より高いことが知 られている。 しか も、 こ の反応 を用いたビスフェノール型の芳香族化合物 とジプロモアリール型の芳香族化合物 と の逐次重合 によるポリエステルの合成は既 に報告 されている。 この反応 においてポ リマー は高収率で得 られてお り、分子量 も比較的高い。よって、 この逐次重合 を参考 に
C
O挿入反応 を基盤 とす る縮 合的連鎖重合の開発 を行 う ことに した。縮合的連鎖重合は、モノマーがいかに開始剤か ら生長 したポリマーの生長末 端 と反応するか、すなわちここでは、モノマーがいかに㌢位 に電子求引
基 をもつブロモベ ンゼン類 と反応するかが鍵 となる。 しか し、重合反応 だけか らモノマーが どの程度モノマ ー どうLで反応することな く、 開始剤か ら生長 したポリマーの生長末端 と反応 しているか を評価するのは困難である。 しか し、実際 にどの程度の割合で生長末端 と反応 しているか を数値 として表す ことがで きれ ば、その結果得 られた最適な条件 を縮合的連鎖重合 に適周 で きる と考 えた。 そこで、まず は じめ に次 の ような生長反応 のモ デル反応 を検 討 した (Scheme3‑i)。
Se由e
g 閃
e3 ‑ 号
g Gi 7 : br
B 宙 ぎ 丹毒魯㊨昏紬 幻AcO
e ・ B r
局
MeO
恩
Br2
I‑ 卜l
: i ‑ ・ ・ e ; ̲ ! ? 3
Pd(0)
/ CO(
1atm)AcO
昏
信一00 4
卜紛
・ ( = t ; I : I . ・ ・ ( : I ‑
。1 1 = 5
0 5
S離告?=Civ亙cy? このモデル反応 は重合系 中に存在すると思われる化合物 を簡略化 したモデル化合物 に置 き換 えて、モノマーが電子 求引基 を有するブロモベ ンゼ ン(ポリマーの生長末端)及び電子 供与基 を有するブロモベ ンゼ ン(他のモノマー)をどの程 度識別 して反応す るかを調べ るの が 目的である.具体的に説明すると以下の通 りである(Scheme3‑2)0
開始剤添加 によるこの重合は、連鎖反応での進行匝ath 1)と従来の逐次反応(path 2)での 進行の二通 りが考 えられる。pa血 1において、モノマー(4‑プロモフェノール)aが開始剤 と 反応 して生成す る生長種bを酢酸‑4プ ロモ フェニル(1)、bと反応す るモノマー
a
tをフェノ ール(3)に置 き換 え、その反応 によ?て生成するCを4とした。 また、pa血 2において反応 さ れるモノマーa
を2、それ と反応するモノマーa
‑を3とし、その反応 によって生成するdを5
に置 き換 えた。つま り、モデル反応 とは、pd触媒存在下1、2に3を反応 させ 、生成する‑7‑
4、5か らpath lで進行 しているか、 path 2で進行 しているか判断す るための ものである。
このモデル反応 によって4だけが生成すれば、我々の考 えているとお りに縮合的連 鎖重合 が進行することが示 される。
Scheme 3‑2
EWG憩 一Br + HO◎ Br
a
E糊G:Electron‑withdra
wl n gg r o u p
AcO督
(
9‑〕
0◎
Brb
‑‑‑ 1∴ 二 : ‑ ‑ I ‑ 二‑ 〇 二 二 二
〇‑:‑I‑ 一 ・ ‑ I
一三このモデル反応 において重合の際 にモノマーカ事一位 に電子求引基 を有す るもの と選択的 に反応する有効 な反応条件 を探 索 し、最終的にここで兄いだ した最適 な反応条件の下、種 々 のモノマーを用いて縮合的連鎖重合 を検討 した。
1. p‑
位 に電子求引基 をもつ̲ ブロモベ ンゼ ンと供与基 をも̲ ?ブギ モづ̲ γゼ ンの
フェ ノール に対 す るC
O挿 入 反応 選択 性‑8‑
生長 末端のモ デル としてp‑位 に電子求引基 をもつ酢酸‑4‑プロモ フェニ)I/(1)、モノマー のモ デル として電子供 与基 を もつ4‑プロモアニ ソール(2)を用 いてモデ ル反応 を行 い、フ
ェノー)i,(3)に対す る
C
O挿入反応選択性 を検討 した。Fu7㊨ 蚕室3丹毒裂離紬 LJjT] I:‑∴
・ : ・ ' : 二 .
≡:‑‑{:・r頂
MeO
・ ‑ : ∴こ:
Er・
3
Ac(⊃
㌔ :・ 、 . I . I . . : ; ・
Cj 4
三、.・・..,・・・
: I ‑ ・ ・ I . : 三 上: ‑ ‑ ・ ∴ ‑ / =さ
0 5 蕊親告Le馳V時 ?
反応選択性 を検討す るにあた りガスクロマ トグラフィーで生成物 の収率 を測定 しようと 考 え、 まず、 この モデル反応 で履いる化合 物頂と生成 す ると予想 されるモデル化合物、4‑
アセ トキシ安息香酸 フェニル(轟)お よび4‑メ トキシ安息香酸 フェこ]L/(蛋)を合成 した。
モデル反応 は預、望、急を各 1等量履いて
C 1
0雰L#気下、触媒 として ビス汗 リフェニルホ ス フィン)塩化パ ラジウム(互I)、 U jフェニ)托,ホス フィンを庸 い、三級 ア ミンとして1,8‑ジ アザ ビシクロー7‑ウンデセ ン(DBU)を加 え、 クロロベ ンゼ ン中、 115℃で行 った。その結果、生成す ると予想 されたモデル化合物
壕
、霞の他 に頂と詔がエステル交換 して生成 した と思わ れ る酢酸 フェニル(6)が副生 した(scheme3‑3).Sche me3・ 3
晦C 骨0 督
BrO 巧
㍗:‑I,<・,.・,tq巨 2
・・
細 ‑ 3 I : : ̲ : . 5
‑ PdCきDBU/PhCi2(COiPP,115。h 3
1)
2aiC,2h/
m)2PP卜b‑9‑
H
, C 一 票一 〇 宅㌻誓
IO璽
0 0
4
r t J ・ 3 イ ・ r ・ l i l : 二 斗 I . 0
,‑i‑I:‑< ・ : 二 三 : ・
5
日。
C骨 0 督
0 6
Tab,3‑1Modelreactionof3with頂or2
conv.(%T・) products Yield(%)a)
4 23
5 36
a)DeterminedbyGC
: = ・ ' = ; . 触 ・ ・ ・ 滑 ・ ・ : ; ・ ‑ ・ 享 .
A‑il̲・悠 ・‑iL∵・:.,:・::::・:,:L;I. : ㍉
‑∴ ・lllI・.l・・・・ ‥ ト J : : I : . ) I
‑I‑̲I‑‑:
‑ ニ
ーー 一 一一 一 一 ー ー
=‑一 日‑
‑: ‑:
‑ ‑I:I̲‑‑ ‑ ‑ 二
この エステル交換のため
c
o挿入反応の反応 選択性 は確認 で きなかった。 目的 とす る連 鎖重合 においてこのエステル交 換 は重要 な問題 となる。 なぜ ならばエステル交換が生 じる ことによって開始剤か ら連鎖重合で生成 したポリマ一級がモ ノマーの フェノキシ ドによっ て切断 され、分子量が制御 で きないだけでな く、交換反応 の割合が高 くなるにつれ、糸 車 のモ ノマー濃度が上昇す るため逐次重合 も併発するか らである。2 . エステル交 換の抑 制
前節 では生長 末端のモデ ルとしてp一位 に電子求引基 をもつ酢酸‑4‑プロモ フェニル(頂)、 モノマーの求 電子部位 のモデ ル として電子僕 与基 をもつ4‑プロモアニ ソール(2)を履 いて モデル反応 を行い、 フェノー
ル(
紳 こ対す るCO
挿入反応選択性 を検討 した。 しか し、
領と議
のエステル交換反応が生 じたC.そのため、 この交換反応 を抑制す るため次の ような検討 を 行 った。】
エステル交換の原 因は、反応 系 中の フェノキシ ドイオンの濃度の高 さに影響する と考 え られる。 そのため、 まず フェノキシ ドイオンのの濃度 を低下 させ るため、DBUの代 わ りに DBUよ り塩基性 の低い三級 アミンを添加 して同様 に反応 を検討 した0
‑ 10‑
Scheme 3‑5
‑AcO◎ Br ・
帽毛筆
1
3
i⊃BLj けBu3N
巨竜3摘
P函 dine
PdCi2(PPh3も/I2PPh3 DBUノ′CO(1atm)
PhC亘.吊5
°
C,5き.iTable3‑2.軌 ctofam呈i?ieil旦fi7^0鹿呈reactio呈i conv.(%デ
95 1(30 82 100
713 155 2(3 21 2,6lLut童dine ‑19 19
小・ t . I ‑ , I ‑ : ナ 十 。 ‑ ( I : ̲ ≡ . 3 ,
0 4
yield(%)a) 4 6
15 75 門 弟3 7 47
汁,:!,ce ‑L‑ もF'ae昏 ‑ a)DeterminedbyGC
その結果、 ア ミンの塩 基性 を低 下 させ る とエステ ル交換 の割合 は減少 したが、確、3の 転化率 は低下 し、 目的 とす る生成物櫓の収率 も同様 に低下 したO また、巨.巨 詔‑ブチルアミ ン、 U jエチルア ミンを履いた ときはわずかをが ら唾が得 られ たの に押 して、 さらに塩基 性 の低 い ピリジ ン、2,6‑ルチジ ンを用 い た ときはエステル交換 は抑離 されたが尋がほ とん
ど生成 しなかった。以上の結果 より三級 ア ミンの塩基性 を低下 させ てエステル交換 をある 程度抑 制す るこ とはで きるが、それ とともに
C
O挿入反 応生成物 の収率 も低下する ことがわかった。
三級 ア ミンの検討の結果、エステル交換の抑制が困難 であったため、重合末端のモデル 化合物 を巧か らよ り重合系 に近い安息香酸‑4プ ロモ フェニルJ(署員)に代 え同様 なモデル反応
を検討 した。 しか し、 この系 において もエステル交換 の抑制は不可能 であった(Table3‑3, Rldni)。次 に反応温度 を低下 させてエステル交換 を抑制 しようと考 え、反応温度 をこれま
での115℃か ら90℃ に下げて同様 にモデル反応 を行 った。 しか し、反応温度 を下げて もエ ステル交換反応 は抑制で きず、 しか も目的 とする生成物18の収率 も低下 したcrable3‑3, Run2)。次 に末端 のモデル化合物のハ ロゲ ン化 アリール部位 の フェノールに対す る反応性
を上げてエステル交換 を抑制 しようと試みた。一般 に臭化 アリール よ りヨウ化 ア リールの ほ うが フェノールに村する
c o
挿入反応の選択性が高いことが知 られている。 したが って、安息香酸‑4‑ヨ‑ ドフェニル(7b)を合成 し、 これ を7aの代 わ りに用いて同様 な反応 を検討
ー 1 1 ‑
したが、 この系 において もエステル交換 の抑制 はで きず、7aを用 いた ときよ り10の収率 は低下 した(Tables‑3,Runョ)。そ こで立体 障害 によるエステル交換 の抑制 を考 え、生長末 端のモデル化合物 のベ ンゼ ン環上 にメチル基 を二つ導入 した安息香酸‑4‑プ ロモー2,6‑ジメ チル フェニ
) i , ( 7e )
を合成 し、 これ を用 いて これ まで と同様 なモデル反応 を検討 した。 その 結果、エステル交換 はかな り抑制で き、10と11の生成比 も向上 した(Tabie3‑3,Run4)。Scheme 3・6
R
0‑ ㌢ o 宮 x
7aFl=H,X=Br 7bR=H,×=1 7cR=Me,X=Br
MeO
◎ x
8a:X=Br 8b:X=暮
+ HO
遍 9
PdC82(PP h3)2/2PPh3 DBU/CO(1aim)
P
hCZ,115oC,2 hR 、 \ l I ‑ I . I T ‑ = ・ ‑ : 三 1 0 千 : = 一 三
・,三‑,:
I ‑ ≡ ‑ 一 0 二 , 1 ‑ 二 督. ; 1 1 2 ‑ 0 も
Tab一e3‑3.Depress
O
festerexchangereaction Run Temp.(oC)1 115
2 90
3 115
4 115
77‑‑i ‑:i‑1T i:8 ‑1一;
7a89 8g36 100 7a91 8昆36 100 7b95
8 b :
39 99 7亡87 8a:36 100YlCl.d
t ' I も) l t '
10 11 12 25 12 63
号6 7 64 15 11 56 73 21 6 a)DetemindbyGC.
したが って、 モ ノマー として4‑プロモー2
, 6
‑ジメチル フェノールを用 いて重合 を検討す る ことに決定 した。3. 4 ‑ プロモー 2, 6‑ ジメチル フェノールの単独重合
前節 ではモデル反応 において生 じたエステル交換 の抑制 を行 い、立体 障害 に よって これ をほぼ抑制 した。 本節 では4‑プロモー2,6‑ジメチル フェノール(13)をモ ノマー と して用 いて 単独重合 を行 った。重合 は触殊 として ビス(トリフェニルホス フィン)塩化パ ラジウム(ⅠⅠ)、 トリフェニルホス フィンを用い、三級 ア ミンとしてDBUを加 え、 クロロベ ンゼ ン中、115
℃で行 った。
‑121
Scheme 3 ‑ 7
H O 車 B r
1 3
C8日17
HO 魯
Br1
4P
d
Cl2 (P
P晦 )2/
2PP卜 b
D
B
U/C
O(1a t
m) PhC
l,115 cc,5hPdCi
2( PP晦) 2/2PP 晦 DBUiCO( 1
aim)Ph C吊 1 5 o
C, 5h
三 ∴ 王 n s o i u b l eP o i y me L T
!
乃㌔ .I ..「 ‑‑・・ノ C 0
S⑬且亜旭 馳 且ぎ粗 野
しか し、得 らjtたポ リエステル
P13
は有機洛煉( TH
Y, Dh
肝 な ど)に不溶 であったため GPCによる分子量 お よび分子量分布 の測定が不可能であ った。そ こで、可溶 なポ リマーを 得 るためにモ ノマーの基本骨格 であるプロモ フェノールのベ ンゼ ン環上 に長銀 アルキル基 であるnオ クテル基 を導入 した4‑プロモー2‑n‑オクテルフェノール(巧尋)をモ ノマー として用 いることを考 えた( s c h e me3 ‑ 7 )
。 この1
舶 音量合 して得 られるポ リエステルP弓
削ま既 に4‑ヒ ドロキシ‑2‑n‑オクテル安息香酸 を用 いて直接重縮合 によって合成 されてお り、有機溶媒 に 可溶 なことが報告 されているのでGPCに よる分子量 お よび分子量分布 の測定が可能である( S c h e me
3‑8)0
Seheme 3 ・ 8
C8日17
HO
◎
cooH 18 0 ‑ 2 6 0 ( A o c C O , ) 4 2 0 5 m i n ‑ 7 h
4.n‑オクテル基 をもつモ ノマーの合成
‑‑‑I‑=‑‑:f=‑‑I‑
‑
I‑S⑬地
組e
馳 且ぎ温
魯ah前節 で述 べ た ように
n ‑
オクテル基 を導入 した4
1プロモー2‑n‑オクテルフ ェノール( 14)
を重‑
1 3 ‑
合 させ て得 られるポ リエステルP14は、有 機溶媒 に可 溶 なことが知 られてい る。 この14 を重合 に用いるために本節では14の合成 を試みた。
Scheme 3‑9
C7"i5HCoO
b
Br c7H15COO◎ Br曳15 Fr主es鼠ea汀angement 巧6
C呈e言mmenSe赴edu
e t i o n
W o圭ff.正量shmer
Reduc音量ot押ith量Alii4
C8H17
≡.ニ:、31一・三‑
14
1毎の合成はscheme3一別こ示す ように三段 階で行 った。 まず始めに4‑プロモ フェノール と カプリル酸塩化物 をピリジン存在下、塩化 メチ レン中で反応 させてカプリル酸‑4‑プロモ フェニル(領5)を合成 した(scheme310)。
Scheme 3‑ 70
67日15COG蔓 十 日0恩 Br
Pyridihe
e・H2Ci2,㍗.i,弓6h C7日15COO憩 Br 15(Y皇e!d:89%ラ
次 に文献 を参考 に してFries転位 によ り4‑プロモー2‑オクタノイルフェノール(領6)を合成 し た。15に塩化 アル ミニウムを加 え、i40℃で2時間撹拝 し、得 られた固体 を塩酸で溶解 し てi‑‑2週 間放置 したム生成 した沈殿 をろ過 し、蒸留 によ り精製 して16を得 た。
Scheme 3・ 7亨
C7日15COO◎ Br 15
AIC!3 14
Oo
C, 2
hFriesRearTa喝emenも 最後 に次の三種 の還元法 を用いて1̲6か ら1尋を合成 した。
Scheme 3‑ 11
C7"i5HC.Ob Br
1 6
C
lemmeJISe盈edtlCをionC7H1
:
Co
Oj a
Br 16(Yie!d:66%)W olf
f
・Kishner Reduetio‡1ReductionwithLiAIF
‑14‑
C
芸
.l
b Br 14(a)Clemmensen還元
Cierrmensen還元 によるカルボニル基 の還元 にはzn‑Hgアマルガムを用 い る方法 と活性亜 鉛 を用い る方法 の二通 りが あ る。 Zn‑Hgアマルガ ム合成 に必要 な水 銀 は環境 や人体 に対 し て有害であるため、 まず始 めに活性亜鉛 を用 いる方法か ら検討 した。
Seheme 3‑ 72
C 7㌔
C o O b 頂 6
Br
蓋C8 H 1 7
H O
巧 尋 Br
文献 を参考 に塩酸 を飽和 させ たエーテルに
i6
お よび塩酸 で活性化 させ た亜鉛 を加 え、0
℃で2.5時間反応 させ た。反応終了後、カラムクロマ トグラフィ‑によ り精製 を試みたが 目的 とす る1尋は得 られず、16を回収 した。そのため、次 にZn‑Hgアマ ルガムを用 いる方 法で巧唾の合成 を行 った(scheme3‑13)。
Sc j 7 eme 3‑ 73
C7日15CO
HO Br
Z
n‑H9H20 /E
t
OH/HC!1
6 re触x,24 hC8H17
三 ・ う 、 二
一一=‑I14(Yield:43%)
永 :エ タノール:塩酸=i:1:2の混合溶媒 に16を溶解 し、zn‑Hgアマルガムを加 えて3時間 お きに塩酸 lmlを添加 しなが ら24時 間還流 した。精製 は減圧蒸留 によって行 った。
その結果、収率43%で 目的 とす るモ ノマー14が得 られた。
(b)Wolff‑Kishner還元
clem ensen還元 ではモ ノマー14を合成 で きたが永銀 を使用す るため、水銀 を用い ない wo肺‑Kishner還元 によるモ ノマー1尋の合成 を試 みた。 メチルセ)i,ソルブ中、 ヒ ドラジン
‑永和物、永酸化 カ リウムを用 いて4時 間還流 した。還流後、室温 まで冷却 し、水 で希釈 して1N塩酸 にゆっ くりと注 ぎ、得 られ た固体 を再結晶 して生成物 を得 た。 しか し、NMR、
IRスペ ク トル を測定 した結果、 この生成物 はモ ノマー14ではな く16の カルボこル部位 に ヒ ドラジンが反応 した ヒ ドラゾン17であ ることがわかった。
‑ 15‑
Scheme 3‑ 14
C7"1;C
o
Ob
Br1
6(NH2)2・H20/KOH MeOCH2CH20H re引ux,4h
C 8 H 1 7
一 二 一 、
‡ 一一≡‑14
\ 二 C塩 Br
NINH2
17
‑二二========3KOH====エコ====
= コ
re仙x,4h
C8日17
‑ 二 二 一 一 三
114(Yie!d:10%)
この17に3等量のKOHを加 え、 さらに4時 間還流 した ところ、低収率 なが らモノマー14 が得 られた。
(C)水素化 リチ ウムアル ミニ ウム(LAH)による還元
woiff‑Kishrier還元では生成物 の収率が低かったため同株 に水 銀.を用いない還元法である 水素化 リチウム アル ミニ ウムを用い たカ)レポニル基の還元 を試 みたO弓6をLAH、塩化 ア
ル ミニ ウム存在下、エーテル中で2時間還流 し、1尋を合成 した。
Scheme 3‑ 1 5 C7 日1 5 H C O O
巧6
B
r LiA音H4,,'A書
C至3Et
2
0,l r
e触x
,24 hC 踊 i l o 7 1
Br14(Yield:51%)
その結果、比較的高い収率で14が得 られた。 しか し、 この反応 はO.ol mo呈月の濃度で行 わな くてはな らない。そのため反応溶媒であるエーテルを大量 に必要 とす るので大量スケ ールの合成 には向かず効率的ではない。
これ ら三種の還元法 を検 討 した結果、cierrmensen還元、wol路Kishner還元、LA釦 こよる 還元 ともにそれぞれ欠点はあるが比較的収率が よ く、大量合成が可能であると考 えられる clerrmensen還元 によって14の大量合成 を行 ったO次節ではこの14を用いた系でモデル反 応 を行 う。
5.n‑
オクテル基 をもつ化合物 を用いたモデ) i , 反応
本節 では第 1節 と同様 な方法でn‑オクチル基 を もつモデル化合物 を用い てモデル反応 を
‑16‑
設計 した(scheme3‑16)
。
〜scheme 3・16 C8日17
秒 管・ 0
魯 BrO C8日17
18 + HO
も
C!三三
I ̲ :
ニー三一 :''‑i1
9PdCr2(PPh3)2/2PPh3 DBU/CO(1atm)
PhCl,115oC,2h
C8日17 C8日17
∈ 銅・ 0 魯 9 ‑ 0 ‑
昏 ciO 0
21
C8H17 C 8H 17
・eo昏 C ‑0
Il
2 O 2
魯
C̀
まず 、 このモ デル反応 において必要であ るモデル化合物の合 成 につい て検討 した018 はピリジン存在 下、安息香酸塩化物 と前節で合成 したモ ノマー14を反応 させ て合 成 した。
絹 の合成は炭酸ナ 巨 )ウム存 在下、アセ トン中で1轟とヨウ化 メヂ]レを反応 させ て合成 し た020の合成 は1尋の合成 と同様 の方法で行 った(scheme 3‑17)O ここでモノマーの求核部 位のモデル として2‑オクテルフェノールではな く4‑クロロ‑2・‑オクテルフェノール(26)を用 いた。2‑オクテルフェノールを合成す ると二段階 目のFries転位 の際 にフェ ノールの永酸基 か らみ て
p
一位 に置換基が存在 しない とp一位 にオ クタノイル基 が転位 す る可能性があ り、2‑オクタノイル ラェノールだけでな く4‑オクタノイル フェノール も生成す ると予想 されるの でこの段 階での精製が困難 になる と考 え、4‑クロロー2‑オクテルフェノール(26)を用 いた.
St^heme 3, ・77
C,H15C
。 。 ◎
C圭 一聖虹 C7日15HCoOb c‑ H20/EtZn‑OH/HClHg2 3
24FriesReaTrangeme玉音を C呈emmense王主監eductiorA
20
まず始めに4‑クロロフェノール とカプリル酸塩化物 をピリジン存在下、塩化 メチ レン中 で反応 させ てカプリル酸‑4‑クロロフェニル(23)を合成 した。次 にFreis転位 によって4‑タロ ロー2‑オクタノイルフェノール(24)を合成 した。そ して、最後 にClemmensen還元 によって4‑
クロロー2‑オクテル フェノール(20)の合成 を試みた ところ、還元が不完 全 な25が得 られ 、 20はほ とん ど生成 しなかった(scheme3‑18)0
‑17‑
Scheme 3‑ 7 8
二
二
‑・̲Zn‑Hg .t120/'EtOH/HC!
2
4 re仙x,24h二 ∴ ; 二 :=‑I:
I I
‑: .
一一:20 25
(20:25:‑;:14)
そのため、望Sの永素添加 よって銅 の合成 を試 みたO しか し、水 素添加 を行 った結果、
オ レフィン部 分 に水素が添加 しただけではな く、 フェノール/か らみて針位 に結合 して いる 塩 素 を も置換 した2‑オクテル フェノ‑ル(望蔭)が得 られたo
Sei ? eF r
E7e3‑ プ9
∴ ∴ 二 ㌦∴
25
トミ十 ∴ 1‑I‑;‖::'rJ.: Eモ○卜iぅ5〔ドCミ24h
よって、 この望6を履いてモデル反応 を検討す ることに したC
SL?heme
3‑ 20
C8 H 1 7
・ ・ : : . ‑ . i : t ・ ‑ ‑ : 0 : . : 2 二 3 丈 江
∴
∴ ∴̀ 三
2
4PdCき2(PP
吋
2!'‑2PPh,3DBLl/CO(1aim) PhCL115LIC,2h
‑ : : ‑ ‑ : :
̲20(Yie!d:32%)
ニ ー
∴∴
0 27 C8H17 C
i ・ 、 ミ こ . ( : , . 七十 C
○C 8日 17
一 七 〇
二
828
ガス クロマ トグラフィーで反 応 を追跡 しようと考 え、モチ'1)レ反応 において生成す る と思 われる化合物27、2番を合成 した023または望轟と26をpd触媒 による
C
O挿入反応 によって反応 させ、対応す る27、28をそ れぞれ合成 した。 この反応 において歪7を合 成 した際、
歪アだけでな く23と26がエステル交換 した安息香酸‑2‑オクテル フェニル(歪9)が生成 した。
‑18 ‑
Scheme 3‑21
C8H17
C 8 H 1 7
三 三一 二‑ = 1 ‑ ̲ :
‑I‑I‑ ‑・ 二三
〇
23 26
PdCl2(PP
ト b )
2/
2PPl も
DBU/CO(1atm) PhCE,115oC,2h
C 8 H 1 7 C 8 日 1 7
昏 0 9 1 0 各 9 0 ‑ 0 愈
2 7
帰
海
霧
2よって 、モデル化合物 と して新 たに29も合成 し
、C
O挿入反応 の選択性 のみでな く、 ど の程度 の割合 で エ ステ ル交換 が起 きて い るか をモ デ ル反応 に よって検討 した。 結 果 を Table3‑4に示すC 残念 なが らオクテル基 の ような長鎖 アルキ)1V基 を導入 して もエステル交 換 した29がか な りの割合で生成す る ことがわか った。 また、27の反応選 択性 もか な り低 かったC そのため、反応系 中の フェノキシ ドイオンの濃度 を低下 させ ることによってエス テル交 換 を抑 制 しようと考 え、23の溶液 に2櫓、26とDBLTの溶液 を滴 下す る方ラ衷A)お よ び23と2尋の溶液 に26とDBUの溶液 を滴下す る方法(B)を用 い てモデル反応 を行 った. そ の結果、 方法(a)を用いた際、エステル交換 はほぼ抑制 され、 冒的 とす る化合物望7が最 も 収率 よ く得 られ た汀abiie 3‑4)。 しか も、滴下法 を届いた ときはいずれの場合 もか な り選択 的 に27が得 られた。 よって、次節 では この滴下法 を用 いて縮合 的連鎖重合 を検討 した。Scheme3‑3P
C
「 B
..1.
i ' : .,. I
Br・・;;:iL,
,I.;.:,
"PdCi2(PPrb)2/2PPh3 DBU/CO(1aim)
PhCi,115oC,2h
C
翫 o
拙痩
c∩.jj・
・〇二二
∵
C8
ト 毒
÷、∵十三 1 7c=0cc
鳩o=c299 :2 2 .:, 1, , i.:,ヱ : t T・
.,.I;
..・I
MeO
Table3‑4.Modelreactionofmonomerhavingn‑octylgroup Temp.(oC) conv.(%T) Yield(%)a)
23 24 26 27 28 29 115 78 25 100 35 21 44 115b) 82 30 100 78 摘 8 115C) 90 32 100 76 22 2
a)DetermindbyG
C
.b)Soiutionof2426arldDBUwasslowly従氾edtOSOlutionof23 lmethodAl.
C)SoiutioriOf23andDBUwass】owiyaddedtosohtionof24and26 linethodB].
‑20‑
6. 4‑ プロモ‑ 4‑ n‑
オクテル フェノール を用 いた縮合 的連鎖重合本節 では前節で兄 いだ した滴下法 を用 い、次の ような縮合 的連鎖重合 を検討 した。
6̲1.開始剤 の検討
まず、開始剤のp‑位 の電子 求引基が重合 の連鎖性 に及 ぼす影響 を検討す るため開始剤 と して様 々な置換基 をもつ ブロモベ ンゼ ンを用 いて重合 を行 った。重合 は
c o
雰囲気下、 ビ ス(トリフェニルホス フィン)塩化パ ラジウム(王Ⅰ)、 トリフェニルホス フィンお よび種 々の開 始剤(5m01%)の クロロベ ンゼ ン溶液中に2時 間かけてモ ノマー14とDBUの溶液 を滴下 して 行 った。滴下終了か ら1時 間後 に反応 を停止 し、GPCによ り分子量 お よび分子量分布 を測 定 した(Tab一e3‑5)。
Scheme 3‑23
R
2
C8日17RlB Br ・ HO
b
BrR3
Irlitiabr
1
4PdCl2(PP
h
3)
2/
2PPh3DBU/
CO(1a!m) PhCi,115oC,2hBr
\+‑:iCO
I乱)e lL=‑.‑ こ÷
Table3‑5.EffectofinitiatoririCOndensativechainpolymerization Run RI R2 R3
i PhCO7 C8H17 H 2 PhCO2 CH3 CH3
3 CH30 C8H17 H
4 CF3 H H
5 CN H H
6 Ac H H
7 H
Yield(%) 肋 (xlO3)a)
7072m7170747 54525‑486041971i‑▲T12110
MW/Mna)
1Gノ00030つJA.3つJ5つJ5′LUlAl一上ll一l一l
a)DeterminedbyGPCbasedonPstinTIiF・
b)Solutionof14andDBUwasslowlyaddedtosolutionoflnitiatorinreactions.
その結果、 トリフルオロメチル基 を もつ4‑プロモベ ンゾ トリフロ リ ド(30)を用いた とき のみやや分子量の高いポ リマーが得 られた(Run4)。 しか し、GPC溶 出曲線 の形状 はRun 7 の とき以外 は全 てほぼ同 じ形 を示 し、 どの場 合 も分子量分布 はやや広 く、1.3‑1.5であ っ た。Run 了の無置換 のブロモベ ンゼ ンを用 いた ときのみGPC溶 出曲線 の形状が他 の場合 と 異 な り大 きく二つの部分 に分 かれた(Fig.3‑2)。
‑21‑
(JAY)
LC.的 tG.OC
【lò月】 (・V)
10.cc
lLd】
!'h・.I
Fig・3‑i・condensativechainpolymerization of14andotheri!1itiator.
【LLrLI
Fig・3‑2LCOndensativechainpolymerizatio‑ri of守4andbromobenzene.
これ は溶 出時 間か ら推測す る と右側 の シ ャー プな どークが開始斉摘 、ら進行 した二量体 で あ り、左 側 のやや幅広 い ピー ク群 はモ ノマ ーが逐次重合 した もの を示 してい る と思 われ る。
この結果 か ら無置換 のブ ロモベ ンゼ ンを周い る と開始剤 が一つのモ ノマー と反応 した後 、 その次 のエステ ル結合 を形成 す る よ り速 くエス テル交換 に よ りエス テル結合 が切断 され、
この際生成 した フェノキシ ドが逐次重合 した と考 え られ るO
これ らの重合 において、 どの開始剤を用 いた場合 も開始剤5m01%を用 い る と連鎖 的 に重 合が進行 すれ ば理論 的 には20量体 が生成 し平均 分子量 が4600前後 になるはず であ るO しか し、 どの開始剤 を用 いた場合 も平均 分子量 は この値 に達 しなか った。 また、開始剤 の検討 において得 られた
GP
C溶 出曲線 の形 状 にほ とん ど差 は見 られず 、重合 の連鎖性 は確認 で き なか った。 したが って、 この時 点 で は重合 が縮合 的連鎖重合 で進行 してい るか否か はわからなか った。
6‑2.開始剤量 の検討
次 に開始剤量 を変 えることに よって
GP
C溶 出 曲線 の形状 お よび平均 分子 量 に影響 があ る か否か を検討 した。前項 、開始剤 の検 討 において最 も高 い分子 量 を示 した開始剤 であ る4‑プ ロモベ ンゾ トリフロ リ ド(30)を用 いて開始剤量 を5m01%か ら20m01%に変更 し、前項 と 同様 な操作 で重合 を行 った。 しか し、驚 くべ きこ とに
GP
C溶 出曲線 の形状 に変化 は見 られ ず、平均 分子量 に も大 きな変化 はなか った(Fig.3‑3,3‑4)。 よって、開始剤量 の検討 において も重合 が縮合的連鎖重合 で進行 してい るこ とは確認 で きなか った。
…≡≡【Lf
7… ヒ 芋 弓 = 岩
10.08
r■lHI
20.00
̲..i... ..:::.I L‑・f二 二 功ト Fh卜.‑ ト g 朗 的 恥
Fig・313.condensativechainpolymerization Fig.3‑4.condensativechainpolymerization of14and5m01%of20. of14and20m01%of20.
‑ 2 2 ‑
6‑3.滴下時間の検討
次 に滴下時間の
GP
C溶 出曲線の形状 お よび平均分子 量 に与 える影響 について検討 した。7‑1と同様 な操作 で30の溶液 にモ ノマー14とDBUの混合溶液の滴下時間 を変 えて重合 を行 い、滴下終了後、重合 を停止 した。滴下時間 を2時間か ら20分、4時 間、24時間 と変化 させ て重合 を検討 した結果、24時 間かけて滴 下 した ときのみ平 均分子量が低 く、分子量分布が 狭 い ものが得 られた(Fig.3‑5)。
2 e . O C
甜‑・1111‑1「JI「.1‑.T..‑I..‑肘S虻的加配yr・1
% 榊
8蛾Iih ・‑L P LL ELri
Liiii・ ̲1.‑ .... ′
さ8.a)
gS的8
十
4h
5g
2;g 父
・J.L,.J'‑ .I
叱トー‑FrrF︻[・L・ h J.,FrL.
灼5..il'i∧)
2h
・<
\㌔
最
良
lC.LYJJ
51 P th ト‑ I; 叫 凹 的
Fig・3‑5・Effectofdroptlmeincondensativechainpolyzation
予想 に反 して最 もゆっ くり滴 下 した24時間滴下系 において平均分子量 の低 い化合物が得 られたのは重合途 中でエステル交換が生 じ、次 々 とポ リマー鎖のエステル結合が切断 され たためである と考 え られる。
6‑4.重合挙動 の検討 ¢
ここまでの検討結果か ら重合 における最大 の問題点 はエステル交換 であることがいえる。
そ こで、 これ まで生成 したポ リマーの分子量が高 い とい う理 由で開始剤 として用 いて きた 30の代 わ りにモデル反応 においてエステル交換 の抑制で きた安息香酸‑4プ ロモー2,6‑ジメ
チル フェニル7Cを開始剤 として用 いて重合 を再検討 した。重合 は7‑1と同様 な操作 で行 い、
まず、逐次重合 を行 った ところ30分後 にモ ノマー14が ほぼ消費 した。 そのため、連鎖重
‑