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「不登校」支援についての試案(1) −大学生の意見に基づいて−

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<研究ノート>

「不登校」支援についての試案(1)

−大学生の意見に基づいて−

松 浦 光 和 松 浦 明 美*

問題

「不登校」について文科省の「学校教育法施行規則の一部を改正する省令の施行等について(通 知)」(2005)では「児童生徒について、不登校状態であるか否かは、小学校又は中学校におけ る不登校児童生徒に関する文部科学省の調査で示された年間30日以上の欠席という定義が一 つの参考となり得ると考えられるが、その判断は小学校等又はその管理機関が行うこととし、

例えば、断続的な不登校や不登校の傾向が見られる児童生徒も対象となり得るものであるこ と。」(17文科初第485号)とし、30日以上の欠席を一応の目安にしている。

不登校についての調査・研究も多く行われている。文科省の「不登校児童生徒への支援に関 する中間報告」(2017)から「不登校となったきっかけ」をTable 1に引用したが、「学校に係 る状況」として「いじめ」、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」、「教職員との関係をめぐる 問題」、「学業の不振」、「進路にかかる不安」、「クラブ活動、部活動等への不適応」、「学校のき まり等をめぐる問題」、「入学、転編入学、進級時の不適応」が挙げられ、「家庭に係る状況」

として、「家庭の生活環境の急激な変化」、「親子関係をめぐる問題」、「家庭内の不和」が挙げ られ、「本人に係る状況」として「病気による欠席」、「あそび・非行」、「無気力」、「不安など 情緒的混乱」、「意図的な拒否」、「上記『病気による欠席』から『意図的な拒否』までのいずれ にも該当しない、本人に関わる問題」が挙げられている。Table 1で割合が高い項目を挙げて みると、「学校に係わる状況」では、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」(平成24年度

14.8%、同25年度15.0%)、「家庭に係わる状況」では「親子関係をめぐる問題」(平成24年度

11.1%、同25年度10.9%)、「本人に係わる状況」では、「無気力」(平成24年度25.9%、同25

年度25.6%)と「不安など情緒的混乱」(平成24年度26.6%、同25年度28.1%)であり、「きっ かけ」が概観出来る。

さらに文科省は、「不登校児童生徒への支援に関する中間報告」(2017)で、「指導の結果登 校するようになった児童生徒に特に効果があった学校の措置」(以下で「学校の効果的措置」

あるいは「効果的措置」と略すことがある)について平成18年度のデータ(Table 2)を提出

(2)

している。これは、①「学校内での指導の改善工夫」、②「家庭への働きかけ」、③「他の機関 との連携」、④「他」の4に区分されている。それぞれの詳細であるが、①は「不登校の問題 について、研修会や事例研究会を通じて全教師の共通理解を図る」、「全ての教師が当該児童生 徒に触れ合いを多くするなどして学校全体で指導」、「教育相談担当の教師が専門的に指導」な ど10項目、②は「登校を促すため、電話をかけたり迎えに行く」など3項目、③は「教育相談 センター等の相談機関と連携して指導」など2項目、④は具体的な項目表示はなかった。この 様にして効果的な方法も判明している。

研究も進んでいて、早川(2002)は、スクールカウンセラーとして不登校生徒に関わって効 Table 1 不登校となったきっかけと考えられる状況の推移

区分 小学校 中学校 合計

(人)人数 割合

(%) 人数

(人) 割合

(%) 人数

(人) 割合

(%)

いじめ 24年度 413 1.9 1,923 2.1 2,336 2.1

25年度 414 1.7 1,527 1.6 1,941 1.6 いじめを除く友人関係をめぐる問題 24年度 2,332 11.0 14,382 15.7 16,714 14.8

25年度 2,705 11.2 15,188 15.9 17,893 15.0

教職員との関係をめぐる問題 24年度 692 3.3 1,346 1.5 2,038 1.8 25年度 893 3.7 1,481 1.6 2,374 2.0 学業の不振 24年度 1,609 7.6 8,686 9.5 10,295 9.1

25年度 1,721 7.1 8,802 9.2 10,523 8.8

進路にかかる不安 24年度 106 0.5 1,392 1.5 1,498 1.3 25年度 92 0.4 1,473 1.5 1,565 1.3 クラブ活動、部活動等への不 適応 24年度 31 0.1 2,026 2.2 2,057 1.8 25年度 36 0.1 2,028 2.1 2,064 1.7 学校のきまり等をめぐる問題 24年度 144 0.7 2,040 2.2 2,184 1.9 25年度 143 0.6 1,935 2.0 2,078 1.7 入学、転編入学、進級時の不適応 24年度 476 2.2 2,550 2.8 3,026 2.7 25年度 559 2.3 2,756 2.9 3,315 2.8

家庭の生活環境の急激な変化 24年度 2,036 9.6 4,326 4.7 6,362 5.6

25年度 2,312 9.6 4,325 4.5 6,637 5.5

親子関係をめぐる問題 24年度 4,287 20.2 8,175 8.9 12,462 11.1

25年度 4,617 19.1 8,412 8.8 13,029 10.9

家庭内の不和 24年度 1,052 5.0 3,430 3.8 4,482 4.0

25年度 1,155 4.8 3,390 3.6 4,545 3.8

病気による欠席 24年度 1,982 9.3 6,630 7.3 8,612 7.6

25年度 2,324 9.6 7,134 7.5 9,458 7.9

あそび・非行 24年度 274 1.3 10,397 11.4 10,671 9.5

25年度 265 1.1 9,798 10.3 10,063 8.4

無気力 24年度 5,047 23.8 24,149 26.4 29,196 25.9

25年度 5,565 23.0 25,048 26.2 30,613 25.6

不安など情緒的混乱 24年度 7,047 33.2 22,982 25.1 30,029 26.6

25年度 8,541 35.3 25,040 26.2 33,581 28.1

意図的な拒否 24年度 981 4.6 4,257 4.7 5,238 4.6

25年度 1,196 4.9 4,605 4.8 5,801 4.8

上記「病気による欠席」から「意図的な拒否」ま

でのいずれにも該当しな い、本人に関わる問題 24年度 1,258 5.9 4,642 5.1 5,900 5.2

25年度 1,272 5.3 4,634 4.9 5,906 4.9

その他 24年度 1,216 5.7 1,506 1.6 2,722 2.4

25年度 1,310 5.4 1,403 1.5 2,713 2.3

不明 24年度 376 1.8 1,512 1.7 1,888 1.7

25年度 388 1.6 1,527 1.6 1,915 1.6

「不登校児童生徒への支援に関する中間報告」(文部科学省 2017)より

(3)

Table 2  平成 18 年度における 「指導の結果登校するようになった児童生徒」 に特に効果があった 学校の措置

区分 項目 国公私立小学校 国公私立中学校

合計

① 不登校の問題について、研修会や事例研究会を通じて全教師の共通理解を図った 3,182 4,047 7,229

② 全ての教師が当該児童生徒に触れ合いを多くするなどして学校全体で指導にあたった 2,514 3,441 5,955

③ 教育相談担当の教師が専門的に指導にあたった 1,125 2,206 3,331

④ 養護教諭が専門的に指導にあたった 1,721 3,046 4,767

⑤ スクールカウンセラー等が専門的に指導にあたった 2,039 5,333 7,372

⑥ 友人関係を改善するための指導を行った 2,541 3,703 6,244

⑦ 教師との触れ合いを多くするなど、教師との関係を改善した 2,709 3,585 6,294

⑧ 授業方法の改善、個別の指導など授業がわかるようにする工夫を行った 1,468 1,826 3,294

⑨ 様々な活動の場面において本人が意欲を持って活動できる場を用意した 2,636 2,793 5,429

⑩ 保健室等特別の場所に登校させて指導にあたった 2,485 4,932 7,417

⑪ 登校を促すため、電話をかけたり迎えに行くなどした 4,035 5,561 9,596

⑫ 家庭訪問を行い、学業や生活面での相談に乗るなど様々な指導・援助を行った 3,825 6,161 9,986

⑬ 保護者の協力を求めて、家族関係や家庭生活の改善を図った 3,346 4,458 7,804

⑭ 教育相談センター等の相談機関と連携して指導にあたった 1,888 3,127 5,015

⑮ 病院等の医療機関と連携して指導にあたった 841 1,738 2,579

その他 363 622 985

「不登校児童生徒への支援に関する中間報告」(文部科学省 2017)より

Table 3 小 ・ 中学校の不登校児童生徒数の推移

区分

小学校 中学校

(A)全児

(人)童数

(B)不登校児童数 カッコ内 (人)

(B/A×100)(%)

不登校児童数の増

▲減率(%)

(A)全生 徒数(人)

(B)不登校児童数 カッコ内 (人)

(B/A×100)(%)

不登校児童数の増

▲減率(%)

(A)全児 童生徒数(人)

(B)不登校児童生 徒数の合計(人)

カッコ内

(B/A×100(%)

不登校児童生徒数 の増▲減

(%)

3年度 9,157,429 12,645 (0.14) - 5,188,314 54,172 (1.04) - 14,345,743 66,817 (0.47) - 4年度 8,947,226 13,710 (0.15)  8.4 5,036,840 58,421 (1.16)  7.8 13,984,066 72,131 (0.52)  8.0 5年度 8,768,881 14,769 (0.17)  7.7 4,850,137 60,039 (1.24)  2.8 13,619,018 74,808 (0.55)  3.7 6年度 8,582,871 15,786 (0.18)  6.9 4,681,166 61,663 (1.32)  2.7 13,264,037 77,449 (0.58)  3.5 7年度 8,370,246 16,569 (0.20)  5.0 4,570,390 65,022 (1.42)  5.4 12,940,636 81,591 (0.63)  5.3 8年度 8,105,629 19,498 (0.24) 17.7 4,527,400 74,853 (1.65) 15.1 12,633,029 94,351 (0.75) 15.6 9年度 7,855,387 20,765 (0.26)  6.5 4,481,480 84,701 (1.89) 13.2 12,336,867 105,466 (0.85) 11.8 10年度 7,663,533 26,017 (0.34) 25.3 4,380,604 101,675 (2.32) 20.0 12,044,137 127,692 (1.06) 21.1 11年度 7,500,317 26,047 (0.35)  0.1 4,243,762 104,180 (2.45)  2.5 11,744,079 130,227 (1.11)  2.0 12年度 7,366,079 26,373 (0.36)  1.3 4,103,717 107,913 (2.63)  3.6 11,469,796 134,286 (1.17)  3.1 13年度 7,296,920 26,511 (0.36)  0.5 3,991,911 112,211 (2.81)  4.0 11,288,831 138,722 (1.23)  3.3 14年度 7,239,327 25,869 (0.36) ▲2.4 3,862,849 105,383 (2.73) ▲6.1 11,102,176 131,252 (1.18) ▲5.4 15年度 7,226,910 24,077 (0.33) ▲6.9 3,748,319 102,149 (2.73) ▲3.1 10,975,229 126,226 (1.15) ▲3.8 16年度 7,200,933 23,318 (0.32) ▲3.2 3,663,513 100,040 (2.73) ▲2.1 10,864,446 123,358 (1.14) ▲2.3 17年度 7,197,458 22,709 (0.32) ▲2.6 3,626,415 99,578 (2.75) ▲0.5 10,823,873 122,287 (1.13) ▲0.9 18年度 7,187,417 23,825 (0.33)  4.9 3,609,306 103,069 (2.86)  3.5 10,796,723 126,894 (1.18)  3.8 19年度 7,132,874 23,927 (0.34)  0.4 3,624,113 105,328 (2.91)  2.2 10,756,987 129,255 (1.20)  1.9 20年度 7,121,781 22,652 (0.32) ▲5.3 3,603,220 104,153 (2.89) ▲1.1 10,725,001 126,805 (1.18) ▲1.9 21年度 7,063,606 22,327 (0.32) ▲1.4 3,612,747 100,105 (2.77) ▲3.9 10,676,353 122,432 (1.15) ▲3.4 22年度 6,993,376 22,463 (0.32)  0.6 3,572,652 97,428 (2.73) ▲2.7 10,566,028 119,891 (1.13) ▲2.1 23年度 6,887,292 22,622 (0.33)  0.7 3,589,774 94,836 (2.64) ▲2.7 10,477,066 117,458 (1.12) ▲2.0 24年度 6,764,619 21,243 (0.31) ▲6.1 3,569,010 91,446 (2.56) ▲3.6 10,333,629 112,689 (1.09) ▲4.1 25年度 6,676,920 24,175 (0.36) 13.8 3,552,455 95,442 (2.69)  4.4 10,229,375 119,617 (1.17)  6.1 26年度 6,600,006 25,864 (0.39)  7.0 3,520,730 97,033 (2.76)  1.7 10,120,736 122,897 (1.21)  2.7 27年度 6,543,104 27,583 (0.42)  6.6 3,481,839 98,408 (2.83)  1.4 10,024,943 125,991 (1.26)  2.5 28年度 6,491,834 31,151 (0.48) 12.9 3,426,962 103,247 (3.01)  4.9 9,918,796 134,398 (1.35)  6.7

「平成28年度『児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』(速報値)について」(文部科学省 2017)より

(4)

果があった事例を上げ、中地(2011)は、母親を通して不登校児の成長を支援し、筒井ら(1998)

は、不登校児童生徒の前兆行動を教師が把握することが可能であることを見いだしており、不 登校に対応する究明も進んでいる。

上記の如く文科省は不登校になるきっかけを追究し、小中学校は様々な措置を講じ改善する 研究も進んでいるが、「平成28年度『児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関 する調査』(速報値)について」(2017)によれば、不登校児童生徒の人数・割合はTable 3の 通りである。これは平成3年度から同28年度までの経過であるが、不登校児童生徒数のピーク は平成13年度(138722人)であり、その後減少に転じているが、その割合は平成28年度に再 び上昇し、ピークの平成13年度(1.23%)より高い1.35%に達している。

現時点での不登校児童生徒の支援は道半ばであり、さらなる支援が必要とされている。

1. 目的

この研究では、数ヶ月から数年前まで高校生や中学生として過ごした大学生から不登校児童 生徒を支援する意見を求めて集約する。学生は児童生徒と年齢が近いので、現場の教員や研究 者とは異なった視点で支援方法を考えている可能性がある。

さらに教員免許状取得を目指す学生と目指さない学生との間で考え方を比較して、前者の特 色を究明にしたい。

2. 方法

(1)質問票作成

2017年1月、M大学の学生184名に児童生徒の不登校を減らすための効果的で、可能な限り

独自な支援方法を提案するように依頼した。複数回答も可とした。提案された内容を纏め内容 が重複するものを除いて質問票「不登校支援アンケート」を作成した。これは42の質問項目 からなり、回答方法は「とても効果あり」、「少し効果あり」、「どちらとも言えない」、「ほとん ど効果なし」、「効果なし」の5件法である。(付録)。

(2)調査実施

①調査時期:2017年7

被験者:東北と北海道の3大学の学生418名。内訳は、男性112名、女性296名、性別無

回答10名。1年生138名、2年生147名、3年生56名、4年生65名、学年無回答12名。教

員免許状志望者(以下、「教員志望者」と略すことがある)234名、教員免許状非志望者(以

(5)

下、「非志望者」と略すことがある)173名、志望・非志望について無回答者11名(Table 4)。

③データ処理

点:項目への回答は「とても効果あり」、「少し効果あり」、「どちらとも言えない」、「ほと んど効果なし」、「効果なし」であるが、それぞれ5点、4点、3点、2点、1点とした。

目分類:項目を因子分析によって分類。

子ごとの教員志望者と非志望者の比較:各因子の得点を得て教員志望者と非志望者の間で 比較。

3. 結果と考察

(1)因子分析の結果

因子分析の結果をTable 5に示した。寄与率は60.58%であった。

第Ⅰ因子は、「18.学校が不登校の児童・生徒個々に合わせた対応方法を見つける」、「39. 校が児童・生徒の小さな変化に気がついて対応する」、「40.担任のみに責任を負わせずに、専 門機関とも連携しながら学校全体で支援する」、「19.学校と家庭が連携して、不登校の児童・

生徒に向き合う様にする」、「16.不登校原因の発見と対応を早期に行う」、「36.教師が、不登校 の児童・生徒と真剣に向き合う」、「27.教師やカウンセラーに相談しやすい環境を作る」、「37.

同じ悩みを持つ子ども達が話し合える場所をもうける」、「41.児童・生徒が居心地の良い場所 を見つけられる様に学校が積極的に考える」、「11.担任は、何度もこまめに相談に応じる様に する」、「15.社会が、児童・生徒に居場所を提供する様にする」、「31.社会が学校以外にも、落 ち着ける場所を増やす」の12項目からなる。家庭・学校・教員・カウンセラー・社会の積極

Table 4 被験者の内訳

性別 教員免許状 学年

1 2 3 4 無回答 合計

男性

志望 40 5 2 0 47

非志望 55 2 2 0 59

無回答 5 0 0 1 6

小計 100 7 4 1 112

女性

志望 18 97 3 64 0 182 非志望 19 42 49 1 1 112

無回答 1 1 0 0 0 2

小計 38 140 52 65 1 296

無回答

志望 5 5

非志望 2 2

無回答 3 3

小計 10 10

合計

志望 58 102 5 64 5 234 非志望 74 44 51 1 3 173

無回答 6 1 0 0 4 11

小計 138 147 56 65 12 418

(6)

Table 5 因子分析の結果

項 目 Ⅷ 共通性

Ⅰ.周囲の積極的関心

18 学校が不登校の児童・生徒個々に合わせた対応方法を見つける .738 .244 -.013 .032 .117 .156 .065 .082 .654 39 学校が児童・生徒の小さな変化に気がついて対応する .727 .174 .252 .152 -.022 -.001 .241 .035 .705 40 担任のみに責任を負わせずに、専門機関とも連携しながら学校全

体で支援する .715 .169 .125 .315 .085 -.036 .114 -.003 .676 19 学校と家庭が連携して、不登校の児童・生徒に向き合う様にする .685 .288 .067 .033 .071 .087 .114 .229 .636 16 不登校原因の発見と対応を早期に行う .684 .146 .179 .011 -.023 -.002 .261 .255 .655 36 教師が、不登校の児童・生徒と真剣に向き合う .668 .282 .259 .224 .000 -.077 .026 .109 .661 27 教師やカウンセラーに相談しやすい環境を作る .623 .186 .155 .377 -.005 .017 .085 .292 .682 37 同じ悩みを持つ子ども達が話し合える場所をもうける .549 .229 .217 .245 .033 .226 .011 -.134 .531 41 児童・生徒が居心地の良い場所を見つけられる様に学校が積極的

に考える .515 .340 .182 .358 -.002 .014 .290 -.016 .627

11 担任は、何度もこまめに相談に応じる様にする .474 .290 .311 .123 .036 -.001 .077 .447 .628 15 社会が、児童・生徒に居場所を提供する様にする .403 .035 .011 .304 .186 .289 .287 .145 .478 31 社会が学校以外にも、落ち着ける場所を増やす .402 .075 .106 .390 .222 .251 .189 -.091 .487

Ⅱ.周囲の工夫

21 学校に行きたいと思わせる工夫をする .359 .784 .072 -.006 .024 .043 .131 .177 .800 20 学校内に「楽しい」と思える場所を増やす .403 .726 .033 .146 .007 .073 .097 .072 .732 17 教師が工夫してクラスを楽しいと思えるようにする .415 .558 .234 .059 .083 -.063 .267 .242 .683 35 教師が授業を楽しいと思える様に工夫する .460 .513 .293 .204 .030 -.032 .130 -.035 .622 10 「自分はこのクラスに必要だ」と思えるように指導をする .188 .504 .321 .248 .019 .048 .244 .076 .522 26 登校したくなるようなきっかけを学校が検討する .382 .499 .257 .143 .100 .076 .096 .101 .517

Ⅲ.クラスメート・教員の支援

32 学校に来る様に教員やクラスメートで呼びかける .011 .190 .786 .066 -.021 .111 .175 .074 .707 33 学校内に相談できるクラスメートが出来る様に学校が手伝う .204 .260 .755 .142 .060 .093 -.068 .015 .717 34 不登校の兆候が現れたら、教員全体で共有して指導する .335 .003 .683 .124 -.048 .101 .067 .093 .620 38 クラスメートに不登校の児童・生徒に対する適切な対応方法を教

える .373 -.037 .524 -.086 .162 .256 .346 .088 .642

12 授業を通して、クラスメートが不登校の人の気持ちを考える様に

する .323 .109 .488 .056 .026 .124 .320 .230 .529

Ⅳ.クラス以外の居場所

9 居場所は教室だけでなく保健室などもあることを学校が伝える .285 -.022 .167 .636 .169 .134 .142 .148 .603 4 登校の児童・生徒が自由に来て、自由に過ごせる空間をつくる .031 .180 -.019 .621 .123 .236 .137 .088 .517 28 クラス以外の居場所を複数設定する .220 .232 .044 .618 .145 .280 .014 .124 .601 29 保健室登校をしながら慣れる様にする .329 .058 .160 .610 .240 .118 .017 .099 .591 42 大学生など歳の近い先輩が、児童・生徒に関わって支援出来るよ

うにする .337 .183 .242 .406 .061 .123 .236 -.298 .534

Ⅴ.自主的な活動促進

24 気分が落ち着くまで存分に休んでも良いというルールを作る .021 -.108 .067 .306 .714 .003 .046 -.028 .623 22 部活の中で起きやすいので、部活参加を自由にする .071 .100 .100 .163 .678 .145 .091 .115 .554 25 自宅でPCなどでも授業を受けられる様にする .111 -.073 -.018 .136 .670 .129 -.083 -.148 .531 23 クラス単位ではなく、大学の様に個々人が授業を選択できるよう

にする .011 .115 -.131 -.096 .658 .117 -.005 .016 .487

30 教室内のルールを緩くするなどして、自由な活動を可能にする -.173 .270 .257 .259 .456 .299 .123 .078 .555

Ⅵ.クラスの自由な設定

5 所属するクラスを臨機応変に変更出来る様にする .011 -.024 .035 .148 .118 .682 .141 .120 .537 14 極めて少人数のクラスを設けて登校しやすくする .185 .132 .087 .042 .188 .677 .059 -.240 .616 3 不登校の児童・生徒のみのクラスを作って、過ごし易い様にする -.057 .018 .214 .180 .041 .664 .001 .065 .529 13 他の児童・生徒と会わないように、時間をずらして登校できる様

にする .124 -.042 .053 .322 .255 .555 -.210 .020 .541

Ⅶ.解釈不能

7 児童同士・生徒同士が積極的に関われるような環境をつくる .137 .283 .297 .095 -.037 -.003 .723 .090 .728 8 学力以外の側面についても評価して、児童・生徒が自信を持てる

ようにする .327 .343 -.007 .132 .008 -.025 .613 -.008 .619 6 1クラス2名の担任にして、ゆとりを持って指導できる様にする .345 .024 .146 .229 .099 .171 .532 .107 .527

Ⅷ.積極的な寄り添い

1 教員が、児童・生徒の悩みを聴くための機会を定期的にもうける .270 .205 .209 .199 -.020 -.022 .089 .646 .624 2 寄り添ってくれる教師が増える様に学校が工夫する .433 .225 .096 .196 -.036 .175 .138 .532 .620

分散 6.68 3.48 3.31 3.20 2.48 2.42 2.22 1.64 25.443

寄与率(%) 15.91 8.29 7.88 7.63 5.90 5.77 5.29 3.90 60.58

(7)

的な関与を主な内容としていると解釈出来るので、これを「周囲の積極的関心」因子と命名す る。

第Ⅱ因子は、「21.学校に行きたいと思わせる工夫をする」、「20.学校内に『楽しい』と思え る場所を増やす」、「17.教師が工夫してクラスを楽しいと思えるようにする」、「35.教師が授業 を楽しいと思える様に工夫する」、「10.『自分はこのクラスに必要だ』と思えるように指導を する」、「26.登校したくなるようなきっかけを学校が検討する」の6項目からなる。周囲のよ り積極的な工夫によって不登校児童生徒の認識が肯定的に変化すると解釈出来るので、これを

「周囲の工夫」因子と命名する。

第Ⅲ因子は、「32.学校に来る様に教員やクラスメートで呼びかける」、「33.学校内に相談で きるクラスメートが出来る様に学校が手伝う」、「34.不登校の兆候が現れたら、教員全体で共 有して指導する」、「38.クラスメートに不登校の児童・生徒に対する適切な対応方法を教える」、

「12.授業を通して、クラスメートが不登校の人の気持ちを考える様にする」の5項目からなる。

クラスメートの関わりを中心としているが、教員が皆で情報共有することも含まれているので、

これを「クラスメート・教員の支援」因子と命名する。

第Ⅳ因子は、「9.居場所は教室だけでなく保健室などもあることを学校が伝える」、「4.登校 の児童・生徒が自由に来て、自由に過ごせる空間をつくる」、「28.クラス以外の居場所を複数 設定する」、「29.保健室登校をしながら慣れる様にする」、「42.大学生など歳の近い先輩が、児 童・生徒に関わって支援出来るようにする」の5因子からなる。クラス以外を居場所とする提 案である。クラスにいることの煩わしさや不自由さから開放することを内容としていると解釈 出来るので、これを「クラス以外の居場所」因子と命名する。

第Ⅴ因子は、「24.気分が落ち着くまで存分に休んでも良いというルールを作る」、「22.部活 の中で起きやすいので、部活参加を自由にする」、「25.自宅でPCなどでも授業を受けられる様 にする」、「23.クラス単位ではなく、大学の様に個々人が授業を選択できるようにする」、「30.

教室内のルールを緩くするなどして、自由な活動を可能にする」の5項目からなる。既存の規 則で縛らないで、自由な行動を可能にすることを内容としていると解釈出来るので、これを「自 主的な活動促進」因子と命名する。

第Ⅵ因子は、「5.所属するクラスを臨機応変に変更出来る様にする」、「14.極めて少人数のク ラスを設けて登校しやすくする」、「3.不登校の児童・生徒のみのクラスを作って、過ごし易い 様にする」、「13.他の児童・生徒と会わないように、時間をずらして登校できる様にする」の4 項目からなる。クラスを固定したメンバーからなる集団とは考えないで、固定しない方が不登 校児童生徒にとっては過ごし易いと解釈出来る。これを「自由なクラスの設定」因子と命名す る。

第Ⅶ因子は、「7.児童同士・生徒同士が積極的に関われるような環境をつくる」、「8.学力以

(8)

外の側面についても評価して、児童・生徒が自信を持てるようにする」、「6.1クラス2名の担 任にして、ゆとりを持って指導できる様にする」の3項目からなるが、解釈は出来なかったので、

「解釈不能」とした。

第Ⅷ因子は、「1.教員が、児童・生徒の悩みを聴くための機会を定期的にもうける」、「2. り添ってくれる教師が増える様に学校が工夫する」の2項目からなる。教員の積極的な関わり を示す内容であり、これを「積極的な寄り添い」因子と命名する。

命名された各因子は「周囲の積極的関心」(第Ⅰ因子)、「周囲の工夫」(第Ⅱ因子)、「クラス メート・教員の支援」(第Ⅲ因子)、「クラス以外の居場所」(第Ⅳ因子)、「自主的な活動促進」(第

Ⅴ因子)、「自由なクラスの設定」(第Ⅵ因子)、「積極的な寄り添い」(第Ⅶ因子)であるが、こ れらは、「周囲の積極的関心」、「周囲の工夫」、「クラスメート・教員の支援」など、周囲から の支援と既存のクラスの枠組みにとらわれない「クラス以外の居場所」、「自由なクラスの設定」

と、不登校児童生徒の自主的な活動を促進したいとする「自主的な活動促進」からなっている。

また、これらの支援を円滑にすると考えられる「積極的な寄り添い」も見いだされた。

(2)学校現場での効果的措置と「学生の意見」の比較

ⅰ.学校の効果的措置に近い「学生の意見」:「平成18年度における『指導の結果登校する ようになった児童生徒』に特に効果があった学校の効果的措置」(Table 2)に載っている項目(例 えば「不登校の問題について、研修会や事例研究会を通じて全教師の共通理解を図った」)は 全国の小中学校で実施された複数の効果的措置を纏めた結果であり、学生の意見(Table 5)と 単純に比較することは困難ではあるが、敢えて近い項目をならべてみた(Table 6)。その結果、

「不登校の問題について、研修会や事例研究会を通じて全教師の共通理解を図った」(効果的 措置)には、項目34「不登校の兆候が現れたら、教員全体で共有して指導する」、項目40「担 任のみに責任を負わせずに、専門機関とも連携しながら学校全体で支援する」が近いと考え られる。

「全ての教師が当該児童生徒に触れ合いを多くするなどして学校全体で指導にあたった」(効 果的措置)には、項目36「教師が、不登校の児童・生徒と真剣に向き合う」が近いと考え られる。

「教育相談担当の教師が専門的に指導にあたった」(効果的措置)には、項目1「教員が、児 童・生徒の悩みを聴くための機会を定期的にもうける」、項目2「寄り添ってくれる教師が 増える様に学校が工夫する」、項目36「教師が、不登校の児童・生徒と真剣に向き合う」が 近いと考えられる。

「養護教諭が専門的に指導にあたった」(効果的措置)には、項目36「教師が、不登校の児童・

生徒と真剣に向き合う」が近いと考えられる。

(9)

「スクールカウンセラー等が専門的に指導にあたった」(効果的措置)には、項目27「教師 やカウンセラーに相談しやすい環境を作る」が近いと考えられる。

「友人関係を改善するための指導を行った」(効果的措置)には、項目7「児童同士・生徒同 士が積極的に関われるような環境をつくる」、項目33「学校内に相談できるクラスメートが 出来る様に学校が手伝う」が近いと考えられる。

「教師との触れ合いを多くするなど、教師との関係を改善した」(効果的措置)には、項目 11「担任は、何度もこまめに相談に応じる様にする」が近いと考えられる。

「授業方法の改善、個別の指導など授業がわかるようにする工夫を行った」(効果的措置)に

は、項目18「学校が不登校の児童・生徒個々に合わせた対応方法を見つける」が近いと考

えられる。

「様々な活動の場面において本人が意欲を持って活動できる場を用意した」(効果的措置)に

は、項目21「学校に行きたいと思わせる工夫をする」、項目27「教師やカウンセラーに相談

しやすい環境を作る」が近いと考えられる。

Table 6 「学校での効果的措置」 に近いと考えられる 「学生の意見」

学校現場での効果的措置 学生の意見

因子 項目 項目

不登校の問題について、研修会や事例研究会を通じて全 教師の共通理解を図った

34 不登校の兆候が現れたら、教員全体で共有して指導する

40 担任のみに責任を負わせずに、専門機関とも連携しながら学 校全体で支援する

全ての教師が当該児童生徒に触れ合いを多くするなどし

て学校全体で指導にあたった 36 教師が、不登校の児童・生徒と真剣に向き合う

③教育相談担当の教師が専門的に指導にあたった 1 教員が、児童・生徒の悩みを聴くための機会を定期的にもう ける

2 寄り添ってくれる教師が増える様に学校が工夫する

36 教師が、不登校の児童・生徒と真剣に向き合う

④養護教諭が専門的に指導にあたった 36 教師が、不登校の児童・生徒と真剣に向き合う

⑤スクールカウンセラー等が専門的に指導にあたった 27 教師やカウンセラーに相談しやすい環境を作る

⑥友人関係を改善するための指導を行った 7 児童同士・生徒同士が積極的に関われるような環境をつくる

33 学校内に相談できるクラスメートが出来る様に学校が手伝う

教師との触れ合いを多くするなど、教師との関係を改善

した 11 担任は、何度もこまめに相談に応じる様にする

授業方法の改善、個別の指導など授業がわかるようにす

る工夫を行った 18 学校が不登校の児童・生徒個々に合わせた対応方法を見つけ

様々な活動の場面において本人が意欲を持って活動でき

る場を用意した 21 学校に行きたいと思わせる工夫をする

27 教師やカウンセラーに相談しやすい環境を作る

⑩保健室等特別の場所に登校させて指導にあたった

4 登校の児童・生徒が自由に来て、自由に過ごせる空間をつく

9 居場所は教室だけでなく保健室などもあることを学校が伝え

20 学校内に「楽しい」と思える場所を増やす

27 教師やカウンセラーに相談しやすい環境を作る

41 児童・生徒が居心地の良い場所を見つけられる様に学校が積 極的に考える

28 クラス以外の居場所を複数設定する 29 保健室登校をしながら慣れる様にする

⑪登校を促すため、電話をかけたり迎えに行くなどした 32 学校に来る様に教員やクラスメートで呼びかける

家庭訪問を行い、学業や生活面での相談に乗るなど様々

な指導・援助を行った 19 学校と家庭が連携して、不登校の児童・生徒に向き合う様に する

保護者の協力を求めて、家族関係や家庭生活の改善を図っ

19 学校と家庭が連携して、不登校の児童・生徒に向き合う様に

する

(10)

「保健室等特別の場所に登校させて指導にあたった」(効果的措置)には、項目4「登校の児童・

生徒が自由に来て、自由に過ごせる空間をつくる」、項目9「居場所は教室だけでなく保健 室などもあることを学校が伝える」、項目20「学校内に「楽しい」と思える場所を増やす」、

項目27「教師やカウンセラーに相談しやすい環境を作る」、項目41「児童・生徒が居心地の

良い場所を見つけられる様に学校が積極的に考える」、項目28「クラス以外の居場所を複数 設定する」、項目29「保健室登校をしながら慣れる様にする」が近いと考えられる。

「登校を促すため、電話をかけたり迎えに行くなどした」(効果的措置)には、項目32「学 校に来る様に教員やクラスメートで呼びかける」が近いと考えられる。

③「家庭訪問を行い、学業や生活面での相談に乗るなど様々な指導・援助を行った」と⑬「保 護者の協力を求めて、家族関係や家庭生活の改善を図った(効果的措置)には、項目19「学 校と家庭が連携して、不登校の児童・生徒に向き合う様にする」が近いと考えられる。

ⅱ.「学校の効果的措置」にはもられてない学生独自の意見:学生の意見には、学校現場で の効果的措置にはもられていない内容も見える。それらは以下の通りである(Table 7)。

1.「不登校の児童・生徒のみのクラスを作って、過ごし易い様にする」(項目3)

2.「所属するクラスを臨機応変に変更出来る様にする」(項目5)

3.「1クラス2名の担任にして、ゆとりを持って指導できる様にする」(項目6)

4.「学力以外の側面についても評価して、児童・生徒が自信を持てるようにする」(項目8)

5.「『自分はこのクラスに必要だ』と思えるように指導をする」(項目10)

Table 7 学生独自の意見

因子 解釈 番号 項目

Ⅰ 周囲の積極的関心

15 社会が、児童・生徒に居場所を提供する様にする 16 不登校原因の発見と対応を早期に行う 31 社会が学校以外にも、落ち着ける場所を増やす 37 同じ悩みを持つ子ども達が話し合える場所をもうける 39 学校が児童・生徒の小さな変化に気がついて対応する

Ⅱ 周囲の工夫

10「自分はこのクラスに必要だ」と思えるように指導をする 17 教師が工夫してクラスを楽しいと思えるようにする 26 登校したくなるようなきっかけを学校が検討する 35 教師が授業を楽しいと思える様に工夫する

Ⅲ クラスメート・教員の支援 12 授業を通して、クラスメートが不登校の人の気持ちを考える様にする 38 クラスメートに不登校の児童・生徒に対する適切な対応方法を教える

Ⅳ クラス以外の居場所 42 大学生など歳の近い先輩が、児童・生徒に関わって支援出来るようにする

Ⅴ 自主的な活動促進

22 部活の中で起きやすいので、部活参加を自由にする

23 クラス単位ではなく、大学の様に個々人が授業を選択できるようにする 24 気分が落ち着くまで存分に休んでも良いというルールを作る 25 自宅でPCなどでも授業を受けられる様にする

30 教室内のルールを緩くするなどして、自由な活動を可能にする

Ⅵ クラスの自由な設定

3 不登校の児童・生徒のみのクラスを作って、過ごし易い様にする 5 所属するクラスを臨機応変に変更出来る様にする

13 他の児童・生徒と会わないように、時間をずらして登校できる様にする 14 極めて少人数のクラスを設けて登校しやすくする

Ⅶ 解釈不能 6 1クラス2名の担任にして、ゆとりを持って指導できる様にする

8 学力以外の側面についても評価して、児童・生徒が自信を持てるようにする

(11)

6.「授業を通して、クラスメートが不登校の人の気持ちを考える様にする」(項目12)

7.「他の児童・生徒と会わないように、時間をずらして登校できる様にする」(項目13)

8.「極めて少人数のクラスを設けて登校しやすくする」(項目14)

9.「社会が、児童・生徒に居場所を提供する様にする」(項目15)

10.「不登校原因の発見と対応を早期に行う」(項目16)

11.「教師が工夫してクラスを楽しいと思えるようにする」(項目17)

12.「部活の中で起きやすいので、部活参加を自由にする」(項目22)

13.「クラス単位ではなく、大学の様に個々人が授業を選択できるようにする」(項目23)

14.「気分が落ち着くまで存分に休んでも良いというルールを作る」(項目24)

15.「自宅でPCなどでも授業を受けられる様にする」(項目25)

16.「登校したくなるようなきっかけを学校が検討する」(項目26)

17.「教室内のルールを緩くするなどして、自由な活動を可能にする」(項目30)

18.「社会が学校以外にも、落ち着ける場所を増やす」(項目31)

19.「教師が授業を楽しいと思える様に工夫する」(項目35)

20.「同じ悩みを持つ子ども達が話し合える場所をもうける」(項目37)

21.「クラスメートに不登校の児童・生徒に対する適切な対応方法を教える」(項目38)

22.「学校が児童・生徒の小さな変化に気がついて対応する」(項目39)

23. 「大学生など歳の近い先輩が、児童・生徒に関わって支援出来るようにする」(項目42)

である。この中の

項目3「不登校の児童・生徒のみのクラスを作って、過ごし易い様にする」、

項目5「所属するクラスを臨機応変に変更出来る様にする」、

項目13「他の児童・生徒と会わないように、時間をずらして登校できる様にする」、

項目14「極めて少人数のクラスを設けて登校しやすくする」、

は児童生徒に寄り添った考え方であり、斬新である。

ⅲ.教員志望者と非志望者の比較

項目や因子の得点が高いほど、不登校の児童・生徒を減らす効果があると期待していること になるが、ここでは、項目次元と因子次元で教員志望者と非志望者の両群の期待の比較を行っ た。

項目次元の比較結果をTable 8に示した。31の項目で5%以下の有意差があり、項目23以外 では、教員志望者が高かった。項目23は「クラス単位ではなく、大学の様に個々人が授業を 選択できるようにする」であるが、この項目のみ教員志望者の期待が低かった。教員志望者は 小中学校・高等学校のクラス編成の実態を知っているので、この項目を実現することに困難を

Table 2  平成 18 年度における 「指導の結果登校するようになった児童生徒」 に特に効果があった 学校の措置 区分 項目 国公私立小学校 国公私立中学校 計 計 計 合計 学 校 内 で の 指 導 の 改 善 工 夫 ① 不登校の問題について、研修会や事例研究会を通じて全教師の共通理解を図った 3,182 4,047 7,229② 全ての教師が当該児童生徒に触れ合いを多くするなどして学校全体で指導にあたった2,5143,4415,955③ 教育相談担当の教師が専門的に指導にあたった1,1252,
Table 5 因子分析の結果 項 目 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅶ Ⅷ 共通性 Ⅰ.周囲の積極的関心 18 学校が不登校の児童・生徒個々に合わせた対応方法を見つける .738 .244 -.013 .032 .117 .156 .065 .082 .654 39 学校が児童・生徒の小さな変化に気がついて対応する .727 .174 .252 .152 -.022 -.001 .241 .035 .705 40 担任のみに責任を負わせずに、専門機関とも連携しながら学校全 体で支援する .715 .169 .1
Table 8 教員志望者と非志望者の項目ごとの比較 質問項目 区分 平均値 標準偏差 t 値 df 有意確率 高低比較   1.教員が、児童・生徒の悩みを聴くための機会を定期的にもうける 志望  非志望 3.754.1 0.901.05 3.60 401 *** 志望>非志望   2.寄り添ってくれる教師が増える様に学校が工夫する 志望  非志望 4.263.95 0.891.04 3.27 403 ** 志望>非志望   3.不登校の児童・生徒のみのクラスを作って、過ごし易い様にする 志望  非志望 2

参照

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