• 検索結果がありません。

平城宮式鬼瓦の復元  蹲

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "平城宮式鬼瓦の復元  蹲"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

72

平城宮式鬼瓦の復元

 蹲そんきょ踞する鬼神が浮き彫りで表現されたこの鬼瓦(平城宮式Ⅰ式 A)は、平城宮造営当初より用いられたものです。現在までに150 点弱が出土し、平城宮跡ではもっとも多く出土する型式ですが、

そのほとんどは破片で、完形資料は少し表面が磨滅した1点しか ありません。復元された朱雀門や第一次大極殿の屋根をも護るこ の鬼瓦ですが、このたびの第一次大極殿院南門の復元にあたって は、情報量の多い完形品のみでなく、表面が磨滅していない状態 の良い破片資料をピックアップし、表現の再検討を試みました。

 すると、①鬼神の空豆形の目にうっすらと瞳、②上唇上方中央 には人中、③手首には手くるぶしが表現されていたことがわかり ました。また、膝に置いた手の五本の指は、もともとほっそりと 長く表現されていることも判明しました。打ち欠かれていること も多い下部の文様も完全に復元し、下辺中央の半円形抉りを切り 取るための目印の段差も復元しました。破片資料の情報を集める ことによって、完形品を補って余りある表現を再現することがで きました。

 朱雀門の復元から20余年。第一次大極殿院南門では、より奈良 時代の姿に近づいた鬼瓦がその屋根を護ります。

(都城発掘調査部 岩戸晶子)

平城宮第一次大極殿院南門所用鬼瓦の復元品 上方から見たⅠ式A(上のものとは別個体)に表現され

ている瞳と人中

※写真は原寸の90%

奈文研ニュースNo.80

参照

関連したドキュメント

ロボットは「心」を持つことができるのか 、 という問いに対する柴 しば 田 た 先生の考え方を

うのも、それは現物を直接に示すことによってしか説明できないタイプの概念である上に、その現物というのが、

ると︑上手から士人の娘︽腕に圧縮した小さい人間の首を下げて ペ贋︲ロ

が漢民族です。たぶん皆さんの周りにいる中国人は漢民族です。残りの6%の中には

絡み目を平面に射影し,線が交差しているところに上下 の情報をつけたものを絡み目の 図式 という..

 中世に巡礼の旅の途上で強盗に襲われたり病に倒れた旅人の手当てをし,暖かくもてなしたのがホスピスの

■はじめに

黒い、太く示しているところが敷地の区域という形になります。区域としては、中央のほう に A、B 街区、そして北側のほうに C、D、E