( 5 7 ) 【 特 許 請 求 の 範 囲 】
【 請 求 項 1 】
下 記 一 般 式 ( 1 ) で 表 さ れ る 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 を 含 有 し 、 血 管 新 生 阻 害 剤 と 併 用 投 与 す る た め に 用 い ら れ 、 前 記 血 管 新 生 阻 害 剤 が 抗 V E G F 抗 体 を 含 む 、 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 。
【 化 1 】
〔 式 中 R1、 R2、 R3、 R4は そ れ ぞ れ 独 立 し て 、 水 素 原 子 、 ア ル キ ル 基 又 は ア ル コ キ シ 基 を 示 す 。 C u は 銅 の 放 射 性 同 位 体 を 示 す 。 〕
【 請 求 項 2 】
前 記 銅 の 放 射 性 同 位 体 が 、6 4C u 又 は6 7C u で あ る 、 請 求 項 1 に 記 載 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 。
【 請 求 項 3 】 20
前 記 V E G F 抗 体 が 、 ベ バ シ ズ マ ブ 又 は そ の 塩 を 含 む 、 請 求 項 1 又 は 2 に 記 載 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 。
【 請 求 項 4 】
前 記 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 が 、
放 射 性 グ リ オ キ ザ ー ル − ビ ス ( N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 グ リ オ キ ザ ー ル − ビ ス ( N 4 − ジ メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 エ チ ル グ リ オ キ ザ ー ル − ビ ス ( N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 エ チ ル グ リ オ キ ザ ー ル − ビ ス ( N 4 − エ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 ピ ル ブ ア ル デ ヒ ド − ビ ス ( N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 ピ ル ブ ア ル デ ヒ ド − ビ ス ( N 4 − ジ メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 ピ ル ブ ア ル デ ヒ ド − ビ ス ( N 4 − エ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 ジ ア セ チ ル − ビ ス ( N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、
放 射 性 ジ ア セ チ ル − ビ ス ( N 4 − ジ メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 又 は 、
放 射 性 ジ ア セ チ ル − ビ ス ( N 4 − エ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 で あ る 、 請 求 項 1 乃 至 3 い ず れ か 一 項 に 記 載 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 。
【 請 求 項 5 】
前 記 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 が 、
6 4C u − A T S M 又 は
6 7C u − A T S M で あ る 、 請 求 項 1 乃 至 4 い ず れ か 一 項 に 記 載 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 。
【 請 求 項 6 】
前 記 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 後 に 用 い ら れ る 、 請 求 項 1 乃 至 5 い ず れ か 一 項 に 記 載 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 。
【 請 求 項 7 】
前 記 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 量 が 、 前 記 抗 血 管 新 生 阻 害 剤 を 単 独 投 与 し た と き 該 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 後 の 体 重 減 少 率 が 1 0 % 以 下 と な る よ う に 設 定 さ れ て い る 、 請 求 項 1 乃 至 6 い ず れ か 一 項 に 記 載 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 。
【 請 求 項 8 】
下 記 一 般 式 ( 1 ) で 表 さ れ る 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 と 併 用 投 与 す る た め に 用 い ら れ 、 抗 V E G F 抗 体 を 含 む 、 血 管 新 生 阻 害 剤 。
【 化 2 】
〔 式 中 R
1、 R
2、 R
3、 R
4は そ れ ぞ れ 独 立 し て 、 水 素 原 子 、 ア ル キ ル 基 又 は ア ル コ キ シ 基 を 示 す 。 C u は 銅 の 放 射 性 同 位 体 を 示 す 。 〕
【 請 求 項 9 】
抗 V E G F 抗 体 を 含 む 血 管 新 生 阻 害 剤 と 、
下 記 一 般 式 ( 1 ) で 表 さ れ る 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 と 、 を 有 す る 抗 腫 瘍 用 キ ッ ト 。
10
20
40
【 化 3 】
〔 式 中 R
1、 R
2、 R
3、 R
4は そ れ ぞ れ 独 立 し て 、 水 素 原 子 、 ア ル キ ル 基 又 は ア ル コ キ シ 基 を 示 す 。 C u は 銅 の 放 射 性 同 位 体 を 示 す 。 〕
【 発 明 の 詳 細 な 説 明 】
【 技 術 分 野 】
【 0 0 0 1 】
本 発 明 は 、 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 、 及 び 、 抗 腫 瘍 用 キ ッ ト に 関 す る 。
【 背 景 技 術 】
【 0 0 0 2 】
放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 は 、 低 酸 素 部 位 や ミ ト コ ン ド リ ア 機 能 障 害 の 診 断 剤 と し て 知 ら れ て い る ( 例 え ば 、 特 許 文 献 1 ) 。 ま た 、 非 特 許 文 献 1 に は 、 放 射 性 ジ ア セ チ ル − ビ ス ( N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 ( 以 下 、 「 放 射 性 C u − A T S M 」 と も い う 。 ) は 、 低 酸 素 領 域 を 標 的 と し た 腫 瘍 の 放 射 線 治 療 剤 と し て 有 用 で あ る こ と が 記 載 さ れ て い る 。
【 0 0 0 3 】
ま た 、 近 年 、
6 4C u − A T S M は 、 C D 1 3 3 陽 性 細 胞 に 集 積 す る こ と が 明 ら か と な っ た ( 非 特 許 文 献 2 ) 。 非 特 許 文 献 3 に は 、 腫 瘍 中 の C D 1 3 3 陽 性 細 胞 の 量 を 低 減 し 、 腫 瘍 が 縮 小 で き た こ と が 報 告 さ れ て い る 。 こ の た め 、 放 射 性 C u − A T S M は 、 が ん 幹 細 胞 の 検 出 剤 、 及 び 、 が ん 幹 細 胞 を 標 的 化 し た が ん の 予 防 ・ 治 療 剤 と し て の 有 用 性 も 期 待 さ れ て い る ( 特 許 文 献 2 ) 。
【 0 0 0 4 】
し か し な が ら 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 は 、 生 体 内 に 投 与 す る と 正 常 な 肝 臓 に 対 し て も 放 射 能 が 大 量 に 集 積 し て し ま う 。 か か る 課 題 を 解 決 す る 手 法 と し て 、 特 許 文 献 3 、 非 特 許 文 献 4 に は 、
6 4C u − A T S M と D − ペ ニ シ ラ ミ ン と を 併 用 投 与 す る こ と で
、 肝 臓 へ の 放 射 能 集 積 を 減 少 さ せ た 例 が 記 載 さ れ て い る 。
【 0 0 0 5 】
ま た 、 特 許 文 献 4 に は 、 放 射 性 C u − A T S M を 代 謝 阻 害 剤 と 併 用 す る こ と に よ り 、 抗 腫 瘍 効 果 を 高 め た こ と が 記 載 さ れ て い る 。
【 先 行 技 術 文 献 】
【 特 許 文 献 】
【 0 0 0 6 】
【 特 許 文 献 1 】 特 開 平 8 − 2 4 5 4 2 5 号 公 報
【 特 許 文 献 2 】 特 開 2 0 1 0 − 1 3 3 8 0 号 公 報
【 特 許 文 献 3 】 特 開 2 0 1 4 − 1 2 9 3 1 6 号 公 報
【 特 許 文 献 4 】 特 開 2 0 1 4 − 1 4 1 4 5 7 号 公 報
【 非 特 許 文 献 】
【 0 0 0 7 】
【 非 特 許 文 献 1 】 J a s o n S . L e w i s e t a l ( 2 0 0 1 ) , P r o s . N a t l . A c a d . S c i . v o l . 9 8 , 1 2 0 6 − 1 2 1 1
【 非 特 許 文 献 2 】 Y u k i e Y o s h i i e t a l ( 2 0 1 0 ) , N u c l . M e d . B i o l . v o l . 3 7 , 3 9 5 − 4 0 4
【 非 特 許 文 献 3 】 Y u k i e Y o s h i i e t a l ( 2 0 1 1 ) , N u c l . M e 10
20
30
40
50
d . B i o l . v o l . 3 8 , 1 5 1 − 1 5 7
【 非 特 許 文 献 4 】 Y u k i e Y o s h i i e t a l ( 2 0 1 4 ) , P L o S O N E , 9 ( 1 ) , e 8 6 9 9 6
【 発 明 の 概 要 】
【 発 明 が 解 決 し よ う と す る 課 題 】
【 0 0 0 8 】
放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 は 、 低 酸 素 化 し た 腫 瘍 増 殖 を 抑 制 で き る も の と し て 有 用 で あ る 一 方 、 生 体 内 に 投 与 す る と 正 常 な 肝 臓 に 対 し て も 放 射 能 が 大 量 に 集 積 し て し ま う 。 こ の た め 、 特 許 文 献 3 、 非 特 許 文 献 4 に 示 す よ う な 技 術 を 使 用 し な い 場 合 、 肝 臓 等 の 正 常 組 織 へ の 被 曝 線 量 が 制 限 と な り 、 抗 腫 瘍 効 果 を 得 る た め に 十 分 な 量 を 投 与 す る こ と が で き な い 。
【 0 0 0 9 】
血 管 新 生 阻 害 剤 は 、 副 作 用 が 少 な く 腫 瘍 増 殖 を 抑 制 で き る も の と し て 、 腫 瘍 の 治 療 に 汎 用 さ れ て い る が 、 腫 瘍 へ の 血 液 供 給 が 減 少 す る た め 、 低 酸 素 化 し た 耐 性 腫 瘍 が で き る こ と が 問 題 に な っ て い る 。 こ う し た 耐 性 腫 瘍 で は 、 血 管 新 生 阻 害 剤 と 他 の 薬 剤 と を 併 用 し た 場 合 、 単 独 投 与 時 と 比 較 し て 、 取 り こ み 量 が 減 少 す る お そ れ が あ る 。
【 0 0 1 0 】
本 発 明 は 上 記 事 情 に 鑑 み て な さ れ た も の で あ り 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 及 び 血 管 新 生 阻 害 剤 の 各 々 の 抗 腫 瘍 効 果 を 高 め る 技 術 を 提 供 す る こ と に あ る 。
【 課 題 を 解 決 す る た め の 手 段 】
【 0 0 1 1 】
本 発 明 者 ら は 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 と 血 管 新 生 阻 害 剤 と を 併 用 す る こ と に よ り 、 腫 瘍 細 胞 に 対 す る 相 乗 的 な 殺 傷 効 果 が 得 ら れ る こ と を 新 た に 知 見 し 、 本 発 明 を 完 成 さ せ た 。
【 0 0 1 2 】
本 発 明 の 一 態 様 は 、 下 記 一 般 式 ( 1 ) で 表 さ れ る 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 を 含 有 し 、 血 管 新 生 阻 害 と 併 用 投 与 す る た め に 用 い ら れ 、 前 記 血 管 新 生 阻 害 剤 が 抗 V E G F 抗 体 を 含 む 、 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 を 提 供 す る も の で あ る 。
【 0 0 1 3 】
【 化 1 】
【 0 0 1 4 】
上 記 一 般 式 ( 1 ) 中 R
1、 R
2、 R
3、 R
4は そ れ ぞ れ 独 立 し て 、 水 素 原 子 、 ア ル キ ル 基 又 は ア ル コ キ シ 基 を 示 す 。 C u は 銅 の 放 射 性 同 位 体 を 示 す 。
【 0 0 1 5 】
ま た 、 本 発 明 の 他 の 態 様 は 、 上 記 一 般 式 ( 1 ) で 表 さ れ る 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン
10
20
30
50
銅 錯 体 と 併 用 投 与 す る た め に 用 い ら れ 、 抗 V E G F 抗 体 を 含 む 、 血 管 新 生 阻 害 剤 を 提 供 す る も の で あ る 。
【 0 0 1 6 】
ま た 、 本 発 明 の 他 の 態 様 は 、
抗 V E G F 抗 体 を 含 む 血 管 新 生 阻 害 剤 と 、
上 記 一 般 式 ( 1 ) で 表 さ れ る 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 と 、 を 有 す る 抗 腫 瘍 用 キ ッ ト を 提 供 す る も の で あ る 。
【 発 明 の 効 果 】
【 0 0 1 7 】
本 発 明 に よ れ ば 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 と 血 管 新 生 阻 害 剤 と を 併 用 す る こ と に よ り 、 相 乗 的 な 抗 腫 瘍 効 果 を 得 る こ と が で き る 。
【 図 面 の 簡 単 な 説 明 】
【 0 0 1 8 】
【 図 1 】 [
6 4C u ] ジ ア セ チ ル − ビ ス ( N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 (
64
C u − A T S M ) 及 び ベ バ シ ズ マ ブ を 併 用 投 与 し 又 は 単 独 投 与 し た H T 2 9 担 が ん マ ウ ス の 腫 瘍 体 積 の 経 時 変 化 を 示 す 図 で あ る 。
【 図 2 】 H T 2 9 担 が ん マ ウ ス に つ い て 、
6 4C u − A T S M と ベ バ シ ズ マ ブ と の 併 用 前 後 の 白 血 球 の 数 を 比 較 し た 図 で あ る 。
【 図 3 】 H T 2 9 担 が ん マ ウ ス に お け る
6 4C u − A T S M の 体 内 分 布 を 示 す 図 で あ る 。
【 図 4 】 H T 2 9 担 が ん マ ウ ス の 腫 瘍 移 植 部 位 の 画 像 を 示 す 図 で あ り 、 破 線 で 囲 ん だ 部 位 が 腫 瘍 移 植 部 位 で あ る 。 A が 対 照 群 の
6 4C u − A T S M ( P E T ) 画 像 で あ り 、 B が 対 照 群 の
9 9 mT c − ヒ ト 血 清 ア ル ブ ミ ン (
9 9 mT c − H S A ) ( S P E C T ) 画 像 で あ り 、 C が A と B と の 重 ね 合 わ せ 画 像 で あ り 、 D が ベ バ シ ズ マ ブ 投 与 群 の
6 4C u − A T S M ( P E T ) 画 像 で あ り 、 E が ベ バ シ ズ マ ブ 投 与 群 の
9 9 mT c − H S A ( S P E C T ) 画 像 で あ り 、 F が D と E と の 重 ね 合 わ せ 画 像 で あ る 。
【 図 5 】 ベ バ シ ズ マ ブ 投 与 の 有 無 に よ る 腫 瘍 細 胞 へ の
6 4C u − A T S M 取 り 込 み 比 較 を 示 す 図 で あ る 。
【 図 6 】
6 4C u − A T S M 及 び ベ バ シ ズ マ ブ を 併 用 投 与 し 又 は 単 独 投 与 し た A 5 4 9 担 が ん マ ウ ス の 腫 瘍 体 積 の 経 時 変 化 を 示 す 図 で あ る 。
【 図 7 】
6 4C u − A T S M 及 び レ ゴ ラ フ ェ ニ ブ を 併 用 投 与 し 又 は 単 独 投 与 し た H T 2 9 担 が ん マ ウ ス の 腫 瘍 体 積 の 経 時 変 化 を 示 す 図 で あ る 。
【 図 8 】 H T 2 9 担 が ん マ ウ ス に つ い て 、
6 4C u − A T S M と レ ゴ ラ フ ェ ニ ブ と の 併 用 前 後 の 白 血 球 数 を 比 較 し た 図 で あ る 。
【 発 明 を 実 施 す る た め の 形 態 】
【 0 0 1 9 】
[ 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 ]
本 発 明 に お い て 、 「 抗 腫 瘍 」 と は 、 腫 瘍 の 増 加 を 抑 制 す る こ と 、 更 に は 、 腫 瘍 を 減 少 若 し く は 消 滅 す る こ と を い い 、 本 発 明 の 「 抗 腫 瘍 剤 」 は 、 腫 瘍 細 胞 を 殺 傷 し 、 腫 瘍 の 増 殖 を 抑 制 し 、 更 に は 、 腫 瘍 を 減 少 若 し く は 消 滅 で き る も の を 有 効 成 分 と し て 含 有 す る 剤 を い う
。
【 0 0 2 0 】
本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 は 、 各 種 の 腫 瘍 に 対 し 適 用 す る こ と が で き る 。 本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 が 適 用 さ れ る 腫 瘍 と し て は 、 例 え ば 、 乳 癌 、 脳 腫 瘍 、 前 立 腺 癌 、 膵 臓 癌 、 胃 癌 、 肺 癌 、 結 腸 癌 、 直 腸 癌 、 大 腸 癌 、 小 腸 癌 、 食 道 癌 、 十 二 指 腸 癌 、 舌 癌 、 咽 頭 癌 、 唾 液 腺 癌
、 神 経 鞘 腫 、 肝 臓 癌 、 腎 臓 癌 、 胆 管 癌 、 子 宮 体 癌 、 子 宮 頸 癌 、 卵 巣 癌 、 膀 胱 癌 、 皮 膚 癌 、 血 管 腫 、 悪 性 リ ン パ 腫 、 悪 性 黒 色 腫 、 甲 状 腺 癌 、 副 甲 状 腺 が ん 、 鼻 腔 が ん 、 副 鼻 腔 が ん 、 骨 腫 瘍 、 血 管 線 維 腫 、 網 膜 肉 腫 、 陰 茎 癌 、 精 巣 腫 瘍 、 小 児 固 形 癌 、 肉 腫 、 白 血 病 な ど が 挙 げ ら れ る 。 こ れ ら の 腫 瘍 は 、 原 発 性 で あ っ て も 転 移 性 で あ っ て も よ い 。
【 0 0 2 1 】
本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 は 、 上 記 一 般 式 ( 1 ) で 表 さ れ る 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 10
20
30
40
50
銅 錯 体 を そ の ま ま 、 あ る い は 薬 理 学 的 に 許 容 さ れ 得 る 担 体 、 希 釈 剤 、 若 し く は 賦 形 剤 と と も に 製 剤 化 さ れ て い れ ば よ い 。 剤 形 は 、 経 口 投 与 又 は 非 経 口 投 与 の い ず れ で あ っ て も よ い が 、 例 え ば 注 射 剤 な ど の 非 経 口 投 与 の 剤 形 が 好 ま し い 。
【 0 0 2 2 】
本 発 明 に お い て 、 上 記 一 般 式 ( 1 ) 中 の 置 換 基 R
1、 R
2、 R
3、 R
4の ア ル キ ル 基 及 び ア ル コ キ シ 基 の 炭 素 数 は 、 好 ま し く は 1 〜 5 の 整 数 で あ り 、 よ り 好 ま し く は 炭 素 数 1 〜 3 の 整 数 で あ る 。 本 発 明 に お い て 、 上 記 一 般 式 ( 1 ) 中 の 置 換 基 R
1、 R
2、 R
3、 R
4は 、 同 一 又 は 異 な っ て 水 素 原 子 又 は 炭 素 数 1 〜 3 の ア ル キ ル 基 で あ る こ と が 好 ま し く 、 R
1
及 び R
2が 同 一 又 は 異 な っ て 水 素 原 子 又 は 炭 素 数 1 〜 3 の ア ル キ ル 基 で あ り 、 R
3が 水 素 原 子 で あ り 、 R
4が 炭 素 数 1 〜 3 の ア ル キ ル 基 で あ る こ と が よ り 好 ま し く 、 R
1及 び R
2
が 同 一 又 は 異 な っ て 水 素 原 子 又 は メ チ ル 基 で あ り 、 R
3が 水 素 原 子 で あ り 、 R
4が メ チ ル 基 で あ る こ と が 更 に 好 ま し い 。
【 0 0 2 3 】
上 記 一 般 式 ( 1 ) 中 の 銅 の 放 射 性 同 位 体 は 、
6 1C u 、
6 2C u 、
6 4C u 又 は
6 7C u で あ る こ と が 好 ま し く 、
6 4C u 、
6 7C u が よ り 好 ま し い 。
6 4C u 、
6 7C u は 飛 程 の 短 い β 線 も 放 出 し 、 細 胞 を 破 壊 す る た め 、 抗 腫 瘍 効 果 を 更 に 高 め る こ と が で き る 。
【 0 0 2 4 】
上 記 一 般 式 ( 1 ) で 表 さ れ る 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 は 、 具 体 的 に は 、 放 射 性 グ リ オ キ ザ ー ル − ビ ス ( N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、
放 射 性 グ リ オ キ ザ ー ル − ビ ス ( N 4 − ジ メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 エ チ ル グ リ オ キ ザ ー ル − ビ ス ( N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 エ チ ル グ リ オ キ ザ ー ル − ビ ス ( N 4 − エ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 ピ ル ブ ア ル デ ヒ ド − ビ ス ( N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 ピ ル ブ ア ル デ ヒ ド − ビ ス ( N 4 − ジ メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 ピ ル ブ ア ル デ ヒ ド − ビ ス ( N 4 − エ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 ジ ア セ チ ル − ビ ス ( N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、
放 射 性 ジ ア セ チ ル − ビ ス ( N 4 − ジ メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 、 放 射 性 ジ ア セ チ ル − ビ ス ( N 4 − エ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体
等 が 示 さ れ る 。 中 で も 、 下 記 式 ( 2 ) で 表 さ れ る 放 射 性 ジ ア セ チ ル − ビ ス ( N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 ( 以 下 、 放 射 性 C u − A T S M と も い う 。 ) 又 は 放 射 性 ピ ル ブ ア ル デ ヒ ド − ビ ス ( N 4 − ジ メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) 銅 錯 体 ( 以 下 、 放 射 性 C u − P T S M と も い う 。 ) が 好 ま し く 、 放 射 性 C u − A T S M が よ り 好 ま し い 。
【 0 0 2 5 】
【 化 2 】
【 0 0 2 6 】
式 ( 2 ) 中 、 C u は 銅 の 放 射 性 同 位 体 を 示 し 、 好 ま し く は
6 4C u 、
6 7C u で あ る 。
【 0 0 2 7 】
本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 は 、 例 え ば 、 以 下 の 方 法 に よ り 製 造 す る こ と が で き る 。
10
20
30
50
【 0 0 2 8 】
ま ず 、 P e t e r i n g e t a l . ( C a n c e r R e s . , 2 4 , 3 6 7 − 3 7 2 , 1 9 6 4 ) に 記 載 の 方 法 に よ り ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 誘 導 体 を 合 成 す る 。 す な わ ち
、 α − ケ ト ア ル デ ヒ ド の 1 m o l 水 溶 液 又 は 5 0 体 積 % エ タ ノ ー ル 溶 液 を 3 0 〜 4 0 分 か け て チ オ セ ミ カ ル バ ジ ド 、 N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ジ ド 、 N 4 − ジ メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ジ ド 等 の 2 . 2 m o l 含 有 5 % 氷 酢 酸 溶 液 に 5 0 〜 6 0 ℃ で 滴 下 す る 。 滴 下 中 は 反 応 液 を 撹 拌 す る 。 滴 下 終 了 後 室 温 で 数 時 間 放 置 し た 後 、 冷 却 し て 結 晶 を 分 離 す る 。 結 晶 は メ タ ノ ー ル に 溶 解 し て 再 結 晶 を 行 い 精 製 す る 。
【 0 0 2 9 】
つ づ い て 、 放 射 性 銅 イ オ ン を 製 造 す る 。 放 射 性 銅 イ オ ン は 、 公 知 の 方 法 に よ り 製 造 す る こ と が で き る が 、
6 4C u イ オ ン は 例 え ば 、 M c C a r t h y ら の 方 法 ( N u c l e a r M e d i c i n e a n d B i o l o g y , v o l . 2 4 ( 1 ) , 1 9 9 7 , p p . 3 5 ‐ 4 3 ) 、 又 は 、 O b a t a ら の 方 法 ( N u c l e a r M e d i c i n e a n d B i o l o g y , v o l . 3 0 ( 5 ) , 2 0 0 3 , p p . 5 3 5 ‐ 5 3 9 ) に よ り 得 る こ と が で き る 。
6 7C u イ オ ン は 例 え ば 、
6 8Z n ( p , 2 p )
6 7C u 反 応 か ら
6 7C
u を 生 成 し た 後 、 イ オ ン ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー 等 を 用 い て タ ー ゲ ッ ト か ら 化 学 的 に 分 離 す る こ と に よ り 得 る こ と が で き る 。
【 0 0 3 0 】
そ の 後 、 上 記 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 誘 導 体 を ジ メ チ ル ス ル ホ キ シ ド ( D M S O ) 溶 液 と し て 、 上 記 放 射 性 銅 イ オ ン を 含 む 溶 液 と 接 触 さ せ る こ と に よ り 、 上 記 一 般 式 ( 1 ) で 表 さ れ る 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 を 得 る こ と が で き る 。 放 射 性 C u − A T S M は 、 例 え ば 、 J a l i l i a n ら の 方 法 ( A c t a P h a r m a c e u t i c a , 5 9 ( 1
) , 2 0 0 9 , p p . 4 5 − 5 5 ) 、 「 P E T 用 放 射 性 薬 剤 の 製 造 お よ び 品 質 管 理 — 合 成 と 臨 床 使 用 へ の て び き 」 ( P E T 化 学 ワ ー ク シ ョ ッ プ 編 ) 第 4 版 ( 平 成 2 3 年 改 定 版 ) 記 載 の 方 法 、 T a n a k a ら の 方 法 ( N u c l e a r M e d i c i n e a n d B i o l o g y , v o l . 3 3 , 2 0 0 6 , p p . 7 4 3 ‐ 5 0 ) 、 L e w i s ら の 方 法 ( J . N u c l . M e d . , 2 0 0 1 , 4 2 , 6 5 5 ‐ 6 6 1 ) 等 に よ り 製 造 す る こ と が で き る
。
【 0 0 3 1 】
本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 は 、 後 述 す る 血 管 新 生 阻 害 剤 と 併 用 投 与 す る た め に 用 い ら れ る
。 本 発 明 に お い て 「 併 用 投 与 」 と は 、 同 一 の 投 与 レ ジ メ ン で 用 い ら れ る こ と を い い 、 同 一 の 腫 瘍 領 域 に 対 し 、 同 一 の 治 療 効 果 ( 腫 瘍 の 増 殖 抑 制 、 更 に は 、 縮 小 又 は 消 滅 の 効 果 ) を 発 揮 で き る よ う に そ れ ぞ れ の 剤 が 投 与 さ れ れ ば よ い 。 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 の 投 与 前 に 血 管 新 生 阻 害 剤 が 投 与 さ れ て も よ い し 、 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 の 投 与 後 に 血 管 新 生 阻 害 剤 が 投 与 さ れ て も よ い し 、 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 と 血 管 新 生 阻 害 剤 と が 同 時 に 投 与 さ れ て も よ い 。
【 0 0 3 2 】
好 ま し く は 、 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 後 に 本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 を 投 与 す る こ と が で き
、 血 管 新 生 阻 害 剤 を 単 回 投 与 ( 好 ま し く は 持 続 投 与 ) 又 は 反 復 投 与 し た 後 に 、 本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 が 投 与 さ れ る こ と が よ り 好 ま し い 。 本 発 明 に お い て 「 反 復 投 与 」 と は 、 一 定 の 時 間 を 空 け て 複 数 回 投 与 す る こ と で あ り 、 例 え ば 、 1 日 1 回 又 は 複 数 回 ず つ 、 2 日 〜 1 ヶ 月 間 投 与 す る こ と が で き る 。 ま た 、 「 持 続 投 与 」 と は 、 一 定 の 時 間 連 続 し て 投 与 す る こ と で あ り 、 例 え ば 、 数 時 間 〜 1 週 間 、 連 続 し て 投 与 す る こ と が で き る 。 血 管 新 生 阻 害 剤 の 前 投 与 で 腫 瘍 内 の 血 管 は 低 減 す る が 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 は 、 組 織 浸 透 性 が 高 い た め 、 腫 瘍 内 に 浸 透 し 抗 腫 瘍 効 果 を 発 現 す る こ と が で き る 。 し た が っ て 、 本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 に よ れ ば 、 血 管 新 生 阻 害 剤 と の 間 で 相 乗 的 な 抗 腫 瘍 効 果 を よ り 一 層 高 め る こ と が で き る 。
【 0 0 3 3 】
血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 後 に 本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 を 投 与 す る 場 合 、 血 管 新 生 阻 害 剤 と 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 と の 投 与 間 隔 は 、 特 に 限 定 さ れ な い が 、 例 え ば 、 生 体 内 に お け る 血 管 新 生 阻 害 剤 の 有 効 成 分 ( 例 え ば 、 ベ バ シ ズ マ ブ 、 レ ゴ ラ フ ェ ニ ブ な ど ) の 血 中 濃 度 が 最 高 血 中
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濃 度 に 到 達 し た 後 に 、 本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 を 投 与 す る こ と が で き る 。
【 0 0 3 4 】
本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 の 投 与 対 象 は 、 例 え ば 哺 乳 動 物 で あ り 、 好 ま し く は ヒ ト で あ る
。 本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 の 投 与 量 は 、 投 与 対 象 と な る 患 者 の 種 別 、 年 齢 、 性 別 、 体 重 、 症 状 、 投 与 法 な ど に よ っ て 異 な り 特 に 限 定 さ れ な い が 、 一 般 の 放 射 性 医 薬 品 に お い て 通 常 採 用 さ れ て い る 範 囲 を 採 用 す る こ と が で き る 。 ま た 、 本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 は 、 単 回 投 与 さ れ て も よ い し 、 複 数 回 投 与 さ れ て も よ い 。
【 0 0 3 5 】
[ 血 管 新 生 阻 害 剤 ]
本 発 明 に お い て 血 管 新 生 阻 害 剤 と は 、 血 管 内 皮 細 胞 増 殖 因 子 ( V E G F ) と 受 容 体 ( V E G F R ) を 主 な 標 的 と し た 薬 剤 で あ っ て 、 血 管 新 生 阻 害 に よ り 、 癌 細 胞 へ の 増 殖 因 子 や 酸 素 の 供 給 を 抑 制 し 、 腫 瘍 の 増 殖 を 抑 制 す る 抗 が ん 剤 で あ る 。 血 管 新 生 阻 害 剤 に は 、 抗 体 医 薬 と 低 分 子 阻 害 剤 と に 分 類 で き る 。
【 0 0 3 6 】
抗 体 医 薬 の 有 効 成 分 と し て は 、 モ ノ ク ロ ー ナ ル 抗 体 が 挙 げ ら れ る 。 モ ノ ク ロ ー ナ ル 抗 体 と し て は 、 マ ウ ス 型 モ ノ ク ロ ー ナ ル 抗 体 、 6 6 % が ヒ ト 抗 体 の キ メ ラ 型 モ ノ ク ロ ー ナ ル 抗 体 、 9 0 % が ヒ ト 抗 体 の ヒ ト 化 モ ノ ク ロ ー ナ ル 抗 体 、 1 0 0 % ヒ ト 抗 体 か ら な る ヒ ト 型 モ ノ ク ロ ー ナ ル 抗 体 の 4 種 類 が 挙 げ ら れ る が 、 本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 と 併 用 効 果 の 観 点 か ら は 、 ヒ ト 化 モ ノ ク ロ ー ナ ル 抗 体 が 好 ま し い 。 中 で も 、 抗 V E G F 抗 体 が よ り 好 ま し く 、 ベ バ シ ズ マ ブ 又 は そ の 塩 が 特 に 好 ま し い 。
【 0 0 3 7 】
低 分 子 阻 害 剤 と し て は 、 チ ロ シ ン キ ナ ー ゼ 阻 害 剤 、 m T O R 阻 害 剤 が 挙 げ ら れ る が 、 チ ロ シ ン キ ナ ー ゼ 阻 害 剤 が 好 ま し い 。 チ ロ シ ン キ ナ ー ゼ 阻 害 剤 と し て は 、 受 容 体 型 チ ロ シ ン キ ナ ー ゼ 阻 害 剤 が 好 ま し く 、 V E G F R を 標 的 と し た 、 ス ニ チ ニ ブ 、 ソ ラ フ ェ ニ ブ 及 び レ ゴ ラ フ ェ ニ ブ 並 び に こ れ ら の 塩 か ら 選 択 さ れ る 1 種 又 は 2 種 以 上 を 有 効 成 分 と し て 含 有 す る も の が よ り 好 ま し い 。
【 0 0 3 8 】
本 発 明 の 血 管 新 生 阻 害 剤 の 有 効 成 分 ( 例 え ば 、 ベ バ シ ズ マ ブ 、 ス ニ チ ニ ブ 、 ソ ラ フ ェ ニ ブ 及 び レ ゴ ラ フ ェ ニ ブ ) が 塩 を 形 成 す る と き は 、 そ の 塩 は 薬 理 学 的 に 許 容 さ れ る 塩 で あ れ ば よ い 。
【 0 0 3 9 】
本 発 明 に お い て 血 管 新 生 阻 害 剤 は 、 有 効 成 分 を そ の ま ま 、 あ る い は 、 有 効 成 分 と と も に
、 薬 理 学 的 に 許 容 さ れ 得 る 担 体 、 賦 形 剤 、 結 合 剤 、 滑 沢 剤 、 崩 壊 剤 、 徐 放 剤 、 バ ッ フ ァ 、 コ ー テ ィ ン グ 剤 及 び 着 色 剤 等 を 適 宜 含 ま せ て 製 剤 化 さ れ て い れ ば よ く 、 経 口 投 与 又 は 非 経 口 投 与 の い ず れ に 適 す る 剤 形 で あ っ て も よ い 。 例 え ば 錠 剤 、 カ プ セ ル 剤 、 散 剤 、 顆 粒 剤 、 シ ロ ッ プ 剤 等 の 経 口 剤 、 注 射 剤 、 外 用 剤 、 坐 剤 、 ペ レ ッ ト 、 点 滴 剤 、 徐 放 性 製 剤 等 の 非 経 口 剤 が 挙 げ ら れ る 。 ま た 、 2 種 以 上 の 剤 形 を 組 み 合 わ せ て も よ い 。
【 0 0 4 0 】
本 発 明 の 血 管 新 生 阻 害 剤 と し て は 、 種 々 の 市 販 品 を 用 い て も よ い 。 抗 体 医 薬 と し て は 、 例 え ば 、 ア バ ス チ ン ( 商 品 名 ) が 挙 げ ら れ る 。 ま た 、 低 分 子 阻 害 剤 と し て は 、 ス ー テ ン ト
( 商 品 名 ) 、 ネ ク サ バ ー ル ( 商 品 名 ) 、 ス チ バ ー ガ ( 商 品 名 ) が 挙 げ ら れ る 。
【 0 0 4 1 】
こ の 血 管 新 生 阻 害 剤 は 、 前 述 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 と 併 用 投 与 し て 用 い ら れ れ ば よ く 、 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 の 投 与 前 若 し く は 投 与 後 に 単 回 投 与 ( 好 ま し く は 持 続 投 与 ) さ れ て も よ い し 、 反 復 投 与 さ れ て も よ い 。 ま た 、 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 の 投 与 前 後 の 両 方 に お い て 投 与 さ れ て も よ い し 、 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 と 同 時 に 投 与 さ れ て も よ い が 、 本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 の 投 与 前 に 投 与 さ れ る こ と が 好 ま し い 。 血 管 新 生 阻 害 剤 の 前 投 与 で 腫 瘍 内 の 血 管 は 低 減 す る が 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 は 組 織 浸 透 性 が 高 い た め 、 腫 瘍 内 に 浸 透 し 抗 腫 瘍 効 果 を 発 現 す る こ と が で き る 。 し た が っ て 、 本 発 明 の 血 管 新 生 阻 害 剤 に よ れ ば 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 の 間 で 相 乗 的 な 抗 腫 瘍 効 果 を よ り い っ そ う 高 め る こ と が で き る 。
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【 0 0 4 2 】
本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 と 併 用 投 与 さ れ る 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 量 は 、 特 に 限 定 さ れ な い が 、 好 ま し く は 、 血 管 新 生 阻 害 剤 が 単 独 で 抗 腫 瘍 薬 と し て 用 い ら れ る 際 の 投 与 量 を 超 え な い 範 囲 で 使 用 す る こ と が で き 、 血 管 新 生 阻 害 剤 を 単 独 投 与 し た と き 体 重 減 少 が 認 め ら れ な い 量 を 投 与 す る こ と が よ り 好 ま し い 。 具 体 的 に は 、 血 管 新 生 阻 害 剤 を 単 独 で 投 与 し た と き 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 後 の 体 重 減 少 率 が 1 0 % 以 下 と な る よ う に 投 与 量 を 設 定 す る こ と が で き る 。 こ れ に よ り 、 血 管 新 生 阻 害 剤 の 副 作 用 を 低 減 し つ つ 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 の 腫 瘍 細 胞 の 殺 傷 効 果 を 高 め る こ と が で き る 。 こ こ で い う 単 独 投 与 と は 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 を 含 む 他 の 医 薬 を 併 用 し な い 投 与 レ ジ メ ン を い う 。 体 重 減 少 率 は 、 「 体 重 減 少 率 ( % ) = { ( 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 開 始 前 の 体 重 − 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 開 始 後 の 体 重 ) / 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 開 始 前 の 体 重 } × 1 0 0 」 で 表 す こ と が で き
、 「 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 開 始 後 の 体 重 」 は 、 好 ま し く は 、 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 開 始 か ら 5 日 〜 2 週 間 後 の 体 重 に す る こ と が で き る 。
【 0 0 4 3 】
[ 抗 腫 瘍 用 キ ッ ト ]
本 発 明 の 抗 腫 瘍 用 キ ッ ト は 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 を 含 有 す る 前 述 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 と 、 前 述 の 血 管 新 生 阻 害 剤 と を 有 す る も の で あ る 。
【 0 0 4 4 】
ま た 、 本 発 明 の 抗 腫 瘍 用 キ ッ ト は 、 前 述 の 血 管 新 生 阻 害 剤 を 投 与 し た 後 に 前 述 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 を 投 与 す る こ と を 記 載 し た 添 付 文 書 を 含 む こ と が 好 ま し い 。 こ の 添 付 文 書 に は 、 後 述 す る 本 発 明 の 抗 腫 瘍 用 キ ッ ト の 使 用 方 法 を 記 載 す る こ と が で き る 。
【 0 0 4 5 】
本 発 明 の 抗 腫 瘍 用 キ ッ ト は 、 好 ま し く は 、 上 記 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 、 及 び 、 前 述 の 血 管 新 生 阻 害 剤 を 哺 乳 動 物 に 投 与 し て 用 い ら れ る 。 投 与 対 象 と な る 哺 乳 動 物 と し て は 、 ヒ ト が よ り 好 ま し い 。
【 0 0 4 6 】
[ 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 、 血 管 新 生 阻 害 剤 、 及 び 、 抗 腫 瘍 用 キ ッ ト の 使 用 方 法 ]
本 発 明 の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 、 血 管 新 生 阻 害 剤 、 抗 腫 瘍 用 キ ッ ト の 使 用 方 法 の 一 例 に つ い て 以 下 に 説 明 す る 。
【 0 0 4 7 】
ま ず 、 腫 瘍 を 発 現 し た 被 検 体 又 は 患 者 に 血 管 新 生 阻 害 剤 を 投 与 す る 。 こ の と き 、 血 管 新 生 阻 害 剤 を 単 独 投 与 し た と き 該 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 後 の 体 重 減 少 率 が 1 0 % 以 下 と な る よ う に 、 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 量 を 設 定 す る こ と が で き る 。
【 0 0 4 8 】
そ の 後 、 前 述 の 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 を 含 有 す る 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 を 投 与 す る 。 血 管 新 生 阻 害 剤 の 前 投 与 で 腫 瘍 内 の 血 管 は 低 減 す る が 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 は 組 織 浸 透 性 が 高 い た め 、 腫 瘍 内 に 浸 透 し 抗 腫 瘍 効 果 を 発 現 す る こ と が で き る 。 し た が っ て 、 本 発 明 の 抗 腫 瘍 用 キ ッ ト に よ れ ば 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 と 血 管 新 生 阻 害 剤 と が 相 乗 的 な 抗 腫 瘍 効 果 を よ り い っ そ う 高 め る こ と が で き る 。 こ の 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 は 、 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 後 、 生 体 内 に お け る 、 血 管 新 生 阻 害 剤 の 有 効 成 分 ( 例 え ば
、 ベ バ シ ズ マ ブ 、 ス ニ チ ニ ブ 、 ソ ラ フ ェ ニ ブ 、 レ ゴ ラ フ ェ ニ ブ ) の 血 中 濃 度 が 最 高 血 中 濃 度 に 到 達 し た 後 に 、 投 与 す る こ と が 好 ま し い 。
【 0 0 4 9 】
ま た 、 血 管 新 生 阻 害 剤 の 反 復 投 与 と 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 を 含 有 す る 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 の 単 回 投 与 と か ら な る 投 与 計 画 を 複 数 回 繰 り 返 し て も よ い 。 こ の 繰 り 返 し は
、 連 続 し て 行 っ て も よ い し 、 当 該 放 射 性 抗 腫 瘍 剤 の 投 与 後 1 〜 3 0 日 間 、 好 ま し く は 、 1 0 〜 2 5 日 間 の 間 隔 を お い て 行 っ て も よ い 。
【 0 0 5 0 】
こ れ に よ り 、 放 射 性 ジ チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン 銅 錯 体 と 血 管 新 生 阻 害 剤 と が 相 乗 的 に 作 用 し て 、 腫 瘍 細 胞 を 殺 傷 す る 。 そ し て 、 本 発 明 の 抗 腫 瘍 用 キ ッ ト に よ れ ば 、 腫 瘍 細 胞 の 殺 傷 効
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果 と 放 射 線 増 感 効 果 と を 併 せ 持 つ た め 、 高 い 腫 瘍 増 殖 抑 制 効 果 を 得 る こ と が で き る 。 ま た
、 投 与 す る 放 射 能 量 に 対 す る 抗 腫 瘍 効 果 が 高 い た め 、 正 常 組 織 に 対 す る 被 曝 を 抑 え る こ と が で き る 。 ま た 、 血 管 新 生 阻 害 剤 の 投 与 量 は 体 重 減 少 さ せ な い 程 度 に 少 な い た め 、 血 管 新 生 阻 害 剤 の 副 作 用 も 低 減 す る こ と が で き る 。
【 0 0 5 1 】
以 上 、 本 発 明 の 実 施 形 態 に つ い て 説 明 し た が 、 本 発 明 は 上 記 実 施 形 態 に 限 定 さ れ ず 種 々 の 変 更 を 行 う こ と が で き る 。
【 実 施 例 】
【 0 0 5 2 】
以 下 、 実 施 例 を 記 載 し て 本 発 明 を さ ら に 詳 し く 説 明 す る が 、 本 発 明 は こ れ ら の 内 容 に 限 定 さ れ る も の で は な い 。
【 0 0 5 3 】
( 製 造 例 1 )
6 4C u − A T S M 、 及 び 、 血 管 新 生 阻 害 剤 の 調 製
( A T S M の 合 成 )
ジ ア セ チ ル ‐ ビ ス ( N 4 − メ チ ル チ オ セ ミ カ ル バ ゾ ン ) ( A T S M ) の 合 成 は 、 T a n a k a ら の 方 法 ( N u c l e a r M e d i c i n e a n d B i o l o g y , v o l
. 3 3 , 2 0 0 6 , p p . 7 4 3 − 5 0 ) に 準 じ た 。
【 0 0 5 4 】
(
6 4C u − A T S M の 合 成 )
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C u は M c C a r t h y ら の 方 法 ( N u c l e a r m e d i c i n e a n d b i o l o g y , v o l . 2 4 , 1 9 9 7 , p p . 3 5 − 4 3 ) 及 び O b a t a ら の 方 法
( N u c l e a r m e d i c i n e a n d b i o l o g y , v o l . 3 0 , 2 0 0 3 , p p . 5 3 5 − 5 3 9 ) に 準 じ て 製 造 ・ 精 製 し た 。 A T S M と
6 4C u を 用 い 、 T a n a k a ら の 方 法 ( 上 掲 ) に 準 じ て
6 4C u − A T S M を 合 成 し た 。 ま た 、 製 造 後 の 薬 剤 は 、 薄 層 ク ロ マ ト グ ラ フ 法 ( T L C 法 ) を 用 い て 検 定 し 、 放 射 化 学 的 純 度 9 5 % 以 上 の も の を 以 下 の 実 験 に 使 用 し た 。 な お 、 T L C を 用 い た
6 4C u − A T S M の 分 析 条 件 は 下 記 の と お り で あ る 。
T L C プ レ ー ト : シ リ カ ゲ ル プ レ ー ト ( 製 品 名 : S i l i c a g e l 6 0 、 メ ル ク ) 展 開 相 : 酢 酸 エ チ ル
検 出 : フ ル オ ロ イ メ ー ジ ア ナ ラ イ ザ ー ( 形 式 : F L A − 7 0 0 0 , 富 士 フ イ ル ム )
【 0 0 5 5 】
( ベ バ シ ズ マ ブ 溶 液 の 調 製 )
ベ バ シ ズ マ ブ ( ア バ ス チ ン ( 登 録 商 標 ) 点 滴 静 注 用 1 0 0 m g / 4 m L 、 中 外 製 薬 ) を 生 理 食 塩 液 に 溶 解 し 、 マ ウ ス 1 匹 あ た り 1 0 0 μ L に な る よ う に 調 製 し て 、 以 下 の 実 験 に 使 用 し た 。
( レ ゴ ラ フ ェ ニ ブ 溶 液 の 調 製 )
レ ゴ ラ フ ェ ニ ブ ( ス チ バ ー ガ ( 登 録 商 標 ) 錠 4 0 m g 2 8 錠 、 バ イ エ ル ) を 生 理 食 塩 液 に 溶 解 し 、 マ ウ ス 1 匹 あ た り 1 0 0 μ L に な る よ う に 調 製 し て 、 以 下 の 実 験 に 使 用 し た 。
【 0 0 5 6 】
( 実 施 例 1 ) H T 2 9 担 が ん マ ウ ス へ の
6 4C u − A T S M 及 び ベ バ シ ズ マ ブ の 投 与 に よ る 抗 腫 瘍 効 果
ヒ ト 大 腸 が ん 由 来 の H T 2 9 細 胞 は 、 A T C C よ り 購 入 し た も の を 増 殖 さ せ て 利 用 し た
。 H T 2 9 担 が ん モ デ ル は 、 B A L B / c ヌ ー ド マ ウ ス ( オ ス , 6 週 齢 , 体 重 約 2 0 − 2 5 g , 日 本 エ ス ・ エ ル ・ シ ー か ら 入 手 ) の 大 腿 部 皮 下 に H T 2 9 細 胞 1 × 1 0
7個 を 移 植 し て 作 製 し た 。 H T 2 9 細 胞 の 移 植 後 、 腫 瘍 径 が 6 m m 前 後 に 到 達 し た 時 点 で 、 ベ バ シ ズ マ ブ を 1 回 5 m g / k g ず つ 、 週 2 回 腹 腔 内 に 反 復 投 与 し た 。 ベ バ シ ズ マ ブ 投 与 開 始 ( 試 験 開 始 ) か ら 2 1 日 目 に 、
6 4C u − A T S M 3 7 M B q ( 1 m C i ) 含 有 の 生 理 食 塩 液 溶 液 を 尾 静 脈 よ り 投 与 し た 。 な お 、 対 照 群 に は ベ バ シ ズ マ ブ 及 び
6 4C u − A T S M に 代 え て 生 理 食 塩 液 を 投 与 し た 。 試 験 開 始 後 、 経 時 的 に 週 2 回 、 マ ウ ス の 腫 瘍 径 を 計 測 し た 。
【 0 0 5 7 】
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( 比 較 例 1 ) H T 2 9 担 が ん マ ウ ス へ の ベ バ シ ズ マ ブ の 単 独 投 与 に よ る 抗 腫 瘍 効 果
6 4C u − A T S M に 代 え て 生 理 食 塩 液 を 投 与 し た 以 外 は 、 実 施 例 1 と 同 様 に し た 。
【 0 0 5 8 】
( 比 較 例 2 ) H T 2 9 担 が ん マ ウ ス へ の
6 4C u − A T S M の 単 独 投 与 に よ る 抗 腫 瘍 効 果 ベ バ シ ズ マ ブ を 投 与 す る 代 わ り に 生 理 食 塩 液 を 投 与 し た 以 外 は 、 実 施 例 1 と 同 様 に 行 っ た 。
【 0 0 5 9 】
[ 評 価 1 − 1 ] 腫 瘍 成 長
実 施 例 1 、 及 び 、 比 較 例 1 、 2 に お い て 測 定 し た 腫 瘍 径 か ら 腫 瘍 体 積 を 算 出 し 、 そ の 経 時 変 化 を 、 図 1 に 示 す 。 図 1 中 、 異 な る ア ル フ ァ ベ ッ ト の グ ル ー プ は 、 t w o − w a y A N O V A 検 定 を 行 っ た 結 果 、 有 意 差 ( P < 0 . 0 5 ) が あ っ た も の を 示 す 。 図 1 で は 、 試 験 開 始 前 日 の 腫 瘍 体 積 を 1 0 0 % と し 、 こ れ に 対 す る 比 率 を 腫 瘍 体 積 率 ( % ) と し て 示 し た 。 ま た 、 図 1 は 、 各 マ ウ ス 群 5 匹 の 平 均 及 び 標 準 偏 差 で 示 し た 。 腫 瘍 体 積 が 1 0 0 0
% に 達 し た 時 点 を 本 試 験 で の エ ン ド ポ イ ン ト に 設 定 し た ( 以 下 「 エ ン ド ポ イ ン ト 」 の 定 義 も 同 じ で あ る 。 ) 。 図 1 で 示 す よ う に 、
6 4C u − A T S M の 単 独 投 与 で は 、 腫 瘍 の 増 殖 を ほ と ん ど 抑 制 で き ず 、 試 験 開 始 か ら 3 1 日 目 で エ ン ド ポ イ ン ト に 達 し た 。 ま た 、 ベ バ シ ズ マ ブ の 単 独 投 与 に よ り 腫 瘍 の 増 殖 を 抑 制 で き た が 、
6 4C u − A T S M と ベ バ シ ズ マ ブ と の 併 用 投 与 に よ り 、 腫 瘍 増 殖 抑 制 効 果 の 更 な る 向 上 が 認 め ら れ た 。
【 0 0 6 0 】
表 1 に は 、 実 施 例 1 、 比 較 例 1 , 2 及 び 対 照 群 に つ い て 、 試 験 開 始 前 日 に お け る 腫 瘍 体 積 が 5 倍 に な る ま で の 日 数 ( 5 倍 腫 瘍 成 長 日 数 ) を 、 各 マ ウ ス 群 5 匹 の 平 均 値 ± 標 準 偏 差 で 示 す 。 ま た 、 実 施 例 1 、 比 較 例 1 , 2 に つ い て 、 対 照 群 を 基 準 と し て 、 基 準 日 か ら 対 照 群 の 腫 瘍 体 積 と 同 等 の 体 積 に 成 長 す る ま で の 日 数 を 、 対 照 群 に 対 す る 成 長 遅 延 日 数 と し て 示 す 。 表 1 で 示 す と お り 、
6 4C u − A T S M と ベ バ シ ズ マ ブ と の 併 用 投 与 に よ り 、 相 乗 的 な 腫 瘍 成 長 遅 延 が 認 め ら れ た 。
【 0 0 6 1 】
【 表 1 】
【 0 0 6 2 】
な お 、 実 施 例 1 、 比 較 例 1 , 2 及 び 対 照 群 の 全 て の 腫 瘍 径 測 定 時 期 に お い て 、 試 験 開 始 前 日 か ら の 体 重 に 対 し て 体 重 減 少 率 が 1 0 % 未 満 で あ っ た 。
以 上 の 結 果 か ら 、
6 4C u − A T S M と 体 重 減 少 の な い 量 の ベ バ シ ズ マ ブ と の 併 用 に よ
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り 、 有 意 な 抗 腫 瘍 効 果 が 認 め ら れ 、 か つ 体 重 減 少 も 観 察 さ れ な い こ と が 示 さ れ た 。
【 0 0 6 3 】
[ 評 価 1 − 2 ] 白 血 球 数
実 施 例 1 、 比 較 例 1 , 2 の H T 2 9 担 が ん マ ウ ス に つ い て 、 そ れ ぞ れ
6 4C u − A T S M の 投 与 前 後 の 白 血 球 の 数 を 調 べ た 。 試 験 開 始 か ら 2 1 日 目 (
6 4C u − A T S M 投 与 開 始 前 ) 、 試 験 開 始 か ら 2 3 日 目 (
6 4C u − A T S M 投 与 開 始 2 日 後 ) 及 び 各 例 の エ ン ド ポ イ ン ト 日 で 、 血 液 1 0 μ L を 採 取 し 、 チ ュ ル ク 液 ( メ ル ク ) で 1 0 体 積 倍 に 希 釈 し た 。 白 血 球 の 数 は 、 血 球 計 算 盤 で 計 測 し た 。
【 0 0 6 4 】
結 果 を 図 2 に 示 す 。 図 2 に は 、 各 マ ウ ス 群 5 匹 の 平 均 ± 標 準 偏 差 を 示 す 。 併 用 投 与 と 単 独 投 与 と の 違 い に よ り 、 白 血 球 数 に 有 意 差 は な か っ た 。
【 0 0 6 5 】
[ 評 価 1 − 3 ]
6 4C u − A T S M の 体 内 分 布
実 施 例 1 と 同 様 に し て H T 2 9 担 が ん モ デ ル を 作 製 し 、 H T 2 9 細 胞 の 移 植 後 、 腫 瘍 径 が 6 m m 前 後 に 到 達 し た 時 点 で 、 ベ バ シ ズ マ ブ を 5 m g / k g 腹 腔 内 に 投 与 し 、 投 与 後 2 1 日 目 に
6 4C u − A T S M 1 8 5 k B q ( 5 μ C i ) 含 有 の 生 理 食 塩 溶 液 を 尾 静 脈 投 与 し た 。 1 時 間 後 、 イ ソ フ ル ラ ン 麻 酔 下 で 、 心 臓 か ら の 脱 血 に よ っ て 屠 殺 し た 。 血 液 及 び 臓 器 ( 肝 臓 、 腎 臓 、 小 腸 、 大 腸 及 び 筋 肉 ) を 摘 出 し て 、 重 量 を 計 量 後 、 血 液 及 び 各 摘 出 臓 器 の 放 射 能 を 測 定 し た 。 血 液 及 び 各 摘 出 臓 器 の 放 射 能 分 布 ( % i n j e c t e d d o s e
( I D ) / g ) を 図 3 に 示 す 。 ま た 、 対 照 群 は 、 ベ バ シ ズ マ ブ に 代 え て 生 理 食 塩 液 を 投 与 す る 以 外 は 同 様 に 処 理 し た マ ウ ス 群 と し た 。 図 3 は 、 各 マ ウ ス 群 5 匹 の 平 均 と 標 準 偏 差 を 示 す 。
【 0 0 6 6 】
図 3 で 示 す よ う に 、
6 4C u − A T S M の 単 剤 投 与 は 、 肝 臓 へ の 集 積 が 多 く 認 め ら れ た が 、 ベ バ シ ズ マ ブ を 前 投 与 す る こ と で 、 肝 臓 へ の 集 積 の 低 減 す る こ と が 示 さ れ た 。 こ れ に よ り 、 ベ バ シ ズ マ ブ と
6 4C u − A T S M と の 併 用 に よ り 、
6 4C u − A T S M の 肝 臓 へ の 被 曝 を 低 減 で き る こ と が 示 唆 さ れ た 。
【 0 0 6 7 】
[ 評 価 1 − 4 ] P E T / S P E C T 評 価
実 施 例 1 と 同 様 に し て H T 2 9 担 が ん モ デ ル を 作 製 し 、 H T 2 9 細 胞 の 移 植 後 、 腫 瘍 径 が 6 m m 前 後 に 到 達 し た 時 点 で 、 ベ バ シ ズ マ ブ を 5 m g / k g 腹 腔 内 に 投 与 し 、 投 与 後 2 1 日 目 に 、
6 4C u − A T S M 3 7 M B q ( 1 m C i ) の 生 理 食 塩 液 溶 液 を P E T / S P E C T ス キ ャ ン 開 始 6 0 分 前 に 、 テ ク ネ チ ウ ム − 9 9 m ヒ ト 血 清 ア ル ブ ミ ン (
9 9 mT c
− H S A ; プ ー ル シ ン チ 注 、 日 本 メ ジ フ ィ ジ ッ ク ス ) 1 8 . 5 M B q ( 0 . 5 m C i ) を P E T / S P E C T ス キ ャ ン 開 始 1 0 分 前 に そ れ ぞ れ 尾 静 脈 投 与 し 、 P E T / S P E C T カ メ ラ ( 製 品 名 : V E C T o r S P E C T / P E T / C T s y s t e m 、 M I L a b s ) で 撮 像 し た 。 ま た 、 ベ バ シ ズ マ ブ に 代 え て 生 理 食 塩 液 を 投 与 し 、 ベ バ シ ズ マ ブ 投 与 後 2 1 日 目 の 腫 瘍 と ほ ぼ 同 じ 大 き さ に な る ま で ( 具 体 的 に は 、 H T 2 9 植 え 付 け 後 2 週 間 ま で ) 生 育 し た も の を 対 照 群 と し て 同 様 な 処 置 を 行 っ た 。
結 果 を 図 4 に 示 す 。
【 0 0 6 8 】
図 4 A 〜 F は 、 各 H T 2 9 担 が ん マ ウ ス の 腫 瘍 移 植 部 位 の 画 像 で あ り 、 破 線 で 囲 ん だ 部 位 が 腫 瘍 移 植 部 位 で あ る 。 図 4 中 、 A は 対 照 群 の
6 4C u − A T S M ( P E T ) 画 像 で あ り 、 B は 対 照 群 の
9 9 mT c − H S A ( S P E C T ) 画 像 で あ り 、 C は A と B と の 重 ね あ わ せ で あ る 。 D は ベ バ シ ズ マ ブ 投 与 群 の
6 4C u − A T S M ( P E T ) 画 像 で あ り 、 E は ベ バ シ ズ マ ブ 投 与 群 の
9 9 mT c − H S A ( S P E C T ) 画 像 で あ り 、 F は D と E と の 重 ね あ わ せ で あ る 。 図 4 B 、 E で 示 す よ う に 、 ベ バ シ ズ マ ブ 投 与 に よ り 血 管 の 描 出 が 減 少 し た が 、 図 4 A 、 D で 示 す よ う に 、 ベ バ シ ズ マ ブ 投 与 後 も
6 4C u − A T S M の 取 り 込 み は 維 持 さ れ て い た 。 こ の 結 果 か ら 、 血 管 新 生 抑 制 剤 に よ り 血 液 取 り こ み が 減 少 し た 腫 瘍 に 対 し て も
6 4C u − A T S M は 取 り こ ま れ 、 血 管 新 生 抑 制 剤 と と も に 抗 腫 瘍 効 果 を 発 揮 す る
10
20
30
40
50
こ と が 示 唆 さ れ た 。
【 0 0 6 9 】
[ 評 価 1 − 5 ]
6 4C u − A T S M 取 り こ み 評 価
実 施 例 1 と 同 様 に 作 製 し た H T 2 9 担 が ん マ ウ ス に 、 ベ バ シ ズ マ ブ を 5 m g / k g 腹 腔 内 に 投 与 し 、 投 与 後 2 1 日 目 に 、
6 4C u − A T S M 1 8 5 k B q ( 5 μ C i ) 含 有 の 生 理 食 塩 液 溶 液 を 投 与 し た 後 、 1 時 間 後 、 イ ソ フ ル ラ ン 麻 酔 下 で 、 心 臓 か ら の 脱 血 に よ っ て 屠 殺 し た 。 腫 瘍 を 摘 出 し て 、 重 量 及 び 放 射 能 を 測 定 し た 。 ま た 、 対 照 群 と し て 、 ベ バ シ ズ マ ブ に 代 え て 生 理 食 塩 液 を 投 与 し 、 ベ バ シ ズ マ ブ 投 与 群 の 投 与 後 2 1 日 目 の 腫 瘍 と 同 じ 大 き さ に な る ま で ( 具 体 的 に は H T 2 9 植 え 付 け 後 2 週 間 ま で ) 生 育 し た も の を 対 照 群 と し て 同 様 な 処 置 を 行 っ た 。 得 ら れ た 腫 瘍 の 放 射 能 分 布 ( % i n j e c t e d d o s e ( I D ) / g ) を 図 5 に 示 す 。
【 0 0 7 0 】
図 5 は 、 各 マ ウ ス 群 5 匹 の 平 均 値 と 標 準 偏 差 を 示 す 。 図 5 に 示 す よ う に 、 ベ バ シ ズ マ ブ を 前 投 与 し た H T 2 9 担 が ん マ ウ ス 群 は 、 対 照 群 に 対 し て 、 t 検 定 に よ る 有 意 差 ( P < 0
. 0 5 ) を も っ て 、
6 4C u − A T S M の 取 り こ み が 増 加 す る こ と が 確 認 さ れ た 。
【 0 0 7 1 】
( 実 施 例 2 ) A 5 4 9 担 が ん マ ウ ス へ の
6 4C u − A T S M 及 び の ベ バ シ ズ マ ブ 投 与 に よ る 抗 腫 瘍 効 果
ヒ ト 肺 が ん 由 来 の A 5 4 9 細 胞 は 、 A T C C よ り 購 入 し た も の を 増 殖 さ せ て 利 用 し た 。 A 5 4 9 担 が ん モ デ ル は 、 B A L B / c ヌ ー ド マ ウ ス ( オ ス , 6 週 齢 , 体 重 約 2 0 − 2 5 g , 日 本 エ ス ・ エ ル ・ シ ー か ら 入 手 ) の 大 腿 部 皮 下 に A 5 4 9 細 胞 1 × 1 0
7個 を 移 植 し て 作 製 し た 。 A 5 4 9 細 胞 の 移 植 後 、 腫 瘍 径 が 6 m m 前 後 に 到 達 し た 時 点 で 、 ベ バ シ ズ マ ブ を 1 回 5 m g / k g ず つ 、 週 2 回 腹 腔 内 に 反 復 投 与 し た 。 ベ バ シ ズ マ ブ 投 与 開 始 ( 試 験 開 始 ) か ら 2 1 日 目 に 、
6 4C u − A T S M 3 7 M B q ( 1 m C i ) 含 有 の 生 理 食 塩 液 溶 液 を 尾 静 脈 よ り 投 与 し た 。 な お 、 対 照 群 に は ベ バ シ ズ マ ブ 及 び
6 4C u − A T S M に 代 え て 生 理 食 塩 液 を 投 与 し た 。 試 験 開 始 後 、 経 時 的 に 週 2 回 、 マ ウ ス の 腫 瘍 径 を 計 測 し た 。
【 0 0 7 2 】
( 比 較 例 3 ) A 5 4 9 担 が ん マ ウ ス へ の ベ バ シ ズ マ ブ の 単 独 投 与 に よ る 抗 腫 瘍 効 果
6 4C u − A T S M に 代 え て 生 理 食 塩 液 を 投 与 し た 以 外 は 、 実 施 例 2 と 同 様 に し た 。
【 0 0 7 3 】
( 比 較 例 4 ) A 5 4 9 担 が ん マ ウ ス へ の
6 4C u − A T S M の 単 独 投 与 に よ る 抗 腫 瘍 効 果 ベ バ シ ズ マ ブ に 代 え て 生 理 食 塩 液 を 投 与 し た 以 外 は 、 実 施 例 2 と 同 様 に し た 。
【 0 0 7 4 】
[ 評 価 2 − 1 ] 腫 瘍 成 長
実 施 例 2 、 及 び 、 比 較 例 3 、 4 に お い て 測 定 し た 腫 瘍 径 か ら 腫 瘍 体 積 を 算 出 し 、 そ の 経 時 変 化 を 、 図 6 に 示 す 。 図 6 中 、 異 な る ア ル フ ァ ベ ッ ト の グ ル ー プ は 、 t w o − w a y A N O V A 検 定 を 行 っ た 結 果 、 有 意 差 ( P < 0 . 0 5 ) が あ っ た も の を 示 す 。 図 6 で は 、 試 験 開 始 前 日 の 腫 瘍 体 積 を 1 0 0 % と し 、 こ れ に 対 す る 比 率 を 腫 瘍 体 積 率 ( % ) と し て 示 し た 。 ま た 、 図 6 は 、 各 マ ウ ス 群 5 匹 の 平 均 及 び 標 準 偏 差 で 示 し た 。 図 6 で 示 す よ う に 、
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