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はじめに... 1 第 1 章食をめぐる現状と課題について ( 現状認識 ) 課題と背景 神戸市中学生の実態と課題 食育 について... 5 第 2 章. これまでの中学校昼食について 家庭弁当について 中学校弁当販売制

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(1)

神戸市立中学校の昼食のあり方検討会

意見書

(2)

はじめに ... 1

第1章 食をめぐる現状と課題について(現状認識) ... 3

1.課題と背景 ... 3

2.神戸市中学生の実態と課題 ... 4

3.

「食育」について ... 5

第2章.これまでの中学校昼食について ... 7

1.家庭弁当について ... 7

2.中学校弁当販売制度について ... 7

第3章 中学校給食について ... 9

1.学校給食の意義について ... 9

2.学校給食の実施方式について ... 11

3.学校給食の提供対象について ... 15

4.検討会での意見 ... 15

第4章 まとめ(中学生の望ましい昼食について) ... 16

1.これまでの昼食(家庭弁当)について ... 16

2.学校給食の実施について ... 16

3.実施方式等について ... 17

【参考資料】 神戸市立中学校の昼食のあり方検討会 委員名簿 ... 20 神戸市立中学校の昼食のあり方検討会開催要綱 ... 21 検討経過 ... 23 神戸市の小学校給食・中学校弁当販売の視察 ... 24 他自治体の中学校給食実施状況の視察 ... 25 平成 23 年度「中学生の食生活と昼食に関するアンケート」結果報告(概要) ... 28

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はじめに

神戸市における市立中学校の昼食については、家庭からの弁当持参が基本となってい ます。また、保護者の体調不良など何らかの理由により、生徒が家庭弁当を持参できな い場合の対応として、平成14 年度より、栄養価に配慮した弁当を校内で販売する制度を 開始し、現在は、ほぼすべての中学校で実施されています。 当該制度は、弁当を持参しない生徒の 14%が利用するなど、家庭弁当の補完制度とし て一定の役割は果たしているものの、全体の利用率は年々低下しています。 一方、近年では、国民の食行動が多様化し、偏った栄養摂取や朝食の欠食、不規則な 食事など、食習慣・食生活の乱れが問題視されています。特に、心身の発達・発育が著 しい中学生については、栄養バランスのとれた健全な食習慣・食生活は、健康な心身を 育むためには欠かせないものです。 また、学校給食については、全国の中学校給食の実施率が8 割を超えていることから、 保護者からの実施の要望も高まっています。 こういった、「食」を取り巻く環境の変化等を踏まえて、神戸市においては、平成 23 年7 月に中学生の食生活や昼食などについてアンケート調査が行われました。その結果、 中学生の昼食について、家庭弁当が良いとするのは生徒の5割、学校給食が良いとする のが保護者の7割といった結果となりました。 このように、「中学生の昼食」については様々な意見があることから、中学生の健全な 育成や食育の観点から中学生の昼食のあり方を検討するため、平成24 年 2 月に「神戸市 立中学校の昼食のあり方検討会」が設置されました。 本検討会は、これまで5回にわたって開催され、家庭弁当の意義や現行の中学校弁当販 売制度の評価、仮に学校給食を実施した場合の各実施方式のメリットやデメリットなど について議論を行いました。また、机上での議論だけではなく、神戸市の小学校給食や 中学校弁当販売の視察、また、中学校給食の実施状況について、それぞれ実施方式の異 なる他都市に赴き、関係者から実情等を聴取するなど、精力的に検討を重ねてきました。 本意見は、「食育」の視点に加えて、学校給食がどのような意義や目的を有し、次代を 担う子どもたちが健やかに育つためにはどうすればいいか、また、共働き世帯や経済的 困窮世帯の増加など、社会環境の変化に伴う課題について、解決の一助となる効果は認 められるのか、といった多方面の視点から、神戸市の現状も踏まえて、子どもたちにと って望ましい中学校昼食のあり方について、その方向性を取りまとめたものです。 今後は、本内容を活かしていただき、次世代を担う子どもたちが望ましい食習慣を身 につけ、将来に亘って健康に生きるための基礎を培うことができる環境づくりのために 「中学校給食」が推進されることを切に願います。

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第1章 食をめぐる現状と課題について(現状認識)

1.課題と背景 近年、国民の「食」をめぐる状況が変化し、その影響が顕在化していると言われてい ます。例えば、「栄養の偏り」、「不規則な食事」、「肥満や生活習慣病の増加」、「過度の痩 身傾向」、「伝統的な食文化の喪失」などです。また、社会環境の変化に伴い、国民のラ イフスタイルなども変化してきました。その結果、共働き世帯・一人親世帯の増加、家 族の生活時間の個別化等により、家庭の教育力が低下し、子どもに正しい食習慣や生活 習慣を身につけさせることが困難な家庭が増加しているのではないか、といった状況が 推測されます。検討会でも、下記の通り、様々な問題提起がなされました。 <栄養の偏り> 米を中心に多様な副食で構成され、栄養バランスに優れた、かつての「日本型食生 活」と比べて、現在は、脂質の過剰摂取や野菜の摂取不足等の「栄養の偏り」が見ら れます。委員からは、共働きなどの理由で外食などに頼ってしまい、家庭でバランス のとれた食事は限界がある、子どもはファーストフードを食べたがり、野菜など体を 調整するものが少なくなっているといった指摘がありました。 <不規則な食事など> 朝食の欠食や塾帰りの夜食など、大人だけでなく子どもにおいても不規則な食事が 見られるようになっています。また、「食」を通じた家庭でのコミュニケーションは、 精神的な豊かさをもたらすという点で非常に重要ですが、昨今、家族等と食卓を囲む 機会も少なくなり、一人で食事を摂る子どもが増えつつあります。委員からは、共働 き世帯が増え、部活の朝練習もある中で一緒に朝食を摂るのは難しい、小学生でも弁 当を持って塾に通うなど個(孤)食が多くなっており対応が難しい、といった意見が ありました。 <肥満や過度な痩身> 大人に限らず、子どもを含めて肥満の増加が見られます。一方で、特に女性におい て、若い世代を中心に痩せている人の割合が増加傾向となるなど、過度の痩身傾向を 志向することも問題視されています。委員からは、神戸市は低出生体重児の割合が10% を超えており、将来の子どもたちの健康のためにも食育を推進すべきといった意見が ありました。 <伝統的な食文化の喪失>

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国民の生活水準が向上し、人々は多様な食生活を楽しむことが可能となりましたが、 一方で、「食」に関する情報が社会に氾濫していること、また、核家族化等の進行によ り、伝統的な食文化が世代間でうまく継承されていないことから、日本各地の多彩な 食文化が失われつつあると指摘されています。委員からは、核家族化が進行する中で、 世代間で「食文化」がうまく伝わらなくなった、30 代や 40 代の世代の中で、食の知識 やスキル、親から伝えられた「食文化の知識」について格差が生じているといった意 見がありました。 2.神戸市中学生の実態と課題 (1)中学生期の「食」について 中学生は、体格や運動量において個人差が大きくなるとともに、食事量、嗜好等が多 様化する時期であり、また、エネルギーやたんぱく質、カルシウム、鉄分、ビタミン類 など、成長に必要な栄養素が生涯の中で最も多くなる時期です。しかしながら、近年で は、中学生においても、前述のような不規則な食習慣や野菜の摂取不足、脂質の過剰摂 取による肥満の増加、逆に、女子においては過度の痩せ傾向が指摘されています。 食習慣や家庭における食意識の違いは、子どもたちの心身の健全な成長に必要となる 栄養摂取に大きく影響し、将来的には、自分自身の子どもの健康にまで影響を及ぼし得 ることから、成長期にある中学生にとって「食」は極めて重要なものと言えます。 (2)神戸市中学生の生活実態等 検討会では、全国学力・学習状況調査(平成19~21年度)の結果を基に、神戸市中学 3年生の食生活を含む生活実態について、また、神戸市学校保健統計や文部科学省学校 保健統計調査からは、神戸市中学生の体位等について、現状把握を行いました。 <中学生の生活実態:全国学力・学習状況調査結果より> ○ ほぼ毎日朝食を食べている割合は90%近くで、年々増加しているが、「全国平均」をや や下回っており(▲2.1ポイント)、「大都市(※)平均」も若干下回っている(▲0.7 ポイント)。 ○ 全く朝食を食べない生徒は、2.6%で年々減少しているが、「全国」を上回っており(+ 0.5ポイント)、大都市並みである。 ○ 普段(月~金)、家族と共に朝食を食べている割合は約30%で年々増加しているが、「全 国」(▲8.2ポイント)「大都市」(▲6.2ポイント)と比べて共に下回っており、一人 で食べる生徒も40%を超えている。 ○ 普段(月~金)、家族と共に夕食を食べている割合は約80%で年々増加しており、「全 国」をやや下回っている(▲2.5ポイント)が、「大都市」は若干上回っている(+0.3 ポイント)。

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○ 起床時間は、午前7時より前に起床する割合が約60%で、大都市を大きく上回っている (+10.3ポイント)。一方、就寝時間は、午後11時より前に就寝する割合が24.1%と、 「全国」を大きく下回っており、午前1時以降に就寝する割合も10%を超えているなど、 生活リズムが夜型になっている。その結果、睡眠時間についても、8時間以上の生徒の 割合が22.1%と「全国」を下回っており(▲3.1ポイント)、6時間より少ない生徒も10% を超えている。 <中学生の体位:神戸市学校保健統計・文部科学省学校保健統計調査より> ○ 肥満傾向の生徒は全体の6~9%、痩身傾向の生徒は全体の3~6%で、概ね「全国」 並みであり、どの性別や学年においても、概ね9割の生徒が標準の範囲内にある。 ○ 肥満傾向にある生徒の率は、震災以後は増加傾向にあり、平成15年度には全体で約9% を示したが、これをピークに徐々に下がっており、ほぼ震災前の水準に低下している。 ○ 身長・体重については、全国平均を若干下回っているものの、ほぼ全国並みである。 以上から、神戸市中学生は、現時点では、肥満・痩身傾向や身長・体重において顕著 な問題は見られません。しかしながら、生活習慣においては、勉強や朝練習等の部活動 のため学校生活が非常に多忙となっていることに加えて、生活リズムが夜型になってお り、学習塾に行き、帰ってからはメールやインターネットなどで夜遅くまで起きている といった現状が見て取れます。これらのことが、朝食の欠食や、家族揃って食事ができ ないなど、子どもの不規則な生活習慣の一因となっていることが推測され、今後の健康 への影響も懸念されます。 今後も、バランスのとれた栄養豊かな食事をとり、心身の健康の増進を図ることはも ちろん、正しい食習慣・生活習慣を身に付け、自己管理ができる子どもを育成していく 必要があると考えます。 3.「食育」について 以上のような背景や現状等を踏まえて、大人・子どもを含めたあらゆる世代に対して、 生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むための「食育」を推進すること が課題となっています。 国では、食育に関する施策を総合的かつ計画的に推進することを目的として、平成 17 年に食育基本法が施行されました。また、食育基本法に基づいて、平成23 年 3 月に策定 された食育推進基本計画(第2次)では、第1次計画の取り組みを踏まえて、これまで の食育の「周知」から、体験活動など自ら食育の推進のための活動を実践することによ り食に関する理解を深めるといった、「実践」の必要性が示されています。 教育の分野においては、平成20 年 3 月に改訂された学習指導要領の総則に「学校にお ける食育の推進」が明記され、学校教育活動全体を通じて食育を組織的に・計画的に推

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進することの必要性が指摘されています。また、学校給食における食に関する指導の一 層の充実を図るために、平成20 年 6 月に学校給食法が大幅に改正されました。 神戸市では、平成23 年 3 月に神戸市食育推進計画(第2次)を策定し、これに基づい て「こうべの食育」を推進しています。特に、望ましい食習慣を身につけて生涯にわた り健全な食生活を実践していくには、子供の頃からの食育が重要であることから、「子供 を中心とした食育の推進」を重点的に取り組むべき事項の一つとして挙げています。 家庭は、子どもの食習慣の基礎を形成する場であり、食育の中心はもちろん家庭にあ りますが、ライフサイクルや家庭の様態が多様化している今日、家庭の中だけで食育を 推進することは難しい面も多く、学校と地域が連携して子どもたちを育成するという観 点からも、食育を推進する必要があります。

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第2章.これまでの中学校昼食について

1.家庭弁当について (1)家庭弁当の意義 神戸市における中学校昼食は、これまで、保護者の協力のもと、家庭からの弁当持参 を基本に指導が行われています。 これは、家庭弁当が、思春期の中学生にとって保護者とのコミュニケーションを生む など絆を深める一助となること、また、中学生の時期は成長期であり、体格や食事量な ど個人差が大きくなる時期であることから、家庭で子どもの成長や健康状態などきめ細 かな対応が期待できること、などが理由として挙げられます。 (2)現状と課題 神戸市での家庭弁当の持参率は、これまでの調査でも高い水準(93%~96%)で推移 しており、家庭弁当を大切に考えている保護者の大変な努力が伺えます。一方で、近年 においては、共働き世帯・ひとり親世帯の増加や就労形態の多様化に伴い、家庭では、 弁当作りへの負担感が増大しています。また、朝の貴重な時間を費やす必要があること から、出来る限り省力化するために冷凍食品等を利用する結果、メニューが偏るなど栄 養バランスという点でも課題となっています。さらに、少数であるとはいえ、家庭弁当 を持参できない子どもたちに対する配慮も必要であると考えます。 (3)検討会での意見 検討会では、家庭弁当の意義について、生徒自身は家庭弁当を希望しており保護者に 対しても感謝している、保護者の管理・協力のもと、生徒の個体差などに配慮できる点 も評価できる、といった意見がある一方で、学校給食があれば弁当作りの負担はかなり 軽減できる、冷凍食品に頼るなど、必ずしも栄養バランスのよい弁当を作ることができ ない保護者もいて、各家庭で実際に食育に配慮できているか検証が必要、といった意見 がありました。 2.中学校弁当販売制度について (1)概要 神戸市では、家庭の事情等により弁当を持参することができない生徒のための昼食対 策を目的として、栄養価に配慮した業者の弁当を校内で販売する制度(弁当販売制度) を、市内の中学校 82 校中 80 校で実施しています。弁当の販売価格は、おおよそ 400 円 ~450 円となっています。弁当販売の利用率は、制度発足当初は 3.5%でしたが、平成 23 年度は 0.9%と年々低下しています。 また、昨年度のアンケート調査結果によると、中学生の家庭弁当持参状況は、ほとん

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ど毎日弁当を持参する生徒が 95.4%と高くなっていますが、弁当を持参しない残りの生 徒の割合(約 5%)を考慮しても、本制度の利用率は、決して高い数字ではないと考えら れます。 (2)現行制度の考察 これに対する事務局の考察は、以下の通りでした。 生徒全体の0.7%、約 250 人と少数ではあるが、家庭弁当を持参しない生徒の約 14% は、ほぼ毎日弁当販売を利用しており、週2~3回程度、週に1回程度、月2~3回程 度、本制度を利用する生徒も合わせると、約30%にのぼっている。 このことから、弁当販売制度は、これを必要とする家庭にとっては、複数ある昼食の 選択肢の一つとして一定の役割は果たしていると考えているが、一方で、栄養価に配慮 した献立が中学生の嗜好に合わず、校内パン販売やコンビニ等の複数の購入手段を、希 望に合わせて、利用しているのが現状である。 (3)検討会での意見 検討会では、弁当販売制度は昼食確保の有効な手段である、急遽弁当が必要になった 場合に対応でき、現場も助かっている、といった意見がある一方で、メニューが大人向 けで中学生の嗜好には合わない、当日注文だと、業者も普段作っている弁当で精一杯で、 中学生向けのメニュー等の充実は難しいのではないか、といった意見がありました。 また、本制度の改善策として、定期的に利用する生徒は事前注文にしてメニューを充 実してはどうか、スマートフォンを使って複数メニューを出して注文を聞くなど、いず れにしても、大事なのは子供の視点であり、子供が何を求めて、子供のためにどうする のかを考えていくことが必要、といった意見がありました。

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第3章 中学校給食について

1.学校給食の意義について 文部科学省の「学校給食実施状況調査(平成 22 年 5 月1日現在)」によると、中学校 の完全給食は全国的に高い実施率(82.4%)となっています。 学校給食法においては、学校給食は、成長期にある子どもの心身の健全な発達のため、 栄養バランスのとれた豊かな食事を提供することはもとより、望ましい食習慣の確立や 食に関する正しい理解と適切な判断力を養うなど、食育を推進していく上で重要な役割 を果たすものとされています。 検討会では、中学生の望ましい昼食を検討するに当たり、学校給食についても検討を 行いました。学校給食の意義や役割については、学校給食法をはじめとする法令等で定 められているものや、近年の社会環境の変化から学校給食に求められるものまで、「教育」 「健康増進」「経済的困窮対策」「子育て・子育ち支援」「男女共同参画」の5つの側面に 整理・着目して議論を行いました。 <「教育」の側面> 学校給食は、法に定められた教育の目標を達成するために、教育活動の一環として実 施されてきました。しかしながら、社会環境の変化に伴い、基本的な生活習慣や食習慣 上の問題として、栄養の偏り、不規則な食生活、肥満・痩身傾向など、子どもたちの様 子に変化が見られるようになり、食の大切さや食文化、栄養バランスなどを学ぶととも に、将来に亘る望ましい食習慣の形成に寄与するといった、成長期の子どもに対する食 育の推進が一層求められているところです。 また、食育基本法や食育推進基本計画でも、子どもの望ましい食習慣や食に関する理 解の促進のため、学校給食の一層の普及や献立内容の充実を図るとともに、各教科等に おいても学校給食が「生きた教材」としてさらに活用されるように取り組むことが示さ れています。 神戸市では、中学校において給食は実施されていませんが、学習指導要領に基づき、 保健体育や技術・家庭科、特別活動などにおいて、それぞれの特質に応じて食育に関す る指導を行っています。また、それ以外にも、国語、社会、理科などの各教科学習を通 じて、それぞれの関連を図りながら指導を行っています。 しかしながら、全国学力・学習状況調査によれば、現状では、生徒の食に対する意識 や基本的な生活習慣・食習慣が十分でない場合が見られます。 学校給食だけをもって食育指導が十分ということではありませんが、食育の推進にお いて重要な役割を果たしうるものであり、各教科とも連携して「生きた教材」として活 用することにより、生徒に対する一層の食育効果が期待されます。

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<「健康増進」の側面> 学校給食の目的の一つとして、児童生徒に栄養バランスのとれた昼食を提供し、健康 の増進や体位の向上に寄与することが挙げられます。特に、戦前あるいは戦後間もない 頃の学校給食は、児童生徒の栄養補給が主たる目的となっていました。 神戸市では、戦後、児童生徒の身長・体重は飛躍的に伸びてきましたが、市民の生活 水準が向上し、一般的に食生活も豊かになったと言われる昨今では、児童生徒の身長・ 体重は共に安定傾向にあり、栄養補給という意味での給食の意義も薄れつつあります。 学校給食は、神戸市の小学校においては年間約 180 回程度で、子どもたちが摂る食事 のうち1/6を占めていますが、残りの5/6の食事を提供するのは家庭であり保護者 です。その点では、食育の基本は、やはり家庭が担う部分が大きく、家庭における食育 の推進が重要であるといわざるを得ません。 しかしながら、家庭の「食」に係る知識や教育力が必ずしも、全ての家庭で万全では なく、むしろ、格差が広がっているのではないか。その裏返しとして、昨年度のアンケ ートでも、学校給食が良いと思われる点について、保護者の3/4(74.4%)が「栄養バ ランス・栄養価に配慮されている」を挙げるなど、保護者においても、栄養バランス面 で学校給食への期待が非常に大きくなっていると推察されます。 <「経済的困窮対策」の側面> 学校給食は、明治期の実施当初は、貧困児救済を目的に実施されるなど、経済的に困 窮している世帯、あるいは、その子どもへの支援といった側面が強いものでした。その 後、教育施策として位置づけられるようになり、順調に高度成長を遂げていた時代には、 そのような給食の意義も薄れていましたが、昨今では、生活保護(教育扶助)を受給す る世帯が増加し、あるいは「子どもの貧困率(※)」も上昇傾向にあり、特に一人親世帯 の貧困率は50%を超えるなど深刻な状況になっています。また、各自治体で認定基準 を定めているため一概には言えませんが、就学援助制度の対象となる児童生徒も文部科 学省の調査では毎年増加しています。 以上のような現在の社会状況を踏まえると、学校給食は、経済的に困窮している世帯 に対する給食費の支援制度(生活保護制度・就学援助制度)が整備されている趣旨から、 「経済的困窮対策」の側面も、今日においては重要であると考えられます。 (※)「子どもの貧困率」について 政府が発表しているデータに「相対的貧困率」があります。これは、国民を所得順に並べて、真 ん中の順位(中位数)の人の半分以下しか所得がない人の比率をいいます。これに関連して「子 どもの貧困率」とは、17 歳以下の子ども全体に占める、中央値の半分に満たない 17 歳以下の子 どもの比率をいいます。

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<「子育て・子育ち支援」の側面> 現在の家庭環境における変化として、共働き世帯・ひとり親世帯の増加が指摘されて います。神戸市においても「夫・妻とも就業」世帯は増加、「夫が就業、妻が非就業」の 世帯は減少傾向にあり、また、家族累計別に見ると、ひとり親世帯も増加しています。 近年においては、こうした家庭をはじめ子育て世帯全般に関して、社会的支援が求め られる傾向にあります。昨年度のアンケートでも、保護者で学校給食が良いと思われる 点の第2位に「家庭での負担が軽減される(47.8%)」が入っており、学校給食は、 保護者の負担軽減など、子育て支援の一施策とも考えられます。 また、朝食を家族で一緒に食べていない生徒も多く認められることから、朝の家族と の時間を確保するという点でも、一助となり得るのではないか。 さらに、家庭から弁当を持参できない生徒に対しても、栄養バランスのとれた昼食を 提供できることから、このような子どもの健康維持や成長にも寄与するという意味で「子 育ち支援」の側面も認められるところです。 <「男女共同参画」の側面> 少子化と超高齢化により、今後は、市内の生産年齢人口(15 ~ 64 歳の人口)の減少 が予想されます。このような人口構造の大きな変化に対応し、労働力の縮小を食い止め るためには、高齢者に加えて就業率が低い女性が社会で活躍し、社会全体の活力を維持・ 向上させることが期待されます。国際通貨基金(IMF)が昨年10 月に発表したリポー トでも、今後の日本経済を成長させるためには、「女性の社会参画を促すことが鍵」とい った内容が提言されています。 神戸市の女性の労働力率(15 歳以上人口に占める労働力人口の割合)は、年々上昇は しているものの、全国と比べると低い値で推移しており、女性の就労支援をはじめとし た、女性の社会参画を推進するという「男女共同参画」の視点からも学校給食に一定の 役割が期待されるところです。 2.学校給食の実施方式について 実施方式については、①提供する対象範囲による区分(全員喫食・選択制)、②提供方 法による区分(食缶方式・弁当箱方式)、③調理場所による区分、といった3つの観点か ら区分できます。 検討会では、「自校調理方式」「親子調理方式」「センター方式」「デリバリー(食缶) 方式」「デリバリー(弁当箱)方式」の5つの方式に絞って、各実施方式について運営面 や経費面などから比較し、その特徴を踏まえたうえで、現状の神戸市にとってどの方式 が最善であるのか、議論を行いました。 (1)各実施方式のメリット・デメリットについて

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5つの実施方式の概要、また、各方式の主なメリット・デメリットをまとめると、 以下の通りとなります。 (自校調理方式、親子方式、センター方式については食缶での提供、デリバリー方式 については食缶及び弁当箱での提供を想定しています) ア.自校調理方式 各学校に給食調理施設を建設し、調理した給食をその学校の児童・生徒が喫食する 方式です。 給食の適温提供、授業時間の変更などへの柔軟な対応が可能といった点が優れてい ますが、一方で、配膳・後片付けに15~20 分の時間が必要、調理施設の建設費や維持 管理費等に多額の費用が必要、全校実施までには相当の期間が必要、神戸市で実施す る場合、給食室建設のための敷地を校内に確保できる学校が限定的である、といった 点が課題となります。 イ.親子方式 自校内に給食調理施設を持つ学校が親校となって、自校の給食に加えて、調理施設 のない学校の給食を調理して、各学校に配送する方式です。 給食の適温提供(保温食缶使用)という点で優れていますが、一方で、配膳・後片 付けに15~20 分の時間が必要、全校実施までには相当の期間が必要、神戸市で実施す る場合、大規模校や児童数の増加が予想される小学校は対応が困難であり、親校とな る学校が限定的である、といった点が課題となります。 ウ.センター(共同調理場)方式 複数校の給食を一括して調理できる大規模な給食調理施設を建設し、調理した給食 を各校に配送する方式です。 給食の適温提供(保温食缶使用)、調理施設の集約により人件費や維持管理費の抑制 が可能という点で優れていますが、一方で、配膳・後片付けに15~20 分の時間が必要、 センターの建設費・用地費に多額の予算が必要、全校実施までには一定期間が必要、 安全面で食中毒等の事故の場合の影響範囲が広い、といった点が課題となります。 エ.デリバリー(食缶)方式 民間事業者の調理施設で、民間事業者が調理した給食を各校に配送する方式です。 給食の適温提供(保温食缶使用)、民間活用による効率化、給食導入までの時間が短 い、という点で優れていますが、一方で、配膳・後片付けに 15~20 分の時間が必要、 といった点が課題となります。

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オ.デリバリー(弁当箱)方式 「エ」と同様、民間事業者の調理施設で、民間事業者が調理した給食を各校に配送 する方式です。 配膳・後片付けが 5 分程度で済む、民間活用による効率化、給食導入までの時間が 短い、という点で優れていますが、一方で、弁当箱方式では、ご飯は温かいのですが、 おかずについては衛生管理上一旦冷却する必要があるため、適温提供に課題がありま す。 (2)経費試算について 5つの実施方式について、仮に神戸市で実施した場合の経費について試算を行いまし た。 <試算条件> ○市立中学校全 84 校(分校含む)のうち、分校を除く 82 校が対象 ○給食を提供するのは生徒及び教職員で、合わせて約 39,000 人(全員喫食)。 ○積算する費目は、下記の3つに大別する。 初期投資費 学校給食の運営開始までに要する費用で、初期にのみ必要 となる。 修繕・更新費 毎年度、一定額が必要となるわけではないが、設備等の劣 化状況に合わせて、給食供給期間中、数年に一度必要とな る費用。(大規模修繕費、設備・備品更新費などが該当) 維持管理・運営費 給食供給を続ける限り、毎年ほぼ一定額かかる費用。 ○建物の存続期間を 40 年と想定し、運営期間を 40 年としてモデル的に試算。

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<実施方式毎の経費試算結果> ■運営期間40年間における各方式における神戸市の財政負担総額の比較 単位:百万円 自校調理方式 親子調理方式 センター方式 デリバリー方式(食缶) デリバリー方式(弁当箱) 初期投資費・・・ア 15,664 6,450 13,517 1,931 1,644 国庫補助・・・イ 1,394 - 878 - -初期投資費(国庫除く)(アーイ)・・・ウ 14,270 6,450 12,639 1,931 1,644 修繕更新費・・・エ 26,274 10,824 22,318 3,500 1,496 維持管理・運営費・・・オ 64,862 74,514 54,225 70,164 73,612 総額(ウ+エ+オ) 105,407 91,787 89,182 75,596 76,752 1食あたりの費用 397円 346円 336円 285円 289円 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 自校調理方式 親子調理方式 センター方式 デリバリー方式 (食缶) デリバリー方式 (弁当箱) 維持管理・運営費 修繕更新費 初期投資費(国庫除く) 運営期間40年の場合の各方式の費用総額の比較 神戸市の負担総額は自校調理方式では約 1,054 億円、親子方式で約 918 億円、センタ ー方式で約 892 億円、デリバリー(食缶)方式で約 756 億円、デリバリー(弁当箱)方 式で約 768 億円となります。これを、1 食あたりに換算すると、自校調理方式では約39 7円、親子方式で約346円、センター方式で約336円、デリバリー(食缶)方式で 約285円、デリバリー(弁当箱)方式で約289円となります。この結果、デリバリ ー方式が最も財政負担の小さい方式となりました。 (3)自校調理方式・親子方式の実現可能性について 実施方式に関しては、第4回検討会で事務局より「自校調理方式」及び「親子方式」 は、神戸市の小中学校の状況では実現が困難であるとの説明がありました。 自校調理方式については、現在の各中学校が給食実施を前提として建設されたもので

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はなく、校内での給食室のための敷地確保が非常に困難であることを踏まえると、敷地 を拡張するか、校舎の建て替えの際に考慮する以外に本方式の実現は困難であるが、い ずれも実施までに長期の時間を要するといった時間的な問題、あるいは財政的な問題が 看過できないものとなります。 また、親子方式についても、小学校の調理能力に余力がないため実施が困難な地域が 多いこと、さらに、小学校の給食室は整備時期が古いものが多く、現在の衛生管理基準 を踏まえると、衛生面から大量の余裕食数が見込めないことを勘案すると、課題が多い ものと考えられます。 3.学校給食の提供対象について 検討会では、給食の提供対象(全員喫食・選択制)についても議論を行いました。 全員喫食については、生徒全員が栄養バランスの良い昼食を摂ることができることや、 生徒全員に統一的な食育指導ができる、公平性が確保できるといったメリットがありま す。 一方で、最近、新しく中学校給食を開始した自治体では、学校給食と家庭弁当を各家 庭が選択できる選択制の採用が増えてきています。 また、昨年度の結果では、保護者の約3割が、小学校のような給食であっても子ども にお弁当を持たせてあげたいと回答しています。この背景には、家庭弁当のメリットで ある、内容や量、アレルギー対応など、個人差に合わせて自由に調節できることが評価 されていること、また、保護者と子どもとの結びつきなど、各家庭において家庭弁当に 対する思い入れがあるものと推察されます。 検討会でも、「実施するのであれば全員喫食が望ましい。」「家庭弁当を望む保護者も3 割程度おり、無視できない」など様々な意見がありました。 4.検討会での意見 検討会では、学校給食の各側面を始め、様々な観点から多くの意見が出されました。 議論の中では、他の教育課題と優先順位といった内容にまで及びましたが、そういった 他の課題はあるにせよ、総じて、学校給食については実施するほうが望ましいといった 意見でした。 また、実施方式については、現在の神戸市の小中学校の状況に加えて、学校生活への 影響や他の教育課題、市の財政状況などを踏まえた意見が出されました。

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第4章 まとめ(中学生の望ましい昼食について)

1.これまでの昼食(家庭弁当)について 中学生の食生活の中心は家庭にあり、食育において家庭が重要な役割を果たすという 食育基本法の趣旨を斟酌すると、保護者が子どもの健康や成長を考えて、子どもとのコ ミュニケーションの中で、食事や家庭弁当が作られることは意義が認められます。 しかしながら、栄養バランスや豊富な食材という視点で考えた場合、家庭弁当には限 界があります。各家庭によって、教育力や食に関する知識等に格差が見られる現状では、 その差は、そのまま栄養バランスの差、あるいは、子どもの好みに合わせる食材等の偏 りなどに現れます。家庭弁当が、すべての子どもたちにとって望ましい昼食であるかど うかについては、現状としては課題として捉えるべきと考えます。 2.学校給食の実施について 学校給食は、生徒たちの健全な発達のために、栄養バランスの取れた豊かな食事を提 供することにより、心身の発達著しい生徒の健康の増進を図ることはもちろん、正しい 食事のあり方や食習慣を身につけ、食の自己管理ができる生徒を育成するなど、教育の 一環として実施することが望ましいとされているところです。 また、近年においては意義が薄まりつつあったとはいえ、家庭における「食育」力が 低下し、子どもたちの食事の栄養バランス面で不安を生じつつあることや、子どもの貧 困率の上昇といった社会状況を鑑みると、学校給食の「健康増進」や「経済的困窮対策」 の意義についても、十分に見直されるべきと考えます。 さらに、今日の社会環境の変化に伴い、共働き世帯やひとり親世帯の増加により、保 護者においても多忙感が増す中で、学校給食による負担軽減を望む声は強くなっていま す。 学校給食について、単純に保護者の負担軽減を目的化するのではなく、次世代を担う 子どもを育てるためには、家庭と社会がどのように役割分担するのかをきちんと決めた 上で、社会で子育ての一翼を担うものとして給食を導入し、子育てをしながら社会に参 画する保護者においては、家庭で子どもと一緒に過ごす時間が増えるなど、子育て時間 の不足の解消や、ひとり親家庭の経済的な自立を可能とする就業支援の一助として捉え た場合、学校給食の「子育て支援」的な効果も期待できるのではないか。また、神戸市 においては、女性の専業主婦率が高いが、今後の労働力不足に伴う経済の縮小を考える と、女性が積極的に社会に参画していく必要があり、このような側面を後押しするため の学校給食も、一定の効果が認められるのではないか。 以上のように、今日、学校給食は、従来からの教育的側面に加えて、「健康増進」や「経 済的困窮対策」、「子育て・子育ち支援」「男女共同参画」など、様々な意義や重要性が認

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められることから、検討会においては、学校給食を導入することが望ましいという結論 でおおむね意見の一致を見ました。 一方で、学校運営上の問題や財政的な問題など、解決しなければならない課題も多く 指摘されました。他の教育環境課題もある中で、学校給食を含めて、様々な課題につい てどのようなロードマップを描いて実現を図っていくかは、神戸市教育委員会の方で熟 議をお願いしたい。また、学校給食を実施する際には、学校生活への影響を考慮して、 生徒・保護者・教職員との綿密なコミュニケーションにより、慎重かつ円滑な導入を図 るとともに、その意義と役割を十分に果たすため、(特に、食育推進のための各種取り組 みにも有機的に関連付けを図るとともに)想定される課題に対し、実現可能な解決方法 を探り、充実した給食を目指していただきたい。 3.実施方式等について 検討会では、「学校給食を導入することが望ましい」ことを踏まえて、市民からの要望 も強いことなどから、学校給食の早期実施の観点から、実現可能な実施方式等について 検討しました。 ○提供対象(全員喫食・選択制)について 神戸市では、市立中学校昼食については、これまでも家庭からの持参弁当を基本とし て指導を行ってきています。現状においては、家庭弁当の持参率が、他の政令指定都市 と比較しても高い水準で推移しており、家庭弁当が、神戸市の中学校における昼食とし て定着していることが伺えます。また、家庭における教育の重要性が認識されている昨 今、家庭弁当の意義も十分に認められるところです。 しかしながら、共働き世帯の増加など社会環境の変化により、家庭の状況によっては 負担感が増大しているのもまた事実であり、給食の実施に係る要望は強まっています。 また、家庭弁当を持参できない生徒への配慮という視点も必要と考えられます。 一方で、平成23 年度に実施したアンケート結果によると、仮に学校給食が実施された 場合でも、家庭弁当を残して欲しいと望む保護者が3割に上っています。これは、家庭 弁当の意義も踏まえて、「子どものために、弁当を作ってあげたい」という保護者の気持 ちの表れでもあり、こうした個々の家庭に配慮することも、必要ではないかと考えます。 また、生徒自身も5割が家庭弁当を希望しているところです。 これらのことから、学校給食については、文部科学省の基準や食育の観点からは全員 喫食が望ましいのですが、家庭弁当の意義や保護者・生徒の希望を踏まえると、全員喫 食が、全ての保護者・生徒の賛成が得られるとは限りません。このため、一律に実施す るのではなく、家庭弁当か学校給食かを、家庭において自由に選択できる選択制が望ま しいと考えます。その上で、学校給食が利用しやすく、かつ、生徒も喜ぶものとなり、 利用率が上がるような工夫をお願いしたい。

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○実施方式について 実施方式については、5つの実施方式について、方式ごとのメリット・デメリットな どを踏まえて議論を進めました。 自校調理方式と親子方式については、神戸市の小中学校の状況を鑑みると、実現が非 常に困難であること、また、経費面などを考慮すると、対象からは外すことが現実的で あると考えられます。 残るのは、「センター方式」「デリバリー(食缶)方式」「デリバリー(弁当箱)方式」 となりますが、委員からは、給食として温かいものの提供といった、食缶方式での提供 を望む意見が多くありました。一方で、食缶の場合は、盛り付けや片付けといった配膳 に一定の時間を要するため、学校生活に影響があることが懸念材料として挙げられまし た。また、仮に、「デリバリー(弁当箱)給食」の選択制を採用する場合は、業者任せに せずに神戸市主導で、弁当箱の工夫など、利用率を上げる努力をして、できる限り多く の子どもたちが同じものを食べるような形にしてほしい、といった意見もありました。 これらの課題について全てを解決できるものではありませんが、検討会としては、神 戸市の財政状況と経費面、また、実施時期についても、市民からは早期実施の要望が強 いこと、82 校の一斉導入は難しく、部分的、段階的導入にはならざるを得ないが、導入 期間が長期に亘る場合には、公平性の点で問題となることを踏まえて、できるだけ短い 導入期間で実施できる方式が望ましいと考えられます。

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