平成28年度 第1回
臨床研究に関する研修会
臨床研究センター 臨床研究ユニット
平成28年4月22日
人を対象とする医学系研究に
関する倫理指針について
臨床研究における様々な指針
医薬品・医療機器・再生医療等製品の
承認申請を目的としているか?
治験
Yes
治験以外の臨床研究
医薬品医療機器
等法(旧薬事法)
法律
臨床試験の実施
の基準に関する
省令(GCP)
臨床試験の実施
の基準に関する
省令のガイダンス
省令
通知
ヒト幹 細胞研究 遺伝子 治療研究 遺伝子 解析研究 疫学 研究 左記指針 ・他法令外 臨床研究 ヒト幹 細胞を 用いる 臨床研究 に関する 指針 遺伝子 治療臨床 研究に関 する 指針 ヒトゲノ ム・遺伝 子解析 研究に 関する 倫理指針 疫学 研究に 関する 倫理 指針 臨床 研究に 関する 倫理 指針告示
告示
告示
告示
告示
生殖補助 医療研究 (ヒト受精胚作 成を行う) ヒト受精 胚の作成 を行う生 殖補助医 療研究に 関する 倫理指針告示
廃止
再生医療等の安全性の
人を対象とする医学系
統合
再生
医療等
研究
No
3目的及び基本方針
研究対象者の人権の保護、安全の保持及び福祉の向
上を図りつつ、人を対象とする医学系研究の科学的質
及び結果の信頼性並びに倫理的妥当性を確保する事
を目的とし、研究者等の責務等、研究計画書、倫理審
査委員会、インフォームド・コンセント等、個人情報等、
重篤な有害事象への対応、研究の信頼性確保等に関
して、研究者等、研究機関の長、倫理審査委員会その
他の関係者の遵守事項について定めたもの。
人を対象とする医学系研究に関する倫理指針ガイダンス
4人を対象とする医学系研究
• 人(試料・情報も含む)を対象として、傷病の成因、
病態の理解ならびに傷病の予防方法、医療におけ
る診断方法、治療方法の改善、有効性の検証を目
的として実施される活動
• 個人の健康に関する情報を用いた疫学的手法によ
る研究
• 侵襲、介入の有無に関わらず、研究対象者から新
たに取得した試料・情報を用いる研究や、既存試
料・情報を用いる研究
5指針の対象とならないもの
• 傷病の予防、診断又は治療を専ら目的とする医療
• 情報共有のための個別の症例報告
• 既存の医学的知見等について患者その他一般的な
理解の普及を図るための出版物、広報物
• 自施設における医療評価のため、診療実績(受診
者数、処置数、治療成績等)の集計(所属する医療
従事者に供覧、事業報告)
• 自施設において提供される医療の質の確保のため
の施設内データの集積・検討
6研究責任者の責務
1. 研究計画書の作成
2. インフォームド・コンセントを受ける手続き
3. 研究の管理、監督
4. 研究機関の長への報告
5. 研究に関する登録・公表
6. 研究実施後の研究対象者への対応
1. 研究計画書の作成
研究を実施する際に適切な研究計画書を作成する
✔研究の倫理的妥当性及び科学的合理性の確保
✔研究対象者への負担並びに予測されるリスク及び利益を総合的に評価
作成された研究計画書は倫理委員会で審査を受け、研究機
関の長の許可を受ける
(長崎大学病院臨床研究倫理委員会の場合は
病院長)
研究機関長の許可を受けた研究計画書に基づき研究を実施
8研究計画書の記載事項
① 研究の名称 ② 研究の実施体制(研究機関の名称及び研究者等の氏名を含む。) ③ 研究の目的及び意義 ④ 研究の方法及び期間 ⑤ 研究対象者の選定方針 ⑥ 研究の科学的合理性の根拠 ⑦ 第12 の規定によるインフォームド・コンセントを受ける手続等(インフォームド・コンセントを受 ける場合には、同規定による説明及び同意に関する事項を含む。) ⑧ 個人情報等の取扱い(匿名化する場合にはその方法を含む。) ⑨ 研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスク及び利益、これらの総合的評価並びに当 該負担及びリスクを最小化する対策 ⑩ 試料・情報(研究に用いられる情報に係る資料を含む。)の保管及び廃棄の方法 ⑪ 研究機関の長への報告内容及び方法 ⑫ 研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反及び個人の収益等、研究者等の研究に 係る利益相反に関する状況 ⑬ 研究に関する情報公開の方法⑭ 研究対象者等及びその関係者からの相談等への対応 ⑮ 代諾者等からインフォームド・コンセントを受ける場合には、第13 の規定による手続(第12 及び 第13 の規定による代諾者等の選定方針並びに説明及び同意に関する事項を含む。) ⑯ インフォームド・アセントを得る場合には、第13 の規定による手続(説明に関する事項を含む。) ⑰ 第12 の5の規定による研究を実施しようとする場合には、同規定に掲げる要件の全てを満たし ていることについて判断する方法 ⑱ 研究対象者等に経済的負担又は謝礼がある場合には、その旨及びその内容 ⑲ 侵襲(軽微な侵襲を除く。)を伴う研究の場合には、重篤な有害事象が発生した際の対応 ⑳ 侵襲を伴う研究の場合には、当該研究によって生じた健康被害に対する補償の有無及びその 内容 ㉑ 通常の診療を超える医療行為を伴う研究の場合には、研究対象者への研究実施後における 医療の提供に関する対応 ㉒ 研究の実施に伴い、研究対象者の健康、子孫に受け継がれ得る遺伝的特徴等に関する重要 な知見が得られる可能性がある場合には、研究対象者に係る研究結果(偶発的所見を含む。)の 取扱い ㉓ 研究に関する業務の一部を委託する場合には、当該業務内容及び委託先の監督方法 ㉔ 研究対象者から取得された試料・情報について、研究対象者等から同意を受ける時点では特 定されない将来の研究のために用いられる可能性又は他の研究機関に提供する可能性がある 場合には、その旨と同意を受ける時点において想定される内容 ㉕ 第20 の規定によるモニタリング及び監査を実施する場合には、その実施体制及び実施手順 10
2. インフォームド・コンセントを受ける手続き
研究の内容に応じてインフォームド・コンセント(以下IC)を
受ける手続きについて検討し研究計画書に定める。
【手続きの種類】
文書IC
口頭IC(記録作成を含む)
オプトアウト(情報公開+拒否機会)
同意説明文書/情報公開文書を作成する場合は患者さんが読みやす
く、理解できる言葉で作成!
専門用語や略語は使用しない!!
図や表を用いてわかりやすく!!!
研究計画書と相違がないように作成!!!!
新たに試料・情報を用いる際のIC手続き
12YES
NO
YES
YES
NO
NO
侵襲
文書IC
介入
人体から取得された
試料
文書IC
口頭IC+記録作成
オプトアウト
※文書IC
口頭IC+記録作成
文書IC
口頭IC+記録作成
※オプトアウト(情報公開+拒否機会)既存試料・情報のみを用いる場合
試料等の連結可能匿名化
(院内に対応表あり)
Yes
No
(連結不可能匿名化あるいは、手続き不要
院内に対応表を保有しない)人体から取得された試料
Yes
文書IC
口頭IC+記録作成
オプトアウト
(条件あり)No
オプトアウト
※オプトアウト(情報公開+拒否機会)説明内容
① 研究の名称及び当該研究の実施について研究機関の長の許可を受けている旨
② 研究機関の名称及び研究責任者の氏名(他の研究機関と共同して研究を実施する場合
には、共同研究機関の名称及び共同研究機関の研究責任者の氏名を含む。)
③ 研究の目的及び意義
④ 研究の方法(研究対象者から取得された試料・情報の利用目的を含む。)及び期間
⑤ 研究対象者として選定された理由
⑥ 研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスク及び利益
⑦ 研究が実施又は継続されることに同意した場合であっても随時これを撤回できる旨
(研究対象者等からの撤回の内容に従った措置を講じることが困難となる場合があるときは、
その旨及びその理由)
⑧ 研究が実施又は継続されることに同意しないこと又は同意を撤回することによって研究
対象者等が不利益な取扱いを受けない旨
⑨ 研究に関する情報公開の方法
⑩ 研究対象者等の求めに応じて、他の研究対象者等の個人情報等の保護及び当該研究
の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書及び研究の方法に関する資料を入手
又は閲覧できる旨並びにその入手又は閲覧の方法
インフォームド・コンセントを受ける手続き
(文書・口頭)
14⑪ 個人情報等の取扱い(匿名化する場合にはその方法を含む。)
⑫ 試料・情報の保管及び廃棄の方法
⑬ 研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反及び個人の収益等、研究者等の研
究に係る利益相反に関する状況
⑭ 研究対象者等及びその関係者からの相談等への対応
⑮ 研究対象者等に経済的負担又は謝礼がある場合には、その旨及びその内容
⑯ 通常の診療を超える医療行為を伴う研究の場合には、他の治療方法等に関する事項
⑰ 通常の診療を超える医療行為を伴う研究の場合には、研究対象者への研究実施後に
おける医療の提供に関する対応
⑱ 研究の実施に伴い、研究対象者の健康、子孫に受け継がれ得る遺伝的特徴等に関する
重要な知見が得られる可能性がある場合には、研究対象者に係る研究結果(偶発的所見を
含む。)の取扱い
⑲ 侵襲を伴う研究の場合には、当該研究によって生じた健康被害に対する補償の有無及
びその内容
⑳ 研究対象者から取得された試料・情報について、研究対象者等から同意を受ける時点で
は特定されない将来の研究のために用いられる可能性又は他の研究機関に提供する可能
性がある場合には、その旨と同意を受ける時点において想定される内容
㉑ 侵襲(軽微な侵襲を除く。)を伴う研究であって介入を行うものの場合には、研究対象者
の秘密が保全されることを前提として、モニタリングに従事する者及び監査に従事する者並
びに倫理審査委員会が、必要な範囲内において当該研究対象者に関する試料・情報を閲
インフォームド・コンセントを受ける手続き
オプトアウト(情報公開+拒否機会)
侵襲、介入がなく既存試料・情報のみを利用する研究(後ろ向き観察
研究など)で、研究機関の長が許可した研究
研究の概要や情報を予め通知・公開し研究対象者等が拒否できる機
会を保障する。
・研究の概要
(目的、研究対象者、研究の方法、利用する情報・試料など)
・研究期間
・研究機関の名称並びに研究責任者の氏名、連絡先
※情報利用の拒否の申し出があった場合は速やかに解析対象から除外
対象
方法
公開する内容
163. 研究の管理、監督
項目 内容f 研究計画書の 遵守徹底 ・研究が研究計画書通りに進められているか確認 ・実施に携わる研究者をはじめとする関係者の指導、管理 有害事象 ・有害事象の発生状況とその対応 ・重篤な有害事象発生時の対応 ・他の研究者等または共同研究施設への情報提供 進捗状況 ・研究の進捗状況(実施症例や脱落症例等)を把握 ・多施設共同研究の場合は研究全体の進捗状況を把握 ・全体の進捗状況を把握した上で研究期間の延長や継続の可否を検討 研究の継続、中止等 の検討 (左記に該当する場合) ・研究の倫理的妥当性、科学的合理性を損なう恐れがある情報を得た場合 ・研究の適格性、研究結果の信頼性を損なう恐れがある情報を得た場合 ・期待される利益よりも予測されるリスクが高いと判断された場合(中止) ・十分な成果が得られた、または十分な成果が得られないと判断された場 合(中止)項目 試料・情報の管理 ・個人情報の管理 ・研究計画書あるいは手順書に従い管理、保管、廃棄 ・試料、情報等の漏えい、混交、盗難、紛失等の発生防止 情報共有 ・研究に関する情報(安全性、進捗等)について、研究者等への情報提供 ・多施設共同研究については研究機関、研究責任者間で円滑に情報共有 できるように窓口の明確化(事務局設置等) モニタリング・監査 ・研究計画書あるいは手順書等に従いモニタリング・監査を実施 ・モニタリング及び監査に従事する者の指導、管理 (注)監査は対象となる研究の実施に携わる者及びそのモニタリングに従事 する者は実施不可 侵襲 モニタリング:任意 監査:任意 モニタリング:任意 監査:任意 モニタリング:必須 監査:任意 介入 あり あり なし なし 18