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連鎖反応 によって進行 す る重縮合 の開発・

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(1)

連鎖反応 によって進行 す る重縮合 の開発・

( 研究課題番号 0 7 8 0 5 08 4)

平成 7年度 〜平成 8年度科学研 究費補助金 ( 基盤研 究 ( C) ( 2 ) )

研 究成果報告書

平成 9 年 3 月

研究代表者 横 棒 勉

(2)

は しが き

これ までの高分子合成 において、重縮合 は逐次 的に反応が進行す るため生成高分子 の分 子量規制 は困難 とされて きた。我々は重縮合が付加重合や開環重合 と同様 に連鎖的 に進行 すれば、 アニオ ンまたはカチオンリビング重合の ような不安定 な生長種 を経 由 しないで容 易 な重合操作 で分子量規制 された高分子が得 られる と考 えた。 この ような連鎖反応 で進行 す る重縮合 の成否 の鍵 は、求核部位 と求電子部位 を持つモ ノマーが開始剤 と反応 した際 に もう一方の反応部位 をいか に未反応モ ノマー よ り活性化す るか にある. 我 々はモ ノマーの 求核部位が反応す る と電子求

基が生成 し、 もう一方の求電子部位 が活性化 されることを 基本戦略 として連鎖重縮合可能 をモノマー を設計 お よび合成 し、連鎖重縮合 の概念 を一般L‑ 化す ることを目的 とした。

研 究組織

研究代表者 :横 揮 勉 (神奈川大学工学部助教授) 研究分担者 :な し

槽 覧経費 平成7年度 平成8年度

i,400千円 600千円

2,000千円

‑1‑

(3)

研 究発表

(1)学会誌等

TsutomuYokoz・awaandShin‑ichiHorio,"CondelTISativeChairiPoiymerization.

ChemoselecもivityOfAryioxysiianetowardSubstitutedAromaticAcidChloTidesinaModel Reaction,l'Polym.J‥,28(7)633‑636(i996)・

(2)口頭発表

i) 石郷 間真吾 ,堀尾 真 一,横 揮 勉 , 「トリメチ ルシ リル基 を有す る芳香族酸塩 化物 の塩基触媒反応 に よるポ リケ トンの合成

,第44回高分子 学会年次大 会, 平成7年5月.

2)志村 浩一,横 揮 勉 ,

「 co

挿入 反応 を経 由す る縮 合的連 鎖重合 の開発 .4‑置換 ブロモベ ンゼ ン とフェノール類 との

C

O挿入反応 選択性

,第32回有機 合成化 学協 会 関東支部 シ ンポジウム (新 潟 シ ンポジ ウム上 平成 8年ii月.

3) 石郷 間菓乳 横 淳 勉 , 「3‑= トロー4号 リメチ ルシ リルベ ンズ アルデ ヒ ドの フ ッ化物 イオ ンに よる重合挙動

, 日本化学会 第72春季年 会 J.平成 9年3月.

‑2‑

(4)

研 究成果

縮合 的連鎖重合 による芳香 族 ポ リエス テル合成 と して2種の重合 をモデ ル反応 か ら検 討 した ひとつは4‑トリメチルシロキ シ安息香酸 塩化物類の フッ化物 イ オ ン触媒 に よる 重合、 もうひ とつ は4‑プロモ フェノール類 のPd触媒存 在下の

C

O挿入重 合 である 詳細 な

結果 を この2つ に分 けて以下 に述べ る

尋‑トリメチル シE jキ シ安息香酸塩化物類の フッ化物 イオン触媒に よる重合

(添付 資料 1)

連鎖 的 に進行す る重縮合法 を達成するために、モ ノマー として且を、開始剤 として電 子求引基 を有す る活性 な酸塩 化物2を設計 した。2はカル ボニ11,炭素 に電子求引基が結 合 しているため、pIEに電 子供与基 を有す る 且よ りも酸塩化物が活性 であるO したがって、

互は他 の iと反応 するよ り2と選択 的 に反応す る と考 えられるO さらに、iが 2に反応 してエ ステル結合 が生成する と、末端の酸塩化物 は

蔵 の電子求引基の エステル結合 に よって 且の酸塩 化物 より反応性が高 くな り、且は この末端 と反応す る。 これ を繰 り返す ことに よって、連 鎖的に重縮 合が進行す る と期待 した。

O

. ' ' L { M R e : 3 S 岳 0

EDG i Ti

+

RC・Ci 2 R:EWG

EWG:E皇ec!oron‑W托hdraw

ggroup EDG:EIecoron‑dc)Ratinggr()up

R C O

/0 EVVG

‑ : I ‑ : ‑ I 、 ‑ I ‑ こ : ・ 十

上記 重縮合法の生長反応 のモデル反応(sche 1,2,3)につい てまず検討 し、さらに種 々 の 巨 )メチルシロキシ安息香 酸塩化物 を用いてその 開始剤存在 下での重合 挙動 を検討 し た。

iL̲4上月 メチルシロを磯 生長

反応の モデル反転

iの開始剤添加 による重合 の生 長反応 のモ デル反応 は、等量の3,射こ対 して等量の 7を 種 々の条件で反応 させて行 った。そ して、7の転化 率、生成物5,6の収率 、お よび反応生 成比 を ガス クロマ トグラフィーによって分析 した。 まず、5,6が可溶 な塩化 メチ レン中 で触媒 お よび反応 溶液の濃度 について検 討 したcrablel)Oその結果、 フッ化物 イオン を 触媒 とする と塩化 物 イオンの場合 よ り収 率お よび3‑の反応選択性 は高かった。 また、

低濃度 で反応 を行 うと収率 は低下するが 、選択性 は向上 したO次 に、KF/18‑C‑6触媒 にお

‑3‑

(5)

ける反応 を種々の溶媒 中で検討 した(Table2)。その結果、DMFやアセ トニ トー)ルの よう な極性溶殊では5の反応 生成比が低 下 し、特 にDMFでは副反応が観察 された。一方、芳 香族炭化水素やエ ーテル系溶媒では、約90%の選択性で5が生成 した。さらに、収率 を向 上 させ るため1,2‑ジメ トキシエ タン中で加熱 した結果、収率 は増加 したが5の反応 選択性

は低下 した。Tabie1,2の結果 か ら収率 を向上 させる と選択性が低下するという傾向が み られた 次 に実際 に1を用いて

Ac

O 令

cocz

3

・e

o

coc菅

4

Me3SiO

一 缶‑ 7 C

O2Me

Ac

O 一 石 ㌻c o 5 舟

co2Me

・eo

令 c 6 o す 各c

o2MC

1 s Hj . n T e ‑ i

T*iie̲ilr ̲̲Effectof望talystandconcentrat迫n

Cata) conc M‑b) Conv(%)C) Yiefd(or'o)C) 5⊥旦 KF/1石lc‑6d) 0.67 25 25 74:26

0.33 21 20 84:16

0ナ17 18 15 90:10

KC事/18.C8d) 0.33 12 11 83:17 BTEA‑CJe) 0.33 14 13 75:25 ThereactionwascamedoutinG812atr.!.for48h

a)10mol%.b)βo=[4o=【7h

c)DeterminedbyGC.d)18‑Crown18.e)Benzyltrethylamm。nium chloride・

Table2. Effectofso一ventandtempeTaiure

solventa) Temp(C) Conv(%)b) Yield(%)b) 5・6b) Ph‑CH3 rt 14

THF r.I. 20

MeOCH2CH20Me r.t 20

60 48

100 70

DMF r̲i. 10O

CH3CN rt 15 CH2CI2 r.t. 21

11 92:8 20 88:12 20 89:ll 44 77:23 57 64:36 31 69:31 15 80:20 20 84:16 Thereactionwascarriedoutwith10moL% cfKF/18C‑6号or48h.

a)i3!o=【4o=【7o=0.33M.b)DeterminedbyGC.

アセ トニ トリル中室温で開始剤 として塩化 巨 )クロロアセチル を用いて重合 を行 ったo その結 果、1の転化 率は88%であったが、重合 中にポリマ ーが析出 した。そこで種 々の溶 媒 を用 いて重合溶媒 を検討 した。 しか し、 どの場合 にも均一系 で反応が進行 した ものが

な く、極性の高い アミ ド系溶媒(HMPA,DMAc,NMP等)を用い た場合 には、開始剤 と反 応 し使 用することがで きなか った。

働 重合挙塾 墨

ま逆その生長反応 のき デル庭痘

次 に、ベ ンゼン環 に置換基 を有する トリメチルシ ロキシ安息香酸塩化物 の重合お よび その生長反応のモ デル反応 について検討 した 置換 基 を導入す れば生成す るポリマーの 分子 間距離が長 くな り溶解性 が増加する ことが期待 で きる。 またその置換 基の及ぼす電 子的効果 も考 えて この反応 を検討 した.電子供与基 であるMeO基 を有 するモデル化合物

による反応(scbeme2)では、schemelの反応 と比較 して収率はわず かにに向上 したが反応 選択性 は低下 した 次 に、電子求引基で あるCl基 を有 するモデル化合物 を合成 し、その モデル反応 を行 った(schemes)。 この反応ではガスクロマ トグラフィーで分析する際 に

‑4‑

(6)

Ac

" . e b

Me"oeSA

AcO

C O C i

'三≒ .COCl

MeSi7O.

e

b 10CO2Me Table3.

9 Ac".eSa c

≡ e 2

b c。2Me

M 洛

r s c h

e

r ' . . i 2

i2

So!venや) conv(%)b) Yield(%Piv ̲j些

THF 35 29 46:54

CH3CN 33 29 45:55 Thereac!ionwascarriedoutwith10moi% KF/18C‑6 atT.i.for48h.

a)【Sk=桝o=EIOo=0,313M.b)DeterminedbyGC.

Ac.Ck >

C 。 c M

e3S. 。。2Me

Tab!::e4.Ii:==三 一 二 二:‑I

… ∋

solva) Conv(%)b) YIeid(%)b)

THF 85 6A

CH3CN ‑50 48 Thereactionvyascarriedoutwith 10mol% ofKF/i8C・6atr.t.for48h.

a)【1:弘=1私=0.33M・

b)DeterminecibyGC.

Me.Cb c。ch Me

3 S i . C b c

。2Me

Me

.

C

b

c。2% h c。2Me

Table5.

̲so噂 ccnv(% )b) Yield(%))

THF 43 42

CH3CN 36 31

Thereac紬nwascarriec圭ouiw榊1 iOmor% ofKF/18・C‑6atFL,or48h.

a)R伺o=1鮎=0.33M・

b)DeterminedbyGC.

生成物 の ピー クを分離す るこ とがで きなか ったので それぞれ別 の反応 を行 いその収率 を 算 出 した(Tabie4,5) その結果、それ ぞれの反応 生成物 はM eO基 を有 す る化合物 のモデ ル反応 よ りか な り高収率であ った。 これ ら2つのモ デル反応 か ら反応 の律 速段階は触 媒

による0̲Si結合の切断であ り、モ )マ‑の反応性 を高 めるため にはシロキ シ基 の0位 に 電子求 引基 を有す る ものが有 効 であるこ とが明 らか になった。 また、正確 な反応選択 性

につい ては これ らの実験 か ら明 らか にで きなか ったが、同一時 間における収率の比較 で は15はやは り電子求引基 を持つ13と速 く反応 してい ることがわ か った。

scheme3のモデ ル反応 の結 果が良好 だ ったので、 実際 に16を用 い て電子求引基 または 電子供 与基 を有す る酸塩化物 を開始剤 に用いて重合 を行 い、開始剤 を用 い ない重合 と比 較 した(Figl)。重合 はいずれの場合 も48時間後 モ ノマ ー16は全 て消費 した。 その結果、

電子供 与基 を有す る酸塩化物 を開始剤 に用 いた場合 と開始剤 を用い ない場 合の生成 した ポ リマ ーのGPC溶 出曲線 は類似性 を示 したが 電子 求引基 を有す る酸 塩化物 を開始剤 に用 いた場 合 は これ ら と異 な りほぼ同 じ大 きさの二蜂性 を示 した。 これ らの結 果 は次の よ う なことを示 してい る 即 ち電子供与基 を を酸塩化物 を用 いた重 合 と開始剤 を用 いない重 合 では 同一GPC溶 出曲線 を示 した ことか ら、 同 じ一般 的 な重縮合が進行 してい る と考 え られ る。一方、電子求引基 を有す る酸塩 化物 を用 い た重合 では 開始剤 を用 いない重合 と ほぼ同一時 間の ピーク以外 に低分子側 の ピー クが存 在 す るので 、一般的 な重縮合以外 の

‑5‑

(7)

重合が 含 まれてい た こ とを示 してい る す なわち、 この低分子 側 の ピーク は連 鎖的重 縮 合 で進 行 したポ リマーの可能 性 があ る 、反

均 :..: ・1 ・ ・日

...・

・ ・ .I.・ I...

・・I 二

系 で≠

鳳 付目 川井

・I.II:t..

‑I‑.

進行せ だ連鎖重箱

30.00 40.00 5e.QS

30

,

00 40.00 58.0

6

<::I‑TL;

合の正 確 な評価 を行 うこ とは で きなか っ た。

二二 ≡

二 二

Notnitiator

Fig1.Thereactic,nwascarriedoutw廷5mol% ofKF/'18‑C16arid15moi% 0号壬nitiatorin CH3CNatr.i.for48h.

i‑I‑・〜/

3

O

.00 40.OO 5

0

.

O E T 2

そ こで、か さ高 い アル キル基 を有す る3lt‑プチルー4号 リメチ ルシロキ シ安 息香酸 塩化 物

1 7

を合成 し(Scheme

4 )

THF

お よび塩化 メチ レ ン中で開始添加 による重合 を検 討 し た。そ の結果 、 どの開始剤 を用 いた場合 に も転化率 はそれぞれ40%程度 で あ った これ は、先 のモ デル反応 の結果か らもわか る ように、i‑ブチル基 の電子供 与効果 に よって0‑Si 結合が 切 断 され に くくなって い るこ とが 考 え られ る また生成 アニオ ンの 反応 にお け る 立体 障 害 も理 由 と して考 え られ る しか し、反応 は均 一系 で進 行 しポ リマ ーの溶解性 の

問題点 は解消 され た。

t ‑ B u t

I

B u t B u

Me.

cHt3B

u 」 脚 ◎c H 3 .』

tMe。

B u

co2H

‑H O 各C

J

J

Me3SiO

一 缶

C。2SiMe。止

Me3SiO

一 缶

C。ci

変革屈完甲

‑6‑

1 7

a)tBuCi,BF3.OEt2,cct4 b)KMnO4,H20.Pyridine c)BBr3,CH2Cl2

d)HN(SiMe3)2 e)SOCI2

(8)

4‑ プロモフェノール類のPd触媒存在下の C

O挿入重合

一般的にPd錯体触媒 による4‑置換 ブロモベ ンゼ ンとアルコー ル との

C

O挿入 反応 による エステル化 において4‑置換 ブロモベ ンゼ ンのア)i,コ一一ル、ア ミンに対する反応性 はp一位 に 電子求引基 をもつ臭化物が僕与基 をもつ臭化物 より高いことが知 られている しか も、 こ の反応 を用いたビスフェノール型の芳香族化合物 とジプロモアリール型の芳香族化合物 と の逐次重合 によるポリエステルの合成は既 に報告 されている。 この反応 においてポ リマー は高収率で得 られてお り、分子量 も比較的高い。

よって、 この逐次重合 を参考 に

C

O挿入反応 を基盤 とす る縮 合的連鎖重合の開発 を行 う ことに した。縮合的連鎖重合は、モノマーがいかに開始剤か ら生長 したポリマーの生長末 端 と反応するか、すなわちここでは、モノマーがいかに㌢位 に電子求

基 をもつブロモベ ンゼン類 と反応するかが鍵 となる しか し、重合反応 だけか らモノマーが どの程度モノマ ー どうLで反応することな く、 開始剤か ら生長 したポリマーの生長末端 と反応 しているか を評価するのは困難である しか し、実際 にどの程度の割合で生長末端 と反応 しているか を数値 として表す ことがで きれ ば、その結果得 られた最適な条件 を縮合的連鎖重合 に適周 で きる と考 えた そこで、まず は じめ に次 の ような生長反応 のモ デル反応 を検 討 した (Scheme3‑i)

Se由e

g 閃

e

3 ‑ 号

g G

i 7 : br

B 毒魯㊨昏紬 幻

AcO

e ・ B r

MeO

Br

2

I‑ 卜l

: i ‑ ・ ・ e ; ̲ ! ? 3

Pd(0)

/ CO(

1atm)

AcO

信一0

0 4

卜紛

・ ( = t ; I : I . ・ ・ ( : I ‑

1 1 = 5

0 5

S離告?=Civ亙cy? このモデル反応 は重合系 中に存在すると思われる化合物 を簡略化 したモデル化合物 に置 き換 えて、モノマーが電子 求引基 を有するブロモベ ンゼ ン(ポリマーの生長末端)及び電子 供与基 を有するブロモベ ンゼ ン(他のモノマー)をどの程 度識別 して反応す るかを調べ るの が 目的である.具体的に説明すると以下の通 りである(Scheme3‑2)0

開始剤添加 によるこの重合は、連鎖反応での進行匝ath 1)と従来の逐次反応(path 2)での 進行の二通 りが考 えられる。pa 1において、モノマー(4‑プロモフェノール)aが開始剤 と 反応 して生成す る生長種bを酢酸‑4プ ロモ フェニル(1)、bと反応す るモノマー

a

tをフェノ ール(3)に置 き換 え、その反応 によ?て生成するCを4とした。 また、pa血 2において反応 さ れるモノマ

ーa

を2、それ と反応するモノマー

a

‑を3とし、その反応 によって生成するdを

5

に置 き換 えた。つま り、モデル反応 とは、pd触媒存在下1、2に3を反応 させ 、生成する

‑7‑

(9)

4、5か らpath lで進行 しているか、 path 2で進行 しているか判断す るための ものである。

このモデル反応 によって4だけが生成すれば、我々の考 えているとお りに縮合的連 鎖重合 が進行することが示 される

Scheme 3‑2

EWG憩 一Br + HO◎ Br

a

E糊G:Electron‑withdra

wl n gg r o u p

AcO督

(

9‑

0

Br

b

‑‑‑ 1∴ 二 : ‑ ‑ I ‑ 二‑ 〇 二 二 二

:I

‑ 一 ・ ‑ I

一三

このモデル反応 において重合の際 にモノマーカ事一位 に電子求引基 を有す るもの と選択的 に反応する有効 な反応条件 を探 索 し、最終的にここで兄いだ した最適 な反応条件の下、種 々 のモノマーを用いて縮合的連鎖重合 を検討 した。

1. p‑

位 に電子求引基 をもつ̲ ブロモベ ンゼ ンと供与基 をも̲ ?ブギ モづ̲ γゼ ンの

フェ ノール に対 す る

C

O挿 入 反応 選択 性

‑8‑

(10)

生長 末端のモ デル としてp‑位 に電子求引基 をもつ酢酸‑4‑プロモ フェニ)I/(1)、モノマー のモ デル として電子供 与基 を もつ4‑プロモアニ ソール(2)を用 いてモデ ル反応 を行 い、

ェノー)i,(3)に対す る

C

O挿入反応選択性 を検討 した

Fu7 室3紬 LJjT] I:‑∴

・ : ・ ' : 二 .

:{:r

MeO

・ ‑ : ∴こ:

Er・

3

Ac(

㌔ :・ 、 . I . I . . : ; ・

Cj 4

.・・..,・・・

: I ‑ ・ ・ I . : 三 上: ‑ ‑ ・ ∴ ‑ / =さ

0 5 蕊親告Le馳V時 ?

反応選択性 を検討す るにあた りガスクロマ トグラフィーで生成物 の収率 を測定 しようと 考 え、 まず、 この モデル反応 で履いる化合 物頂と生成 す ると予想 されるモデル化合物、4‑

アセ トキシ安息香酸 フェニル(轟)お よび4‑メ トキシ安息香酸 フェこ]L/(蛋)を合成 した

モデル反応 は預、望、急を各 1等量履いて

C 1

0雰L#気下、触媒 として ビス汗 リフェニルホ ス フィン)塩化パ ラジウム(互I)、 U jフェニ)托,ホス フィンを庸 い、三級 ア ミンとして1,8‑ジ アザ ビシクロー7‑ウンデセ ン(DBU)を加 え、 クロロベ ンゼ ン中、 115℃で行 った。その結果、

生成す ると予想 されたモデル化合物

、霞の他 に頂と詔がエステル交換 して生成 した と思わ れ る酢酸 フェニル(6)が副生 した(scheme3‑3).

Sche me3・ 3

晦C 骨0 督

Br

O 巧

㍗:‑I,<・,.・,tq巨 2

・・

細 ‑ 3 I : : ̲ : . 5

PdCきDBU/PhCi2(COiPP,115。

h 3

1

)

2aiC,2h

/

m)2PPb

‑9‑

H

, C 一 票一 〇 宅㌻誓

IO

0 0

4

r t J ・ 3 イ ・ r ・ l i l : 二 斗 I . 0

,i‑I:‑

< ・ : 二 三 : ・

5

日。

C骨 0 督

0 6

(11)

Tab,3‑1Modelreactionof3with頂or2

conv.(%T・) products Yield(%)a)

4 23

5 36

a)DeterminedbyGC

: = ・ ' = ; . 触 ・ ・ ・ 滑 ・ ・ : ; ・ ‑ ・ 享 .

A‑il̲・悠 ・‑iL∵・:.,:・::::・:,:L;

I. : ㍉

∴ ・lllI・.l・・・

・ ‥ ト J : : I : . ) I

‑I‑̲I‑‑:

‑ ニ

ーー

=

‑一 日‑

: ‑:

‑I:I̲

この エステル交換のため

c

o挿入反応の反応 選択性 は確認 で きなかった 目的 とす る連 鎖重合 においてこのエステル交 換 は重要 な問題 となる なぜ ならばエステル交換が生 じる ことによって開始剤か ら連鎖重合で生成 したポリマ一級がモ ノマーの フェノキシ ドによっ て切断 され、分子量が制御 で きないだけでな く、交換反応 の割合が高 くなるにつれ、糸 車 のモ ノマー濃度が上昇す るため逐次重合 も併発するか らである

2 . エステル交 換の抑 制

前節 では生長 末端のモデ ルとしてp一位 に電子求引基 をもつ酢酸‑4‑プロモ フェニル(頂)、 モノマーの求 電子部位 のモデ ル として電子僕 与基 をもつ4‑プロモアニ ソール(2)を履 いて モデル反応 を行い、 フェノー

ル(

紳 こ対す る

CO

挿入反応選択性 を検討 した。 しか し

領と

のエステル交換反応が生 じたC.そのため、 この交換反応 を抑制す るため次の ような検討 を 行 った。】

エステル交換の原 因は、反応 系 中の フェノキシ ドイオンの濃度の高 さに影響する と考 え られる そのため、 まず フェノキシ ドイオンのの濃度 を低下 させ るため、DBUの代 わ りに DBUよ り塩基性 の低い三級 アミンを添加 して同様 に反応 を検討 した0

10‑

(12)

Scheme 3‑5

‑AcO◎ Br

帽毛筆

1

3

i⊃BLj けBu3N

3

P函 dine

PdCi2(PPh3も/I2PPh3 DBUノ′CO(1atm)

PhC亘.吊5

°

C,5き.i

Table3‑2.軌 ctofam呈i?ieil旦fi7^0鹿呈reactio呈i conv.(%デ

95 1(30 82 100

713 155 2(3 21 2,6lLut童dine ‑19 19

小・ t . I ‑ , I ‑ : ( I : ̲ ≡ . 3 ,

0 4

yield(%)a) 4 6

15 75 門 弟3 7 47

,:!,ce ‑L‑ もF'ae昏 ‑ a)DeterminedbyGC

その結果、 ア ミンの塩 基性 を低 下 させ る とエステ ル交換 の割合 は減少 したが、確、3の 転化率 は低下 し、 目的 とす る生成物櫓の収率 も同様 に低下 したO また、.巨 詔‑ブチルアミ ン、 U jエチルア ミンを履いた ときはわずかをが ら唾が得 られ たの に押 して、 さらに塩基 性 の低 い ピリジ ン、2,6‑ルチジ ンを用 い た ときはエステル交換 は抑離 されたが尋がほ とん

ど生成 しなかった。以上の結果 より三級 ア ミンの塩基性 を低下 させ てエステル交換 をある 程度抑 制す るこ とはで きるが、それ とともに

C

O挿入反 応生成物 の収率 も低下する ことが

わかった。

三級 ア ミンの検討の結果、エステル交換の抑制が困難 であったため、重合末端のモデル 化合物 を巧か らよ り重合系 に近い安息香酸‑4プ ロモ フェニルJ(署員)に代 え同様 なモデル反応

を検討 した。 しか し、 この系 において もエステル交換 の抑制は不可能 であった(Table3‑3, Rldni)。次 に反応温度 を低下 させてエステル交換 を抑制 しようと考 え、反応温度 をこれま

での115℃か ら90℃ に下げて同様 にモデル反応 を行 った。 しか し、反応温度 を下げて もエ ステル交換反応 は抑制で きず、 しか も目的 とする生成物18の収率 も低下 したcrable3‑3, Run2)。次 に末端 のモデル化合物のハ ロゲ ン化 アリール部位 の フェノールに対す る反応性

を上げてエステル交換 を抑制 しようと試みた。一般 に臭化 アリール よ りヨウ化 ア リールの ほ うが フェノールに村する

c o

挿入反応の選択性が高いことが知 られている したが って、

安息香酸‑4‑ヨ‑ ドフェニル(7b)を合成 し、 これ を7aの代 わ りに用いて同様 な反応 を検討

1 1 ‑

(13)

したが、 この系 において もエステル交換 の抑制 はで きず、7aを用 いた ときよ り10の収率 は低下 した(Tables‑3,Runョ)。そ こで立体 障害 によるエステル交換 の抑制 を考 え、生長末 端のモデル化合物 のベ ンゼ ン環上 にメチル基 を二つ導入 した安息香酸‑4‑プ ロモー2,6‑ジメ チル フェニ

) i , ( 7e )

を合成 し、 これ を用 いて これ まで と同様 なモデル反応 を検討 した。 その 結果、エステル交換 はかな り抑制で き、10と11の生成比 も向上 した(Tabie3‑3,Run4)。

Scheme 3・6

R

0‑ o x

7aFl=H,X=Br 7bR=H,×=1 7cR=Me,X=Br

MeO

x

8a:X=Br 8b:X=暮

+ HO

遍 9

PdC82(PP h3)2/2PPh3 DBU/CO(1aim)

P

hCZ,115oC,2 h

R 、 l I ‑ I . I T ‑ = ・ ‑ : 三 1 0 千 : =

,三,:

I ‑ ≡ ‑ 一 0 二 , 1 ‑ 二 督. ; 1 1 2 ‑ 0 も

Tab一e3‑3.Depress

O

festerexchangereaction Run Temp.(oC)

1 115

2 90

3 115

4 115

77‑‑i ‑:i‑1T i:8 ‑1;

7a89 8g36 100 7a91 8昆36 100 7b95

8 b :

39 99 7亡87 8a:36 100

YlCl.d

t ' I も) l t '

10 11 12 25 12 63

号6 7 64 15 11 56 73 21 6 a)DetemindbyGC.

したが って、 モ ノマー として4‑プロモー2

, 6

‑ジメチル フェノールを用 いて重合 を検討す る ことに決定 した。

3. 4 ‑ プロモー 2, 6‑ ジメチル フェノールの単独重合

前節 ではモデル反応 において生 じたエステル交換 の抑制 を行 い、立体 障害 に よって これ をほぼ抑制 した 本節 では4‑プロモー2,6‑ジメチル フェノール(13)をモ ノマー と して用 いて 単独重合 を行 った。重合 は触殊 として ビス(トリフェニルホス フィン)塩化パ ラジウム(ⅠⅠ)、 トリフェニルホス フィンを用い、三級 ア ミンとしてDBUを加 え、 クロロベ ンゼ ン中、115

℃で行 った。

‑121

(14)

Scheme 3 ‑ 7

H O 車 B r

1 3

C8日17

HO 魯

Br

1

4

P

d

Cl2 (

P

P )

2/

2P

P卜 b

D

B

U

/C

O(1

a t

m) Ph

C

l,115 cc,5h

PdCi

2

( PP晦) 2/2PP 晦 DBUiCO( 1

aim)

Ph C吊 1 5 o

C

, 5h

三 ∴ 王 n s o i u b l eP o i y me L T

!

㌔ .I ..「 ‑‑・・ノ C 0

S⑬且亜旭 馳 且ぎ粗 野

しか し、得 らjtたポ リエステル

P13

は有機洛

煉( TH

Y

, Dh

肝 な ど)に不溶 であったため GPCによる分子量 お よび分子量分布 の測定が不可能であ った。そ こで、可溶 なポ リマーを 得 るためにモ ノマーの基本骨格 であるプロモ フェノールのベ ンゼ ン環上 に長銀 アルキル基 であるnオ クテル基 を導入 した4‑プロモー2‑n‑オクテルフェノール(巧尋)をモ ノマー として用 いることを考 えた

( s c h e me3 ‑ 7 )

。 この

1

舶 音量合 して得 られるポ リエステル

P弓

削ま既 に4‑ヒ ドロキシ‑2‑n‑オクテル安息香酸 を用 いて直接重縮合 によって合成 されてお り、有機溶媒 に 可溶 なことが報告 されているのでGPCに よる分子量 お よび分子量分布 の測定が可能である

( S c h e me

3‑8)

0

Seheme 3 ・ 8

C8日17

HO

cooH 1

8 0 ‑ 2 6 0 ( A o c C O , ) 4 2 0 5 m i n ‑ 7 h

4.n‑オクテル基 をもつモ ノマーの合成

‑‑‑I‑=‑:f=‑‑I

I‑

S⑬

組e

馳 且

魯ah

前節 で述 べ た ように

n ‑

オクテル基 を導入 した

4

1プロモー2‑n‑オクテルフ ェノール

( 14)

を重

1 3 ‑

(15)

合 させ て得 られるポ リエステルP14は、有 機溶媒 に可 溶 なことが知 られてい る この14 を重合 に用いるために本節では14の合成 を試みた。

Scheme 3‑9

C7"i5HCoO

b

Br c7H15COO◎ Br曳

15 Fr主es鼠ea汀angement 巧6

C呈e言mmenSeedu

e t i o n

W off.量shmer

Reduc音量ot押ith量Alii4

C8H17

≡.ニ:31一・三‑

14

1毎の合成はscheme3一別こ示す ように三段 階で行 った。 まず始めに4‑プロモ フェノール と カプリル酸塩化物 をピリジン存在下、塩化 メチ レン中で反応 させてカプリル酸‑4‑プロモ フェニル(領5)を合成 した(scheme310)。

Scheme 3‑ 70

67日15COG蔓 十 日0恩 Br

Pyridihe

e・H2Ci2,㍗.i,弓6h C7日15COO憩 Br 15(Y皇e!d:89%ラ

次 に文献 を参考 に してFries転位 によ り4‑プロモー2‑オクタノイルフェノール(領6)を合成 し た。15に塩化 アル ミニウムを加 え、i40℃で2時間撹拝 し、得 られた固体 を塩酸で溶解 し てi‑‑2週 間放置 したム生成 した沈殿 をろ過 し、蒸留 によ り精製 して16を得 た。

Scheme 3・ 7亨

C7日15COO◎ Br 15

AIC!3 14

Oo

C

, 2

h

FriesRearTa喝emenも 最後 に次の三種 の還元法 を用いて1̲6か ら1尋を合成 した。

Scheme 3‑ 11

C7"i5HC.Ob Br

1 6

C

lemmeJISe盈edtlCをion

C7H1

:

C

o

O

j a

Br 16(Yie!d:66%)

W olf

f

Kishner Reduetio‡1

ReductionwithLiAIF

‑14‑

C

.

l

b Br 14

(16)

(a)Clemmensen還元

Cierrmensen還元 によるカルボニル基 の還元 にはzn‑Hgアマルガムを用 い る方法 と活性亜 鉛 を用い る方法 の二通 りが あ る Zn‑Hgアマルガ ム合成 に必要 な水 銀 は環境 や人体 に対 し て有害であるため、 まず始 めに活性亜鉛 を用 いる方法か ら検討 した。

Seheme 3‑ 72

C 7

C o O b 6

B

r

C8 H 1 7

H O

Br

文献 を参考 に塩酸 を飽和 させ たエーテルに

i6

お よび塩酸 で活性化 させ た亜鉛 を加 え

、0

℃で2.5時間反応 させ た。反応終了後、カラムクロマ トグラフィ‑によ り精製 を試みたが 目的 とす る1尋は得 られず、16を回収 した。そのため、次 にZn‑Hgアマ ルガムを用 いる方 法で巧唾の合成 を行 った(scheme3‑13)。

Sc j 7 eme 3‑ 73

C7日15CO

HO Br

Z

n‑H9

H20 /E

t

OH/HC!

1

6 rex,24 h

C8H17

三 ・ う 、 二

=I

14(Yield:43%)

永 :エ タノール:塩酸=i:1:2の混合溶媒 に16を溶解 し、zn‑Hgアマルガムを加 えて3時間 お きに塩酸 lmlを添加 しなが ら24時 間還流 した。精製 は減圧蒸留 によって行 った。

その結果、収率43%で 目的 とす るモ ノマー14が得 られた。

(b)Wolff‑Kishner還元

clem ensen還元 ではモ ノマー14を合成 で きたが永銀 を使用す るため、水銀 を用い ない wo肺‑Kishner還元 によるモ ノマー1尋の合成 を試 みた。 メチルセ)i,ソルブ中、 ヒ ドラジン

‑永和物、永酸化 カ リウムを用 いて4時 間還流 した。還流後、室温 まで冷却 し、水 で希釈 して1N塩酸 にゆっ くりと注 ぎ、得 られ た固体 を再結晶 して生成物 を得 た。 しか し、NMR、

IRスペ ク トル を測定 した結果、 この生成物 はモ ノマー14ではな く16の カルボこル部位 に ヒ ドラジンが反応 した ヒ ドラゾン17であ ることがわかった。

15‑

(17)

Scheme 3‑ 14

C7"1;C

o

O

b

Br

1

6

(NH2)2H20/KOH MeOCH2CH20H re引ux,4h

C 8 H 1 7

一 二 一 、

‡ 一≡‑

14

\ 二 C塩 Br

NINH2

17

‑二二========3KOH====エコ====

= コ

re仙x,4h

C8日17

‑ 二 二

1

14(Yie!d:10%)

この17に3等量のKOHを加 え、 さらに4時 間還流 した ところ、低収率 なが らモノマー14 が得 られた。

(C)水素化 リチ ウムアル ミニ ウム(LAH)による還元

woiff‑Kishrier還元では生成物 の収率が低かったため同株 に水 銀.を用いない還元法である 水素化 リチウム アル ミニ ウムを用い たカ)レポニル基の還元 を試 みたO弓6をLAH、塩化 ア

ル ミニ ウム存在下、エーテル中で2時間還流 し、1尋を合成 した。

Scheme 3‑ 1 5 C7 日1 5 H C O O

巧6

B

r LiAH4,,'A

C至3

Et

2

0,

l r

e

x

,24 h

C 踊 i l o 7 1

Br

14(Yield:51%)

その結果、比較的高い収率で14が得 られた。 しか し、 この反応 はO.ol mo呈月の濃度で行 わな くてはな らない。そのため反応溶媒であるエーテルを大量 に必要 とす るので大量スケ ールの合成 には向かず効率的ではない。

これ ら三種の還元法 を検 討 した結果、cierrmensen還元、wol路Kishner還元、LA釦 こよる 還元 ともにそれぞれ欠点はあるが比較的収率が よ く、大量合成が可能であると考 えられる clerrmensen還元 によって14の大量合成 を行 ったO次節ではこの14を用いた系でモデル反 応 を行 う。

5.n‑

オクテル基 をもつ化合物 を用いたモデ) i , 反応

本節 では第 1節 と同様 な方法でn‑オクチル基 を もつモデル化合物 を用い てモデル反応 を

‑16‑

(18)

設計 した(scheme3‑16)

〜scheme 3・16 C8日17

管・ 0

Br

O C8日17

18 + HO

C!

I ̲ :

ー三一 :''i

1

9

PdCr2(PPh3)2/2PPh3 DBU/CO(1atm)

PhCl,115oC,2h

C8日17 C8日17

∈ 銅・ 0 魯 9 ‑ 0 ‑

ci

O 0

21

C8H17 C 8H 17

eo C0

Il

2 O 2

まず 、 このモ デル反応 において必要であ るモデル化合物の合 成 につい て検討 した018 はピリジン存在 下、安息香酸塩化物 と前節で合成 したモ ノマー14を反応 させ て合 成 した

絹 の合成は炭酸ナ 巨 )ウム存 在下、アセ トン中で1轟とヨウ化 メヂ]レを反応 させ て合成 し た020の合成 は1尋の合成 と同様 の方法で行 った(scheme 3‑17)O ここでモノマーの求核部 位のモデル として2‑オクテルフェノールではな く4‑クロロ‑2・‑オクテルフェノール(26)を用 いた。2‑オクテルフェノールを合成す ると二段階 目のFries転位 の際 にフェ ノールの永酸基 か らみ て

p

一位 に置換基が存在 しない とp一位 にオ クタノイル基 が転位 す る可能性があ り、2‑

オクタノイル ラェノールだけでな く4‑オクタノイル フェノール も生成す ると予想 されるの でこの段 階での精製が困難 になる と考 え、4‑クロロー2‑オクテルフェノール(26)を用 いた.

St^heme 3, ・77

C,H15C

。 。 ◎

C圭 一聖 C7日15HCoOb c‑ H20/EtZn‑OH/HClHg

2 3

24

FriesReaTrangeme玉音を C呈emmense王主監eductiorA

20

まず始めに4‑クロロフェノール とカプリル酸塩化物 をピリジン存在下、塩化 メチ レン中 で反応 させ てカプリル酸‑4‑クロロフェニル(23)を合成 した。次 にFreis転位 によって4‑タロ ロー2‑オクタノイルフェノール(24)を合成 した。そ して、最後 にClemmensen還元 によって4‑

クロロー2‑オクテル フェノール(20)の合成 を試みた ところ、還元が不完 全 な25が得 られ 、 20はほ とん ど生成 しなかった(scheme3‑18)0

‑17‑

(19)

Scheme 3‑ 7 8

‑・̲

Zn‑Hg .t120/'EtOH/HC!

2

4 re仙x,24h

; 二 :=I:

I I

: .

一一:

20 25

(20:25:‑;:14)

そのため、望Sの永素添加 よって銅 の合成 を試 みたO しか し、水 素添加 を行 った結果、

オ レフィン部 分 に水素が添加 しただけではな く、 フェノール/か らみて針位 に結合 して いる 塩 素 を も置換 した2‑オクテル フェノ‑ル(望蔭)が得 られたo

Sei ? eF r

E7e

3‑ プ9

∴ ∴ 二 ㌦

25

トミ 1‑I‑;‖::'rJ.: Eモ卜iぅ5Cミ24h

よって、 この望6を履いてモデル反応 を検討す ることに したC

SL?heme

3‑ 20

C

8 H 1 7

・ ・ : : . ‑ . i : t ・ ‑ ‑ : 0 : . : 2 二 3 丈 江

̀ 三

2

4

PdCき2(PP

2!'2PPh,3

DBLl/CO(1aim) PhCL115LIC,2h

‑ : : ‑ ‑ : :

̲

20(Yie!d:32%)

ニ ー

0 27 C8H17 C

i ・ 、 ミ こ . ( : , . 七十 C

C 8 17

一 七 〇

8

28

ガス クロマ トグラフィーで反 応 を追跡 しようと考 え、モチ'1)レ反応 において生成す る と思 われる化合物27、2番を合成 した023または望轟と26をpd触媒 による

C

O挿入反応 によって

反応 させ、対応す る27、28をそ れぞれ合成 した。 この反応 において歪7を合 成 した際、

歪アだけでな く23と26がエステル交換 した安息香酸‑2‑オクテル フェニル(歪9)が生成 した。

18 ‑

(20)

Scheme 3‑21

C8H17

C 8 H 1 7

三 三一 二‑ = 1 ‑ ̲ :

II‑

・ 二三

23 26

PdCl2(PP

ト b )

2

/

2PP

l も

DBU/CO(1atm) PhCE,115oC,2h

C 8 H 1 7 C 8 1 7

0 9 1 0 各 9 0 0

2 7

2

よって 、モデル化合物 と して新 たに29も合成 し

、C

O挿入反応 の選択性 のみでな く、 ど の程度 の割合 で エ ステ ル交換 が起 きて い るか をモ デ ル反応 に よって検討 した。 結 果 を Table3‑4に示すC 残念 なが らオクテル基 の ような長鎖 アルキ)1V基 を導入 して もエステル交 換 した29がか な りの割合で生成す る ことがわか った また、27の反応選 択性 もか な り低 かったC そのため、反応系 中の フェノキシ ドイオンの濃度 を低下 させ ることによってエス テル交 換 を抑 制 しようと考 え、23の溶液 に2櫓、26とDBLTの溶液 を滴 下す る方ラ衷A)お よ び23と2尋の溶液 に26とDBUの溶液 を滴下す る方法(B)を用 い てモデル反応 を行 った. そ の結果、 方法(a)を用いた際、エステル交換 はほぼ抑制 され、 冒的 とす る化合物望7が最 も 収率 よ く得 られ た汀abiie 3‑4)。 しか も、滴下法 を届いた ときはいずれの場合 もか な り選択 的 に27が得 られた。 よって、次節 では この滴下法 を用 いて縮合 的連鎖重合 を検討 した。

Scheme3‑3P

C

「 B

..1.

i ' : .,. I

Br

・・;;:iL,

,I.;.:,

"

PdCi2(PPrb)2/2PPh3 DBU/CO(1aim)

PhCi,115oC,2h

C

翫 o

c

∩.jj・

・〇

二二

C8

ト 毒

÷、∵

十三 1 7

c=0c

c

鳩o=c299

:2 2 .:, 1, , i.:,ヱ : t T・

.,.I

;

..

・I

MeO

(21)

Table3‑4.Modelreactionofmonomerhavingn‑octylgroup Temp.(oC) conv.(%T) Yield(%)a)

23 24 26 27 28 29 115 78 25 100 35 21 44 115b) 82 30 100 78 摘 8 115C) 90 32 100 76 22 2

a)DetermindbyG

C

.

b)Soiutionof2426arldDBUwasslowly従氾edtOSOlutionof23 lmethodAl.

C)SoiutioriOf23andDBUwassowiyaddedtosohtionof24and26 linethodB].

‑20

(22)

6. 4‑ プロモ‑ 4‑ n‑

オクテル フェノール を用 いた縮合 的連鎖重合

本節 では前節で兄 いだ した滴下法 を用 い、次の ような縮合 的連鎖重合 を検討 した。

6̲1.開始剤 の検討

まず、開始のp‑位 の電子 求引基が重合 の連鎖性 に及 ぼす影響 を検討す るため開始剤 と して様 々な置換基 をもつ ブロモベ ンゼ ンを用 いて重合 を行 った。重合 は

c o

雰囲気下、 ビ ス(トリフェニルホス フィン)塩化パ ラジウム(王Ⅰ)、 トリフェニルホス フィンお よび種 々の開 始剤(5m01%)の クロロベ ンゼ ン溶液中に2時 間かけてモ ノマー14とDBUの溶液 を滴下 して 行 った。滴下終了か ら1時 間後 に反応 を停止 し、GPCによ り分子量 お よび分子量分布 を測 定 した(Tab一e3‑5)

Scheme 3‑23

R

2

C8日17

RlB Br HO

b

Br

R3

Irlitiabr

1

4

PdCl2(PP

h

3

)

2

/

2PPh3

DBU/

CO(1a!m) PhCi,115oC,2h

Br

\+‑:iCO

I乱)e lL=‑.‑ こ÷

Table3‑5.EffectofinitiatoririCOndensativechainpolymerization Run RI R2 R3

i PhCO7 C8H17 H 2 PhCO2 CH3 CH3

3 CH30 C8H17 H

4 CF3 H H

5 CN H H

6 Ac H H

7 H

Yield(%) 肋 (xlO3)a)

7072m7170747 54525‑486041971i‑▲T12110

MW/Mna)

1Gノ00030つJA.3つJ5つJ5′LUlAl一上ll一l一l

a)DeterminedbyGPCbasedonPstinTIiF・

b)Solutionof14andDBUwasslowlyaddedtosolutionoflnitiatorinreactions.

その結果、 トリフルオロメチル基 を もつ4‑プロモベ ンゾ トリフロ リ ド(30)を用いた とき のみやや分子量の高いポ リマーが得 られた(Run4)。 しか し、GPC溶 出曲線 の形状 はRun 7 の とき以外 は全 てほぼ同 じ形 を示 し、 どの場 合 も分子量分布 はやや広 く、1.3‑1.5であ っ た。Run 了の無置換 のブロモベ ンゼ ンを用 いた ときのみGPC溶 出曲線 の形状が他 の場合 と 異 な り大 きく二つの部分 に分 かれた(Fig.3‑2)。

‑21‑

(23)

(JAY)

LC. tG.OC

lò月】 (V)

10.cc

lLd】

!'h・.I

Fig・3‑i・condensativechainpolymerization of14andotheri!1itiator.

LLrLI

Fig・3‑2LCOndensativechainpolymerizatio‑ri of守4andbromobenzene.

これ は溶 出時 間か ら推測す る と右側 の シ ャー プな どークが開始斉摘 、ら進行 した二量体 で あ り、左 側 のやや幅広 い ピー ク群 はモ ノマ ーが逐次重合 した もの を示 してい る と思 われ る

この結果 か ら無置換 のブ ロモベ ンゼ ンを周い る と開始剤 が一つのモ ノマー と反応 した後 、 その次 のエステ ル結合 を形成 す る よ り速 くエス テル交換 に よ りエス テル結合 が切断 され、

この際生成 した フェノキシ ドが逐次重合 した と考 え られ るO

これ らの重合 において、 どの開始剤を用 いた場合 も開始剤5m01%を用 い る と連鎖 的 に重 合が進行 すれ ば理論 的 には20量体 が生成 し平均 分子量 が4600前後 になるはず であ るO しか し、 どの開始剤 を用 いた場合 も平均 分子量 は この値 に達 しなか った。 また、開始剤 の検討 において得 られた

GP

C溶 出曲線 の形 状 にほ とん ど差 は見 られず 、重合 の連鎖性 は確認 で き なか った。 したが って、 この時 点 で は重合 が縮合 的連鎖重合 で進行 してい るか否か はわか

らなか った

6‑2.開始剤量 の検討

次 に開始剤量 を変 えることに よって

GP

C溶 出 曲線 の形状 お よび平均 分子 量 に影響 があ る か否か を検討 した。前項 、開始剤 の検 討 において最 も高 い分子 量 を示 した開始剤 であ る4‑

プ ロモベ ンゾ トリフロ リ ド(30)を用 いて開始剤量 を5m01%か ら20m01%に変更 し、前項 と 同様 な操作 で重合 を行 った。 しか し、驚 くべ きこ とに

GP

C溶 出曲線 の形状 に変化 は見 られ ず、平均 分子量 に も大 きな変化 はなか った(Fig.3‑3,3‑4)。 よって、開始剤量 の検討 におい

て も重合 が縮合的連鎖重合 で進行 してい るこ とは確認 で きなか った

…≡Lf

7… 弓 =

10.08

rlHI

20.00

̲..i... ..:::.I L‑・f二 二 功ト Fh卜.‑ ト g 朗 的 恥

Fig・313.condensativechainpolymerization Fig.3‑4.condensativechainpolymerization of14and5m01%of20. of14and20m01%of20.

2 2 ‑

(24)

6‑3.滴下時間の検討

次 に滴下時間の

GP

C溶 出曲線の形状 お よび平均分子 量 に与 える影響 について検討 した。

7‑1と同様 な操作 で30の溶液 にモ ノマー14とDBUの混合溶液の滴下時間 を変 えて重合 を行 い、滴下終了後、重合 を停止 した。滴下時間 を2時間か ら20分、4時 間、24時間 と変化 させ て重合 を検討 した結果、24時 間かけて滴 下 した ときのみ平 均分子量が低 く、分子量分布が 狭 い ものが得 られた(Fig.3‑5)。

2 e . O C

甜‑・11111JI.1.T..I..‑Syr・1

% 榊

8I

ih ・‑L P LL ELri

L

iiii・ ̲1.‑ .... ′

8.a)

gS8

4h

5g

2;g 父

・J.L,

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F

rrF︻[・L・ h J.,FrL.

5..i

l'i∧)

2h

・<

\㌔

lC.LYJJ

51 P th ト‑ I; 叫 凹 的

Fig・3‑5・Effectofdroptlmeincondensativechainpolyzation

予想 に反 して最 もゆっ くり滴 下 した24時間滴下系 において平均分子量 の低 い化合物が得 られたのは重合途 中でエステル交換が生 じ、次 々 とポ リマー鎖のエステル結合が切断 され たためである と考 え られる

6‑4.重合挙動 の検討 ¢

ここまでの検討結果か ら重合 における最大 の問題点 はエステル交換 であることがいえる。

そ こで、 これ まで生成 したポ リマーの分子量が高 い とい う理 由で開始剤 として用 いて きた 30の代 わ りにモデル反応 においてエステル交換 の抑制で きた安息香酸‑4プ ロモー2,6‑ジメ

チル フェニル7Cを開始剤 として用 いて重合 を再検討 した。重合 は7‑1と同様 な操作 で行 い、

まず、逐次重合 を行 った ところ30分後 にモ ノマー14が ほぼ消費 した。 そのため、連鎖重

2 3 ‑

参照

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